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おお‐ともい【弁官】(おほともひ)🔗🔉

おお‐ともい【弁官】(おほともひ) =べんかん(弁官) ●弁官のつかさ 律令制で、大弁の異称。

●弁官のつかさ🔗🔉

●弁官のつかさ 律令制で、大弁の異称。 おおとも‐おおえまる【大伴大江丸】(おほともおほえまる) 江戸後期の俳人。本名安井政胤。大坂で家業の飛脚問屋を営み、かたわら、俳諧に精進。天明以後の俳壇に独特の地位を占めた。著「俳懺悔」「俳諧袋」など。(一七二二〜一八〇五)

べ‐ざい【弁才・弁財】🔗🔉

べ‐ざい【弁才・弁財】 1 「べざいぶね(弁才船)」の略。 2 売春婦をいう。

べざい‐づくり【弁才造・弁財造・平在造・舳在造】🔗🔉

べざい‐づくり【弁才造・弁財造・平在造・舳在造】 江戸時代、海運の主力となった代表的な廻船弁才船の船型・構造をいう。瀬戸内を中心に発達し、船型は一本水押、三階造り、垣立廻りや船尾外艫に特徴があり、四角帆一枚の簡素な帆装ながら帆走性能がよく、経済性も高かったので全国的に普及。菱垣廻船、樽廻船などすべてこの造り。

べざい‐てん【弁才天】🔗🔉

べざい‐てん【弁才天】 =べんざいてん(弁才天)

べざい‐ぶね【弁才船・弁財船】🔗🔉

べざい‐ぶね【弁才船・弁財船】 弁才造りの荷船。俗に千石船と呼ばれ、全国的に使用された。

べん【弁・辨】🔗🔉

べん【弁・辨】 1 支払うこと。返すこと。つぐないをすること。弁済。弁償。 2 律令制で、太政官(だいじょうかん)の内部に置かれた事務局。左弁官と右弁官がある。それぞれに大弁・中弁・少弁が置かれ、事務職員として、それぞれに大史、小史があった。令の規定によると、左弁官は、中務(なかつかさ)・式部・治部・民部の四省を、右弁官は、兵部・刑部・大蔵・宮内の四省を事務的に統轄するとされ、主に人事関係の事務をつかさどる外記に対して、左・右弁官は一体となって国政庶務の事務処理にあたったものとされる。弁官。 3 平安時代院政期以後、記録所の長官である上卿(かみ)の下に置かれた太政官の弁官。 4 「べんとう(弁当)」の略。「駅弁」「海苔弁」

べん【弁・瓣】🔗🔉

べん【弁・瓣】 1 はなびら。花弁。また、その数を数えるのにも用いる。 2 瓜(うり)や蜜柑(みかん)などのなかみ。瓜のなかご。蜜柑などの果実の肉の一片。 3 管などのように閉じた流路を流れる流体に対し、流路の一部の断面積を可変とし、圧力、流量、流路などを制御する装置。バルブ。 4 =べんまく(弁膜)

べん【弁・辯】🔗🔉

べん【弁・辯】 1 述べること。話すこと。「首相就任の弁」 2 ことばづかい。ものの言い方。話しぶり。また、地名を表わす語と複合して、その話しぶりやことばのアクセントなどが、その地方独特のものであることを示す。「関西弁」「東北弁」など。 3 ものの言い方が巧みであること。雄弁であること。「弁を振るう」 4 漢文の文体の一種。言行の是非や真偽を解明するもの。唐のころ、盛行した。 ●弁が立(た)つ 演説や話し方がうまい。雄弁である。 ●弁を弄(ろう)する しゃべり立てる。勝手なことを言う。また、へりくつを言って言いのがれようとする。

●弁が立(た)つ🔗🔉

●弁が立(た)つ 演説や話し方がうまい。雄弁である。 ●弁を弄(ろう)する しゃべり立てる。勝手なことを言う。また、へりくつを言って言いのがれようとする。 べん【便】 1 (形動)つごうがよいこと。便利であること。「交通の便」 2 大便や小便。特に、大便をさすことが多い。

●弁を弄(ろう)する🔗🔉

●弁を弄(ろう)する しゃべり立てる。勝手なことを言う。また、へりくつを言って言いのがれようとする。 べん【便】 1 (形動)つごうがよいこと。便利であること。「交通の便」 2 大便や小便。特に、大便をさすことが多い。

