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広辞苑の検索結果 (30)

うらみ【恨み・怨み・憾み】🔗🔉

うらみ恨み・怨み・憾み】 ①うらむこと。にくいと思うこと。竹取物語「人の―もあるまじ」。「積年の―を晴らす」 ②不満足に思うこと。残念に思うこと。源氏物語夕顔「此の世に少し―残るは」。「軽薄に過ぎる―がある」 ◇「怨」は、特に感情が強い時に好んで使われる傾向がある。2は多く「憾」を使う。 ⇒うらみ‐うた【恨み歌】 ⇒うらみ‐がお【恨み顔】 ⇒うらみ‐ごと【恨み言】 ⇒うらみ‐じに【恨み死】 ⇒うらみ‐っこ【恨みっこ】 ⇒うらみ‐つらみ【恨みつらみ】 ⇒うらみ‐どころ【恨み所】 ⇒うらみ‐ね【恨み寝】 ⇒怨み骨髄に徹す ⇒怨みに報ゆるに徳を以てす ⇒恨みを買う ⇒恨みを飲む ⇒恨みを晴らす

○怨み骨髄に徹すうらみこつずいにてっす🔗🔉

○怨み骨髄に徹すうらみこつずいにてっす [史記秦紀「繆公ぼっこうの此の三人を怨むや骨髄に入れり」]うらみが骨のしんまでしみわたる。心の底から深く人をうらむこと。 ⇒うらみ【恨み・怨み・憾み】 うらみ‐ごと恨み言】 うらみをあらわすことば。愚痴。源氏物語真木柱「なぞこの大臣の、折々思ひ放たず―はしたまふ」 ⇒うらみ【恨み・怨み・憾み】 うら‐みごろ裏身頃】 袷あわせなどの身頃の裏の布。 うらみ‐じに恨み死】 うらみながら死ぬこと。十訓抄「口惜しと思ひ給ひけるにや、七日といふに、―に死に給へり」 ⇒うらみ【恨み・怨み・憾み】 うら‐みち裏道】 ①裏口から通じている道。 ②本道以外の道路。間道。ぬけみち。 ③正道でないやり方。まともでない生活。「人生の―を行く」 うらみ‐っこ恨みっこ】 互いにうらむこと。「―なし」 ⇒うらみ【恨み・怨み・憾み】 うらみ‐つらみ恨みつらみ】 (語尾にミを重ねて語調を合わせた語)あのうらみやこのうらみ。いろいろのうらみ。浄瑠璃、曾我会稽山「今の―より、まさつた嘆きもあらうかと」 ⇒うらみ【恨み・怨み・憾み】 うらみ‐どころ恨み所】 うらみに思うべきところ。うらむべき点。後撰和歌集「これはかく―もなきものを」 ⇒うらみ【恨み・怨み・憾み】

○怨みに報ゆるに徳を以てすうらみにむくゆるにとくをもってす🔗🔉

○怨みに報ゆるに徳を以てすうらみにむくゆるにとくをもってす [老子第63章]うらみのある者に対しても、恩徳をもって報いる。 ⇒うらみ【恨み・怨み・憾み】 うらみ‐ね恨み寝】 (男女の間柄で)思いのとげられないのをうらみながら寝ること。井華集「―の蒲団そなたへゆがみけり」 ⇒うらみ【恨み・怨み・憾み】 うらみのすけ恨の介】 仮名草子。2冊。作者未詳。慶長・元和頃成立。幕府の旗本と禁裏の女房との密通事件をモデルにした恋愛物語。中世小説の伝統をひくが、よく近世初期の時代相を反映する。 うら・みる恨みる】 〔他上一〕 (ウラム(上二)の口語形)恨む。狂言、財宝「定て―・みられませう」 うらみ‐わ・ぶ恨み侘ぶ】 〔他上二〕 恨んで気力もなくなる。源氏物語夕霧「―・び胸あきがたき冬の夜に」

