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あき【安芸】🔗⭐🔉
あき【安芸】
①旧国名。今の広島県の西部。芸州。
②高知県南東部、土佐湾に臨む市。中世安芸氏の居城。促成野菜園芸の盛んな安芸平野の中心地。人口2万。
あき【阿騎・安騎】🔗⭐🔉
あき【阿騎・安騎】
奈良県宇陀市大宇陀区の内、旧松山町を中心とした地区。古代の狩猟地。阿騎の野。(歌枕)万葉集1「み雪降る―の大野に」
あきたかた【安芸高田】🔗⭐🔉
あきたかた【安芸高田】
広島県北部、中国山地に位置する市。市域の8割が森林。戦国時代は毛利氏の本拠地。人口3万3千。
あきな‐の‐やま【安伎奈の山】🔗⭐🔉
あきな‐の‐やま【安伎奈の山】
神奈川県足柄付近の山。万葉集14「足柄の―に引こ船の」
あぐい【安居院】‥ヰ🔗⭐🔉
あぐい【安居院】‥ヰ
京都市上京区大宮通にあった寺。もと、比叡山延暦寺の東塔竹林院の里坊。説法の名手澄憲・聖覚父子が開創し、説法の本家たるその子孫の家系名としても用いた。
あぐらなべ【安愚楽鍋】🔗⭐🔉
あぐらなべ【安愚楽鍋】
滑稽小説。5冊。仮名垣魯文作。1871〜72年(明治4〜5)刊。文明開化の新風俗を半可通の口をかりて滑稽に描いたもの。
→文献資料[安愚楽鍋]
あん【安】🔗⭐🔉
あん【安】
安母尼亜アンモニアの略。
あんあみ【安阿弥】🔗⭐🔉
あんあみ【安阿弥】
(アンナミとも)仏師快慶の号。
⇒あんあみ‐の‐さく【安阿弥の作】
あんあみ‐の‐さく【安阿弥の作】🔗⭐🔉
あんあみ‐の‐さく【安阿弥の作】
(安阿弥の作品には温和・優美・高雅なものが多かったのでいう)美少年のこと。
⇒あんあみ【安阿弥】
あん‐い【安位】‥ヰ🔗⭐🔉
あん‐い【安位】‥ヰ
⇒やすきくらい(安き位)
あん‐い【安易】🔗⭐🔉
あん‐い【安易】
①たやすいこと。わけなくできること。「―な問題から取りかかる」
②のんきなこと。いい加減なこと。「―な考え」「―に答える」
あん‐い【安意】🔗⭐🔉
あん‐い【安意】
心の安まること。安心。
あん‐い【安慰】‥ヰ🔗⭐🔉
あん‐い【安慰】‥ヰ
人の心を安らかにし、なぐさめること。慰安。古今著聞集2「汝が意を―するなり」
あん‐いつ【安逸・安佚】🔗⭐🔉
あん‐いつ【安逸・安佚】
①安んじて楽しむこと。
②何もしないで遊び暮らすこと。「―をむさぼる」「―に日を送る」
あんえい【安永】🔗⭐🔉
あんえい【安永】
[文選]江戸中期、後桃園・光格天皇朝の年号。明和9年11月16日(1772年12月10日)改元、安永10年4月2日(1781年4月25日)天明に改元。
⇒あんえい‐なんりょう【安永南鐐】
あんえい‐なんりょう【安永南鐐】‥レウ🔗⭐🔉
あんえい‐なんりょう【安永南鐐】‥レウ
安永元年鋳造の長方形の銀貨。表面に「銀座常是」、裏面に「以南鐐八片換小判一両」とある。安永二朱。古二朱。古南鐐。→南鐐
⇒あんえい【安永】
○暗影を投ずるあんえいをとうずる
将来に対する不安を生じさせる。
⇒あん‐えい【暗影・暗翳】
あん‐おん【安穏】‥ヲン🔗⭐🔉
あん‐おん【安穏】‥ヲン
⇒あんのん
あん‐か【安価】🔗⭐🔉
あん‐か【安価】
値段の安いこと。やすね。廉価。転じて、安っぽいこと。浅薄なこと。「―な政府」「―な同情」
あん‐が【安臥】‥グワ🔗⭐🔉
あん‐が【安臥】‥グワ