べんえん【弁円・辨円】(ベンヱン)🔗🔉

べんえん【弁円・辨円】(ベンヱン) (連声で「べんねん」とも)鎌倉時代の臨済宗の僧。東福寺派の祖。字は円爾(えんに)、勅諡は聖一国師。嘉禎元年入宋し、無準師範の法を嗣ぎ仁治二年帰国、九州で禅を広めた。寛元元年藤原道家の要請で京都に上り、建長七年東福寺開山となる。著に「三教要略」「十宗要道」など。(一二〇二〜八〇)

べん‐か【弁化・瓣化】(‥クヮ)🔗🔉

べん‐か【弁化・瓣化】(‥クヮ) 被子植物の花で、雄しべ、雌しべ、萼片など花弁以外の器官が花弁状に変化すること。八重咲きになること。

べん‐かい【弁解・辯解】🔗🔉

べん‐かい【弁解・辯解】 言いわけをすること。言い開きをすること。また、そのことば。弁明。釈明。弁疏。

ベンガラ【弁柄・紅殻】🔗🔉

ベンガラ【弁柄・紅殻】 (ポルトガルBengala インドの「ベンガル」で産出したところから) 1 黄みを帯びた赤色顔料。酸化第二鉄を主成分とする。安価で着色力・耐久性が強い。塗料、ゴム、油絵の具の顔料、ガラスや金属板の研摩材として用いられる。べにがら。鉄丹。代赭。 2 「ベンガラじま(―縞)」の略。

ベンガラ‐いと【弁柄糸】🔗🔉

ベンガラ‐いと【弁柄糸】 江戸時代輸入したベンガル地方産の木綿糸。

ベンガラ‐じま【弁柄縞】🔗🔉

ベンガラ‐じま【弁柄縞】 江戸時代に輸入したベンガル産の縞(しま)柄織物。また、それを模したもの。縦には絹糸、横に木綿糸を用いた織物。

ベンガラ‐つむぎ【弁柄紬】🔗🔉

ベンガラ‐つむぎ【弁柄紬】 ベンガル産の紬織物。また、それを模したもの。縦は絹糸、横は木綿糸製で、縞柄が多い。

べん‐かん【弁官・辨官】(‥クヮン)🔗🔉

べん‐かん【弁官・辨官】(‥クヮン) =べん(弁・辨)2 ●弁官の下文(くだしぶみ) =かんせんじ(官宣旨)

●弁官の下文(くだしぶみ)🔗🔉

●弁官の下文(くだしぶみ) =かんせんじ(官宣旨) べんかん【弁韓】 古代、朝鮮半島南部に居住した種族名、またはその居住地域名。三韓の一つ。馬韓の東、辰韓の西に位置し、三世紀には一二の部族国家からなっていたが、六世紀に新羅に統合された。弁辰。

べんかん【弁韓】🔗🔉

べんかん【弁韓】 古代、朝鮮半島南部に居住した種族名、またはその居住地域名。三韓の一つ。馬韓の東、辰韓の西に位置し、三世紀には一二の部族国家からなっていたが、六世紀に新羅に統合された。弁辰。

