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なさけ【情け】🔗🔉

なさけ情け】 ①人間としての心。感情。三宝絵詞「木・草・山・川・鳥・獣・魚・虫など…―なきものに」 ②他をあわれむ心。慈愛。人情。思いやり。「―容赦もなく」「―を尽くす」 ③みやびごころ。風流心。伊勢物語「―ある人にて、瓶かめに花をさせり」 ④ふぜい。興趣。宇津保物語吹上下「草木などは…人近にて朝夕なでつくろひたるなむ、すがたありさま―侍る」 ⑤男女の情愛。恋情。恋ごころ。情事。宇治拾遺物語3「女も見知りて―は交しながら」 ⑥義理。 ⑦情じょうにすがること。お慈悲。おなさけ。好色五人女4「―に一腰かし給へ」 ⇒なさけ‐がお【情け顔】 ⇒なさけ‐ごかし【情けごかし】 ⇒なさけ‐ごころ【情け心】 ⇒なさけ‐ざかり【情け盛り】 ⇒なさけ‐しらず【情け知らず】 ⇒なさけ‐しり【情け知り】 ⇒なさけ‐すがた【情け姿】 ⇒なさけ‐づめ【情け詰め】 ⇒なさけ‐な【情け無】 ⇒なさけ‐の‐あに【情けの兄】 ⇒なさけ‐の‐いと【情けの糸】 ⇒なさけ‐の‐うみ【情けの海】 ⇒なさけ‐の‐すえ【情けの末】 ⇒なさけ‐の‐たね【情けの種】 ⇒なさけ‐の‐つゆ【情けの露】 ⇒なさけ‐の‐にしき【情けの錦】 ⇒なさけ‐の‐ふみ【情けの文】 ⇒なさけ‐の‐みち【情けの道】 ⇒なさけ‐の‐やま【情けの山】 ⇒なさけ‐びと【情け人】 ⇒なさけ‐むよう【情け無用】 ⇒なさけ‐もよう【情け模様】 ⇒なさけ‐やど【情け宿】 ⇒情け売る里 ⇒情けが仇 ⇒情けに刃向かう刃なし ⇒情けは人の為ならず ⇒情け容赦も無い ⇒情けを売る ⇒情けを掛ける ⇒情けを交わす ⇒情けを知る

○情け売る里なさけうるさと🔗🔉

○情け売る里なさけうるさと 遊里。遊郭。 ⇒なさけ【情け】 なさけ‐おく・る情け後る】 〔自下二〕 情味が乏しい。愛情が薄い。源氏物語末摘花「たとしへなう―・るるまめやかさなど」

なさけ‐おく・る【情け後る】🔗🔉

なさけ‐おく・る情け後る】 〔自下二〕 情味が乏しい。愛情が薄い。源氏物語末摘花「たとしへなう―・るるまめやかさなど」 ○情けが仇なさけがあだ なさけをこめてしたことがかえってためにならないこと。好意が逆効果を生むこと。 ⇒なさけ【情け】

