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くさ【草】🔗⭐🔉
くさ‐いきれ【草いきれ】🔗⭐🔉
くさ‐いきれ【草いきれ】
夏、日光に強く照らされた草の茂みから起こる、むっとする熱気。くさいきり。〈[季]夏〉
くさ‐がき【草垣】🔗⭐🔉
くさ‐がき【草垣】
草が生い茂って垣のようになったもの。
くさ‐がく・る【草隠る】🔗⭐🔉
くさ‐がく・る【草隠る】
〔自下二〕
草かげに隠れる。後拾遺和歌集恋「夏山の木のした水は―・れつつ」
くさ‐がくれ【草隠れ】🔗⭐🔉
くさ‐がくれ【草隠れ】
①草かげに隠れること。また、その所。
②草深い田舎の隠れ家。源氏物語蓬生「かかる―に過ぐし給ひける年月のあはれもおろかならず」
くさ‐かげ【草陰】🔗⭐🔉
くさ‐かげ【草陰】
茂った草のかげ。
⇒くさかげ‐の【草陰の】
くさかげ‐の【草陰の】🔗⭐🔉
くさかげ‐の【草陰の】
〔枕〕
「あら」「あの」などの「あ」にかかる。万葉集12「―あらゐの崎の笠島を」
⇒くさ‐かげ【草陰】
くさ‐かす・む【草霞む】🔗⭐🔉
くさ‐かす・む【草霞む】
〔自四〕
草原がかすんで見える。〈[季]春〉。「―・み水に声なき日ぐれかな」(蕪村)
くさ‐がま【草鎌】🔗⭐🔉
くさ‐がま【草鎌】
草刈り鎌。
くさかや‐ひめ【草茅姫】🔗⭐🔉
くさかや‐ひめ【草茅姫】
草をつかさどる女神。平経盛家歌合「秋の野の花に心を染めしより―もあはれとぞ思ふ」
くさ‐かり【草刈】🔗⭐🔉
くさ‐かり【草刈】
草を刈ること。特に、飼料や肥料とするために草を刈りとること。また、その人。〈[季]夏〉。「山で―する」
⇒くさかり‐うた【草刈唄】
⇒くさかり‐うま【草刈馬】
⇒くさかり‐がま【草刈鎌】
⇒くさかり‐つぼだい【草刈壺鯛】
⇒くさかり‐ば【草刈場】
⇒くさかり‐ぶえ【草刈笛】
⇒くさかり‐わらわ【草刈童】
くさかり‐うた【草刈唄】🔗⭐🔉
くさかり‐うた【草刈唄】
草刈作業のとき唄われる民謡の総称。「刈干切唄」など。
⇒くさ‐かり【草刈】
くさかり‐うま【草刈馬】🔗⭐🔉
くさかり‐うま【草刈馬】
7月7日の朝、真菰まこもや藁わらで作った馬を草刈につれてゆく行事。
⇒くさ‐かり【草刈】
くさかり‐がま【草刈鎌】🔗⭐🔉
くさかり‐がま【草刈鎌】
草を刈るのに用いる鎌。草鎌。
⇒くさ‐かり【草刈】
くさかり‐つぼだい【草刈壺鯛】‥ダヒ🔗⭐🔉
くさかり‐つぼだい【草刈壺鯛】‥ダヒ
カワビシャ科の海産の硬骨魚。ツボダイと俗称。
⇒くさ‐かり【草刈】
くさかり‐ば【草刈場】🔗⭐🔉
くさかり‐ば【草刈場】
①飼料・肥料などにする草を刈り取るための共有の原野。秣場まぐさば。
②比喩的に、そこから利益を得ようと多くの人が目をつける場所・集団。
⇒くさ‐かり【草刈】
くさかり‐ぶえ【草刈笛】🔗⭐🔉
くさかり‐ぶえ【草刈笛】
草刈童わらわなどが吹く笛。草笛。
⇒くさ‐かり【草刈】
くさかり‐わらわ【草刈童】‥ワラハ🔗⭐🔉
くさかり‐わらわ【草刈童】‥ワラハ
草を刈る子ども。
⇒くさ‐かり【草刈】
くさ‐かんむり【草冠】🔗⭐🔉
くさ‐かんむり【草冠】
漢字の冠かんむりの一つ。「花」「草」などの冠の「艹」の称。字書では「艸」部でひく。草頭そうとう。そうこう。
くさ‐くだもの【草果物】🔗⭐🔉
くさ‐くだもの【草果物】
(木になる果物に対していう)草の実の食用となるもの。イチゴ・ウリの類。〈倭名類聚鈔17〉
くさ‐ぐら【草鞍】🔗⭐🔉
くさ‐ぐら【草鞍】
むしろや枯れ藁わらで作った鞍。主に耕作馬に用いる。源平盛衰記19「―置きたる馬追うて」
くさ‐ごろも【草衣】🔗⭐🔉
くさ‐ごろも【草衣】
①草を綴ったり、草で織ったりして作った着物。
②草で模様を摺りつけた衣。謡曲、野宮「いにしへを何と忍ぶの―」
くさした‐がく・る【草下隠る】🔗⭐🔉
くさした‐がく・る【草下隠る】
〔自下二〕
草の下に隠れる。続後撰和歌集恋「夏の野の―・れ行く水の」
くさ‐つ‐づき【草つ月】🔗⭐🔉
くさ‐つ‐づき【草つ月】
(草花の盛りの月の意)陰暦8月の異称。
○腐っても鯛くさってもたい
本来すぐれた価値を持つものは、おちぶれてもそれなりの値打ちがあることのたとえ。浮世草子、浮世親仁形気「布子着せても美人には人が目を付くる。―とはよういうた物ぢやと」
⇒くさ・る【腐る】
くさ‐の‐あるじ【草の主】🔗⭐🔉
くさ‐の‐あるじ【草の主】
菊の異称。堀河百首秋「菊の花うべこそ―なりけれ」
くさ‐の‐いおり【草の庵】‥イホリ🔗⭐🔉
くさ‐の‐いおり【草の庵】‥イホリ
草ぶきの粗末な家。そうあん。草のいお。伊勢物語「わが袖は―にあらねども」
くさ‐の‐おう【草の王・草黄】‥ワウ🔗⭐🔉
くさ‐の‐おう【草の王・草黄】‥ワウ
ケシ科の越年草。山地の林下に生じ、茎は高さ30〜50センチメートル、黄褐色の汁を含む。葉の裏面は白っぽい。春に黄色4弁の美花を開き、蒴果さくかを結ぶ。汁は有毒だが麻酔・鎮静の作用がある。生薬名は白屈菜。〈日葡辞書〉
くさのおう
クサノオウ
撮影:関戸 勇


くさ‐の‐かげ【草の陰】🔗⭐🔉
くさ‐の‐かげ【草の陰】
①草の生い茂ったかげ。草陰。
②あの世。墓の下。草葉の陰。平家物語3「―にてもなごり惜しうや思はれけむ」
くさ‐の‐こう【草の香】‥カウ🔗⭐🔉
くさ‐の‐こう【草の香】‥カウ
香草の名。芸うん。〈倭名類聚鈔20〉
