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広辞苑の検索結果 (43)
あん【安】🔗⭐🔉
あん【安】
安母尼亜アンモニアの略。
あんあみ【安阿弥】🔗⭐🔉
あんあみ【安阿弥】
(アンナミとも)仏師快慶の号。
⇒あんあみ‐の‐さく【安阿弥の作】
あんあみ‐の‐さく【安阿弥の作】🔗⭐🔉
あんあみ‐の‐さく【安阿弥の作】
(安阿弥の作品には温和・優美・高雅なものが多かったのでいう)美少年のこと。
⇒あんあみ【安阿弥】
あん‐い【安位】‥ヰ🔗⭐🔉
あん‐い【安位】‥ヰ
⇒やすきくらい(安き位)
あん‐い【安易】🔗⭐🔉
あん‐い【安易】
①たやすいこと。わけなくできること。「―な問題から取りかかる」
②のんきなこと。いい加減なこと。「―な考え」「―に答える」
あん‐い【安意】🔗⭐🔉
あん‐い【安意】
心の安まること。安心。
あん‐い【安慰】‥ヰ🔗⭐🔉
あん‐い【安慰】‥ヰ
人の心を安らかにし、なぐさめること。慰安。古今著聞集2「汝が意を―するなり」
あん‐いつ【安逸・安佚】🔗⭐🔉
あん‐いつ【安逸・安佚】
①安んじて楽しむこと。
②何もしないで遊び暮らすこと。「―をむさぼる」「―に日を送る」
あんえい【安永】🔗⭐🔉
あんえい【安永】
[文選]江戸中期、後桃園・光格天皇朝の年号。明和9年11月16日(1772年12月10日)改元、安永10年4月2日(1781年4月25日)天明に改元。
⇒あんえい‐なんりょう【安永南鐐】
あんえい‐なんりょう【安永南鐐】‥レウ🔗⭐🔉
あんえい‐なんりょう【安永南鐐】‥レウ
安永元年鋳造の長方形の銀貨。表面に「銀座常是」、裏面に「以南鐐八片換小判一両」とある。安永二朱。古二朱。古南鐐。→南鐐
⇒あんえい【安永】
○暗影を投ずるあんえいをとうずる
将来に対する不安を生じさせる。
⇒あん‐えい【暗影・暗翳】
あん‐おん【安穏】‥ヲン🔗⭐🔉
あん‐おん【安穏】‥ヲン
⇒あんのん
あん‐のん【安穏】‥ヲン🔗⭐🔉
あん‐のん【安穏】‥ヲン
(アンオンの連声)安らかにおだやかなこと。無事。「―に暮らす」「―な一生」
いずく‐ん‐か【安んか・焉んか】イヅク‥🔗⭐🔉
いずく‐ん‐か【安んか・焉んか】イヅク‥
〔副〕
(イヅクニカの音便。漢文訓読語)どこに。文鏡秘府論保延点「室に入りて問ふ、何イツクンカ之ゆくと」
いずく‐ん‐ぞ【安んぞ・焉んぞ】イヅク‥🔗⭐🔉
いずく‐ん‐ぞ【安んぞ・焉んぞ】イヅク‥
〔副〕
(イヅクニゾの音便。漢文訓読語)疑問・反語の表現を導くのに用いられ、下を推量の助動詞でうける。どうして。何として。三蔵法師伝承徳点「焉イツクンソ同年にして語いふ可けむや」。「―知らん」
やす【安・易】🔗⭐🔉
やす【安・易】
(形容詞「やすい」の語幹)
①心やすらか。安泰。万葉集14「藤の裏葉のうら―に」
②たやすいこと。軽々しいこと。「―請合い」
③値段の安いこと。廉価。また、安くて粗末であること。「―普請ぶしん」「―もの」「―宿」
やすい【安井】‥ヰ🔗⭐🔉
やす・い【安い・易い】🔗⭐🔉
やす・い【安い・易い】
〔形〕[文]やす・し(ク)
①《安》悩みがない。心のどかである。万葉集15「さぬる夜は多くあれどももの思もはず―・くぬる夜はさねなきものを」。源氏物語桐壺「同じ程それより下臈の更衣たちはまして―・からず」
