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【陰】🔗⭐🔉
【陰】
11画 阜部 [常用漢字]
区点=1702 16進=3122 シフトJIS=8941
《常用音訓》イン/かげ/かげ…る
《音読み》 イン(イム)
/オン(オム)
〈y
n〉
《訓読み》 かげる/くらい(くらし)/くもる/かげ/かくす/かくれる(かくる)/ひそかに
《名付け》 かげ
《意味》
インナリ{形}くらい(クラシ)。くらくてうっとうしい。湿気がこもって薄ぐらい。陰気くさい。〈対語〉→陽。〈類義語〉→暗・→闇。「陰闇インアン」「陰険」
{動}くもる。空がくもる。くらくなる。〈対語〉→晴。「陰天」「以陰以雨=モッテ陰リモッテ雨ル」〔→詩経〕
{名}かげ。日の当たらない丘。くらく小高い所。物のかげで、見えない所。〈対語〉→陽。「牆陰ショウイン」「碑陰」
{名}山の北側。また、川の南側。〈対語〉→陽。「山陰」「淮陰ワイイン(淮河の南岸の地名)」
{名}日時計のかげ。転じて、時間。「惜陰」「大禹惜寸陰、吾輩当惜分陰=大禹ハ寸陰ヲ惜シメリ、吾輩ハマサニ分陰ヲ惜シムベシ」〔→晋書〕
{動・名}かくす。覆いかぶさる。また、覆いかくす。おおい。〈同義語〉→蔭。「陰庇インピ」「既之陰女、反予来赫=既ニ之イテ女ヲ陰セバ、反ツテ予ニ来タリテ赫ス」〔→詩経〕
{動・形}かくれる(カクル)。人目をさけて、見えないようにする。人目につかない。かげの。〈対語〉→陽。「陰徳」「陰謀」
{名}人の生殖器。「陰部」「女陰」
{名}対立する両面のうち、消極的・受動的なほう。天に対して地、男に対して女、日に対して月など。〈対語〉→陽。「太陰」「陰極」「一陰一陽、之謂道=一陰一陽、コレヲ道ト謂フ」〔→易経〕
{副}ひそかに。かげで、こっそりと。〈類義語〉→私・→窃。
《解字》
会意兼形声。右側は、「云(くも)+音符今(=含。とじこもる)」の会意兼形声文字。湿気がこもってうっとうしいこと。陰はそれを音符とし、阜を加えた字で、陽(日の当たる丘)の反対、つまり、日の当たらないかげ地のこと。中にとじこめてふさぐの意を含む。
《単語家族》
含(ふくむ)
禁(出入りを防ぐ)
暗(ふさがってくらい)と同系。
《類義》
→影
《異字同訓》
かげ。 陰「山の陰。陰の声。陰口を利く」影「障子に影が映る。影を隠す。影も形もない。影が薄い」
《熟語》
→熟語
→下付・中付語
















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