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おお‐ともい【弁=官・辨=官】おほともひ🔗🔉

おお‐ともい【弁官・辨官】おほともひ べんかん(弁官)

ばん‐ず【△弁△事・×辨△事】🔗🔉

ばん‐ず【事・×事】 禅寺で、雑務に従う者。べんじ。

べざい‐せん【△弁才船・△弁財船】🔗🔉

べざい‐せん【弁才船・弁財船】 江戸時代に内航海運で活躍した和船の形式。船底材の先に船首材、後ろに幅広の戸立てをつけ、三段の外板などを組み合わせ、四角帆一枚を用いるもの。帆走性能がよく、少数の乗組員で運航できるため、瀬戸内海を中心に発達して普及。菱垣(ひがき)廻船・樽(たる)廻船・北前船などに用いられた。千石船。べざいぶね。べんざいせん。

べざい‐てん【弁才天・弁財天】🔗🔉

べざい‐てん【弁才天・弁財天】 べんざいてん(弁才天)

べん【弁・×辨】🔗🔉

べん【弁・×辨】 物事の区別を見分けること。「上下の―」物事を十分に理解すること。わきまえ。「是非の―」弁官(べんかん)

べん【弁・×瓣】🔗🔉

べん【弁・×瓣】 花びら。また、その数をかぞえる語。「五―の花」管の途中や両端にあって、流体の遮断や流量の調整などのため、開閉できる装置。バルブ。「―を開く」心臓などにある弁膜。ウリの実のなかご。

べん【弁・×辯】🔗🔉

べん【弁・×辯】 ものの言いよう。話のしかた。「―の立つ人」話。言葉で言い表すこと。「社長就任の―」「入社の―」その地方の言葉づかい。「大阪―」

弁が立・つ🔗🔉

弁が立・つ 話し方がうまい。雄弁である。「政治家だけあってさすがに―・つ」

弁を弄(ろう)・する🔗🔉

弁を弄(ろう)・する かってなことを言いたてる。へりくつを言う。「―・して言い逃れる」

べんえん【弁円・辨円】ベンヱン🔗🔉

べんえん【弁円・辨円】ベンヱン 円爾(えんに)

べん‐かい【弁解・×辯解】🔗🔉

べん‐かい【弁解・×辯解】 [名]スル言い訳をすること。言いひらき。「―しても遅い」「―がましい」

べん‐かん【弁官・×辨官】‐クワン🔗🔉

べん‐かん【弁官・×辨官】‐クワン 律令制で、太政官(だいじようかん)に属し、文書事務や、諸官司・諸国との連絡などをつかさどった官。左弁官と右弁官に分かれ、それぞれ大弁・中弁・少弁が置かれ、その下に大史・少史があった。おおともいのつかさ。弁。

べんかん【弁韓】🔗🔉

べんかん【弁韓】 古代朝鮮の三韓の一。朝鮮半島南部にあった一二国からなる部族国家の総称。また、その種族・居住地域名。現在の慶尚南道西南部にあたる。のちに加羅(から)(任那(みまな))となり、六世紀に新羅(しらぎ)に併合された。弁辰。

べんかん‐の‐くだしぶみ【弁官下文】ベンクワン‐🔗🔉

べんかん‐の‐くだしぶみ【弁官下文】ベンクワン‐ 官宣旨(かんせんじ)

べんけい【弁慶・辨慶】🔗🔉

べんけい【弁慶・辨慶】 ?〜一一八九]鎌倉初期の僧。幼名、鬼若。号、武蔵坊(むさしぼう)。義経記・吾妻鏡・平家物語などによれば、熊野の別当の子で、兄頼朝と不和になり奥州に落ちる源義経に従い、安宅(あたか)の関での難を救い、衣川の戦で全身に矢を受けて立ちながら息絶えたと伝えられる。能・歌舞伎・浄瑠璃などに英雄豪傑として描かれる。強い者。また、強がる者。「内―」「陰―」《弁慶が七つ道具を背負った姿、また、衣川の合戦で、体中に矢を射立てられて立ち往生した姿から》道具の名。竹筒に多くの穴をあけたもので、うちわや台所道具をさしておくもの。わらを束ね、筒状にしたものを棒の先につけて、風車や柄につけた飴(あめ)などをさし、売り歩いたもの。大尽客の取り巻き。幇間(ほうかん)。「勘六貴様も―に連れて行く」〈浄・歌祭文〉「弁慶縞」の略。