②《安》安心だ。源氏物語柏木「女こそ何となく紛れあまたの人の見ぬものなれば―・けれ」
③平易である。容易である。簡単である。万葉集11「わが思ふ妹に―・く逢はなくに」。源氏物語手習「御忌む事はいと―・く授け奉るべきを」。徒然草「鞠も、難き所を蹴出してのち、―・く思へば必ず落つ」。「言うは―・く、行うは難し」「お―・い御用だ」
④かるがるしい。源氏物語橋姫「心にまかせて身を―・くも振舞はれず」。源平盛衰記23「京中の上下―・き口にはささやきけり」
⑤《安》(「廉い」とも書く)品物の量や質の割に値段が低い。浮世草子、好色三代男「ただ―・き物を専らと求む」。「衣料品が―・い」
⑥《安》(「お―・くない」の形で)男女の間柄を羨望し、からかう卑語。「お―・くない関係」
⑦(他の動詞に付いて)そうなりがちだ。万葉集4「思はじと言ひてしものを朱華色はねずいろの移ろひ―・きわが心かも」。「こわれ―・い品」
⇒安かろう悪かろう
やすい‐さんてつ【安井算哲】‥ヰ‥🔗⭐🔉
やすい‐さんてつ【安井算哲】‥ヰ‥
江戸幕府碁所ごどころ四家の一つである安井家初代。河内の人。本因坊算砂さんさの門人。長子の渋川春海はるみも、一時、2世安井(保井)算哲と称した。(1589?〜1652)
⇒やすい【安井】
やすい‐そうたろう【安井曾太郎】‥ヰ‥ラウ🔗⭐🔉
やすい‐そうたろう【安井曾太郎】‥ヰ‥ラウ
洋画家。京都生れ。浅井忠ちゅうに師事。フランス滞在中ピサロ・セザンヌらの影響を受ける。一水会を創立。東京芸大教授。作「金蓉」など。文化勲章。(1888〜1955)
安井曾太郎
撮影:田村 茂
⇒やすい【安井】
⇒やすい【安井】
やすい‐そっけん【安井息軒】‥ヰソク‥🔗⭐🔉
やすい‐そっけん【安井息軒】‥ヰソク‥
幕末・明治初年の儒学者。名は衡、字は仲平。日向飫肥おび藩儒の子。篠崎小竹・松崎慊堂こうどうらに学び、昌平黌しょうへいこうの教授。考証学者として卓越、また海防論「海防私議」を著す。他に「管子纂詁」「左伝輯釈」「論語集説」「弁妄」など。(1799〜1876)
⇒やすい【安井】
やすい‐どうとん【安井道頓】‥ヰダウ‥🔗⭐🔉
やすい‐どうとん【安井道頓】‥ヰダウ‥
安土桃山時代の土木家。姓は成安とする説が有力。河内の人。豊臣秀吉に仕え、大坂城の築城および掘割開削に貢献。現在、道頓堀にその名が残る。(1533〜1615)
⇒やすい【安井】
○安かろう悪かろうやすかろうわるかろう🔗⭐🔉
○安かろう悪かろうやすかろうわるかろう
値段は安いだろうが、それだけ品質も劣るであろう。安い物によい物はない。
⇒やす・い【安い・易い】
やす‐がわ【野洲川】‥ガハ
鈴鹿山脈から北西に流れ、琵琶湖に注ぐ川。琵琶湖に大きく張り出した川の三角州は、琵琶湖を北湖と南湖に二分している。全長61キロメートル。
野洲川
撮影:的場 啓
やすき【易き】
(ヤスシの連体形)やさしいこと。たやすいこと。↔難かたき
⇒易きに付く
やすぎ【八杉】
姓氏の一つ。
⇒やすぎ‐さだとし【八杉貞利】
やすぎ【安来】
島根県東部、中海に臨む市。周辺は、かつて「たたら」製鉄が盛んで、刀鍛冶で知られた。製鋼工業が立地。人口4万4千。
⇒やすぎ‐ぶし【安来節】
やすき‐くらい【安き位】‥クラヰ