くさ‐の‐しる【草の汁】🔗⭐🔉
くさ‐の‐しる【草の汁】
(もと草の汁をしぼって製したからいう)雌黄しおうと藍蝋あいろうとをまぜた緑色の日本画用絵具。
くさ‐の‐たより【草の便り】🔗⭐🔉
くさ‐の‐たより【草の便り】
(→)「紫のゆかり」に同じ。源平盛衰記48「自ら哀れをかけ訪ひ申しける―も枯れ果てて誰か育み奉るべし」
くさ‐の‐と【草の戸】🔗⭐🔉
くさ‐の‐と【草の戸】
(→)「くさのとざし」に同じ。
くさ‐の‐とざし【草の扃】🔗⭐🔉
くさ‐の‐とざし【草の扃】
草の庵の戸。また、草が出入りを妨げるほどに茂ったこととも。転じて、簡素なわびしい住居。草の戸。草の枢とぼそ。後撰和歌集恋「秋の夜の―のわびしきは」
くさ‐の‐とぼそ【草の枢】🔗⭐🔉
くさ‐の‐とぼそ【草の枢】
(→)「くさのとざし」に同じ。
くさ‐の‐にしき【草の錦】🔗⭐🔉
くさ‐の‐にしき【草の錦】
草の紅葉したのを錦に見立てていう語。草紅葉。
くさ‐の‐ね【草の根】🔗⭐🔉
くさ‐の‐ね【草の根】
①葉の陰になって見えない草の根もと。
②(grass-roots)社会の底辺をなす民衆。庶民。「―運動」
⇒くさのね‐みんしゅしゅぎ【草の根民主主義】
⇒草の根を分けて捜す
くさのね‐みんしゅしゅぎ【草の根民主主義】🔗⭐🔉
くさのね‐みんしゅしゅぎ【草の根民主主義】
地域住民の日常生活に根をおろし、育まれた民主主義。民衆の自発性に基づき、自治・分権・直接行動をめざす。
⇒くさ‐の‐ね【草の根】
○草の根を分けて捜すくさのねをわけてさがす
隠れて見えない所までくまなくさがす。
⇒くさ‐の‐ね【草の根】
○草の根を分けて捜すくさのねをわけてさがす🔗⭐🔉
○草の根を分けて捜すくさのねをわけてさがす
隠れて見えない所までくまなくさがす。
⇒くさ‐の‐ね【草の根】
くさのは【草の葉】
(Leaves of Grass)ホイットマンの詩集。新しい自由な詩形で、民主主義的な思想を強く打ち出す。1855年初版。以後増補。
くさ‐の‐はな【草の花】
数々の野草の花。特に、秋咲く花をいい、可憐で小さい花が多く、「千草の花」といわれるほど種類も多い。〈[季]秋〉
くさ‐の‐はら【草の原】
[一]〔名〕
①草の生えている野原。
②草深い墓所。源氏物語花宴「うき身世にやがて消えなば尋ねても―をばとはじとや思ふ」
[二]〔枕〕
(草の原は枯れるから)「かる(離る)」にかかる。続後撰和歌集冬「―かれにし人は音もせで」
くさ‐の‐まくら【草の枕】
(→)「くさまくら」に同じ。
くさ‐の‐み【草の実】
秋の野草の実。〈[季]秋〉
くさ‐の‐むしろ【草の筵】
粗末な敷物。旅寝の場所。
くさ‐の‐め【草の芽】
萌え出た草の若芽。〈[季]春〉
くさ‐の‐もじずり【草の捩摺】‥モヂ‥
(→)忍摺しのぶずりに同じ。
くさ‐の‐や【草の屋】
草ぶきの家。粗末な家。
くさ‐の‐やどり【草の宿り】
草を敷いて旅寝をすること。また、虫が草に宿ること。後撰和歌集秋「わがごとく物や悲しききりぎりす―に声たえず鳴く」
くさ‐の‐ゆかり【草の縁】
(→)「紫のゆかり」に同じ。拾遺和歌集物名「紫の色には咲くな武蔵野の―と人もこそ知れ」
くさ‐ば【草葉】
草の葉。
⇒くさば‐いろ【草葉色】
⇒くさば‐の‐かげ【草葉の陰】
⇒くさば‐の‐つゆ【草葉の露】
⇒くさば‐の‐とこ【草葉の床】
くさば【草場】
姓氏の一つ。
⇒くさば‐はいせん【草場珮川】
くさば‐いろ【草葉色】
草色。
⇒くさ‐ば【草葉】
くさ‐ばな【草花】
①草に咲く花。
②花の咲く種類の草。「―を植える」
くさば‐の‐かげ【草葉の陰】
(草の葉の下の意から)墓の下。あの世。「―から見守る」
⇒くさ‐ば【草葉】
くさば‐の‐つゆ【草葉の露】
草葉におく露。命のはかないことにたとえる。和泉式部日記「人は―なれや」
⇒くさ‐ば【草葉】
くさば‐の‐とこ【草葉の床】
草を敷いて寝床とし、野宿すること。また、その寝床。新撰六帖2「萌え出づる―やをしからむ」
⇒くさ‐ば【草葉】
くさば‐はいせん【草場珮川】
江戸後期の漢詩人。号はのち佩川。肥前の人。鍋島藩の支藩多久侯の家臣。江戸に出て古賀精里に学び、後に本藩の儒者。朝鮮通信使との詩の応酬で著名。著「珮川詩鈔」など。(1788〜1867)
⇒くさば【草場】
くさ‐はら【草原】
草の生え茂った野。
くさび【楔・轄】
①堅い材木または金属で、一端を厚く他端に至るに従って薄く作った刃形のもの。物を割ったり、押し上げたり、また、物と物とが離れないように、両方にまたがらせて打ち込んだり、枘穴ほぞあなに挿し込んだりする。責木せめぎ。新撰字鏡5「
、久佐比也」
②物と物とをつなぎ合わせるもの。また、二つの物に挟まれるもの。「両国間の―となる」
③車の心棒の端にさして車輪のぬけるのを防ぐもの。
④華道で、枝を切り撓たわめて形の戻らないように張るもの、またその技法。
⇒くさび‐いし【楔石】
⇒くさび‐がた【楔形】
⇒くさびがた‐もじ【楔形文字】
⇒くさび‐どめ【楔留め】
⇒くさび‐のこぎり【楔鋸】
⇒楔を打ち込む
⇒楔を刺す
くさび‐いし【楔石】
①(→)要石かなめいし2に同じ。
②(→)チタン石に同じ。
⇒くさび【楔・轄】
くさび‐がた【楔形】
V字形をした楔に似た形。
⇒くさび【楔・轄】
くさびがた‐もじ【楔形文字】