弁慶の立ち往生(おうじよう)🔗🔉

弁慶の立ち往生(おうじよう) 《弁慶が大長刀(なぎなた)をつえにして立ったまま死んだというところから》進退きわまってどうにもならないことのたとえ。

弁慶の泣き所🔗🔉

弁慶の泣き所 《弁慶ほどの豪傑でも痛がって泣く急所の意》向こうずね。強い者の、最も弱い所。ただ一つの弱点。

べんけい‐がに【弁慶×蟹】🔗🔉

べんけい‐がに【弁慶×蟹】 イワガニ科の甲殻類。海岸の湿地にすみ、甲幅約三センチ。アカテガニに似るが、はさみと甲の前半が橙赤色で、目の後方に突起がある。本州中部以南に分布。

べんけい‐じま【弁慶×縞】🔗🔉

べんけい‐じま【弁慶×縞】 縞柄の一。紺と浅葱(あさぎ)、紺と茶などの二種の色糸を縦横の両方に使って、碁盤目の格子縞に織ったもの。弁慶格子。

べんけい‐じょうし【弁慶上使】‐ジヤウシ🔗🔉

べんけい‐じょうし【弁慶上使】‐ジヤウシ 浄瑠璃「御所桜堀川夜討」の三段目切(きり)の通称。義経の正室京の君の首受け取りの上使となった弁慶が、初めて会ったわが娘の信夫(しのぶ)を身代わりとする苦衷を描く。

べんけい‐そう【弁慶草】‐サウ🔗🔉

べんけい‐そう【弁慶草】‐サウ ベンケイソウ科の多年草。山地に生え、高さ約五〇センチ。葉は対生し、楕円形で厚く、白みを帯びる。夏から秋、淡紅色の小花が多数集まって咲く。ベンケイソウ科の双子葉植物は約一五〇〇種がオーストラリアを除く全世界に分布。多肉性の草本が多く、キリンソウ・タコノアシなども含まれる。いきぐさ。《季 秋》

べんけい‐よみ【弁慶読み】🔗🔉

べんけい‐よみ【弁慶読み】 ぎなた読み

べん‐ご【弁護・×辯護】🔗🔉

べん‐ご【弁護・×辯護】 [名]スルその人の利益になるように主張して助けること。また、その人に代わって事情をよく説明してかばうこと。「非難の矢面に立たされた友人を―する」「自己―」

べん‐こう【弁口・×辯口】🔗🔉

べん‐こう【弁口・×辯口】 口のきき方。また、口先のうまいこと。「彼女の名前を聞いた刹那の健三は、すぐその―に思い到った」〈漱石・道草〉

べん‐こう【弁巧・×辯巧】‐カウ🔗🔉

べん‐こう【弁巧・×辯巧】‐カウ 物言いの巧みなこと。口先のうまいこと。「―にまどわされる」

べんご‐し【弁護士】🔗🔉

べんご‐し【弁護士】 当事者その他の関係人の依頼または官公署の委嘱によって、訴訟に関する行為その他一般の法律事務を行うことを職務とする者。一定の資格を持ち、日本弁護士連合会に備えた弁護士名簿に登録されなければならない。→弁護人

べんごし‐かい【弁護士会】‐クワイ🔗🔉

べんごし‐かい【弁護士会】‐クワイ 弁護士の品位を保持し、弁護士事務の改善・進歩を図るため、弁護士の指導・連絡および監督に関する事務を行う法人。地方裁判所の管轄区域ごとに設立される。全国の弁護士会は、日本弁護士連合会を設立する。

べんごし‐ほう【弁護士法】‐ハフ🔗🔉

べんごし‐ほう【弁護士法】‐ハフ 弁護士の使命・職務・資格・登録・権利義務などのほか、弁護士会および懲戒に関する事項を規定している法律。昭和二四年(一九四九)施行。