べんかん‐きょく【弁官局】(ベンクヮン‥)🔗🔉

べんかん‐きょく【弁官局】(ベンクヮン‥) 律令制で、太政官の内部の事務局である左弁官局と右弁官局の総称。

べんけい【弁慶・辨慶】🔗🔉

べんけい【弁慶・辨慶】 鎌倉初期の法師。熊野別当の子。幼名鬼若丸。武蔵坊と称し叡山西塔に住したが、武事を好み源義経に従って武名を挙げた。義経没落の折、安宅関の危難を救ったこと、衣川の合戦で立往生したことなどは、物語、能、歌舞伎などで伝説化された。(〜一一八九) 明治一三年北海道開拓使がアメリカ合衆国のポーター社から購入したテンダー機関車の名称。 1 強い者。強がる者のたとえ。内弁慶、陰弁慶、炬燵弁慶など。 2 (が七つ道具を背負っていた姿、また、体中に矢を射立てられて立往生した姿を見立てていう) 竹筒に数個の孔をあけ、団扇(うちわ)、また、種々の勝手道具などを挿しておく具。あぶった魚を貫き通した串などを挿しておく一尺(約三〇センチメートル)余りの巻藁。蝶々・風車などの玩具を売り歩くのに、それらを挿し立てるための竿の頭に藁を束ねたもの。 3 (遊里で、大尽客を判官(ほうがん)と称するところから、それに忠節を尽くす者の意とも、酒席に出るとき、鳴り物・道具など持参したものを、弁慶の持つ七つ道具に見立てていうとも)大尽客の取り巻き。幇間(ほうかん)。多く上方の遊里で用いた語。 4 「べんけいじま(弁慶縞)」の略。 ●弁慶ぎなた式(しき) 「弁慶は、なぎなたを持って」を、「弁慶はな、ぎなたを持って」と誤読するような、句切りを間違えた読み方。 ●弁慶の立往生(たちおうじょう) (衣川の合戦で、弁慶が大なぎなたを杖にして、立ったまま死んだというところから)進退きわまることのたとえ。 ●弁慶の泣(な)き所(どころ) 1 (弁慶ほどの豪傑でも、痛がって泣く急所の意で)向こうずね。 2 転じて、最も弱いところ。弱点。アキレスけん。 3 (折りまげて力を入れても力がはいらないところからとも、人さし指と薬指とを直立させた間に中指をはさんでこれを第二関節から曲げ、第一関節から先を動かされると痛いところからとも)中指の最高関節から先の部分。

●弁慶ぎなた式(しき)🔗🔉

●弁慶ぎなた式(しき) 「弁慶は、なぎなたを持って」を、「弁慶はな、ぎなたを持って」と誤読するような、句切りを間違えた読み方。 ●弁慶の立往生(たちおうじょう) (衣川の合戦で、弁慶が大なぎなたを杖にして、立ったまま死んだというところから)進退きわまることのたとえ。 ●弁慶の泣(な)き所(どころ) 1 (弁慶ほどの豪傑でも、痛がって泣く急所の意で)向こうずね。 2 転じて、最も弱いところ。弱点。アキレスけん。 3 (折りまげて力を入れても力がはいらないところからとも、人さし指と薬指とを直立させた間に中指をはさんでこれを第二関節から曲げ、第一関節から先を動かされると痛いところからとも)中指の最高関節から先の部分。 べんけい【京】 中国五代の後梁・後晋・後漢・後周および北宋の都。現在の河南省開封市。

●弁慶の立往生(たちおうじょう)🔗🔉

●弁慶の立往生(たちおうじょう) (衣川の合戦で、弁慶が大なぎなたを杖にして、立ったまま死んだというところから)進退きわまることのたとえ。 ●弁慶の泣(な)き所(どころ) 1 (弁慶ほどの豪傑でも、痛がって泣く急所の意で)向こうずね。 2 転じて、最も弱いところ。弱点。アキレスけん。 3 (折りまげて力を入れても力がはいらないところからとも、人さし指と薬指とを直立させた間に中指をはさんでこれを第二関節から曲げ、第一関節から先を動かされると痛いところからとも)中指の最高関節から先の部分。 べんけい【京】 中国五代の後梁・後晋・後漢・後周および北宋の都。現在の河南省開封市。

●弁慶の泣(な)き所(どころ)🔗🔉

●弁慶の泣(な)き所(どころ) 1 (弁慶ほどの豪傑でも、痛がって泣く急所の意で)向こうずね。 2 転じて、最も弱いところ。弱点。アキレスけん。 3 (折りまげて力を入れても力がはいらないところからとも、人さし指と薬指とを直立させた間に中指をはさんでこれを第二関節から曲げ、第一関節から先を動かされると痛いところからとも)中指の最高関節から先の部分。 べんけい【京】 中国五代の後梁・後晋・後漢・後周および北宋の都。現在の河南省開封市。

べんけい‐がに【弁慶蟹】🔗🔉

べんけい‐がに【弁慶蟹】 イワガニ科の中形のカニ。甲らは長さ約三センチメートルの方形。はさみ足および甲らの前半部は橙赤色で、他は緑褐色を帯びる。河口や海岸の湿地・草原に穴を掘ってすむ。東京湾以南の沿岸に分布する。

