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御 おん🔗🔉

【御】 12画 彳部 [常用漢字] 区点=2470 16進=3866 シフトJIS=8CE4 《常用音訓》ギョ/ゴ/おん 《音読み》 ギョ/ゴ〈y〉 《訓読み》 おさめる(をさむ)/はべる/ふせぐ/お/おん/おおん(おほん)/み 《名付け》 お・おき・おや・のり・み・みつ 《意味》 {動}おさめる(ヲサム)。でこぼこをならして調整する。転じて、家や国家を平和におさめる。「統御」「以御于家邦=モッテ家邦ヲ御ム」〔→孟子ギョス{動}馬を調教しておとなしく手なずける。思うとおりにあやつる。〈同義語〉→馭ギョ。「御者ギョシャ(=馭者)」「御風=風ニ御ス」「樊遅御=樊遅御ス」〔→論語{名}馬を使いこなすこと。また、馬をならす役目。「執御=御ヲ執ル」 ギョス{動}はべる。天子のそば近く仕えてその言いつけに従い起居の調和をとる。「進御シンギョ(天子の身辺にはべる)」 {名}天子のそばに仕える人。「女御ジョギョ・ニョウゴ(天子のそば近くに仕える正妃以外の夫人)」「侍御ジギョ(天子のそばに仕える侍臣の官)」 {形}皇帝の動作や所有物につけて、尊敬をあらわすことば。「御衣」「御苑ギョエン」「御幸」 {動}ふせぐ。▽禦ギョ(ふせぐ)に当てた用法。 〔国〕お。おん。おおん(オホン)。み。相手の動作や持ち物につけて、尊敬の意をあらわすことば。「御便り」「御身オンミ」「御台所ミダイドコロ」自分の動作をあらわす語につけて、相手に対する謙そんの意をあらわすことば。「御説明申しあげます」相手の親族をさすときにつけて、尊敬の意をあらわすことば。「嫁御」 《解字》 会意兼形声。原字は「午(きね)+卩(ひと)」の会意文字で、堅い物をきねでついて柔らかくするさま。御はそれに止(あし)と彳(いく)を加えた字で、馬を穏やかにならして行かせることを示す。つきならす意から、でこぼこや阻害する部分を調整して、うまくおさめる意となる。 《類義》 治チは、自然物に人工を加えて整えること。駕ガは、馬の背に馬具や車の柄を載せること、乗ること。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

怨家 オンケ🔗🔉

【怨家】 エンカ うらみあう関係にある家。オンケ〔仏〕自分をうらんでいる人。

恩化 オンカ🔗🔉

【恩化】 オンカ 情けで民を教え導く政治のこと。

恩旧 オンキュウ🔗🔉

【恩旧】 オンキュウ 昔からの交際。古いよしみ。

恩仮 オンカ🔗🔉

【恩仮】 オンカ 「恩暇」と同じ。君主のおかげによる幸い。大目にみていただく。

恩光 オンコウ🔗🔉

【恩光】 オンコウ 恵みの光。(イ)万物を育てるという春の光のこと。「桃李終不言、朝露借恩光=桃李終ニ言ハズ、朝露恩光ヲ借ル」〔→黄庭堅〕(ロ)天子の恵み。

恩旨 オンシ🔗🔉

【恩旨】 オンシ いつくしみ深いおぼしめし。天子の気持ち・考えのこと。「恩旨殊異=恩旨殊異ナリ」〔→枕中記

恩私 オンシ🔗🔉

【恩私】 オンシ 天子の私的な恵みの心で結ばれている関係。また、特別のおぼしめしを受けた人。「不即金木誅、敢不識恩私=金木ノ誅ニ即カズ、アヘテ恩私ヲ識ラザランヤ」〔→韓愈

