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べん[弁]🔗⭐🔉
べん[弁]
[一]〔正字は、「〈辨」〕
(一)よいもの、理屈に合っているものとそうでないものとを区別する。
「弁別・弁証・勘弁」
(二)何かの用に当てる。
「弁当・弁済・弁償」
[二]〔正字は、「〈辯」〕
(一)こういう事情である、理屈から言うとこれこれでなければならぬということを、相手に負けずに言う。
「弁解・弁護・弁明・陳弁」
(二)その土地らしい言葉づかい。方言。
「熊本弁」
[三]〔正字は、「〈瓣」〕
(一)花びら。
「花弁」
(二)開閉するふた。
「安全弁」
べん【弁】[1]🔗⭐🔉
べん【弁】[1]
[一]〔「〈瓣」の略体〕
(一)「花びら」の意の漢語的表現。〔算カゾえる時にも用いられる〕
「五―の花/花―・小―コベン[0]」
(二)容器や管の中途で、液体や気体の流通を調節する平たいもの。バルブ。
「―をひねる/―膜・排気―・安全―」
[二]〔「〈辯」の略体〕おおぜいの人を前にしてする話。
「就任の―/―が立つ/―舌・熱―」
[三]〔「〈辨」の略体〕「弁当」の略。
「駅―・どか―」
べんかい【弁解】
[0]🔗⭐🔉
べんかい【弁解】
[0]
―する 「言いわけ」の意の漢語的表現。
「―に努める/―の余地が無い/―がましい[7]:[7]」
[表記]もとの用字は、「〈辯解」。

べんけい【弁慶】[1]🔗⭐🔉
べんけい【弁慶】[1]
〔源義経ミナモトノヨシツネの腹心の臣であった、武勇の僧〕
(一)強い者の代名詞として用いられる。
「―の泣き所〔=向こうずね〕/内―」
(二)竹筒に所どころ穴をあけて、台所用具・うちわなどを差しておく物。
[表記]もとの用字は、「〈辨慶」。
べんけいじま【弁慶縞】[0]🔗⭐🔉
べんけいじま【弁慶縞】[0]
特定の二種の色糸を縦糸・横糸に用い、濃い薄いで表わした、太い格子縞。
べんけいよみ【弁慶読み】【弁慶読】[0]🔗⭐🔉
べんけいよみ【弁慶読み】【弁慶読】[0]
〔「弁慶がな、ぎなたを持って」のように〕言葉の意味がよく取れず、文節の区切り方をまちがって読むこと。
べんご【弁護】
[1]🔗⭐🔉
べんご【弁護】
[1]
―する 〔他人または自分の〕不利益にならないようにいろいろの理由・論点から主張して譲らないこと。
「自己―」
[表記]もとの用字は、「〈辯護」。

べんごし【弁護士】[3]🔗⭐🔉
べんごし【弁護士】[3]
△訴訟当事者の依頼(裁判所の命令)によって、当人を弁護することを仕事とする人。〔刑事訴訟の場合は「弁護人ニン[0]」と言う〕
べんこう【弁口】[0]🔗⭐🔉
べんこう【弁口】[0]
しゃべり方がうまいこと。
[表記]もとの用字は、「〈辯口」。
べんさい【弁才】[0]🔗⭐🔉
べんさい【弁才】[0]
人を説き伏せる話し方のうまさ。
「―が有る」
〔古くは「べんざい」〕
[表記]もとの用字は、「〈辯才」。
べんさい【弁済】[0]🔗⭐🔉
べんさい【弁済】[0]
―する 借りていた物をすっかり返すこと。
[表記]もとの用字は、「〈辨済」。
べんざいてん【弁才天】[3]🔗⭐🔉
べんざいてん【弁才天】[3]
七福神のひとり。インドの女神(メガミ)で、音楽・弁舌が巧みと言われる。弁天。
[表記]「弁財天」とも書く。もとの用字は、「〈辯才天・〈辨才天」。
べんし【弁士】[1]🔗⭐🔉
べんし【弁士】[1]
(一)その席で△演説(説明)する役の人。〔狭義では、話し方の上手な人を指す〕
(二)「活弁」の異称。
[表記]もとの用字は、「〈辯士」。
べんしき【弁識】[0]🔗⭐🔉
べんしき【弁識】[0]
―する 「物事の本質をはっきりと見極めること」の意の漢語的表現。
[表記]もとの用字は、「〈辯識」。
べんしょう【弁証】[0]🔗⭐🔉
べんしょう【弁証】[0]
対話によって真理に到達する意。
[表記]もとの用字は、「〈辨証・〈辯証」。
べんしょうほう【弁証法】ベンショウハフ[0]🔗⭐🔉
べんしょうほう【弁証法】ベンショウハフ[0]
物の対立・矛盾を、克服・統一することによって、より高次の結論に到達する、発展的な考え方(による思考法)。
べんしょうほうてきゆいぶつろん【弁証法的唯物論】ベンショウハフテキユイブツロン[12]、[0]‐[4]🔗⭐🔉
べんしょうほうてきゆいぶつろん【弁証法的唯物論】ベンショウハフテキユイブツロン[12]、[0]‐[4]
唯物弁証法。
べんしょう【弁償】ベンシヤウ
[0]🔗⭐🔉
べんしょう【弁償】ベンシヤウ
[0]
―する 他人に与えた損害をつぐなうために金や物を出すこと。
[表記]もとの用字は、「〈辨償」。