○情けが仇なさけがあだ🔗🔉

○情けが仇なさけがあだ なさけをこめてしたことがかえってためにならないこと。好意が逆効果を生むこと。 ⇒なさけ【情け】 なさけ‐がお情け顔‥ガホ なさけのあるらしい顔つき。 ⇒なさけ【情け】 なさけ‐が・る情けがる】 〔自四〕 なさけがあるらしくふるまう。あわれむ。源氏物語関屋「昔よりすき心ありてすこし―・りける」 なさけ‐ごかし情けごかし】 表面はなさけ深そうにみせて、実は自分の利益を計ること。 ⇒なさけ【情け】 なさけ‐ごころ情け心】 なさけのある心。なさけ。慈悲心。 ⇒なさけ【情け】 なさけ‐ざかり情け盛り】 なさけごころのあるさかり。色気ざかり。 ⇒なさけ【情け】 なさけ‐しらず情け知らず】 人情を解しないこと。思いやりのないこと。男女の情愛を知らないこと。また、その人。 ⇒なさけ【情け】 なさけ‐しり情け知り】 人情を解すること。人情に通じていること。男女の情愛についてよくわきまえていること。また、その人。恋知り。わけ知り。粋すい⇒なさけ【情け】 なさけ‐すがた情け姿】 なさけをこめた姿。色気のある姿。 ⇒なさけ【情け】 なさけ‐だ・つ情け立つ】 〔自四〕 ①なさけがあるらしく見える。なさけがありそうにふるまう。源氏物語藤裏葉「―・ち給ふ若人はうらめしと思ふもありけり」 ②風流がる。源氏物語帚木「よしばみ―・たざらむなむ目やすかるべき」 なさけ‐づく・る情け作る】 〔自四〕 なさけがあるらしくふるまう。源氏物語関屋「―・れど、うはべこそあれ、つらき事多かり」 なさけ‐づめ情け詰め】 人情ずくで攻めたてられること。なさけに迫られること。なさけぜめ。 ⇒なさけ【情け】 なさけ‐な情け無】 (「情無し」の語幹)なさけのないこと。新撰六帖3「人のしわざの―の世や」 ⇒なさけ【情け】 なさけ‐な・い情け無い】 〔形〕[文]なさけな・し(ク) ①なさけ心がない。おもいやりがない。無情である。伊勢物語「―・くいらへてやみぬ」 ②つれない。無愛想である。源氏物語帚木「殊更に―・くつれなきさまを見せて」。「―・い素振り」 ③不風流である。無骨である。源氏物語玉鬘「歌ふ声の―・きもあはれに聞ゆ」 ④あさましい。あきれるほどである。栄華物語耀く藤壺「此の頃の人はうたて―・きまで着重ねても、なほこそは風なども起るめれ」 ⑤嘆かわしい。みじめである。「―・い男」「―・い羽目になる」 なさけ‐なさけ・し情け情けし】 〔形シク〕 いかにもなさけが深いようである。源氏物語帚木「―・しく宣ひつくすべかめれど」

なさけ‐がお【情け顔】‥ガホ🔗🔉

なさけ‐がお情け顔‥ガホ なさけのあるらしい顔つき。 ⇒なさけ【情け】

なさけ‐が・る【情けがる】🔗🔉

なさけ‐が・る情けがる】 〔自四〕 なさけがあるらしくふるまう。あわれむ。源氏物語関屋「昔よりすき心ありてすこし―・りける」

なさけ‐ごかし【情けごかし】🔗🔉

なさけ‐ごかし情けごかし】 表面はなさけ深そうにみせて、実は自分の利益を計ること。 ⇒なさけ【情け】

なさけ‐ごころ【情け心】🔗🔉

なさけ‐ごころ情け心】 なさけのある心。なさけ。慈悲心。 ⇒なさけ【情け】

なさけ‐ざかり【情け盛り】🔗🔉

なさけ‐ざかり情け盛り】 なさけごころのあるさかり。色気ざかり。 ⇒なさけ【情け】

なさけ‐しらず【情け知らず】🔗🔉

なさけ‐しらず情け知らず】 人情を解しないこと。思いやりのないこと。男女の情愛を知らないこと。また、その人。 ⇒なさけ【情け】

なさけ‐しり【情け知り】🔗🔉

なさけ‐しり情け知り】 人情を解すること。人情に通じていること。男女の情愛についてよくわきまえていること。また、その人。恋知り。わけ知り。粋すい⇒なさけ【情け】

なさけ‐すがた【情け姿】🔗🔉

なさけ‐すがた情け姿】 なさけをこめた姿。色気のある姿。 ⇒なさけ【情け】

なさけ‐だ・つ【情け立つ】🔗🔉

なさけ‐だ・つ情け立つ】 〔自四〕 ①なさけがあるらしく見える。なさけがありそうにふるまう。源氏物語藤裏葉「―・ち給ふ若人はうらめしと思ふもありけり」 ②風流がる。源氏物語帚木「よしばみ―・たざらむなむ目やすかるべき」