べんけい‐じま【弁慶縞】🔗🔉

べんけい‐じま【弁慶縞】 縞柄の一つ。白と紺、紺と茶、または紺と浅葱(あさぎ)などの二種の色糸を、縦糸・横糸双方に使用し、格子形に織ったもの。

べんけい‐そう【弁慶草】(‥サウ)🔗🔉

べんけい‐そう【弁慶草】(‥サウ) ベンケイソウ科の多年草。本州の日当たりのよい草地に生え、中国からオオベンケイソウが移入される以前は観賞用によく栽培された。高さ約五〇センチメートル。全体に白粉を生じる。葉は短柄をもち楕円形で縁に浅い鋸歯がある。夏から秋にかけ、茎頂に淡紅色の小さな五弁花が半球状に密生した集散花序を出す。また、中国原産のオオベンケイソウを俗にさすことも多い。漢名に景天をあてるが、正しくはオオベンケイソウの名。いきぐさ。はほおずき。はちまんそう。《季・秋》

べんけいそう‐か【弁慶草科】(‥サウクヮ)🔗🔉

べんけいそう‐か【弁慶草科】(‥サウクヮ) 双子葉植物の一科。主に南アフリカを中心に三五属一五〇〇余種あり、岩石地や乾燥地に生育圏を持つ多年草。日本には、ツメレンゲ、メノマンネングサなど四属三〇余種知られている。

べんけい‐ちゅう【弁慶柱】🔗🔉

べんけい‐ちゅう【弁慶柱】 ハシラサボテンの一種。アメリカ南西部、メキシコの乾燥地に生える。茎は柱状で、高さ一〇メートルにもなる。ソガロス。

べんけい‐やりて【弁慶遣手】🔗🔉

べんけい‐やりて【弁慶遣手】 (弁慶が七つ道具を振りまわすように)多くの遊女を巧みにあつかう遣り手女。

べん‐ご【弁護・辯護】🔗🔉

べん‐ご【弁護・辯護】 その人のために申し開きをすること。その人の利益となることを主張して助けること。かばっていうこと。

べん‐こう【弁口・辯口】🔗🔉

べん‐こう【弁口・辯口】 口のききかた。ものの言いぶり。また、口が達者なこと。

べん‐こう【弁巧・辯巧】(‥カウ)🔗🔉

べん‐こう【弁巧・辯巧】(‥カウ) (形動)物言いのたくみなこと。口さきのうまいこと。

べんこう‐だて【弁口立・辯口立】🔗🔉

べんこう‐だて【弁口立・辯口立】 好んでしゃべったり、議論したりすること。*蒙求抄‐七「弁口だての、口ききだてをするほどに」

べんご‐し【弁護士・辯護士】🔗🔉

べんご‐し【弁護士・辯護士】 弁護士法にもとづき、当事者その他の関係人の依頼によって、訴訟事件などに関する行為その他一般の法律事務を行なうことを職務とする者。司法修習生の修習を終えるなど一定の資格が必要とされ、日本弁護士連合会に備えた弁護士名簿に登録されなければならない。なお古くは代言人といった。→弁護人。

べんごし‐かい【弁護士会】(‥クヮイ)🔗🔉

べんごし‐かい【弁護士会】(‥クヮイ) 弁護士事務の改善進歩を図るため、弁護士の指導・連絡・監督に関する事務を行なうことを目的として、地方裁判所の管轄区域ごとに設立される法人。

べんごし‐ほう【弁護士法】(‥ハフ)🔗🔉

べんごし‐ほう【弁護士法】(‥ハフ) 弁護士について、その資格・職務・義務・弁護士会などの事項を定めた法律。現行のものは昭和二四年制定。

べんご‐にん【弁護人・辯護人】🔗🔉

べんご‐にん【弁護人・辯護人】 刑事訴訟法上、被疑者・被告人の正当な利益を保護することを任務とする者。原則として弁護士の中から選任されるが、一定の場合には裁判所の許可を得て弁護士でないものを選ぶことが認められる。

