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【間】 12画 門部 [二年] 区点=2054 16進=3456 シフトJIS=8AD4 《常用音訓》カン/ケン/あいだ/ま 《音読み》 カン/ケン〈jin・jin〉 《訓読み》 あいだ(あひだ)/あい(あひ)/ま/ころ/ころおい(ころほひ)/このごろ/しばし/しばらく/まま/へだてる(へだつ)/へだたる/うかがう(うかがふ)/かわる(かはる)/いえる(いゆ) 《名付け》 ちか・はし・ま 《意味》 {名}あいだ(アヒダ)。あい(アヒ)。ま。空間上、時間上の、二つのものにはさまれた範囲。あいま。▽抽象的なものにもいう。「天地之間テンチノカン」 {名}ころ。ころおい(コロホヒ)。ある時期の中。また、ある範囲の場所の中。「七八月之間(七、八月ごろ)」〔→孟子〕「田間」「世間」 {名}このごろ。近ごろ。「太后泣曰、帝間顔色痩黒=太后泣キテ曰ハク、帝間顔色痩セテ黒シ」〔→漢書{名}しばし。しばらく。しばらくのあいだ。「有間=間ク有リ」「立有間、不言而出=立ツコト間ク有リ、言ハズシテ出ヅ」〔→列子{副}まま。時どき。▽「間或ママアルイハ」の形でも用いる。 {単位}家の柱と柱のあいだを単位にして、家やへやの大きさをあらわすことば。「草屋八九間」〔→陶潜{名・単位}へや。また、へや数や家の軒数を数えることば。 {名}すきま。▽去声に読む。「間断」「間不容髪=間、髪ヲ容レズ」〔→枚乗{名}開き。区別。差異。▽去声に読む。「雖未及嬰孩之全、方於少壮間矣=イマダ嬰孩ノ全キニ及バズトイヘドモ、少壮ニ方ブレバ間アリ」〔→列子{名・形}ひま。ひまでのんびりするさま。静かに落ち着いているさま。〈同義語〉→閑{動}へだてる(ヘダツ)。へだたる。すきまをあける。また、すきまをぬってやる。▽去声に読む。「離間」「間歳」 {形}わきにそれた。人目につかない。▽去声に読む。「間道」「間行」 {動・名}うかがう(ウカガフ)。すきをうかがう。スパイする。また、スパイ。▽去声に読む。「斉人間晋之禍=斉人晋ノ禍ヲ間フ」 カンス{動}かわる(カハル)。交替する。また入れかわる。▽去声に読む。「皇以間之=皇トシテモッテコレニ間ル」〔→詩経カンス{動}疑いをはさむ。▽去声に読む。「人不間於其父母昆弟之言=人ソノ父母昆弟ノ言ニ間セズ」〔→論語〕 (16){動・形}間にまじる。まじった。「間色」 (17){動}いえる(イユ)。病気が少しよくなる。ひと息つく。小康を得る。▽去声に読む。「病間=病間エタリ」〔→論語〕 〔国〕長さの単位。一間は、六尺で、約一・八メートル。 《解字》 会意。間は俗字で、本来は「門+月」と書く。門のとびらのすきまから月の見えることをあらわすもので、二つにわけるの意を含む。▽間の本来の意味のほか、「閑」の意にも用いられる。 《単語家族》 簡(ひもでつづってすきまのできる竹の札)柬(よりわける)界(区切り)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

間一髪 カンイッパツ🔗🔉

【間一髪】 カンイッパツ〔国〕間に髪の毛一本がはいるだけ。事態がさしせまったさま。

間欠 カンケツ🔗🔉

【間欠{歇}】 カンケツ 一定の間をおいておこったりやんだりすること。「間欠泉」

間月 カンゲツ🔗🔉

【間月】 カンゲツ =閑月。忙月に対して、農作業のひまな時期。農閑期。

間日 カンジツ🔗🔉

【間日】 カンジツ 一日おき。隔日。=閑日。ひまでのんびりした日。

間出 カンシュツ🔗🔉

【間出】 カンシュツ 人に気づかれないようにしてこっそり出かける。ときたま出る。続けてではなく、あいだをおいてあらわれること。「怪奇亦間出、如石漱湍瀬=怪奇マタ間出シ、石ノ湍瀬ニ漱グガゴトシ」〔→陸游

