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なが‐もち【長持】🔗⭐🔉
なが‐もち【長持】
①物が変わらずに長く保たれること。「なま物は―しない」
②衣服・調度などを入れて保管したり運搬したりする、長方形で蓋のある大形の箱。江戸時代以降さかんに使われた。
③(江戸時代の雲助の隠語)600文のこと。東海道中膝栗毛2「峠まで―でやつたアな」
⇒ながもち‐うた【長持唄】
⇒ながもちがた‐せっかん【長持形石棺】
⇒ながもち‐ざお【長持竿】
⇒長持枕にならず
ながもち‐うた【長持唄】🔗⭐🔉
ながもち‐うた【長持唄】
民謡。神事・婚礼などで長持を運ぶ人たちのうたう祝い唄。全国各地で行われるが、宮城県のものが著名。
⇒なが‐もち【長持】
ながもちがた‐せっかん【長持形石棺】‥セキクワン🔗⭐🔉
ながもちがた‐せっかん【長持形石棺】‥セキクワン
上面がふくらんだ直方体に近い形の組合せ式石棺。日本で5世紀頃に発達し、壮大な古墳に収められることが多い。
長持形石棺
⇒なが‐もち【長持】
⇒なが‐もち【長持】
ながもち‐ざお【長持竿】‥ザヲ🔗⭐🔉
ながもち‐ざお【長持竿】‥ザヲ
長持をかつぐ竿。
⇒なが‐もち【長持】
○長持枕にならずながもちまくらにならず
大は小を兼ねるといっても、そうはいかない例がある、の意。
⇒なが‐もち【長持】
○長持枕にならずながもちまくらにならず🔗⭐🔉
○長持枕にならずながもちまくらにならず
大は小を兼ねるといっても、そうはいかない例がある、の意。
⇒なが‐もち【長持】
なか‐もどり【中戻り】
中途からひきかえすこと。
なか‐もの【中物】
(→)中限なかぎりに同じ。
なが‐もの【長物】
①普通より長い刀。三遊亭円朝、真景累ヶ淵「なかなか油断が出来ませんから―を抜いて新五郎が度胸をすゑ」
②蛇を忌んでいう語。
なが‐ものがたり【長物語】
長い物語。ながばなし。
なが‐ものみ【長物見】
牛車ぎっしゃの物見(左右の立板にある窓)の、前袖から後袖まで開いたもの。
⇒ながものみ‐ぐるま【長物見車】
ながものみ‐ぐるま【長物見車】
長物見のある牛車。
⇒なが‐ものみ【長物見】
なかや【中谷】
姓氏の一つ。
⇒なかや‐うきちろう【中谷宇吉郎】
なが‐や【長屋・長家】
①棟を長く建てた家。細長い形の家。万葉集16「橘の寺の―にわが率宿いねし」
②数戸の家を一棟に建てつらねた家。すなわち、各戸が同じ一棟の中に隣り合って住むもの。
③局つぼね女郎のいる下級の遊び所。守貞漫稿「局を―、其の女郎を長屋女郎とも云ふは、一宇数戸を開き、一戸一妓を置く故に―と云ふ也」
⇒ながや‐もの【長屋物】
⇒ながや‐もん【長屋門】
なかや‐うきちろう【中谷宇吉郎】‥ラウ
物理学者。石川県生れ。東大卒。北大教授。雪の結晶・人工雪を研究し、氷雪学を拓いた。随筆家としても知られる。著「雪の研究」「冬の華」など。(1900〜1962)
中谷宇吉郎(1)
撮影:田村 茂
中谷宇吉郎(2)
撮影:田沼武能
⇒なかや【中谷】
ながや‐おう【長屋王】‥ワウ
天武天皇の孫。高市皇子たけちのみこの子。724年(神亀1)正二位左大臣に進み、藤原氏に対抗したが、藤原氏の陰謀により自害させられた(長屋王の変)。(684〜729)
なが‐やか【長やか】
ながいさま。長め。源氏物語澪標「あはれと―にひとりごち給ふを」
なが‐やき【長焼き】
鰻うなぎや穴子あなごを割いて長いまま焼くこと。また、そのもの。
なか‐やしき【中屋敷】
江戸の大名などの邸宅で、上屋敷の予備として設けたもの。→上屋敷→下屋敷
なか‐やすみ【中休み】
①仕事の中途で休息すること。また、そのやすみ。
②芝居などの、幕間まくあい。
なか‐やど【中宿】
①途中で泊まること。また、旅宿。なかやどり。
②江戸時代、宿元のない奉公人が、出替りの時などに宿下がりした家。奉公人の宿。
③江戸時代、寝宿ねやどのこと。また、男女を密会させた宿。
④上方かみがたで、遊里の引手茶屋などをいう。
⑤婚礼のときに花嫁が婚家に入る前、いったん入って休息する家。
なか‐やどり【中宿り】
途中でやどること。途中のやどり。また、その宿。源氏物語夕顔「内裏うちよりまかで給ふ―に」
ながや‐の‐おおきみ【長屋王】‥オホ‥
⇒ながやおう
ながやのはなみ【長屋の花見】
落語。貧乏長屋に住む連中が大家に誘われて花見に出かけ、酒と卵焼きに見立てたお茶と沢庵漬で騒ぐ話。
なかやま【中山】
千葉県市川市と船橋市とにまたがる地区。日蓮宗法華経寺・競馬場などがある。
⇒なかやま‐こんにゃく【中山蒟蒻】
なかやま【中山】
姓氏の一つ。藤原北家花山院の一流。
⇒なかやま‐いちろう【中山伊知郎】
⇒なかやま‐ぎしゅう【中山義秀】
⇒なかやま‐こうよう【中山高陽】
⇒なかやま‐しんぺい【中山晋平】
⇒なかやま‐ただちか【中山忠親】
⇒なかやま‐ただみつ【中山忠光】
⇒なかやま‐みき【中山みき】
なかやま‐いちろう【中山伊知郎】‥ラウ
経済学者。三重県生れ。一橋大卒、同教授・学長。近代経済学の導入に貢献。主著「発展過程の均衡分析」。(1898〜1980)