なさけ‐づく・る【情け作る】🔗🔉

なさけ‐づく・る情け作る】 〔自四〕 なさけがあるらしくふるまう。源氏物語関屋「―・れど、うはべこそあれ、つらき事多かり」

なさけ‐づめ【情け詰め】🔗🔉

なさけ‐づめ情け詰め】 人情ずくで攻めたてられること。なさけに迫られること。なさけぜめ。 ⇒なさけ【情け】

なさけ‐な【情け無】🔗🔉

なさけ‐な情け無】 (「情無し」の語幹)なさけのないこと。新撰六帖3「人のしわざの―の世や」 ⇒なさけ【情け】

なさけ‐な・い【情け無い】🔗🔉

なさけ‐な・い情け無い】 〔形〕[文]なさけな・し(ク) ①なさけ心がない。おもいやりがない。無情である。伊勢物語「―・くいらへてやみぬ」 ②つれない。無愛想である。源氏物語帚木「殊更に―・くつれなきさまを見せて」。「―・い素振り」 ③不風流である。無骨である。源氏物語玉鬘「歌ふ声の―・きもあはれに聞ゆ」 ④あさましい。あきれるほどである。栄華物語耀く藤壺「此の頃の人はうたて―・きまで着重ねても、なほこそは風なども起るめれ」 ⑤嘆かわしい。みじめである。「―・い男」「―・い羽目になる」

なさけ‐なさけ・し【情け情けし】🔗🔉

なさけ‐なさけ・し情け情けし】 〔形シク〕 いかにもなさけが深いようである。源氏物語帚木「―・しく宣ひつくすべかめれど」 ○情けに刃向かう刃なしなさけにはむかうやいばなし なさけをかけられれば、誰も反抗のしようがない。 ⇒なさけ【情け】

○情けに刃向かう刃なしなさけにはむかうやいばなし🔗🔉

○情けに刃向かう刃なしなさけにはむかうやいばなし なさけをかけられれば、誰も反抗のしようがない。 ⇒なさけ【情け】 なさけ‐の‐あに情けの兄】 義理の兄。 ⇒なさけ【情け】 なさけ‐の‐いと情けの糸】 なさけにひかされることを糸にたとえていう語。 ⇒なさけ【情け】 なさけ‐の‐うみ情けの海】 愛欲の迷いの深さを海にたとえていう語。 ⇒なさけ【情け】 なさけ‐の‐すえ情けの末‥スヱ 情愛の及ぶ末。謡曲、花筐「かくばかり―を白露の」 ⇒なさけ【情け】 なさけ‐の‐たね情けの種】 ①人情の根源。 ②腹にやどした情人の子。 ⇒なさけ【情け】 なさけ‐の‐つゆ情けの露】 情愛のうるおいを露にたとえていう語。 ⇒なさけ【情け】 なさけ‐の‐にしき情けの錦】 美しい情愛を錦にたとえていう語。 ⇒なさけ【情け】 なさけ‐の‐ふみ情けの文】 恋ぶみ。艶書。 ⇒なさけ【情け】 なさけ‐の‐みち情けの道】 人情のみち。恋のみち。 ⇒なさけ【情け】 なさけ‐の‐やま情けの山】 多情なことを山にたとえていう語。好色五人女3「都に―を動かし」 ⇒なさけ【情け】