うら・む【恨む・怨む・憾む】🔗🔉

うら・む恨む・怨む・憾む】 〔他五〕 (古くは上二段に活用し、江戸時代には四段活用となった。まれに上一段にも)他からの仕打ちを不当と思いながら、その気持をはかりかね、また仕返しもできず、忘れずに心にかけている意。 ①(相手の仕打ちを)不快・不満に思う。また、くやしくのろわしく思う。万葉集11「逢はずともわれは―・みじ」。古今和歌集「きのありつねが娘に住みけるを―・むることありて暫しの間昼は来て夕さりは帰り」。「天を―・むなかれ」「人に―・まれる」 ②恨み言を言う。かきくどく。源氏物語空蝉「小君を御前に臥せてよろづに―・みかつは語らひ給ふ」。平家物語1「まことにわごぜの―・むるもことわりなり」。奥の細道「松島は笑ふが如く、象潟は―・むがごとし」 ③《憾》遺憾に思う。残念に思う。「行を共にする人の無きを―・む」「機を逸したのが―・まれる」 ④恨みを晴らす。仕返しをする。大鏡伊尹「この族ぞう長く絶たむ。…あはれといふ人もあらばそれをも―・みむ、など誓ひて失せ給ひにければ代々の御悪霊とこそはなり給ひたれ」

うらめし・い【恨めしい・怨めしい】🔗🔉

うらめし・い恨めしい・怨めしい】 〔形〕[文]うらめ・し(シク) (動詞ウラムの形容詞形。他からの仕打ちを不当と思い、その本当の心持を見ようとじっと堪えている気持、また、恨みがわだかまっていていつか執念を晴らしたいと思う気持)うらみに思う。残念である。情けない。万葉集20「―・しく君はもあるか宿の梅の散り過ぐるまで見しめずありける」。歌舞伎、東海道四谷怪談「―・いぞへ伊右衛門どの」。「冷たい仕打ちが―・い」「つくづく自分の無力が―・い」

