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すく‐と🔗🔉

すく‐と 〔副〕勢いよく、まっすぐに立っているさまを表す語。*狂言記・酢薑「すくとたっておちゃる」

すくど🔗🔉

すくど もみがら。すくも。すくぼ。

す‐く【秀句】🔗🔉

す‐く【秀句】 =しゅうく(秀句)

す・く【好く】🔗🔉

す・く【好く】 〔自カ四〕 1 好色に振る舞う。恋に打ち込む。*伊勢‐四〇「昔の若人は、さるすける物思ひをなんしける」 2 風流の道に深く心をよせる。*枕‐一八〇「そのころいたうすいたるものにいはれ、心ばせなどある人の」 3 (「…に好く」の形で)その物事に興味を持つ。*虎寛本狂言・鱸庖丁「御狩にすかせ給ふにより」 4 好感を持つ。愛着を感ずる。*伎・傾城壬生大念仏‐上「すいた男じゃ。あの酒の酔(ゑい)を内へ呼べ」 〔他カ五(四)〕 1 愛情を感ずる。このむ。たしなむ。*古今連談集‐下「いづれも道をすくと云て、花やかなる方は聞えざる也」 2 異性に対して情愛の気持を抱く。愛情を感じる。

す・く【次く】🔗🔉

す・く【次く】 〔自カ四〕そのあとに続く。「書紀‐天武五年九月」に「次<次、此をば須岐と云ふ>丹波国訶沙郡」、「万葉‐二七九」に「名次山」、「二十巻本和名抄‐七」に「近江国〈略〉湯次〈由須木〉」という地名が見られることなどから存在が推定される語。

す・く【助く】🔗🔉

す・く【助く】 〔他カ下二〕⇒すける(助)

す・く【食く】🔗🔉

す・く【食く】 〔他カ四〕食う。食べる。特に、水などで食物を口に流し込む。*源氏‐総角「松の葉をすきてつとむる山伏だに」

す・く【剥く】🔗🔉

す・く【剥く】 〔他カ四〕うすく切りとる。そぐ。

す・く【透く・空く】🔗🔉

す・く【透く・空く】 〔自カ五(四)〕 空間的、または時間的に、すきが生じる。 1 すきまができる。*名語記‐三「そのつぼ、すこしもたがひぬれば、とめのあはずして、すく也」 2 そなわっていたり、つまっていたりしたものが欠けてまばらになる。希少になる。「車内が空く」*源氏‐総角「歯はうちすきて、愛敬なけにいひなす女あり」 3 肉がおちる。頬がたるむ。*毛詩抄(京大二十冊本)‐四「上へは広けれども頬がすいたれば悪ぞ」 4 時間のあきができる。ひまになる。「手がすく」 5 手抜かりがある。油断をする。*伎・名歌徳三舛玉垣‐四立「すいた所、といっちゃア毛の穴より外にゃアござりませぬ」 6 つかえていたものがとれる。さっぱりする。「胸がすく」 7 空腹になる。*閑居友‐上「れいよりも、けにすきいりぬへくおほえけれは」 (透)物のすきまからとおる。 1 物をとおして見える。すける。*宇津保‐内侍督「いまさへやすきてみゆらん夏衣」 2 物の間をとおる。*宇治拾遺‐一・一八「かきふせて風のすく所に臥せたり」

す・く【掬く・抄く】🔗🔉

す・く【掬く・抄く】 〔他カ四〕=すくう(掬)1*梁塵秘抄‐二「大津の西へ、雑魚(ざこ)すきに」

す・く【梳く】🔗🔉

す・く【梳く】 〔他カ五(四)〕櫛(くし)などで、髪の毛をかけてとおし、そろえる。髪の毛をとかす。くしけずる。*日葡辞書「カミヲ suqu(スク)」

す・く【結く・編く】🔗🔉

す・く【結く・編く】 〔他カ四〕糸で網を編む。*東大寺諷誦文平安初期点「魚退きて網を造(スカ)むには如かじと云ふが如し」

す・く【漉く・抄く】🔗🔉

す・く【漉く・抄く】 〔他カ五(四)〕 1 紙の原料を水に溶かし、簀子(すのこ)の上にすくいあげて、薄く平らに作る。紙を作る。*源氏‐鈴虫「紙屋(かんや)の人を召して、<略>心ことに清らかにすかせ給へるに」 2 紙を作るように薄く平らなものを作る。「海苔をすく」*南海寄帰内法伝平安後期点‐一「生(なま)しく踈(スキ)たる薄き絹をもてして」