べんご‐にん【弁護人】🔗🔉

べんご‐にん【弁護人】 刑事訴訟において、被疑者・被告人の利益を保護することを任務とする者。原則として弁護士の中から選任されるが、裁判所の許可を得て弁護士でない者(特別弁護人)を選任する場合もある。

べん‐ざ【弁座・×瓣座】🔗🔉

べん‐ざ【弁座・×瓣座】 止め弁などで、流量調節のために上下する弁を受ける側の部分。

べん‐さい【弁才・×辯才】🔗🔉

べん‐さい【弁才・×辯才】 《「べんざい」とも》能弁の才能。巧みに話す能力。「―にたける」

べん‐さい【弁済・×辨済】🔗🔉

べん‐さい【弁済・×辨済】 [名]スル借りたものを相手に返すこと。債務者または第三者が、債務の内容である給付を実現して債権を消滅させること。「債務を―する」→履行

べんざい‐てん【弁才天・弁財天・辯才天・辨財天】🔗🔉

べんざい‐てん【弁才天・弁財天・辯才天・辨財天】 《梵Sarasvatiの訳》インド神話で、河川の女神。音楽・弁舌・財福・智慧の徳があり、吉祥天とともに信仰された。仏教・ヒンズー教に取り入れられ、ふつう琵琶(びわ)を弾く天女の姿で表される。また、日本では財福の神として弁財天と書かれるようになり、七福神の一として信仰される。弁天。べざいてん。

べんさい‐るい【弁×鰓類・×瓣×鰓類】🔗🔉

べんさい‐るい【弁×鰓類・××鰓類】 二枚貝の類。弁状のえらをもつのでいう。

べん‐ざし【弁指し・×辨指し】🔗🔉

べん‐ざし【弁指し・×辨指し】 近世、九州などの漁村で、村の庄屋に相当する役人。また、漁労組織の指揮をとる者。

べん‐し【弁士・×辯士】🔗🔉

べん‐し【弁士・×辯士】 話し方のじょうずな人。「彼はなかなかの―だ」演説や講演などをする人。無声映画の上映の際、映画の進行につれてその説明をする人。活弁(かつべん)

べん‐じ【弁事・×辨事】🔗🔉

べん‐じ【弁事・×辨事】 事務を取り扱うこと。また、その人。禅寺での職位の一。首座(しゆそ)に侍して雑務を行う者。ばんず。明治元年(一八六八)太政官の総裁局に置かれ庶務に従事した職員の称。

べん‐しき【弁識・×辨識】🔗🔉

べん‐しき【弁識・×辨識】 [名]スル物事の道理を理解すること。わきまえ知ること。「分明に―せられたり」〈鴎外訳・即興詩人〉

べんじ‐た・てる【弁じ立てる】🔗🔉

べんじ‐た・てる【弁じ立てる】 [動タ下一]一方的に話をする。まくしたてる。「縁日の手品師の口調でべらべら―・てます」〈谷崎・幇間〉

べん‐しゃ【弁者・×辯者】🔗🔉

べん‐しゃ【弁者・×辯者】 《「べんじゃ」とも》弁舌の巧みな人。能弁家。「あの国野と云う男は中々の―で」〈鉄腸・雪中梅〉

べん‐しょう【弁証・×辯証・×辨証】🔗🔉

べん‐しょう【弁証・×辯証・×辨証】 [名]スル弁論によって証明すること。また、是非・善悪を弁別して証明すること。「シォペンハウエルの―したる仏法の教理」〈上田敏訳・海潮音〉

