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五十音図タ行の第四音。歯茎の無声破裂子音[t]と母音[e]とからなる音節。[te]平仮名「て」は「天」の草体から。片仮名「テ」は「天」の初三画から。

て【手】🔗🔉

て【手】 [名]人体の左右の肩から出ている長い部分。肩から指先までをいう。俗に動物の前肢をいうこともある。「―を高く上げる」「袖に―を通す」「―の長い猿」手首、手首から指先までや、手のひら・指などを漠然とさす。「―に時計をはめる」「火鉢に―をかざす」「―でつまむ」器具などの部分で、手で持つようにできているところ。取っ手・握りなど。「鍋の―」「急須(きゆうす)の―」植物の蔓(つる)をからませるための木や竹の棒。「竹をアサガオの―にする」のように突出して動くもの。「火の―が上がる」実際にのように作業や仕事を行うもの。労働力。人手。「―が足りない」「女―一つで子供を育て上げる」「男―」仕事をする能力。「―に職をもつ」人がを使ってすること。また、人の行為を漠然という。仕事。作業。「裁縫の―を休める」手数。手間。「―のこんだ細工」「―のかかる部下」他人に関与すること。「―出し」武器を使って傷つけること。転じて、戦いなどで受けた傷。「―負い」「深―(ふかで)文字を書く技法。筆法。転じて、書かれた文字。筆跡。書風。「人の―をまねる」「紀貫之(きのつらゆき)の―」「女―の手紙」茶器などで、その手法になるもの。「三島―(みしまで)の茶碗」能楽・舞踊などの所作。手振り。「指す―引く―」音曲で、調子や拍子をとる手法。また、器楽の奏法。「合いの―」「―事」武芸などの技。「相撲の四十八―」勝負事などで、手中にあるもの。手持ちの札・駒など。手の内。「―を明かす」「相手の―を読む」囲碁・将棋などで、石や駒を打つこと。また、その打ち方。「堅い―で攻める」「先―」事を行うための手段・方法。「きたない―を使う」「その―は食わない」「打つ―」所有すること。「人の―に渡る」支配下。監督下。「ライバル会社の―の者」「犯人の―から人質を救う」ある方面や方角。また、その方面の場所。「行く―をさえぎる」「山の―」「上(かみ)―」ある方面に配置した軍隊。「寄せ―の軍勢」「先(さき)―」ある種類に属する人や物。「その―の品は扱わない」「厚―(あつで)の生地」器物の左右に分かれた部分。几帳(きちよう)などの横木。「几帳の―のさし出でたるにさはりて」〈枕・四九〉長旗のへりについている、竿(さお)につけるための緒(お)。「互ひに旗の―を下ろして、東西に陣を張り」〈太平記・一五〉雁股(かりまた)の矢じりの左右に突き出た部分。「―六寸、わたり六寸の大がりまた」〈保元・上〉風采(ふうさい)。体裁。「その跡から―のよき一連れ」〈浮・織留・四〉江戸時代の雑税の一。山手・野手・河手など。その事物を機械などを用いないで作る意や、その人が自分自身でする意を表す。「―料理」「―打ち」「―づくり」「―弁当」その物が、持ち運びや取り扱いに容易な小型のものである意を表す。「―斧(おの)」「―帳」「―箱」その動作をする人、また特に、そのことにすぐれた人の意を表す。「嫁のもらい―」「語り―」「やり―」〔接頭〕形容詞・形容動詞に付いて、その意味を強めるのに用いる。「―堅い」「―ぬるい」「―短」〔接尾〕助数詞。碁や将棋などの着手の回数を数えるのに用いる。「数―先をよむ」矢二筋を一組みとして数えるのに用いる。「鷹の羽にてはいだりける的矢一―ぞさしそへたる」〈平家・四〉相撲の番数を数えるのに用いる。「相撲出でて五―、六―ばかりとりて」〈宇津保・俊蔭〉舞の数を数えるのに用いる。「一―舞うて東の方の賤しき奴ばらに見せん」〈義経記・八〉

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《完了の助動詞「つ」の未然形・連用形》〔助動〕

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《助詞「って」が「ん」で終わる語に付く場合に用いられる》[格助]「って」に同じ。「今、なん―言った」「人間―ものは偉大な物だ」[係助]「って」に同じ。「山田さん―いい人ね」「それはいかん―、もう遅いよ」[終助]「って」に同じ。「そんなことはありません―」◆は近世以降みられ、「夏は昼寝にかぎるて」のような「ん」に付かない言い方もあるが、現代語ではあまり用いられない。

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[格助]《上代東国方言》引用の格助詞「」に同じ。「父母が頭(かしら)(か)き撫で幸(さ)くあれ―言ひし言葉(けとば)ぜ忘れかねつる」〈万・四三四六〉

