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さし【差し・指し(尺)】🔗🔉

さし【差し・指し(尺)】 ものさし。 「━で計る」

さし【差し】🔗🔉

さし【差し】 二人が向かい合うこと。さしむかい。 「━で話そう」 二人で荷をかつぐ。さしにない。 謡曲で、拍子に合わせないで、ごく単純な節でうたう部分。 ふつう「サシ」と書く。 江戸時代、銭の穴に通して束ねるのに用いた麻または藁わら製のひも。ぜにさし。 緡」とも。 牛やマグロ肉などの赤身に入った筋状の脂肪。 「━が入はいる」 多く「さし」と書く。 接頭《動詞に付いて》語調を整え、また、その意味を強める。 「━出す・━置く・━戻す・━迫る」 (造)舞の曲を数える語。 「ひと━舞う」 「指し」とも。

さし‐あ・げる【差し上げる】🔗🔉

さし‐あ・げる【差し上げる】 動下一 手に持って高くあげる。 「高々とグラス[バーベル]を━」 「与える」「やる」の謙譲語。ものを与える先の人物を高める。 「お茶も━・げずに失礼しました」 「お手紙を━・げます」 「息子をお迎えに━・げます」 本来は謙譲語だが、近年はその意識が薄れ、上品にいう語ととらえられることが多い。「上げる」よりも敬意が高いが、「上げる」同様、恩着せがましさや押しつけがましさを伴うため、場面によっては使いにくいことがある(補助動詞の場合も同じ)。「お中元を差し上げましたのでお収め下さい」「夜も遅いですから私が送って差し上げましょう」など。 補動《「…て[で]━」の形で》「…して上げる」をさらに敬意を高めていう語。 「少しおまけして━・げましょう」 「受付まで御案内して━・げなさい」 さしあ・ぐ(下二) 関連語 大分類‖与える‖あたえる 中分類‖贈る‖おくる

さし‐あし【差し足】🔗🔉

さし‐あし【差し足】 音を立てないように、足をつま先からそっとおろして進む歩き方。 「抜き足、━、忍び足」 競馬で、先行馬を抜き去るときの走り方。

さし‐あたり【差し当たり】🔗🔉

さし‐あたり【差し当たり】 将来は未定だがひとまず現時点での処置として。今のところ。当面。差し当たって。 「━、二万円ほど都合してくれ」 関連語 大分類‖時‖とき 中分類‖当面‖とうめん

さし‐あぶら【差し油】🔗🔉

さし‐あぶら【差し油】 機械に油をさすこと。また、その油。

さし‐いれ【差し入れ】🔗🔉

さし‐いれ【差し入れ】 名・他サ変 留置場・拘置所などに入れられている人に外部から食べ物・衣類・日用品などを届けること。また、その品。 閉じこもって仕事をしている人などに、慰労や激励のための飲食物を届けること。また、その飲食物。

さし‐い・れる【差し入れる】🔗🔉

さし‐い・れる【差し入れる】 他下一 中へはさみ入れる。 「ドアのすき間からビラを━」 差し入れをする。 「弁当を━」 さしい・る(下二) 差し入れ

さし‐お・く【差し置く(差し措く)】🔗🔉

さし‐お・く【差し置く(差し措く)】 他五 そのままにしておく。放っておく。 「何を━・いてもすぐ来てほしい」 考慮に入れるべき人をないがしろにする。 「先輩を━・いて余計なことを」 ◆かな書きも多い。

さし‐おさえ【差し押さえ】━オサヘ🔗🔉

さし‐おさえ【差し押さえ】━オサヘ 国の執行機関が債務者に対して財産の処分を禁止すること。また、国が税金滞納者の財産を強制的に取得すること。 警察・検察庁などが証拠物などを強制的に取り上げること。 公用文では「差押え」。慣用の固定した「差押命令」などは、送りがなを付けない。

さし‐おさ・える【差し押さえる】━オサヘル🔗🔉

さし‐おさ・える【差し押さえる】━オサヘル 他下一 押さえて動かないようにする。 「酔漢を━」 差し押さえをする。 「家財を━」 さしおさ・ふ(下二) 差し押さえ

さし‐かえ【差し替え(差し換え)】━カヘ🔗🔉

さし‐かえ【差し替え(差し換え)】━カヘ 差し替えること。また、そのもの。 「図版の━」 「一面の記事が━になる」 関連語 大分類‖変化‖へんか 中分類‖変換‖へんかん

さし‐か・える【差し替える(差し換える)】━カヘル🔗🔉

さし‐か・える【差し替える(差し換える)】━カヘル 他下一あるものを抜いて、別のものを差す。別のものと取り替える。 「花瓶の花を━」 「番組を━」 さしか・ふ(下二) 差し替え