べん‐しょう【弁償・×辨償】‐シヤウ🔗🔉

べん‐しょう【弁償・×辨償】‐シヤウ [名]スル人に与えた損害を、金銭または物品によって埋め合わせすること。「割った窓ガラスを―する」

べんしょう‐ほう【弁証法】‐ハフ🔗🔉

べんしょう‐ほう【弁証法】‐ハフ(ギリシア)dialektik(ドイツ)Dialektik》対話・弁論の技術の意。ソクラテスやプラトンでは、事物の本質を概念的に把握するための方法とされ、アリストテレスでは、真の命題からの論証的推理から区別され、確からしい前提からの推論を意味した。カントは、理性が不可避的に陥る錯覚として、仮象の論理の意に用いた。ヘーゲルは、思考と存在を貫く運動・発展の論理ととらえたが、その本質は思考(概念)の自己展開にある。概念が自己内に含む矛盾を止揚して高次の段階へ至るという論理構造は、一般には正・反・合、定立・反定立・総合という三段階で説明されている。また、マルクスやエンゲルスは、唯物論の立場から、自然・社会・歴史の運動・発展の論理ととらえた。

べんしょうほう‐しんがく【弁証法神学】ベンシヨウハフ‐🔗🔉

べんしょうほう‐しんがく【弁証法神学】ベンシヨウハフ‐(ドイツ)dialektische Theologie》第一次大戦後、ドイツ・スイスを中心にK=バルト・ブルンナー・ブルトマンらによって唱えられ、思想界に大きな影響を与えたキリスト教神学運動。神の超越性と人間の認識的な限界、すなわち神と人との断絶を主張し、両者の弁証法的関係から信仰が始まると説いた。危機神学。

べんしょうほうてき‐ゆいぶつろん【弁証法的唯物論】ベンシヨウハフテキ‐🔗🔉

べんしょうほうてき‐ゆいぶつろん【弁証法的唯物論】ベンシヨウハフテキ‐(ドイツ)dialektischer Materialismus》マルクスとエンゲルスが一八四〇年代にヘーゲルの弁証法とフォイエルバッハの唯物論を批判的に摂取して創始し、レーニン・毛沢東らが進展させた哲学説。自然・社会・歴史の発展過程を、物質的なものの弁証法的発展としてとらえた。唯物弁証法。

べんしょうほうてき‐ろんりがく【弁証法的論理学】ベンシヨウハフテキ‐🔗🔉

べんしょうほうてき‐ろんりがく【弁証法的論理学】ベンシヨウハフテキ‐(ドイツ)dialektische Logik》形式論理学に対し、ヘーゲルおよびマルクス主義における論理学。客観的実在および思考の弁証法的な運動・発展の法則を対象とする。

べん・じる【弁じる・×辨じる】🔗🔉

べん・じる【弁じる・×辨じる】 [動ザ上一]「べん(弁・辨)ずる」(サ変)の上一段化。「理非を―・じる」

べん・じる【弁じる・×辯じる】🔗🔉

べん・じる【弁じる・×辯じる】 [動ザ上一]「べん(弁・辯)ずる」(サ変)の上一段化。「滔々(とうとう)と―・じる」

べんしん‐ろん【弁神論】🔗🔉

べんしん‐ろん【弁神論】 《theodicy》世界における悪の存在が、世界の創造者である全能な神の善性と矛盾するものではないことを弁明しようとする神の弁護論。ライプニッツが初めて用いた語で、著書「弁神論」において体系的に論じた。神義論。

べん・ずる【弁ずる・×辨ずる】🔗🔉

べん・ずる【弁ずる・×辨ずる】 [動サ変]べん・ず[サ変]物事をわきまえる。区別する。「物事の善悪を―・ずる」物事を処理する。取り計らう。すませる。「商用を―・ずる」「資金を―・ずる」解決する。ととのう。すむ。「事が―・ずる」

