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広辞苑の検索結果 (15)

まん‐にょう【万葉】‥エフ🔗🔉

まん‐にょう万葉‥エフ (マンヨウの連声) ⇒まんよう⇒まんにょう‐しゅう【万葉集】

まん‐よう【万葉】‥エフ🔗🔉

まん‐よう万葉‥エフ ①多くの草木の葉。 ②よろずよ。万世。万代。 ③万葉集の略。 ⇒まんよう‐がな【万葉仮名】 ⇒まんよう‐ちょう【万葉調】

まんようい【万葉緯】‥エフヰ🔗🔉

まんようい万葉緯‥エフヰ 万葉集の研究書。今井似閑編。20巻20冊。1717年(享保2)成立か。記紀の歌謡など、万葉集を注釈する助けとなる古歌・古文を諸書から抽出し、注を施す。

まんよう‐がな【万葉仮名】‥エフ‥🔗🔉

まんよう‐がな万葉仮名‥エフ‥ 漢字を、本来の意味を離れ仮名的に用いた文字。借音・借訓・戯訓などの種類がある。6世紀頃の大刀銘・鏡銘に固有名詞表記として見え、奈良時代には国語の表記に広く用いられたが、特に万葉集に多く用いられているのでこの称がある。真仮名まがな。男仮名おとこがな⇒まん‐よう【万葉】

まんようしゅう【万葉集】‥エフシフ🔗🔉

まんようしゅう万葉集‥エフシフ (万世に伝わるべき集、また万よろずの葉すなわち歌の集の意とも)現存最古の歌集。20巻。仁徳天皇皇后作といわれる歌から淳仁天皇時代の歌(759年)まで、約350年間の長歌・短歌・旋頭歌せどうか・仏足石歌体歌・連歌合わせて約4500首、漢文の詩・書翰なども収録。編集は大伴家持おおとものやかもちの手を経たものと考えられる。東歌あずまうた・防人歌さきもりうたなども含み、豊かな人間性にもとづき現実に即した感動を率直に表す調子の高い歌が多い。→万葉調→抜粋[万葉集] →抜粋(防人の歌) ⇒まんようしゅう‐こう【万葉集考】 ⇒まんようしゅう‐こぎ【万葉集古義】 ⇒まんようしゅう‐しょう【万葉集抄】 ⇒まんようしゅう‐たまのおごと【万葉集玉の小琴】 ⇒まんようしゅう‐ちゅうしゃく【万葉集註釈】 ⇒まんようしゅう‐みふぐし【万葉集美夫君志】 ⇒まんようしゅう‐りゃくげ【万葉集略解】

まんようしゅう‐こう【万葉集考】‥エフシフカウ🔗🔉

まんようしゅう‐こう万葉集考‥エフシフカウ 万葉集の注釈書。賀茂真淵著。1769〜1839年(明和6〜天保10)刊。10冊。総論で万葉集を評論し、次に集中で古いと見た6巻を選んで本文批評をなし、簡明な注釈、独創的な歌評を加えた書。その後、草稿本を基に狛諸成こまもろなりが14巻を増補した。万葉考。 ⇒まんようしゅう【万葉集】

まんようしゅう‐こぎ【万葉集古義】‥エフシフ‥🔗🔉

まんようしゅう‐こぎ万葉集古義‥エフシフ‥ 万葉集の注釈書。鹿持雅澄かもちまさずみ著。141冊。1857年(安政4)頃までに成稿。本文の精細な解釈を中心に枕詞・地名など各方面の研究を集成。明治以降に刊。 ⇒まんようしゅう【万葉集】

まんようしゅう‐しょう【万葉集抄】‥エフシフセウ🔗🔉

まんようしゅう‐しょう万葉集抄‥エフシフセウ 万葉集の注釈書。 ①藤原盛方著か。2巻1冊。平安末期、万葉集中の長短歌など173首を抄出して注釈。 ②仙覚の「万葉集註釈」の別名。 ③宗祇著。20巻。万葉集各巻から抄出注釈。万葉集宗祇抄。ならの葉。 ⇒まんようしゅう【万葉集】

