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広辞苑の検索結果 (49)
しん【伸】🔗⭐🔉
しん【伸】
申すこと。述べること。「追―」
しんかい‐せん【伸開線】🔗⭐🔉
しんかい‐せん【伸開線】
〔数〕(involute)円周その他曲線の周囲に巻かれた糸を弛みなく解いていった場合、その糸の上の定点が描く軌跡。インボリュート。↔縮閉線
しん‐きん【伸筋】🔗⭐🔉
しん‐きん【伸筋】
骨格筋の機能による類別の一つ。脊椎動物の四肢をのばす働きをする筋肉の総称。↔屈筋
しんし【籡・伸子】🔗⭐🔉
しんし【籡・伸子】
洗い張りや染色の時、布の両縁に刺し留めて弓形に張り、布が縮まないようにする道具。竹製の細串の末端をとがらしたもの。しいし。
⇒しんし‐ばり【伸子張り】
しんし‐ばり【伸子張り】🔗⭐🔉
しんし‐ばり【伸子張り】
伸子を利用して、洗濯した布に糊をつけ、または染めた布のしわを伸ばす法。
⇒しんし【籡・伸子】
しん‐しゅく【伸縮】🔗⭐🔉
しん‐しゅく【伸縮】
のびることとちぢむこと。のばすこととちぢめること。「―自在」
⇒しんしゅく‐かんぜい【伸縮関税】
⇒しんしゅく‐そうち【伸縮装置】
しんしゅく‐かんぜい【伸縮関税】‥クワン‥🔗⭐🔉
しんしゅく‐かんぜい【伸縮関税】‥クワン‥
関税率の増減を、ある一定限度内において、議会の議決を経ずに行政官庁の権限で行い、外国品の不当廉価に対抗しようとすること。
⇒しん‐しゅく【伸縮】
しんしゅく‐そうち【伸縮装置】‥サウ‥🔗⭐🔉
しんしゅく‐そうち【伸縮装置】‥サウ‥
〔建〕橋梁で、気温変動による桁けたの伸縮、地震や車両通行による橋梁の変形を緩衝し、通行の安全を確保する装置。
⇒しん‐しゅく【伸縮】
しん‐そう【伸葬】‥サウ🔗⭐🔉
しん‐そう【伸葬】‥サウ
(→)伸展葬に同じ。
しん‐ちょう【伸長・伸暢】‥チヤウ🔗⭐🔉
しん‐ちょう【伸長・伸暢】‥チヤウ
長さや勢力などがのびること。また、のばすこと。
しん‐ちょう【伸張】‥チヤウ🔗⭐🔉
しん‐ちょう【伸張】‥チヤウ
①勢力などが、のびひろがること。のばしひろげること。「国力が―する」
②コンピューターで、圧縮したデータを元の状態に復元すること。解凍。
しん‐てん【伸展】🔗⭐🔉
しん‐てん【伸展】
のばしひろげること。また、のびひろがること。
⇒しんてん‐そう【伸展葬】
しんてん‐そう【伸展葬】‥サウ🔗⭐🔉
しんてん‐そう【伸展葬】‥サウ
死者の両脚をまっすぐ伸ばした姿勢で埋葬すること。伸葬。↔屈葬
⇒しん‐てん【伸展】
しん‐どう【伸銅】🔗⭐🔉
しん‐どう【伸銅】
銅・真鍮しんちゅうなどを、圧延や押出しの方法で板・棒・管・線条などに加工すること。「―品」
のし【伸し】🔗⭐🔉
のし【伸し】
①のすこと。伸展。
②泳法の一つ。体を横にして泳ぐもの。
のし‐あが・る【伸し上がる】🔗⭐🔉
のし‐あが・る【伸し上がる】
〔自五〕
①のさばって物の上に上がる。横柄おうへいにふるまう。つけあがる。浄瑠璃、心中万年草「ふとんに―・り」
②他人(競争相手)をおさえて、地位が急激に上がる。身代しんだいが急に大きくなる。「第一人者に―・る」「百万長者に―・る」
のし‐あ・げる【伸し上げる】🔗⭐🔉
のし‐あ・げる【伸し上げる】
〔他下一〕[文]のしあ・ぐ(下二)
①のばしあげる。のぼらせる。
