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広辞苑の検索結果 (46)

ふく‐が【伏臥】‥グワ🔗🔉

ふく‐が伏臥‥グワ ふすこと。ねること。

ふく‐かまり【伏屈】🔗🔉

ふく‐かまり伏屈(→)「ふせかまり」に同じ。

ふく・する【伏する】🔗🔉

ふく・する伏する】 〔自他サ変〕[文]伏す(サ変) ①平伏する。また、平伏させる。かがむ。また、かがませる。 ②かくれる。また、かくれさせる。潜伏する。また、潜伏させる。 ③負けてしたがう。また、負かしてしたがわせる。降伏する。また、降伏させる。平家物語7「討てば必ず―・し」

ふし‐うき【伏し浮き】🔗🔉

ふし‐うき伏し浮き】 水泳で、うつ伏せになり、手の力を抜いて伸ばし、水面に浮かぶこと。

ふし‐おがみ【伏し拝み】‥ヲガミ🔗🔉

ふし‐おがみ伏し拝み‥ヲガミ ①ふしおがむこと。遥拝ようはいすること。 ②神社で参拝者が平伏しておがむために木を横たえた場所。また、遠く離れた地で、本社を遥拝する拝所。太平記13「―に馬をとどめて」

ふし‐おが・む【伏し拝む】‥ヲガム🔗🔉

ふし‐おが・む伏し拝む‥ヲガム 〔他五〕 平伏しておがむ。また、遥拝ようはいする。竹取物語「娘を我にたべと―・み」。平治物語「北野の方を―・ませ給ひて」

ふし‐かまり【伏屈】🔗🔉

ふし‐かまり伏屈(→)「ふせかまり」に同じ。

ふし‐ざま【伏し様】🔗🔉

ふし‐ざま伏し様】 うつぶせ。うつむけ。平治物語「―にどうど落つ」

ふし‐しず・む【伏し沈む】‥シヅム🔗🔉

ふし‐しず・む伏し沈む‥シヅム 〔自五〕 思いにしずむ。悲嘆にしずむ。源氏物語桐壺「闇にくれて―・み給へるほど」

ふし‐て【伏して】🔗🔉

ふし‐て伏して】 (ひれ伏して懇願するところから)相手に切に願うときに用いる語。くれぐれも。「―お願い申し上げます」

ふしみいなり‐たいしゃ【伏見稲荷大社】🔗🔉

ふしみいなり‐たいしゃ伏見稲荷大社(→)稲荷神社に同じ。 ⇒ふしみ【伏見】

ふしみ‐さんずん【伏見三寸】🔗🔉

ふしみ‐さんずん伏見三寸】 衣類を入れる小形のつづら。江戸時代の庶民の嫁入道具の一つ。伏見でつくられた。好色五人女2「―のつづら一荷」 ⇒ふしみ【伏見】

ふしみ‐じょう【伏見城】‥ジヤウ🔗🔉

ふしみ‐じょう伏見城‥ジヤウ 京都市伏見区東伏見山に豊臣秀吉が1592年(文禄1)から築いた城。96年地震で倒壊、木幡山に移して再建。京都の関門を占めた。後に江戸幕府が廃棄、その遺構は大徳寺・西本願寺・豊国神社などに移されて現存。 ⇒ふしみ【伏見】

ふし‐みず【伏し水】‥ミヅ🔗🔉

ふし‐みず伏し水‥ミヅ とどこおって流れない水。一説に、流れる水。久安百首「―や川ぞひうつぎ花咲きて」。筑波問答「水には、たち水―といふことのあるなり」↔立ち水

ふしみ‐てんのう【伏見天皇】‥ワウ🔗🔉

ふしみ‐てんのう伏見天皇‥ワウ 鎌倉後期の天皇。後深草天皇の第2皇子。名はひろひと。持明院じみょういん殿とも称す。譲位後、院政。日記「伏見院宸記」。(在位1287〜1298)(1265〜1317)→天皇(表)