中山伊知郎
撮影:田村 茂
⇒なかやま【中山】
なかやま‐ぎしゅう【中山義秀】‥シウ
小説家。本名、議秀。福島県生れ。早大卒。歴史小説に独自の境地を拓く。作「テニヤンの末日」「台上の月」「咲庵」など。(1900〜1969)
中山義秀
撮影:石井幸之助
⇒なかやま【中山】
なかやま‐こうよう【中山高陽】‥カウヤウ
江戸中期の文人画家。高知生れ。江戸に出て土佐藩絵師となる。著「画譚鶏肋がたんけいろく」など。(1717〜1780)
⇒なかやま【中山】
なかやま‐こんにゃく【中山蒟蒻】
千葉県中山で産した着色蒟蒻。小楕円形で紅・白・黒などに染めたもの。
⇒なかやま【中山】
なかやま‐じんじゃ【中山神社】
岡山県津山市一宮にある元国幣中社。現在の祭神は鏡作命かがみつくりのみことほか。12月1日からの御注連おんしめ祭が有名。美作国一の宮。
なかやま‐しんぺい【中山晋平】
作曲家。長野県生れ。東京音楽学校卒。「カチューシャの唄」のほか「東京行進曲」「波浮はぶの港」などの流行歌、「証城寺の狸囃子ばやし」などの童謡作曲で大衆に親しまれた。(1887〜1952)
中山晋平
提供:毎日新聞社
⇒なかやま【中山】
なかやま‐ただちか【中山忠親】
平安末期〜鎌倉初期の公家。内大臣・議奏。朝儀・故実に通じ、「貴嶺問答」や日記「山槐記」がある。また、「水鏡」の著者ともいわれる。(1132〜1195)
⇒なかやま【中山】
なかやま‐ただみつ【中山忠光】
幕末の公家。大納言忠能ただやすの子。1863年(文久3)大和で天誅組てんちゅうぐみの盟主となり、挙兵。敗れて長州に逃れるが、暗殺された。(1845〜1864)
⇒なかやま【中山】
なかやま‐みき【中山みき】
天理教教祖。奈良県の地主の主婦で、家庭生活の不幸の中で、神がかりして親神おやがみ天理王命てんりおうのみことの信仰を説いた。明治政府による十数回の投獄にもかかわらず、教勢は大いに発展。「おふでさき」などを遺す。(1798〜1887)
⇒なかやま【中山】
なが‐やみ【長病み】
長い間の病気。ながわずらい。
ながや‐もの【長屋物】
一般の住宅に用いられる小形の瓦。→広間物→櫓物やぐらもの。
⇒なが‐や【長屋・長家】
ながや‐もん【長屋門】
江戸時代の武家屋敷などで、両側に家臣や使用人の住む長屋を備えた門。
長屋門
⇒なが‐や【長屋・長家】
な‐がゆ【菜粥】
①羹あつものに米粉をまぜて煮たてた料理。こながゆ。
②菜を刻んで入れた粥。
③ななくさがゆ。
なが‐ゆ【長湯】
長い時間入浴していること。
なか‐ゆい【中結い】‥ユヒ
①衣服の裾をそろえるため、紐を腰に結ぶこと。また、その紐。今昔物語集23「―にして高足駄を履きて」
②包み物のなかほどを紐で結ぶこと。また、その紐。
なか‐ゆび【中指】
5本の指の中央にある指。たかたかゆび。中の指および。
なか‐ゆるし【中許】
茶・生花・箏曲など芸事で、初許はつゆるしの次、奥許の前に師匠から受ける免許。
ながよ【長与】
姓氏の一つ。
⇒ながよ‐せんさい【長与専斎】
⇒ながよ‐またろう【長与又郎】
⇒ながよ‐よしろう【長与善郎】
なが‐よ【長夜】
長くて明けるのが遅い夜。特に秋の夜にいう。夜長。ちょうや。万葉集10「秋の―を寝いね臥さくのみ」
なか‐よし【仲良し・仲好し】
仲がよいこと。また、その間柄の人。親友。「大の―」
⇒なかよし‐こよし【仲好し小好し】
ながよし【長吉】
室町時代、山城の平安城系の刀工。同名が数代ある。
ながよし【長義】
(チョウギとも)南北朝時代、備前長船おさふねの刀工。正宗十哲の一人で相州伝の作風を示す。同名が数代ある。
なかよし‐こよし【仲好し小好し】
仲よし。「こよし」を添えて口調をよくした語。
⇒なか‐よし【仲良し・仲好し】
ながよ‐せんさい【長与専斎】
医家。肥前の人。緒方洪庵に師事、長崎でオランダの医師ポンペ・マンスフェルト(C. G. van Mansvelt1832〜1912)に西洋医学を学ぶ。大村藩侍医・精得館医師頭取・長崎医学校学頭・文部省医務局長・内務省衛生局長などを歴任。のち元老院議官・貴族院議員。(1838〜1902)
長与専斎
提供:毎日新聞社
⇒ながよ【長与】
なか‐よど【中淀】
流れの中ほどがよどむこと。また、その所。なかよどみ。万葉集4「苗代水の―にして」
なか‐よどみ【中淀み】
(→)「なかよど」に同じ。古今和歌集六帖2「苗代水の―する」
ながよ‐またろう【長与又郎】‥ラウ
医学者・病理学者。東京生れ。専斎の子。東大教授・同総長。つつが虫病病原体・肝臓病・癌などの研究に貢献。(1878〜1941)
⇒ながよ【長与】
ながよ‐よしろう【長与善郎】‥ラウ
小説家・劇作家。東京生れ。専斎の子。東大中退。「白樺」同人。理想主義的な作風で、悲劇的な人間の運命を描いたが、晩年は円熟した心境を示す。小説「青銅の基督」「竹沢先生と云ふ人」、自伝「わが心の遍歴」、戯曲「項羽と劉邦」など。(1888〜1961)
長与善郎
撮影:石井幸之助
⇒ながよ【長与】
なか‐ら【半ら】
(ラは接尾語)