す・く【鋤く】🔗🔉

す・く【鋤く】 〔他カ五(四)〕 1 農具の鋤(すき)・鍬(くわ)などで土地を耕す。農作物を植えるために田畑を掘りおこす。*小川本願経四分律平安初期点「地を耕(スキ)已りて」 2 除く。取りのける。「奸をすく」

すくい【掬・抄】(すくひ)🔗🔉

すくい【掬・抄】(すくひ) 1 すくうこと。すくいとること。また、そのもの。 2 「すくいばち(掬撥)」の略。 3 取引市場の定期取引で、短期間の転売、買戻しによって僅少の利益を得ること。また、相場で機敏に立ち回って利益を得ること。 4 織物の一種。綴織と同様の工程で模様を織り出すが、綴織よりも、太く粗悪な糸を用いたもの。名古屋帯、袋帯などに用いる。 5 潮の干満の差の大きい沿海地方で海中に石を積んで一〇〇メートル前後の半円形の囲いをつくり、干潮時に囲いの外に出られないで残っている魚を採る漁法。有明海沿岸地方、沖縄などに残る。

スクイズ🔗🔉

スクイズ (アメリカsqueeze)=スクイズプレー

すくい【救】(すくひ)🔗🔉

すくい【救】(すくひ) 1 すくうこと。助けること。救助。救済。「救いの手をさしのべる」 2 兵を出して助けること。加勢。助勢。*大唐西域記巻十二平安中期点「寇の至るにびて、救(スクヒ)を求むる所無し」 3 キリスト教会で、イエス‐キリストの十字架によって成就された人類の救済。 4 希望がもてるような、ほっとした気持や状態。「救いのない小説」

すくい‐あ・げる【掬い上げる】(すくひ‥)🔗🔉

すくい‐あ・げる【掬い上げる】(すくひ‥) 〔他ガ下一〕すくひあ・ぐ〔他ガ下二〕物をすくって引き上げる。また、すくうように横に持ち上げる。

すくい‐あみ【掬網】(すくひ‥)🔗🔉

すくい‐あみ【掬網】(すくひ‥) 三角形、円形などの袋状の網地を、竹、木、針金などのわくに取りつけ、柄をつけた小形の網。昆虫や、小魚、釣り上げた魚をすくいとるのに用いる。叉手(さで)。たも。すくいだま。

すくい‐がた・い【救い難い】(すくひ‥)🔗🔉

すくい‐がた・い【救い難い】(すくひ‥) 〔形口〕すくひがた・し〔形ク〕助けることがむずかしい。良い方面に導きにくい。度しがたい。「救いがたい頑迷さ」

すくい‐きん【救金】(すくひ‥)🔗🔉

すくい‐きん【救金】(すくひ‥) 江戸時代、火災・飢饉・洪水などの災害にあって困っている人を救助するために与えた金銭。

すくい‐ごや【救小屋】(すくひ‥)🔗🔉

すくい‐ごや【救小屋】(すくひ‥) =おすくいごや(御救小屋)

スクイズ‐プレー🔗🔉

スクイズ‐プレー (アメリカsqueeze play)野球で、無死または一死の時、三塁走者を生還させるため、打者と走者が示し合わせ、走者が走り、打者がバントをして得点する戦法。

すくい‐だ・す【救い出す】(すくひ‥)🔗🔉

すくい‐だ・す【救い出す】(すくひ‥) 〔他サ五(四)〕困ったり苦しんだりしている状態から助け出す。

すくい‐だま【掬玉】(すくひ‥)🔗🔉

すくい‐だま【掬玉】(すくひ‥) (「掬玉網」の略)=すくいあみ(掬網)