ふしみ‐にんぎょう【伏見人形】‥ギヤウ🔗🔉

ふしみ‐にんぎょう伏見人形‥ギヤウ 安土桃山時代頃より京都伏見で作られる、形・彩色の素朴な土製の人形。稲荷人形。伏見雛。 伏見人形(1) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 伏見人形(2) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 伏見人形(3) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) ⇒ふしみ【伏見】

ふしみ‐の‐いなり【伏見の稲荷】🔗🔉

ふしみ‐の‐いなり伏見の稲荷】 京都市伏見区にある稲荷神社の俗称。 ⇒ふしみ【伏見】

ふしみ‐の‐みや【伏見宮】🔗🔉

ふしみ‐の‐みや伏見宮】 四親王家の一つ。北朝崇光天皇の第1皇子栄仁よしひと親王を祖とし、諸宮家中もっとも重きをなした。明治以後、梨本・山階やましな・久邇くになど多くの宮家がこれから派生。

ふしみ‐ばん【伏見版】🔗🔉

ふしみ‐ばん伏見版】 徳川家康の命により1599〜1606年(慶長4〜11)京都伏見の円光寺の三要らが木活字を用いて出版した書籍の称。「孔子家語」「六韜」「三略」「貞観政要」などがある。円光寺版。 ⇒ふしみ【伏見】

ふしみ‐びな【伏見雛】🔗🔉

ふしみ‐びな伏見雛(→)伏見人形に同じ。 ⇒ふしみ【伏見】

ふしみ‐ぶぎょう【伏見奉行】‥ギヤウ🔗🔉

ふしみ‐ぶぎょう伏見奉行‥ギヤウ 江戸幕府の職名。遠国おんごく奉行の一つ。老中の支配に属し、伏見にいて、その地の民政、木津川の船舶を管理。伏見廃城前は近江・丹波の幕府直轄地の民政を行い、訴訟を裁断した。 ⇒ふしみ【伏見】

ふしみ‐ぶね【伏見船】🔗🔉

ふしみ‐ぶね伏見船】 江戸時代、伏見から淀川筋を大坂辺まで往復した15石積みの貨客船。 ⇒ふしみ【伏見】

ふしみ‐ももやま‐りょう【伏見桃山陵】🔗🔉

ふしみ‐ももやま‐りょう伏見桃山陵】 明治天皇の皇陵。京都市伏見区桃山町古城山にある。上円下方墳で、砂礫で葺く。隣に昭憲皇太后の伏見桃山東陵がある。 ⇒ふしみ【伏見】

ふしみ‐やき【伏見焼】🔗🔉

ふしみ‐やき伏見焼】 京都伏見の深草から産出する土人形・小壺などの焼物。深草焼。→伏見人形 ⇒ふしみ【伏見】

ふし‐め【伏し目】🔗🔉

ふし‐め伏し目】 目を伏せて視線を下の方に向けること。うつむいて見ること。源氏物語浮舟「かたはらいたければ―なり」。「―がちに見る」

ふし‐やなぎ【伏し柳】🔗🔉

ふし‐やなぎ伏し柳】 横さまに伏した柳。林葉和歌集「浪かくる立田河原の―」

ふ・す【伏す・臥す】🔗🔉

ふ・す伏す・臥す】 [一]〔自五〕 ①うつむく。うつぶす。万葉集5「あまつ神仰ぎ乞ひのみ国つ神―・してぬかづき」。平家物語2「天に仰ぎ地に―・して、泣き悲しめどもかひぞなき」。「―・してお願いします」 ②腹ばいになる。からだを横にする。床に寝る。万葉集9「夕されば小倉の山に―・す鹿の今宵は鳴かずいねにけらしも」。源氏物語帚木「皆人々簀子に―・しつつしづまりぬ」 ③病気で床につく。徒然草「法顕三蔵の天竺にわたりて…病に―・しては漢の食をねがひ給ひける事をききて」 ④倒れる。死ぬ。平家物語10「一所にも沈み給はで、所々に―・さん事こそ悲しけれ」 ⑤潜む。隠れる。古事記「み吉野の袁牟漏おむろが嶽に猪鹿しし―・すと」。「山陰に―・して敵を待つ」 [二]〔他下二〕 ⇒ふせる(下一)