間行 カンコウ🔗🔉

【間行】 カンコウ 人に気づかれないようにひそかにいく。間道を通っていく。人の目をぬすんでする悪い行い。

間色 カンショク🔗🔉

【間色】 カンショク 正色(赤・黄・青・白・黒)をまぜたときにできる色。原色をまぜたときにできる柔らかい感じの色。中間色。

間言 カンゲン🔗🔉

【間言】 カンゲン 人を非難して仲をさくことば。=閑言。ひまにまかせてする世間ばなし。

間坐 カンザ🔗🔉

【間坐】 カンザ =閑坐。何もせず、ゆったりとすわっている。

間作 カンサク🔗🔉

【間作】 カンサク =閑作。ひまな時をみつけては詩文をつくる。農作物のうねの間、また、株と株との間に、ほかの作物を栽培すること。ある作物の収穫と次の作物のまきつけの間に、ほかの作物を栽培すること。

間居 カンキョ🔗🔉

【間居】 カンキョ 人に目だたずにひとりでいる。「小人間居為不善=小人間居シテ不善ヲ為ス」〔→大学=閑居。仕事などをしないでひまでいること。=閑居。静かな住居。『間止カンシ』

間径 カンケイ🔗🔉

【間径】 カンケイ 「間道」と同じ。=閑径。静かなこみち。

間使 カンシ🔗🔉

【間使】 カンシ 敵のようすをひそかに探る者。しのびの者。スパイ。『間諜カンチョウ・間人カンジン・間者カンジャ』「陰通間使、以事合従=陰カニ間使ヲ通ジ、モッテ合従ヲ事トス」〔→史記

間事 カンジ🔗🔉

【間事】 カンジ 敵のようすを探るという秘密の事がら。〔→孫子=閑事。むだでよけいな事がら。=閑事。仕事がなくて静かでひまなこと。

間者 カンシャ🔗🔉

【間者】 カンシャ このごろ。ちかごろ。カンジャ「間使」と同じ。

間阻 カンソ🔗🔉

【間阻】 カンソ 間をへだてる。じゃまをする。

間歩 カンポ🔗🔉

【間歩】 カンポ 人に気づかれないように、こっそりいく。=閑歩。のんびりと歩く。

間房 カンボウ🔗🔉

【間房】 カンボウ 静かなへや。〔俗〕あき家。

間架 カンカ🔗🔉

【間架】 カンカ 家屋の、柱と柱との間(=間)と、桁ケタと桁との間(=架)のこと。門口の広さ。家の構えの大きさ。

間架税 カンカゼイ🔗🔉

【間架税】 カンカゼイ 唐代の家屋税の一つ。家屋の大きさによって徴収した。

間食 カンショク🔗🔉

【間食】 カンショク〔国〕きまった食事のとき以外に食べること。また、その食べ物。あいだぐい。

間候 カンコウ🔗🔉

【間候】 カンコウ 間者となってようすをうかがう。また、その者。

間不容息 カンソクヲイレズ🔗🔉

【間不容息】 カンソクヲイレズ〈故事〉あいまに息をつくひまもない。事態が非常にさしせまっていることをあらわす。〔→淮南子

間接 カンセツ🔗🔉

【間接】 カンセツ 直接に対して、中間に別のものがあって隔てて対すること。

間断 カンダン🔗🔉

【間断】 カンダン あいだがとぎれて、絶えまや切れめができること。また、切れめ。

間雲孤鶴 カンウンコカク🔗🔉

【間雲孤鶴】 カンウンコカク =閑雲野鶴。〈故事〉静かに流れる雲と、一羽で飛んでいる鶴ツル。世俗を離れて、気ままにふるまう境地。〔全唐詩話〕

間間 カンカン🔗🔉

【間間】 カンカン こせこせして、細かいものを区別するさま。こま切れ。「大知閑閑、小知間間=大イナル知ハ閑閑タリ、小サキ知ハ間間タリ」〔→荘子

間廁 カンシ🔗🔉

【間廁】 カンシ たくさんのものがいりまじる。▽「廁」は、まじる。

間然 カンゼン🔗🔉

【間然】 カンゼン すきまを指摘する。疑わしいところや欠点をとりあげて非難すること。「禹吾無間然矣=禹ハ吾間然スルコト無シ」〔→論語

間疏 カンソ🔗🔉

【間疎】 カンソ =間疏。遠く離れて疎遠になる。あいだをさいて仲間われをおこさせる。

間径 カンケイ🔗🔉

【間道】 カンドウ わき道。ぬけ道。近道。『間径カンケイ』「使布等先従間道破関下軍=布等ヲシテ先ニ間道ヨリ関下ノ軍ヲ破ラシム」〔→史記すきまのあいたしまもよう。

間筆 カンピツ🔗🔉

【間筆】 カンピツ =閑筆。ひまにまかせて書いた、とりとめのない文章。

間園 カンエン🔗🔉

【間園】 カンエン 静かな庭園。=閑園。使っていない畑。

間暇 カンカ🔗🔉

【間暇】 カンカ 国がよくおさまって静かなこと。「今、国家間暇、及是時般楽怠敖、是自求禍也=今、国家間暇ナリ、コノ時ニ及ンデ般楽怠敖セバ、コレミズカラ禍ヲ求ムルナリ」〔→孟子=閑暇。ひまなこと。また、ひまな時間。=閑暇。静かに落ち着いているさま。

