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かぎ【鍵・鉤】🔗🔉

かぎ【鍵・鉤】 (鍵・鎰・・鑰) 1 錠の穴にさし入れ、開閉する金具。 2 柱時計などのぜんまいを巻くのに用いる金具。 3 紋所の名。鍵の型を組み合わせてつくったもの。丸に鍵、鍵桐、糸輪に違鍵、二つ鍵菱などがある。 4 物事を解決するために役立つ大事な事柄。問題を考えるための重要な手がかり。「秘密の鍵を握る」 (鉤) 1 先端が曲がった、金属製の細長い具。物をひっかけて、止めたり引いたりするのに用いる。また、それに似た形や物。 2 1の鉄製のものを長い木の柄につけて武器やその他の道具としたもの。相手をひっかけて倒したり、物をこわしたりする時などに用いる。 3 「かぎのて(鉤手)」の略。 4 確認などのしるしとして、字句の右肩などにつけるの形をしたもの。*玉葉‐承安四年正月二〇日「不勾之申文両三通」 5 =かぎかっこ(鉤括弧) 6 鷹のくちばしの先端が、鋭くとがっているところ。かぎ点。 7 うまいことを言ったりして人をだます者。うまく客をだます遊女など。 ●鍵に掛(か)ける うまいことを言うなどして、だます。また、だましとる。ひっかける。 ●鍵になる 悪者同士が一つになって、悪事を働く。 ●鍵の穴から天をのぞく =よし(葦)の髄から天井を見る。 ●鉤の手 ⇒親見出し

●鉤の手🔗🔉

●鉤の手 ⇒親見出し か‐ぎ【火技】(クヮ‥) 1 銃砲操作の技術。 2 花火。

かぎ‐いばら【鉤茨】🔗🔉

かぎ‐いばら【鉤茨】 「かぎかずら(鉤葛)」の異名。

かぎ‐いばらのり【鉤茨海苔】🔗🔉

かぎ‐いばらのり【鉤茨海苔】 紅藻類イバラノリ科の海藻。本州中部以南の沿岸で、普通ホンダワラ類の枝にまといついているが、岩上にも生える。体は径一・五〜三ミリメートルの円柱状線状で、不規則に多数分枝し、先端が鉤状に曲がり、他物や枝と枝がからみつき、大きな団塊になる。体色は褐色がかった紅紫色だが、水中では青白く光って見える。

かぎ‐おくみ【鉤衽】🔗🔉

かぎ‐おくみ【鉤衽】 衽の一種。衽先部分を裁ち合わせて作る。両面物の布で、用布の節約、または、厚地の時にも応用される。普通の棒衽に対していう。

かぎ‐かけ【鉤掛】🔗🔉

かぎ‐かけ【鉤掛】 年頭の仕事始めや山の神祭りの折、峠の大木の枝に叉木(またぎ)の鉤を投げかけて、吉凶を占う行事。東北地方に広く行なわれる。

かぎ‐かずら【鉤葛】(‥かづら)🔗🔉

かぎ‐かずら【鉤葛】(‥かづら) アカネ科のつる性木本。房総半島以西の山地に生える。長さ一〇メートル以上にもなる。若い茎の断面は四角形。葉は長さ五〜一〇センチメートル、先のとがった楕円形で対生する。腋芽が変化し、反曲した鉤が各節に一〜二個あり、これでからみつく。夏、長い花柄を出し、先端が五裂している長さ七〜八ミリメートルの筒形小花を球状につける。鉤はアルカロイドを含み、鎮静剤にしたり、頭痛、高血圧症などに用いる。からすのかぎづる。かぎいばら。

