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て【手】🔗🔉

て【手】 人の両肩から分かれ出ている部分。うで。 「━を挙げる」 「袖そでに━を通す」 ◇動物の前肢をいうこともある。「━の長い猿」 手首から指先までの部分。特に、てのひら・指先などをさすこともある。 「━をにぎる」 「━でなでる[つまむ]」 器具などで、のように本体から分かれ出た部分。取っ手・握りなど。 「鍋なべの━」 植物の蔓つるをからませるために立てる棒。 「竹で朝顔の━を作る」 仕事や作業をするために使う手。 「執筆の━を休める」 「━に職をもつ(=技術を身に付ける)」 舞や踊りの所作。手振り。 「さす━引く━」 労働力。人手。 「━が足りない」 「猫の━も借りたい」 手数。手間。 「━の込んだ作品」 「この子は甘えん坊で━がかかる」 物事を行うための手段。方法。 「卑怯な━を使う」 「その━は食わない」 勝負事で、攻めや守りの技。 「堅い━で攻める」 囲碁・将棋などで、石を打ったり駒を指したりすること。また、その打ち方や指し方。 「先━・後━」 「五━先を読む」 トランプ・将棋・麻雀などで、手中にある札・駒・はいなど。 「いい━がきた」 腕前。技量。 「書道の━が上がる」 筆法。また、筆跡。 「流麗な━」 支配下・監督下(にあるもの)。 「家屋敷が債権者の━に渡る」 「平家の━の者」 ある方面・方角。 「山の━」 「行く━」 「上━」 「右━の建物」 「二━に分かれる」 ある特定の種類のもの。 「その━の話には気をつけろ」 「新━あらて」 「厚━ 接頭《形容詞・形容動詞などに付いて》その意味を強める。 「━厚い・━ごわい・━ぬるい」 (造) その人の手で作られた意を表す。 「━づくりのケーキ」 「━打ち蕎麦」 「━弁当」 そのものが小型である意を表す。 「━帳・━箱・━文庫」 その動作をする人の意を表す。 「話し━・聞き━・送り━」

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接助 並列対比関係を表す。 「赤く大きなリンゴ」 「罪を憎ん、人を憎まず」 引き続いて他のことが起こる関係を示す。 「朝起き顔を洗う」 「立ち寄っ話をする」 原因理由を表す。 「雨降っ地固まる」 「風邪をこじらせ寝込む」 方法手段を表す。 「うちわを使っ風を送る」 「塩を加え味をつける」 「電車に乗っ行く」 動作を行うときの様態を表す。 「手をつない歩く」 「黙っ付いて行く」 「寝ない待つ」 ある判断(特に謝罪や感謝など)の対象となる出来事を表す。 「失敗し当然だ」 「君がいてくれ助かった」 「来てくれありがとう」 逆接的関係を表す。 「知ってい教えてくれない」 《「…ている」「…ておく」「…てくれる」などの形で》アスペクトや待遇関係などを表す。 「笑っいる」 「やっみる」 「教えくれる」 「助け下さる」 終助 親しい相手に対する依頼命令を表す。 「ちょっと待っ」 「これ見」 「近寄らない」 ◇「…て下さい」「…てくれ」の下略から。 《「…でして」「…まして」「…てしまって」の形で》原因や理由、状況を示して釈明を表す。 「お子様限定のサービスでし」 「電車が遅れまし」 「遅くなりまし」 「つい忘れちゃっ 《助動詞「だ」「じゃ」「ぬ」「まい」「だろう」などに付いて》自分や相手に言い聞かせる気持ちを表す。 「大変なことじゃ」 「そんなことはあるまい」 ◇古風な言い方。 《上昇のイントネーションを伴って》質問を表す。 「お分かりになっ?」 「よろしくっ?」 《「…(っ)てよ」の形で》強く主張したり念を押したりする気持ちを表す。 「私は構わなくっよ」 ◇は、女性が親しい相手に使う、やや古風だが上品な言い方。 ◆完了の文語助動詞「つ」の連用形の転という。 とも、動詞・形容詞などの連用形に付く。ガ・ナ・バ・マ行五段動詞などに付くときは「で」となる。形容詞に付くときは「って」とも。助動詞「ない」は「なく(っ)て」のほか「ないで」も使う。 格助・副助・終助「って」が「ん」で終わる語に続くときの形。→って 「今何言った?(格助)」 「タッチダウン何だ?(副助)」 「おれは知らん(終助)」