なさけ‐の‐あに【情けの兄】🔗🔉

なさけ‐の‐あに情けの兄】 義理の兄。 ⇒なさけ【情け】

なさけ‐の‐いと【情けの糸】🔗🔉

なさけ‐の‐いと情けの糸】 なさけにひかされることを糸にたとえていう語。 ⇒なさけ【情け】

なさけ‐の‐うみ【情けの海】🔗🔉

なさけ‐の‐うみ情けの海】 愛欲の迷いの深さを海にたとえていう語。 ⇒なさけ【情け】

なさけ‐の‐すえ【情けの末】‥スヱ🔗🔉

なさけ‐の‐すえ情けの末‥スヱ 情愛の及ぶ末。謡曲、花筐「かくばかり―を白露の」 ⇒なさけ【情け】

なさけ‐の‐たね【情けの種】🔗🔉

なさけ‐の‐たね情けの種】 ①人情の根源。 ②腹にやどした情人の子。 ⇒なさけ【情け】

なさけ‐の‐つゆ【情けの露】🔗🔉

なさけ‐の‐つゆ情けの露】 情愛のうるおいを露にたとえていう語。 ⇒なさけ【情け】

なさけ‐の‐にしき【情けの錦】🔗🔉

なさけ‐の‐にしき情けの錦】 美しい情愛を錦にたとえていう語。 ⇒なさけ【情け】

なさけ‐の‐ふみ【情けの文】🔗🔉

なさけ‐の‐ふみ情けの文】 恋ぶみ。艶書。 ⇒なさけ【情け】

なさけ‐の‐みち【情けの道】🔗🔉

なさけ‐の‐みち情けの道】 人情のみち。恋のみち。 ⇒なさけ【情け】

なさけ‐の‐やま【情けの山】🔗🔉

なさけ‐の‐やま情けの山】 多情なことを山にたとえていう語。好色五人女3「都に―を動かし」 ⇒なさけ【情け】 ○情けは人の為ならずなさけはひとのためならず 情けを人にかけておけば、めぐりめぐって自分によい報いが来る。人に親切にしておけば、必ずよい報いがある。 ▷人に情けをかけるのは自立の妨げになりその人のためにならない、の意に解するのは誤り。 ⇒なさけ【情け】

○情けは人の為ならずなさけはひとのためならず🔗🔉

○情けは人の為ならずなさけはひとのためならず 情けを人にかけておけば、めぐりめぐって自分によい報いが来る。人に親切にしておけば、必ずよい報いがある。 ▷人に情けをかけるのは自立の妨げになりその人のためにならない、の意に解するのは誤り。 ⇒なさけ【情け】 なさけ‐ば・む情けばむ】 〔自四〕 なさけありげにふるまう。源氏物語夕霧「内々の御心遣ひはこののたまふさまにかなひてもしばしは―・まむ」 なさけ‐びと情け人】 ①なさけ深い人。 ②色を売る人。 ⇒なさけ【情け】 なさけ・ぶ情けぶ】 〔自上二〕 なさけあるようにふるまう。風流めく。源氏物語玉鬘「いと―・び、きらぎらしく物し給ひしを」 なさけ‐ぶか・い情け深い】 〔形〕[文]なさけぶか・し(ク) あわれみぶかい。思いやりがある。深い情じょうがある。また、風流心がある。「―・い主人」 なさけ‐むよう情け無用】 情けをかけても無駄なこと。情けをかける必要はないこと。 ⇒なさけ【情け】 なさけ‐もよう情け模様‥ヤウ なさけありげな模様。粋な模様。 ⇒なさけ【情け】 なさけ‐やど情け宿】 ①親切で人をとめること。また、その宿。 ②恋のとりもちをする宿。あいびき宿。 ⇒なさけ【情け】