①およそ半分。なかば。落窪物語1「おそろしかりけむけしきに―は死にけむ」。源氏物語総角「―ばかり入り給へるにひきとどめられて」
②まんなか。中心。大鏡道長「この矢あたれとおほせらるるに、おなじものを―にはあたるものかは」
③なかほど。途中。更級日記「山の―ばかりの木の下のわづかなるに」
⇒なから‐じに【半ら死に】
⇒なから‐はんじゃく【半ら半尺】
⇒なから‐び【半ら乾】
⇒なから‐みち【半ら満ち】
⇒なから‐むすこ【半息子】
ながら【乍ら】
〔助詞〕
(接続助詞)連体修飾を表す上代の助詞「な」に、ものの性質・資質を表す体言「から」の付いた語。体言・形容詞語幹・副詞・活用語連用形に接続する。活用語以外に付くものを副助詞とする説もある。
①そのままで後に続くことを示す。そのまま…として。…(の)ままで。万葉集1「神―神さびせすと」。竹取物語「旅の御姿―おはしたり」。源氏物語夕顔「立ち―こなたに入り給へと宣ひて御簾の内―宣ふ」。「涙―に語る」「いつも―の事だ」
②それ全部があるまま後に続くことを示す。そっくりそのまま。…ぐるみ。古今和歌集春「咲く花は千草―にあだなれど」。源氏物語竹河「御子ども六人―引きつれておはしたり」。枕草子二「すべてをりにつけつつ、一とせ―をかし」
③二つのことが同時に進行する文脈に用いる。動作の並行を表す。…つつ。万葉集19「いきどほる心の中を思ひ伸べ嬉しび―…鳥座結ひ据ゑてそわが飼ふ」。今昔物語集24「咲わらひ―涙を流す者もありけり」。中華若木詩抄「ふつと、い―ねむるぞ」。「音楽を聞き―読書」
④(転じて逆接的に用いる)前の事態から予想されなかったことが後に続く関係を示す。…ていても。…ではあるが。…けれども。古今和歌集春「春―雪ぞふりつつ」。伊勢物語「身はいやし―母なむ宮なりける」。源氏物語帚木「心に忘れず―、消息などもせで」。天草本平家物語「愚なる身にてござり―、内大臣の位にいたり」。洒落本、郭中掃除「いや―無理に喰ふ」。「悪いことと知り―する」「小さい―よく走る」「遠―挨拶する」
⇒ながら‐ぞく【乍ら族】
なからい【仲らい】ナカラヒ
①人と人との間柄。交際。源氏物語宿木「ただ人の―などのやうに」。「夫婦の―」
②親族。血縁。源氏物語東屋「上達部の筋にて―も物ぎたなき人ならず」
なからい【半井】‥ヰ
姓氏の一つ。和気氏流の医家。
⇒なからい‐ぼくよう【半井卜養】
なからい‐ぼくよう【半井卜養】‥ヰ‥ヤウ
江戸初期の俳人・狂歌師。堺の人。幕府の御番医師。松永貞徳の門。和歌・連歌・狂歌に名高く、「卜養狂歌集」がある。(1607〜1678)
⇒なからい【半井】
なが‐ラウ【長羅宇】
キセルの羅宇の長いもの。二葉亭四迷、浮雲「―の烟管キセルで席たたみを叩くをキツカケに」
ながら・う【存ふ・永らふ】ナガラフ
〔自下二〕
⇒ながらえる(下一)
ながら・う【流らふ】ナガラフ
〔自下二〕
(ナガルに接尾語フの付いた語)
①流れるように降りつづく。万葉集1「天の時雨の―・ふ見れば」
②経て行く。伝わる。万葉集19「語り継ぎ―・へ来たれ」
ながらえ‐は・つ【存へ果つ】ナガラヘ‥
〔自下二〕
生きながらえて、天命を全うする。浄瑠璃、薩摩歌「かたみばかりかうかうかと―・つる身はばなし」
ながら・える【存える・永らえる】ナガラヘル
〔自下一〕[文]ながら・ふ(下二)
①生きて永くこの世に居る。長生きする。古今和歌集賀「とにもかくにも―・へて」。「命―・える」
②長続きする。源氏物語帚木「―・ふべきものとしも思ひ給へざりしかど」
ながらえ‐わた・る【存へ渡る】ナガラヘ‥
〔自四〕
ながらえて月日を経る。万葉集10「君にあはむと―・る」
ながら‐がわ【長良川】‥ガハ
岐阜県中央部を流れる川。鵜飼で有名。美濃・飛騨・越前の境の大日岳に発源し、岐阜市街を経て濃尾平野を南流、三重県桑名市の東で伊勢湾に注ぐ。長さ166キロメートル。
ながらく【長らく・永らく】
〔副〕
長く。久しく。長い間。「―御無沙汰しました」
なから‐じに【半ら死に】
死にきらないこと。半死半生。〈日葡辞書〉
⇒なか‐ら【半ら】
ながら‐ぞく【乍ら族】
ラジオや音楽をかけながら勉強や仕事をする習慣のある人。
⇒ながら【乍ら】
なから‐はんじゃく【半ら半尺】
(ナカラバシャクとも)中途半端。いいかげん。生なま半尺。狂言、鎌腹「このやうな―な事をして」
⇒なか‐ら【半ら】
なから‐び【半ら乾】
①なかば潮が干ひること。日葡辞書「ナカラビデゴザル」
②なかばかわくこと。日葡辞書「ナカラビニヒ(干)タ」
⇒なか‐ら【半ら】
ながら‐び【菜殻火】
(菜殻は油菜を刈り干し種を取り去った菜種殻)菜殻を焚く火。夏空を焦がす筑紫平野のものが有名。〈[季]夏〉
なから‐みち【半ら満ち】
なかば潮が満ちること。〈日葡辞書〉
⇒なか‐ら【半ら】
なから‐むすこ【半息子】
婿むこ。(和訓栞)
⇒なか‐ら【半ら】
ナガランド【Nagaland】
インド北東端の州。ミャンマーに接する。主要産業は農業。州都コヒマ。
なかり‐せ‐ば【無かりせば】
(セは助動詞キの未然形)なかったなら。なかっせば。古今和歌集春「絶えて桜の―」