え・ず【怨ず】ヱ‥🔗🔉

え・ず怨ずヱ‥ 〔他サ変〕 (ヱンズのンを表記しない形)うらむ。うらみごとを言う。土佐日記「うたぬし、いとけしきあしくて―・ず」

えん‐げん【怨言】ヱン‥🔗🔉

えん‐げん怨言ヱン‥ うらみの言葉。

えん‐こん【怨恨】ヱン‥🔗🔉

えん‐こん怨恨ヱン‥ うらむこと。うらみ。「―による犯行」

えん‐さ【怨嗟】ヱン‥🔗🔉

えん‐さ怨嗟ヱン‥ うらみなげくこと。「―の声」

えん‐しゅう【怨讐】ヱンシウ🔗🔉

えん‐しゅう怨讐ヱンシウ うらんで仇あだとすること。うらみある仇。

えん‐しょ【怨緒】ヱン‥🔗🔉

えん‐しょ怨緒ヱン‥ うらむ心。かなしい気持。万葉集17「―禁とどめ難し」

えん‐じょ【怨女】ヱンヂヨ🔗🔉

えん‐じょ怨女ヱンヂヨ 婚期を失い、また失恋、夫の不在などによる独り身のさびしさをかこち、うらむ女。

えん‐しょく【怨色】ヱン‥🔗🔉

えん‐しょく怨色ヱン‥ うらんでいる顔色。

えん・じる【怨じる】ヱン‥🔗🔉

えん・じる怨じるヱン‥ 〔他上一〕 (→)「怨ずる」に同じ。

えん・ずる【怨ずる】ヱン‥🔗🔉

えん・ずる怨ずるヱン‥ 〔他サ変〕[文]怨ず(サ変) うらむ。うらみごとをいう。源氏物語「深うしも―・じ聞え給はず」。「―・ずるようなまなざし」

えん‐せい【怨声】ヱン‥🔗🔉

えん‐せい怨声ヱン‥ うらみの気持をこめた声。

えん‐ぞう【怨憎】ヱン‥🔗🔉

えん‐ぞう怨憎ヱン‥ うらみ憎むこと。うらみと憎しみ。

えん‐ぷ【怨府】ヱン‥🔗🔉

えん‐ぷ怨府ヱン‥ 人々のうらみの集まる所。

えん‐べつ【怨別】ヱン‥🔗🔉

えん‐べつ怨別ヱン‥ 別れをうらむこと。別離の情。

えん‐ぼう【怨望】ヱンバウ🔗🔉

えん‐ぼう怨望ヱンバウ うらみに思うこと。史記抄「望は―と云時は怨る心にもなるぞ」

おん‐がい【怨害】ヲン‥🔗🔉

おん‐がい怨害ヲン‥ 怨霊がするわざわい。

おん‐しゅう【怨讐】ヲンシウ🔗🔉

おん‐しゅう怨讐ヲンシウ うらみ、かたきとすること。えんしゅう。

おんしん‐びょうどう【怨親平等】ヲン‥ビヤウ‥🔗🔉

おんしん‐びょうどう怨親平等ヲン‥ビヤウ‥ 〔仏〕敵・味方の差別なく、絶対平等の慈悲の心で接すること。

おん‐ぞう【怨憎】ヲン‥🔗🔉

おん‐ぞう怨憎ヲン‥ うらみにくむこと。えんぞう。 ⇒おんぞう‐え‐く【怨憎会苦】

おんぞう‐え‐く【怨憎会苦】ヲン‥ヱ‥🔗🔉

おんぞう‐え‐く怨憎会苦ヲン‥ヱ‥ 〔仏〕八苦の一つ。怨み憎む者に会う苦しみ。十訓抄「そもそも人間の八苦の中に―といへるは、物のうらめしきなり」 ⇒おん‐ぞう【怨憎】

おん‐てき【怨敵】ヲン‥🔗🔉

おん‐てき怨敵ヲン‥ (古くはヲンデキ)怨みのある敵。 ⇒怨敵退散 ○怨敵退散おんてきたいさん 降伏ごうぶくの祈願などにいう語。怨敵を退けること。 ⇒おん‐てき【怨敵】