ふせ【伏せ】🔗🔉

ふせ伏せ】 ①伏兵ふくへい。 ②矢の長さをはかる単位。指1本の幅。平家物語11「十二束そく二つ伏ぶせ、よつぴいてひやうど放つ」→束そく2

ふせ‐かくし【伏せ隠し】🔗🔉

ふせ‐かくし伏せ隠し】 伏兵を隠しておく所。

ふせ‐がさ【伏笠】🔗🔉

ふせ‐がさ伏笠】 顔をかくすために、笠を前へ傾けてかぶること。

ふせ‐がね【伏せ鉦】🔗🔉

ふせ‐がね伏せ鉦(→)「たたきがね」に同じ。

ふせ‐かまり【伏屈】🔗🔉

ふせ‐かまり伏屈】 草叢のかげなどに伏して、敵情をうかがう者。忍びの斥候。ふしかまり。甲陽軍鑑15「―に風の大事」

ふせ‐こみ【伏せ込み】🔗🔉

ふせ‐こみ伏せ込み】 グリーン‐アスパラガスやウド・ワラビなど、多年生の野菜や山菜などの根株を秋に掘り出し、温床などに植え込んで萌芽を早める栽培方法。また、それに用いる床。

ふせ‐じ【伏せ字】🔗🔉

ふせ‐じ伏せ字】 ①印刷物で、明記することを避けるために、その字の箇所を空白にし、また○や×などのしるしで表すこと。また、そのしるし。夏目漱石、明暗「二人の間に―の如く潜在してゐたお延といふ名前」。「以下2字―」 ②(印刷用語)組版で、所用の活字が欠けている場合、ありあわせの活字をさかさまにして仮にその箇所に入れておくこと。下駄の歯の形(〓)をしているので、俗に「げた」ともいう。

ふせ‐ぜい【伏せ勢】🔗🔉

ふせ‐ぜい伏せ勢(→)伏兵ふくへいに同じ。〈日葡辞書〉

ふせ‐だま【伏玉】🔗🔉

ふせ‐だま伏玉】 江戸の私娼街で、自宅に私娼を抱えておき、客を上げること。また、その私娼。↔呼出し

ふせ‐つぎ【伏せ継ぎ】🔗🔉

ふせ‐つぎ伏せ継ぎ】 伏せ縫いにしてあてたつぎ。狂言、布施無経ふせないきょう「愚僧が細工に―をあてて」

ふせ‐どい【伏せ樋】‥ドヒ🔗🔉

ふせ‐どい伏せ樋‥ドヒ 土中に埋めたとい。うずみひ。

ふせ‐ぬい【伏せ縫い・伏繍】‥ヌヒ🔗🔉

ふせ‐ぬい伏せ縫い・伏繍‥ヌヒ ①縫代ぬいしろを押さえるために、その端を表に小さく針目を出して縫うこと。 ②金糸・蛇腹糸のような太い糸を布地に伏せ、同じ色の糸で綴じつける縫い方。綴付とじつけ繍・駒繍ともいう。