②他人(競争相手)をおさえて、地位を急に進ませる。身代しんだいを大きくする。
③なしとげる。
のし‐ある・く【伸し歩く】🔗⭐🔉
のし‐ある・く【伸し歩く】
〔自五〕
のさばって闊歩かっぽする。横柄おうへいにふるまう。「縄張を―・く」
のし‐いか【伸し烏賊・熨斗烏賊】🔗⭐🔉
のし‐いか【伸し烏賊・熨斗烏賊】
味をつけたするめを薄く押しのばしたもの。
のし‐いた【伸し板】🔗⭐🔉
のし‐いた【伸し板】
麺・パン・菓子などの生地を捏こねて伸ばすのに用いる木製・大理石などの板。麺台。
のし‐かか・る【伸し掛かる】🔗⭐🔉
のし‐かか・る【伸し掛かる】
〔自五〕
①体をのばして相手の上におおいかかる。のりかかる。「責任が重く―・る」
②横柄おうへいずくで相手をおさえつけようとする。かさにかかる。
のし‐き・る【伸し切る】🔗⭐🔉
のし‐き・る【伸し切る】
〔他四〕
身をかがめず十分に伸ばす。転じて、威張る。狂言、二人袴「―・つて挨拶をめされ」
のし‐ば【伸し羽】🔗⭐🔉
のし‐ば【伸し羽】
のばした翼。夫木和歌抄5「片野のきぎす―打つなり」
のじ‐ば・る【伸じ張る】🔗⭐🔉
のじ‐ば・る【伸じ張る】
〔自四〕
(ノシバルとも)のさばる。転じて、さからう。浄瑠璃、嫗山姥こもちやまうば「―・らば幕引きちぎり、宿札打ちわり引きずり出せ」
のし‐ひとえ【伸し単】‥ヒトヘ🔗⭐🔉
のし‐ひとえ【伸し単】‥ヒトヘ
練絹にのりをつけ、火のしをかけて張った薄いひとえ。源氏物語玉鬘「卯月の―めく物に着こめ給へる髪の透き影」
のし‐ぶき【熨斗葺・伸葺】🔗⭐🔉
のし‐ぶき【熨斗葺・伸葺】
①桧皮葺ひわだぶきの一種。精製した桧の生皮を用い重ねを小さくしたもの。
②榑板くれいたを釘打ちにして葺くこと。また、そのもの。
のし‐もち【伸し餅】🔗⭐🔉
のし‐もち【伸し餅】
長方形に平たくのばした餅。切餅とする。瓦餅かわらもち。
の・す【伸す】🔗⭐🔉
の・す【伸す】
[一]〔他五〕
①(かがんでいたものを)まっすぐにのばす。日葡辞書「セ(背)ヲノス」「コシヲノス」
②(「熨す」とも書く)しわなどをのばし、平らにする。力を加えてのばし広げる。沙石集7「のしに火を入れて、懐妊したる腹を―・しければ」。日葡辞書「シワヲノス」。「餅を―・す」
③勢いをのばす。発展させる。「党勢を―・す」
④殴ってやっつける。「生意気だ、―・してしまえ」
[二]〔自五〕
①伸びて行く。伸びて張る。「凧糸が―・す」
②他人をおさえて地位が進む。身代しんだいが豊かになる。「彼は最近めきめき―・してきた」
③遠くまで足をはこぶ。浮世床2「今日はまだ山の手へ―・さねえきやあなりません」
のば・す【伸ばす・延ばす】🔗⭐🔉
のば・す【伸ばす・延ばす】
〔他五〕
①物の長さ・距離・時間を長くする。また、広げて面積を大きくする。「髪を―・す」「写真を―・す」「道路を―・す」「会期を―・す」「九州まで足を―・す」
②曲がっているもの、縮んでいるものをまっすぐにする。「背筋を―・す」「皺を―・す」
③時間を長びかせる。日時をおくらせる。延期する。平家物語4「程を―・さんがために、ながながとぞ僉議したる」。「締切りを―・す」「出発を―・す」
④財産や勢力・能力などを大きくする。ふやす。日本永代蔵1「是より欲心出来て始末をしけるに、はや年中に七石五斗―・して」。「身代しんだいを―・す」「国力を―・す」「売上げを―・す」「記録を―・す」「新人を―・し育てる」