すくい‐と・る【掬い取る】(すくひ‥)🔗🔉

すくい‐と・る【掬い取る】(すくひ‥) 〔他ラ五(四)〕 1 すくい上げて取る。 2 米相場で利益を得る。

すくい‐なげ【掬投】(すくひ‥)🔗🔉

すくい‐なげ【掬投】(すくひ‥) 1 相撲のきまり手で、下手に差した手でまわしをひかず、相手をすくい上げるようにして倒すか、土俵外に出すかする技。 2 柔道で、相手をうしろすみにくずし、両手で相手をすくいあげるようにして腰にのせ、真うしろに投げる技。また、片手を相手の両足の間に差し入れて片足をすくい上げて投げるものもいう。

すくい‐ぬし【救主】(すくひ‥)🔗🔉

すくい‐ぬし【救主】(すくひ‥) 1 すくってくれる人。救助者。 2 救世主のこと。きゅうしゅ。

すくい‐ばち【掬撥】(すくひ‥)🔗🔉

すくい‐ばち【掬撥】(すくひ‥) 三味線や琵琶のひき方の一つ。撥で弦を下からすくうようにしてひくこと。

すくい‐ぶね【救船】(すくひ‥)🔗🔉

すくい‐ぶね【救船】(すくひ‥) 1 遭難者・遭難船を救助する船。たすけぶね。 2 たすけ。助勢。

すくい‐まい【救米】(すくひ‥)🔗🔉

すくい‐まい【救米】(すくひ‥) =おすくいまい(御救米)

すく‐いん【宿院】(‥ヰン)🔗🔉

すく‐いん【宿院】(‥ヰン) 「しゅくいん(宿院)」の直音表記。*蜻蛉‐中「すく院のいとむづかしげなるに、とどまりぬる」

すく・う【掬う・抄う】(すくふ)🔗🔉

すく・う【掬う・抄う】(すくふ) 〔他ワ五(ハ四)〕 1 液状や粉末状のものを、手、匙(さじ)、柄杓(ひしゃく)、網などで上へかすめるようにして取り出す。また、液状の物の中から物を取り上げる。くみあげる。しゃくる。「金魚をすくう」*蘇悉地羯羅経承保元年点「次に水を掬(すくフ)」 2 物を上へ持ち上げる。下から上へ急に持ち上げる。*曾我物語‐八「乗りたる馬を主共に中にすくうて投げ上げ」 3 かいくる。繰る。*源平盛衰記‐一五「馬の足のとづかん程は、手綱をすくうて歩ませよ」 4 横にはらう。かっさらう。「足をすくう」 5 米相場師仲間で、米の転売、買戻しによって、わずかな利益を得る。また、すべてもうけとなることもいう。*洒・北華通情「ふんで愁へざるは新地の宴(たて)にあらはれ、すくふて足とせざるは、天神金毘羅の朝参りにみえたり」

すく・う【救う・済う・拯う】(すくふ)🔗🔉

すく・う【救う・済う・拯う】(すくふ) 〔他ワ五(ハ四)〕 1 力を添えて苦痛、難儀、危険からのがれられるようにしてやる。助ける。救助する。*源氏‐明石「身にかへてこの御身ひとつをすくひたてまつらむと」 2 加勢する。助力する。 3 悪を正す。なおす。横道にそれたものを正道にもどす。*書紀‐皇極三年正月(岩崎本訓)「人と為、忠正(たたしく)して匡済(スクフ)心有り」 4 物を与えて、飢えや貧困からのがれられるようにする。めぐむ。施与する。賑恤(しんじゅつ)する。*書紀‐仁徳六七年(前田本訓)「恵を施して困窮(くるしくたしなき)を振(スクフ)」 5 現世・来世での罪や苦患(くげん)をのがれられるようにする。*西大寺本金光明最勝王経平安初期点‐六「能く三千大千世界の有縁の衆生を救(スクハ)む」