(世阿弥の用語)最高中の最高の芸位。なにをするにもあえて努力せず、無理なく安らかに演じうる芸境。安位。花鏡「―に至る風体の」
やすぎ‐さだとし【八杉貞利】
ロシア語学者。東京生れ。東京外国語学校教授。1950年、日本ロシヤ文学会を創立、会長。主著「ロシヤ語辞典」。(1876〜1966)
⇒やすぎ【八杉】
やすき【易き】
(ヤスシの連体形)やさしいこと。たやすいこと。↔難かたき
⇒易きに付く
やすぎ【八杉】
姓氏の一つ。
⇒やすぎ‐さだとし【八杉貞利】
やすぎ【安来】
島根県東部、中海に臨む市。周辺は、かつて「たたら」製鉄が盛んで、刀鍛冶で知られた。製鋼工業が立地。人口4万4千。
⇒やすぎ‐ぶし【安来節】
やすき‐くらい【安き位】‥クラヰ
(世阿弥の用語)最高中の最高の芸位。なにをするにもあえて努力せず、無理なく安らかに演じうる芸境。安位。花鏡「―に至る風体の」
やすぎ‐さだとし【八杉貞利】
ロシア語学者。東京生れ。東京外国語学校教授。1950年、日本ロシヤ文学会を創立、会長。主著「ロシヤ語辞典」。(1876〜1966)
⇒やすぎ【八杉】
やすき‐くらい【安き位】‥クラヰ🔗⭐🔉
やすき‐くらい【安き位】‥クラヰ
(世阿弥の用語)最高中の最高の芸位。なにをするにもあえて努力せず、無理なく安らかに演じうる芸境。安位。花鏡「―に至る風体の」
やす‐げ【安げ】🔗⭐🔉
やす‐げ【安げ】
安らかな様子。気楽そうなさま。枕草子7「これは昔のことなめり。今はいと―なり」
⇒やすげ‐な・し【安げ無し】
やすけく【安けく】🔗⭐🔉
やすけく【安けく】
(ヤスシのク語法)安らかなこと。万葉集15「―もなく悩みきて」
やすげ‐な・し【安げ無し】🔗⭐🔉
やすげ‐な・し【安げ無し】
〔形ク〕
安らかでない。不安だ。源氏物語胡蝶「よろづに―・うおぼし乱る」
⇒やす‐げ【安げ】
やす・し【安し・易し】🔗⭐🔉
やす・し【安し・易し】
〔形ク〕
⇒やすい
やすっ‐ぽ・い【安っぽい】🔗⭐🔉
やすっ‐ぽ・い【安っぽい】
〔形〕
①いかにも安物らしい感じである。「―・い家具」
②質が劣り品格がない。「―・い読物」
やす‐の‐かわ【安の河】‥カハ🔗⭐🔉
やす‐の‐かわ【安の河】‥カハ
天上にあるという川。天の安の河。また、天の河。万葉集18「―中に隔てて向かひ立だち」
やす‐の‐わたり【安の渡り】🔗⭐🔉
やす‐の‐わたり【安の渡り】
安の河の渡り。天の河の渡るところ。万葉集10「天の河―に船浮けて」
やす‐ぴか【安ぴか】🔗⭐🔉
やす‐ぴか【安ぴか】
安物に金めっきなどを施して、高価に見せること。また、そのもの。
やすま・る【休まる・安まる】🔗⭐🔉
やすま・る【休まる・安まる】
〔自五〕
心身が安らかになる。しずまる。蜻蛉日記下「わが思ふ人はたそとはみなせども歎きの枝に―・らぬかな」。「気の―・るときがない」
やす‐やす【安安】🔗⭐🔉
やす‐やす【安安】
きわめて安楽なさま。「―と世を送る」
やす‐ら【安ら】🔗⭐🔉
やす‐ら【安ら】
やすらか。夫木和歌抄20「―にすめるらいの鳥かな」
やすらい【休らい・安らい】ヤスラヒ🔗⭐🔉
やすらい【休らい・安らい】ヤスラヒ
①ためらうこと。躊躇ちゅうちょ。いさよい。古今和歌集六帖2「君やこむ我や行かむの―に」
②立ちどまること。たたずむこと。太平記6「怪しや誰人の道踏み迷へる―ぞや」