楽な姿勢で寝ること。
あんか‐もん【安嘉門】🔗⭐🔉
あんか‐もん【安嘉門】
平安京大内裏の外郭十二門の一つ。北面の西門。もと海犬養門あまいぬかいもんと称。兵庫寮御門ひょうごつかさのみかど。→大内裏(図)
あんか‐もんいん【安嘉門院】‥ヰン🔗⭐🔉
あんか‐もんいん【安嘉門院】‥ヰン
高倉天皇の皇子守貞親王の王女。名は邦子。後堀河天皇の准母。(1209〜1283)
あん‐かん【安閑】🔗⭐🔉
あん‐かん【安閑】
①安らかで静かなこと。気楽に暮らすさま。
②何もしないでのんきにしているさま。浄瑠璃、舎利「あきれはて、―としておはせしが」。「―としてはいられない」
あんかん‐てんのう【安閑天皇】‥ワウ🔗⭐🔉
あんかん‐てんのう【安閑天皇】‥ワウ
記紀に記された6世紀前半の天皇。名は勾大兄まがりのおおえ、また広国押武金日ひろくにおしたけかなひ。継体天皇の第1皇子。(466〜535)→天皇(表)
あん‐き【安危】🔗⭐🔉
あん‐き【安危】
安全か危険かということ。「一国の―存亡にかかわる」
あん‐き【安気】🔗⭐🔉
あん‐き【安気】
心の安らかなこと。安楽。浮世風呂2「よめがすなほなもんでの…是がまた一つの―よ」
あんき【安徽】🔗⭐🔉
あんき【安徽】
(Anhui)中国の省名。江蘇の西、浙江の北西に位し、長江と淮河わいがが省内を流れる。重要な農業地帯。省都は合肥。別称、皖かん。面積約14万平方キロメートル。→中華人民共和国(図)
あんき‐もん【安喜門】🔗⭐🔉
あんき‐もん【安喜門】
平安京内裏の内郭十二門の一つ。北面の東門。→内裏(図)
あんき‐もんいん【安喜門院】‥ヰン🔗⭐🔉
あんき‐もんいん【安喜門院】‥ヰン
後堀河天皇の皇后。名は藤原有子。三条公房の女むすめ。(1207〜1286)
あんぎょう【安行】‥ギヤウ🔗⭐🔉
あんぎょう【安行】‥ギヤウ
埼玉県南部、川口市東部の地区。盆栽・苗木の産地で、植木栽培は江戸初期に始まる。
あんけい【安慶】🔗⭐🔉
あんけい【安慶】
(Anqing)中国安徽省南部の都市。長江北岸にあり、物資の集散地。清代の省都。人口58万2千(2000)。
あんけ‐しんとう【安家神道】‥タウ🔗⭐🔉
あんけ‐しんとう【安家神道】‥タウ
(→)土御門つちみかど神道に同じ。
あん‐けん【安堅】🔗⭐🔉
あん‐けん【安堅】
朝鮮、李朝初期の画家。15世紀前半に活躍。作「夢遊桃源図」「赤壁図」など。
あんげん【安元】🔗⭐🔉
あんげん【安元】
[漢書]平安末期、高倉天皇朝の年号。承安5年7月28日(1175年8月16日)改元、安元3年8月4日(1177年8月29日)治承に改元。
あん‐こ【安固】🔗⭐🔉
あん‐こ【安固】
しっかりして、ゆるぎないこと。安全で堅固なこと。
あん‐ご【安居】🔗⭐🔉
あん‐ご【安居】
〔仏〕(梵語varṣa 雨・雨期の意)僧が一定期間遊行ゆぎょうに出ないで、一カ所で修行すること。普通、陰暦4月16日に始まり7月15日に終わる。雨安居うあんご・夏安居げあんご・夏行げぎょう・夏籠げごもり・夏断げだちなどという。禅宗では冬にも安居がある。〈[季]夏〉。→冬安居とうあんご。
⇒あんご‐いん【安居院】
あんご‐いん【安居院】‥ヰン🔗⭐🔉
あんご‐いん【安居院】‥ヰン
「飛鳥寺あすかでら」参照。
⇒あん‐ご【安居】
あん‐こう【安康】‥カウ🔗⭐🔉
あん‐こう【安康】‥カウ