ふせ‐や【伏屋】🔗🔉

ふせ‐や伏屋】 小さく低い家。みすぼらしい家。万葉集3「―立て妻どひしけむ」 ⇒ふせや‐たき【伏屋焚き】

ふせや‐たき【伏屋焚き】🔗🔉

ふせや‐たき伏屋焚き】 〔枕〕 「すす」にかかる。「ふせやたく」と訓む説もある。万葉集9「茅沼ちぬうない男の―すすし競ひ」 ⇒ふせ‐や【伏屋】

ふ・せる【伏せる・臥せる】(他下一)🔗🔉

ふ・せる伏せる・臥せる】 〔他下一〕[文]ふ・す(下二) ①うつむくようにする。うつぶせにする。万葉集11「山河に筌うえをし―・せて守りあへず年の八歳を吾が盗まひし」。日葡辞書「ウマヲフスル」。「目を―・せる」 ②からだを横にさせる。寝かせる。源氏物語空蝉「小君をお前に―・せて、よろづに恨みかつは語らひ給ふ」。「草むらに体を―・せて隠れる」 ③倒す。下に押しつける。平家物語4「押し直し踏み直し、立ちどころに好き者共十四五人こそ切り―・せたれ」。徒然草「大雁どもふためきあへる中に法師まじりて打ち―・せ、ねぢころしければ」 ④物をさかさまにする。裏返しに置く。今昔物語集11「山の中は直しく鉢を―・せたる如くにて」。「本を―・せる」 ⑤潜ませる。かくす。古今和歌集「かの道に夜ごとに人を―・せて守らすれば」。「この話は―・せておこう」 ⑥覆いかぶせる。かぶせて捕らえる。大鏡道隆「いかだの上に土を―・せて植木を生ほし」。狂言、津島祭「子供が集つて千鳥を―・せるが」 ⑦つくろう。衣類に継ぎを当てる。日葡辞書「キルモノヲフスル」

ふっ‐かく【伏角】フク‥🔗🔉

ふっ‐かく伏角フク‥ (dip) ①観測者が下方の物体を見下ろす場合、視線方向が観測者を通る水平面となす角。俯角ふかく。↔仰角ぎょうかく。 ②地球上任意の点に置いた磁針の方向が水平面となす角。傾角。

ふっき【伏犠・伏羲】フク‥🔗🔉

ふっき伏犠・伏羲フク‥ 中国古伝説上の三皇の一人。人首蛇身で、燧人すいじん氏に代わって帝王となり、初めて八卦・書契・網罟もうこ・瑟しつを作り、庖厨ほうちゅうを教え、婚姻の制を設けたと伝える。庖犠(包犠)。太皥たいこう

[漢]伏🔗🔉

 字形  筆順 〔人(亻・)部4画/6画/常用/4190・497A〕 〔音〕フク(漢) ブク(呉) 〔訓〕せる・す [意味] ①ふす。ふせる。うつぶせになる。(対)起。「起伏・平伏」 ②物の下にかくれる。かくす。「潜伏・伏兵・伏線」 ③したがう。服従する。心服させる。(同)服。「伏罪・屈伏・折伏しゃくぶく」 ④陰暦六月の酷暑の時節。「三伏・伏暑」▶金気(=秋の気)が伏在して表に出ない意。 [解字] 会意。「人」+「犬」。飼い主に犬がつき従う意。 [下ツキ 圧伏・畏伏・帰伏・起伏・屈伏・降伏・三伏・雌伏・折伏・慴伏・承伏・信伏・説伏・潜伏・調伏・倒伏・平伏・埋伏・厭伏 [難読] 伏籠ふせご

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ふく-が【伏臥】🔗🔉

ふく-が ―グワ [2] 【伏臥】 (名)スル うつぶせに寝ること。 ⇔仰臥(ギヨウガ)

ふく-かく【伏角】🔗🔉

ふく-かく [0] 【伏角】 ⇒ふっかく(伏角)

ふくぎ【伏羲・伏犠】🔗🔉

ふくぎ 【伏羲・伏犠】 ⇒ふっき(伏羲)

ふく・する【伏する】🔗🔉

ふく・する [3] 【伏する】 (動サ変)[文]サ変 ふく・す (1)かがむ。平伏する。「神前に―・する」「―・してお願い申しあげます」 (2)負けて,従う。降伏する。また,降伏させる。「敵軍に―・する」「威に―・する」「せめば必ず―・せんと思ふがゆゑに/平治(中・古活字本)」 (3)かくれる。ひそむ。潜伏する。また,身をひそませる。「山かげに―・した一隊」