なさけ‐ば・む【情けばむ】🔗🔉

なさけ‐ば・む情けばむ】 〔自四〕 なさけありげにふるまう。源氏物語夕霧「内々の御心遣ひはこののたまふさまにかなひてもしばしは―・まむ」

なさけ‐びと【情け人】🔗🔉

なさけ‐びと情け人】 ①なさけ深い人。 ②色を売る人。 ⇒なさけ【情け】

なさけ・ぶ【情けぶ】🔗🔉

なさけ・ぶ情けぶ】 〔自上二〕 なさけあるようにふるまう。風流めく。源氏物語玉鬘「いと―・び、きらぎらしく物し給ひしを」

なさけ‐ぶか・い【情け深い】🔗🔉

なさけ‐ぶか・い情け深い】 〔形〕[文]なさけぶか・し(ク) あわれみぶかい。思いやりがある。深い情じょうがある。また、風流心がある。「―・い主人」

なさけ‐むよう【情け無用】🔗🔉

なさけ‐むよう情け無用】 情けをかけても無駄なこと。情けをかける必要はないこと。 ⇒なさけ【情け】

なさけ‐もよう【情け模様】‥ヤウ🔗🔉

なさけ‐もよう情け模様‥ヤウ なさけありげな模様。粋な模様。 ⇒なさけ【情け】

なさけ‐やど【情け宿】🔗🔉

なさけ‐やど情け宿】 ①親切で人をとめること。また、その宿。 ②恋のとりもちをする宿。あいびき宿。 ⇒なさけ【情け】 ○情け容赦も無いなさけようしゃもない 同情して許すことなどしない。きわめてきびしい。「―仕打ち」 ⇒なさけ【情け】

○情け容赦も無いなさけようしゃもない🔗🔉

○情け容赦も無いなさけようしゃもない 同情して許すことなどしない。きわめてきびしい。「―仕打ち」 ⇒なさけ【情け】 なさけ‐らし・い情けらしい】 〔形〕[文]なさけら・し(シク) なさけがあるらしい。やさしい。狂言、花子「ことば尋常に匂ひなどして―・しう言うてくるるによつて」

なさけ‐らし・い【情けらしい】🔗🔉

なさけ‐らし・い情けらしい】 〔形〕[文]なさけら・し(シク) なさけがあるらしい。やさしい。狂言、花子「ことば尋常に匂ひなどして―・しう言うてくるるによつて」 ○情けを売るなさけをうる ①色を売る。淫をひさぐ。 ②自分の利益を考えて、人に親切をしておく。 ⇒なさけ【情け】 ○情けを掛けるなさけをかける なさけをほどこす。あわれみをかける。思いやりをこめた言動をする。 ⇒なさけ【情け】 ○情けを交わすなさけをかわす 情愛を交わす。親しみあう。 ⇒なさけ【情け】 ○情けを知るなさけをしる ①人情の何たるかを知る。 ②男女間の情愛に通じている。 ⇒なさけ【情け】