さし‐かか・る【差し掛かる】🔗🔉

さし‐かか・る【差し掛かる】 自五 進んできてすぐそこのところまで行く。達する。至る。 「頂上[曲がり角]に━」 ちょうどその時期や場面になる。 「子供が思春期に━」 「季節が晩秋に━」 「会談が終盤に━」 せり出しておおいかぶさる。 「木の枝が屋根に━」 光が差し込んでくる。 「斜めから日が━・ってまぶしい」 ◆「差しかかる」の形も多い。 関連語 大分類‖移動‖いどう 中分類‖通過‖つうか

さし‐か・ける【差し掛ける】🔗🔉

さし‐か・ける【差し掛ける】 他下一他のものの上へ、おおうようにかざす。 「濡れないように傘を━」 さしか・く(下二) 差し掛け

さし‐かざ・す【差し翳す】🔗🔉

さし‐かざ・す【差し翳す】 他五 手や手に持った物を頭上にかかげておおいとする。 「手[扇]を━」 ふりあげる。ふりかざす。 「太刀を━」

さし‐かた・める【差し固める】🔗🔉

さし‐かた・める【差し固める】 他下一門・戸などをかたくとざす。また、その場所を厳重に警戒する。 「夜間には木戸を━」 「兵士が城門を━」 鎖し固める」とも。 さしかた・む(下二)

さし‐がね【差し金】🔗🔉

さし‐がね【差し金】 木工や建築で使う、直角に曲がった金属製の物差し。かねざし。 陰で指図して人をあやつること。 「人の━で動く」 「だれの━だ」 ◇歌舞伎などで作り物の蝶ちょうなどをあやつるための仕掛けから。 関連語 大分類‖指示‖しじ 中分類‖指図‖さしず

さし‐き・る【差し切る】🔗🔉

さし‐き・る【差し切る】 他五競馬で、先行馬をゴールの直前で追い抜いて勝つ。

さし‐ぐすり【差し薬】🔗🔉

さし‐ぐすり【差し薬】 目にさす薬。点眼薬。

さし‐ぐ・む【差しぐむ】🔗🔉

さし‐ぐ・む【差しぐむ】 自五〔雅〕涙がわいてくる。涙ぐむ。 ◇「ぐむ」は接尾語。

さし‐く・る【差し繰る】🔗🔉

さし‐く・る【差し繰る】 他五予定などをやりくりして都合をつける。 「日程を━・って急きょ帰国する」

さし‐げ【差し毛】🔗🔉

さし‐げ【差し毛】 動物の毛並みで、一部に異なる色の毛がまじっていること。また、その毛。

さし‐こ・える【差し越える】🔗🔉

さし‐こ・える【差し越える】 他下一人をさしおいて物事を行う。でしゃばる。 「上役を━・えて商談を進める」 さしこ・ゆ(下二)

さし‐こみ【差し込み】🔗🔉

さし‐こみ【差し込み】 差し込むこと。また、そのもの。 電気器具のコードをコンセントに接続するための器具。プラグ。また、俗にコンセントのこと。 胸・腹などに起こる急激な痛み。 ◇胃潰瘍いかいよう・胆石症などの症状。

さし‐こ・む【差し込む】🔗🔉

さし‐こ・む【差し込む】 他五物の中やすきまに、つきさすように入れる。さし入れる。 「穴の中に棒を━」 「挿し込む」とも。 自五 胸・腹などが急に激しく痛み出す。 「下腹が━」 光が入ってくる。 「部屋に西日が━」 射し込む」とも。 差し込み

さし‐さわり【差し障り】━サハリ🔗🔉

さし‐さわり【差し障り】━サハリ さまたげとなること。また、都合のわるいこと。 「急に━ができて行けなくなった」 「それを話すと家族に━がある」 さしさわ・る(自五) 関連語 大分類‖妨げる‖さまたげる 中分類‖邪魔‖じゃま

さし‐しお【差し潮】━シホ🔗🔉

さし‐しお【差し潮】━シホ 満ちてくる潮。上げ潮。満ち潮。

さし‐ずめ【差し詰め】━ヅメ🔗🔉

さし‐ずめ【差し詰め】━ヅメ 将来は未定だが現時点で考えてみて。差し当たり。当面。とりあえず。 「━落ちつく先を探そう」 当てはまるものを探した結果を言えば。結局のところ。いわば。 「その姿は━着ぶくれた熊と言ったところだ」 ◆現代仮名遣いでは「さしづめ」も許容。