で【出】🔗🔉

で【出】 人や物が外へ出ること。また、その状態・程度。 「水の━が悪い」 太陽や月が昇ること。 「日[月]の━」 ⇔入り 出勤すること。また、役者・芸人などが舞台に登場すること。 「楽屋で━を待つ」 「早━・遅━」 物事をするときのはじめ。でだし。 「三味線の━が一拍遅れる」 人や物の出どころ。出身。出自。 「秋田[旧家]の━」 (造)《多く、動詞の連用形に付いて「ある」や「ない」を伴って》物事をするのに十分な量。また、物事をなし終えるのに必要な時間や労力。 「読み━のある本」 「歩き━のある距離」 「結果がそれでは苦労のし━がない」 普通かな書き。 関連語 大分類‖現れる‖あらわれる 中分類‖現れる‖あらわれる

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前を受けて後ろに続ける語。それで。そこで。 「皆はその案に賛成しなかった。━、一晩かけて代案を考えた」 相手に話の続きを促す語。それで。 「━、どうなった?」 「━、続きは?」 話題を切り替える語。 「それはいい。━、容態は?」 ◆接続詞「そこで」「それで」などの「で」から。話し言葉で使う。

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断定の助動詞「だ」の連用形

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格助 動作・作用の行われる場所場面を表す。 「庭遊ぶ」 「委員会発言する」 「肝心なところミスを犯す」 「で」が動作の行われる場所を表すのに対し、「に」はものの位置づけられる場所を表す。「渋谷で時計を買った/田舎に土地を買った」「川原で/に石を投げる」 文語的な言い回しでは「にて」を使う。 手段道具材料を表す。 「車行く」 「投票決める」 「はさみ切る」 「紙できている」 原因根拠を表す。 「心臓発作入院する」 「不注意事故を起こす」 「雨中止になる」 動作を行うときの様態を表す。 「急ぎ足歩く」 「親子出席する」 「笑顔答える」 「土足上がる」 範囲を限定する意を表す。「歌は勝てないが将棋は勝てる」「二人ならできる」「私の実力は無理でしょう」 基準となる範囲の限定。母集合の設定。 「世界いちばん高い山」 「若い人の間人気がある」 区切りをつける点。期限。限度。 「三日仕上げる」 「この作業終わりだ」 「明日お別れだ」 「当店は五時で/に閉める」では、前者は開店の期限を、後者は閉店の時点を表す。「九時に店を開ける」は、開店の時点を表すのにふつう用いるが、閉店している期限(何時まで店を閉じているか)はふつう問題にしないので、「九時で店を開ける」とは言わない。 《「では」「でも」の形で》場合や場面などを取り立てたり、累加したりする。→ではでも 動作や様態の主体を表す。 「自分考えろ」 「この企画はこのチーム担当する」 「全部百円だ」 《「…でいい」「…で構わない」「…で差し支えない」などの形で、次善や最低条件の意を表す体言を受けて》許可・許容を表す。 「金メダルでなくとも入賞いい」 「元気なら腕白構わない」 「…でいい/でもいい」の差異については、「でも」を参照。 接助 《「AすればAで」「Aなら(ば)Aで」などの形で》事態の成立を相応に評価しながらも、次に予断を許さない事態が展開することを導く。 「ほめないと機嫌が悪いが、ほめればほめたすぐにつけあがる」 「一段落したらした、次の難問が待っている」 文語打ち消しながら下に続ける。…ずに。…ないで。 「貫一は些の言ことばも出いだその猪口ちょくを受けつ紅葉この「で」は、「ならでは」の形に残っている。→ならでは 《活用語の終止形を受けて》…ので。 「三吉が来いと言ってくれる、私も暫時彼の方へ行って厄介に成るわいなし藤村」 ◇方言的な言い方。 ◆「にて」の転。

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接助・終助助詞「て」が接続の関係で「で」になったもの。→ 「川を泳い渡る」

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