ふさ・る【臥さる・伏さる】🔗🔉

ふさ・る [2] 【臥さる・伏さる】 (動ラ五[四]) うつぶせになる。寝る。伏す。「お茶台に茶碗が―・つて居るぢやありませんか/婦系図(鏡花)」

ふし-うき【伏し浮き】🔗🔉

ふし-うき [0] 【伏し浮き】 水泳の浮き身の一つ。うつぶせで手足を軽く曲げて力を抜き,水面に浮く方法。初心者の練習課題の一つ。

ふし-おがみ【伏(し)拝み】🔗🔉

ふし-おがみ ―ヲガミ 【伏(し)拝み】 不浄の者が中に入るのを防ぐため,神社の入り口に木を横たえた場所。ここで参拝者は拝礼する。「―に馬を留めて/太平記 13」

ふし-おが・む【伏(し)拝む】🔗🔉

ふし-おが・む ―ヲガム [4] 【伏(し)拝む】 (動マ五[四]) (1)ひれふして拝む。「聖像を―・み/ふらんす物語(荷風)」 (2)遠く離れた所から拝む。遥拝する。「北野の方を―・ませ給ひて/平治(上・古活字本)」

ふし-かまり【伏し屈り】🔗🔉

ふし-かまり 【伏し屈り】 ⇒ふせかまり(伏屈)

ふし-き【伏し木・臥し木】🔗🔉

ふし-き 【伏し木・臥し木】 (1)倒れている木。 (2)(「節木」とも書く)節のところに穴があり中空になっている木。「七八人が程入りぬべき大なる―あり/盛衰記 21」

ふし-しず・む【伏し沈む】🔗🔉

ふし-しず・む ―シヅム 【伏し沈む】 (動マ四) 物思いに沈む。悲嘆にくれる。「闇にくれて―・み給へるほど/源氏(桐壺)」

ふし-しば【伏し柴】🔗🔉

ふし-しば 【伏し柴】 (1)「しば(柴)」のこと。「―を山とも見,林としても/宇津保(菊の宴・延宝本)」 (2)マコモの異名。「―に宿れるほやのおのれのみ/散木奇歌集」

ふし-て【伏して】🔗🔉

ふし-て [1] 【伏して】 (副) 切実に依頼する時に言う語。ひれ伏して。「―お願い申し上げます」

ふしみ【伏見】🔗🔉

ふしみ 【伏見】 京都市南端の区。平安時代以後,貴族の別荘地として好まれた。秀吉の伏見城築城後は城下町として繁栄。江戸時代は淀川水運の要地。灘と並ぶ清酒の産地。((歌枕))「今よりは―の里の名をもたのまじ/後拾遺(雑五)」

ふしみ-いなり-たいしゃ【伏見稲荷大社】🔗🔉

ふしみ-いなり-たいしゃ 【伏見稲荷大社】 ⇒稲荷神社(イナリジンジヤ)

ふしみ-かいどう【伏見街道】🔗🔉

ふしみ-かいどう ―ダウ 【伏見街道】 京と伏見を結ぶ道。街道筋には東福寺・伏見稲荷の門前町が発達。

ふしみ-じょう【伏見城】🔗🔉

ふしみ-じょう ―ジヤウ 【伏見城】 京都市伏見区にある城。1592年豊臣秀吉が指月(シゲツ)山に着工。96年,地震により崩壊。翌年,木幡山(現在の明治天皇陵)に築城して居城とする。秀吉の死後,徳川家康が預り政務をとるが,1600年,関ヶ原役に,家康の留守中西軍の攻撃をうけ落城。のち再び徳川氏の支配下に置かれ,1620年廃城。建物は二条城・大徳寺などに移され,多く現存。現在復興天守がある。桃山城。

ふしみ-にんぎょう【伏見人形】🔗🔉

ふしみ-にんぎょう ―ギヤウ [4] 【伏見人形】 伏見で作られる土製の人形。桃山期より作られ,形・色とも素朴な味わいがある。伏見雛(ビナ)。

ふしみ-びな【伏見雛】🔗🔉

ふしみ-びな [4] 【伏見雛】 「伏見人形(フシミニンギヨウ)」に同じ。

ふしみ-の-みや【伏見宮】🔗🔉

ふしみ-の-みや 【伏見宮】 南北朝時代以来の旧宮家。四親王家の一。北朝第三代崇光天皇の第一皇子栄仁(ヨシヒト)親王を初祖とする。四親王中最も歴史が古い。明治以後一一の宮家を分家した。1947年(昭和22)皇籍離脱。