○情けを売るなさけをうる🔗🔉

○情けを売るなさけをうる ①色を売る。淫をひさぐ。 ②自分の利益を考えて、人に親切をしておく。 ⇒なさけ【情け】

○情けを掛けるなさけをかける🔗🔉

○情けを掛けるなさけをかける なさけをほどこす。あわれみをかける。思いやりをこめた言動をする。 ⇒なさけ【情け】

○情けを交わすなさけをかわす🔗🔉

○情けを交わすなさけをかわす 情愛を交わす。親しみあう。 ⇒なさけ【情け】

○情けを知るなさけをしる🔗🔉

○情けを知るなさけをしる ①人情の何たるかを知る。 ②男女間の情愛に通じている。 ⇒なさけ【情け】 ナサコムNASAKOM】 インドネシアの大統領スカルノが提唱した国民綱領。民族主義(nasionalisme)、宗教(agama)、共産主義(kommunisme)の統一を目指したもの。1965年の九‐三十事件により消滅。 な‐ざし名指し】 名をあげて指定すること。指名。「―で非難する」 ⇒なざし‐にん【名指人】 なざし‐にん名指人】 ①指名された人。 ②指定した手形の受取人。 ⇒な‐ざし【名指し】 な‐ざ・す名指す】 〔他五〕 だれそれと名を指し示す。指名する。 なさぬ‐なか生さぬ仲】 肉親でない親子の仲。継父または継母と継子との間柄。また、養父母と養子との間柄。 なさ・る為さる】 [一]〔他五〕 ①「する」「なす」の尊敬語。「卒業―・る時」 ②動詞の連用形に付いて、尊敬の意を表す。「行き―・る」「お読み―・った」 [二]〔他下二〕 ⇒なされる(下一) ナザルバエフNursultan A. Nazarbaev】 カザフスタンの政治家。ソ連のペレストロイカ期にカザフ共産党第一書記。1991年カザフスタン共和国独立とともに大統領。強権的に政治を運営、大統領任期を延長。(1940〜) ナザレNazareth】 イスラエル北部の都市。地中海岸ハイファの東南東約30キロメートル、ヨルダン渓谷の西側の山地にある。イエスが育った地。ナゼラト。 ⇒ナザレ‐びと【ナザレ人】 ナザレ‐びとナザレ人】 ①ナザレの人。特にイエスを指す。 ②(ユダヤ人、後にイスラム教徒の側から)キリスト教徒の蔑称。 ⇒ナザレ【Nazareth】 なさ・れる為される】 〔他下一〕[文]なさ・る(下二) (→)「なさる」(五段)に同じ。狂言、萩大名「あれへお出で―・れたならばお褒め―・れませ」 なし生し】 生むこと。生んだこと。万葉集9「父母が―のまにまに」 なし為し・作し】 なすこと。しわざ。…のせい。源氏物語紅梅「心の―にやありけむ」 なし梨・梨子】 バラ科の落葉高木。日本の中部以南および中国大陸に自生する原種から、それぞれ独立に果樹として改良。葉は卵形。4月頃、葉と共にサクラに似てやや大きな白花をつける。果実は大形で球形、外皮に小さい斑点があり、食用。大別して「長十郎」に代表される赤梨と「二十世紀」に代表される青梨とがある。ありのみ。「梨の花」は〈[季]春〉、「梨の実」は〈[季]秋〉。万葉集10「妻―の木を手折りかざさむ」 ⇒梨の礫 なし無し】 ないこと。むなしいこと。無駄。無。狂言、船渡聟「其方の骨折は―にはせまい程に」。「人で―」「言いっこ―」 な・し無し・亡し】 〔形ク〕 ⇒ない な・し 〔接尾〕 ⇒ない なじ】 〔副〕 なぜ。なにゆえ。沙石集(一本)「さらば―に思し食したちたる」 ナジNagy Imre】 ハンガリーの政治家。1953〜55年首相。56年ハンガリー事件の際に首相に復帰し、部分的な民主化を推進。ソ連の武力介入で逮捕・処刑された。89年名誉回復。(1896〜1958) なし‐あ・ぐ成し上ぐ】 〔他下二〕 ①官位などをのぼす。昇進させる。源氏物語東屋「けふあすといふばかりに―・げてむ」 ②なしとげる。しあげる。成就する。 なし‐い・ず成し出づ‥イヅ 〔他下二〕 引き立てて昇進させる。