恩倖 オンコウ🔗🔉

【恩幸】 オンコウ =恩倖。天子の特別の恵み。また、それを受けた者。「欲求恩幸立辺功=恩幸ヲ求メント欲シテ辺功ヲ立ツ」〔→白居易

恩威 オンイ🔗🔉

【恩威】 オンイ 恩恵と威光。恵みと力。「恩威並行=恩威並ビ行ハル」

恩栄 オンエイ🔗🔉

【恩栄】 オンエイ 主君の恩恵を受ける光栄。

恩紀 オンキ🔗🔉

【恩紀】 オンキ 恩愛。恩愛の気持ち。「恩紀曠不接、我情遂抑沈=恩紀曠シク接セズ、我ガ情遂ニ抑沈ス」〔→曹植

恩恵 オンケイ🔗🔉

【恩恵】 オンケイ 人のことを思いやる親切な心。恵み。情け。いつくしみ。『恩徳オントク』

恩給 オンキュウ🔗🔉

【恩給】 オンキュウ 功績のほうびとして、禄などをたまわること。〔国〕公務員が一定期間勤めたあと、退職または死後に、国家から、本人または遺族に与えられる金銭。

恩遇 オングウ🔗🔉

【恩遇】 オングウ 情け深いもてなし。手厚いもてなし。優遇。

恩愛 オンアイ🔗🔉

【恩愛】 オンアイ・オンナイ いつくしみ。親子・夫婦間の愛情。「昭陽殿裏恩愛絶=昭陽殿裏恩愛絶ユ」〔→白居易

恩仮 オンカ🔗🔉

【恩暇】 オンカ 君主から賜る休暇。『恩仮オンカ』

恩義 オンギ🔗🔉

【恩義{誼}】 オンギ 恩愛と義理。また、義理と人情。いつくしみ。いたわりあい。「吾已失恩義=吾スデニ恩義ヲ失ヘリ」〔古楽府〕

恩賜 オンシ🔗🔉

【恩賜】 オンシ 天子から物などを賜ること。また、その物。恵み深いたまもの。

恩眷 オンケン🔗🔉

【恩顧】 オンコ 情けをかける。引き立てる。『恩眷オンケン』

恩仇 オンキュウ🔗🔉

【恩讎】 オンシュウ 恩と、あだ。『恩仇オンキュウ』

慍見 オンケン🔗🔉

【慍見】 オンケン むっといかったようすで人にあう。〔→論語

温克 オンコク🔗🔉

【温克】 ウンコク・オンコク おだやかな気持ちをもち、腹をたてない。▽「詩経」小雅・小宛の「飲酒温克=酒ヲ飲メドモ温克」について、鄭玄ジョウゲンは、温は温藉ウンシャ、克はおのれに勝つとし、朱熹シュキは、温を温恭オンキョウとした。

温故知新 オンコチシン🔗🔉

【温故知新】 オンコチシン・フルキヲアタタメテアタラシキヲシル〈故事〉前に学んだことや古いことばをもう一度よみがえらせて、新しい真理をさとること。「温故而知新、可以為師矣=故キヲ温メテ新シキヲ知レバ、以テ師為ル可シ」〔→論語

温厚 オンコウ🔗🔉

【温厚】 オンコウ おだやかで、誠実なさま。富んで豊かなこと。

温恭 オンキョウ🔗🔉

【温恭】 オンキョウ おだやかで、つつしみぶかいさま。

温温 オンオン🔗🔉

【温温】 オンオン おだやかなさま。うるおいのあるさま。あたたかなさま。

温雅 オンガ🔗🔉

【温雅】 オンガ おだやかで、奥ゆかしい。おとなしく、上品である。

温顔 オンガン🔗🔉

【温顔】 オンガン おだやかで、やさしい顔。「一欣侍温顔、再喜見友于=一ツニハ温顔ニ侍スルヲ欣ビ、再ツニハ友ココニ見フヲ喜ブ」〔→陶潜

温岐 オンキ🔗🔉

【温岐】 オンキ・オンテイイン〈人名〉庭[イン]は別名。812〜70?晩唐の詩人。太原(山西省)の人。岐は本名。、字アザナは飛卿ヒケイ。詞に巧みであり、詞の文学的地位を不動のものとした。『温飛卿集』がある。