○怨敵退散おんてきたいさん🔗🔉

○怨敵退散おんてきたいさん 降伏ごうぶくの祈願などにいう語。怨敵を退けること。 ⇒おん‐てき【怨敵】 オン‐デマンドon demand】 注文や要求に即応して商品やサービスを提供すること。 おん‐でも‐ない (「恩に着るまでも無い」の意か)言うまでもない。もちろん。狂言、入間川「―こと」 おん・でるおん出る】 〔自下一〕 自分からとび出る。「家を―・る」 おん‐てん恩典】 めぐみのあるとりはからい。また、それを施すこと。「―に浴する」「学費免除の―」 おん‐てん温点ヲン‥ 温覚をつかさどる皮膚上の感覚点。↔冷点。→皮膚感覚 おん‐でん恩田】 〔仏〕三福田さんぷくでんの一つ。父母や師匠・年長者のこと。その恩に報いれば福徳を得るということを、田になぞらえる。報恩福田。 おん‐でん隠田】 中世・近世に、国家や領主に隠して租税を納めない田地。隠地。かくしだ。 ⇒おんでん‐びゃくしょう【隠田百姓】 おんでん‐びゃくしょう隠田百姓‥シヤウ 隠田を作りどりにする百姓。→作取つくりどり ⇒おん‐でん【隠田】 おん‐と音吐】 声の出し方。こわね。 ⇒おんと‐ろうろう【音吐朗朗】 おん‐ど音頭】 (オンドウの約) ①㋐多人数で歌うとき、調子をそろえるために、ある人が歌の初句を一人で歌い出すこと。また、その人。〈日葡辞書〉 ㋑人の先に立って、あとに続かせること。「上司の―で乾杯する」 ②多人数で歌い踊る民俗舞踊の一種。また、その歌。 ⇒おんど‐とり【音頭取り】 ⇒音頭を取る おん‐ど温度ヲン‥ ①温冷の感覚の度合。 ②熱平衡にある系に特有の物理量。分子の運動エネルギーの平均値に比例する量。普通、セ氏温度目盛が使われるが、絶対温度目盛、カ氏温度目盛などもある。二つの系が接触すると、高温の系から低温の系に熱エネルギーが移動して、やがて両者の温度は等しくなる。→絶対温度⇒おんど‐かんかく【温度感覚】 ⇒おんど‐けい【温度計】 ⇒おんど‐さ【温度差】 ⇒おんど‐ふくしゃ【温度輻射】 おん‐とう温湯ヲンタウ ①適度の温度の湯。 ②温泉。 ⇒おんとう‐しんぽう【温湯浸法】 おん‐とう穏当ヲンタウ ①おだやかで、道理にあてはまっていること。「―な意見」 ②おとなしいこと。〈日葡辞書〉 おん‐どう音頭】 ①雅楽の合奏で、各管楽器群の首席奏者。 ②⇒おんど おんとう‐しんぽう温湯浸法ヲンタウ‥パフ 病害虫防除法の一つ。播種用の種子・芋いもなどを温湯に一定時間浸して、付着した病菌の胞子や害虫卵などを殺す。入浴後の風呂に浸す風呂温浸は、この一方法。 ⇒おん‐とう【温湯】 おんど‐かんかく温度感覚ヲン‥ 冷・温など温度の刺激の受容により生じる感覚。皮膚感覚の一種で、冷覚と温覚とがある。冷温覚。 ⇒おん‐ど【温度】 おん‐とく恩徳】 (古くオンドクとも)めぐみ。なさけ。恩恵。 おん‐どく音読】 ①声を出して読むこと。↔黙読。 ②漢字を字音で読むこと。おんよみ。↔訓読 おんど‐けい温度計ヲン‥ 物体の温度を測る装置。温度によって物質の種々の性質が変化することを利用する。体積の変化を利用した気体温度計・液体温度計、圧力の変化を利用した気体温度計、電気抵抗の変化を利用した抵抗温度計、熱起電力の変化を利用した熱電温度計、熱放射の強さを測定する光高温計などがある。 ⇒おん‐ど【温度】 おん‐どこ温床ヲン‥ ⇒おんしょう おんど‐さ温度差ヲン‥ ある事態や問題についての認識・反応が、人・グループによって異なっているときの隔たり。 ⇒おん‐ど【温度】 おんど‐とり音頭取り】 音頭を取る人。首唱者。 ⇒おん‐ど【音頭】 おんとなぶら御殿油(→)「おおとなぶら」に同じ。 おんど‐の‐せと音戸瀬戸】 広島県呉市の倉橋島と対岸の警固屋けごやとの間の水路。幅90メートル。安芸灘から呉湾に通ずる主要航路で潮流が急。平清盛の開削と伝える。現在、音戸大橋がかかる。穏渡(隠戸・御塔)瀬戸。 おんど‐ふくしゃ温度輻射ヲン‥ (→)熱放射に同じ。 ⇒おん‐ど【温度】 オンド‐マルトノondes martenot フランス】 1928年、フランスの音楽家マルトノ(Maurice Martenot1898〜1980)が発明した電気楽器。電気発振と可変コンデンサーとを利用して、どんな音高でも発するようにした、小型のピアノに似た楽器。 おん‐ども己共】 〔代〕 (オレドモの訛)われら。我々。浄瑠璃、博多小女郎波枕「―が二十七の年薩摩者と喧嘩した咄」 おん‐どり雄鳥ヲン‥おすの鳥。特に、ニワトリのおす。雄鶏。↔めんどり オンドル温突】 (朝鮮語ondol)朝鮮の暖房装置。床下に煙道を設け、これに燃焼空気を通じて室内を暖める。 おんと‐ろうろう音吐朗朗‥ラウラウ 声がさわやかで、滞りなく出ること。 ⇒おん‐と【音吐】 オントロギーOntologie ドイツ】 (ギリシア語のon(存在)とlogos(論)の合成語で17世紀の造語)存在論。

