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げん【減】🔗🔉

げん】 ①へること。へらすこと。↔増。 ②ひきざん。「加―乗除」 ③古代、特定の身分ある者に対し、律が規定した刑法上の特典。議や請しょうに次ぐ資格。七位以上の官人などに適用される。

げんあつ‐しょう【減圧症】‥シヤウ🔗🔉

げんあつ‐しょう減圧症‥シヤウ 気圧の減少によって起こる症状。→ケーソン病⇒げん‐あつ【減圧】

げんあつ‐じょうりゅう【減圧蒸留】‥リウ🔗🔉

げんあつ‐じょうりゅう減圧蒸留‥リウ 装置内部の圧力を1気圧以下に保って行う蒸留法。沸点が下がるため、熱的に不安定な物質の分解を防止できる。真空蒸留。 ⇒げん‐あつ【減圧】

げんあつ‐べん【減圧弁】🔗🔉

げんあつ‐べん減圧弁】 ①ボイラーからくる高圧蒸気を一定の圧力まで減じて使用する場合に用いる弁。 ②一般に、高圧の流体の圧力を低下させるために用いる弁。 ⇒げん‐あつ【減圧】

げん‐いん【減員】‥ヰン🔗🔉

げん‐いん減員‥ヰン 人員を減らすこと。人員が減ること。「経理部門を―する」↔増員

げん‐えき【減益】🔗🔉

げん‐えき減益】 利益が減ること。↔増益

げん‐えん【減塩】🔗🔉

げん‐えん減塩】 ①循環器疾患などの治療や予防のために、食塩の摂取量をひかえること。 ②醤油・味噌などの食塩の含有量を少なめにすること。「―醤油」 ⇒げんえん‐しょく【減塩食】

げんえん‐しょく【減塩食】🔗🔉

げんえん‐しょく減塩食】 食塩の含有量を少なくした食事。浮腫や高血圧性疾患の治療に用いる。 ⇒げん‐えん【減塩】

げん‐か【減価】🔗🔉

げん‐か減価】 ①定価を割引きすること。また、そのねだん。 ②価額を減少すること。また、その値。 ③変動相場制を採用している国の通貨価値が下落すること。↔増価。 ⇒げんか‐しょうきゃく【減価償却】

げん‐がく【減額】🔗🔉

げん‐がく減額】 数量・金額などを減らすこと。また、その数量・金額。「予算を―する」↔増額

げんか‐しょうきゃく【減価償却】‥シヤウ‥🔗🔉

げんか‐しょうきゃく減価償却‥シヤウ‥ 使用や時の経過などに伴って生ずる固定資産の経済価値の減少分を見積もり、その見積り額を固定資産の耐用年数内の各会計期間に費用として配分する手続。代表的な方法として、定額法・定率法などがある。 ⇒げん‐か【減価】

げん‐かん【減感】🔗🔉

げん‐かん減感】 (写真用語)薬品処理により、感光材料の感度を下げること。「―剤」

げん‐かんさ‐りょうほう【減感作療法】‥レウハフ🔗🔉

げん‐かんさ‐りょうほう減感作療法‥レウハフ 気管支喘息ぜんそくやアレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患で、アレルゲンを確定し、少量のアレルゲンを注射し、徐々にその量を増やして治療する方法。脱感作療法。

げん‐き【減気】🔗🔉

げん‐き減気】 病勢が衰えること。健康を回復すること。今昔物語集13「此の病少し―有り」↔増気

げん‐きゃく【減却】🔗🔉

げん‐きゃく減却】 へること。また、へらすこと。

げん‐きゅう【減給】‥キフ🔗🔉

げん‐きゅう減給‥キフ 給料の額を減らすこと。特に、国・地方公共団体の職員に対する懲戒処分の一つ。減俸。

げんきょく‐ざい【減極剤】🔗🔉

げんきょく‐ざい減極剤】 〔化〕(depolarizer)電池を放電するとき、正極に発生する水素のため起こる分極を抑制する酸化剤。二酸化マンガン・二クロム酸カリウム・硝酸などの類。消極剤。復極剤。

げん‐けい【減刑】🔗🔉

げん‐けい減刑】 ①刑罰を軽くすること。 ②恩赦の一種。確定している刑または刑の執行を減軽すること。政令減刑と特別減刑とがある。

げん‐けい【減軽】🔗🔉

げん‐けい減軽】 ①へらしかるくすること。軽減。 ②〔法〕刑罰を軽くすること。法律上は自首減軽・未遂減軽・従犯減軽その他があり、裁判上は酌量減軽がある。「刑の―」

