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にえ【沸・錵】🔗🔉

にえ沸・錵】 日本刀の、刃と地肌との境目に銀砂をふりかけたように輝いているもの。匂においについで重要な見所で、細微のものが揃っているのがよいとされる。

ふっ‐せき【沸石】🔗🔉

ふっ‐せき沸石】 ナトリウム・カルシウム・アルミニウムなどの含水珪酸塩鉱物の一群。網状構造を持つアルミノ珪酸塩で、種類が極めて多い。結晶水の出入や陽イオン置換が容易で、分子ふるいとして用いられる。火山岩の空隙中に結晶をなすほか、変質などによってもできる。

ふっ‐てん【沸点】🔗🔉

ふっ‐てん沸点】 沸騰する際の液体の温度。圧力によって異なる。通常1気圧における値をいう。沸騰点。 ⇒ふってん‐じょうしょう【沸点上昇】

ふってん‐じょうしょう【沸点上昇】‥ジヤウ‥🔗🔉

ふってん‐じょうしょう沸点上昇‥ジヤウ‥ 不揮発性溶質の溶解により溶媒の沸点が上昇する現象。同じ溶媒の希薄溶液では、沸点上昇は溶液のモル濃度に比例し、溶質の種類によらない。 ⇒ふっ‐てん【沸点】

ふっ‐とう【沸湯】‥タウ🔗🔉

ふっ‐とう沸湯‥タウ 煮えたぎっている湯。にえゆ。

ふっ‐とう【沸騰】🔗🔉

ふっ‐とう沸騰】 ①煮えたつこと。液体を熱したとき、その蒸気圧が液体の表面にかかる圧力よりも大きくなると、内部から気化が生じる現象。 ②比喩的に、高く起こり立つこと。さわぎ立つこと。「世論が―する」 ⇒ふっとう‐さん【沸騰散】 ⇒ふっとうすいがた‐げんしろ【沸騰水型原子炉】 ⇒ふっとう‐てん【沸騰点】

ふっとう‐さん【沸騰散】🔗🔉

ふっとう‐さん沸騰散】 〔医〕炭酸水素ナトリウムと酒石酸とを水に溶かしたもの。沸騰したように二酸化炭素の気泡を生じ、その状態で服用。清涼剤・緩下剤。 ⇒ふっ‐とう【沸騰】

ふっとうすいがた‐げんしろ【沸騰水型原子炉】🔗🔉

ふっとうすいがた‐げんしろ沸騰水型原子炉】 (boiling water reactor)原子炉の炉型の一つ。炉心で加熱された冷却水が沸騰して水蒸気となり、直接発電タービンへ送られる軽水炉。BWR →原子炉(図)⇒ふっ‐とう【沸騰】

ふっとう‐てん【沸騰点】🔗🔉

ふっとう‐てん沸騰点(→)沸点に同じ。 ⇒ふっ‐とう【沸騰】

ふつ‐ふつ【沸沸】🔗🔉

ふつ‐ふつ沸沸】 ①沸騰するさま。「―と煮える」 ②水が湧き出るさま。また、そのように思いが湧き出るさま。「―と詩想が湧き出る」

わかし‐ざまし【沸かし冷まし】🔗🔉

わかし‐ざまし沸かし冷まし】 一度わかした湯・茶などをさまし冷やすこと。また、そのもの。湯ざまし。煮ざまし。

わかし‐つぎ【沸かし接ぎ】🔗🔉

わかし‐つぎ沸かし接ぎ(→)鍛接たんせつに同じ。

わかし‐ゆ【沸かし湯】🔗🔉

わかし‐ゆ沸かし湯】 沸かした湯。特に、入浴に適した温度に沸かした鉱泉。

わか・す【沸かす】🔗🔉

わか・す沸かす】 〔他五〕 ①わくようにする。煮えたたせる。万葉集16「湯―・せ子ども」。「風呂を―・す」 ②金属をとかす。とろかす。天智紀「水碓みずうすを造りて冶鉄かねわかす」 ③熱狂させる。「観衆を―・す」 ④(自動詞的に)腹を立てる。怒る。難波物語「かの者、―・してくぜつをするとき」

わき【沸き】🔗🔉

わき沸き】 沸くこと。にえること。「風呂の―が早い」

わき‐あが・る【沸き上がる】🔗🔉

わき‐あが・る沸き上がる】 〔自五〕 ①液体が盛んに煮えたつ。わきかえる。沸騰ふっとうする。 ②はげしく起こる。三蔵法師伝永久点「洪濤こうとう洶湧こうようとワキアガリて」。「歓声が―・る」

わき‐おこ・る【沸き起こる】🔗🔉

わき‐おこ・る沸き起こる】 〔自五〕 表面に勢いよく現れ出る。「雲が―・る」「拍手が―・る」

わき‐かえ・る【沸き返る】‥カヘル🔗🔉

わき‐かえ・る沸き返る‥カヘル 〔自五〕 ①液体がはげしく煮えたぎる。煮えくりかえる。今昔物語集14「湯の―・る焔」 ②水などがはげしくわき出る。源氏物語胡蝶「―・り岩もる水に色し見えねば」 ③堪えられないほど心中がはげしく動揺する。源氏物語蜻蛉「―・る心地し給へど、かひなし」 ④はげしく熱狂する。「熱戦に―・る観衆」

わき‐た・つ【沸き立つ】🔗🔉

わき‐た・つ沸き立つ】 〔自五〕 ①液体がさかんに沸く。煮えあがる。 ②激しい興奮状態になって甚だしく騒ぎ立つ。「場内が―・つ」 ③発酵する。

わき‐ゆ【沸湯】🔗🔉

わき‐ゆ沸湯】 わかした湯。わいた湯。浮世草子、新可笑記「せめて―与へ給へ」

わ・く【沸く】🔗🔉

わ・く沸く】 〔自五〕 ①水が熱せられて湯となる。にえる。平家物語6「水おびたたしく―・きあがつて、程なく湯にぞなりにける」。「風呂が―・く」 ②金属が熱せられてとける。とろける。平家物語5「金銅十六丈の廬遮那仏…御身は―・き合ひて山の如し」 ③発酵する。 ④さかんに起こる。はげしく発する。伊勢物語集「うきことのかく―・く時は涙川目の前にこそ落ちまさりけれ」。「興味が―・く」 ⑤興奮して騒ぎ立てる。熱狂する。「場内が―・く」 ⑥腹を立てる。色道大鏡「後指をさすやうに思はるればむやむやと―・くより外のことなし」

[漢]沸🔗🔉

 字形  筆順 〔水(氵・氺)部5画/8画/常用/4208・4A28〕 〔音〕フツ(慣) ヒ(漢) 〔訓〕く・かす [意味] ①湯がにえ立つ。たぎる。「沸騰・沸点・煮沸」 ②(泉が)わき出る。ふき出す。「沸水・沸泉」 [解字] 形声。「水」+音符「弗」(=左右におしのけてふき出す)。

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