(cuneiform)紀元前3500〜前100年頃、アッシリア・シュメール・ヒッタイト・バビロニアで用いられた文字。字画が楔の形をしているからとも、文字を粘土板に刻むのに鉄の楔(鉄筆)を用いたからとも言われる。多くは単語文字だが、音節文字・音素文字も混じる。初期は縦書き、のち左から右へ横書き。シュメール文字。楔状けつじょう文字。けっけいもじ。せっけいもじ。
楔形文字
⇒くさび【楔・轄】
くさ‐ひとがた【草人形】
藁わらで作った人形。祭に用いたもの。神功紀「蒭霊くさひとがたを造り」
くさび‐どめ【楔留め】
楔を打ってつぎめをとめること。
⇒くさび【楔・轄】
くさび‐のこぎり【楔鋸】
華道で、楔4に用いる小さい鋸。くさびのこ。
⇒くさび【楔・轄】
くさ‐ひば【巻柏】
〔植〕イワヒバの別称。
くさ‐ひばり【草雲雀】
バッタ目クサヒバリ科の昆虫。コオロギに似て、体長約7ミリメートル。黄褐色で黒褐色の不規則な斑紋がある。8〜9月頃、樹上で「ふいりりり」と美しい声で鳴く。本州以南に分布。〈[季]秋〉
くさひばり
クサヒバリ
撮影:海野和男
くさ‐びら【草片・茸】
①あおもの。野菜。東大寺諷誦文稿「渋き菓くだもの苦き菜クサビラを採つみて」
②きのこ。たけ。宇津保物語国譲下「くち木に生ひたる―ども」
③(斎宮の忌詞)獣の肉。
⇒くさびら‐いし【草片石】
くさびら【菌・茸】
狂言。家に大きなきのこが生えたので山伏が祈ると、かえってきのこの数がふえ、山伏を追う。「菌山伏」とも。
くさびら‐いし【草片石】
イシサンゴ目のサンゴ。単体のサンゴで、楕円形。長径は約20センチメートル。石灰質の骨格に多くの隔壁があってマツタケの傘の裏に似る。石芝。
⇒くさ‐びら【草片・茸】




くさのは【草の葉】🔗⭐🔉
くさのは【草の葉】
(Leaves of Grass)ホイットマンの詩集。新しい自由な詩形で、民主主義的な思想を強く打ち出す。1855年初版。以後増補。
くさ‐の‐はな【草の花】🔗⭐🔉
くさ‐の‐はな【草の花】
数々の野草の花。特に、秋咲く花をいい、可憐で小さい花が多く、「千草の花」といわれるほど種類も多い。〈[季]秋〉
くさ‐の‐はら【草の原】🔗⭐🔉
くさ‐の‐はら【草の原】
[一]〔名〕
①草の生えている野原。
②草深い墓所。源氏物語花宴「うき身世にやがて消えなば尋ねても―をばとはじとや思ふ」
[二]〔枕〕
(草の原は枯れるから)「かる(離る)」にかかる。続後撰和歌集冬「―かれにし人は音もせで」
くさ‐の‐まくら【草の枕】🔗⭐🔉
くさ‐の‐まくら【草の枕】
(→)「くさまくら」に同じ。
くさ‐の‐み【草の実】🔗⭐🔉
くさ‐の‐み【草の実】
秋の野草の実。〈[季]秋〉
くさ‐の‐むしろ【草の筵】🔗⭐🔉
くさ‐の‐むしろ【草の筵】
粗末な敷物。旅寝の場所。
くさ‐の‐め【草の芽】🔗⭐🔉
くさ‐の‐め【草の芽】
萌え出た草の若芽。〈[季]春〉
くさ‐の‐もじずり【草の捩摺】‥モヂ‥🔗⭐🔉
くさ‐の‐もじずり【草の捩摺】‥モヂ‥
(→)忍摺しのぶずりに同じ。
くさ‐の‐や【草の屋】🔗⭐🔉
くさ‐の‐や【草の屋】
草ぶきの家。粗末な家。
くさ‐の‐やどり【草の宿り】🔗⭐🔉
くさ‐の‐やどり【草の宿り】
草を敷いて旅寝をすること。また、虫が草に宿ること。後撰和歌集秋「わがごとく物や悲しききりぎりす―に声たえず鳴く」
くさ‐の‐ゆかり【草の縁】🔗⭐🔉
くさ‐の‐ゆかり【草の縁】
(→)「紫のゆかり」に同じ。拾遺和歌集物名「紫の色には咲くな武蔵野の―と人もこそ知れ」
くさ‐ばな【草花】🔗⭐🔉
くさ‐ばな【草花】
①草に咲く花。
②花の咲く種類の草。「―を植える」
くさ‐ひばり【草雲雀】🔗⭐🔉
くさ‐ひばり【草雲雀】
バッタ目クサヒバリ科の昆虫。コオロギに似て、体長約7ミリメートル。黄褐色で黒褐色の不規則な斑紋がある。8〜9月頃、樹上で「ふいりりり」と美しい声で鳴く。本州以南に分布。〈[季]秋〉
くさひばり
クサヒバリ
撮影:海野和男


くさ‐ふぐ【草河豚】🔗⭐🔉
くさ‐ふぐ【草河豚】
フグ科の海産の硬骨魚。全長約15センチメートル。背部は淡灰青色で、淡黄色の小円点が多数ある。腹部は白い。本州中部以南の沿岸に多く、汽水にも入る。
くさ‐ぶし【草臥し】🔗⭐🔉
くさ‐ぶし【草臥し】
(鹿などが)草の上に臥すこと。山野に野宿すること。また、その臥所ふしど。万葉集10「さ男鹿の小野の―」
くさ‐ぶとん【草蒲団】🔗⭐🔉
くさ‐ぶとん【草蒲団】
草を敷いて蒲団とすること。また、そのもの。転じて、粗末な蒲団。
くさま【草間】🔗⭐🔉
くさま【草間】
姓氏の一つ。
⇒くさま‐なおかた【草間直方】
くさま‐なおかた【草間直方】‥ナホ‥🔗⭐🔉
くさま‐なおかた【草間直方】‥ナホ‥
江戸後期の大坂の商人・学者。伊助とも。鴻池家の別家草間家の婿となり両替商を営む。懐徳堂に学び、貨幣・物価の歴史に関する「三貨図彙」や見聞集「草間伊助筆記」等を執筆。(1753〜1831)
⇒くさま【草間】
○草も揺がずくさもゆるがず🔗⭐🔉
○草も揺がずくさもゆるがず
全く風のないさま。転じて、太平のさま、また極暑のさまにもいう。
⇒くさ【草】
くさや
ムロアジなどを腹開きにし、はらわたなどを入れて熟成させた塩辛い漬け汁に数回つけては日乾しにしたもの。独特の強い臭気がある。伊豆諸島産。
くさや工場
提供:東京都
くさ‐や【草矢】
チガヤ・スゲなどの葉を矢の形に割り、指に挟んでとばす、子供の遊び。〈[季]夏〉