べんじる【弁じる】[3][4]:[3][0]🔗⭐🔉
べんじる【弁じる】[3][4]:[3][0]
[一](自上一)
済む。整う。
「用が―」
[二](他上一)
(一)区別する。
「黒白コクビヤクを弁じない」
(二)済ませる。
「用を―」
[三](自他上一)
(一)意見を述べる。
「滔滔トウトウと―」
(二)言いわけをする。弁護する。
「友人のために一席―」
弁ずる(サ変)。
[表記][一][二]のもとの用字は、「〈辨じる」。また、[三]のもとの用字は、「〈辯じる」。
べんぜつ【弁舌】[0]🔗⭐🔉
べんぜつ【弁舌】[0]
相手を説得するに足る話しぶり。
「―をふるう/―さわやか」
[表記]もとの用字は、「〈辯舌」。
べんそ【弁疏】[1]🔗⭐🔉
べんそ【弁疏】[1]
―する 「言いわけ」の意の古語的表現。
[表記]もとの用字は、「〈辯疏〉」。
べんてん【弁天】[0]🔗⭐🔉
べんてん【弁天】[0]
(一)弁才天。〔俗に、紅一点コウイツテンの、ふくよかで才能のある女性の意にも用いられる〕
「―さま[5][6]」
(二)〔禅寺の〕住職の妻の称。〔(二)は俗用〕
べんとう【弁当】ベンタウ[3]🔗⭐🔉
べんとう【弁当】ベンタウ[3]
〔もと、簡便の意〕外出先で食べるために器に入れて持ち歩く、手軽な食べ物。〔広義では、仕出し屋から取り寄せる(箱入りの)食事を指す。例、「駅売りの―/―屋[0]」〕
「―箱バコ[3]・日の丸―〔=おかずが梅干だけの質素な弁当〕」
[表記]もとの用字は、「〈辨当」。
べんなん【弁難】[0]🔗⭐🔉
べんなん【弁難】[0]
―する いろいろな論点から言い立てて非難すること。
[表記]もとの用字は、「〈辯難」。
べんぱく【弁駁】[0]🔗⭐🔉
べんぱく【弁駁】[0]
―する 自分の説はやはり正しく、相手の説の方がまちがっていると攻撃すること。べんばく。
[表記]もとの用字は、「〈辯駁〉」。
べんぱつ【弁髪】[0]🔗⭐🔉
べんぱつ【弁髪】[0]
男子の頭髪を、周辺部分は剃(ソ)り、残った中央部分を編んで長く後ろへ垂らしたもの。〔もと、満人の習俗。のち、清朝には中国全域に行われた〕
[表記]もとの用字は、「〈辮髪」。
べんべつ【弁別】[0]🔗⭐🔉
べんべつ【弁別】[0]
―する 違いを見分けて区別すること。
「―力[4]・―性・―的特徴」
[表記]もとの用字は、「〈辨別」。
べんまく【弁膜】[0][1]🔗⭐🔉
べんまく【弁膜】[0][1]
心臓・静脈・リンパ管などの内部にあって、血液・リンパ液などの逆流を防ぐ弁。
「心臓―症」
[表記]もとの用字は、「〈瓣膜」。
べんむかん【弁務官】ベンムクワン[3]🔗⭐🔉
べんむかん【弁務官】ベンムクワン[3]
〔イギリスなどで〕自治領・保護国などに駐在して、政治・外交などを指導する役人。
「高等―」
[表記]もとの用字は、「〈辨務官」。
べんめい【弁明】[0]🔗⭐🔉
べんめい【弁明】[0]
―する みんなの前で、自分のとった行動の理由・事情を説明し、その正当さを証明すること。
「一身上の―/―書[0]」
[表記]もとの用字は、「〈辨明・〈辯明」。
べんり【弁理】[1]🔗⭐🔉
べんり【弁理】[1]
[表記]もとの用字は、「〈辨理」。
べんりこうし【弁理公使】[4]🔗⭐🔉
べんりこうし【弁理公使】[4]
特命全権公使の下、代理公使の上に当たる外交使節。
べんりし【弁理士】[3]🔗⭐🔉
べんりし【弁理士】[3]
特許や実用新案などの申請・出願などの代理を職業とする人。
べんろん【弁論】[0]🔗⭐🔉
べんろん【弁論】[0]
―する おおぜいの前で、筋道を立てて自分の意見を述べること。〔法律では、訴訟当事者が法廷で行う申立て・陳述を指す〕
「法廷での最終―/―大会・口頭―」
[表記]もとの用字は、「〈辯論」。
わきまえる【弁える】ワキマヘル
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わきまえる【弁える】ワキマヘル
[4]:[4]
(他下一)
〈なにヲ―〉 〔自分の置かれた立場から言って〕すべき事とすべきでない事とのけじめを心得る。
「△限界(時と場所)を―」
[名]弁え[0][3]
「…の―がない」
[表記]もとの用字は、「〈辨える」。

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