源氏物語関屋「とりわきて―・で給ひければ」 なし‐い・ず為し出づ‥イヅ 〔他下二〕 しでかす。なす。宇津保物語俊蔭「その折の事のみ―・でつ」 なし‐うち梨子打】 (ナシウチはナヤ(萎)シウチの約で、柔らかに造ったの意)「なしうちえぼし」の略。 ⇒なしうち‐えぼし【梨子打烏帽子】 なしうち‐えぼし梨子打烏帽子】 揉もみ烏帽子の一種。黒の紗や綾地に薄く漆を塗って柔らかく作り、兜の下に着用。軍陣で武将が用いた。 梨子打烏帽子 ⇒なし‐うち【梨子打】 なし‐うり梨瓜】 マクワウリの一品種。中国から渡来。果実は卵形で黄白色、果肉は緑白色。ニューメロン。〈[季]夏〉 なし‐え梨絵‥ヱ 梨子地なしじの蒔絵まきえ。枕草子184「沈の御火桶の―したるに」 なじ‐か 〔副〕 (ナニシニカの約)どうしてか。なぜか。風雅和歌集「―と思ふ情もぞ見る」 ⇒なじか‐は なじか‐は 〔副〕 ①どうしてか。いかでか。普通、下に反語を伴う。保元物語(金刀比羅本)「―ふたたびとり返し候ふべき」 ②なにゆえ。なぜ。どうして。徒然草「―捨てしなどいはむは」 ⇒なじ‐か なし‐かん梨子羹】 梨の実をすりおろした汁に、寒天・砂糖などを加えて流し固めたもの。 なし‐くずし済し崩し‥クヅシ ①借金を少しずつ返却すること。元禄大平記「―の借銭」 ②物事を少しずつすましてゆくこと。「―に既成事実ができ上がる」 なし‐くず・す済し崩す‥クヅス 〔自五〕 なしくずしにする。 ナシ‐ゴレンnasi goreng マレー】 (ナシは米飯、ゴレンは油で炒める意)インドネシア・マレーシアの焼飯。ケチャップ‐マニス(甘口醤油)などで調味し、サンバル(ペースト状の辛口の薬味)を添えて食べる。 なし‐じ梨子地‥ヂ ①蒔絵まきえの地蒔の一種。漆地に金や銀の梨子地粉を蒔き、上に梨子地漆を塗り、粉が露出しない程度に研ぎ出したもの。金銀粉が漆を通してまだらに見え、梨の実の肌に似る。梨地。曾我物語1「外は―にまきて」 ②梨子地織の略で、織物地質の一つ。格子に似た織り方で、布面に梨の実の表皮に似た外観を与えたもの。 ⇒なしじ‐うるし【梨子地漆】 ⇒なしじ‐ぬり【梨子地塗】 ⇒なしじ‐ふん【梨子地粉】 なしじ‐うるし梨子地漆‥ヂ‥ 主として梨子地塗に用いる透明な漆。梨子地粉の発色をよくするため、雌黄しおう2か梔子くちなしから採った染料を生漆に加えて製する。 ⇒なし‐じ【梨子地】 なしじ‐ぬり梨子地塗‥ヂ‥ 梨子地に塗ること。また、その塗物。 ⇒なし‐じ【梨子地】 なしじ‐ふん梨子地粉‥ヂ‥ 梨子地に用いる金や銀の粉。平目粉ひらめふんをさらに細かくしたもの。 ⇒なし‐じ【梨子地】 なし‐しゅ梨酒】 梨の果汁をしぼり、発酵させて造った酒。または、梨の果肉を砂糖とともに焼酎に漬けた果実酒。 なし‐た・つ成し立つ】 〔他下二〕 世に立つようにする。立派に育て上げる。源氏物語玉鬘「御子どもみな物めかし―・て給ふを聞けば」 なし‐つぼ梨壺】 昭陽舎の異称。庭前に梨を植えたからいう。 ⇒なしつぼ‐の‐ごにん【梨壺の五人】 なしつぼ‐の‐ごにん梨壺の五人】 951年(天暦5)梨壺に置かれた和歌所の寄人よりうど。すなわち、後撰集の撰集と万葉集の付訓に当たった大中臣能宣・清原元輔・源順したごう・紀時文・坂上望城もちきの5人の称。 ⇒なし‐つぼ【梨壺】 な‐して 〔副〕 (東北地方・新潟県・西日本で)どうして。なぜ。 なし‐と・げる為し遂げる・成し遂げる】 〔他下一〕[文]なしと・ぐ(下二) 物事をしとげる。完成する。「偉業を―・げる」 なしのき‐じんじゃ梨木神社】 京都市上京区にある元別格官幣社。祭神は三条実万さねつむ・三条実美さねとみ。1885年(明治18)創建。 梨木神社 撮影:的場 啓

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