くさ‐や【草屋】
①草ぶきの家。わらや。
②まぐさを貯える所。
くさ‐やきゅう【草野球】‥キウ
しろうとが集まってする野球。
くさやく‐えい【草役永】
(→)野手永のてえいに同じ。→野手米のてまい
くさやく‐まい【草役米】
(→)野手米のてまいに同じ。
くさ‐やね【草屋根】
草ぶきの屋根。
くさ‐やぶ【草藪】
草の生い茂ったやぶ。
くさ‐よせ【草寄せ】
川狩で、草のかげなどに隠れている魚を追って1カ所に寄せ集めること。
くさらか・す【腐らかす】
〔他五〕
(→)「腐らす」に同じ。
くさら・す【腐らす】
〔他五〕
腐るようにする。腐らせる。「肉を―・す」「気持を―・す」
くさり【腐り】
①腐ること。腐敗。
②博奕ばくちで負けること。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「明星が茶屋で飲干すやうな大―」
③ある語に冠して、ののしる意を表す語。狂言、川上「あの川上のやけ地蔵の―地蔵めが」
⇒くさり‐あい【腐り合い】
⇒くさり‐えん【腐り縁】
⇒くさり‐じに【腐り死に】
⇒くさり‐ずし【腐り鮓】
⇒くさり‐だち【腐り太刀】
くさり【闋・齣】
音曲・遊芸・講談・物語などの段落。浮世床2「一―きいてからの直打だ」
くさり【鎖・鏁・鏈】
(動詞「くさる」の連用形から)
①金属製の環をつなぎあわせてつくった綱。「犬を―につなぐ」
②物と物とをつなぎあわせること。また、そのもの。
③鎖1を編んで作ったもの。鎖帷子くさりかたびら・鎖袴など。
⇒くさり‐あみ【鎖編み】
⇒くさり‐いと【鎖糸】
⇒くさり‐おもずら【鎖羈】
⇒くさり‐かたびら【鎖帷子】
⇒くさり‐がね【鎖金】
⇒くさり‐がま【鎖鎌】
⇒くさり‐きゃはん【鎖脚絆】
⇒くさり‐ぐるま【鎖車】
⇒くさり‐ごて【鎖籠手】
⇒くさり‐さんご【鎖珊瑚】
⇒くさり‐だい【鎖題】
⇒くさり‐だて【鎖楯】
⇒くさり‐つなぎ【鎖繋ぎ】
⇒くさり‐ぬい【鎖縫い】
⇒くさり‐の‐ま【鎖の間】
⇒くさり‐ばかま【鎖袴】
⇒くさり‐はぐるま【鎖歯車】
⇒くさり‐はちまき【鎖鉢巻】
⇒くさり‐へび【鎖蛇】
⇒くさり‐むすび【鎖結び】
⇒くさり‐れんが【鎖連歌】
⇒くさり‐わたし【鎖渡し】
ぐさり
①刃物や先のとがった棒状のものが軟らかいものに深く突き刺さるさま。「短刀で―と突く」
②他人の言動に気持がひどく傷つくさま。「胸に―とこたえた」
くさり‐あい【腐り合い】‥アヒ
①男女が密通すること。くされあい。
②ぐるになること。
⇒くさり【腐り】
くさり‐あ・う【腐り合ふ】‥アフ
〔自四〕
(「鏈り合う」の意ともいう)男女が密通する。男女のだらしない交わりをののしっていう語。くされあう。浄瑠璃、曾根崎「蜆川の天満屋の初はつめとやらと―・ひ」
くさり‐あみ【鎖編み】
鉤針かぎばり編みの基礎編みの一種。輪を作り、輪の中に鉤針を通し、その鉤に糸をかけて引き出すことを繰り返す。輪が鎖状に連なる編み方。
⇒くさり【鎖・鏁・鏈】
くさり‐いと【鎖糸】
飾り糸の一種。太く軟らかい地糸を2本の細糸で鎖状に巻き締めた糸。ダイヤモンド糸。
⇒くさり【鎖・鏁・鏈】
くさり‐えん【腐り縁】
(→)「くされえん」に同じ。
⇒くさり【腐り】
くさり‐おもずら【鎖羈】‥オモヅラ
鎖をつけたおもずら。
⇒くさり【鎖・鏁・鏈】
くさり‐かたびら【鎖帷子】
帷子に鎖を綴じつけた略式の防御具。鎧よろいの下や衣服の下に着込む。戦国時代の創製。
鎖帷子
⇒くさり【鎖・鏁・鏈】
くさり‐がね【鎖金】
金属製の鎖。
⇒くさり【鎖・鏁・鏈】
くさり‐がま【鎖鎌】
鎌に長い鎖をつけ、その端に分銅ふんどうをつけた武器。分銅を投げて鎖を相手の武器にからませ、引き寄せて鎌で敵の首を掻き切るのに用いる。江戸初期の製作という。
鎖鎌
⇒くさり【鎖・鏁・鏈】
くさり‐きゃはん【鎖脚絆】
鎖を家地いえじに綴じつけて作った脚絆。
⇒くさり【鎖・鏁・鏈】
くさり‐ぐるま【鎖車】
ベルトの代りに鎖を用いて伝動する鎖伝動に用いる歯車。鎖歯車。スプロケット。→サイレント鎖(図)。
⇒くさり【鎖・鏁・鏈】
くさり‐ごて【鎖籠手】
鎖を家地いえじに綴じつけた籠手。
⇒くさり【鎖・鏁・鏈】
くさり‐さんご【鎖珊瑚】
床板しょうばん珊瑚の一つで、管状の個体が鎖状に連結した群体をつくるもの。オルドビス紀とシルル紀のみに知られ、重要な示準化石の一つ。ハリシテス。
⇒くさり【鎖・鏁・鏈】
くさり‐じに【腐り死に】
つまらぬ死に方。自棄的にいう。狂言、抜殻「草に食ひ付いて―なりともせう」
⇒くさり【腐り】
くさり‐ずし【腐り鮓】
熟鮓なれずしの一種。塩漬けにしたサバ・タチウオ・雑魚などの切身を飯の上にのせ、葦あしの葉で巻いて桶に詰め、おもしをかけて10日ほど置いたもの。和歌山県田辺地方の名産。なまなり。くされずし。
⇒くさり【腐り】
くさり‐だい【鎖題】
歌の末の句のことばを次の歌の初句として次々に歌を詠むこと。
⇒くさり【鎖・鏁・鏈】
くさり‐だち【腐り太刀】
①なまくらがたな。
②自分の太刀の謙譲語。
⇒くさり【腐り】
くさり‐だて【鎖楯】
非常の際、板・竹の類に鎖をかけて楯の代用としたもの。
⇒くさり【鎖・鏁・鏈】
くさり‐つ・く【腐り付く】
〔自五〕
(一説に「鏈り付く」の意とも)男女が密通する。くされつく。
くさり‐つなぎ【鎖繋ぎ】