③休むこと。休息。また、おだやかなこと。野ざらし紀行「昼の―とて旅店に腰を懸けて」
やすら・う【休らう・安らう】ヤスラフ🔗⭐🔉
やすら・う【休らう・安らう】ヤスラフ
[一]〔自五〕
①躊躇ちゅうちょする。ぐずぐずする。後拾遺和歌集恋「―・はで寝なましものを」
②立ちどまる。足をとめる。滞在する。源氏物語夕顔「前栽のいろいろ乱れたるを、過ぎがてに―・ひ給へるさま」。平家物語3「宋朝よりすぐれたる名医渡つて、本朝に―・ふことあり」
③休む。休息する。心身を楽にする。「緑陰に―・う」
[二]〔他下二〕
やすませる。休息させる。ゆるめる。古今著聞集9「貞任、くつばみを―・へ」
やす‐らか【安らか】🔗⭐🔉
やす‐らか【安らか】
①おだやかで無事なさま。安穏。三蔵法師伝承徳点「海晏ヤスラカに河清すめり」。徒然草「ただ明暮念仏して―に世を過すぐす有様、いとあらまほし」
②ゆったりとして気楽なさま。源氏物語帚木「脇息によりおはす。いと―なる御振舞なりや」
③心にかかることのないさま。安心できるさま。「―な寝顔」「―に眠る」
④たやすいさま。やすやす。枕草子158「経など習ふとて、…くるくると―に読みたるこそ」
やすらぎ【安らぎ】🔗⭐🔉
やすらぎ【安らぎ】
安らぐこと。心の平安。気持の落ち着き。「一時の―を得る」
やすら・ぐ【安らぐ】🔗⭐🔉
やすら・ぐ【安らぐ】
〔自五〕
安らかな気持になる。おだやかな気持になる。「心の―・ぐ暇がない」
やすら‐け・し【安らけし】🔗⭐🔉
やすら‐け・し【安らけし】
〔形ク〕
安らかである。おだやかである。祝詞、春日祭「平らけく―・く聞しめせと」
やすん・じる【安んじる】🔗⭐🔉
やすん・じる【安んじる】
〔自他上一〕
(→)「安んずる」に同じ。
やすん・ずる【安んずる】🔗⭐🔉
やすん・ずる【安んずる】
(ヤスミスの音便)
[一]〔自サ変〕[文]やすん・ず(サ変)
①安らかになる。平安になる。安心する。「心―・ぜず」
②それに満足して不満に思わない。甘んずる。「小成に―・ずる」
[二]〔他サ変〕[文]やすん・ず(サ変)
安らかにする。安泰にする。太平記35「如何にしてか天下を治め、人民を―・じ候ふべき」
[漢]安🔗⭐🔉
安 字形
筆順
〔宀部3画/6画/教育/1634・3042〕
〔音〕アン(呉)(漢)
〔訓〕やすい・やすんずる・いずくんぞ・いずくに (名)やすし
[意味]
①やすらか。おだやか。心配がない。無事である。(対)危。「安否・安産・安全・平安・治安」
②やすんずる。やすらぐ。おちつく。「慰安・安心・安堵あんど」
③手がるである。ねだんがやすい。「安直・安価」
④反語・疑問の助字。
㋐いずくんぞ。どうして。「燕雀安知鴻鵠之志哉=燕雀えんじゃくいずくんぞ鴻鵠(こうこく=大きな鳥)の志を知らんや」〔史記〕
㋑いずくに。どこに。「而今安在哉=しかるに今いずくにありや」〔蘇軾〕
[解字]
会意。「宀」(=やね)+「女」。家の中に女が落ちついている意。
[下ツキ
慰安・宴安・艾安・公安・苟安・大安・治安・偸安・不安・平安・保安・奉安・硫安・霊安室
[難読]
安芸あき・安積あさか・安宅あたか・安土あづち・安房あわ
筆順
〔宀部3画/6画/教育/1634・3042〕
〔音〕アン(呉)(漢)
〔訓〕やすい・やすんずる・いずくんぞ・いずくに (名)やすし
[意味]