まんようしゅう‐たまのおごと【万葉集玉の小琴】‥エフシフ‥ヲ‥🔗🔉

まんようしゅう‐たまのおごと万葉集玉の小琴‥エフシフ‥ヲ‥ 万葉集の注釈書。本居宣長著。2冊。1779年(安永8)自序、1838年(天保9)刊。賀茂真淵の「万葉集考」を補説した、巻4までの抄注。 ⇒まんようしゅう【万葉集】

まんようしゅう‐ちゅうしゃく【万葉集註釈】‥エフシフ‥🔗🔉

まんようしゅう‐ちゅうしゃく万葉集註釈‥エフシフ‥ 万葉集の注釈書。仙覚著。10巻。1269年(文永6)成る。万葉集のすぐれた注釈書の最初のものとして価値がある。別称、仙覚抄・万葉集抄。 ⇒まんようしゅう【万葉集】

まんようしゅう‐みふぐし【万葉集美夫君志】‥エフシフ‥🔗🔉

まんようしゅう‐みふぐし万葉集美夫君志‥エフシフ‥ 万葉集の注釈書。木村正辞まさこと著。2帙ちつ8冊。1901〜11年(明治34〜44)刊。巻1・2の考証的な注釈。 ⇒まんようしゅう【万葉集】

まんようしゅう‐りゃくげ【万葉集略解】‥エフシフ‥🔗🔉

まんようしゅう‐りゃくげ万葉集略解‥エフシフ‥ 万葉集の注釈書。橘(加藤)千蔭著。20巻30冊。1791〜1800年(寛政3〜12)成り、1796〜1812年(寛政8〜文化9)刊。万葉集の簡便な全注で師賀茂真淵および本居宣長などの先人の説を集成し、入門書として流布。 ⇒まんようしゅう【万葉集】

まんようだいしょうき【万葉代匠記】‥エフ‥シヤウ‥🔗🔉

まんようだいしょうき万葉代匠記‥エフ‥シヤウ‥ (代匠は学匠下河辺長流または徳川光圀に代わって成した意)万葉集の注釈書。僧契沖著。20巻・総釈1巻。貞享(1684〜1688)末年初稿本、元禄3年(1690)精撰本49冊を完成、光圀に呈した。総論があり、次に万葉集全巻にわたり詳密な注を加える。

まんよう‐ちょう【万葉調】‥エフテウ🔗🔉

まんよう‐ちょう万葉調‥エフテウ 万葉集の歌の特色とされる雄渾・直截・切実な表現、雄健な調しらべをいう。賀茂真淵はこれを「ますらおぶり」と呼んだ。源実朝を始め、万葉調の歌人が多数輩出、明治時代に入ってアララギ派に用いられた。 ⇒まん‐よう【万葉】

大辞林の検索結果 (21)

まん-にょう【万葉】🔗🔉

まん-にょう ―エフ 【万葉】 「まんよう」の連声。

まんにょう-しゅう【万葉集】🔗🔉

まんにょう-しゅう ―エフシフ 【万葉集】 ⇒まんようしゅう(万葉集)

まん-よう【万葉】🔗🔉

まん-よう ―エフ [0] 【万葉】 (1)たくさんの木の葉。ばんよう。「木がらしあわただしく―みだれ/仮名草子・可笑記」 (2)多くの時代。万世。よろず世。ばんよう。「大化―に伝はる/太平記 14」 (3)万葉集の略称。

まんよう-い【万葉緯】🔗🔉

まんよう-い ―エフ 【万葉緯】 古代の文字に関する編注書。二〇巻。今井似閑(ジカン)著。1700年(1説に1717年)成立か。万葉集の解釈に役立つ古文・古歌謡などに考証注釈を加えたもの。古歌謡や風土記逸文を収め,資料として貴重。