なが・る【流る】
〔自下二〕
⇒ながれる(下一)
なかれ【勿れ・莫れ・毋れ】
(ナクアレの約)動作の禁止に用いる語。…するな。「嘆く―」「事―主義」
ながれ【流れ】
①流れること。また、流れるもの。「―を渡る」「時の―」「人の―」「空気の―」「試合の―が変わる」
②目上の人の使いさしなどをもらうこと。また、そのもの。おながれ。
③血統。系統。古今和歌集序「いにしへの衣通そとおり姫の―」
④技芸・思想などを受け伝えること。流派。流儀。
⑤さすらい。特に、遊女の境遇。好色一代女1「―の事わざ」
⑥会合の終わったあとにその勢いで続く動き。「忘年会の―」
⑦傾斜。また、その度合。特に、屋根の棟から軒までの傾斜部分。
⑧胎児が死んで生まれること。流産。
⑨質流れ。また、そのもの。
⑩(「お―」の形で)会合・計画などを取りやめること。
⑪旗など細長いもの、また縦にならんでいるものを数える語。平家物語6「赤旗を七―作り」。御伽草子、御曹子島渡「文字三―あり」
⇒ながれ‐あるき【流れ歩き】
⇒ながれ‐え【流れ江】
⇒ながれ‐おとし【流れ落し】
⇒ながれ‐かいさん【流れ解散】
⇒ながれ‐かわ【流れ川】
⇒ながれ‐かんじょう【流れ灌頂】
⇒ながれ‐ぎ【流れ木】
⇒ながれ‐ざ【流れ座】
⇒ながれ‐さぎょう【流れ作業】
⇒ながれ‐じち【流れ質】
⇒ながれ‐す【流れ洲】
⇒ながれ‐ず【流れ図】
⇒ながれ‐だま【流れ丸・流れ弾】
⇒ながれ‐づき【流れ月】
⇒ながれ‐づくり【流造】
⇒ながれ‐ていとう‐とくやく【流れ抵当特約】
⇒ながれ‐の‐おんな【流れの女】
⇒ながれ‐の‐さと【流れの里】
⇒ながれ‐の‐すえ【流れの末】
⇒ながれ‐の‐ひと【流れの人】
⇒ながれ‐の‐み【流れの身】
⇒ながれ‐の‐みち【流れの道】
⇒ながれ‐はふ【流破風】
⇒ながれ‐ひざ【流れ膝】
⇒ながれ‐びと【流れ人】
⇒ながれ‐ぶね【流れ船】
⇒ながれ‐ぼし【流れ星】
⇒ながれ‐ぼとけ【流れ仏】
⇒ながれ‐め【流れ女】
⇒ながれ‐も【流れ藻】
⇒ながれ‐もち【流れ餅】
⇒ながれ‐もの【流れ物】
⇒ながれ‐もの【流れ者】
⇒ながれ‐や【流れ矢】
⇒ながれ‐やき【流れ焼】
⇒ながれ‐わたり【流れ渡り】
⇒流れに棹さす
⇒流れに耳を洗う
⇒流れを汲む
⇒流れを立つ
⇒流れを乱す
ながれ‐あるき【流れ歩き】
さまよい歩くこと。浄瑠璃、長町女腹切「―にとぼとぼと」
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐ある・く【流れ歩く】
〔自五〕
方々をさまよい歩く。
ながれ‐え【流れ江】
水が停滞しないで流れ動く入江。古今和歌集六帖3「―の流れても見む人の心を」
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐おとし【流れ落し】
流水のように高い所から低い所へすべり下ること。平家物語9「―に二町ばかりざつと落いて」
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐かいさん【流れ解散】
デモ行進などの終点で、到着順に順次解散すること。
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐かわ【流れ川】‥カハ
水の絶えず流れる川。
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐かんじょう【流れ灌頂】‥クワンヂヤウ
①「経木きょうぎ流し」のこと。
②川辺に棚を作り布を張って、柄杓ひしゃくを添え、通りかかった人に水をかけてもらう風習。お産で死んだ女の人の霊をとむらうためのもので、布の色のあせるまで亡霊はうかばれないという。あらいざらし。百日ざらし。
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐ぎ【流れ木】
①水に浮いて流れる木。
②流人をたとえていう語。拾遺和歌集雑「―も三歳ありてはあひ見てむ」
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐こ・む【流れ込む】
〔自五〕
流れて行って中に入る。「黄河が海に―・む」
ながれ‐ざ【流れ座】
炉端の客座。竪座たてざ。
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐さぎょう【流れ作業】‥ゲフ
作業を水の流れのようによどみなく進める方法。作業過程を簡単な操作だけで済む細かい段階に分けて各人が受け持つことにより、作業の能率の向上をはかるもの。工場におけるコンベヤー‐システムなど。
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐じち【流れ質】
受け出すべき期限が過ぎて質権者の所有となった質物。
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐す【流れ洲】
