複数辞典一括検索+

い‐かん【違勘】ヰ‥🔗🔉

い‐かん違勘ヰ‥ 勅命にたがうこと。違勅。また、その罪科。

い‐きゃく【違格・違却】ヰ‥🔗🔉

い‐きゃく違格・違却ヰ‥ ①格式にたがうこと。いかく。 ②道理にたがうこと。不都合。ふらち。違逆。 ③困惑。狂言、泣尼「談議を説かずばなるまいが、是に違隔した」

い‐ぎゃく【違逆】ヰ‥🔗🔉

い‐ぎゃく違逆ヰ‥ (→)違格いきゃく2に同じ。源平盛衰記45「守屋の―を過ぎ」

いけい‐ざい【違警罪】ヰ‥🔗🔉

いけい‐ざい違警罪ヰ‥ 重罪・軽罪とならぶ犯罪の3分類の一つとして1880年(明治13)旧刑法に規定された罪。1908年(明治41)現行刑法施行の際、内容を改めて警察犯処罰令のうちに移された。拘留・科料にあたる罪。

い‐げん【違言】ヰ‥🔗🔉

い‐げん違言ヰ‥ 筋道にそむいた言。また、人にさからう言。

いけん‐りっぽう‐しんさけん【違憲立法審査権】ヰ‥パフ‥🔗🔉

いけん‐りっぽう‐しんさけん違憲立法審査権ヰ‥パフ‥ 一切の法律・命令・規則または処分が憲法に適合するかしないかを決定する裁判所の権限。最高裁判所はその終審裁判所である。法令審査権。司法審査。 ⇒い‐けん【違憲】

い‐さく【違作】ヰ‥🔗🔉

い‐さく違作ヰ‥ ①農作物のみのりの悪いこと。凶作。 ②蚕のくさること。違蚕。

い‐さん【違算・遺算】ヰ‥🔗🔉

い‐さん違算・遺算ヰ‥ ①勘定かんじょうちがい。 ②計画の立てそこない。見込みちがい。誤算。徳冨蘆花、不如帰「母は初めて吾―を悟り」

い‐し【違旨】ヰ‥🔗🔉

い‐し違旨ヰ‥ 趣旨にたがうこと。仰せにそむくこと。

い‐しき【違式】ヰ‥🔗🔉

い‐しき違式ヰ‥ ①掟おきてにそむくこと。特に、中古の法制で、式の規定にそむくこと。 ②法定の形式に従わないこと。

い‐しつ【違失】ヰ‥🔗🔉

い‐しつ違失ヰ‥ しくじり。あやまち。

い‐じゅん【違順】ヰ‥🔗🔉

い‐じゅん違順ヰ‥ 〔仏〕違境(苦を感ずる境界)と順境(楽を感ずる境界)。順違。徒然草「―に使はるることはひとへに苦楽のためなり」

い‐しん【違心】ヰ‥🔗🔉

い‐しん違心ヰ‥ ①[左伝桓公6年]道理にはずれたよこしまな心。 ②主君に反逆する心。ふたごころ。二心。

い‐ちょく【違勅】ヰ‥🔗🔉

い‐ちょく違勅ヰ‥ 勅命に違たがうこと。「―罪」

い‐はい【違背】ヰ‥🔗🔉

い‐はい違背ヰ‥ 命令・規則・約束などを守らず、それにそむくこと。

い‐はん【違反】ヰ‥🔗🔉

い‐はん違反ヰ‥ (古くはイヘンとも)法令・協定・契約などにそむくこと。「交通―」「校則に―する」

い‐はん【違犯】ヰ‥🔗🔉

い‐はん違犯ヰ‥ (古くはイボンとも)法令に反して罪を犯すこと。

い‐へん【違反・違変】ヰ‥🔗🔉

い‐へん違反・違変ヰ‥ 契約にそむくこと。違背。太平記17「忽たちまちに―の志を挿さしはさみ候」

い‐ほう【違法】ヰハフ🔗🔉

い‐ほう違法ヰハフ 法律または命令にそむくこと。「―駐車」 ⇒いほう‐こうい【違法行為】 ⇒いほうせい‐そきゃく【違法性阻却】

いほう‐こうい【違法行為】ヰハフカウヰ🔗🔉

いほう‐こうい違法行為ヰハフカウヰ 法秩序または法令に反する行為。犯罪行為、法令に反する行政処分、民法上の不法行為・債務不履行など広く含まれる。↔適法行為。 ⇒い‐ほう【違法】

いほうせい‐そきゃく【違法性阻却】ヰハフ‥🔗🔉

いほうせい‐そきゃく違法性阻却ヰハフ‥ 形式的には法令に反し、違法を推定される行為であっても、特別な事由が存在するために違法ではないとすること。正当行為・正当防衛・緊急避難などが違法性が阻却される事由の例。 ⇒い‐ほう【違法】