べん‐ざ【弁座・瓣座】🔗🔉

べん‐ざ【弁座・瓣座】 弁板を受ける座。この座と弁板とのすきまで、中を通る流体の流量を調節する。

べん‐さい【弁済・辨済】🔗🔉

べん‐さい【弁済・辨済】 1 債務を返済すること。借金、借物をかえすこと。また滞納した年貢などを納入すること。返済。 2 分担して責任や義務を果たすこと。また、分担して領主に貢納すること。 ●弁済の充当(じゅうとう) 債務者が同一の債権者に対して数個の同種の債務を負担している場合に、弁済として提供した給付が総債権を消滅させるのに足りないとき、その弁済をどの債務にあてるべきかを決定すること。

●弁済の充当(じゅうとう)🔗🔉

●弁済の充当(じゅうとう) 債務者が同一の債権者に対して数個の同種の債務を負担している場合に、弁済として提供した給付が総債権を消滅させるのに足りないとき、その弁済をどの債務にあてるべきかを決定すること。 べん‐ざい【弁才・辯才】 (「べんさい」とも)仏語。弁舌の巧みなこと。口才。能弁。四無碍解(しむげげ)。

べん‐ざい【弁才・辯才】🔗🔉

べん‐ざい【弁才・辯才】 (「べんさい」とも)仏語。弁舌の巧みなこと。口才。能弁。四無碍解(しむげげ)。

べんざい‐てん【弁才天・辯才天・弁財天・辨財天】🔗🔉

べんざい‐てん【弁才天・辯才天・弁財天・辨財天】 (弁才天・辯才天)(「弁(辯)才」は梵Sarasvat(薩薩伐底)の訳語)天竺(インド)の神の名。聖河の化身という。仏教にはいって舌・財・福・智慧・延寿などを与え、災厄を除き、戦勝を得させるという女神。像は、八臂(弓・箭・刀・・斧・杵・輪・羂索を持つ)、または、二臂(琵琶を持つ)。大弁才天。弁天。 七福神の一。後世が、吉祥天と混同され、あるいは穀物の神である宇賀神とも同一視されて、多く「弁(辨)財天」と書き、福徳や財宝を与える神とされたもの。その像は、宝冠・青衣の美しい女神で、琵琶をひいている。弁天。

べん‐し【弁士・辯士】🔗🔉

べん‐し【弁士・辯士】 1 弁舌たくみに談論する人。弁のたつ人。話の上手な人。 2 多くの聴衆に対して演説または講話・説明などをする人。 3 無声映画の時代、映画の筋の展開に合わせ、声色などをつかってその内容などを説明することを業とした人。活弁。

べん‐じ【弁事・事・辨事】🔗🔉

べん‐じ【弁事・事・辨事】 1 事務を取り扱うこと。事を処理すること。また、その人。 2 仏語。禅寺での職位。首座に侍して種々の雑務に従う者。ばんず。

べん‐しき【弁識・辨識】🔗🔉

べん‐しき【弁識・辨識】 物事の道理を理解すること。

べん‐しゃ【弁者・辯者】🔗🔉

べん‐しゃ【弁者・辯者】 (「べんじゃ」とも)弁舌の巧みな人。能弁家。

べん‐しょう【弁証・辨証・辯証】🔗🔉

べん‐しょう【弁証・辨証・辯証】 1 論弁により、ある事柄を論証し、または、非証すること。 2 対象をいっきょに認識する直観に対して、論理的に比較し考えながら少しずつ対象の認識に至る操作。

べん‐しょう【弁償・辨償】(‥シャウ)🔗🔉

べん‐しょう【弁償・辨償】(‥シャウ) 1 滞納した年貢などを納付すること。 2 他人に損害を与えたとき、それをつぐなうこと。

べんしょう‐ほう【弁証法】(‥ハフ)🔗🔉

べんしょう‐ほう【弁証法】(‥ハフ) (ドイツDialektikの訳語)原語はもと、対話・弁論の術を意味し、ソクラテス、プラトンでは真の認識に至る方法とみなされたが、アリストテレスでは詭弁とみなされ、カントも仮象の論理とみなした。ヘーゲル哲学では、思惟の発展、またはその理論。思惟は矛盾を通して発展し、その発展の中で矛盾が止揚されるとし、正・反・合の三段階を経るという。すなわち、形式論理の抽象的、一面的な言明(正)を、それに対立・矛盾する否定言明(反)によって否定し、さらに両者を総合する第三の高次の言明(合)に至ろうとする思惟の運動様式。マルクスでは、これを社会・歴史の発展の論理として、唯物論の土壌の上で展開した。→弁証法的唯物論。