おん‐ねん【怨念】ヲン‥🔗🔉

おん‐ねん怨念ヲン‥ うらみのおもい。遺恨。

おん‐りょう【怨霊】ヲンリヤウ🔗🔉

おん‐りょう怨霊ヲンリヤウ 怨みを抱いてたたりをする死霊または生霊いきりょう

[漢]怨🔗🔉

 字形 〔心(忄・)部5画/9画/1769・3165〕 〔音〕エン〈ヱン〉(漢) オン〈ヲン〉(呉) 〔訓〕うらむ [意味] 残念で不快に思う。被害を受けて不満・不快の情をいだく。うらみ。「怨恨・私怨・怨念おんねん・怨霊おんりょう」 [下ツキ 旧怨・仇怨・閨怨・私怨・宿怨・積怨

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うらみ【恨み・怨み】🔗🔉

うらみ [3] 【恨み・怨み】 (1)うらむこと。また,その気持ち。怨恨(エンコン)。《恨・怨》「―を晴らす」「―を抱く」「長年の―」 (2)(多く「憾み」と書く)残念に思う気持ち。不満に思われる点。「安易に過ぎる―がある」 (3)うらみごとを言うこと。「うとくおぼいたる事などうちかすめ,―などするに/枕草子 36」

うらみ-がまし・い【恨みがましい・怨みがましい】🔗🔉

うらみ-がまし・い [6] 【恨みがましい・怨みがましい】 (形)[文]シク うらみがま・し うらんでいる様子である。「―・い顔つき」 [派生] ――げ(形動)

うら・む【恨む・怨む】🔗🔉

うら・む [2] 【恨む・怨む】 ■一■ (動マ五[四]) (1)人から不利益を受けた,としてその人に対する不満や不快感を心に抱き続ける。「招待されなかったのを―・んでいた」 (2)(「憾む」とも書く)思い通り,あるいは理想通りにならないことを残念に思う。「自らの不勉強を―・む」 (3)不満や嘆きを人に訴える。うらみ言を言う。「松島は笑ふが如く,象潟は―・むがごとし/奥の細道」 (4)復讐(フクシユウ)する。うらみを晴らす。「一太刀―・む」 ■二■ (動マ上二) {■一■}に同じ。「褻(ナ)るる身を―・むるよりは松島のあまの衣にたちやかへまし/源氏(夕霧)」「あはれといふ人もあらば,それをも―・みむ/大鏡(伊尹)」「世ヲ―・ムル/日葡」 〔古くは上二段活用。近世以降四段化したが,まれに上一段に活用した例も見られる。なお,上代には上一段活用であったとする説もある〕 →うらみる [可能] うらめる

うらめし・い【恨めしい・怨めしい】🔗🔉

うらめし・い [4] 【恨めしい・怨めしい】 (形)[文]シク うらめ・し (1)(相手や状況に不満で)うらみたい気持ちだ。うらみ言を言いたいほど憎らしい。「自分を見捨てた友が―・い」「雨とは―・い」 (2)(自分に過失や不足があって)残念だ。情けない。「人を見る目のなかったことが―・い」 [派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