す‐く・う【巣くう】(‥くふ)🔗🔉

す‐く・う【巣くう】(‥くふ) 〔自ワ五(ハ四)〕 1 (鳥などが)巣をつくる。巣をつくってすむ。*竹取「つはくらめの巣くひたらは告よ」 2 悪人などが集まって住む。たまりにする。*大唐三蔵玄奘法師表啓平安初期点「楽(たのしみ)、囿(まどか)にして班を馴(なつ)け、阿(くま)に巣(すク)ひて律を響(ひび)かす」 3 心の中に悪い考えなどが宿ったり、また、体内に病気がはびこったりすることをたとえていう語。「胸に巣くう病毒」

スクーター🔗🔉

スクーター (英scooter) 1 子どもの遊び具の一つ。細長い台にハンドルのついた三輪車。台に片足を乗せ、他の足で地面をけってすべる。 2 またがらないでひざをそろえて乗れる軽自動二輪車。

スクーナー🔗🔉

スクーナー (英schooner)〈スクーネル〉 1 =スクーネルせん(―船) 2 マストが二本以上あるヨット。

スクーネル‐せん【スクーネル船】🔗🔉

スクーネル‐せん【スクーネル船】 西洋型帆船の一種。一八世紀以来アメリカで発達した、マストを二本以上もつ軽快な縦帆船。スクーナー。

スクープ🔗🔉

スクープ (英scoop) 1 (―する)新聞、雑誌で、他社を出し抜いて、重大な事実をつかみ、それをいちはやく記事にすること。また、その記事。特ダネ。 2 =スコップ

スクーリング🔗🔉

スクーリング (英schooling)通信教育で、学生や生徒が登校して一定時数の面接指導を受けること。

スクール🔗🔉

スクール (英school) 1 学校。現代では多く、他の語と複合して用いられる。 2 流派。学派。 3 「スクールフィギュア」の略。

スクール‐カラー🔗🔉

スクール‐カラー (洋語school colour) 1 校風。 2 ある学校を象徴するものとして定められた色。ユニホームや校旗などに用いられる。

スクール‐バス🔗🔉

スクール‐バス (英school bus)主に児童・生徒・学生の通学輸送用のバス。

スクール‐フィギュア🔗🔉

スクール‐フィギュア (英school figure)フィギュアスケート競技で、競技者は規定してある図形を抽せんで選び、氷上に描かれたその図形上を滑走し、正確度、姿勢、動作などを競う種目。

スクール‐メート🔗🔉

スクール‐メート (英schoolmate)学友。学校友だち。

スクエア🔗🔉

スクエア (英square)〈スケア〉 1 正方形。四角形。 2 四辻にある方形の広場。 3 ヤード‐ポンド法の面積の単位の一つ。一〇〇平方フィート(九・二九平方メートル)に等しい。建築で、屋根、床、タイルなどの面積に使用。 4 きちょうめんなこと。融通のきかない性格。

スクエア‐ダンス🔗🔉

スクエア‐ダンス (アメリカsquare dance)二人ずつ組み、四人一組が向かいあって方形を作って踊るダンス。アメリカの郷土舞踊。

すく‐ごう【宿業】(‥ゴフ)🔗🔉

すく‐ごう【宿業】(‥ゴフ) 「しゅくごう(宿業)」の直音表記。

すく‐し【宿紙】🔗🔉

すく‐し【宿紙】 「しゅくし(宿紙)」の直音表記。

すく‐じん【守宮神・守公神】🔗🔉

すく‐じん【守宮神・守公神】 1 宮殿または官庁を守護する神。中古、朝廷の外記庁にまつった。 2 学芸など諸道の技芸を守護する神。

すく‐すく🔗🔉

すく‐すく 〔副〕 1 とどこおりなく速やかに進んで行くさま。また、元気に勢いよく成長するさまを表す語。ずんずん。ぐんぐん。どんどん。*古事記‐中・歌謡「楽浪道(ささなみぢ)を須久須久(スクスク)と我がいませばや」*竹取「此の児(ちご)養ふ程に、すくすくと大きになりまさる」 2 よそに心を向けないで、ただひたむきに進んで行くさまを表す語。*夜の寝覚‐二「うたがひなくすくすくと言ひつづけたるを聞き給ふ心地」 3 樹木などが、高くまっすぐにのびているさまを表す語。