べんしょうほう‐しんがく【弁証法神学】(‥ハフ‥)🔗🔉

べんしょうほう‐しんがく【弁証法神学】(‥ハフ‥) (ドイツdialektische Theologieの訳語)二〇世紀ドイツの神学者カール=バルトの神学。聖書のキリストという事実を受け入れ、聖書の中の神のことばを明らかにすることを主張するが、人間の理性が生まれながら狂っているので、とらわれた理性にとっては、素直な理性が神のことばを明らかにしようとすると、不可解で空想的な矛盾の姿となり、弁証法的な論理として現象するほかないとした。

べんしょうほうてき‐ゆいぶつろん【弁証法的唯物論】(‥ハフテキ‥)🔗🔉

べんしょうほうてき‐ゆいぶつろん【弁証法的唯物論】(‥ハフテキ‥) (ドイツdialektischer Materialismusの訳語)哲学学説。一九世紀から二〇世紀にかけて、マルクス、エンゲルス、レーニンらが、ヘーゲルの観念論的な弁証法に対して、弁証法を唯物論の上に展開させ、自然と社会の歴史的発展を物質的存在の弁証法的発展によって説明した理論。

べんしょうほうてき‐ろんりがく【弁証法的論理学】(‥ハフテキ‥)🔗🔉

べんしょうほうてき‐ろんりがく【弁証法的論理学】(‥ハフテキ‥) (ドイツdialektische Logikの訳語)ヘーゲルやマルクス主義で、思惟の形式を問題にする形式論理学に対して、客観的実在の弁証法的形式を研究する論理学。

べんしょう‐ろん【弁証論】🔗🔉

べんしょう‐ろん【弁証論】 神学で、キリスト教などの啓示された真理や事実を擁護し立証する議論。

べん・じる【弁じる・辨じる】🔗🔉

べん・じる【弁じる・辨じる】 〔自他ザ上一〕サ変動詞「べんずる(弁・辨)」の上一段化した語。

べん・じる【弁じる・辨じる】🔗🔉

べん・じる【弁じる・辨じる】 〔他ザ上一〕サ変動詞「べんずる(弁・辨)」の上一段化した語。

べんしん‐ろん【弁神論】🔗🔉

べんしん‐ろん【弁神論】 =しんせいろん(神正論)

べん‐・ず【弁ず・辨ず】🔗🔉

べん‐・ず【弁ず・辨ず】 〔自他サ変〕⇒べんずる(弁・辨)

べん‐・ず【弁ず・辯ず】🔗🔉

べん‐・ず【弁ず・辯ず】 〔他サ変〕⇒べんずる(弁・辯)

べん‐・ずる【弁ずる・辨ずる】🔗🔉

べん‐・ずる【弁ずる・辨ずる】 〔自サ変〕べん・ず〔自サ変〕わかる。済む。成る。ととのう。*運歩色葉「辨ベンスル」 〔他サ変〕べん・ず〔他サ変〕 1 わきまえる。理解する。区別する。識別する。「善悪を弁ずる」*太平記‐一六「時の変を辨(ヘン)ぜずして」 2 とりはからう。処理する。すます。「用を弁ずる」*今昔‐二六・一五「鉄の鉄と云なる物を取て、国の司に弁ずる事をなむすなる」

べん‐・ずる【弁ずる・辯ずる】🔗🔉

べん‐・ずる【弁ずる・辯ずる】 〔他サ変〕べん・ず〔他サ変〕 1 言う。述べ言う。述べる。弁説する。「一席弁ずる」 2 言いわけする。弁解する。「あれこれ弁ずる」

べん‐せい【弁済・辨済】🔗🔉

べん‐せい【弁済・辨済】 =べんさい(弁済)