①やすらか。おだやか。心配がない。無事である。(対)危。「安否・安産・安全・平安・治安」
②やすんずる。やすらぐ。おちつく。「慰安・安心・安堵あんど」
③手がるである。ねだんがやすい。「安直・安価」
④反語・疑問の助字。
㋐いずくんぞ。どうして。「燕雀安知鴻鵠之志哉=燕雀えんじゃくいずくんぞ鴻鵠(こうこく=大きな鳥)の志を知らんや」〔史記〕
㋑いずくに。どこに。「而今安在哉=しかるに今いずくにありや」〔蘇軾〕
[解字]
会意。「宀」(=やね)+「女」。家の中に女が落ちついている意。
[下ツキ
慰安・宴安・艾安・公安・苟安・大安・治安・偸安・不安・平安・保安・奉安・硫安・霊安室
[難読]
安芸あき・安積あさか・安宅あたか・安土あづち・安房あわ
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あんあみ【安阿弥】🔗⭐🔉
あんあみ 【安阿弥】
快慶(カイケイ)の法号。
あん-い【安位】🔗⭐🔉
あん-い ―
【安位】
「安(ヤス)き位(クライ)」に同じ。
【安位】
「安(ヤス)き位(クライ)」に同じ。
あん-い【安易】🔗⭐🔉
あん-い [1][0] 【安易】 (名・形動)[文]ナリ
(1)困難がないこと。たやすいこと。また,そのさま。「―な問題」
(2)特別な工夫や努力のないこと。深く考えないこと。また,そのさま。「―に流れる」「―な発想」「―に過ぎる」
[派生] ――さ(名)
あん-い【安意】🔗⭐🔉
あん-い [1] 【安意】 (名)スル
心がやすまること。安心。「稍(ヨウヤ)く―するを得たりき/月世界旅行(勤)」
あん-い【安慰】🔗⭐🔉
あん-い ―
[1] 【安慰】 (名)スル
人の心をやすらかにし,なぐさめること。
[1] 【安慰】 (名)スル
人の心をやすらかにし,なぐさめること。
あん-いつ【安逸・安佚】🔗⭐🔉
あん-いつ [0] 【安逸・安佚】 (名・形動)[文]ナリ
気楽に楽しむこと。何もせずのんきに過ごすこと。また,そのさま。「―をむさぼる」「子の二十歳頃までは―遊冶に育てしが/新聞雑誌 6」
あんえい【安永】🔗⭐🔉
あんえい 【安永】
年号(1772.11.16-1781.4.2)。明和の後,天明の前。後桃園・光格天皇の代。
あんえい-なんりょう【安永南鐐】🔗⭐🔉
あんえい-なんりょう ―レウ [5] 【安永南鐐】
江戸時代1772年(明和9=安永元)より1824年まで鋳造された二朱銀。明和南鐐(ナンリヨウ)。
→南鐐
いずくん-か【安んか・焉んか】🔗⭐🔉
いずくん-か イヅクン― 【安んか・焉んか】 (副)
〔「いずくにか」の転。漢文訓読に由来する語法〕
(1)どこに。どこへ。
(2)どうして。なぜ。
いずくん-ぞ【安んぞ・焉んぞ】🔗⭐🔉
いずくん-ぞ イヅクン― [3] 【安んぞ・焉んぞ】 (副)
〔「いづくにぞ」の転。漢文訓読に由来する語法〕
(疑問・反語を表す語を下に伴って)どうして。なんで。「燕雀(エンジヤク)―鴻鵠(コウコク)の志を知らんや」
やす【安】🔗⭐🔉
やす 【安】
〔形容詞「やすい」の語幹から。多く他の語と複合して用いられる〕
(1)金額の少ないこと,値段の低いことを表す。「―月給」「―普請」
(2)値段の下がること。
⇔高
「―値」「十円―」
(3)軽はずみに行うことを表す。「―請け合い」