①鎖で繋ぎあわせること。また、そのもの。
②ある形のはじめと終りがつながり続いた文様。
⇒くさり【鎖・鏁・鏈】
くさり‐ぬい【鎖縫い】‥ヌヒ
(→)チェーン‐ステッチに同じ。
⇒くさり【鎖・鏁・鏈】
くさり‐の‐ま【鎖の間】
小間の茶室と書院をつなぐ部屋。開放的な茶が楽しまれた。古田織部が考案したという。
⇒くさり【鎖・鏁・鏈】
くさり‐ばかま【鎖袴】
小さい鎖を編み重ねて作った武装用の袴。浄瑠璃、仮名手本忠臣蔵「―に黒羽織」
⇒くさり【鎖・鏁・鏈】
くさり‐はぐるま【鎖歯車】
(→)「くさり車」に同じ。
⇒くさり【鎖・鏁・鏈】
くさり‐はちまき【鎖鉢巻】
布地の鉢巻の内側に鎖を入れたもの。浄瑠璃、仮名手本忠臣蔵「残るは忍び提灯、―」
⇒くさり【鎖・鏁・鏈】
くさり‐へび【鎖蛇】
クサリヘビ科、特にクサリヘビ亜科のヘビ。有毒で、多くは背の文様が鎖状で卵胎生。アジア・ヨーロッパ・アフリカに約60種分布。マムシに似るが、眼と鼻の間に赤外線を感ずる器官がない。
⇒くさり【鎖・鏁・鏈】
くさり‐むすび【鎖結び】
紐の結び方。鎖の形にし、引き締めて飾りなどにする。蜷にな結びもその一種。
⇒くさり【鎖・鏁・鏈】
くさり‐れんが【鎖連歌】
長句と短句を交互につけてつないで行く連歌。長連歌。↔短連歌。
⇒くさり【鎖・鏁・鏈】
くさり‐わたし【鎖渡し】
鎖をたよりにして渡る危険な場所。
⇒くさり【鎖・鏁・鏈】
くさ・る【腐る】
[一]〔自五〕
①食物などが細菌の作用で、いたみくずれる。腐敗する。饐すえる。皇極紀「魚いおの―・れること」。「牛乳が―・る」
②うみただれる。地蔵十輪経元慶点「人の死屍の膖つしみ脹はれ爛ただれ臭クサレる」。狂言、枕物狂「口はすげみて目は―・り」
③木・石・金属などが朽ちくずれる。「土台が―・る」
④人の心などが堕落して救えなくなる。用に堪えなくなる。大鏡伊尹「―・りたる讃岐の前司、ふる受領の鼓うちそこなひて立ちたうびたるぞかし」。「根性が―・る」
⑤思うようにならないで気が沈む。めいる。がっかりする。日葡辞書「キガクサッタ」。「失敗つづきで―・る」
⑥博奕ばくちで負ける。浄瑠璃、歌枕棣棠花やまぶき合戦「―・る程に―・る程に、またたく間に三十貫」
⑦(他の動詞の連用形に付いて)人の動作を軽蔑し、にくむ意を表す。主に関西地方で使う。関東では多く「やがる」。浄瑠璃、傾城反魂香「姫君と女夫めおとにせうと言ひ―・る」。「いばり―・る」
[二]〔自下二〕
⇒くされる(下一)
⇒腐っても鯛
⇒腐る程
くさ・る【鏈る】
〔自他四〕
つながりあう。つなぎ合わせる。つづり合わせる。続く。発心集「くちなはどもの…次第に―・りつらなりて」。堀河百首夏「神山の園の葵を―・りつつ」



くさ‐や【草屋】🔗⭐🔉
くさ‐や【草屋】
①草ぶきの家。わらや。
②まぐさを貯える所。
くさ‐やね【草屋根】🔗⭐🔉
くさ‐やね【草屋根】
草ぶきの屋根。
くさ‐よせ【草寄せ】🔗⭐🔉
くさ‐よせ【草寄せ】
川狩で、草のかげなどに隠れている魚を追って1カ所に寄せ集めること。
○草を打って蛇を驚かすくさをうってへびをおどろかす🔗⭐🔉
○草を打って蛇を驚かすくさをうってへびをおどろかす
なにげなくしたことが思いがけない結果を生ずるたとえ。「草を打って蛇に驚く」とも。
⇒くさ【草】
○草を結ぶくさをむすぶ🔗⭐🔉
○草を結ぶくさをむすぶ
①旅寝をする。万葉集7「いづくにか君が船泊はて草結びけむ」
②(左伝の故事から)恩に報いる。→結草けっそう
⇒くさ【草】
くし
(一説に「奇くし」の意という)酒の古称。
くし【串】
①竹または金属で作り、箸のように細く先をとがらせた物で、魚肉その他の食物を刺し通して、あぶりまたは乾かすなどに用いる具。
②細長くて物を貫くのに用いる物。法華経玄賛平安中期点「大なる鉄の串クシを以て下より之を貫きて」。今昔物語集24「その御幣の―に書き付けて奉りたりける」
③蝋燭ろうそくの芯しん。犬子集えのこしゅう「ちやくちやくと取れ蝋燭の―」
くし【髪】
①かみのけ。頭髪。枕草子104「御―など参る程に」
②頭。首。竹取物語「御―もたげて」
くし【櫛】
頭髪をすいたり髪飾りとしてさしたりする道具。竹・黄楊つげ・象牙・鼈甲べっこう・合成樹脂などでつくる。万葉集16「―造る刀自とじ」。「―を入れる」
⇒櫛の歯が欠けたよう
⇒櫛の歯を挽く
く‐し【口四】
〔仏〕十悪のうち、口業くごうによって生ずる四つのもの。すなわち、妄語・綺語・悪口・両舌。「身三―意三」
く‐し【口詩】
物に書かず、口で詠ずる詩。源氏物語須磨「むまやの長おさに―取らする人もありけるを」
く‐し【好士】
上品な人。また、風雅の道に通じ、それをよくする人。申楽談儀「飯尾善右衛門とてげんの―にて」→こうし
く‐し【苦使】
むごく使うこと。酷使。
く‐し【駆使】
①追い使うこと。
②自由に使いこなすこと。「コンピューターを―する」
く‐し【齲歯】
むしば。うし。
く・し【奇し】
〔形シク〕
不思議である。霊妙である。
くじ【籤・鬮】
(「孔子」とも当てる)古く、神意をうらなう方法の一つ。のち、容易に決しがたい事柄の決定に用いられるようになった。紙片・竹片・こよりなどに文句または符号を記しておき、その一つをぬきとらせ、吉凶・勝敗・等級などを決定する。「―を引く」「―に当たる」
く‐じ【九字】