い‐ぼん【違犯】ヰ‥🔗🔉

い‐ぼん違犯ヰ‥ ⇒いはん

い‐めい【違命】ヰ‥🔗🔉

い‐めい違命ヰ‥ いいつけにそむくこと。

いやく‐きん【違約金】ヰ‥🔗🔉

いやく‐きん違約金ヰ‥ 約束に違反した者が罰として相手方に支払うべき金銭。民法上、債務不履行による賠償額の予定と推定される。 ⇒い‐やく【違約】

いやく‐しょぶん【違約処分】ヰ‥🔗🔉

いやく‐しょぶん違約処分ヰ‥ 違約者に対する制裁としての処分。取引所の売買取引で期日に受渡しをしない者に対する制裁。 ⇒い‐やく【違約】

いやく‐てつけ【違約手付】ヰ‥🔗🔉

いやく‐てつけ違約手付ヰ‥ 交付した者が契約に違反すると相手方に没収される手付。 ⇒い‐やく【違約】

いやく‐ばいしょう【違約賠償】ヰ‥シヤウ🔗🔉

いやく‐ばいしょう違約賠償ヰ‥シヤウ 違約に対して賠償すること。取引員の売買取引で期日に受渡しをしないために生じた損害を取引所が賠償すること。 ⇒い‐やく【違約】

い‐らん【違乱】ヰ‥🔗🔉

い‐らん違乱ヰ‥ ①法に違たがい秩序を乱すこと。 ②混乱すること。 ③苦情をのべること。日葡辞書「コノギイランアルナ」

い‐りょう【違令】ヰリヤウ🔗🔉

い‐りょう違令ヰリヤウ 令の規定にそむくこと。

い‐れい【違令】ヰ‥🔗🔉

い‐れい違令ヰ‥ 法令に違反すること。

い‐れい【違戻】ヰ‥🔗🔉

い‐れい違戻ヰ‥ 道理や規則にたがいもとること。

い‐れい【違例】ヰ‥🔗🔉

い‐れい違例ヰ‥ ①いつもの例とちがうこと。 ②常態とちがうこと。病気。不例。太平記21「その頃師直ちと―のことあつて」

い‐わ【違和】ヰ‥🔗🔉

い‐わ違和ヰ‥ からだの調和が破れること。転じて、他のものとしっくりしないこと。ちぐはぐ。「―感」

いわ‐かん【違和感】ヰ‥🔗🔉

いわ‐かん違和感ヰ‥ ちぐはぐな感じ。「都会の生活に―を覚える」

たがい【違い】タガヒ🔗🔉

たがい違いタガヒ ちがうこと。相違。 ⇒たがい‐め【違い目】

たがい‐め【違い目】タガヒ‥🔗🔉

たがい‐め違い目タガヒ‥ ①ちがっているところ。くいちがい。源氏物語若紫「その中に―ありて、慎しませ給ふべきことなむ侍る」 ②失態。過失。源氏物語蜻蛉「心ぎたなき末の―に思ひ知らするなめり」 ⇒たがい【違い】

たが・う【違う】タガフ🔗🔉

たが・う違うタガフ [一]〔自五〕 ①一致しなくなる。相違する。竹取物語「かぐや姫のたまふやうに―・はず造り出でつ」。天草本平家物語「そのお文は…有王が申すに―・はず書かれて」。「予想に―・う結末」 ②そむきはずれる。万葉集14「汝いましを頼み母に―・ひぬ」。天草本平家物語「家長日ごろの契約―・ひ奉るまじいと言うて」。「法に―・う」 ③変化する。尋常でなくなる。源氏物語少女「けさうじ給へる御顔の色―・ひて」 [二]〔他下二〕 ⇒たがえる(下一)

たがえ【違え】タガヘ🔗🔉

たがえ違えタガヘ ①たがえること。ちがえること。 ②「方かた違え」の略。蜻蛉日記「―こそはせましか」 ⇒たがえ‐もの【違え物】

たがえ‐もの【違え物】タガヘ‥🔗🔉

たがえ‐もの違え物タガヘ‥ とりちがえた物。 ⇒たがえ【違え】

たが・える【違える】タガヘル🔗🔉

たが・える違えるタガヘル 〔他下一〕[文]たが・ふ(下二) ①ちがわせる。合わないようにする。一致させない。源氏物語橋姫「ひとこともかく打ち出で聞えさせてむさまを―・へ侍るまじくなむ」。天草本平家物語「本書のことばを―・へず書写し」。「色を―・える」 ②そむいて裏切る。約束や言いつけを破る。天草本平家物語「日ごろの契約を―・へず、参つたる事はまことに神妙な儀ぢや」。「約束を―・える」 ③方違えをする。源氏物語帚木「二条院にも同じ筋にて。いづくにか―・へん」