まんよう-がな【万葉仮名】🔗🔉

まんよう-がな ―エフ― [0][3] 【万葉仮名】 〔万葉集に多く用いられたところからの名〕 日本語を表記するために表音文字として用いた漢字。平仮名・片仮名ができる以前,漢字の音や訓によって「波流(春)」「八間跡(やまと)」のように,その漢字本来の意味とは異なる日本語の音を書き記したもの。漢字の音を用いた音仮名,漢字の訓を用いた訓仮名,戯書などがある。普通は,一字で一音節を表すものをいう。五世紀頃の金石文に見え始め,上代には日本語を表記するのに広く用いられた。中古において平仮名・片仮名が発達した後も,漢文訓読・宣命・真名本などに使われた。真仮名。男仮名。

まんよう-こう【万葉考】🔗🔉

まんよう-こう ―エフカウ 【万葉考】 万葉集の注釈書。九冊。賀茂真淵著。1768〜1835年刊。総論で万葉集の文学批評的研究を行い,自らが万葉集の原型と考える巻と巻序で,巻一・二・一三・一一・一二・一四の六巻に注釈を施したもの。新見・創見に富み,万葉集の研究史上最も重要な書であるが,いたずらに本文を改めた部分もある。残り一四巻は,のちに門人狛諸成(コマモロナリ)(1722-1802)が真淵の草稿本を基に完成。万葉集考。

まんよう-しゅう【万葉集】🔗🔉

まんよう-しゅう ―エフシフ 【万葉集】 歌集名(別項参照)。

まんよう-しゅうすいしょう【万葉拾穂抄】🔗🔉

まんよう-しゅうすいしょう ―エフシフスイセウ 【万葉拾穂抄】 万葉集の注釈書。二〇巻三〇冊。北村季吟著。1686年成立,90年刊。従来の注釈を集大成したもの。初の全歌注釈として広く用いられた。

まんよう-しゅぎ【万葉主義】🔗🔉

まんよう-しゅぎ ―エフ― [5] 【万葉主義】 万葉集やその風体・調べを尊重する考え方や立場。江戸時代の賀茂真淵や近代の正岡子規およびその系統のアララギ派は有名。

まんよう-しょくぶつ【万葉植物】🔗🔉

まんよう-しょくぶつ ―エフ― [6] 【万葉植物】 万葉集に詠まれている植物。一五〇種以上ある。

まんよう-だいしょうき【万葉代匠記】🔗🔉

まんよう-だいしょうき ―エフダイシヤウキ 【万葉代匠記】 万葉集の注釈書。二〇巻。契沖著。初稿本は1688年頃,精撰本は1690年成立。1683年,徳川光圀の依頼を受けた下河辺長流の推挙によって着手。総論として万葉集の題名・撰者・枕詞・万葉仮名などについて解説し,以下全歌にわたって精密な注釈を施す。多くの新見・創見に富み,実証主義的・文献学的な研究方法は,万葉集研究のみならず古典文学研究全般に多大な影響を与えた。万葉集代匠記。

まんよう-ちょう【万葉調】🔗🔉

まんよう-ちょう ―エフテウ [0] 【万葉調】 万葉集に特徴的な歌風・歌調。発想・内容としては生活感情と密接し,素朴・直截あるいは率直・切実で,またしばしば雄大・荘重である。修辞的には五七調すなわち二句・四句切れが多く,枕詞・序詞の使用も多い。賀茂真淵は「ますらおぶり」と呼んだ。