〔仏〕護身の秘呪として用いる9個の文字。「臨兵闘者皆陣列在前」の九字の呪じゅを唱え、指で空中に縦に4線、横に5線を書く時は、どんな強敵も恐れるに足りないという護身の法。もと道家に行われ、のち陰陽道おんようどうに用い、また、密教家・修験者しゅげんじゃ・忍者などが用いた。九字護身法。
⇒九字を切る
くじ【久慈】
岩手県北東部、太平洋岸の港湾都市。陸中海岸国立公園の北の玄関口。人口3万9千。
く‐じ【公事】
①公の事務。
②特に、朝廷で行われた政務および儀式。大鏡道長「―をおろかにし狩をのみせばこそは罪はあらめ」
③訴訟。狂言、右近左近おこさこ「―に上げたくは上げうまでよと、ねそねそと言ふたは」
④租・庸・調・課役などの税の総称。平家物語4「庄には預所に使はれ、―雑事に駆り立てられて」
くじ【孔子】
(呉音)
①孔子こうし。また、孔子の像の意にも用いる。枕草子132「定考こうじょうといふことすなる…。―などかけ奉りてすることなるべし」
②⇒くじ(籤)
⇒孔子の倒れ
く‐じ【旧事】
⇒きゅうじ
ぐし
(東北・北関東地方で)家の棟。うぐし。おごし。うぐす。
ぐ‐し【五四】
双六で賽さいを二つ使う時、5と4の目が出ること。
ぐ‐し【愚姉】
自分の姉の謙称。
ぐ‐し【虞氏】
秦末の武将項羽の寵姫。虞姫。虞美人。
くじ‐あいて【公事相手】‥アヒ‥
訴訟の相手方。
くし‐あげ【串揚げ】
一口大にした肉・野菜などを串に刺して揚げたもの。
くし‐あげ【髪上げ】
髪を結うこと。→みぐしあげ
くし‐あわび【串鮑】‥アハビ
串にさして干したアワビ。串貝。
くし‐いた・し【屈し甚し】
〔形ク〕
(→)「くっしいたし」に同じ。
くし‐うら【櫛占】
中世、女児の行なった占いの一種。「あふことをとふや夕げのうらまさにつげの小櫛もしるし見せなむ」などの歌を3度唱え、米をまいて黄楊つげの櫛の歯を3度鳴らし、境界を画して、その境界内に来た人の言葉を聞いて吉凶を判じたという。
くじ‐うん【籤運】
くじを引いて、あたるかどうかの運。「―が強い」
くし‐おき【櫛置き】
(→)「髪置き」に同じ。
くし‐おさえ【櫛押え】‥オサヘ
日本髪で櫛が前に倒れないように、その前に立ててさし込んだ銀製の針に似たもの。享保(1716〜1736)の頃行われた。
くじか【牙麞・牙麅】
キバノロの別称。三教指帰「兎を打つて―を獲う」
くし‐がい【串貝】‥ガヒ
(→)「くしあわび」に同じ。世間胸算用3「いりこ、―」
くし‐がき【串柿】
渋柿の皮をむき、串にさして干し、甘くしたもの。〈[季]秋〉
くじ‐かさがけ【籤笠懸】
笠懸の一種。5対の籤を10騎に充てる。笠懸が終わった後、相籤所持の者と射中あてた数を比較して勝敗を定める。
くし‐がた【櫛形】
①櫛の背のように、弓なりに丸みを持った形。半月形。
②〔建〕
㋐櫛形窓の略。
㋑壁などを櫛形に穿うがって作った出入口。
③侍烏帽子さむらいえぼしのまねきの下の半円形の部分。→侍烏帽子(図)。
④木材に溝を削る鉋かんなで、刃の形が櫛状のもの。
⇒くしがた‐の‐あな【櫛形の穴】
⇒くしがた‐べい【櫛形塀】
⇒くしがた‐まど【櫛形窓】
くじ‐かた【公事方】
江戸時代、公事3関係の事務。また、その担当役人。
⇒くじかた‐おさだめがき【公事方御定書】
くじかた‐おさだめがき【公事方御定書】
江戸幕府の法典。2巻。8代将軍吉宗の命により1742年(寛保2)完成。上巻には現行の法令81通を、下巻には裁判手続に関する先例・取極め103条を収める。上下ともに三奉行・所司代・大坂城代以外は閲覧禁止であったが、写本が幕府外に伝わり諸藩の藩政に影響。下巻を俗に「御定書百箇条」という。
→文献資料[公事方御定書]
⇒くじ‐かた【公事方】
くしがた‐きかん【串形機関】‥クワン
(→)タンデム機関に同じ。
くしがた‐の‐あな【櫛形の穴】
清涼殿の母屋の南壁に設けた櫛形窓。天皇や女房が殿上の間の様子を見るためのものという。くしがた。
⇒くし‐がた【櫛形】
くしがた‐べい【櫛形塀】
櫛形の窓をつけた塀。
⇒くし‐がた【櫛形】
くしがた‐まど【櫛形窓】
欄間などに、換気・採光のために設ける櫛形(半月形)の窓。
⇒くし‐がた【櫛形】
くし‐カツ【串カツ】
揚げ物料理の一種。豚肉と葱ねぎまたは玉葱を交互に串に刺し、衣をつけて揚げたもの。
ぐしかわ【具志川】‥カハ
沖縄本島中部東岸の旧市名。現在のうるま市の中心部。第二次大戦後都市化が進んだ。アメリカ軍用地が点在。
く‐しき【九識】
〔仏〕八識に菴摩羅あんまら識(清浄な真如の理体)を加えた称。→八識
くしき【奇しき】
〔連体〕
(形容詞「くし」の連体形から)不思議な。霊妙な。「―因縁」
くじき【挫き】
①くじくこと。
②捻挫ねんざ。
く‐じき【求食】
食物を求めること。太平記18「月曇り雨暗き夜は叫喚、―の声啾啾として」
くじき【旧事紀】
神代から推古朝までの事跡を記した史書。10巻。序に蘇我馬子らが勅を奉じて撰したとあるが、実際には平安初期に編纂された。先代旧事本紀。旧事本紀。
くしきの【串木野】
鹿児島県西部の旧市名。→いちき串木野
くしきよう‐もんじょ【公式様文書】‥ヤウ‥
古代・中世に作成された、公式令りょうに基づいた公文書。
くし‐ぎり【櫛切り】
①球形の食材を縦半分に切り、中心から放射状に切ること。櫛形切り。
②(→)「半月切り」に同じ。
くしき‐りょう【公式令】‥リヤウ