(4)安泰なさま,安らかなさまであることを表す。「うら―にさ寝る夜そなき/万葉 3504」
やすい【安井】🔗⭐🔉
やすい ヤス
【安井】
姓氏の一。
【安井】
姓氏の一。
やすい-さんてつ【安井算哲】🔗⭐🔉
やすい-さんてつ ヤス
― 【安井算哲】
(1)(1589-1652) 江戸幕府碁所四家の一つ安井家第一代。河内の人。本因坊算砂の門弟。古算哲ともいう。二代は長子渋川春海。
(2)
⇒渋川春海(シブカワシユンカイ)
― 【安井算哲】
(1)(1589-1652) 江戸幕府碁所四家の一つ安井家第一代。河内の人。本因坊算砂の門弟。古算哲ともいう。二代は長子渋川春海。
(2)
⇒渋川春海(シブカワシユンカイ)
やすい-そうたろう【安井曾太郎】🔗⭐🔉
やすい-そうたろう ヤス
ソウタラウ 【安井曾太郎】
(1888-1955) 洋画家。京都生まれ。浅井忠に師事。滞欧後二科会に加わるがやがて脱会し,一水会を創立。ミレー・ピサロ・セザンヌに傾倒,明るい色彩の近代的感覚に支えられた画風を完成し,梅原竜三郎とともに洋画壇を率いた。代表作「孔雀と女」「金蓉」
ソウタラウ 【安井曾太郎】
(1888-1955) 洋画家。京都生まれ。浅井忠に師事。滞欧後二科会に加わるがやがて脱会し,一水会を創立。ミレー・ピサロ・セザンヌに傾倒,明るい色彩の近代的感覚に支えられた画風を完成し,梅原竜三郎とともに洋画壇を率いた。代表作「孔雀と女」「金蓉」
やすい-そっけん【安井息軒】🔗⭐🔉
やすい-そっけん ヤス
ソクケン 【安井息軒】
(1799-1876) 江戸後期・幕末の儒者。日向(ヒユウガ)の人。名は衡,字(アザナ)は仲平。江戸で松崎慊堂に師事。郷里飫肥(オビ)藩の儒官を経て,昌平坂学問所の教授。漢唐の注疏に基づく考証学を主とした。他に「海防私議」「弁妄」など警世の論,「読書余適」「息軒遺稿」「論語集説」など。
ソクケン 【安井息軒】
(1799-1876) 江戸後期・幕末の儒者。日向(ヒユウガ)の人。名は衡,字(アザナ)は仲平。江戸で松崎慊堂に師事。郷里飫肥(オビ)藩の儒官を経て,昌平坂学問所の教授。漢唐の注疏に基づく考証学を主とした。他に「海防私議」「弁妄」など警世の論,「読書余適」「息軒遺稿」「論語集説」など。
やすい-てつ【安井てつ】🔗⭐🔉
やすい-てつ ヤス
― 【安井てつ】
(1870-1945) 教育者。東京生まれ。英国留学後,キリスト教精神に基づく女子教育のため,東京女子大学の創立に尽くす。
― 【安井てつ】
(1870-1945) 教育者。東京生まれ。英国留学後,キリスト教精神に基づく女子教育のため,東京女子大学の創立に尽くす。
やすい-どうとん【安井道頓】🔗⭐🔉
やすい-どうとん ヤス
ダウトン 【安井道頓】
(1533-1615) 安土桃山時代の土木家。河内の人。名は成安,道頓は号。豊臣秀吉に仕え,大坂城の築城やその付近の土木工事に活躍。大阪の道頓堀にその名を残す。
ダウトン 【安井道頓】
(1533-1615) 安土桃山時代の土木家。河内の人。名は成安,道頓は号。豊臣秀吉に仕え,大坂城の築城やその付近の土木工事に活躍。大阪の道頓堀にその名を残す。
やすい-なかじ【安井仲治】🔗⭐🔉
やすい-なかじ ヤス
ナカヂ 【安井仲治】
