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せ‐じ【宣旨】🔗🔉

せ‐じ宣旨】 センジの撥音ンを表記しない形。栄華物語若枝「殿の―、御乳母の数に入れさせ給ひつ」

せじ‐がき【宣旨書】🔗🔉

せじ‐がき宣旨書】 センジガキの撥音ンを表記しない形。

せ‐みょう【宣命】‥ミヤウ🔗🔉

せ‐みょう宣命‥ミヤウ センミョウの転。鶴の草子「能く能く―を含めつつ、鶴を放ち給ふなり」

せん【宣】🔗🔉

せん】 ①天子や神の言葉。みことのり。 ②官衙・将軍などの命令。愚管抄5「諸国七道へ宮の―とて」。「太政官の―」

せんか‐てんのう【宣化天皇】‥クワ‥ワウ🔗🔉

せんか‐てんのう宣化天皇‥クワ‥ワウ 記紀に記された6世紀前半の天皇。継体天皇の第3皇子。名は武小広国押盾たけおひろくにおしたて→天皇(表) ○泉下の客と成るせんかのきゃくとなる 死ぬ。亡くなる。 ⇒せん‐か【泉下】

せん‐きょう【宣教】‥ケウ🔗🔉

せん‐きょう宣教‥ケウ 宗教をのべひろめること。 ⇒せんきょう‐し【宣教使】 ⇒せんきょう‐し【宣教師】

せんきょう‐し【宣教使】‥ケウ‥🔗🔉

せんきょう‐し宣教使‥ケウ‥ 1869年(明治2)祭政一致・惟神かんながらの道を国民に徹底させるために設置された役職。初め神祇官に属し、のち神祇省に属したがすぐに廃止された。 ⇒せん‐きょう【宣教】

せんきょう‐し【宣教師】‥ケウ‥🔗🔉

せんきょう‐し宣教師‥ケウ‥ (missionary)キリスト教の伝道に従事する司祭・牧師。特に欧米の教会から派遣され、アジア・アフリカなど各地に宣教に行く人々。新渡戸稲造、武士道「基督教―の新日本建設に与りて、著大の貢献を為したることを」 ⇒せん‐きょう【宣教】

せん‐げ【宣下】🔗🔉

せん‐げ宣下】 宣旨せんじを下すこと。院号宣下・親王宣下など。宇治拾遺物語15「僧都に任ずべきよし、―せらるれども」 ⇒せんげ‐の‐かん【宣下の官】

せんげ‐の‐かん【宣下の官】‥クワン🔗🔉

せんげ‐の‐かん宣下の官‥クワン 除目じもくの時でなく、宣下によって臨時に任ぜられた官。検非違使けびいし・蔵人くろうどなどの類。 ⇒せん‐げ【宣下】

せん‐げん【宣言】🔗🔉

せん‐げん宣言】 ひろくのべ言うこと。個人や団体・国家などが自己の主張や考えを外部に表明すること。また、その文章。「勝利を―する」「大会―を採択する」

せん‐こく【宣告】🔗🔉

せん‐こく宣告】 ①述べ告げること。あまねく告げること。言い渡すこと。詔書の公布には「宣誥」の字を用いる。 ②刑事訴訟法上、公判廷で裁判長が判決を告知すること。主文と理由とから成る。「判決の―」 ⇒せんこく‐けい【宣告刑】 ⇒せんこく‐ゆうよ【宣告猶予】

せんこく‐けい【宣告刑】🔗🔉

せんこく‐けい宣告刑】 判決で言い渡される刑。裁判官が具体的な犯罪について法律を適用し、処断刑の範囲内で選択・量定した刑。→法定刑→処断刑⇒せん‐こく【宣告】

せんこく‐ゆうよ【宣告猶予】‥イウ‥🔗🔉

せんこく‐ゆうよ宣告猶予‥イウ‥ イギリス・アメリカなどの制度で、犯罪者の情状を考慮して、有罪または刑の宣告を一定期間留保すること。この期間を無事経過すれば刑の宣告は行われない。執行猶予とは異なる。 ⇒せん‐こく【宣告】