律令のうち、公文書の書式について定めた令。
くし‐ぎわ【髪際】‥ギハ
髪のはえぎわ。
くし‐きん【櫛巾】
打乱筥うちみだりのはこなどの底に敷き、結髪用の雑具を置く布。
くじ・く【挫く】
[一]〔他五〕
①折って傷つける。曲げて砕く。垂仁紀「其の腰を踏み―・きて」
②関節を捻挫ねんざする。〈日葡辞書〉。「足を―・く」
③勢いを押さえる。弱らせる。顕宗紀「悉く百姓の憂へ苦しぶることを知り恒に枉まげ―・かれたるを見て」。「弱きを助け、強きを―・く」
[二]〔自下二〕
⇒くじける(下一)
ぐし‐ぐし
①もみくちゃになるさま。ぐしゃぐしゃ。浄瑠璃、出世景清「―となりけるは誠に愚人夏の虫」
②ぶつぶつ何やら言うさま。ぐずぐず。
ぐじ‐ぐじグヂグヂ
①言動があいまいなさま。ぐずぐず。狂言、伊文字「何やらまだ―とおつしやれてござる」
②ごそごそ。狂言、物真似「藪の内が何やら―と申すによつて」
くじ‐くばり【籤配り】
籤を配って人々にひかせること。山家集「庚申の夜、―をして(題を記した籤を配って)歌詠みけるに」
くしく‐も【奇しくも】
〔副〕
ふしぎにも。あやしくも。
くしくらげ‐るい【櫛水母類】
無脊椎動物の一門の有櫛ゆうしつ動物のこと。
くじ‐く・る【公事繰る】
〔自五〕
(中国地方で)文句を言う。しかる。
くし‐げ【櫛笥】
櫛などの化粧道具を入れておく箱。くしばこ。万葉集9「―なるつげのをぐしも」
くし‐けず・る【梳る】‥ケヅル
〔他五〕
櫛ですいて、毛髪をととのえる。すく。とく。
くじ・ける【挫ける】
〔自下一〕[文]くじ・く(下二)
①折れて傷つく。曲がり砕ける。〈文明本節用集〉
②関節がねじれて痛む。捻挫ねんざする。〈日葡辞書〉。「足が―・ける」
③勢いが弱る。屈する。頓挫とんざする。「気力が―・ける」
くし‐こ【串海鼠】
串にさしたいりこ。
くじ‐ごしんほう【九字護身法】‥ホフ
〔仏〕(→)九字くじに同じ。
くじこんげん【公事根源】
有職故実書。一条兼良著。1巻。1423年(応永30)頃成る。年中の宮中の公事くじや儀式の根源・沿革を記す。
くじざいにん【鬮罪人】
狂言。鬮できまった罪人役の主人に対し、鬼役の太郎冠者が日頃の仕返しをする。
くし‐ざし【串刺し】
①串に刺し通すこと。また、その刺し通したもの。また、物を串で刺し貫くように、人などを刺し殺すこと。
②串を他人の田に刺して横領すること。天つ罪の一つ。祝詞、大祓詞「頻蒔しきまき、―、…許多ここだくの罪を天つ罪と法のり別けて」
③戦国時代の刑罰の一つ。とがった木で体を貫いて殺すこと。
④江戸時代の刑罰の一つ。釘で首を貫いてさらし首にすること。獄門。
くじ‐ざた【公事沙汰】
訴訟事件。
くじ‐し【公事師】
江戸時代、謝礼を受けて他人の訴訟の代人となった人。代言人。
くじ‐しょ【公事所】
訴訟をとりさばく所。今の裁判所。公事場。
くし‐そぎ【髪削ぎ】
⇒かみそぎ
くしだ【櫛田】
姓氏の一つ。
⇒くしだ‐たみぞう【櫛田民蔵】
くじ‐だくみ【公事工み】
①利益を得るために訴訟をおこすこと。西鶴織留3「ことさら―して筋なき事を書き求め」
②巧みに理屈を言うさま。日本永代蔵5「―なる女薄き唇を動かし」
くしだ‐じんじゃ【櫛田神社】
福岡市博多区上川端町にある元県社。祭神は大幡主神おおはたぬしのかみほか。博多の総鎮守。7月1日〜15日の例祭は「博多祇園山笠」と称し、山笠の市中巡行で有名。
くしだ‐たみぞう【櫛田民蔵】‥ザウ
経済学者。福島県生れ。京大卒。同志社大教授・大原社会問題研究所員。マルクス経済学の発展に貢献。労農派の代表的理論家。(1885〜1934)
⇒くしだ【櫛田】
くじ‐づつ【籤筒】
籤を入れてふりだす筒。
くし‐どうぐ【櫛道具】‥ダウ‥
櫛など、髪を結うための道具。
くじ‐とざま【公事外様】
表沙汰。訴訟ごと。狂言、内沙汰「―の埒が、あきさうにござる」
くじ‐とり【籤取り】
くじを引くこと。くじを引いて事を決すること。日葡辞書「モノヲクジドリニスル」
クシナガラ【Kuśinagara 梵】
中インドにあった末羅国の都市。釈尊はこの城外の跋提ばたい河西岸の沙羅林で入滅したという。今日の北インド、ウッタル‐プラデシュ州カシア。拘尸那掲羅。拘尸那城。クシナガリー。
くしな‐じょう【拘尸那城】‥ジヤウ
⇒クシナガラ
くしなだ‐ひめ【奇稲田姫・櫛名田姫】
(クシイナダヒメとも)出雲国の足名椎あしなずち・手名椎の女むすめ。素戔嗚尊すさのおのみことの妃となる。稲田姫。→八岐大蛇やまたのおろち
ぐし‐ぬい【ぐし縫い】‥ヌヒ
布に直角に針を入れ、表裏同じ細かな針目で縫うこと。運針の基本。
くし‐の‐かみ【酒の司・酒の長】
酒のことをつかさどる首長。古事記中「―常世とこよにいます、石立たす少名御神」
くじ‐のがれ【籤逃れ】
籤をひいた結果、役などをのがれること。特に、もと徴兵検査に甲種合格の者が抽籤によって入営をまぬがれたこと。
くし‐の‐だい【櫛の台】
女性が髪を結うときに、側に据え、櫛などを並べて置いた台。ひきだしがある。
くたび・る【草臥る】🔗⭐🔉
くたび・る【草臥る】
〔自下二〕
⇒くたびれる(下一)
くたびれ【草臥】🔗⭐🔉
くたびれ【草臥】
くたびれること。疲れ。くたぶれ。
⇒くたびれ‐もうけ【草臥儲け】
⇒くたびれ‐やすめ【草臥休め】
くたびれ‐もうけ【草臥儲け】‥マウケ🔗⭐🔉
くたびれ‐もうけ【草臥儲け】‥マウケ