べん・ずる【弁ずる・×辯ずる】🔗🔉

べん・ずる【弁ずる・×辯ずる】 [動サ変]べん・ず[サ変]言う。述べる。話す。「一席―・ずる」弁明する。弁解する。「父の名誉のために―・ずる」

べん‐ぜつ【弁舌・×辯舌】🔗🔉

べん‐ぜつ【弁舌・×辯舌】 ものを言うこと。また、ものの言い方。話しぶり。「―をふるう」

べん‐ぜつ【弁説・×辨説・×辯説】🔗🔉

べん‐ぜつ【弁説・×辨説・×辯説】 [名]スル物事の道理を説き明かすこと。「一々近接なる適例を列挙し、丁寧反復して―せり」〈逍遥・内地雑居未来之夢〉

べん‐そ【弁×疏・×辯×疏】🔗🔉

べん‐そ【弁×疏・××疏】 [名]スル言いわけをすること。弁解。「自分の事のように心で―した」〈有島・或る女〉

べん‐ち【弁知・×辨×智】🔗🔉

べん‐ち【弁知・××智】 [名]スルわきまえ知ること。思慮分別のあること。「已に道義をしも―したれば」〈逍遥・小説神髄〉

べんちょう【弁長・辨長】ベンチヤウ🔗🔉

べんちょう【弁長・辨長】ベンチヤウ一一六二〜一二三八]鎌倉前期の浄土宗の僧。浄土宗鎮西派の祖。筑前の人。字(あざな)は弁阿。号、聖光坊。比叡山で天台宗を学ぶ。のち、法然の弟子となり、九州に念仏を広めた。鎮西上人。

べん‐てん【弁天・×辯天・×辨天】🔗🔉

べん‐てん【弁天・×辯天・×辨天】 「弁才天」の略。から転じて》美しい女性。

べんてん‐こぞう【弁天小僧】🔗🔉

べんてん‐こぞう【弁天小僧】 歌舞伎狂言「青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)」の登場人物。白浪五人男の一人。女装して悪事を働く。弁天小僧菊之助。

べんてん‐じま【弁天島】🔗🔉

べんてん‐じま【弁天島】 静岡県、浜名湖南部にある島。大小七つの島からなる。保養・観光地。弁天神社・弁天島温泉がある。

べんてん‐むすめ【弁天娘】🔗🔉

べんてん‐むすめ【弁天娘】 弁才天のように器量のいい娘。

べん‐とう【弁当】‐タウ🔗🔉

べん‐とう【弁当】‐タウ 外出先で食べるために持っていく食べ物。「手―」料理店などで出す、主食と副食を箱などに詰めたもの。「幕の内―」

べんとう‐ばこ【弁当箱】ベンタウ‐🔗🔉

べんとう‐ばこ【弁当箱】ベンタウ‐ 弁当を入れて持ち運ぶ器。

べんとう‐もち【弁当持(ち)】ベンタウ‐🔗🔉

べんとう‐もち【弁当持(ち)】ベンタウ‐ 弁当を持参すること。また、その人。腰弁。他人の弁当を持って付き従う人。転じて、ある人に付き従って機嫌をうかがう人。

べん‐なん【弁難・×辯難】🔗🔉

べん‐なん【弁難・×辯難】 [名]スル言葉を用いて非難すること。論難。「府下及び地方の新聞紙までも…互に―攻撃し」〈鉄腸・花間鶯〉

べん‐の‐ないし【弁内侍・辨内侍】🔗🔉

べん‐の‐ないし【弁内侍・辨内侍】 鎌倉中期の女流歌人。藤原信実の娘。後深草天皇に仕えた。のち、出家。著「弁内侍日記」。後深草院弁内侍。生没年未詳。

べんのないしにっき【弁内侍日記】🔗🔉

べんのないしにっき【弁内侍日記】 弁内侍の日記。二巻。寛元四〜建長四年(一二四六〜五二)の間の宮中の行事を、和歌を交えながら記したもの。後深草院弁内侍集。

べん‐ばく【弁×駁・×辯×駁】🔗🔉

べん‐ばく【弁×駁・××駁】 [名]スル《「べんぱく」とも》他人の説の誤りを突いて論じ、攻撃すること。反駁(はんばく)。「論敵を―する」

べん‐ぱつ【弁髪・×辮髪】🔗🔉

べん‐ぱつ【弁髪・×辮髪】 北方アジア諸民族の間で行われた男子の髪形。清国を建てた満州民族の場合、頭の周囲の髪をそり、中央に残した髪を編んで後ろへ長く垂らしたもの。清朝は漢民族にこれを強制した。中華民国になって廃止。