すくすく‐🔗🔉

すくすく‐ 〔形シク〕(「すくずくし」とも。「すくむ」「すくよか」「きすく」などの「すく」と同根か。硬直しているさま、まっすぐで、一本調子なのをいう)よかれあしかれ、風流さ・優美さ・やさしさ・思いやりなどのないさまをいう。きまじめである。あだめいたところがない。そっけない。おもしろみがない。*源氏‐帚木「常は、いと、すくすくしく、心づきなしと、思ひあなづりつる伊予の方のみ思ひやられて」

すく‐せ【宿世】🔗🔉

すく‐せ【宿世】 (「すぐせ」とも。「すぐせ」は「過去の世」の意識のもとにできたよみか)仏語。 1 過去の世。さきの世。前世。しゅくせ。*俳・写経社集‐洛東芭蕉庵再興記「大かたならぬすくせのちぎりなりかし」 2 前世からの因縁。宿縁。宿命。宿業。しゅくせ。*宇津保‐俊蔭「わがすくせののがれざりけるを」 ●宿世の引(ひ)く方(かた) 宿世の、人を引いて行く方向。宿世の導くところ。

すくせ‐むすび【宿世結】🔗🔉

すくせ‐むすび【宿世結】 =えんむすび(縁結)2

すくせ‐やき【宿世焼】🔗🔉

すくせ‐やき【宿世焼】 餅を焼き、そのふくれ方によって縁結びをうらなう遊戯。

すくな【少な】🔗🔉

すくな【少な】 〔語素〕(形容詞「すくない」の語幹から。「ずくな」とも)すくないこと。また、そのさま。多く名詞の下に付けて形容動詞を作る。「人少な」「言少な」「文字少な」など。「言葉少なに語る」*源氏‐乙女「やせやせに、御髪(ぐし)すくななるなどが」

すくな・い【少ない・尠い】🔗🔉

すくな・い【少ない・尠い】 〔形口〕すくな・し〔形ク〕数量や程度が小である。すこしである。⇔多い。*源氏‐葵「八月廿よ日の有明なれは、空もけしきもあはれすくなからぬに」*史記抄‐一四「病の道をよくいやす者はすくないぞ」 すくな‐げ(形動)/すくな‐さ(名)

すくなから‐ず【少なからず】🔗🔉

すくなから‐ず【少なからず】 〔副〕数量、または程度が、すこしどころではなく。大いに。たくさん。たいそうに。はなはだ。「少なからず驚いた」

すくなく‐とも【少なくとも】🔗🔉

すくなく‐とも【少なくとも】 〔副〕=すくなくも(少)2「少なくとも一〇〇円は得をした」

すくなく‐も【少なくも】🔗🔉

すくなく‐も【少なくも】 〔副〕 1 (下に打消や反語表現を伴って)すこしばかり…ではない。いくらすくなく見ても…などというものではなく、大いに。非常に…だ。*万葉‐三七四三「旅と云へば言(こと)にそ易き須久奈久毛(スクナクモ)妹に恋ひつつ術(すべ)無けなくに」 2 (下に打消を伴わないで、肯定表現、希望表現などで結ばれる。新しいいい方)控え目に見ても。最小限であっても。すくなくとも。「すくなくも十年寿命が縮みました」

すくな・し【少なし】🔗🔉

すくな・し【少なし】 〔形ク〕⇒すくない(少)

すくなびこな‐の‐かみ【少名毘古那神】🔗🔉

すくなびこな‐の‐かみ【少名毘古那神】 「記紀」「風土記」などに見える神。神皇産霊神(かみむすひのかみ)の子(古事記)とも、高皇産霊尊(たかみむすひのみこと)の子(日本書紀)ともいう。大国主命と協力して国作りを行い温泉を開発、医療・禁厭の法を定め、酒を造った。少彦名命(すくなびこなのみこと)とも。