げん‐こう【減劫】‥コフ🔗🔉

げん‐こう減劫‥コフ 〔仏〕住劫において、100年ごとに人間の寿命が1歳ずつ減じ、8万4000歳から10歳になる間の称。↔増劫

げん‐こう【減耗】‥カウ🔗🔉

げん‐こう減耗‥カウ へること。へらすこと。

げん‐ごう【減号】‥ガウ🔗🔉

げん‐ごう減号‥ガウ 減法を示す記号。マイナス記号。すなわち「−」。

げん‐こく【減石】🔗🔉

げん‐こく減石】 酒の生産高をへらすこと。

げん‐さい【減殺】🔗🔉

げん‐さい減殺】 へらしそぐこと。少なくすること。

げん‐さい【減債】🔗🔉

げん‐さい減債】 負債を償却して少なくすること。 ⇒げんさい‐ききん【減債基金】

げんさい‐ききん【減債基金】🔗🔉

げんさい‐ききん減債基金】 国債を漸次償還し、その残高をへらすために積み立てる基金。 ⇒げん‐さい【減債】

げん‐さく【減作】🔗🔉

げん‐さく減作】 収穫高のへること。

げん‐さく【減削】🔗🔉

げん‐さく減削】 減らしけずること。削減。

げん‐さつ【減殺】🔗🔉

げん‐さつ減殺】 ゲンサイの慣用読み。

げん‐さん【減産】🔗🔉

げん‐さん減産】 生産量がへること。生産量をへらすこと。↔増産

げん‐ざん【減算】🔗🔉

げん‐ざん減算】 引き算。減法。

げん‐し【減資】🔗🔉

げん‐し減資】 会社企業における公称資本金額を減らすこと。↔増資

げん‐しゃ【減車】🔗🔉

げん‐しゃ減車】 車両の数、または車両の運転本数を減らすこと。

げん‐しゅう【減収】‥シウ🔗🔉

げん‐しゅう減収‥シウ 収入や収穫の減ること。「―減益」↔増収

げん‐しゅく【減縮】🔗🔉

げん‐しゅく減縮】 減らしちぢめること。減りちぢまること。

げん‐しょう【減少】‥セウ🔗🔉

げん‐しょう減少‥セウ 減って少なくなること。減らして少なくすること。「人口が―する」↔増加。 ⇒げんしょう‐かんすう【減少関数】

げん‐しょう【減省】‥シヤウ🔗🔉

げん‐しょう減省‥シヤウ 減らしはぶくこと。げんせい。

げんしょう‐かんすう【減少関数】‥セウクワン‥🔗🔉

げんしょう‐かんすう減少関数‥セウクワン‥ 変数の値が増加すると、値が減少する関数。 ⇒げん‐しょう【減少】

げん‐しょく【減食】🔗🔉

げん‐しょく減食】 ①食事の量・回数をへらすこと。 ②〔法〕受刑者などに対する懲罰として、7日以内の食糧の分量を減ずる制裁。2005年監獄法改正により廃止。

げんしょく‐ほう【減色法】‥ハフ🔗🔉

げんしょく‐ほう減色法‥ハフ 減法混色法の略。シアン・マゼンタ・黄の三原色を適当に混ぜるか重ね合わせることにより、目的とする色を作りだす方法。カラー写真・映画、カラー印刷などに応用。

げん・じる【減じる】🔗🔉

げん・じる減じる】 〔自他上一〕 (→)「減ずる」に同じ。

げん‐じん【減尽】🔗🔉

げん‐じん減尽】 減ってなくなること。減らしてなくすること。

げん‐すい【減水】🔗🔉

げん‐すい減水】 水量が減ること。「貯水池が―する」↔増水

げん‐すい【減衰】🔗🔉

げん‐すい減衰】 次第に減少してゆくこと。 ⇒げんすい‐しんどう【減衰振動】

げんすい‐しんどう【減衰振動】🔗🔉

げんすい‐しんどう減衰振動】 振動体に抵抗力が働いて、時間が経過するとともに振幅が減少してゆく振動。 ⇒げん‐すい【減衰】

げん‐すう【減数】🔗🔉

げん‐すう減数】 ①数が減ること。また、数を減らすこと。 ②減法で、減ずる方の数。たとえば7−3=4における「3」。 ⇒げんすう‐ぶんれつ【減数分裂】

げんすう‐ぶんれつ【減数分裂】🔗🔉

げんすう‐ぶんれつ減数分裂】 〔生〕染色体(DNA)が半減するような細胞分裂。配偶子すなわち精子や卵の形成の際に起こる。体細胞分裂では1回のDNA複製の後に1回の細胞分裂が起こるのに対し、減数分裂では、2回の細胞分裂が引き続いて起こるために、配偶子ではDNAがもとの細胞の半分になる。還元分裂。成熟分裂。→核相 ⇒げん‐すう【減数】