⑤遠くへ逃がす。宇治拾遺物語1「いみじき逸物にてありければ、いくばくも―・さずして、とらへたる所に」
⑥溶かしたり、やわらかくしたりして広がるようにする。「クリームを手のひらで―・す」「水で―・して使う」
⑦のびのびとさせる。晴らす。日葡辞書「キ(気)ヲノバス」
⑧なぐりたおす。のす。「生意気だといって―・された」
◇「伸」は、主として成長によって長くしたり縦方向にまっすぐにしたりする意で使い、また2・4・8の意で使う。「延」は、付加などで横方向に続けたり広げたりする意で、また3の意で使う。
のび【伸び・延び】🔗⭐🔉
のび【伸び・延び】
①のびること。↔縮み。
②成長すること。「―が早い」
③疲れた時、手足を伸ばしてあくびなどをすること。日葡辞書「ノビヲスル」
④中世、年貢の収納枡ますと支払枡との枡目の差から生じた計量上の増分。
のび‐あが・る【伸び上がる】🔗⭐🔉
のび‐あが・る【伸び上がる】
〔自五〕
足をつまだてて背を伸ばす。「―・って棚にのせる」
のび‐あし【伸足】🔗⭐🔉
のび‐あし【伸足】
前方へのばす足。浄瑠璃、栬狩剣本地「むかでの足どり足づかひ、引足五尺―五尺」
のび‐ざかり【伸び盛り】🔗⭐🔉
のび‐ざかり【伸び盛り】
①子供の成長が一番盛んな頃。育ちざかり。
②才能や能力が一番伸びる時期。
のび‐しろ【伸び代】🔗⭐🔉
のび‐しろ【伸び代】
①金属などの、折り曲げたり熱したりする際に生ずる伸び。また、その長さ。
②今後発展・成長してゆく可能性や見込み。「―の大きい選手」
のび‐た・つ【伸び立つ】🔗⭐🔉
のび‐た・つ【伸び立つ】
〔自五〕
伸びて高くなる。成長する。
のび‐ちぢみ【伸び縮み】🔗⭐🔉
のび‐ちぢみ【伸び縮み】
①のびることとちぢむこと。のびたりちぢんだりすること。しんしゅく。「―がきく」
②発展することと衰退すること。財産などのふえることとへること。世間胸算用3「身代しんだいかるき家々は、…寝た間も―の大節季を忘るることもなく」
のび‐なや・む【伸び悩む】🔗⭐🔉
のび‐なや・む【伸び悩む】
〔自五〕
伸びそうでいて、初めの勢いほどに伸びない。進展しそうでいて、それほどには進展しない。「若手が―・む」「売行きが―・む」
のび‐のび【伸び伸び・延び延び】🔗⭐🔉
のび‐のび【伸び伸び・延び延び】
①よくのびるさま。落窪物語2「足手あはせて、いとよく―して、辛うじて起きいで」
②急がないさま。曾我物語4「―の御心なるべしと思ひつるに」
③物事の延引するさま。「期日が―になる」
④おさえられることなく自由であるさま。ゆったりしているさま。「―と育つ」「―した生活」
のび‐やか【伸びやか】🔗⭐🔉
のび‐やか【伸びやか】
(→)「のびらか」に同じ。「―な筆致」
のび‐らか【伸びらか】🔗⭐🔉
のび‐らか【伸びらか】
①長くのびたさま。源氏物語末摘花「御鼻あさましう高う―に」
②心がゆったりしているさま。源氏物語初音「人の心も―にぞ見ゆるかし」
のび‐りつ【伸び率】🔗⭐🔉
のび‐りつ【伸び率】
伸びる割合。前の期に比して増加する割合。
の・びる【伸びる・延びる】🔗⭐🔉
の・びる【伸びる・延びる】
〔自上一〕[文]の・ぶ(上二)
➊空間的に長くひろがる。
①長くなる。広くなる。源氏物語総角「大方例の見奉るに皺―・ぶる心地して、めでたくあはれに見まほしき御かたち有様を」。日葡辞書「セイ、また、タケガノブル」。「髪が―・びる」