安全無事で異変のないこと。「国家―」
あんこう‐てんのう【安康天皇】‥カウ‥ワウ🔗⭐🔉
あんこう‐てんのう【安康天皇】‥カウ‥ワウ
記紀に記された5世紀中頃の天皇。名は穴穂あなほ。允恭いんぎょう天皇の皇子。大草香皇子の王子眉輪まよわ王に暗殺された。倭の五王のうち「興」に比定される。→天皇(表)
あん‐こく【安国】🔗⭐🔉
あん‐こく【安国】
①国家を安穏にすること。
②よく治まっている国。〈日葡辞書〉
⇒あんこく‐いん【安国院】
あん‐のん【安穏】‥ヲン🔗⭐🔉
あん‐のん【安穏】‥ヲン
(アンオンの連声)安らかにおだやかなこと。無事。「―に暮らす」「―な一生」
あん‐らく【安楽】🔗⭐🔉
あん‐らく【安楽】
心身に苦痛がなく楽々としていること。「―に暮らす」「―な境遇」
⇒あんらく‐いす【安楽椅子】
⇒あんらく‐こく【安楽国】
⇒あんらく‐し【安楽死】
⇒あんらく‐せかい【安楽世界】
⇒あんらく‐りつ【安楽律】
あんらく‐あん【安楽庵】🔗⭐🔉
あんらく‐あん【安楽庵】
安楽庵策伝の茶室の名。
⇒あんらくあん‐ぎれ【安楽庵裂】
⇒あんらくあん‐さくでん【安楽庵策伝】
あんらくあん‐ぎれ【安楽庵裂】🔗⭐🔉
あんらくあん‐ぎれ【安楽庵裂】
安楽庵策伝所蔵の袈裟裂ぎれ類の総称。
⇒あんらく‐あん【安楽庵】
あんらくあん‐さくでん【安楽庵策伝】🔗⭐🔉
あんらくあん‐さくでん【安楽庵策伝】
江戸初期の浄土僧・茶人・笑話作者。落語の祖といわれる。京都誓願寺竹林院の住持。のち、寺域に茶室安楽庵を結ぶ。「醒睡笑」を著して京都所司代板倉重宗に呈した。(1554〜1642)
→文献資料[醒睡笑]
⇒あんらく‐あん【安楽庵】
あんらく‐いす【安楽椅子】🔗⭐🔉
あんらく‐いす【安楽椅子】
休息用のひじ掛け椅子。普通の椅子より大きく、スプリングをきかせ、よりかかりがあるもの。
⇒あん‐らく【安楽】
あんらく‐こく【安楽国】🔗⭐🔉
あんらく‐こく【安楽国】
極楽浄土のこと。安楽浄土。安楽世界。日葡辞書「アンラッコク」
⇒あん‐らく【安楽】
あんらく‐し【安楽死】🔗⭐🔉
あんらく‐し【安楽死】
助かる見込みのない病人を、本人の希望に従って、苦痛の少ない方法で人為的に死なせること。
⇒あん‐らく【安楽】
あんらく‐じ【安楽寺】🔗⭐🔉
あんらく‐じ【安楽寺】
長野県上田市にある曹洞宗の寺。寺の後方にある八角三重塔は室町初期の建立で、日本に現存する唯一の八角塔遺構。安楽護聖禅寺。
あんらくしゅう【安楽集】‥シフ🔗⭐🔉
あんらくしゅう【安楽集】‥シフ
〔仏〕唐の道綽どうしゃくが観無量寿経を解釈した書。2巻。仏教を聖道しょうどう門と浄土門の二門に区分し、問答形式で安楽浄土について解明する。弟子の善導に大きな影響を与えた。
あんらく‐せかい【安楽世界】🔗⭐🔉
あんらく‐せかい【安楽世界】
(→)安楽国に同じ。
⇒あん‐らく【安楽】
あんらく‐りつ【安楽律】🔗⭐🔉
あんらく‐りつ【安楽律】
〔仏〕比叡山の僧侶も梵網戒以外に小乗二百五十戒をもあわせ修めるべきだとする新たな戒律。僧風刷新のため妙立(1637〜1690)や霊空(1652〜1739)らによって主張された。比叡山の安楽院が拠点になったのでいう。天台律宗とも。
⇒あん‐らく【安楽】
いずく‐ん‐か【安んか・焉んか】イヅク‥🔗⭐🔉
いずく‐ん‐か【安んか・焉んか】イヅク‥
〔副〕