え・ず【怨ず】🔗🔉

え・ず ― 【怨ず】 (動サ変) 「ゑんず」の撥音「ん」の無表記。「歌主(ウタヌシ),いとけしきあしくて―・ず/土左」

えん-き【怨鬼】🔗🔉

えん-き ン― [1] 【怨鬼】 うらみを晴らそうとする死者の霊。

えん-げん【怨言】🔗🔉

えん-げん ン― [0] 【怨言】 うらみの言葉。怨語。

えん-ご【怨語】🔗🔉

えん-ご ン― [0][1] 【怨語】 恨みの言葉。怨言。「怨情―」

えん-こん【怨恨】🔗🔉

えん-こん ン― [0] 【怨恨】 うらみ。「―をいだく」「―による殺人」

えん-さ【怨嗟】🔗🔉

えん-さ ン― [1] 【怨嗟】 (名)スル うらみ嘆くこと。「―の声」

えん-しゅう【怨讐】🔗🔉

えん-しゅう ンシウ [0] 【怨讐】 恨んでかたきとすること。恨みのある敵。おんしゅう。

えん-じょ【怨女】🔗🔉

えん-じょ ンヂヨ [1] 【怨女】 婚期を失したり,夫が留守であったりして,独り身でいることを嘆く女。

えん-しょく【怨色】🔗🔉

えん-しょく ン― [0] 【怨色】 うらんでいる顔つき。

えん・じる【怨じる】🔗🔉

えん・じる ン― [0][3] 【怨じる】 (動ザ上一) 〔サ変動詞「怨ずる」の上一段化〕 「怨ずる」に同じ。「不実を―・じる」

えん・ずる【怨ずる】🔗🔉

えん・ずる ン― [0][3] 【怨ずる】 (動サ変)[文]サ変 ゑん・ず うらみごとを言う。うらむ。「―・ずるようなまなざし」

えん-せい【怨声】🔗🔉

えん-せい ン― [0] 【怨声】 うらみの声。

えん-ぞう【怨憎】🔗🔉

えん-ぞう ン― [0] 【怨憎】 うらみとにくしみ。「―を招く」

えん-ぷ【怨府】🔗🔉

えん-ぷ ン― [1] 【怨府】 人々のうらみの集まるところ。

えん-ぼう【怨望】🔗🔉

えん-ぼう ンバウ [0] 【怨望】 (名)スル 恨みを抱くこと。恨み。「之に洩れて―する者なきを得ず/福翁百話(諭吉)」

おん-け【怨家】🔗🔉

おん-け ヲン― [1] 【怨家】 互いにうらみをもつ者同士。仇敵。

おん-しゅう【怨讐】🔗🔉

おん-しゅう ヲンシウ [0] 【怨讐】 恨み,かたきとすること。えんしゅう。「父子・兄弟―を結び/太平記 27」

おん-ぞう【怨憎】🔗🔉

おん-ぞう ヲン― [0] 【怨憎】 うらみにくむこと。えんぞう。「我執―は邪見放逸の剣をとぐ/盛衰記 45」

おんぞう-え-く【怨憎会苦】🔗🔉

おんぞう-え-く ヲン―― [5] 【怨憎会苦】 〔仏〕 八苦の一。うらみにくむ人に会う苦しみ。「―の恨みを扁舟の内につみ/平家 12」

おん-てき【怨敵】🔗🔉

おん-てき ヲン― [1][0] 【怨敵】 〔古くは「おんでき」〕 深いうらみのある敵。かたき。「戒円こそ仏法王法の―なれ/義経記 3」

おんてき-たいさん【怨敵退散】🔗🔉

おんてき-たいさん ヲン― [1][1]-[0] 【怨敵退散】 怨敵を退けること。また,怨敵を調伏(チヨウブク)する時の呪文。

おん-ねん【怨念】🔗🔉

おん-ねん ヲン― [0][3] 【怨念】 深く心に刻み込まれたうらみ。「―をいだく」「―をはらす」

おん-りょう【怨霊】🔗🔉

おん-りょう ヲンリヤウ [0] 【怨霊】 うらみをいだいて,たたりをなす霊。

おんりょう-ごと【怨霊事】🔗🔉

おんりょう-ごと ヲンリヤウ― [0] 【怨霊事】 歌舞伎の演技および演出。怨霊となって現れ,恨みを述べて,所作事・軽業・早替わりなどを演ずる。元禄(1688-1704)期の女方の特技の一。怪談物もこの系統に属する。

えんこん【怨恨】(和英)🔗🔉

えんこん【怨恨】 ⇒うらみ.

おんりょう【怨霊】(和英)🔗🔉

おんりょう【怨霊】 a revengeful ghost.

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