べん‐せき【弁析・辨析】🔗🔉

べん‐せき【弁析・辨析】 理非をわかちきめること。理非正邪を弁別すること。

べん‐ぜつ【弁舌・辯舌】🔗🔉

べん‐ぜつ【弁舌・辯舌】 ものを言うこと。また、ものの言いかた。話しぶり。「弁舌さわやかに」

べん‐ぜつ【弁説・辨説・辯説】🔗🔉

べん‐ぜつ【弁説・辨説・辯説】 物事の道理をわけて説き明かすこと。

べん‐せんず【弁線図】(‥センヅ)🔗🔉

べん‐せんず【弁線図】(‥センヅ) ピストンとクランクなどの位置関係を記した線図。

べん‐そ【弁疏・辯疏】🔗🔉

べん‐そ【弁疏・辯疏】 =べんかい(弁解)

べん‐だい【弁代・辨代】🔗🔉

べん‐だい【弁代・辨代】 平安時代、朝廷の儀式で弁官が欠席したとき、その代理を務める者の称。

べん‐ち【弁知・辨智】🔗🔉

べん‐ち【弁知・辨智】 わきまえ知ること。物事の道理をわきまえ、思慮分別のあること。

べん‐てん【弁天・辯天・辨天】🔗🔉

べん‐てん【弁天・辯天・辨天】 「べんざいてん(弁才天)」の略。 1 (から転じて)美しい女。 2 (俗に蛇は弁才天の使いであるというところから)蛇の異称。

べんてんこぞう【弁天小僧】🔗🔉

べんてんこぞう【弁天小僧】 歌舞伎脚本「青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)」の通称。

べんてん‐じま【弁天島】🔗🔉

べんてん‐じま【弁天島】 静岡県浜名郡舞阪町、浜名湖の湖口にある小島。

べんてん‐むすめ【弁天娘】🔗🔉

べんてん‐むすめ【弁天娘】 弁天のように美しい娘。器量のすぐれている娘。

べん‐とう【弁当・辨当】(‥タウ)🔗🔉

べん‐とう【弁当・辨当】(‥タウ) 1 外出先で食事するため、器物に入れて持ち歩く食物。また、それを入れる器物。行厨(こうちゅう)。 2 外出先で仕出し屋などから取り寄せて食べる食事。 3 (形動)十分なこと。豊かなこと。*日葡辞書「Bentona(ベンタウナ)」 4 (形動)便利なこと。重宝なこと。*俳・紅梅千句‐七「弁当なことをきらへる野遊にて」

べん‐どう【弁道・道・辨道】(‥ダウ)🔗🔉

べん‐どう【弁道・道・辨道】(‥ダウ) (道に力を致す意)仏語。仏道修行に全力を注ぐこと。多く禅宗で用いる語。

べんとう‐おさめ【弁当納】(ベンタウをさめ)🔗🔉

べんとう‐おさめ【弁当納】(ベンタウをさめ) 昔、京都で、一年の最後の行楽をいう。東山の東福寺では、陰暦一〇月一七日、明治以後は一一月一七日(現在は一〇月一七日)に開山忌が行われるが、そのころ山内の通天橋付近の紅葉が見頃となり、人々は酒食を携えてここに遊び、年中の行楽の納めとした。《季・冬》

べんとう‐しゃ【弁当者】(ベンタウ‥)🔗🔉

べんとう‐しゃ【弁当者】(ベンタウ‥) 裕福な者、また、あるものに多く恵まれている者(日葡辞書)。

べんとう‐ばこ【弁当箱】(ベンタウ‥)🔗🔉

べんとう‐ばこ【弁当箱】(ベンタウ‥) 弁当を入れて持ち運ぶための器。

べんとう‐はじめ【弁当始】(ベンタウ‥)🔗🔉

べんとう‐はじめ【弁当始】(ベンタウ‥) 一年の遊山の始めの意。昔、京都で、陰暦一月一九日から二五日まで(現在は四月一九日から二五日)の法然上人の御忌には、知恩院が参詣者で賑わい、これを年中の遊覧の始めとした。《季・春》

べんとう‐もち【弁当持】(ベンタウ‥)🔗🔉

べんとう‐もち【弁当持】(ベンタウ‥) 1 弁当を持って出かけること。また、その人。 2 他人の弁当を持って従う人。

べんとう‐や【弁当屋】(ベンタウ‥)🔗🔉

べんとう‐や【弁当屋】(ベンタウ‥) 注文によって弁当を作って売る家。また、その人。

べん‐なん【弁難・辯難】🔗🔉

べん‐なん【弁難・辯難】 =ろんなん(論難)