(1903-1942) 写真家。大阪生まれ。生を深く凝視するドキュメンタリーから,実験的な作品まで幅広い作風を示す。
ナカヂ 【安井仲治】
(1903-1942) 写真家。大阪生まれ。生を深く凝視するドキュメンタリーから,実験的な作品まで幅広い作風を示す。
やす・い【安い】🔗⭐🔉
やす・い [2] 【安い】 (形)[文]ク やす・し
(1)(「廉い」とも書く)値段が低い。安価だ。
⇔高い
「市価より―・い」
(2)(「(お)やすくない」の形で)男女が親密なのを,うらやみからかっていう語。「―・くない仲だ」
(3)心が穏やかだ。悩みがない心境だ。平静だ。「心をお―・くお持ち下さい」「物思(モ)はず―・く寝る夜はさねなきものを/万葉 3760」
(4)気軽である。軽々しい。「心にまかせて身を―・くも振舞はれず/源氏(橋姫)」
[派生] ――さ(名)
安かろう悪かろう🔗⭐🔉
安かろう悪かろう
値段の安い品物は品質も劣る。
安く見られる🔗⭐🔉
安く見られる
軽々しく扱われる。見くびられる。
やすき【安き】🔗⭐🔉
やすき [1] 【安き】
〔形容詞「やすし(安)」の連体形から〕
安いこと。「泰山の―に置く」
やすき-くらい【安き位】🔗⭐🔉
やすき-くらい ―クラ
【安き位】
世阿弥の能楽用語。どんなにむずかしい芸でもやすやすと演じられる最高の芸位。
【安き位】
世阿弥の能楽用語。どんなにむずかしい芸でもやすやすと演じられる最高の芸位。
やす-げ【安げ・易げ】🔗⭐🔉
やす-げ 【安げ・易げ】 (形動ナリ)
(1)安らかそうなさま。「何事も人にもどきあつかはれぬ際は―なり/源氏(賢木)」
(2)いかにも容易にみえるさま。「本(モト)を切るさまぞ,―に,せまほしげに見ゆるや/枕草子 227」
やすげ-な・し【安げ無し】🔗⭐🔉
やすげ-な・し 【安げ無し】 (形ク)
不安である。苦労が多い。「さまざま―・き身の憂へを申す/源氏(須磨)」
やす・し【安し・易し】🔗⭐🔉
やすっ-ぽ・い【安っぽい】🔗⭐🔉
やすっ-ぽ・い [4] 【安っぽい】 (形)
(1)いかにも安物に見える。上等でない。「―・い品物」
(2)品格がない。品がない。「そんな―・い考えはもっていない」
[派生] ――さ(名)
やす-の-かわ【安の河】🔗⭐🔉
やす-の-かわ ―カハ 【安の河】
日本神話で,天上にあるという川。また,天の川。「―中に隔てて向ひ立ち/万葉 4125」
やす-の-わたり【安の渡り】🔗⭐🔉
やす-の-わたり 【安の渡り】
安の河の渡し場。「天の川―に舟浮けて秋立つ待つと妹に告げこそ/万葉 2000」
やす-ぴか【安ぴか】🔗⭐🔉
やす-ぴか [0] 【安ぴか】
安物に金めっきなどして高価そうに仕立てた物。
やす-ぼった・い【安ぼったい】🔗⭐🔉
やす-ぼった・い [5] 【安ぼったい】 (形)
安っぽくて品(ヒン)がなく,粗末な感じだ。「―・い品」
やすま・る【休まる・安まる】🔗⭐🔉
やすま・る [3] 【休まる・安まる】 (動ラ五[四])
心や体が落ち着いて楽になる。苦痛がおさまる。「気が―・る」「体が―・る」「日ごろよりは少し―・りたり/蜻蛉(上)」
やす-め【安め・安目】🔗⭐🔉
やす-め [0][3] 【安め・安目】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