せん‐し【宣示】🔗🔉

せん‐し宣示】 人に明らかにしめすこと。広く天下に告げしめすこと。公示。明示。

せん‐し【宣紙】🔗🔉

せん‐し宣紙】 中国安徽省宣州に産する紙。白く平滑で大判であり、書画に適する。もと青檀せいたんの皮を原料としたが、近年稲藁を混ぜたものが多い。

せん‐し【宣賜】🔗🔉

せん‐し宣賜】 勅宣によって賜ること。

せん‐じ【宣旨】🔗🔉

せん‐じ宣旨】 ①古代〜中世、上級者の口頭による命令を受命者が書き記したもの。 ②(1が文書化したもの)平安末期以降、天皇の命を伝える公文書。その本来の形である詔勅は発布にきわめて複雑な手続を要したのに対し、宣旨は内侍から蔵人くろうどに、蔵人から太政官の上卿しょうけいに伝え、上卿は少納言または弁官をして外記げきまたは大史に命じて文書に作らせ発行した。 ③天皇の口勅を蔵人に伝えた女房。転じて、宮中の女房。後に女官の称。源氏物語槿「―を迎へつつ語らひ給ふ」 ⇒せんじ‐がき【宣旨書】 ⇒せんじ‐がみ【宣旨紙】 ⇒せんじ‐の‐つかい【宣旨の使】 ⇒せんじ‐ます【宣旨升】

せんじ‐がき【宣旨書】🔗🔉

せんじ‐がき宣旨書】 ①宣旨の文書。おおせがき。せじがき。 ②(宣旨書は代書したから)代書すること。また、その書状。宇津保物語蔵開中「大将見給ひて、あぢきなの―やとひとりごちて」 ⇒せん‐じ【宣旨】

せんじ‐がみ【宣旨紙】🔗🔉

せんじ‐がみ宣旨紙】 宣旨を書くための紙。かみやがみ。 ⇒せん‐じ【宣旨】

せんじ‐の‐つかい【宣旨の使】‥ツカヒ🔗🔉

せんじ‐の‐つかい宣旨の使‥ツカヒ ①勅旨を伝える使。枕草子128「―とて斉信の宰相の中将の」 ②検非違使けびいしの命令書を持った使。平家物語4「いかに宣旨の御使をばかうはするぞ」 ⇒せん‐じ【宣旨】 ○前事の忘れざるは後事の師なりぜんじのわすれざるはこうじのしなり [史記秦始皇本紀、賛]以前にあった事を心に留めておけば、後で何かする時のよい参考となる。 ⇒ぜん‐じ【前事】

せんじ‐ます【宣旨升】🔗🔉

せんじ‐ます宣旨升】 後三条天皇が、1072年(延久4)、篠竹を折って寸法を計り定めた升。堀河天皇の寛治宣旨升と共に名高い。延久宣旨升。 ⇒せん‐じ【宣旨】

せん・する【宣する】🔗🔉

せん・する宣する】 〔他サ変〕[文]宣す(サ変) 広く告げ知らせる。布告する。「開会を―・する」

せん‐せい【宣制】🔗🔉

せん‐せい宣制】 宣命せんみょうの文を読みあげること。毎段落に「諸もろもろ聞し召せと宣る」とあり、ここで群臣が再拝する。

せん‐せい【宣誓】🔗🔉

せん‐せい宣誓】 ①ちかいをのべること。ちかうこと。「選手―」 ②〔法〕証人・鑑定人・通訳人などが、その供述の真実または鑑定・通訳の誠実を誓うこと。

せん‐せん【宣戦】🔗🔉

せん‐せん宣戦】 相手国と戦争状態に入ったことの一方的意思表示。 ⇒せんせん‐ふこく【宣戦布告】

せんせん‐ふこく【宣戦布告】🔗🔉

せんせん‐ふこく宣戦布告】 他国に対し戦争に訴えることを宣言・公布すること。開戦宣言。 ⇒せん‐せん【宣戦】

せん‐でん【宣伝】🔗🔉

せん‐でん宣伝】 ①述べ伝えること。 ②主義主張や商品の効能などを多くの人に説明して理解・共鳴させ、ひろめること。「新しい商品の―」「―効果」「―部」 ③大げさに言い触らすこと。「苦労のほどを―する」 ⇒せんでん‐カー【宣伝カー】 ⇒せんでん‐せん【宣伝戦】 ⇒せんでん‐ビラ【宣伝ビラ】