ふし-め【伏し目】🔗🔉

ふし-め [0][3] 【伏し目】 視線を下の方に向けること。うつむき加減の姿勢。「―がちに話す」「―になる」

ふ・す【伏す】🔗🔉

ふ・す [1][2] 【伏す】 ■一■ (動サ五[四]) (1)顔を下に向けて体を地面などにつける。また,うつむく。「がばと―・す」「国つ神―・して額(ヌカ)つき/万葉 904」「地に―・して」 →ふして (2)姿勢を低くして他から見えないようにする。隠れる。「岩かげに―・して様子をうかがう」 〔「伏せる」に対する自動詞〕 ■二■ (動サ下二) ⇒ふせる

ふせ【伏せ・伏】🔗🔉

ふせ 【伏せ・伏】 ■一■ [2] (名) (1)伏せ勢。伏兵。 (2)破れた箇所に他のものを当ててつくろうこと。補綴(ホテイ)。 ■二■ (接尾) 〔多く「ぶせ」と濁る〕 助数詞。矢の長さをはかるのに用いる語。一束(イツソク),すなわち手の親指以外の四本の指で握った長さに足りない場合に,指一本の幅に当たる長さを単位としていったもの。「三人張に十五束三―,ゆらゆらと引渡し/太平記 16」

ぶせ【伏】🔗🔉

ぶせ 【伏】 (接尾) ⇒ふせ(伏せ)■二■

ふせ-いし【伏せ石】🔗🔉

ふせ-いし [2] 【伏せ石】 庭などに伏せた形で据えてある石。 ⇔立て石

ふせ-うち【伏せ射ち】🔗🔉

ふせ-うち [0] 【伏せ射ち】 「伏射(フクシヤ)」に同じ。

ふせ-がね【伏せ鉦】🔗🔉

ふせ-がね [0][2] 【伏せ鉦】 仏具の一。木の円い盤の上に伏せて置き,撞木(シユモク)で打ち鳴らす小形の鉦(カネ)。

ふせ-かまり【伏せ屈り】🔗🔉

ふせ-かまり 【伏せ屈り】 草むらなどにかくれて敵の様子をうかがう者。ふしかまり。草かまり。 →捨て屈り

ふせ-ぐみ【伏せ組み】🔗🔉

ふせ-ぐみ [0] 【伏せ組み】 「蛇腹(ジヤバラ)伏せ」に同じ。「銀の左右の糸して―し/栄花(初花)」

ふせ-ご【伏せ籠】🔗🔉

ふせ-ご [2] 【伏せ籠】 (1)香炉や火鉢などをおおうように伏せ,上から衣服をかぶせて香を焚きしめる竹籠(カゴ)。薫籠(クンロウ)。籠(コ)。「―のうちに籠めたりつるものを/源氏(若紫)」 (2)中に鶏を入れて伏せておく籠。

ふせ-じ【伏せ字】🔗🔉

ふせ-じ [0] 【伏せ字】 (1)印刷物で,公にすることを避けるために,その部分を空白にしたり,〇や×の記号を入れたりすること。 (2)「下駄{(2)}」に同じ。

ふせ-ず【伏せ図】🔗🔉

ふせ-ず ―ヅ [2] 【伏せ図】 平面図。

ふせ-ぜい【伏せ勢】🔗🔉

ふせ-ぜい [2][0] 【伏せ勢】 「伏兵(フクヘイ)」に同じ。

ふせ-どい【伏せ樋】🔗🔉

ふせ-どい ―ドヒ [0][2] 【伏せ樋】 地中に埋めたとい。埋み樋(ビ)。

ふせ-ぬい【伏せ縫い・伏せ繍い】🔗🔉

ふせ-ぬい ―ヌヒ [0][2] 【伏せ縫い・伏せ繍い】 (1)和裁で,縫い代を片側に倒し,端を表に小さな針目を出して縫いとめること。肩当てや居敷当ての布端の始末にも用いる。 (2)日本刺繍(シシユウ)で,金糸などの太い糸を布にはわせ,細い糸で縫いとめて刺す技法。《伏繍》