さし‐せま・る【差し迫る】🔗🔉

さし‐せま・る【差し迫る】 自五処置すべき事態や期日が間近に迫る。切迫する。 「━・った仕事」 関連語 大分類‖近付く‖ちかづく 中分類‖接近‖せっきん

さし‐ぞえ【差し添え】━ゾヘ🔗🔉

さし‐ぞえ【差し添え】━ゾヘ 付き添うこと。また、その人。 大刀に添えて腰にさす小刀。脇差わきざし。

さし‐だ・す【差し出す】🔗🔉

さし‐だ・す【差し出す】 他五 相手の前に出す。また、体の一部を突き出すようにして出す。 「来客に名刺を━」 「感想をどうぞとマイクを━」 「握手をしようと相手に手を━」 相手に与えるために出す。提供する。また、書類などを提出する。 「手土産を━」 「命を━」 「執行部に改革案を━」 先方に届くように人や郵便物などを送り出す。 「使者[案内状]を━」 関連語 大分類‖与える‖あたえる 中分類‖送る‖おくる

さし‐た・てる【差し立てる】🔗🔉

さし‐た・てる【差し立てる】 他下一 (突きさして)立てる。 「校旗を━」 人を差し向ける。 「使者を━」 郵便物などを送り出す。 「案内状を━」 さした・つ(下二)

さし‐ちが・える【差し違える】━チガヘル🔗🔉

さし‐ちが・える【差し違える】━チガヘル 他下一大相撲で、行司が判定を誤って負けた方の力士に軍配を上げる。 「結びの一番を━」 さしちが・ふ(下二) 差し違え「物言いがついて行司の━となる」

さし‐つかえ【《差し支え》】━ツカヘ🔗🔉

さし‐つかえ【《差し支え》】━ツカヘ 都合の悪い事情。支障。差し障り。 「━があって出席できない」 関連語 大分類‖妨げる‖さまたげる 中分類‖邪魔‖じゃま

さしつかえ‐な・い【《差し支え》ない】サシツカヘ━🔗🔉

さしつかえ‐な・い【《差し支え》ない】サシツカヘ━ 消極的な許可・許容を表す。…ても構わない。 「君が来ることは━」 「発表しても━」 「大人でも子供でも━」 ◇「差し支えは/が/のない」など助詞の挿入が可能で、ゆるやかに一語化している。 丁寧形は「差し支え(が)ありません」「差し支え(が)ございません」。→「ない」のコラム

さし‐つか・える【《差し支える》】━ツカヘル🔗🔉

さし‐つか・える【《差し支える》】━ツカヘル 自下一あることを行う際に、その妨げになる。支障が生じる。 「夜更かしは明日の仕事に━」 ◇否定形は「差し支えない」を使う。「差し支えず」とは言わない。→差し支えない さしつか・ふ(下二) 差し支え

さし‐つかわ・す【差し遣わす】━ツカハス🔗🔉

さし‐つかわ・す【差し遣わす】━ツカハス 他五人に命じて行かせる。派遣する。 「使者を━」

さし‐つ・ける【差し付ける】🔗🔉

さし‐つ・ける【差し付ける】 他下一 〔やや古い言い方で〕物に押しあてる。 「母親の胸に顔を━」 目の前に差しだす。突きつける。 「動かぬ証拠を━」 ◆かな書きも多い。 さしつ・く(下二)

さし‐て【差し手】🔗🔉

さし‐て【差し手】 相撲で、相手のわきの下に手を差し入れること。また、その差した手。 「━を返す(=相手の投げを防ぐために、差した腕のひじを大きく横に上げる)」

さしで‐がまし・い【差し出がましい】🔗🔉

さしで‐がまし・い【差し出がましい】 でしゃばって、よけいなことをするように感じさせるさま。 「━ことを言うようだが…」 ‐さ

さしで‐ぐち【差し出口】🔗🔉

さしで‐ぐち【差し出口】 分をこえてよけいな口出しをすること。また、そのことば。さしいでぐち。

さし・でる【差し出る】🔗🔉

さし・でる【差し出る】 自下一 前に出る。進み出る。 「一歩━・でて敬礼をする」 身の程をわきまえない言動をする。でしゃばる。

さし‐と・める【差し止める】🔗🔉

さし‐と・める【差し止める】 他下一ある行為をやめさせる。禁止する。 「違法工事を━」 さしと・む(下二) 差し止め 関連語 大分類‖止める‖やめる 中分類‖禁止‖きんし

さし‐の・べる【差し伸べる・差し延べる】🔗🔉

さし‐の・べる【差し伸べる・差し延べる】 他下一 ある方向にのばして出す。 「手を━・べて握手を求める」 「鶴が首を━」 《「手を━」の形で》力を貸す。援助をする。 「被災者に救援の手を━」 さしの・ぶ(下二)