(イヅクニカの音便。漢文訓読語)どこに。文鏡秘府論保延点「室に入りて問ふ、何イツクンカ之ゆくと」
いずく‐ん‐ぞ【安んぞ・焉んぞ】イヅク‥🔗⭐🔉
いずく‐ん‐ぞ【安んぞ・焉んぞ】イヅク‥
〔副〕
(イヅクニゾの音便。漢文訓読語)疑問・反語の表現を導くのに用いられ、下を推量の助動詞でうける。どうして。何として。三蔵法師伝承徳点「焉イツクンソ同年にして語いふ可けむや」。「―知らん」
やす【安・易】🔗⭐🔉
やす【安・易】
(形容詞「やすい」の語幹)
①心やすらか。安泰。万葉集14「藤の裏葉のうら―に」
②たやすいこと。軽々しいこと。「―請合い」
③値段の安いこと。廉価。また、安くて粗末であること。「―普請ぶしん」「―もの」「―宿」
やすい【安井】‥ヰ🔗⭐🔉
やす・い【安い・易い】🔗⭐🔉
やす・い【安い・易い】
〔形〕[文]やす・し(ク)
①《安》悩みがない。心のどかである。万葉集15「さぬる夜は多くあれどももの思もはず―・くぬる夜はさねなきものを」。源氏物語桐壺「同じ程それより下臈の更衣たちはまして―・からず」
②《安》安心だ。源氏物語柏木「女こそ何となく紛れあまたの人の見ぬものなれば―・けれ」
③平易である。容易である。簡単である。万葉集11「わが思ふ妹に―・く逢はなくに」。源氏物語手習「御忌む事はいと―・く授け奉るべきを」。徒然草「鞠も、難き所を蹴出してのち、―・く思へば必ず落つ」。「言うは―・く、行うは難し」「お―・い御用だ」
④かるがるしい。源氏物語橋姫「心にまかせて身を―・くも振舞はれず」。源平盛衰記23「京中の上下―・き口にはささやきけり」
⑤《安》(「廉い」とも書く)品物の量や質の割に値段が低い。浮世草子、好色三代男「ただ―・き物を専らと求む」。「衣料品が―・い」
⑥《安》(「お―・くない」の形で)男女の間柄を羨望し、からかう卑語。「お―・くない関係」
⑦(他の動詞に付いて)そうなりがちだ。万葉集4「思はじと言ひてしものを朱華色はねずいろの移ろひ―・きわが心かも」。「こわれ―・い品」
⇒安かろう悪かろう
やすい‐さんてつ【安井算哲】‥ヰ‥🔗⭐🔉
やすい‐さんてつ【安井算哲】‥ヰ‥
江戸幕府碁所ごどころ四家の一つである安井家初代。河内の人。本因坊算砂さんさの門人。長子の渋川春海はるみも、一時、2世安井(保井)算哲と称した。(1589?〜1652)
⇒やすい【安井】
やすい‐そうたろう【安井曾太郎】‥ヰ‥ラウ🔗⭐🔉
やすい‐そうたろう【安井曾太郎】‥ヰ‥ラウ
洋画家。京都生れ。浅井忠ちゅうに師事。フランス滞在中ピサロ・セザンヌらの影響を受ける。一水会を創立。東京芸大教授。作「金蓉」など。文化勲章。(1888〜1955)
安井曾太郎
撮影:田村 茂
⇒やすい【安井】
⇒やすい【安井】
やすい‐そっけん【安井息軒】‥ヰソク‥🔗⭐🔉
やすい‐そっけん【安井息軒】‥ヰソク‥
幕末・明治初年の儒学者。名は衡、字は仲平。日向飫肥おび藩儒の子。篠崎小竹・松崎慊堂こうどうらに学び、昌平黌しょうへいこうの教授。考証学者として卓越、また海防論「海防私議」を著す。他に「管子纂詁」「左伝輯釈」「論語集説」「弁妄」など。(1799〜1876)
⇒やすい【安井】
やすい‐どうとん【安井道頓】‥ヰダウ‥🔗⭐🔉
やすい‐どうとん【安井道頓】‥ヰダウ‥