せんでん‐カー【宣伝カー】🔗🔉

せんでん‐カー宣伝カー】 拡声器や看板を備えた、宣伝活動に使用する自動車。 ⇒せん‐でん【宣伝】

せんでん‐せん【宣伝戦】🔗🔉

せんでん‐せん宣伝戦】 互いに競って宣伝すること。宣伝合戦。 ⇒せん‐でん【宣伝】

せんでん‐ビラ【宣伝ビラ】🔗🔉

せんでん‐ビラ宣伝ビラ】 宣伝の趣旨を文字や絵に書いて広く配るビラ。 ⇒せん‐でん【宣伝】

せんとう‐てい【宣統帝】🔗🔉

せんとう‐てい宣統帝】 清朝第12代、最後の皇帝。姓は愛新覚羅。名は溥儀ふぎ。醇親王載灃の子。辛亥革命により退位。1932年、日本軍部に擁せられ満州国の執政、34年皇帝(康徳帝)。日中戦争後、戦犯。59年特赦。著「わが半生」。(在位1908〜1912)(1906〜1967)

せんとく‐てい【宣徳帝】🔗🔉

せんとく‐てい宣徳帝】 明の第5代皇帝。宣宗。対外積極策を避け、内政の安定につとめ、名君と評される。(在位1425〜1435)(1399〜1435) ⇒せんとく【宣徳】

せんとく‐どうき【宣徳銅器】🔗🔉

せんとく‐どうき宣徳銅器】 明の宣宗の勅により宣徳3年に製した、鼎ていなどの銅器。「大明宣徳年製」の字を銘記。 ⇒せんとく【宣徳】

せんとく‐ひばち【宣徳火鉢】🔗🔉

せんとく‐ひばち宣徳火鉢】 宣徳銅器の火鉢。 ⇒せんとく【宣徳】

せんとく‐よう【宣徳窯】‥エウ🔗🔉

せんとく‐よう宣徳窯‥エウ 明の宣徳(1426〜1435)年間、江西省景徳鎮に設けられた官営の陶窯。また、その製品。良質の青花(染付)磁器を焼造。 ⇒せんとく【宣徳】

せん‐ぶ【宣撫】🔗🔉

せん‐ぶ宣撫】 ①上意を伝えて民を安んずること。 ②占領地区の住民に占領政策を理解させて人心を安定させること。「―工作」

せん‐ぷ【宣布】🔗🔉

せん‐ぷ宣布】 ①ひろく告げ知らせること。公布。 ②あまねくゆきわたらせること。「国威を―する」

せん‐ぶ‐ぎょう【宣奉行】‥ギヤウ🔗🔉

せん‐ぶ‐ぎょう宣奉行‥ギヤウ (「宣」は詔を宣し、「奉」はこれを奉承し、「行」は施行する意)律令制の詔書公布の手続。詔書を中務なかつかさ卿に下し、大輔たゆうに宣し、大輔はこれを奉じて少輔しょうに伝え、太政官に送って行わせること。

せん‐みょう【宣命】‥ミヤウ🔗🔉

せん‐みょう宣命‥ミヤウ (勅命を宣る意)天皇の命令を宣べ聞かせること。また、その文書。詔書の一形式で宣命体せんみょうたいで書かれた。奈良時代は元日朝賀・即位・改元・立后・立太子などの儀式に用いられ、平安時代に入り神社・山陵・任大臣・贈位などの告文こうもんにだけ用いられた。 ⇒せんみょう‐がき【宣命書】 ⇒せんみょう‐し【宣命使】 ⇒せんみょう‐し【宣命紙】 ⇒せんみょう‐たい【宣命体】 ⇒宣命を含める

