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きれ【切れ】🔗⭐🔉
きれ【切れ】
①切れること。きれあじ。「―のいいわざ」
②切って出来た小さい部分。物の一部分。きれはし。「紙―」
③(「布」「裂」とも書く)織物のきれはし。また広く、織物。布地。「ぼろ―」
④数多くの中の、とるにたりないひとり。はしくれ。狂言、餅酒「奏者の―です」
⑤書画などの古人の筆跡の小片。古筆切。「高野―こうやぎれ」
⑥石材・コンクリートの体積の単位。1切は1立方尺(0.0278立方メートル)。
⑦切ったものを数えるのにいう語。「切り身2―」
⑧小判についたきず。
⑨小判・一分金を数えるのに用いる語。
きれ‐あが・る【切れ上がる】🔗⭐🔉
きれ‐あが・る【切れ上がる】
〔自五〕
上の方まで切れる。「目もとが―・る」
きれ‐あじ【切れ味】‥アヂ🔗⭐🔉
きれ‐あじ【切れ味】‥アヂ
刃物などの切れぐあい。才能・技などの鋭さにもいう。「―のいい投球」
きれ‐ぎれ【切れ切れ】🔗⭐🔉
きれ‐ぎれ【切れ切れ】
幾つにも細かく切れたさま。途切れそうになって続くさま。今昔物語集31「干したる魚の―なるにてなむありける」。「―に言う」「―の記憶」
きれ‐きん【切れ金】🔗⭐🔉
きれ‐きん【切れ金】
江戸時代通用の金銀貨で、切れたり裂けたりして目方のすりへったもの。
きれ‐くず【切れ屑】‥クヅ🔗⭐🔉
きれ‐くず【切れ屑】‥クヅ
切り取ったあとの屑。きりくず。
きれ‐くち【切れ口】🔗⭐🔉
きれ‐くち【切れ口】
切れたところ。きりくち。
きれ‐げ【切れ毛】🔗⭐🔉
きれ‐げ【切れ毛】
毛髪がいたんで途中で切れること。また、その毛。
きれ‐こみ【切れ込み】🔗⭐🔉
きれ‐こみ【切れ込み】
①切れこむこと。切れこんだあと。
②草木の葉などの周辺のきざみ。欠刻。
③(写真用語)画像の縁の鮮明さ。シャープネス。
きれ‐こ・む【切れ込む】🔗⭐🔉
きれ‐こ・む【切れ込む】
〔自五〕
①切れたあとが深く入り込んだ状態になる。
②ある方向へ深く入る。
きれ‐じ【切れ地・布地・裂地】‥ヂ🔗⭐🔉
きれ‐じ【切れ地・布地・裂地】‥ヂ
①織物の地質。また、織物。
②織物のきれはし。
③袋物・鼻緒などにするための特殊な紋織物。
きれ‐て【切れ手】🔗⭐🔉
きれ‐て【切れ手】
①気前よく金銭を出す人。
②決断のよい人。物事をてきぱきと処理する人。きれもの。
きれ‐なが【切れ長】🔗⭐🔉
きれ‐なが【切れ長】
目じりが長く切れこんでいるさま。
きれ‐はし【切れ端】🔗⭐🔉
きれ‐はし【切れ端】
物を切り離して出来た小部分。また、物の一部分。かたはし。はしくれ。
きれ‐はな・る【切れ離る】🔗⭐🔉
きれ‐はな・る【切れ離る】
〔自下二〕
①切れて離れ離れになる。
②思いきる。きれいさっぱりとする。浄瑠璃、夕霧阿波鳴渡「―・れたるいきかたはさすが所に住めばなり」
きれ‐はなれ【切れ離れ】🔗⭐🔉
きれ‐はなれ【切れ離れ】
①切れて離れ離れになること。
②思い切り。また、気前。浄瑠璃、仮名手本忠臣蔵「―よき男気は」
きれ‐ふで【切れ筆】🔗⭐🔉
きれ‐ふで【切れ筆】
穂先のすりきれた筆。ちびふで。
きれ‐ぶみ【切れ文】🔗⭐🔉
きれ‐ぶみ【切れ文】
縁切りの書状。離縁状。誹風柳多留14「―を頼まれてきて一喧嘩」
きれ‐ま【切れ間】🔗⭐🔉
きれ‐ま【切れ間】
とぎれたあいま。物が切れてできた間。「雲の―」
きれ‐め【切れ目】🔗⭐🔉
きれ‐め【切れ目】
①切れてできたあと。切れた所。「ナイフで―を入れる」
②くぎり。段落。「仕事の―」
③絶える時。尽きる時。はて。おわり。世間胸算用5「―の時があきなひ」。「金の―が縁の―」
きれ‐もの【切れ物】🔗⭐🔉
きれ‐もの【切れ物】
①物を切る道具。また、よく切れる刃物。
②売り切れて不足の品物。品切れ。
きれ‐もの【切れ者】🔗⭐🔉
きれ‐もの【切れ者】
①主君・上司の信用があつく権勢をふるう人。きりびと。
②物事を切り回す手腕のある人。敏腕家。切れ手。「若いがなかなかの―だ」
きれ‐や【切れ屋・布屋】🔗⭐🔉
きれ‐や【切れ屋・布屋】
①反物などを商う店。また、その人。ごふくや。
②近世、堺の私娼。
き・れる【切れる】🔗⭐🔉
き・れる【切れる】
〔自下一〕[文]き・る(下二)
①(つながっていた事物が自然と)分かれ離れる。切断される。新葉和歌集恋「―・れて後又も続かぬ白糸のそのふしぶしはさもあらばあれ」。「縁が―・れる」
②(物事に)裂け目が出来る。破れる。古事記下「皇子の柴垣八節結やふじまり結りもとほし―・れむ柴垣」。月詣和歌集「かつまたの池の堤は昔―・れにき」
③絶える。(物事が)尽きる。狂言、止動方角しどうほうがく「折ふし茶が―・れて」。「その品物は―・れております」
④刃物の切れあじが鋭い。狂言、武悪「よう―・れる御太刀でござる」
⑤決断が早くて、よく事を処理する。「あの人は―・れる人だ」
⑥定められた時間や期間が終りになる。「定期券が―・れる」
⑦ある数値以下になる。割れる。「元値が―・れる」
⑧金銭を気前よくつかう。気前のよいところを見せる。浮世床初「これでも、はづむ所では、随分―・れて見せるよ」
⑨幅がきく。勢力がある。東海道中膝栗毛5「わしやあこではゑらふ―・れるがな」
⑩方向がそれる。日葡辞書「コノウマハキレヤスイウマヂャ」。浄瑠璃、浦島年代記「舞ふ小羽根よそへ―・るるな、それ行くな」。「打球が右に―・れる」
⑪我慢が限界に達し、理性的な対応ができなくなる。
⑫(動詞の連用形に付いて)…し通すことができる。完全に…することができる。(多く打消の語を伴う)「こらえ―・れずに手を出した」「死んでも死に―・れない」「待ち―・れない」
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