安土桃山時代の土木家。姓は成安とする説が有力。河内の人。豊臣秀吉に仕え、大坂城の築城および掘割開削に貢献。現在、道頓堀にその名が残る。(1533〜1615)
⇒やすい【安井】
○安かろう悪かろうやすかろうわるかろう🔗⭐🔉
○安かろう悪かろうやすかろうわるかろう
値段は安いだろうが、それだけ品質も劣るであろう。安い物によい物はない。
⇒やす・い【安い・易い】
やす‐がわ【野洲川】‥ガハ
鈴鹿山脈から北西に流れ、琵琶湖に注ぐ川。琵琶湖に大きく張り出した川の三角州は、琵琶湖を北湖と南湖に二分している。全長61キロメートル。
野洲川
撮影:的場 啓
やすき【易き】
(ヤスシの連体形)やさしいこと。たやすいこと。↔難かたき
⇒易きに付く
やすぎ【八杉】
姓氏の一つ。
⇒やすぎ‐さだとし【八杉貞利】
やすぎ【安来】
島根県東部、中海に臨む市。周辺は、かつて「たたら」製鉄が盛んで、刀鍛冶で知られた。製鋼工業が立地。人口4万4千。
⇒やすぎ‐ぶし【安来節】
やすき‐くらい【安き位】‥クラヰ
(世阿弥の用語)最高中の最高の芸位。なにをするにもあえて努力せず、無理なく安らかに演じうる芸境。安位。花鏡「―に至る風体の」
やすぎ‐さだとし【八杉貞利】
ロシア語学者。東京生れ。東京外国語学校教授。1950年、日本ロシヤ文学会を創立、会長。主著「ロシヤ語辞典」。(1876〜1966)
⇒やすぎ【八杉】
やすき【易き】
(ヤスシの連体形)やさしいこと。たやすいこと。↔難かたき
⇒易きに付く
やすぎ【八杉】
姓氏の一つ。
⇒やすぎ‐さだとし【八杉貞利】
やすぎ【安来】
島根県東部、中海に臨む市。周辺は、かつて「たたら」製鉄が盛んで、刀鍛冶で知られた。製鋼工業が立地。人口4万4千。
⇒やすぎ‐ぶし【安来節】
やすき‐くらい【安き位】‥クラヰ
(世阿弥の用語)最高中の最高の芸位。なにをするにもあえて努力せず、無理なく安らかに演じうる芸境。安位。花鏡「―に至る風体の」
やすぎ‐さだとし【八杉貞利】
ロシア語学者。東京生れ。東京外国語学校教授。1950年、日本ロシヤ文学会を創立、会長。主著「ロシヤ語辞典」。(1876〜1966)
⇒やすぎ【八杉】
やすき‐くらい【安き位】‥クラヰ🔗⭐🔉
やすき‐くらい【安き位】‥クラヰ
(世阿弥の用語)最高中の最高の芸位。なにをするにもあえて努力せず、無理なく安らかに演じうる芸境。安位。花鏡「―に至る風体の」
やす‐くに【安国】🔗⭐🔉
やす‐くに【安国】
安らかに治まる国。泰平の国。祝詞、祈年祭「四方よもの国を―と平らけく」
やす‐げ【安げ】🔗⭐🔉
やす‐げ【安げ】
安らかな様子。気楽そうなさま。枕草子7「これは昔のことなめり。今はいと―なり」
⇒やすげ‐な・し【安げ無し】
やすけく【安けく】🔗⭐🔉
やすけく【安けく】
(ヤスシのク語法)安らかなこと。万葉集15「―もなく悩みきて」
やすげ‐な・し【安げ無し】🔗⭐🔉
やすげ‐な・し【安げ無し】
〔形ク〕
安らかでない。不安だ。源氏物語胡蝶「よろづに―・うおぼし乱る」
⇒やす‐げ【安げ】
やす・し【安し・易し】🔗⭐🔉
やす・し【安し・易し】
〔形ク〕
⇒やすい
やすつな【安綱】🔗⭐🔉
やすつな【安綱】
平安後期、伯耆ほうきの大原の刀工。太平記巻32に源頼光が酒呑しゅてん童子を退治した鬼切(「童子切安綱」とも称)を作ったとある。
やすっ‐ぽ・い【安っぽい】🔗⭐🔉
やすっ‐ぽ・い【安っぽい】
〔形〕
①いかにも安物らしい感じである。「―・い家具」