せんみょう‐がき【宣命書】‥ミヤウ‥🔗🔉

せんみょう‐がき宣命書‥ミヤウ‥ 体言や用言の語幹は大字で書き、用言の語尾や助詞・助動詞などを一字一音式の万葉仮名で小書きする表記法。宣命体に用いる。 ⇒せん‐みょう【宣命】

せんみょう‐し【宣命使】‥ミヤウ‥🔗🔉

せんみょう‐し宣命使‥ミヤウ‥ 宣命を読み上げる人。 ⇒せん‐みょう【宣命】

せんみょう‐し【宣命紙】‥ミヤウ‥🔗🔉

せんみょう‐し宣命紙‥ミヤウ‥ 宣命を記す紙。普通は黄麻おうま紙、伊勢神宮に奉るものには縹はなだ色の紙、賀茂神社には紅色の紙を用いた。 ⇒せん‐みょう【宣命】

せんみょう‐たい【宣命体】‥ミヤウ‥🔗🔉

せんみょう‐たい宣命体‥ミヤウ‥ 漢字の音訓を借り、日本語の語格のまま記した上代文の一体。宣命書がきで記す。祝詞のりと・宣命をその主要文献とし、和漢混淆こんこう文の源泉をなす。 ⇒せん‐みょう【宣命】

せんみょう‐れき【宣明暦】‥ミヤウ‥🔗🔉

せんみょう‐れき宣明暦‥ミヤウ‥ 822年、唐の徐昂の撰した太陰暦。日本では862年(貞観4)から823年間用いられた。→暦法(表) ○宣命を含めるせんみょうをふくめる 因果を含める。事のわけをよく言い聞かせる。狂言、横座「ちと宣命を含め度う御座る」 ⇒せん‐みょう【宣命】