べん‐べつ【弁別・×辨別】🔗🔉

べん‐べつ【弁別・×辨別】 [名]スル物事の違いをはっきりと見分けること。識別。「理非を―する」

べんべつ‐いき【弁別×閾】‐ヰキ🔗🔉

べんべつ‐いき【弁別×閾】‐ヰキ 心理学で、同種の刺激を変化させたとき、その相違を感知できる最小の刺激差。最小可知差異。丁度可知差異。

べん‐まく【弁膜・×瓣膜】🔗🔉

べん‐まく【弁膜・×瓣膜】 心臓や血管・リンパ管の内部にある、血液やリンパの逆流を防ぐためのひだ状の膜。弁。

べんむ‐かん【弁務官・×辨務官】‐クワン🔗🔉

べんむ‐かん【弁務官・×辨務官】‐クワン 保護国・植民地などに派遣され、政治・外交の指導や事務の処理に当たる官吏。

べん‐めい【弁明・×辯明・×辨明】🔗🔉

べん‐めい【弁明・×辯明・×辨明】 [名]スル事情などを説明してはっきりさせること。「事のやむなきを―する」他人の非難などに対して、言い開きをすること。「―の余地がない」「失言を―する」

べん‐り【弁理・×辨理】🔗🔉

べん‐り【弁理・×辨理】 [名]スル物事を判別して適切に処理すること。「文書印契の事を―しけり」〈中村訳・西国立志編〉

べんり‐こうし【弁理公使】🔗🔉

べんり‐こうし【弁理公使】 外交使節の第三の階級。公使に次ぎ、代理公使の上位。現在ではほとんど用いられていない。

べんり‐し【弁理士】🔗🔉

べんり‐し【弁理士】 特許・実用新案・意匠・商標に関して、特許庁などに対する手続きの代理や鑑定などの事務を行うことを職業とする者。弁理士法に定める資格を持ち、弁理士登録簿に登録されなければならない。

べん‐ろん【弁論・×辯論】🔗🔉

べん‐ろん【弁論・×辯論】 [名]スル大勢の前で、意見を述べること。「壇上で―する」「―大会」互いに論じ合うこと。また、その議論。法律用語。民事訴訟法上、訴訟当事者の陳述。→口頭弁論刑事訴訟法上、公判手続きのこと。特に、公判期日における訴訟関係人の陳述。→最終弁論

べんろん‐しゅぎ【弁論主義】🔗🔉

べんろん‐しゅぎ【弁論主義】 民事訴訟法上、訴訟の解決または審理の資料の収集を当事者の権能かつ責任であるとする主義。刑事訴訟法では当事者主義ともいう。

わい‐だ・む【弁=別む・辨=別む】🔗🔉

わい‐だ・む【弁別む・辨別む】 [動マ下二]《「わきだむ」の音変化。古くは「わいたむ」とも》区別する。弁別する。「など是ほどの事―・めぬぞ」〈読・雨月・蛇性の婬〉

わい‐だめ【弁=別・辨=別・分=別】🔗🔉

わい‐だめ【弁別・辨別・分別】 《「わきだめ」の音変化。古くは「わいため」とも》区別。差別。けじめ。「貴賤の言語に―なく」〈逍遥・小説神髄〉

わきま・う【△弁ふ・×辨ふ】わきまふ🔗🔉

わきま・う【弁ふ・×辨ふ】わきまふ [動ハ下二]「わきまえる」の文語形。

わきまえ【△弁え・×辨え】わきまへ🔗🔉

わきまえ【弁え・×辨え】わきまへ 物事の違いを見分けること。弁別。「前後の―もなく酔いつぶれる」道理をよく知っていること。心得。「―のない人」つぐない。弁償。「おのれが金千両を負ひ給へり。その―してこそ出で給はめ」〈宇治拾遺・一〉

わきま・える【△弁える・×辨える】わきまへる🔗🔉

わきま・える【弁える・×辨える】わきまへる [動ア下一]わきま・ふ[ハ下二]物事の違いを見分ける。弁別する。区別する。「事の善悪を―・える」「公私の別を―・えない」物事の道理をよく知っている。心得ている。「礼儀を―・える」「場所柄を―・えない振る舞い」つぐなう。弁償する。「盗みし物だに―・へなば、助けてとらせ」〈読・春雨・樊

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