瘟疫 オンエキ🔗🔉

【瘟疫】 オンエキ 熱がこもってひかない急性の伝染病。

穏健 オンケン🔗🔉

【穏健】 オンケン 性格がおだやかで、しっかりしている。〔国〕思想がおだやかである。

穏穏 オンオン🔗🔉

【穏穏】 オンオン やすらかなこと。かどだたないさま。

褞褐 オンカツ🔗🔉

【褞褐】 オンカツ もめんの綿入れ。ぬのこ。粗布のぬのこを着た人。卑しい人のこと。

遠志 オンジ🔗🔉

【遠志】 エンシ 遠大な志。将来のことまで考えた大きな志のこと。オンジ 草の名。ひめはぎ。

音 おん🔗🔉

【音】 9画 音部 [一年] 区点=1827 16進=323B シフトJIS=89B9 《常用音訓》イン/オン/おと/ね 《音読み》 オン(オム)/イン(イム)〈yn〉 《訓読み》 おと/ね/おん 《名付け》 お・おと・と・なり・ね 《意味》 {名}おと。ね。口をふさいで出すウーというふくみごえ。声帯をふるわせて出るおと。▽舌や唇などの調整が加わったこえを「言」といい、調整の加わらないこえを「音」といった。 {名}おと。ね。ことばをなさず、高低大小のあるおとすべてをいう。〈類義語〉→声。「声音(おと)」「五音(宮、商、角、徴チ、羽の五つの音階)」「声成文謂之音=声ノ文ヲ成スコレヲ音ト謂フ」〔→礼記{名}きこえてくることば。しらせ。おとずれ。「音問」「音信不通」 「五音」「七音」とは、中世の音韻学で、頭子音(音節のはじめの子音)の五つまたは七つのわく。「地音チオン」とは、明ミン末の音韻学で、母音のこと。 〔国〕おん。訓に対して、漢字の漢語としての発音。たとえば、山の音はサン、訓はやま。 《解字》 会意。言という字の口の部分の中に、・印を含ませたもの。言は、はっきりとけじめをつけたことばの発音を示す。音は、その口に何かを含み、ウーと含み声を出すことを示す。 《単語家族》 暗アン(はっきりしない)陰イン(ふさぐ)と同系。▽声は、もと金・石・糸・竹・風などのおとだが、のち人間や動物のこえの意に用いる。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

音叉 オンサ🔗🔉

【音叉】 オンサ 音の振動数の一定した基本的発音体。楽器の調律や音響実験などに用いる。鋼鉄製のU字形の棒の中央に柄をつけたもの。

音曲 オンキョク🔗🔉

【音曲】 オンキョク 音楽のふしまわし。音楽。オンギョク〔国〕琴・三味線などにあわせてうたう俗曲。

音字 オンジ🔗🔉

【音字】 オンジ 反切の上下二字の中で、下の字の韻字に対して、上の字。▽頭子音をあらわす。「音標文字」と同じ。

音耗 オンコウ🔗🔉

【音信】 オンシン・インシン たより。手紙。「人事音書漫寂寥=人事音書漫ニ寂寥タリ」〔→杜甫〕『音息オンソク・音訊オンジン・音塵オンジン・音耗オンコウ・音問オンモン・音書オンショ』

音訓 オンクン🔗🔉

【音訓】 オンクン 「音義」と同じ。発音の上から文字の意味を解釈すること。〈類義語〉声訓。〔国〕漢字の字音と字訓。

音階 オンカイ🔗🔉

【音階】 オンカイ 一定の音程によって、楽音を高さの順にならべたもの。楽曲をつくるもとになる。

音楽 オンガク🔗🔉

【音楽】 オンガク 音によって構成した芸術。「音楽之所由来者遠、生於度量、本於太一=音楽ノ由来スル所ハ遠シ、度量ニ生ジ、太一ニ本ヅク」〔→呂覧

音義 オンギ🔗🔉

【音義】 オンギ 文字の発音と意味。また、それを説いた書。『音訓オンクン』文字の発音に基づいて、語句の意味を説明すること。

音字 オンジ🔗🔉

【音標文字】 オンピョウモジ 一字ごとには一定の意味をもたず、ことばの発音だけを示す文字。仮名、アルファベットの類。「表音文字」とも。『音字オンジ』

音韻 オンイン🔗🔉

【音韻】 オンイン 音。また、ねいろ。漢字の音(頭子音。普通は声という)と韻(語頭子音をのぞいたのこりの音)。現代の言語学で、ことばを形成する要素としての音声の単位。また、その体系。

音響 オンキョウ🔗🔉

【音響】 オンキョウ 音や声の響き。

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