蘆の根などに土がつもって生じた洲が、流れに従って移動するもの。太平記8「川の向うの―に」
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐ず【流れ図】‥ヅ
作業の手順を示した図。フロー‐チャート。
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐だま【流れ丸・流れ弾】
目標をそれて飛ぶ弾丸。それだま。「―に当たる」
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐づき【流れ月】
質物の流れる期限となった月。
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐づくり【流造】
神社本殿の一形式。切妻造平入りの屋根に反りを付し、その前流れを長くして向拝としたもの。平安前期より起こり、賀茂御祖みおや神社・賀茂別雷わけいかずち神社の本殿の形式。全国に広く分布。
流造
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐ていとう‐とくやく【流れ抵当特約】‥タウ‥
〔法〕債務者が履行期を徒過したときは、抵当物の所有権を債権者に取得させて弁済に代える旨の特約。
⇒ながれ【流れ】
ながれ・でる【流れ出る】
〔自下一〕
流れて外に出る。流れ出す。
中谷宇吉郎(2)
撮影:田沼武能
⇒なかや【中谷】
ながや‐おう【長屋王】‥ワウ
天武天皇の孫。高市皇子たけちのみこの子。724年(神亀1)正二位左大臣に進み、藤原氏に対抗したが、藤原氏の陰謀により自害させられた(長屋王の変)。(684〜729)
なが‐やか【長やか】
ながいさま。長め。源氏物語澪標「あはれと―にひとりごち給ふを」
なが‐やき【長焼き】
鰻うなぎや穴子あなごを割いて長いまま焼くこと。また、そのもの。
なか‐やしき【中屋敷】
江戸の大名などの邸宅で、上屋敷の予備として設けたもの。→上屋敷→下屋敷
なか‐やすみ【中休み】
①仕事の中途で休息すること。また、そのやすみ。
②芝居などの、幕間まくあい。
なか‐やど【中宿】
①途中で泊まること。また、旅宿。なかやどり。
②江戸時代、宿元のない奉公人が、出替りの時などに宿下がりした家。奉公人の宿。
③江戸時代、寝宿ねやどのこと。また、男女を密会させた宿。
④上方かみがたで、遊里の引手茶屋などをいう。
⑤婚礼のときに花嫁が婚家に入る前、いったん入って休息する家。
なか‐やどり【中宿り】
途中でやどること。途中のやどり。また、その宿。源氏物語夕顔「内裏うちよりまかで給ふ―に」
ながや‐の‐おおきみ【長屋王】‥オホ‥
⇒ながやおう
ながやのはなみ【長屋の花見】
落語。貧乏長屋に住む連中が大家に誘われて花見に出かけ、酒と卵焼きに見立てたお茶と沢庵漬で騒ぐ話。
なかやま【中山】
千葉県市川市と船橋市とにまたがる地区。日蓮宗法華経寺・競馬場などがある。
⇒なかやま‐こんにゃく【中山蒟蒻】
なかやま【中山】
姓氏の一つ。藤原北家花山院の一流。
⇒なかやま‐いちろう【中山伊知郎】
⇒なかやま‐ぎしゅう【中山義秀】
⇒なかやま‐こうよう【中山高陽】
⇒なかやま‐しんぺい【中山晋平】
⇒なかやま‐ただちか【中山忠親】
⇒なかやま‐ただみつ【中山忠光】
⇒なかやま‐みき【中山みき】
なかやま‐いちろう【中山伊知郎】‥ラウ
経済学者。三重県生れ。一橋大卒、同教授・学長。近代経済学の導入に貢献。主著「発展過程の均衡分析」。(1898〜1980)
中山伊知郎
撮影:田村 茂
⇒なかやま【中山】
なかやま‐ぎしゅう【中山義秀】‥シウ
小説家。本名、議秀。福島県生れ。早大卒。歴史小説に独自の境地を拓く。作「テニヤンの末日」「台上の月」「咲庵」など。(1900〜1969)
中山義秀
撮影:石井幸之助
⇒なかやま【中山】
なかやま‐こうよう【中山高陽】‥カウヤウ
江戸中期の文人画家。高知生れ。江戸に出て土佐藩絵師となる。著「画譚鶏肋がたんけいろく」など。(1717〜1780)
⇒なかやま【中山】
なかやま‐こんにゃく【中山蒟蒻】
千葉県中山で産した着色蒟蒻。小楕円形で紅・白・黒などに染めたもの。
⇒なかやま【中山】
なかやま‐じんじゃ【中山神社】
岡山県津山市一宮にある元国幣中社。現在の祭神は鏡作命かがみつくりのみことほか。12月1日からの御注連おんしめ祭が有名。美作国一の宮。
なかやま‐しんぺい【中山晋平】
作曲家。長野県生れ。東京音楽学校卒。「カチューシャの唄」のほか「東京行進曲」「波浮はぶの港」などの流行歌、「証城寺の狸囃子ばやし」などの童謡作曲で大衆に親しまれた。(1887〜1952)
中山晋平
提供:毎日新聞社
⇒なかやま【中山】
なかやま‐ただちか【中山忠親】
平安末期〜鎌倉初期の公家。内大臣・議奏。朝儀・故実に通じ、「貴嶺問答」や日記「山槐記」がある。また、「水鏡」の著者ともいわれる。(1132〜1195)
⇒なかやま【中山】
なかやま‐ただみつ【中山忠光】