かぎ‐がた【鍵形・鉤形】🔗🔉

かぎ‐がた【鍵形・鉤形】 鍵のような形。形をいう。

かぎ‐かっこ【鉤括弧】(‥クヮッコ)🔗🔉

かぎ‐かっこ【鉤括弧】(‥クヮッコ) 文章、印刷などに用いる記号の一つ。「」『』〔〕など。会話や引用、また特に注意を求める語句などを示すのに用いる。

かぎ‐ことば【鉤言葉】🔗🔉

かぎ‐ことば【鉤言葉】 遊女が客をうまくだます言葉。繋金言葉(かきがねことば)。

かぎ‐ざお【鉤竿】(‥ざを)🔗🔉

かぎ‐ざお【鉤竿】(‥ざを) 竿の先に鉤のついたもの。流木を取り扱うのに使う。

かぎ‐ざき【鉤裂・鍵裂】🔗🔉

かぎ‐ざき【鉤裂・鍵裂】 衣服などを釘のようなものにひっかけて鉤の形に裂くこと。また、その裂けめ。

かぎ‐じゅう【鉤十】(‥ジフ)🔗🔉

かぎ‐じゅう【鉤十】(‥ジフ) 徽号(きごう)、または、屋号を表わす記号の一つ。鉤の中に、漢数字の十を書いたもの。

かぎ‐じゅうじ【鉤十字】(‥ジフジ)🔗🔉

かぎ‐じゅうじ【鉤十字】(‥ジフジ) =ハーケンクロイツ

かぎ‐ずみ【鉤墨】🔗🔉

かぎ‐ずみ【鉤墨】 木材などの面に、ある線と直角に引いた線。

かぎ‐つめ【鉤爪】🔗🔉

かぎ‐つめ【鉤爪】 1 哺乳動物の爪の形。幅が長さにくらべてはるかに狭く、下のほうに曲がっている爪。鳥類の爪も同じ形であるためこう呼ばれることもある。 2 昆虫やクモ類のあしの先端に一〜三本あるかぎ状の小突起。爪。

かぎ‐て【鉤手】🔗🔉

かぎ‐て【鉤手】 =かぎのて(鉤手)

かぎ‐どこ【鉤床・鉤所】🔗🔉

かぎ‐どこ【鉤床・鉤所】 いろりの自在鉤の設備全体。

かぎ‐なり【鉤形・鍵形】🔗🔉

かぎ‐なり【鉤形・鍵形】 かぎのように曲がった形。かぎのて。かぎがた。

かぎ‐なわ【鉤縄】(‥なは)🔗🔉

かぎ‐なわ【鉤縄】(‥なは) 先端に鉤を付けた縄。投げて鉤をひっかけ、高い所に登ったり、人を捕えたりするもの。

かぎ‐の‐て【鉤の手】🔗🔉

かぎ‐の‐て【鉤の手】 1 かぎの形に、ほぼ直角に折れ曲がっていること。また、その形。「廊下を鉤の手に曲がる」 2 特に、曲尺(まがりじゃく・まがりがね)の曲がった角。 3 手癖の悪い者、盗癖のあるものを暗示して人さし指を折り曲げた形。

かぎ‐ばな【鉤鼻】🔗🔉

かぎ‐ばな【鉤鼻】 1 鼻柱が鉤のようにとがり曲がっている鼻。わしばな。 2 平安時代の大和絵の描き方の一様式で、細い直線を鉤形に描いて鼻を表わしたもの。「引目(ひきめ)鉤鼻」

かぎ‐ばり【鉤針】🔗🔉

かぎ‐ばり【鉤針】 1 先の曲がった針。 2 編み物用の針で、端が鉤形をしたもの。「鉤針編み」

かぎ‐ボタン【鉤ボタン】🔗🔉

かぎ‐ボタン【鉤ボタン】 衣服の合わせ目を鉤で引っ掛けてとめるもの。

かぎ‐まゆ【鉤眉】🔗🔉

かぎ‐まゆ【鉤眉】 鉤のように折れ曲がった眉。

かぎ‐やく【鉤役・鎰役】🔗🔉

かぎ‐やく【鉤役・鎰役】 (「かぎ」は鍋や釜をかけるところから、一世帯の意)江戸時代、世帯単位に課せられた村入用(村費)や村夫役。

かぎ‐やり【鉤槍】🔗🔉

かぎ‐やり【鉤槍】 槍の柄のけら首に近いところに、鉄の鉤を十文字につけたもの。敵の槍をからみ落とすのに用いる。

かぎ‐わらび【鉤蕨】🔗🔉

かぎ‐わらび【鉤蕨】 頭部が鉤の手のように曲った蕨の芽。《季・春》

から‐かぎ【鉤匙】🔗🔉

から‐かぎ【鉤匙】 =かきがね(繋金)