②ある点にまで、達する。とどく。「鉄道がやっとここまで―・びた」「捜査の手が―・びる」
③ゆるむ。平家物語9「腹帯はるびの―・びて見えさうぞ。しめ給へ」
④にげて遠くへだたる。平家物語4「今は宮も遥かに―・びさせ給ひぬらんとや思ひけん」
⑤時間がたったり古くなったりして、弾力がなくなる。「蕎麦そばが―・びる」「―・びたゴム紐」
⑥溶けたり、やわらかくなったりして、よくひろがる。「糊がうすく―・びた」
⑦疲れたり、なぐられたりして、動けなくなる。「マットに―・びる」「暑さに―・びる」
➋時間が長くなる。
①久しくなる。長引く。西大寺本最勝王経平安初期点「疾病を離れて、寿命延ノビて長からむ」。大鏡後一条「おきな今十廿年の命は今日―・びぬる心地し侍る」。「日照時間が―・びる」「会期が―・びる」
②日時がおくれる。延期になる。源氏物語梅枝「御まゐり―・びぬるを宮にも心もとながらせ給へば、四月にと定めさせ給ふ」
➌心理的にゆるむ。
①のびのびとする。くつろぐ。源氏物語絵合「三月の十日のほどなれば、空もうららかにて人の心も―・び物面白き折なるに」
②たるむ。弛緩する。玉塵抄14「人のぬたでものを懈怠して―・びてゐたことぞ」
③女にうつつをぬかす。でれでれする。浄瑠璃、女殺油地獄「エ忝いと―・びた顔付客は堪らず傍にどうと腰掛け」
➍財産が豊かになる。また、勢力や能力などが盛大になる。浮世草子、子孫大黒柱「商売に精を出し、毎年―・びる店おろしを次郎兵衛入道に聞して喜ばせ」。「輸出量が―・びる」「学力が―・びる」「若手が―・びる」
➎収支差し引いてあまる。浮世草子、好色敗毒散「此の銀を一年壱割にまはして、利足弐百貫目あり、此の利にて世帯入用五拾貫目引いて、百五拾貫目―・びるなり」
◇「伸」は、主として➊・➍の意で使う。「延」は、距離が延長されたり平面的に広がったりする意や➋の意で使う。
の・ぶ【伸ぶ・延ぶ】🔗⭐🔉
のぶこ【伸子】🔗⭐🔉
のぶこ【伸子】
小説。宮本百合子作。「改造」に連載後、1928年刊。プロレタリア文学の先駆的長編。作者自身の恋愛・結婚から離婚に至るまでの生活が素材。
の・べる【伸べる・延べる】🔗⭐🔉
の・べる【伸べる・延べる】
〔他下一〕[文]の・ぶ(下二)
①曲がったもの・巻いたものなどを、平面的に長くのばす、また、ひろげる。源氏物語須磨「位をもかへし奉りて侍るに、私ざまには腰―・べて」。平家物語灌頂「一谷といふ処にて一門多く滅びし後は直衣束帯を引き替へて鉄くろがねを―・べて身に纏ひ」。「救いの手を―・べる」「床を―・べる」
②(「法席を―・ぶ」などの形で、席むしろを広げる意から)法会ほうえなどを執り行う。太平記15「大師これを受けて…一代説教の法席を展のべ給ひけり」
③時間的に長く持続させる。源氏物語絵合「静かに籠りゐて後の世の事を勤め、かつは齢をも―・べむ」
④延期する。源氏物語少女「一度にと定めさせ給ひしかど、騒がしきやうなりとて、中宮はすこし―・べさせ給ふ」
⑤心理的にくつろぐようにする。のびのびとさせる。万葉集10「春の野に心―・べむと思ふどち来し今日の日は暮れずもあらぬか」。源氏物語総角「げに古歌ふることぞ人の心を―・ぶるたよりなりける」
⑥水などを加えて、薄くし、量をふやす。尤之双紙もっとものそうし「汁の味噌の濃きは湯にて―・ぶる」
のり【伸】🔗⭐🔉
のり【伸】
①のびて長くなること。また、その程度。のび。
②刀のそり。
の・る【伸る】🔗⭐🔉