○宣命を含めるせんみょうをふくめる🔗🔉

○宣命を含めるせんみょうをふくめる 因果を含める。事のわけをよく言い聞かせる。狂言、横座「ちと宣命を含め度う御座る」 ⇒せん‐みょう【宣命】 せん‐みん先民】 ①昔の賢者。先賢。 ②昔の人。 せん‐みん賤民】 いやしい身分とされた人。一般民衆よりも低い身分として制度的に差別を受ける人々。律令制では良民と区別して五賤をおいた。中世では穢けがれ観念とかかわって非人・えた・散所さんじょ・河原者など卑賤視された人々があり、近世幕藩体制下では四民の下にえた・非人の身分を設け、苛酷な差別待遇をした。賤。 せん‐みん選民】 神から選ばれて他民族を導く使命を持つ民族。特に、聖書で神に選ばれて契約を結んだユダヤ人をいう。 せん‐む占夢】 夢によって吉凶をうらなうこと。ゆめうら。ゆめあわせ。夢判断。太平記32「―の博士に夢を問ひ給ひければ」 ⇒せんむ‐じゅつ【占夢術】 せん‐む先務】 第一にすべき務め。急務。 せん‐む専務】 ①もっぱら行うべき務め。もっぱらその事務に当たること。「―車掌」 ②専務取締役の略。 ⇒せんむ‐とりしまりやく【専務取締役】 ぜんむい善無畏‥ヰ (梵語Śubhakarasiṃha 浄獅子の意)真言宗伝持八祖の第5。中インド、烏荼うだ国の王族。ナーランダー寺の達磨掬多だるまきくたに密教を学び、716年、長安に来住、「大日経」「蘇悉地羯羅経」などの経典を訳出。金剛智と共に中国密教の基礎を確立。(637〜735) せんむ‐じゅつ占夢術】 (oneiromancy)夢の内容によって吉凶・禍福を判断し、運命を予言する方術。古代に世界各地に行われた。 ⇒せん‐む【占夢】 せんむ‐とりしまりやく専務取締役】 株式会社の取締役の一つ。通常、取締役社長を補佐し、会社の業務を専掌するもの。専務。 ⇒せん‐む【専務】 せんむ‐は戦無派】 (戦前派・戦後派に対して作られた語)第二次大戦後に生まれた、戦争をまったく知らない人々。 せん‐めい宣明】 宣布または宣言して明らかにすること。 せん‐めい船名】 船の名称。 ⇒せんめい‐ろく【船名録】 せん‐めい鮮明】 あざやかであきらかなこと。はっきりとしていること。「―な映像」「―に覚えている」「旗幟きし―」 せん‐めい闡明】 はっきりしていなかった道理や意義を明らかにすること。「本義を―する」 ぜん‐めい喘鳴】 呼吸に際し、気道がぜいぜいと雑音を発すること。また、その音。 せんめい‐ろく船名録】 船舶原簿によって船名・船舶番号・所有者・トン数・建造年月などを記した船舶の一覧表。 ⇒せん‐めい【船名】 せん‐めつ剪滅】 討ち滅ぼすこと。 せん‐めつ殲滅】 皆殺しにして滅ぼすこと。滅ぼしつくすこと。「敵を―する」 ぜん‐めつ全滅】 すべて滅びること、滅ぼすこと。また、すべて失敗に終わること。「水害で作物が―する」 ぜん‐めつ漸滅】 だんだんに滅びること。 せん‐めん洗面】 顔を洗うこと。「―用具」 ⇒せんめん‐き【洗面器】 ⇒せんめん‐じょ【洗面所】 ⇒せんめん‐だい【洗面台】 せん‐めん扇面】 ①扇の地紙。 ②おうぎ。扇子。 ⇒せんめん‐しゃきょう【扇面写経】 ⇒せんめん‐びょうぶ【扇面屏風】 ⇒せんめん‐ほけきょう【扇面法華経】 ぜん‐めん全面】 ①すべての面・方面。「―改訂」 ②面全体。「壁の―」 ⇒ぜんめん‐こうこく【全面広告】 ⇒ぜんめん‐こうわ【全面講和】 ⇒ぜんめん‐せんそう【全面戦争】 ⇒ぜんめん‐だか【全面高】 ⇒ぜんめん‐てき【全面的】 ⇒ぜんめん‐やす【全面安】 ぜん‐めん前面】 ①まえの方。おもての方。前の面。「自説を―に押し出す」 ②〔気〕(→)前線面に同じ。 せんめん‐き洗面器】 洗面に用いる湯水を入れるうつわ。 ⇒せん‐めん【洗面】 ぜんめん‐こうこく全面広告‥クワウ‥ 新聞1ページ全部を使った広告。 ⇒ぜん‐めん【全面】 ぜんめん‐こうわ全面講和‥カウ‥ 交戦国のうち同盟関係にある諸国が単独に敵国と講和せず、共同して講和条約を結ぶこと。また、ある一国が交戦国全部と講和すること。一般講和。↔単独講和。 ⇒ぜん‐めん【全面】 せんめん‐しゃきょう扇面写経‥キヤウ (→)扇面法華経の通称。 ⇒せん‐めん【扇面】 せんめん‐じょ洗面所】 ①洗面の設備をそなえた場所。 ②便所のこと。手洗い。 ⇒せん‐めん【洗面】 ぜんめん‐せんそう全面戦争‥サウ 地域や手段を限定せず、国の総力をあげて行われる戦争。比喩的に、真正面から対立すること。 ⇒ぜん‐めん【全面】 せんめん‐だい洗面台】 洗面のため、壁面に取り付けた陶器製などの台。 ⇒せん‐めん【洗面】 ぜんめん‐だか全面高】 株式市場で、ほとんどの銘柄の株価が上がること。 ⇒ぜん‐めん【全面】 ぜんめん‐てき全面的】 全面にわたるさま。「―解決をはかる」 ⇒ぜん‐めん【全面】 せんめん‐びょうぶ扇面屏風‥ビヤウ‥ 書画を描いた扇面をモチーフとして貼りつけあるいは描いた屏風。室町後期から広く行われた。 ⇒せん‐めん【扇面】 せんめん‐ほけきょう扇面法華経‥キヤウ 扇面形の料紙の表裏に法華経8巻と開結2経の無量義経・観普賢経とを書写して10帖の冊子に仕立てた装飾経。各紙表面には貴賤男女の風俗を描いた濃彩の下絵があり、平安末期の世俗画の遺品として貴重。大阪四天王寺などに6帖分と断簡が現存。 ⇒せん‐めん【扇面】 ぜんめん‐やす全面安】 株式市場で、ほとんどの銘柄の株価が下がること。 ⇒ぜん‐めん【全面】 せん‐もう染毛】 毛髪を特殊の薬剤で染めること。ヘアダイ。 せん‐もう剪毛】 ①羊などの毛を刈りとること。 ②毛織物仕上げ工程の一段階。織物表面に突出した毳けばを切って、織目を明らかにし、また長さを揃えること。 せん‐もう旋毛】 渦状に旋回して生えている毛。つむじ。 ⇒せんもう‐ちゅう【旋毛虫】 せん‐もう腺毛】 植物の体表にある毛の一種で、粘液などを分泌するもの。茎・葉・花・苞ほうなどにあって、形状はさまざまであるが、先端の膨れた棍棒状のものが最も多い。 せん‐もう繊毛】 ①ほそい毛。 ②繊毛虫類やある種の上皮細胞にそなわる微小な毛状の細胞小器官。構造の基本は鞭毛べんもうと同じだが、数が多く短い。広義には感覚細胞にある運動性のないものも含める。→鞭毛⇒せんもう‐うんどう【繊毛運動】 ⇒せんもうちゅう‐るい【繊毛虫類】 せん‐もう譫妄‥マウ 錯覚や幻覚が多く、軽度の意識障害を伴う状態。アルコールやモルヒネの中毒、脳の疾患、高熱状態、全身衰弱、老齢などに見られる。せんぼう。 ぜん‐もう全盲‥マウ 両眼の視力を全く失った状態。 せんもう‐うんどう繊毛運動】 繊毛の能動的な運動。ふつう自律性であるが、神経支配を受けることもある。繊毛虫類などでは体の移動・食餌捕獲など、繊毛上皮細胞では異物排除・体液循環などのために行う。 ⇒せん‐もう【繊毛】 せんもう‐ちゅう旋毛虫】 旋毛虫科の線虫。体は糸状で淡黄白色、体長1〜4ミリメートル。母虫は諸種の哺乳動物の小腸に、幼虫は螺旋らせん状になって筋肉中に寄生。旋毛虫病を起こすが、日本には少ない。人には主に豚の生肉から感染。トリキネラ。 ⇒せん‐もう【旋毛】 せんもうちゅう‐るい繊毛虫類】 原生動物の一綱。体表の一部または全部に運動・摂食のための多くの繊毛またはその変形物をもつ。淡水・海水中に生息、他物に着生または自由生活を営み、寄生生活するものもある。ゾウリムシ・ラッパムシの類。滴虫類。 ⇒せん‐もう【繊毛】 せんものがたり千物語】 (Hazār Afsāneh ペルシア)アラビアン‐ナイトの源泉となったイランの物語。