こ【鉤】🔗🔉

こ【鉤】 (「鉤(こう)」は先端の折れ曲がった器具の意) 1 つり針。はり。 2 すだれを巻き上げたときにかけるかぎ形の金具。*枕‐二〇一「総角などにあげたるこのきはやかなるも」

こう【鉤】🔗🔉

こう【鉤】 1 まがった金属製のもの。かぎ、鎌、釣針の類。また、新月のたとえ。 2 筆の使い方。中指の先で筆管の前を押え止める。 3 画法。くまどること。くまどり。 四摂(ししょう)菩薩の一つ。釣針で魚を釣るのにたとえて、菩薩が衆生を誘引する段階をいう。金剛鉤菩薩。

こうこ‐けい【勾股形・鉤股形】🔗🔉

こうこ‐けい【勾股形・鉤股形】 =ちょっかくさんかくけい(直角三角形)

こう‐こ‐げん【勾股弦・鉤股弦】🔗🔉

こう‐こ‐げん【勾股弦・鉤股弦】 和算で、直角三角形、およびその三辺。直角をはさむ二辺のうち短い辺を勾、長い辺を股、直角の斜辺を弦という。

こう‐じ【鉤餌】🔗🔉

こう‐じ【鉤餌】 つりばりとえさ。

こう‐じょう【鉤状】(‥ジャウ)🔗🔉

こう‐じょう【鉤状】(‥ジャウ) かぎのように曲がった形。

こう‐たい【鉤帯】🔗🔉

こう‐たい【鉤帯】 1 中国古代の鉤具をつけた帯。先端がかぎ状に曲がり、革帯につけるほか、剣などをつる。 2 つらなりつづくこと。

こう‐ちゅう【鉤虫】🔗🔉

こう‐ちゅう【鉤虫】 「じゅうにしちょうちゅう(十二指腸虫)」の和名。

こう‐ちょう【鉤挑】(‥テウ)🔗🔉

こう‐ちょう【鉤挑】(‥テウ) 漢文訓読のために用いる返り点の一つ。レ点をいう。

こうとうちゅう‐るい【鉤頭虫類】🔗🔉

こうとうちゅう‐るい【鉤頭虫類】 袋形動物に属する綱の一つ。哺乳類、鳥類、魚類などの腸に寄生する。体はほぼ円筒形で、頭部の先端には小さな鉤(かぎ)が多くならんだ吻(ふん)があり、これで宿主に懸着する。消化器官はなく、生殖器官が発達している。雌雄異体でまれに人体にも寄生する。

こう‐まろ【鉤丸】🔗🔉

こう‐まろ【鉤丸】 長押(なげし)にかけた丸緒(まろお)に付随し、簾を巻きあげて懸けて置く金銅製の鉤(こ)。

こう‐もう【鉤毛】🔗🔉

こう‐もう【鉤毛】 植物学で、先がかぎ針のように曲がった毛。カナムグラの茎や葉柄など。鉤状毛。

こう‐ろく【鉤勒・勾勒】🔗🔉

こう‐ろく【鉤勒・勾勒】 東洋画の技法で、細い線で輪郭を描き、その中を彩色すること。主に花鳥画で用いられ、中国蜀の黄筌が大成。没骨(もっこつ)とともに絵画の二大技法。双鉤(そうこう)。二重描(ふたえがき)。かごがき。鉤勒法。

ち【鉤】🔗🔉

ち【鉤】 魚を釣る針。釣針(つりばり)。

ち‐げ【鉤笥】🔗🔉

ち‐げ【鉤笥】 漁師が沖に出るとき各自持って行く釣り針、おもりなどの漁具を収めた小箱。また、漁師の弁当箱をいうこともある。沖箱。枕箱。つげ。

はり‐す【鉤素】🔗🔉

はり‐す【鉤素】 釣り糸のうち、釣り針を直接結ぶ糸。

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