さし‐のぼ・る【差し昇る(差し上る)】🔗🔉

さし‐のぼ・る【差し昇る(差し上る)】 自五太陽や月がのぼる。 「朝日が━」

さし‐ば【差し歯】🔗🔉

さし‐ば【差し歯】 足駄あしだの台に歯を入れること。また、その歯。 歯が欠けたとき、歯根に土台を作って人工の歯を差し入れること。また、その人工の歯。

さし‐はさ・む【差し挟む(挟む・挿む)】🔗🔉

さし‐はさ・む【差し挟む(挟む・挿む)】 他五 間に入れる。はさみこむ。 「読みかけの本にしおりを━」 他人の会話などに割り込んで別のことを述べる。 「口を━」 ある考えを心中に抱く。 「疑問を━余地はない」

さし‐ひか・える【差し控える】━ヒカヘル🔗🔉

さし‐ひか・える【差し控える】━ヒカヘル 自下一そばにいる。控える。 「左右に━・えた重臣たち」 他下一控えめにする。また、遠慮してやめる。 「飲酒の量を━」 「コメントを━」 さしひか・ふ(下二) 関連語 大分類‖心の動き‖こころのうごき 中分類‖ためらう‖ためらう

さし‐ひき【差し引き】🔗🔉

さし‐ひき【差し引き】 他サ変ある数量から他の数量を引き去ること。また、その結果。 「━ゼロ」 自サ変潮が満ち引きすること。潮の満ち干。 ◆公用文では「差引き」。慣用の固定した「差引額・差引残高・差引勘定」などは、送りがなを付けない。 関連語 大分類‖数‖かず 中分類‖‖さ

さし‐ひ・く【差し引く】🔗🔉

さし‐ひ・く【差し引く】 他五 ある数量から他の数量を引き去る。 「バス代と本代を━・いて、まだ千円ある」 「会社に与えた損金は給料から━」 ある判断を得るために、かりに判断・評価の重要な要因となる事柄を取り去って考えてみる。 「幾つかの欠点を━・いてもなお実直さは評価できる」 「谷口は、どうもすっきりしない表情だった。もともとすっきりした顔はしていないが、それを━・いてもなおそうなのである赤川次郎差し引き

さし‐まね・く【差し招く(麾く)】🔗🔉

さし‐まね・く【差し招く(麾く)】 他五手招きをして呼び寄せる。 「窓からしきりに━」 関連語 大分類‖会う‖あう 中分類‖招く‖まねく

さし‐まわ・す【差し回す】━マハス🔗🔉

さし‐まわ・す【差し回す】━マハス 他五指図してある場所へ行かせる。差し向ける。 「迎えの車を━」 差し回し

さし‐み【差し身】🔗🔉

さし‐み【差し身】 相撲で、自分の得意とする差し手を早く相手の脇に差す体勢になること。

さし‐みず【差し水】━ミヅ🔗🔉

さし‐みず【差し水】━ミヅ 名・自サ変水をつぎ足すこと。また、その水。

さし‐むかい【差し向かい】━ムカヒ🔗🔉

さし‐むかい【差し向かい】━ムカヒ 二人が向かい合うこと。 「━にすわる」

さし‐むき【差し向き】🔗🔉

さし‐むき【差し向き】 〔古風な言い方で〕目下のところ。さしあたり。 かな書きが多い。

さし‐む・ける【差し向ける】🔗🔉

さし‐む・ける【差し向ける】 他下一 その方に向ける。 「明かりを━」 ある場所へ向かわせる。 「空港まで迎えの車を━」 さしむ・く(下二)

さし‐もどし【差し戻し】🔗🔉

さし‐もどし【差し戻し】 差し戻すこと。 「書類の━を食らう」 「━判決」

さし‐もど・す【差し戻す】🔗🔉

さし‐もど・す【差し戻す】 他五 やり直すように、元に戻す。 「不備のある書類を━」 上級審が原判決を取り消し、審理をやり直させるために事件を原裁判所に送り返す。 「第一審に━」 差し戻し

さし‐もの【指し物(差し物)】🔗🔉

さし‐もの【指し物(差し物)】 昔、武士が戦場の目印として鎧よろいの背にさした小旗や飾り物。旗指物。 板を組み合わせて作った家具や器具。箱・机・たんすなどの類。 「━師」 ◆「指物(差物)」と書くことも多い。

さし‐りょう【差し料】━レウ🔗🔉

さし‐りょう【差し料】━レウ 自分が腰に差す刀。

さし‐わたし【差し渡し】🔗🔉

さし‐わたし【差し渡し】 直径。 「━二尺の円」

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