の・る【伸る】
〔自四〕
①伸びる。長くなる。浄瑠璃、浦島年代記「刺し通されて、―・つつかがんづ身をもがき」
②そる。そりかえる。太平記8「太刀の少し―・つたるを」。日葡辞書「カタナガノル」
⇒伸るか反るか
○伸るか反るかのるかそるか🔗⭐🔉
○伸るか反るかのるかそるか
(「のる」は長くのびる、「そる」は反対側にそりかえる意)成功するか、失敗するか。いちかばちか。泉鏡花、冠弥左衛門「絶体絶命、―。こりやどうでも血の雨が」。「―やってみよう」
⇒の・る【伸る】
ノルデ【Emil Nolde】
(本名E. Hansen)ドイツの画家・版画家。表現派グループの「ブリュッケ」に参加。強烈な色彩と奔放な筆触で人物・風景を描く。油彩のほか水彩画もよくした。(1867〜1956)
ノルディック‐しゅもく【ノルディック種目】
(Nordic events)スキー競技で、距離競走・ジャンプ・複合競技の総称。ノルウェー種目。→アルペン種目
ノルデンシェルド【Nils Adolf Erik Nordenskiöld】
スウェーデンの鉱物学者・探検家。1858〜68年、4回にわたってスピッツベルゲンを探検、78〜80年ユーラシア大陸北方を回航、79年(明治12)日本に寄航。(1832〜1901)
ノルトライン‐ヴェストファーレン【Nordrhein-Westfalen】
ドイツ北西部の州。州都デュッセルドルフ。ボンやケルン、ルール地方はこの州にある。
ノルネン【Nornen】
ゲルマンおよび北欧神話の運命の女神。ウルド・ウェルダンディ・スクルドの三姉妹。単数形ノルン。
ノルバスク【Norvasc】
(→)アムロジピンの商品名。
ノルマ【norma ロシア】
(もとラテン語で規範・標準の意)
①ソ連時代の制度で、労働者が一定時間内に遂行すべきものとして割り当てられる労働の基準量。賃金算定の基礎となる。
②転じて、一般に勤務や労働の最低基準量。「―を果たす」
ノルマル【Normal ドイツ】
①〔化〕
㋐規定(溶液の濃度の単位)。記号N
㋑鎖状炭素化合物で構造式に枝のない直鎖状のもの。記号n
②⇒ノーマル
ノルマン‐おうちょう【ノルマン王朝】‥ワウテウ
(the Norman)ノルマンディー公ウィリアム(ギヨーム)がイングランドを征服(ノルマン‐コンクェスト)して開いたイギリスの王朝(1066〜1154)。征服王朝であるため、封建制に立脚するが王権は強く、地方にまで及んだ。
ノルマン‐じん【ノルマン人】
(Normans北方人の意)ゲルマン人の一派。スカンディナヴィア半島およびデンマーク地方を本拠とし、航海に長じ、8〜12世紀にヨーロッパ各地に移動・定住。フランク王国を襲い、のちイギリスを征服、また、イタリア南部・シチリアに両シチリア王国を建設。別派はロシアの起源をなすノヴゴロド公国を建設。→バイキング
ノルマンディー【Normandie】
(「ノルマン人の国」の意)フランス北西部、イギリス海峡に臨む地方。1066年ノルマンディー公ギヨーム(ウィリアム)がイングランドを征服してノルマン王朝を開いて以後イギリス領、百年戦争中フランスが奪回。第二次大戦末の1944年、英・米・仏連合軍の上陸地点となった。
ノルマントン‐ごう‐じけん【ノルマントン号事件】‥ガウ‥