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[接助]活用語の連用形に付く。ガ・ナ・バ・マ行の五段活用動詞の音便形に付く場合は「で」となる。形容詞、形容詞型助動詞に付く場合は「って」の形をとることもある。ある動作・作用から、次の動作・作用へと推移・連続する意を表す。「学校に行っ―勉強する」「着替えをすませ―寝る」「春過ぎ―夏来たるらし白妙の衣干したり天の香具山」〈万・二八〉原因・理由を表す。…ので。…ために。「頭が痛く―寝ていた」「老いかがまり―室(むろ)の外(と)にもまかでず」〈源・若紫〉手段・方法を表す。「歩い―通学する」「泣い―抗議する」時間の経過を表す。「卒業し―一〇年になる」並立・添加を表す。「雨が降っ―風が吹く」「大きく―甘い柿」「昔、男臥し―思ひ、起き―思ひ」〈伊勢・五六〉逆接を表す。「わかってい―答えない」「見―見ぬふり」「昔、男身はいやしく―、いとになき人を思ひかけたりけり」〈伊勢・九三〉(「…て…て」の形で)強調の意を表す。「売っ―売っ―売りまくる」(「…について」「…に関して」「…にとって」などの形で)次の動作・作用の行われる事態・状況・関係事物などを提示する意を表す。「この問題に関し―触れるならば」「我々にとっ―大事なことは」補助動詞に続けて、動作・作用の内容を具体的に示す意を表す。「思い出し―みる」「嫌になっ―しまう」「五条なる家たづね―おはしたり」〈源・夕顔〉連用修飾語を作り、状態・様子を表す。「いといたく面痩(おもや)せ給へれど、なかなかいみじくなまめかしく―、ながめがちに音(ね)をのみ泣き給ふ」〈源・夕顔〉[終助]活用語の連用形に付く。ガ・ナ・バ・マ行の五段活用動詞の音便形に付く場合は「で」となる。形容詞、形容詞型助動詞に付く場合は「って」の形をとることもある。質問や確かめの気持ちを表す。「あなたにもでき―」「いらしたことあっ―」(「てよ」の形で)話し手が、自分の判断や意見を主張する気持ちを表す。「私にはあなたの気持ちよくわかっ―よ」「とてもすばらしくっ―よ」依頼、軽い命令を表す。…てください。…てくれ。「早く来―」「私にも見せ―ね」(形容詞・形容詞型助動詞に付いて)気持ちの高まりを表す。…てたまらない。「とても寂しく―」「推理小説を読んだので怖く―」◆は、くだけた表現、うちとけた会話に用いられる。いずれも接続助詞「て」によって導かれる文を表現しない言い方で、本来の質問・主張・命令などに比べると柔らかく、婉曲(えんきよく)な表現になっている。は女性専用語。

て【△風】🔗🔉

て【風】 〔語素〕動詞の連用形や形容詞の語幹などに付いて、そのような風(かぜ)である意を表す。「追い―」「疾(はや)―」

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[音]ジ    ニ [訓]しこうして    しかして    して    て    しかれども    すなわち    と    なんじ [部首]而 [総画数]6 [コード]区点    2809      JIS   3C29      S‐JIS 8EA7 [難読語] →えせ【似非・似而非】

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[音]シュ    シュウ    ス [訓]て    た [部首]手 [総画数]4 [コード]区点    2874      JIS   3C6A      S‐JIS 8EE8 [分類]常用漢字 [難読語] →いた‐で【痛手・傷手】うすたび‐が【薄手火蛾・薄足袋蛾】うら‐て【占手】おう‐て【追手】お‐てしょ【御手塩】か‐こ【水夫・水手】かでな【嘉手納】げし‐にん【解死人・下手人】こ‐て【籠手・小手】さ‐す【叉手】さって【幸手】さ‐で【桟手】しお‐で【四緒手】・【四方手・しのび‐で【忍び手・短手】しゃ‐しゅ【叉手】しゅ‐よ【手輿】た‐おおい【手覆】たおや‐め【手弱女】た‐くさ【手草】た‐くふら【手腓】た‐ごし【手輿・腰輿】た‐こむら【手腓】たすき【襷・手繦】た‐だま【手玉】た‐な‐さき【手先】た‐な‐すえ【手末】たわや‐め【手弱女】たんな【手綱】ちょうず【手水】ちょうな【手斧・釿】つま‐で【手】て‐か【手下】て‐かし【手枷・手械・手桎】て‐かせ【手枷・手械・手桎】て‐がね【手鉄】て‐がら【手絡】て‐きず【手傷・手創・手疵】て‐ぐすね【手薬練・手薬煉】て‐こ【手児】て‐だれ【手足れ・手練】て‐つがい【手番・手結】て‐に‐は【弖爾波・手爾波】て‐ぶっちょう【手不調】て‐ぶり【手風・手振り】てみ‐きん【手見禁】てん‐じゅ【転手・点手・伝手】とっ‐て【取っ手・把手】ひら‐で【枚手・葉手・葉盤】へた【下手】ほ‐て【最手】まて‐がた【両手肩】ま‐てつがい【真手番・真手結】み‐たらし【御手洗】むな‐で【空手】め‐て【馬手・右手】もろ‐て【諸手・双手・両手】ゆん‐で【弓手・左手】りゅうがんしゅかん【竜龕手鑑】

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[訓]て [部首]弓 [総画数]4 [コード]区点    5523      JIS   5737      S‐JIS 9C56 [難読語] →て‐に‐は【弖爾波・手爾波】て‐に‐を‐は【弖爾乎波・天爾遠波】

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