せん‐めい【宣明】🔗🔉

せん‐めい宣明】 宣布または宣言して明らかにすること。

せん‐よう【宣揚】‥ヤウ🔗🔉

せん‐よう宣揚‥ヤウ 盛んなさまを世の中にはっきり示し表すこと。「国威―」

せんよう‐でん【宣耀殿】‥エウ‥🔗🔉

せんよう‐でん宣耀殿‥エウ‥ (センニョウデンとも)平安京内裏の殿舎の一つ。後宮で女御・更衣などの居所。麗景殿の北、貞観じょうがん殿の東にあった。枕草子92「―の反橋そりはしに」→内裏(図)

せんよう‐もん【宣陽門】‥ヤウ‥🔗🔉

せんよう‐もん宣陽門‥ヤウ‥ 平安京内裏の内郭十二門の一つ。内裏東面の中央にあり、外郭の建春門と相対する。東の陣。左兵衛の陣。東閤門。→内裏(図)

のたばく【宣ばく】🔗🔉

のたばく宣ばく】 (ノタブのク語法)のたまうこと。おおせられること。万葉集20「なげき―」

のた・ぶ【宣ぶ】🔗🔉

のた・ぶ宣ぶ】 〔自四〕 (ノリタブの約)おっしゃる。のたまう。〈類聚名義抄〉

のたま・う【宣ふ】ノタマフ🔗🔉

のたま・う宣ふノタマフ 〔他四〕 (ノリタマフの約) ①(尊者が下位の者に)言ってきかせる。源氏物語帚木「いとかしこき仰せ言に侍るなり。姉なる人に―・ひみん」 ②「言う」の尊敬語。おっしゃる。竹取物語「何事をか―・はむことを」

のた‐まく【宣巻く】🔗🔉

のた‐まく宣巻く】 (近世、ノタマワクから転じた) ①おっしゃること。転じて、勝手なことを言うこと。わけのわからないことをくどくどと言うこと。根無草後編「貸したやつが―云や、横ぞつぽうはりのめすに」 ②酔漢。根無草後編「大戸じょうご酒にのまれて―となり」

のたまわく【宣はく・曰はく】ノタマハク🔗🔉

のたまわく宣はく・曰はくノタマハク (ノタマフのク語法)のたまうこと。おっしゃるには。竹取物語「みこ―」。「子―」

のたも・う【宣ふ】ノタマフ🔗🔉

のたも・う宣ふノタマフ 〔他四〕 ⇒のたまう

のとう・ぶ【宣ぶ】ノタウブ🔗🔉

のとう・ぶ宣ぶノタウブ 〔他四〕 (→)「のたまう」に同じ。蜻蛉日記「いとせちに―・ぶことのあるを」

のらく【宣らく・告らく】🔗🔉

のらく宣らく・告らく】 (ノルのク語法)おっしゃること。

のり‐ごと【告言・宣言・詔】🔗🔉

のり‐ごと告言・宣言・詔】 おおせ。みことのり。応神紀「有司つかさに令のりごとして」

のり‐わら【宣童】🔗🔉

のり‐わら宣童】 福島県で、山岳信仰である葉山の祭りの際に神懸りになって託宣を告げる男性。全員が唱和して神懸りに誘い、託宣を聞き出す。

の・る【宣る・告る】🔗🔉

の・る宣る・告る】 〔他四〕 (本来、神や天皇が神意・聖意を表明する意。また、みだりに口にしてはならないことをはっきりと表明する意)言う。述べる。告げる。宣言する。万葉集15「畏かしこみと―・らずありしをみ越路の手向たむけに立ちて妹が名―・りつ」

[漢]宣🔗🔉

 字形  筆順 〔宀部6画/9画/教育/3275・406B〕 〔音〕セン(呉)(漢) 〔訓〕のたまう・のる・のべる (名)のぶ・のり [意味] ①はっきり述べる。広く知らせる。「開会を宣する」「宣布・宣伝・宣言・宣告・宣戦」 ②意をつくす。「草草不宣」 ③天子や神が意向をのべる(言葉)。のたまう。のる。みことのり。「宣旨せんじ・宣下せんげ・宣命せんみょう・院宣・託宣」 [解字] 形声。「宀」(=家屋)+音符「亘」(=まるくとりまく)。周囲を垣であまねくとりまいた宮殿の意。転じて、あまねくめぐらす、広く行き渡るように知らせる意。 [下ツキ 院宣・国宣・託宣・勅宣・不宣

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