げん・ずる【減ずる】🔗🔉

げん・ずる減ずる】 〔自他サ変〕[文]減ず(サ変) 少なくなる。少なくする。減る。減らす。「価値が―・ずる」「罪を―・ずる」

げん‐せい【減省】🔗🔉

げん‐せい減省⇒げんしょう

げん‐ぜい【減税】🔗🔉

げん‐ぜい減税】 租税の額を減らすこと。「大幅―」↔増税

げん‐せん【減船】🔗🔉

げん‐せん減船】 許可漁業の漁船数を削減すること。→許可漁業

げん‐そ【減租】🔗🔉

げん‐そ減租】 租税の額をへらすこと。減税。

げん‐そく【減速】🔗🔉

げん‐そく減速】 速力を落とすこと。「―装置」↔加速。 ⇒げんそく‐ざい【減速材】

げんそく‐ざい【減速材】🔗🔉

げんそく‐ざい減速材】 (moderator)原子炉中にあって、高速中性子の速度を減らし、中性子が燃料物質に吸収されやすくするために用いる物質。軽水・重水・黒鉛・ベリリウムなど。 ⇒げん‐そく【減速】

げん‐そん【減損】🔗🔉

げん‐そん減損】 へること。へらすこと。 ⇒げんそん‐かいけい【減損会計】

げんそん‐かいけい【減損会計】‥クワイ‥🔗🔉

げんそん‐かいけい減損会計‥クワイ‥ 使用目的で保有する固定資産などの帳簿価額が、当該資産の回収可能価額を下回った場合、その下回った金額だけ当該資産の帳簿価額を切り下げる会計処理。減損資産の早期処分を促す効果を持つとされる。 ⇒げん‐そん【減損】

げん‐たい【減退】🔗🔉

げん‐たい減退】 減り衰えること。減って少なくなること。「体力が―する」「食欲―」↔増進

げん‐だいしょう【減大升】🔗🔉

げん‐だいしょう減大升】 律令制の枡ますの一種。1升は高麗尺5尺平方の地からの収量で、大升の36分の25。今の約2合8勺。実際には用いられなかった。

げん‐たん【減反・減段】🔗🔉

げん‐たん減反・減段】 作付面積をへらすこと。「―政策」

げん‐てん【減点】🔗🔉

げん‐てん減点】 点数を減らすこと。また、減らした点。「―方式」

げん‐とう【減等】🔗🔉

げん‐とう減等】 等級をさげること。

げん‐にく【減肉】🔗🔉

げん‐にく減肉】 管の壁が、摩耗や腐食によって薄くなること。 ○権に募るけんにつのる 権威をたのんで増長する。 ⇒けん【権】

げん‐ぱい【減配】🔗🔉

げん‐ぱい減配】 株式の配当をへらすこと。また、配給量をへらすこと。↔増配

げん‐ぴつ【減筆】🔗🔉

げん‐ぴつ減筆】 水墨画で、筆数を減らし形象を略して表現する技法。主に白描の人物画に用いる。略筆。省筆。

げん‐ぽう【減法】‥パフ🔗🔉

げん‐ぽう減法‥パフ (→)「引き算」に同じ。

げん‐ぽう【減俸】🔗🔉

げん‐ぽう減俸】 俸給の額を減らすこと。特に、懲戒処分の方法の一つとして行われる。→減給

げん‐ま【減摩】🔗🔉

げん‐ま減摩】 ①すりへること。 ②摩擦をへらすこと。 ⇒げんま‐ごうきん【減摩合金】 ⇒げんま‐ざい【減摩材】 ⇒げんま‐ゆ【減摩油】

げんま‐ごうきん【減摩合金】‥ガフ‥🔗🔉

げんま‐ごうきん減摩合金‥ガフ‥ (→)軸受合金に同じ。 ⇒げん‐ま【減摩】

げんま‐ざい【減摩材】🔗🔉

げんま‐ざい減摩材】 機械の接触部の摩擦を減じ、運動を円滑にするための材料。機械油・グリース・石墨・滑石の類。潤滑材。 ⇒げん‐ま【減摩】

げん‐めん【減免】🔗🔉

げん‐めん減免】 軽減と免除。「租税を―する」

げん‐もう【減耗】🔗🔉

げん‐もう減耗】 (ゲンコウの慣用読み)へること。へらすこと。

げん‐りょう【減量】‥リヤウ🔗🔉

げん‐りょう減量‥リヤウ ①分量がへること。分量をへらすこと。また、体重をへらすこと。 ②貨物を売買する時、風袋ふうたい・目減めべり・塵埃などの分として全量から差し引くべき一定の量。

