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たぎら‐か・す【滾らかす・沸らかす】🔗🔉

たぎら‐か・す【滾らかす・沸らかす】 〔他サ四〕(「かす」は接尾語)=たぎらす(滾)*大鏡‐六「湯をたぎらかしつつ、御ものをいれて」

たぎら・す【滾らす・沸らす】🔗🔉

たぎら・す【滾らす・沸らす】 〔他サ五(四)〕沸騰させる。煮えたたせる。たぎらかす。「湯をたぎらす」

たぎり【滾・沸】🔗🔉

たぎり【滾・沸】 1 湯が煮えたつこと。また、その湯。 2 湯の煮えたつ音をよくするために釜の中の底の部分につけるへた状のもの。

たぎり‐ゆ【滾湯・沸湯】🔗🔉

たぎり‐ゆ【滾湯・沸湯】 煮えたっている湯。煮え湯。

たぎ・る【滾る・沸る】🔗🔉

たぎ・る【滾る・沸る】 〔自ラ五(四)〕(「たぎつ」と同語源) 1 川の水などが勢い激しく流れる。さかまく。わきあがる。*更級「たぎりて流れゆく水」 2 湯などが煮えたつ。沸騰してわきかえる。*大和‐一四九「この水、あつ湯にたぎりぬれば」 3 怒り・悲しみ・焦慮などの感情が激しくわきあがる。*浄・鑓の権三重帷子‐下「たぎる心は運次第」 4 他よりもすぐれる。ひいでる。*咄・御伽草「はあ出来合にはどうでもたぎった物はござりませぬが」 〔自ラ下二〕に同じ。*古今六帖‐三「うちたえて落つる涙になるたきのたぎれて人を見ぬがわびしき」

にえ【錵・沸】🔗🔉

にえ【錵・沸】 焼きによって日本刀の刃と地膚との境目に現れる、雲や粟(あわ)粒のような模様。匂いの荒いもの。→匂(におい)11

ふっ‐せき【沸石】🔗🔉

ふっ‐せき【沸石】 アルカリ・アルカリ土類金属元素の含水アルミニウム珪酸塩鉱物。多量の水を含有し吹管で熱すると沸騰して発泡する。無色または白色、ガラス光沢。方沸石、菱(りょう)沸石、ソーダ沸石など種類が多く、普通、玄武岩、輝緑凝灰岩などの空孔や割れ目に産する。

ふっ‐てん【沸点】🔗🔉

ふっ‐てん【沸点】 液体が沸騰しはじめるときの温度。外気圧の増減によって上下し、一定の外気圧では液体に固有の値をとる。普通、一気圧における値をいい、特に水の沸点は温度目盛の定点の一つで摂氏一〇〇度。沸騰点。

ふっ‐とう【沸湯】(‥タウ)🔗🔉

ふっ‐とう【沸湯】(‥タウ) =にえゆ(煮湯)

ふっ‐とう【沸騰】🔗🔉

ふっ‐とう【沸騰】 1 物、特に液体が、沸きあがること。また、高く起こり立つこと。 2 煮えたつこと。液体を熱すると、その蒸気圧が、液体表面にかかる外気圧よりも大きくなるため、表面からの蒸発だけでなく液体内部からも気泡となって蒸発すること。また、その現象。 3 激しく、騒がしくなること。騒然となること。「世論(場内)が沸騰する」 4 (形動)非常に騰貴すること。物価などがきわめて高くなること。

ふっとう‐さん【沸騰散】🔗🔉

ふっとう‐さん【沸騰散】 重炭酸ナトリウムと酒石酸を水にとかして飲むもの。発生する炭酸ガスが沸騰しているように見える。清涼剤・緩下剤。《季・夏》

ふっとう‐てん【沸騰点】🔗🔉

ふっとう‐てん【沸騰点】 =ふってん(沸点)

ふつ‐ふつ【沸沸】🔗🔉

ふつ‐ふつ【沸沸】 〔形動タリ〕 1 物が煮えたぎるさま。 2 水などがわき出るさま。

わかし‐ざまし【沸冷】🔗🔉

わかし‐ざまし【沸冷】 一度わかした湯・酒などをさますこと。また、そのさましたもの。煮ざまし。

わかし‐つぎ【沸接】🔗🔉

わかし‐つぎ【沸接】 鍛接(たんせつ)のこと。

わかし‐ゆ【沸湯】🔗🔉

わかし‐ゆ【沸湯】 火をたいてわかした風呂の湯。天然の温泉に対して、わかした湯をいう。

わか・す【沸かす・湧かす・涌かす】🔗🔉

わか・す【沸かす・湧かす・涌かす】 〔他サ五(四)〕 (沸) 1 沸くようにする。水などを熱して煮え立たせる。「茶をわかす」*万葉‐三八二四「さし鍋に湯和可世(ワカセ)子ども」 2 金属を熱して溶かす。溶解する。*書紀‐天智九年是歳(北野本訓)「水碓(みつうす)を造て冶(かねワカス)」 3 酒を、発酵させる。*催馬楽‐眉刀自女「又説おほみき和可世(ワカセ)まゆとじめ」 (湧・涌) 1 わき上がるようにする。水などをふき出させる。たぎらせる。*漢書楊雄伝天暦二年点「渭を涌(ワカシ)てを躍(ほとはし)らしむ」 2 発生させる。虫などをわき出させる。「うじをわかす」 3 熱狂させる。興奮させる。わかせる。「観衆をわかす」 〔自サ四〕いらだつ。腹を立てる。怒る。*評判・吉原すずめ‐下「わかすとはいかに、答ていはく、はらをたつる事也」