すくなびこ‐の‐くすね【少名彦薬根・少彦薬根】🔗🔉

すくなびこ‐の‐くすね【少名彦薬根・少彦薬根】 (「すくなひこのくすね」とも)植物「せっこく(石斛)」の古名。

すくな‐め【少なめ】🔗🔉

すくな‐め【少なめ】 (「め」は接尾語) 1 数や量のすくない方の部分。 2 (形動)数量が比較的すくないさま。「少なめに見積もる」

すくね【宿禰】🔗🔉

すくね【宿禰】 (「おおえ(大兄)」に対する「すくなえ(少兄)」の変化という) 1 上代、貴人を親しみ尊んでいう敬称。*古事記‐下・歌謡「大前小前須久泥(スクネ)が」 2 古代の姓(かばね)の一つ。天武一三年制定された八色(やくさ)の姓の第三位。主として連(むらじ)姓の神別氏族に与えられた。のち、奈良末期以降有力な氏に与えられ、朝臣(あそみ)に次ぐ姓となった。「大伴宿禰家持」

すくね‐びな【宿禰雛】🔗🔉

すくね‐びな【宿禰雛】 土製の雛人形で、絵の具で彩色したもの。享保年間に流行した。

すく‐ば・る【竦ばる】🔗🔉

すく‐ば・る【竦ばる】 〔自ラ四〕からだがこわばる。すくんで動けなくなる。硬直する。*史記抄‐一二「講はやわらぐぞ。すくはったやうではあきらめぬものぞ」

すくま・る【竦まる】🔗🔉

すくま・る【竦まる】 〔自ラ四〕身がちぢまる。すくむ。*宇津保‐国譲上「立ち帰りすくまりてこそ」

すくみ‐あが・る【竦み上がる】🔗🔉

すくみ‐あが・る【竦み上がる】 〔自ラ五(四)〕おそろしさのあまり身がちぢむ。ちぢみあがる。*伽・梵天国「からかみてんにすくみあがり」

すく・む【竦む】🔗🔉

すく・む【竦む】 (「すく」は「すくすくし」の「すく」と同根。まっすぐで、硬直しているさまをいう) 〔自マ五(四)〕 1 恐れや緊張、疲労などでからだがこわばって動かなくなる。硬直して動かなくなる。すくまる。*宇津保‐国譲下「ただことなく、御身すくみてぞおはする」 2 身をちぢめて小さくなる。*日葡辞書「ヒトノ マエデ sucunde(スクンデ) ヲル」 3 こわばる。ごわごわする。*源氏‐梅枝「唐の紙いとすくみたるに」 4 かたくなである。窮屈である。*源氏‐藤裏葉「おとどの御おきてのあまりすくみて、名残なくくづをれ給ひぬるを」 5 歯が抜けたりして口がゆがむ。すげむ。*私聚百因縁集‐三・二六「口(スクミ)腰屈り」 6 盛んなものがしだいに衰えてうまくゆかなくなる。先細りになる。*志都の岩屋講本‐上「麒麟も老いては駑馬におとる、と云ふやうに、業がすくんで来るから」 7 先が細くなる。しだいにそげて小さくなる。*評判・満散利久佐‐小藤「面体、ほう高く、おとがい、すくみたり」 8 世阿弥の用いた能楽の語。「突く」とは反対の感じで「納む」とは似た感じらしいが詳細は不明。*申楽談儀「重衡の能に『鬼ぞ撞(つ)く成、恐ろしや』に<略>『撞く成』とすくみ云はば『をそ』の『そ』に心を入て突きて言ふべし」 〔他マ下二〕⇒すくめる(竦)