〔「め」は接尾語〕
(値段などが)いくぶん安い・こと(さま)。
⇔高め
「相場が―に推移する」
■二■ (名)
(1)安い値段。「―でいきますべい,乗てくんなさい/滑稽本・続膝栗毛」
(2)ひかえ目。謙遜。「其様に―をお言ひのが愛敬になつて/人情本・梅之春」
やす-やす【安安】🔗⭐🔉
やす-やす [3] 【安安】 (副)
苦しむことなく安楽に。平穏に。「―(と)老後を送る」
やす-ら【安ら】🔗⭐🔉
やす-ら 【安ら】 (形動ナリ)
ゆったりとしたさま。「袂よく着よく肩よく小頸―に汝着せめかも/催馬楽」
やす-らか【安らか】🔗⭐🔉
やす-らか [2] 【安らか】 (形動)[文]ナリ
(1)事件となるような事もなく平穏無事であるさま。「―な世」
(2)心配事もなく,心の穏やかなさま。「心―に眠る」「―な顔」
(3)たやすいさま。容易なさま。「―に結ひて参らせたりけるが/徒然 51」
(4)落ち着けるさま。無難に感じられるさま。「調度も昔覚えて―なるこそ/徒然 10」
(5)平易でわかりやすいさま。「文字の意味―にして/小説神髄(逍遥)」
[派生] ――さ(名)
やすらぎ【安らぎ】🔗⭐🔉
やすらぎ [0] 【安らぎ】
心がゆったりと落ち着いて穏やかなこと。「―の時」
やすら・ぐ【安らぐ】🔗⭐🔉
やすら・ぐ [3] 【安らぐ】 (動ガ五[四])
穏やかな気持ちになる。安らかになる。「気持ちが―・ぐ」
[可能] やすらげる
やすら-け・し【安らけし】🔗⭐🔉
やすら-け・し 【安らけし】 (形ク)
安らかである。穏やかである。「平らけく―・く聞しめせと/祝詞(春日祭)」
やすん・じる【安んじる】🔗⭐🔉
やすん・じる [4] 【安んじる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「安んずる」の上一段化〕
「安んずる」に同じ。「小市民的な幸せに―・じる」
やすん・ずる【安んずる】🔗⭐🔉
やすん・ずる [4] 【安んずる】 (動サ変)[文]サ変 やすん・ず
〔形容詞「やすし」の語幹に「み」と動詞「す」の付いた「やすみす」の転〕
(1)やすらかになる。安心する。「難問が解決し―・じて寝ることができる」
(2)その状態のままで満足する。あまんじる。「現状に―・ずる」「小成に―・ずる」
(3)やすらかにする。やすめる。「如何してか…人民を―・じ候べき/太平記 35」
(4)軽く見る。あなどる。「汝が們(トモガラ)までおれを―・じをる/滑稽本・浮世床(初)」
あんい【安易な】(和英)🔗⭐🔉
あんいつ【安逸を貪る】(和英)🔗⭐🔉
あんいつ【安逸を貪る】
idle away one's time.
やすい【安い】(和英)🔗⭐🔉
やすやす【安々[易々]と】(和英)🔗⭐🔉
やすやす【安々[易々]と】
easily;→英和
without difficulty[trouble];readily (快く).
やすんじる【安んじる】(和英)🔗⭐🔉
やすんじる【安んじる】
be contented[satisfied];be at ease[rest].安んじて contentedly;trustingly;at ease;in peace.
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