げん‐りょく【減力】🔗🔉

げん‐りょく減力】 (reduction)写真で、フィルムや印画紙上の画像の濃さを薬品処理により下げて、適正にすること。

へし【減し】🔗🔉

へし減し】 ①へらすこと。へること。 ②鍛造工具の一種。赤熱した鋼材に当て、上から鎚で打ち、各部を均斉にするために用いる。形状によって当あてへし・角へし・丸へし・足へし・鋲へし・平へしなどの種類がある。 減し

へ・す【減す・拆す】🔗🔉

へ・す減す・拆す】 〔他五〕 少なくする。へらす。〈日本霊異記訓釈〉

へら・す【減らす】🔗🔉

へら・す減らす】 〔他五〕 ①少なくする。へす。日葡辞書「ニンジュヲヘラス」。「経費を―・す」↔ふやす。 ②人をへこませる。けなす。こんてむつすむん地「人より言ひ―・さるる言葉をも安く堪ゆべきなり」

へらず‐ぐち【減らず口】🔗🔉

へらず‐ぐち減らず口】 負けおしみや出まかせを言うこと。また、相手がどう思おうとかまわず、にくまれ口をたたくこと。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「希世まれよは仰天、『是は是は。悪い所へよふお出』と、手持不沙汰も―」。「―をたたく」→減る2

へらず‐もの【減らず物】🔗🔉

へらず‐もの減らず物】 役に立たないもの。つまらないもの。

へり【耗り・減り】🔗🔉

へり耗り・減り】 へること。減少すること。また、その量。

へり‐ぐち【減り口】🔗🔉

へり‐ぐち減り口】 へらずぐち。負けおしみ。浄瑠璃、双蝶蝶曲輪日記「―いふと思はれるも面倒なり」

へり‐だか【減り高・耗り高】🔗🔉

へり‐だか減り高・耗り高】 ①ある量から減っただけの分。へり分。 ②〔数〕歩合算ぶあいざんで、元高もとだかからある歩合だけ減った分量。

へ・る【減る】🔗🔉

へ・る減る】 〔自五〕 ①少なくなる。乏しくなる。源平盛衰記21「丸子川の洪水いまだ―・らざれば渡す事叶はず」。「口の―・らない野郎だ」「腹が―・る」 ②(打消の語を伴って用いる)臆おくする。ひるむ。源平盛衰記5「されども祐慶は少しも―・らず、鎧の胸板きらめかし」 ↔ふえる

めり【減り・乙】🔗🔉

めり減り・乙】 ①減ること。 ②音声をゆるめること。→めりはり(乙張)。 ③尺八などの演奏で、音の高さを少し低くすること。→めりかり(乙甲)

めり‐こ・む【減り込む】🔗🔉

めり‐こ・む減り込む】 〔自五〕 物の表面が圧されておちくぼむ。また、物が別の物の中にはまり込む。「車輪がぬかるみに―・む」

めり‐つ・く【減り付く】🔗🔉

めり‐つ・く減り付く】 〔自四〕 苦しいほどおしつけられる。めりめりいう。浄瑠璃、ひらかな盛衰記「大名の付合、膝は―・く気骨は折れる」

めり‐はり【減り張り・乙張】🔗🔉

めり‐はり減り張り・乙張】 ゆるむことと張ること。特に邦楽で、音の抑揚をいう。役者論語「今の敵役かたきやくに―の差別しゃべつなく、つつこんで狂言するのみにかかはるゆえ、立役もまた敵役にさそはれてするどきを表とす」。「―の利いた文章」

め・る【減る】🔗🔉

め・る減る】 〔自四〕 ①減る。少なくなる。日葡辞書「ヂ(地)ガメッタ」 ②衰える。弱る。めいる。日葡辞書「メッタヒト」↔張る。 ③(他動詞としても用いる)音が低くなる。また、低くする。尺八などで、おさえ方を変えないでその音を少し低くする場合にいう。↔上

[漢]減🔗🔉

 字形  筆順 〔水(氵・氺)部9画/12画/教育/2426・383A〕 〔音〕ゲン(慣) カン(漢) 〔訓〕る・らす [意味] ①分量が少なくなる。へる。へらす。(対)増。「死一等を減ずる」「減少・減食・減税・減退・軽減・削減」 ②さしひく。引き算。(対)加。「加減乗除・減法」 [解字] 形声。「水」+音符「咸」(=封じこめる)。水源を封じて水流の量をへらす意。は異体字。 [下ツキ 加減・急減・軽減・激減・削減・縮減・節減・漸減・増減・低減・逓減・半減・累減 [難読] 減込むめりこむ・減張めりはり

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