幕末の公家。大納言忠能ただやすの子。1863年(文久3)大和で天誅組てんちゅうぐみの盟主となり、挙兵。敗れて長州に逃れるが、暗殺された。(1845〜1864)
⇒なかやま【中山】
なかやま‐みき【中山みき】
天理教教祖。奈良県の地主の主婦で、家庭生活の不幸の中で、神がかりして親神おやがみ天理王命てんりおうのみことの信仰を説いた。明治政府による十数回の投獄にもかかわらず、教勢は大いに発展。「おふでさき」などを遺す。(1798〜1887)
⇒なかやま【中山】
なが‐やみ【長病み】
長い間の病気。ながわずらい。
ながや‐もの【長屋物】
一般の住宅に用いられる小形の瓦。→広間物→櫓物やぐらもの。
⇒なが‐や【長屋・長家】
ながや‐もん【長屋門】
江戸時代の武家屋敷などで、両側に家臣や使用人の住む長屋を備えた門。
長屋門
⇒なが‐や【長屋・長家】
な‐がゆ【菜粥】
①羹あつものに米粉をまぜて煮たてた料理。こながゆ。
②菜を刻んで入れた粥。
③ななくさがゆ。
なが‐ゆ【長湯】
長い時間入浴していること。
なか‐ゆい【中結い】‥ユヒ
①衣服の裾をそろえるため、紐を腰に結ぶこと。また、その紐。今昔物語集23「―にして高足駄を履きて」
②包み物のなかほどを紐で結ぶこと。また、その紐。
なか‐ゆび【中指】
5本の指の中央にある指。たかたかゆび。中の指および。
なか‐ゆるし【中許】
茶・生花・箏曲など芸事で、初許はつゆるしの次、奥許の前に師匠から受ける免許。
ながよ【長与】
姓氏の一つ。
⇒ながよ‐せんさい【長与専斎】
⇒ながよ‐またろう【長与又郎】
⇒ながよ‐よしろう【長与善郎】
なが‐よ【長夜】
長くて明けるのが遅い夜。特に秋の夜にいう。夜長。ちょうや。万葉集10「秋の―を寝いね臥さくのみ」
なか‐よし【仲良し・仲好し】
仲がよいこと。また、その間柄の人。親友。「大の―」
⇒なかよし‐こよし【仲好し小好し】
ながよし【長吉】
室町時代、山城の平安城系の刀工。同名が数代ある。
ながよし【長義】
(チョウギとも)南北朝時代、備前長船おさふねの刀工。正宗十哲の一人で相州伝の作風を示す。同名が数代ある。
なかよし‐こよし【仲好し小好し】
仲よし。「こよし」を添えて口調をよくした語。
⇒なか‐よし【仲良し・仲好し】
ながよ‐せんさい【長与専斎】
医家。肥前の人。緒方洪庵に師事、長崎でオランダの医師ポンペ・マンスフェルト(C. G. van Mansvelt1832〜1912)に西洋医学を学ぶ。大村藩侍医・精得館医師頭取・長崎医学校学頭・文部省医務局長・内務省衛生局長などを歴任。のち元老院議官・貴族院議員。(1838〜1902)
長与専斎
提供:毎日新聞社
⇒ながよ【長与】
なか‐よど【中淀】
流れの中ほどがよどむこと。また、その所。なかよどみ。万葉集4「苗代水の―にして」
なか‐よどみ【中淀み】
(→)「なかよど」に同じ。古今和歌集六帖2「苗代水の―する」
ながよ‐またろう【長与又郎】‥ラウ
医学者・病理学者。東京生れ。専斎の子。東大教授・同総長。つつが虫病病原体・肝臓病・癌などの研究に貢献。(1878〜1941)
⇒ながよ【長与】
ながよ‐よしろう【長与善郎】‥ラウ
小説家・劇作家。東京生れ。専斎の子。東大中退。「白樺」同人。理想主義的な作風で、悲劇的な人間の運命を描いたが、晩年は円熟した心境を示す。小説「青銅の基督」「竹沢先生と云ふ人」、自伝「わが心の遍歴」、戯曲「項羽と劉邦」など。(1888〜1961)
長与善郎
撮影:石井幸之助
⇒ながよ【長与】
なか‐ら【半ら】
(ラは接尾語)
①およそ半分。なかば。落窪物語1「おそろしかりけむけしきに―は死にけむ」。源氏物語総角「―ばかり入り給へるにひきとどめられて」
②まんなか。中心。大鏡道長「この矢あたれとおほせらるるに、おなじものを―にはあたるものかは」
③なかほど。途中。更級日記「山の―ばかりの木の下のわづかなるに」
⇒なから‐じに【半ら死に】
⇒なから‐はんじゃく【半ら半尺】
⇒なから‐び【半ら乾】
⇒なから‐みち【半ら満ち】
⇒なから‐むすこ【半息子】
ながら【乍ら】
〔助詞〕
(接続助詞)連体修飾を表す上代の助詞「な」に、ものの性質・資質を表す体言「から」の付いた語。体言・形容詞語幹・副詞・活用語連用形に接続する。活用語以外に付くものを副助詞とする説もある。
①そのままで後に続くことを示す。そのまま…として。…(の)ままで。万葉集1「神―神さびせすと」。竹取物語「旅の御姿―おはしたり」。源氏物語夕顔「立ち―こなたに入り給へと宣ひて御簾の内―宣ふ」。「涙―に語る」「いつも―の事だ」
②それ全部があるまま後に続くことを示す。そっくりそのまま。…ぐるみ。古今和歌集春「咲く花は千草―にあだなれど」。源氏物語竹河「御子ども六人―引きつれておはしたり」。枕草子二「すべてをりにつけつつ、一とせ―をかし」
③二つのことが同時に進行する文脈に用いる。動作の並行を表す。…つつ。万葉集19「いきどほる心の中を思ひ伸べ嬉しび―…鳥座結ひ据ゑてそわが飼ふ」。今昔物語集24「咲わらひ―涙を流す者もありけり」。中華若木詩抄「ふつと、い―ねむるぞ」。「音楽を聞き―読書」