ふせ-のり【伏せ糊】🔗🔉

ふせ-のり [2] 【伏せ糊】 染色で,染めた模様の部分に地色が混じらないよう,糊で防染すること。糊伏せ。

ふせ-や【伏せ屋】🔗🔉

ふせ-や [2] 【伏せ屋】 低い,小さな家。粗末な家,みすぼらしい家をいう。「賤(シズ)が―」

ふせや-たき【伏せ屋焚き】🔗🔉

ふせや-たき 【伏せ屋焚き】 (枕詞) 伏せ屋で火を焚けば,すすがつきやすいことから,同音の「すすし」にかかる。「―すすし競ひ/万葉 1809」

ふせや【伏屋】🔗🔉

ふせや 【伏屋】 姓氏の一。

ふせや-そてき【伏屋素狄】🔗🔉

ふせや-そてき 【伏屋素狄】 (1747-1811) 江戸中・後期の医学者。河内の人。五〇歳になってから蘭学を修め,動物の生体解剖や生理学の実験的研究を行い,腎臓の濾過機能を唱えた。著「和蘭医話」など。

ふ・せる【伏せる】🔗🔉

ふ・せる [2] 【伏せる】 (動サ下一)[文]サ下二 ふ・す (1)物を,表あるいは口を下にして置く。うつむけに置く。「皿を―・せて置く」「トランプを―・せて配る」「杯を―・せる」 (2)自分の体や体の一部を下向きにする。うつぶせにする。うつむきにする。 ⇔上げる 「地面に―・せて弾をよける」「はずかしそうに顔を―・せる」「目を―・せる」 (3)人にわからないようにする。隠す。「実名を―・せる」「話を―・せておく」「兵を―・せる」 (4)横にする。倒す。「弓を―・せて降参仕れ/保元(中・古活字本)」 (5)人を隠れさせる。ひそませる。「かの道に夜ごとに人を―・せて守らすれば/古今(恋三詞)」 (6)衣類をつくろう。補修する。[日葡] 〔「伏す」に対する他動詞〕

ふせ・る【臥せる・伏せる】🔗🔉

ふせ・る [2] 【臥せる・伏せる】 (動ラ五[四]) 横になって寝る。多くは病気で床につく場合にいう。「風邪で―・っております」「月のかたぶくまで―・りて/伊勢 4」

ふっ-かく【伏角】🔗🔉

ふっ-かく フク― [0] 【伏角】 (1)地球上の任意の点の磁場が,水平面となす角。 (2)「俯角(フカク)」に同じ。

ふっき【伏羲・伏犠】🔗🔉

ふっき フクキ 【伏羲・伏犠】 〔「ふくぎ」「ふっぎ」とも〕 中国,古伝説上の帝王。三皇の一。女(ジヨカ)の兄,また夫(漢代以前の古書では二人は関連がない)。人首蛇身で,八卦(ハツケ)・文字・瑟(シツ)を考案し,婚姻の礼を定めた。また,網を作って漁労を,火種を与えて動物の肉を焼くことを人類に教えたと伝える。太(タイコウ)。太昊(タイコウ)。大皓(タイコウ)。庖犠(ホウギ)・炮犠(ホウギ)。

ふして【伏してお願い申し上げます】(和英)🔗🔉

ふして【伏してお願い申し上げます】 I beg you will kindly do.

ふしめ【伏し目】(和英)🔗🔉

ふしめ【伏し目】 downcast eyes.〜になる drop one's eyes.

ふす【伏す】(和英)🔗🔉

ふす【伏す】 ⇒伏せる.

ふせる【伏せる】(和英)🔗🔉

ふせる【伏せる】 (1)[裏を向ける]turn down. (2)[下に向ける]drop;→英和 lie on one's face (うつぶせになる). (3)[隠す]conceal;→英和 keepto oneself.

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