間隔 カンカク🔗🔉

【間隔】 カンカク 二つの物のあいだの距離。へだたり。遠く離れて疎遠になる。「遂与外人間隔=遂クテ外人ト間隔セリ」〔→陶潜二つの物事のあいだの時間。

間隙 カンゲキ🔗🔉

【間隙】 カンゲキ すきま。ひま。欠点。仲たがい。『間郤カンゲキ』

間歳 カンサイ🔗🔉

【間歳】 カンサイ あいだに一年おいて、次の年ごとに。一年おき。隔年に。

間話 カンワ🔗🔉

【間話】 カンワ =閑話。落ち着いて静かに話す。=閑話。これといった目的や主題のない、とりとめのない話。気のむくままにする話。〔俗〕かげぐち。

間関 カンカン🔗🔉

【間関】 カンカン 車のくさびがきしる音の形容。道が険しくなかなか進めないさま。転じて、人生のつらさ、文章のわかりにくいことのたとえ。「一半間関在乱離=一半ノ間関乱離ニ在リ」〔→高啓のどかにさえずる鳥の声の形容。「間関鶯語花底滑=間関タル鶯語花底ニ滑ラカナリ」〔→白居易

間語 カンゴ🔗🔉

【間語】 カンゴ =閑語。静かに話す。これといった目的のない話。世間ばなし。『間談カンダン』

間不容髪 カンハツヲイレズ🔗🔉

【間不容髪】 カンハツヲイレズ〈故事〉あいだに一本の髪の毛を入れるすきもない。事態が非常にさしせまっていることのたとえ。また、ある物事のあとにすぐさま行うことのたとえ。〔→枚乗

間澹 カンタン🔗🔉

【間澹】 カンタン =閑澹。ゆったりとしていて欲がないこと。

間曠 カンコウ🔗🔉

【間曠】 カンコウ 態度などがゆったりしていて、ゆとりがある。また、そのような態度。「志気間曠」〔→杜子春=閑曠。広くて静かな土地。

間人 カンジン🔗🔉

【閑人】 カンジン =間人。用事がなくてひまがあり、のんびりしている人。ひまな人。

間田 カンデン🔗🔉

【閑田】 カンデン =間田。耕作していない田畑。

間処 カンショ🔗🔉

【閑処】 カンショ =間処。静かで落ち着いている所。静かに休む個人のへや。私室。ゆったりと静かにして住む。

間地 カンチ🔗🔉

【閑地】 カンチ =間地。静かで落ち着いている土地。あき地。ひまな地位・身分。

間官 カンカン🔗🔉

【閑官】 カンカン =間官。職務がひまな役目・官職。〈類義語〉散官。

間寂 カンセキ🔗🔉

【閑寂】 カンジャク・カンセキ =間寂。ひっそりとしてもの静かなこと。

間散 カンサン🔗🔉

【閑散】 カンサン =間散。用事がなくてひまなさま。普段はにぎやかなのに、そのときだけひっそりとして静かなこと。

間暇 カンカ🔗🔉

【閑暇】 カンカ =間暇。ひまなこと。また、ひまな時間。「承歓侍宴無閑暇=歓シミヲ承ヘ宴ニ侍リテ閑暇無シ」〔→白居易静かに落ち着いているさま。「貌甚閑暇=貌ハハナハダ閑暇ナリ」〔→賈誼

間靖 カンセイ🔗🔉

【閑靖】 カンセイ =間靖。静かで心安らかなこと。「閑靖少言、不慕栄利=閑靖ニシテ言少ナク、栄利ヲ慕ハズ」〔→陶潜

間話 カンワ🔗🔉

【閑話】 カンワ =間話。「閑談」と同じ。特にこれといった目的や主題のない、とりとめのない話。

間話休題 カンワキュウダイ🔗🔉

【閑話休題】 カンワキュウダイ =間話休題。余談をやめて本題にもどるときのことば。それはさておき。

間静 カンセイ🔗🔉

【閑静】 カンセイ =間静。もの静かなこと。欲がなくてあっさりしていること。

間適 カンテキ🔗🔉

【閑適】 カンテキ =間適。ゆったりと心ゆくままに暮らす。

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