④(転じて逆接的に用いる)前の事態から予想されなかったことが後に続く関係を示す。…ていても。…ではあるが。…けれども。古今和歌集春「春―雪ぞふりつつ」。伊勢物語「身はいやし―母なむ宮なりける」。源氏物語帚木「心に忘れず―、消息などもせで」。天草本平家物語「愚なる身にてござり―、内大臣の位にいたり」。洒落本、郭中掃除「いや―無理に喰ふ」。「悪いことと知り―する」「小さい―よく走る」「遠―挨拶する」
⇒ながら‐ぞく【乍ら族】
なからい【仲らい】ナカラヒ
①人と人との間柄。交際。源氏物語宿木「ただ人の―などのやうに」。「夫婦の―」
②親族。血縁。源氏物語東屋「上達部の筋にて―も物ぎたなき人ならず」
なからい【半井】‥ヰ
姓氏の一つ。和気氏流の医家。
⇒なからい‐ぼくよう【半井卜養】
なからい‐ぼくよう【半井卜養】‥ヰ‥ヤウ
江戸初期の俳人・狂歌師。堺の人。幕府の御番医師。松永貞徳の門。和歌・連歌・狂歌に名高く、「卜養狂歌集」がある。(1607〜1678)
⇒なからい【半井】
なが‐ラウ【長羅宇】
キセルの羅宇の長いもの。二葉亭四迷、浮雲「―の烟管キセルで席たたみを叩くをキツカケに」
ながら・う【存ふ・永らふ】ナガラフ
〔自下二〕
⇒ながらえる(下一)
ながら・う【流らふ】ナガラフ
〔自下二〕
(ナガルに接尾語フの付いた語)
①流れるように降りつづく。万葉集1「天の時雨の―・ふ見れば」
②経て行く。伝わる。万葉集19「語り継ぎ―・へ来たれ」
ながらえ‐は・つ【存へ果つ】ナガラヘ‥
〔自下二〕
生きながらえて、天命を全うする。浄瑠璃、薩摩歌「かたみばかりかうかうかと―・つる身はばなし」
ながら・える【存える・永らえる】ナガラヘル
〔自下一〕[文]ながら・ふ(下二)
①生きて永くこの世に居る。長生きする。古今和歌集賀「とにもかくにも―・へて」。「命―・える」
②長続きする。源氏物語帚木「―・ふべきものとしも思ひ給へざりしかど」
ながらえ‐わた・る【存へ渡る】ナガラヘ‥
〔自四〕
ながらえて月日を経る。万葉集10「君にあはむと―・る」
ながら‐がわ【長良川】‥ガハ
岐阜県中央部を流れる川。鵜飼で有名。美濃・飛騨・越前の境の大日岳に発源し、岐阜市街を経て濃尾平野を南流、三重県桑名市の東で伊勢湾に注ぐ。長さ166キロメートル。
ながらく【長らく・永らく】
〔副〕
長く。久しく。長い間。「―御無沙汰しました」
なから‐じに【半ら死に】
死にきらないこと。半死半生。〈日葡辞書〉
⇒なか‐ら【半ら】
ながら‐ぞく【乍ら族】
ラジオや音楽をかけながら勉強や仕事をする習慣のある人。
⇒ながら【乍ら】
なから‐はんじゃく【半ら半尺】
(ナカラバシャクとも)中途半端。いいかげん。生なま半尺。狂言、鎌腹「このやうな―な事をして」
⇒なか‐ら【半ら】
なから‐び【半ら乾】
①なかば潮が干ひること。日葡辞書「ナカラビデゴザル」
②なかばかわくこと。日葡辞書「ナカラビニヒ(干)タ」
⇒なか‐ら【半ら】
ながら‐び【菜殻火】
(菜殻は油菜を刈り干し種を取り去った菜種殻)菜殻を焚く火。夏空を焦がす筑紫平野のものが有名。〈[季]夏〉
なから‐みち【半ら満ち】
なかば潮が満ちること。〈日葡辞書〉
⇒なか‐ら【半ら】
なから‐むすこ【半息子】
婿むこ。(和訓栞)
⇒なか‐ら【半ら】
ナガランド【Nagaland】
インド北東端の州。ミャンマーに接する。主要産業は農業。州都コヒマ。
なかり‐せ‐ば【無かりせば】
(セは助動詞キの未然形)なかったなら。なかっせば。古今和歌集春「絶えて桜の―」
なが・る【流る】
〔自下二〕
⇒ながれる(下一)
なかれ【勿れ・莫れ・毋れ】
(ナクアレの約)動作の禁止に用いる語。…するな。「嘆く―」「事―主義」
ながれ【流れ】
①流れること。また、流れるもの。「―を渡る」「時の―」「人の―」「空気の―」「試合の―が変わる」
②目上の人の使いさしなどをもらうこと。また、そのもの。おながれ。
③血統。系統。古今和歌集序「いにしへの衣通そとおり姫の―」
④技芸・思想などを受け伝えること。流派。流儀。
⑤さすらい。特に、遊女の境遇。好色一代女1「―の事わざ」
⑥会合の終わったあとにその勢いで続く動き。「忘年会の―」
⑦傾斜。また、その度合。特に、屋根の棟から軒までの傾斜部分。
⑧胎児が死んで生まれること。流産。
⑨質流れ。また、そのもの。
⑩(「お―」の形で)会合・計画などを取りやめること。
⑪旗など細長いもの、また縦にならんでいるものを数える語。平家物語6「赤旗を七―作り」。御伽草子、御曹子島渡「文字三―あり」
⇒ながれ‐あるき【流れ歩き】
⇒ながれ‐え【流れ江】
⇒ながれ‐おとし【流れ落し】
⇒ながれ‐かいさん【流れ解散】
⇒ながれ‐かわ【流れ川】
⇒ながれ‐かんじょう【流れ灌頂】
⇒ながれ‐ぎ【流れ木】
⇒ながれ‐ざ【流れ座】
⇒ながれ‐さぎょう【流れ作業】
⇒ながれ‐じち【流れ質】
⇒ながれ‐す【流れ洲】
⇒ながれ‐ず【流れ図】
⇒ながれ‐だま【流れ丸・流れ弾】
⇒ながれ‐づき【流れ月】