1886年(明治19)紀州沖でおきたイギリス船ノルマントン(Normanton)号の海難事件。沈没の際、船長以下のイギリス人船員は逃亡、置き去りにされた日本人乗客は全員溺死。領事裁判制度のもとで行われた2度の裁判で船長に対する判決が軽いものであったため、国内世論は激昂し、治外法権の撤廃の必要が強く意識されるようになった。
ノルム【norme フランス】
規範。基準。→ノルマ
の‐れい【野礼】
葬儀の際、喪主が親戚総代と共に墓地の入口などで会葬者に挨拶すること。礼受れいうけ。門礼かどれい。
の‐れん【暖簾】
(古くはノンレン・ノウレンとも)
①軒先に張って日よけとする布。もと禅家で冬季の隙間風を防ぐのに用いた垂れ幕。江戸時代以降、商家では屋号などを染め抜いて商業用とした。日葡辞書「ノレンヲカクル」。「―をくぐる」「縄―」
②暖簾名の略。
③一般に、部屋の仕切りに垂れる短い布。
④㋐店の格式や信用。歌舞伎、天衣紛上野初花「お礼奉公した上で旦那様から―を貰ひ立派に店を持つ心」。「―を傷つける」「―にかかわる」
㋑老舗しにせとしての多年の営業から生ずる無形の経済的利益。仕入れ先・得意先・営業上の秘訣など。
⑤(goodwill)企業会計で、企業の超過収益力。買収や合併の際、営業を譲り受けるために支払う金額のうち、譲り受けた純資産の帳簿価額を超える部分。買入暖簾。営業権。
⇒のれん‐うち【暖簾内】
⇒のれん‐ぐち【暖簾口】
⇒のれん‐し【暖簾師】
⇒のれん‐だい【暖簾代】
⇒のれん‐な【暖簾名】
⇒のれん‐わけ【暖簾分け】
⇒暖簾に腕押し
⇒暖簾を下ろす
⇒暖簾を分ける
のれん‐うち【暖簾内】
暖簾分けによって店を出させてもらった人々。
⇒の‐れん【暖簾】
のれん‐ぐち【暖簾口】
歌舞伎の大道具の用語。世話物で、押入れと鼠壁とに挟まれた正面に暖簾をかけた出入口。
⇒の‐れん【暖簾】
のれん‐し【暖簾師】
ごまかし物を売りつけるずるい商人。森鴎外、うたかたの記「わが店にては―めいたるあきなひせさせぬが定さだめなり」
⇒の‐れん【暖簾】
のれん‐だい【暖簾代】
商家で、年季奉公をつとめあげた奉公人に、新店を開かせる時に出してやる資本金。
⇒の‐れん【暖簾】
のれん‐な【暖簾名】
暖簾に記す商家の屋号。
⇒の‐れん【暖簾】
[漢]伸🔗⭐🔉
伸 字形
筆順
〔人(亻・
)部5画/7画/常用/3113・3F2D〕
〔音〕シン(呉)(漢)
〔訓〕のびる・のばす・のべる (名)のぶ
[意味]
①のびる。のばす。(対)屈・縮。「伸張・伸縮・屈伸・欠伸けんしん・あくび」
②述べる。言う。(同)申。「追伸・二伸」
[解字]
形声。「人」+音符「申」(=まっすぐのばす)。「申」がもっぱら「もうす」の意に用いられるようになったので、「人」を加えて区別した。
筆順
〔人(亻・
)部5画/7画/常用/3113・3F2D〕
〔音〕シン(呉)(漢)
〔訓〕のびる・のばす・のべる (名)のぶ
[意味]
①のびる。のばす。(対)屈・縮。「伸張・伸縮・屈伸・欠伸けんしん・あくび」
②述べる。言う。(同)申。「追伸・二伸」
[解字]
形声。「人」+音符「申」(=まっすぐのばす)。「申」がもっぱら「もうす」の意に用いられるようになったので、「人」を加えて区別した。
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しんかい-せん【伸開線】🔗⭐🔉
しんかい-せん [0] 【伸開線】
⇒インボリュート曲線(キヨクセン)
しん-し【伸子・
】🔗⭐🔉