わき【沸・湧・涌】🔗🔉

わき【沸・湧・涌】 沸くこと。沸きたつこと。煮えること。「沸きが早い」

わき‐あが・る【沸き上がる・湧き上がる・涌き上がる】🔗🔉

わき‐あが・る【沸き上がる・湧き上がる・涌き上がる】 〔自ラ五(四)〕 (沸上) 1 液体があたたまって、ある温度になる。また、激しく煮えかえる。沸騰する。*滑・浮世風呂‐四「冬は湯が湧ぬ、夏は捨て置ても湧上(ワキアが)るはさ」 2 激しく騒ぎ立てる。また、いっせいに歓声や興奮した雰囲気などがあたりに広がる。わきかえる。「大声援がわきあがる」*御巫本日本紀私記‐神代下「沸騰<和岐安加留(ワキアカル)>」 3 水面などが激しく波立つ。*海道記「南は満海波わきあがりて」 (湧上・涌上) 1 心の中にこみあげてくる。感情の動きや疑いの気持などが高まってくる。「湧き上がる激情」 2 物が下方からわき出て現れてくる。雲やけむりなどが生じて上にあがる。「山頂から雲が湧き上がる」

わき‐かえ・る【沸き返る・湧き返る】(‥かへる)🔗🔉

わき‐かえ・る【沸き返る・湧き返る】(‥かへる) 〔自ラ五(四)〕 1 湯が激しく煮えたぎる。にえくりかえる。沸騰する。*太平記‐三「熱湯の湧翻(ワキカヘ)りたる酌で懸たりける間」 2 勢いよくわき出る。盛んにわき上がる。また、水がさかまく。たぎる。*蜻蛉‐上「水は石がちなる中よりわきかへりゆく」 3 耐えきれないほどに心が激しく動揺する。恋の思いや怒りの感情で心が乱れさわぐ。*源氏‐蜻蛉「せきとめたらましかばと、わきかへる心地し給へどかひなし」 4 大勢が熱狂して騒ぎたてる。また、激しく混雑する。大騒ぎになる。「スタンドが沸き返る」

わき‐た・つ【沸き立つ・湧き立つ・涌き立つ】🔗🔉

わき‐た・つ【沸き立つ・湧き立つ・涌き立つ】 〔自タ五(四)〕 1 液体が底の方から激しく盛り上がってくる。湯が煮えたつ。*日葡辞書「Vaqitachi, tu, atta(ワキタツ)<訳>湯が沸騰し始める」 2 雲が、むくむくとひろがり起こる。 3 激しい感情が突き上げてくる。胸が騒いで興奮状態になる。また、熱狂して騒ぐ。「胸が湧き立つ」 4 発酵する。

わき‐ゆ【沸湯・湧湯】🔗🔉

わき‐ゆ【沸湯・湧湯】 1 (沸湯)わかした湯。沸騰した湯。 2 (湧湯)湧いて出る湯。温泉。いでゆ。

わ・く【沸く・湧く・涌く】🔗🔉

わ・く【沸く・湧く・涌く】 〔自カ五(四)〕 (沸)熱気などの作用によって、中から激しく動く。 1 液体が熱せられて、ある適当な温度になる。また、熱せられて泡立ち盛りあがる。沸騰する。「風呂が沸く」*伊勢集「わくがごと目には見ゆれど我が宿のいし井の水はぬるまざりけり」 2 金属が熱せられて融ける。*天理本金剛般若経集験記平安初期点「狗、門の両廂に在り。口に融(ワク)銅を咋めり」 3 怒りの気持が起こる。立腹する。*評判・色道大鏡‐一「わく、根本わき桜といふ下略也。腹をたつる(かたち)なり」 4 熱狂して騒ぎ立てる。また、熱中する。「観客がわく」*雑俳・都富士「さめるのもわくのも早し湯女の恋」 (湧・涌)見えなかったものが表面に現れ出る。 1 液体が地面からふき出す。また、激しい勢いで流れる。「石油が湧く」*宇津保‐祭の使「川のわきたる、滝落ちたるなど見給とて」 2 虫などが、自然に発生する。「しらみがわく」*徒然草‐二四三「空よりやふりけん、土よりやわきけん」 3 比喩的に、物事が発生する。また、盛んに起こる。「希望がわく」「興味がわく」*伊勢集「うきことのかくわく時は」

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