すく・める【竦める】🔗🔉

すく・める【竦める】 〔他マ下一〕すく・む〔他マ下二〕 1 ちぢませる。すぼめる。他の動詞に付けて用いることもある。「書きすくむ」「吹きすくむ」など。「肩(首)をすくめる」*延喜十三年亭子院歌合「口すくめて肩据ゑたるやうにつぶやけり」 2 (身をちぢこませる意から転じて)押えつける。圧迫する。*日葡辞書「ヒトヲ sucumuru(スクムル)<訳>押える。圧迫する」

すくも【🔗🔉

すくも【 藍(あい)の葉を発酵させて製した植物染料。このままでも染料として使えるが、通常これを臼で搗いて固めて藍玉、玉藍として藍染に用いる。

すくも【🔗🔉

すくも【 もみがら。もみぬか。

すくも【宿毛】🔗🔉

すくも【宿毛】 高知県西南部の地名。宿毛湾に面し、真珠貝やはまちなどを養殖。森林資源に恵まれ、みかんの栽培が行われる。昭和二九年市制。

すくも🔗🔉

すくも 1 葦(あし)、茅(かや)などの枯れたもの。一説に藻屑(もくず)、また、葦の根とも。*後撰‐七七〇「すくもたく火の下にこがるれ」 2 泥炭(でいたん)をいう語。

すくも‐いし【すくも石】🔗🔉

すくも‐いし【すくも石】 石炭(せきたん)の異称。

すくも‐び【すくも火】🔗🔉

すくも‐び【すくも火】 すくもをたいている火。

すくも‐べや【部屋】🔗🔉

すくも‐べや【部屋】 納屋でもみがらを入れておく一室。

すくも‐むし【🔗🔉

すくも‐むし【 「じむし(地虫)」の古名。

すく‐やか【健やか】🔗🔉

すく‐やか【健やか】 〔形動〕(「やか」は接尾語)=すくよか(健)*古今著聞集‐一二・四三三「其家に、すくやかなるものありて、強盗とたたかひけるが」

すくやか‐もの【健やか者】🔗🔉

すくやか‐もの【健やか者】 すくよかな人。剛健な人。がんじょうな人。

すく‐よう【宿曜】(‥エウ)🔗🔉

すく‐よう【宿曜】(‥エウ) 「しゅくよう(宿曜)」の直音表記。*源氏‐桐壺「すくえうの賢き、道の人に考へさせ給ふにも」

すくよう‐きょう【宿曜経】(スクエウキャウ)🔗🔉

すくよう‐きょう【宿曜経】(スクエウキャウ) =しゅくようきょう(宿曜経)

すくよう‐し【宿曜師】(スクエウ‥)🔗🔉

すくよう‐し【宿曜師】(スクエウ‥) =しゅくようし(宿曜師)

すくよう‐どう【宿曜道】(スクエウダウ)🔗🔉

すくよう‐どう【宿曜道】(スクエウダウ) =しゅくようどう(宿曜道)

すく‐よか【健よか】🔗🔉

すく‐よか【健よか】 〔形動〕(「すく」は「すくすくし」の「すく」と同根。「よか」は接尾語。後世「すぐよか」とも) 1 からだつきがしっかりしているさま。がっしりしているさま。*宇津保‐蔵開上「いと大きにて、首もすくよかなり」 2 健康であるさま。元気である。しゃんとしている。*源氏‐明石「昼は日一日、寝をのみ寝暮らし、夜はすくよかに起きゐて」 3 ごつい感じである。また、たけだけしいさまである。*増鏡‐一三「いとすくよかなるゐ中侍めく物」 4 心が強くしっかりしているさま。毅然(きぜん)としてたじろがないさま。*源氏‐夕顔「身づから、はかばかしく、すくよかならぬ心ならひに」 5 性質や行動がきまじめであるさま。なまめかしさや風流なところがなく、律義(りちぎ)なさま。剛直である。*徒然草‐一四一「心の色なく、情おくれ、ひとへにすぐよかなるものなれば」 6 無愛想で、とりつくしまもないさま。そっけないさま。*源氏‐若紫「かのをばに語らひ侍りて、きこえさせむと、すくよかに言ひて、物ごはきさまし給へれば」 7 紙などが、かたく、ごわごわしているさま。*宇津保‐蔵開下「ちうしのすくよかなるに包みて」 8 山などがけわしいさま。険阻である。*源氏‐帚木「すくよかならぬ山のけしき」