②質が劣り品格がない。「―・い読物」
やす‐の‐かわ【安の河】‥カハ🔗⭐🔉
やす‐の‐かわ【安の河】‥カハ
天上にあるという川。天の安の河。また、天の河。万葉集18「―中に隔てて向かひ立だち」
やす‐の‐わたり【安の渡り】🔗⭐🔉
やす‐の‐わたり【安の渡り】
安の河の渡り。天の河の渡るところ。万葉集10「天の河―に船浮けて」
やすはら【安原】🔗⭐🔉
やすはら【安原】
姓氏の一つ。
⇒やすはら‐ていしつ【安原貞室】
やすはら‐ていしつ【安原貞室】🔗⭐🔉
やすはら‐ていしつ【安原貞室】
江戸前期の俳人。名は正章まさあきら。号は一嚢軒など。京都の人で紙商。松永貞徳の高弟。松江重頼との論争は有名。貞徳没後はその俳統の相続者のように振る舞った。編著「玉海集」「正章千句」「かたこと」など。(1610〜1673)
⇒やすはら【安原】
やす‐ぴか【安ぴか】🔗⭐🔉
やす‐ぴか【安ぴか】
安物に金めっきなどを施して、高価に見せること。また、そのもの。
やすま・る【休まる・安まる】🔗⭐🔉
やすま・る【休まる・安まる】
〔自五〕
心身が安らかになる。しずまる。蜻蛉日記下「わが思ふ人はたそとはみなせども歎きの枝に―・らぬかな」。「気の―・るときがない」
やすみ‐しし【八隅知し・安見知し】🔗⭐🔉
やすみ‐しし【八隅知し・安見知し】
〔枕〕
(八隅を治める、また、心安く天の下をしろしめす意などという)「わが大君」「わご大君」にかかる。
やすみ・す【安見す】🔗⭐🔉
やすみ・す【安見す】
〔自サ変〕
たいらかに天下をお治めになる。撰集抄「清涼、紫宸の間は―・し給ひて」
やす‐やす【安安】🔗⭐🔉
やす‐やす【安安】
きわめて安楽なさま。「―と世を送る」
やす‐ら【安ら】🔗⭐🔉
やす‐ら【安ら】
やすらか。夫木和歌抄20「―にすめるらいの鳥かな」
やすらい【休らい・安らい】ヤスラヒ🔗⭐🔉
やすらい【休らい・安らい】ヤスラヒ
①ためらうこと。躊躇ちゅうちょ。いさよい。古今和歌集六帖2「君やこむ我や行かむの―に」
②立ちどまること。たたずむこと。太平記6「怪しや誰人の道踏み迷へる―ぞや」
③休むこと。休息。また、おだやかなこと。野ざらし紀行「昼の―とて旅店に腰を懸けて」
やすらい‐まつり【夜須礼祭・安楽祭】ヤスラヒ‥🔗⭐🔉
やすらい‐まつり【夜須礼祭・安楽祭】ヤスラヒ‥
京都市北区紫野の今宮神社で、4月第2日曜日に行われる疫神を祭る鎮花祭。古風の行装をした者が笛・太鼓・鉦・鼓を吹きならし、「やすらい花や」と囃して踊り回る。〈[季]春〉
やすらいまつり
提供:NHK
やすら・う【休らう・安らう】ヤスラフ🔗⭐🔉
やすら・う【休らう・安らう】ヤスラフ
[一]〔自五〕
①躊躇ちゅうちょする。ぐずぐずする。後拾遺和歌集恋「―・はで寝なましものを」
②立ちどまる。足をとめる。滞在する。源氏物語夕顔「前栽のいろいろ乱れたるを、過ぎがてに―・ひ給へるさま」。平家物語3「宋朝よりすぐれたる名医渡つて、本朝に―・ふことあり」
③休む。休息する。心身を楽にする。「緑陰に―・う」
[二]〔他下二〕
やすませる。休息させる。ゆるめる。古今著聞集9「貞任、くつばみを―・へ」
やす‐らか【安らか】🔗⭐🔉
やす‐らか【安らか】
①おだやかで無事なさま。安穏。三蔵法師伝承徳点「海晏ヤスラカに河清すめり」。徒然草「ただ明暮念仏して―に世を過すぐす有様、いとあらまほし」