疲れただけで何のかいもないこと。「骨折り損の―」
⇒くたびれ【草臥】
くたびれ‐やすめ【草臥休め】🔗⭐🔉
くたびれ‐やすめ【草臥休め】
疲れをなおすために休息すること。
⇒くたびれ【草臥】
くたび・れる【草臥れる】🔗⭐🔉
くたび・れる【草臥れる】
〔自下一〕[文]くたび・る(下二)
(「草臥」は疲れて草に臥す意の当て字)
①くたくたに疲れる。疲労する。古今著聞集16「さまざまの勤めに身も―・れにけるにや」
②長く使って、みすぼらしくなる。「―・れた着物」
くたぶ・れる【草臥れる】🔗⭐🔉
くたぶ・れる【草臥れる】
〔自下一〕
クタビレルの転。
そう【草】サウ🔗⭐🔉
そう【草】サウ
草書そうしょの略。また、草仮名そうがなの略。源氏物語葵「―にも真字まなにも、さまざま珍しきさまに書きまぜ給へり」
そう‐あん【草案】サウ‥🔗⭐🔉
そう‐あん【草案】サウ‥
したがき。草稿。合議して決めるために、まず作られた案。「憲法―」
そう‐あん【草庵】サウ‥🔗⭐🔉
そう‐あん【草庵】サウ‥
草ぶきのいおり。粗末な家。くさのいおり。
そうあんわかしゅう【草庵和歌集】サウ‥シフ🔗⭐🔉
そうあんわかしゅう【草庵和歌集】サウ‥シフ
頓阿の家集。正集10巻、続集5巻(雑体・連歌を含む)。1359年(延文4)および66年(貞治5)成立か。二条派の代表的歌集で、江戸時代にも尊重された。歌風は平明・流暢りゅうちょう。草庵集。
そう‐い【草衣】サウ‥🔗⭐🔉
そう‐い【草衣】サウ‥
⇒そうえ
そう‐え【草衣】サウ‥🔗⭐🔉
そう‐え【草衣】サウ‥
草などを綴り合わせて作った衣。わずかに体を覆うやぶれごろも。そうい。日葡辞書「サウエモクジキ(木食)」
そう‐おく【草屋】サウヲク🔗⭐🔉
そう‐おく【草屋】サウヲク
①くさぶきの粗末な家。
②自分の家の謙譲語。
そうか【草加】サウ‥🔗⭐🔉
そうか【草加】サウ‥
埼玉県南東部の市。東京北郊の住宅衛星都市。もと奥州街道の宿駅。草加煎餅は有名。人口23万6千。
草加煎餅
撮影:関戸 勇

そう‐か【草花】サウクワ🔗⭐🔉
そう‐か【草花】サウクワ
くさばな。
そう‐か【草架】サウ‥🔗⭐🔉
そう‐か【草架】サウ‥
家畜に乾草を与えるのに、採食しやすいように作った枠組。
そう‐が【草画】サウグワ🔗⭐🔉
そう‐が【草画】サウグワ
略筆で描いた墨絵や淡彩画。南画に多い。
そう‐が【草芽】サウ‥🔗⭐🔉
そう‐が【草芽】サウ‥
くさのめ。
そう‐かい【草芥】サウ‥🔗⭐🔉
そう‐かい【草芥】サウ‥
雑草とごみ。転じて、役に立たないもの。
そう‐がな【草仮名】サウ‥🔗⭐🔉
そう‐がな【草仮名】サウ‥
万葉仮名を草体に書きくずした字体。さらに簡略化したものが平仮名。遺例、「秋萩帖」など。
そう‐かん【草間】サウ‥🔗⭐🔉
そう‐かん【草間】サウ‥
①くさむらのなか。草野の間。
②転じて、片田舎。僻地へきち。
そう‐こう【草冠・艸】サウカウ🔗⭐🔉
そう‐こう【草冠・艸】サウカウ
(サウクワンの転)(→)「くさかんむり」のこと。
そう・する【草する】サウ‥🔗⭐🔉
そう・する【草する】サウ‥
〔他サ変〕[文]草す(サ変)
文案を作る。草稿を作る。
そう‐そう【草草】サウサウ🔗⭐🔉
そう‐そう【草草】サウサウ
①いそがしいさま。性霊集7「―に限られて」
②粗略なさま。正法眼蔵辧道話「―にすべからず」
③くずして書くさま。絵事鄙言「山水蘭竹の類を―と写す」
④手紙文の末尾に添えて、取り急いで走り書きした意を表す語。匆匆。早早。
⇒そうそう‐ふいつ【草草不一】
そうそう‐ふいつ【草草不一】サウサウ‥🔗⭐🔉
そうそう‐ふいつ【草草不一】サウサウ‥
手紙の末尾に添えて、走り書きで十分に意を尽くしていない意を表す語。
⇒そう‐そう【草草】
○想像も付かないそうぞうもつかない
その事柄がとっぴすぎて想像することもできない。考えが及ぶ範囲を超えている。
⇒そう‐ぞう【想像】
てなが‐えび【手長蝦・草蝦】🔗⭐🔉
てなが‐えび【手長蝦・草蝦】
テナガエビ科のエビ。体は暗緑褐色で、体長約9センチメートル。第2歩脚の鋏脚は、雄では体よりも長くなる。本州以南の比較的低地にある湖沼・河川に生息する。食用。テナガエビ科は分類が難しく、総称してテナガエビと呼ぶことが多い。杖突き蝦。
てながえび
テナガエビ
提供:東京動物園協会
⇒て‐なが【手長】


[漢]草🔗⭐🔉
草 字形
筆順
〔艹部6画/9画/教育/3380・4170〕
〔音〕ソウ〈サウ〉(呉)(漢)
〔訓〕くさ
[意味]
①くさ。「草木・草原・草根木皮・雑草・宿根草」
②詩文の下書き(をする)。「原案を草する」「草稿・草案・起草・詠草」
③大まか。ぞんざい。「草画・草草」
④書体の一種。急いでくずし書きにしたもの。「草書・草体」
⑤はじめる。はじめ。「草創・草昧そうまい」
[解字]
形声。「艹」+音符「早」。はんの木の実(=どんぐりの一種)の意。借りて「くさ」の意に用いる。
[下ツキ
詠草・海草・海人草・萱草・甘草・起草・虞美人草・勁草・枯草・採草・雑草・詩草・宿根草・除草・水草・千日草・多年草・毒草・風知草・福寿草・菠薐草ほうれんそう・牧草・本草・蔓草・薬草・野草・幽草・霊草・莎草かやつりぐさ・煙草タバコ
[難読]
草臥れるくたびれる・草鞋わらじ


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