まんようしゅう【万葉集】🔗🔉

まんようしゅう マンエフシフ 【万葉集】 歌集。二〇巻。数次にわたって編纂されたとみられ,大伴家持が編纂に携わったことが推定されるが,最終的に現在の形にまとめた人物は不明。巻一〜一六までは基本的に雑歌(ゾウカ)・相聞歌(ソウモンカ)・挽歌などの部立てによる編纂方針によって貫かれるが,巻一七以降は年月日順で編まれ,部立てはみられない。成立は奈良時代末期とされる。仁徳朝の伝承歌から淳仁朝までの和歌約四五〇〇首を収める。作者は皇族・貴族から遊女・乞食まで広い階層にわたるが,その中心が皇族・貴族・官人であったことは無視できない。特に,額田王(ヌカタノオオキミ)・柿本人麻呂・山部赤人・山上憶良(オクラ)・大伴旅人・大伴家持などは著名。歌体は,短歌のほか長歌・旋頭歌(セドウカ)などを含む。初期の集団的な歌謡から大伴家持に代表される繊細優美な歌まで,上代歌謡の進展に伴うさまざまな歌を含む。

まんようしゅう-こう【万葉集考】🔗🔉

まんようしゅう-こう マンエフシフカウ 【万葉集考】 万葉考の別名。

まんようしゅう-こぎ【万葉集古義】🔗🔉

まんようしゅう-こぎ マンエフシフ― 【万葉集古義】 万葉集の注釈書。一四一冊。鹿持雅澄著。1828年頃成立。以後改訂を加え,40年頃完成。万葉集本文の解釈を中心に,枕詞や人物伝など従来の研究を集大成したもの。

まんようしゅう-しょう【万葉集抄】🔗🔉

まんようしゅう-しょう マンエフシフセウ 【万葉集抄】 万葉集の注釈書。 (1)一巻。著者・成立年ともに未詳。仙覚以前の書。万葉集の和歌一七三首に訓を付し,略注を加えたもの。仙覚以前の訓を知る資料として重要。秘府本万葉集。 (2)「万葉集註釈」の別名。 (3)二巻。飯尾宗祇著。1482年以前の成立。万葉集の各巻から数首ずつを抄出し,約一一六〇首について簡略な注解を加えたもの。宗祇抄。

まんようしゅう-だいしょうき【万葉集代匠記】🔗🔉

まんようしゅう-だいしょうき マンエフシフダイシヤウキ 【万葉集代匠記】 ⇒万葉代匠記(マンヨウダイシヨウキ)

まんようしゅう-たまのおごと【万葉集玉の小琴】🔗🔉

まんようしゅう-たまのおごと マンエフシフタマノヲゴト 【万葉集玉の小琴】 万葉集の注釈書。二冊。本居宣長著。1779年成立。1838年刊。万葉集の巻一から巻四までの歌を抄出して注解を施したもの。賀茂真淵の「万葉考」の補説に相当。

まんようしゅう-ちゅうしゃく【万葉集註釈】🔗🔉

まんようしゅう-ちゅうしゃく マンエフシフ― 【万葉集註釈】 万葉集の注釈書。二〇巻一〇冊。仙覚著。1269年成立。万葉集の書名や成立を論じ,各巻の難解歌について詳細な注解を施す。万葉集注釈史上初のすぐれた注釈書として重要。また,散逸した風土記が引用されており,風土記逸文の資料としても貴重。万葉集抄。仙覚抄。

まんようしゅう-みぶぐし【万葉集美夫君志】🔗🔉

まんようしゅう-みぶぐし マンエフシフ― 【万葉集美夫君志】 注釈書。二帙八冊。木村正辞(マサコト)著。1901(明治34)〜11年刊。万葉集の巻一・巻二について,原本に忠実な本文により穏健な考証的注釈を施す。

まんようしゅう-りゃくげ【万葉集略解】🔗🔉

まんようしゅう-りゃくげ マンエフシフ― 【万葉集略解】 注釈書。二〇巻。橘千蔭著。1796年成立。1796〜1812年刊。全歌にわたって原文に平仮名の訓を施し,師賀茂真淵や本居宣長の説に基づく簡略な注解を加える。注解は独創的なところは見られないが穏健。入門書として広く流布した。

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