②ゆったりとして気楽なさま。源氏物語帚木「脇息によりおはす。いと―なる御振舞なりや」
③心にかかることのないさま。安心できるさま。「―な寝顔」「―に眠る」
④たやすいさま。やすやす。枕草子158「経など習ふとて、…くるくると―に読みたるこそ」
やすらぎ【安らぎ】🔗⭐🔉
やすらぎ【安らぎ】
安らぐこと。心の平安。気持の落ち着き。「一時の―を得る」
やすら・ぐ【安らぐ】🔗⭐🔉
やすら・ぐ【安らぐ】
〔自五〕
安らかな気持になる。おだやかな気持になる。「心の―・ぐ暇がない」
やすら‐け・し【安らけし】🔗⭐🔉
やすら‐け・し【安らけし】
〔形ク〕
安らかである。おだやかである。祝詞、春日祭「平らけく―・く聞しめせと」
やすん・じる【安んじる】🔗⭐🔉
やすん・じる【安んじる】
〔自他上一〕
(→)「安んずる」に同じ。
やすん・ずる【安んずる】🔗⭐🔉
やすん・ずる【安んずる】
(ヤスミスの音便)
[一]〔自サ変〕[文]やすん・ず(サ変)
①安らかになる。平安になる。安心する。「心―・ぜず」
②それに満足して不満に思わない。甘んずる。「小成に―・ずる」
[二]〔他サ変〕[文]やすん・ず(サ変)
安らかにする。安泰にする。太平記35「如何にしてか天下を治め、人民を―・じ候ふべき」
[漢]安🔗⭐🔉
安 字形
筆順
〔宀部3画/6画/教育/1634・3042〕
〔音〕アン(呉)(漢)
〔訓〕やすい・やすんずる・いずくんぞ・いずくに (名)やすし
[意味]
①やすらか。おだやか。心配がない。無事である。(対)危。「安否・安産・安全・平安・治安」
②やすんずる。やすらぐ。おちつく。「慰安・安心・安堵あんど」
③手がるである。ねだんがやすい。「安直・安価」
④反語・疑問の助字。
㋐いずくんぞ。どうして。「燕雀安知鴻鵠之志哉=燕雀えんじゃくいずくんぞ鴻鵠(こうこく=大きな鳥)の志を知らんや」〔史記〕
㋑いずくに。どこに。「而今安在哉=しかるに今いずくにありや」〔蘇軾〕
[解字]
会意。「宀」(=やね)+「女」。家の中に女が落ちついている意。
[下ツキ
慰安・宴安・艾安・公安・苟安・大安・治安・偸安・不安・平安・保安・奉安・硫安・霊安室
[難読]
安芸あき・安積あさか・安宅あたか・安土あづち・安房あわ
筆順
〔宀部3画/6画/教育/1634・3042〕
〔音〕アン(呉)(漢)
〔訓〕やすい・やすんずる・いずくんぞ・いずくに (名)やすし
[意味]
①やすらか。おだやか。心配がない。無事である。(対)危。「安否・安産・安全・平安・治安」
②やすんずる。やすらぐ。おちつく。「慰安・安心・安堵あんど」
③手がるである。ねだんがやすい。「安直・安価」
④反語・疑問の助字。
㋐いずくんぞ。どうして。「燕雀安知鴻鵠之志哉=燕雀えんじゃくいずくんぞ鴻鵠(こうこく=大きな鳥)の志を知らんや」〔史記〕
㋑いずくに。どこに。「而今安在哉=しかるに今いずくにありや」〔蘇軾〕
[解字]
会意。「宀」(=やね)+「女」。家の中に女が落ちついている意。
[下ツキ
慰安・宴安・艾安・公安・苟安・大安・治安・偸安・不安・平安・保安・奉安・硫安・霊安室
[難読]
安芸あき・安積あさか・安宅あたか・安土あづち・安房あわ
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