ちがい‐さいふ【違割符】チガヒ‥🔗🔉

ちがい‐さいふ違割符チガヒ‥ 中世の為替手形で、割符屋で支払いを拒否されたもの。信用制度の不備による。 ⇒ちがい【違い】

ちがい‐だか【違鷹】チガヒ‥🔗🔉

ちがい‐だか違鷹チガヒ‥ 違鷹羽ちがいたかのはの略。 ⇒ちがい【違い】

ちがい‐たかのは【違鷹羽】チガヒ‥🔗🔉

ちがい‐たかのは違鷹羽チガヒ‥ 紋所の名。鷹の羽を斜めに交差させたもの。→鷹の羽(図)⇒ちがい【違い】

ちがい‐だな【違い棚】チガヒ‥🔗🔉

ちがい‐だな違い棚チガヒ‥ 2枚の棚板を左右から上下2段に食い違いに釣り、間に蝦束えびづかを入れた棚。天袋・池袋・地板を含めていう。床の間・書院などの脇に設ける。ちがえだな。 違い棚 ⇒ちがい【違い】

ちがい‐づけ【違付】チガヒ‥🔗🔉

ちがい‐づけ違付チガヒ‥ 連歌の付け方の一つ。「春」に「秋」、「憂し」に「嬉し」など、前句と反対の意の語をつける類。 ⇒ちがい【違い】

ちがい‐ない【違いない】チガヒ‥🔗🔉

ちがい‐ない違いないチガヒ‥ ①(「に―」の形で)確実にそうだ。きまっている。「来るに―」「それに―」 ②相手の言うことを受けて肯定する語。そのとおりだ。

ちがい‐め【違い目】チガヒ‥🔗🔉

ちがい‐め違い目チガヒ‥ ①ちがったところ。 ②筋かいに組んだところ。 ⇒ちがい【違い】

ちが・う【違う・交う】チガフ🔗🔉

ちが・う違う・交うチガフ [一]〔自五〕 二つ以上のものの動きが一つの点に合わない意。 ①互いに行きはずれる。すれちがう。ゆきちがう。大鏡伊尹「書きていそぎ奉り給へど―・ひていととく参り給ひにけり」。平家物語11「判官もさきに心得て面に立つやうにはしけれどもとかく―・ひて能登殿には組まれず」 ②合わない。相違する。誤る。たがう。天草本伊曾保物語「イソポが申したに―・はず」。「意見が―・う」「いつもと―・う」「答えが―・う」「約束が―・う」 ③人の気持に合わない。機嫌をそこねる。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「父つさまは殿さまのお気に―・うて」 ④普通と異なる。狂う。「気が―・う」 [二]〔他下二〕 ⇒ちがえる(下一)

ちがえ【違え】チガヘ🔗🔉

ちがえ違えチガヘ ①ちがえること。ちがえたさま。 ②鹿が狩人にあった時、狩人の方を向いて立ち上がり、前足を交叉させて突き出すしぐさ。 ⇒ちがえ‐だな【違え棚】 ⇒ちがえ‐やりど【違え遣戸】

ちがえ‐だな【違え棚】チガヘ‥🔗🔉

ちがえ‐だな違え棚チガヘ‥ ⇒ちがいだな⇒ちがえ【違え】

ちがえ‐やりど【違え遣戸】チガヘ‥🔗🔉

ちがえ‐やりど違え遣戸チガヘ‥ 二つの溝にはめて、入りちがわせて開閉する遣戸。 ⇒ちがえ【違え】

ちが・える【違える・交える】チガヘル🔗🔉

ちが・える違える・交えるチガヘル 〔他下一〕[文]ちが・ふ(下二) ①互いに行き合わないようにする。交錯させる。源氏物語蜻蛉「几帳どもの、立て―・へたるあはひより、見通されてあらはなり」 ②交叉させる。続古今和歌集「鵲の―・ふるはしの間遠にて隔つる中に霜や置くらむ」 ③相違させる。他と異なるものにする。「色を―・えて目立たせる」 ④悪い夢を良い夢にかえる。大鏡道長「―・へさせ祈りなどをもすべかりけることを」 ⑤正常の位置からはずす。「足の筋を―・える」 ⑥まちがえる。「人を―・えた」 ⑦違背する。日葡辞書「ヤクソク(約束)ヲチガユル」

[漢]違🔗🔉

 字形  筆順 〔辶(辶)部10画/13画/常用/1667・3063〕 [] 字形 〔辶(辶)部9画/13画〕 〔音〕〈ヰ〉(呉)(漢) 〔訓〕ちがう・ちがえる・たがう・たがえる [意味] ①一致しない。くいちがう。「相違・違和感」 ②そむく。反する。たがえる。「違約・違反・違法」 ③道理に合わない(振る舞い)。よこしま。「非違」 [解字] 形声。「辶」+音符「韋」(=離れる)。離れて行って、くいちがいがでる意。

広辞苑で始まるの検索結果 1-56