しん-し [1] 【伸子・
】
反物を洗ったり染めたりするとき布をぴんと張らせて縮まないようにするための竹製の串。
】
反物を洗ったり染めたりするとき布をぴんと張らせて縮まないようにするための竹製の串。
しんし-ばり【伸子張(り)】🔗⭐🔉
しんし-ばり [0] 【伸子張(り)】
洗った布や染めた布を,伸子を使ってしわをのばし乾かすこと。
伸子張り
[図]
[図]
しん-しゅく【伸縮】🔗⭐🔉
しん-しゅく [0] 【伸縮】 (名)スル
のびたりちぢんだりすること。のばしたりちぢめたりすること。のびちぢみ。「温度により―する」「―自在」
しんしゅく-かわせそうばせい【伸縮為替相場制】🔗⭐🔉
しんしゅく-かわせそうばせい ―カハセサウバセイ [0]-[0] 【伸縮為替相場制】
⇒屈伸為替相場制(クツシンカワセソウバセイ)
しんしゅく-かんぜい【伸縮関税】🔗⭐🔉
しんしゅく-かんぜい ―クワン― [5] 【伸縮関税】
外国商品のダンピングに対抗するため,行政当局が議会に諮らず一定の範囲内で関税率を増減する関税。
しんしゅく-ど【伸縮戸】🔗⭐🔉
しんしゅく-ど [4] 【伸縮戸】
構成部材の間隔が伸縮することによって開閉する戸。
しん-せん【伸線】🔗⭐🔉
しん-せん [0] 【伸線】
針金。
しん-そう【伸葬】🔗⭐🔉
しん-そう ―サウ [0] 【伸葬】
⇒伸展葬(シンテンソウ)
しん-ちょう【伸長・伸暢】🔗⭐🔉
しん-ちょう ―チヤウ [0] 【伸長・伸暢】 (名)スル
(力や物の長さなどが)のびること。また,のばすこと。「自由自主独立不羈の気象を―するの度に/明六雑誌 30」
しんちょう-せいちょう【伸長生長】🔗⭐🔉
しんちょう-せいちょう ―チヤウ―チヤウ [5] 【伸長生長】
個々の細胞が長軸方向に伸長することによる植物の生長。オーキシン・ジベレリンが関係する。
しん-ちょう【伸張】🔗⭐🔉
しん-ちょう ―チヤウ [0] 【伸張】 (名)スル
(勢力などが)のび広がること。また,のび広げること。「商圏が大きく―する」
しん-てん【伸展】🔗⭐🔉
しん-てん [0] 【伸展】 (名)スル
のばしひろげること。また,のびひろがること。「勢力の―を図る」「事業が―する」
しんてん-そう【伸展葬】🔗⭐🔉
しんてん-そう ―サウ [3] 【伸展葬】
死体を埋葬するとき,両足を伸ばした姿勢で葬る方法。伸葬。
⇔屈葬
しん-どう【伸銅】🔗⭐🔉
しん-どう [0] 【伸銅】
銅や銅の合金を,板・棒・線・管などに加工すること。「―所」「―製品」
のし【伸し】🔗⭐🔉
のし [2] 【伸し】
〔動詞「のす(伸)」の連用形から〕
(1)伸ばすこと。「―イカ」
(2)泳法の一。体を横にして伸ばし,手で水をかき,あおり足を用いて泳ぐもの。横泳ぎ。
のし-あが・る【伸し上(が)る】🔗⭐🔉
のし-あが・る [4][0] 【伸し上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)他をおさえて地位などが急速に高くなる。「スターの座に―・る」
(2)のびあがる。[ヘボン(三版)]
(3)横柄な態度で上へあがる。「聟は蒲団に―・り/浄瑠璃・万年草(中)」
[可能] のしあがれる
のし-あ・げる【伸し上げる】🔗⭐🔉
のし-あ・げる [4][0] 【伸し上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 のしあ・ぐ