べん‐の‐ないし【弁内侍・辨内侍】🔗🔉

べん‐の‐ないし【弁内侍・辨内侍】 鎌倉中期の女流歌人。後深草院弁内侍とも。藤原信実の女。法性寺雅平の妻。姉二人も歌人として知られ、次姉の少将内侍の死で出家し、後には長姉藻壁門院少将とも死別し、晩年は比叡山の北麓で孤独の余生を過ごした。歌は「続後撰集」以下の勅撰集などにみられる。著に「弁内侍日記」がある。生没年不詳。

べんのないしにっき【弁内侍日記・辨内侍日記】🔗🔉

べんのないしにっき【弁内侍日記・辨内侍日記】 鎌倉中期の日記。二巻。弁内侍作。寛元四年から建長四年までの間の宮中の行事、生活などを和歌を交えて書く。「後深草院弁内侍集」「弁内侍寛元記」ともいう。

べん‐ばく【弁駁・辯駁・辨駁】🔗🔉

べん‐ばく【弁駁・辯駁・辨駁】 (「べんぱく」とも)他人の説を、その誤りをついて言い破ること。反駁。

わい‐た・む【弁む・辨む】🔗🔉

わい‐た・む【弁む・辨む】 〔他マ下二〕(後世「わいだむ」とも)「わきたむ(弁)」の変化した語。*書紀‐応神九年四月(熱田本訓)「罪無きを辨(ワイタメ別訓わきため)」

わい‐ため【弁・辨】🔗🔉

わい‐ため【弁・辨】 (後世「わいだめ」とも)「わきため(弁)」の変化した語。*書紀‐神功摂政前(北野本訓)「金鼓(かねつつみ)の節(ワイタメ)無く」

わき‐た・む【弁む・辨む】🔗🔉

わき‐た・む【弁む・辨む】 〔他マ下二〕 1 (「分(わ)き矯(た)む」の意)分明にする。区別する。わいたむ。*書紀‐応神九年四月(熱田本訓)「親(みつか)ら罪無きことを辨(ワキタメ別訓わいため)て」 2 償う。弁償する。*浄・日本西王母‐三「千両が万両も、きっとわきため申べし」

わき‐ため【弁・辨】🔗🔉

わき‐ため【弁・辨】 1 わかつこと。区別すること。けじめ。わいため。*書紀‐神功摂政前(熱田本訓)「金鼓の節(ワキタメ)無く」 2 償い。弁償。

わきま・う【弁う・辨う】(わきまふ)🔗🔉

わきま・う【弁う・辨う】(わきまふ) 〔他ハ下二〕⇒わきまえる(弁)

わきまえ【弁・辨】(わきまへ)🔗🔉

わきまえ【弁・辨】(わきまへ) 1 よく見わけること。認識すること。弁別。また、心得ること。心得。 2 償うこと。支払うこと。弁償。弁済。*宇治拾遺‐一・八「おのれが金千両を負ひ給へり、其わきまへしてこそ出で給はめ」

わきまえ‐ごころ【弁心・辨心】(わきまへ‥)🔗🔉

わきまえ‐ごころ【弁心・辨心】(わきまへ‥) ものごとを弁別する心。分別する心。*源氏‐若菜下「これはさるわきまへ心も、をさをさ侍らぬものなれど」

わきま・える【弁える・辨える】(わきまへる)🔗🔉

わきま・える【弁える・辨える】(わきまへる) 〔他ア下一(ハ下一)〕わきま・ふ〔他ハ下二〕(四段動詞「わく(分)」から派生か。室町時代頃からヤ行にも活用) 1 見わける。識別する。弁別する。よく理解する。心得る。また、よく判断してふるまう。よく理解して処理する。「善悪をわきまえる」「身のほどをわきまえる」*大慈恩寺三蔵法師伝院政期点‐八「邪正雑り擾(みた)れて、水乳分(ワキマヘ)不らむことを」 2 償う。弁償する。返済する。支払う。また、始末する。ととのえる。*今昔‐二〇・三一「彼の母の借る所の稲を員の如く弁へて」

わきま・ゆ【弁ゆ・辨ゆ】🔗🔉

わきま・ゆ【弁ゆ・辨ゆ】 〔他ヤ下二〕⇒わきまえる(弁)

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