すくよか‐ごころ【健よか心】🔗🔉

すくよか‐ごころ【健よか心】 すくよかな心。

す‐くら【簀倉】🔗🔉

す‐くら【簀倉】 船中で荷物を置くための板、または竹のこと。〔日葡辞書〕

スクラッチ🔗🔉

スクラッチ (英scratch) 1 ゴルフやボーリングでハンデ0のこと。また、ハンデをつけず競技すること。 2 野球やビリヤードでまぐれ当たりすること。

スクラップ🔗🔉

スクラップ (英scrap) 1 (―する)新聞雑誌などで重要な記事や興味のある記事などを切り抜くこと。また、その切り抜いたもの。切り抜き。 2 鉄やその他の金属の切りくず、廃品。主に金属原料として再利用するものをいう。

スクラップ‐ブック🔗🔉

スクラップ‐ブック (英scrap book)スクラップ1をはりつけて整理する帳面、あるいはアルバム風の体裁のもの。切り抜き帳。

スクラム🔗🔉

スクラム (英scrum) 1 ラグビーで、地上にあるボールを得るために両チームのプレーヤーが密集した体制で組み合うこと。セットスクラムと、ルーススクラムの二種類がある。 2 デモ行進などの際に、数人、またはそれ以上で、互いに肩、または腕を組み合わせて並ぶこと。

スクランブル🔗🔉

スクランブル (英scramble) 1 防空識別圏内に国籍不明の航空機が侵入した場合の、迎撃戦闘機の緊急発進。 2 =スクランブル交差点

スクランブル‐こうさてん【スクランブル交差点】(‥カウサテン)🔗🔉

スクランブル‐こうさてん【スクランブル交差点】(‥カウサテン) 車両に対する信号のすべてを「止まれ」にして、交差点内を歩行者が自由に歩ける交差点。対角線の斜め横断も許される。

すくり【村主】🔗🔉

すくり【村主】 (「すぐり」とも。古代朝鮮語「すき(村)」に基づく語という) 天武朝の八色の姓(かばね)以前から存した古代の姓の一つ。多く、韓(かん)、漢からの帰化人の小豪族に与えられた。姓としては下級のもの。下級帰化人系の姓である「勝」も同じく「すくり」と読むという説もある。 伊勢国(三重県)安濃郡の郷名。三重県安芸郡安濃村付近にあたる。

スクリーン🔗🔉

スクリーン (英screen) 1 布を張ったついたて。 2 映画、スライドなどを投影するための、白色、または銀色の幕、または面。映写幕。銀幕。 3 映画の画面。また、映画の世界。映画界。銀幕。「スクリーンに登場する」 4 印刷製版で、写真、絵画など、濃淡のある原稿を表現できるように網点に変換するのに用いるもの。 5 謄写版印刷機の、上部のわくに張った、目のあらい布。

スクリーン‐プロセス🔗🔉

スクリーン‐プロセス (英screen process)映画、テレビの特殊撮影の方法の一つ。あらかじめ撮影しておいた背景をスクリーンの後ろから映写し、その前での演技と合わせてそれを一つの画面として撮影するもの。

スクリバ🔗🔉

スクリバ (Julius Scriba ユーリウス―)ドイツの外科医、学者。明治一四〜三四年、東大医学部教授。日本の近代外科医学の基礎を築いた。(一八四八〜一九〇五)

スクリプター🔗🔉

スクリプター (英scripter)映画で、撮影の進行内容を細かく記録する人。記録係。

スクリプト🔗🔉

スクリプト (英script) 1 映画や放送の台本。脚本や放送原稿。 2 スクリプターの書いた記録。 3 欧文活字の書体の一つ。手書き文字に似せた書体で、儀礼的な印刷物などに用いられる。

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