⇒ながれ‐づくり【流造】
⇒ながれ‐ていとう‐とくやく【流れ抵当特約】
⇒ながれ‐の‐おんな【流れの女】
⇒ながれ‐の‐さと【流れの里】
⇒ながれ‐の‐すえ【流れの末】
⇒ながれ‐の‐ひと【流れの人】
⇒ながれ‐の‐み【流れの身】
⇒ながれ‐の‐みち【流れの道】
⇒ながれ‐はふ【流破風】
⇒ながれ‐ひざ【流れ膝】
⇒ながれ‐びと【流れ人】
⇒ながれ‐ぶね【流れ船】
⇒ながれ‐ぼし【流れ星】
⇒ながれ‐ぼとけ【流れ仏】
⇒ながれ‐め【流れ女】
⇒ながれ‐も【流れ藻】
⇒ながれ‐もち【流れ餅】
⇒ながれ‐もの【流れ物】
⇒ながれ‐もの【流れ者】
⇒ながれ‐や【流れ矢】
⇒ながれ‐やき【流れ焼】
⇒ながれ‐わたり【流れ渡り】
⇒流れに棹さす
⇒流れに耳を洗う
⇒流れを汲む
⇒流れを立つ
⇒流れを乱す
ながれ‐あるき【流れ歩き】
さまよい歩くこと。浄瑠璃、長町女腹切「―にとぼとぼと」
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐ある・く【流れ歩く】
〔自五〕
方々をさまよい歩く。
ながれ‐え【流れ江】
水が停滞しないで流れ動く入江。古今和歌集六帖3「―の流れても見む人の心を」
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐おとし【流れ落し】
流水のように高い所から低い所へすべり下ること。平家物語9「―に二町ばかりざつと落いて」
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐かいさん【流れ解散】
デモ行進などの終点で、到着順に順次解散すること。
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐かわ【流れ川】‥カハ
水の絶えず流れる川。
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐かんじょう【流れ灌頂】‥クワンヂヤウ
①「経木きょうぎ流し」のこと。
②川辺に棚を作り布を張って、柄杓ひしゃくを添え、通りかかった人に水をかけてもらう風習。お産で死んだ女の人の霊をとむらうためのもので、布の色のあせるまで亡霊はうかばれないという。あらいざらし。百日ざらし。
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐ぎ【流れ木】
①水に浮いて流れる木。
②流人をたとえていう語。拾遺和歌集雑「―も三歳ありてはあひ見てむ」
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐こ・む【流れ込む】
〔自五〕
流れて行って中に入る。「黄河が海に―・む」
ながれ‐ざ【流れ座】
炉端の客座。竪座たてざ。
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐さぎょう【流れ作業】‥ゲフ
作業を水の流れのようによどみなく進める方法。作業過程を簡単な操作だけで済む細かい段階に分けて各人が受け持つことにより、作業の能率の向上をはかるもの。工場におけるコンベヤー‐システムなど。
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐じち【流れ質】
受け出すべき期限が過ぎて質権者の所有となった質物。
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐す【流れ洲】
蘆の根などに土がつもって生じた洲が、流れに従って移動するもの。太平記8「川の向うの―に」
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐ず【流れ図】‥ヅ
作業の手順を示した図。フロー‐チャート。
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐だま【流れ丸・流れ弾】
目標をそれて飛ぶ弾丸。それだま。「―に当たる」
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐づき【流れ月】
質物の流れる期限となった月。
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐づくり【流造】
神社本殿の一形式。切妻造平入りの屋根に反りを付し、その前流れを長くして向拝としたもの。平安前期より起こり、賀茂御祖みおや神社・賀茂別雷わけいかずち神社の本殿の形式。全国に広く分布。
流造
⇒ながれ【流れ】
ながれ‐ていとう‐とくやく【流れ抵当特約】‥タウ‥
〔法〕債務者が履行期を徒過したときは、抵当物の所有権を債権者に取得させて弁済に代える旨の特約。
⇒ながれ【流れ】
ながれ・でる【流れ出る】
〔自下一〕
流れて外に出る。流れ出す。
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