(1)のびあがらせる。「からだを塀の上に―・げて見る」
(2)地位が上がるようにさせる。「町工場を一流メーカーに―・げる」
のし-ある・く【伸し歩く】🔗⭐🔉
のし-ある・く [4] 【伸し歩く】 (動カ五[四])
横柄な態度で歩く。いばって歩く。「子分を引き連れて―・く」
のし-いか【伸し烏賊・熨斗烏賊】🔗⭐🔉
のし-いか [2] 【伸し烏賊・熨斗烏賊】
するめを味醂(ミリン)などで味付けして薄く伸ばした食品。
のし-いた【伸し板】🔗⭐🔉
のし-いた [0][3] 【伸し板】
うどん・そば・パン生地などをのすときに使う,大きな板。
のし-かか・る【伸し掛(か)る】🔗⭐🔉
のし-かか・る [4] 【伸し掛(か)る】 (動ラ五[四])
(1)背を伸ばして相手の上におおいかぶさる。のりかかる。「―・って倒す」
(2)責任・重荷などが自分にかかる。「家族の生活が―・っている」
のし-どり【伸し鶏】🔗⭐🔉
のし-どり [2] 【伸し鶏】
鶏の挽き肉に卵・片栗粉などを混ぜて薄く伸ばし,天火で焼いたもの。鶉(ウズラ)を骨ごとたたいたものを使うこともある。
のし-ひとえ【伸し単衣】🔗⭐🔉
のし-ひとえ ―ヒトヘ 【伸し単衣】
糊(ノリ)をつけて火熨斗(ヒノシ)をかけた張りのある練絹の単衣。「卯月の―めく物,着こめ給へる髪の透影/源氏(玉鬘)」
のし-ぶき【伸し葺き・熨斗葺き】🔗⭐🔉
のし-ぶき [0][2] 【伸し葺き・熨斗葺き】
(1)檜皮(ヒワダ)葺きで,檜(ヒノキ)の皮を,葺き足を短く厚く葺いたもの。
(2)葺き板を重ねて釘で打ち留めた屋根。
のし-もち【伸し餅】🔗⭐🔉
のし-もち [2] 【伸し餅】
厚さ1センチメートルほどの長方形状に平たく伸ばした餅。これを切って(正月用の)切り餅にする。[季]冬。《―はまたへなへなとしなひけり/吉屋信子》
の・す【伸す】🔗⭐🔉
の・す [1] 【伸す】 (動サ五[四])
□一□(自動詞)
(1)地位などがあがる。勢力・規模などが発展する。「業界のトップ-クラスまで―・してくる」「北海道勢が―・してきた」
(2)勢いよく進む。足をのばしてさらに遠くまで行く。「盛り場まで―・す」
(3)のびて広がる。のびてゆく。「藤の蔓(ツル)が四方へ―・す」
□二□(他動詞)
(1)のばす。のばし広げる。「うどん粉をこねて,めん棒で―・す」「餅を―・す」「腰ヲ―・ス/日葡」
(2)(「熨す」とも書く)火のしなどを当ててしわやちぢみをのばして平らにする。「しわを―・す」
(3)なぐって倒す。また,気絶させる。「けんかで―・される」「なまいきだ,―・してしまえ」
[可能] のせる
のば・す【伸ばす・延ばす】🔗⭐🔉
のば・す [2] 【伸ばす・延ばす】 (動サ五[四])
(1)物をまっすぐにしたり,長くしたり,広げたりする。(ア)折れ曲がったり,しわになったりしているものを,まっすぐにする。「曲がった針金を―・す」「アイロンをかけてしわを―・す」「背筋を―・す」(イ)物を引っぱって長くする。「ゴムひもを引っぱって―・す」(ウ)繰り出したり継ぎ足したりして長くする。「アンテナを―・す」「釣りざおを―・す」(エ)かたまりを薄く広げる。「麺棒(メンボウ)で―・す」「クリームを指先で―・す」(オ)水などを加えて薄める。「糊を―・す」
(2)毛・爪や植物の枝などが生長して長くなる。また,そのような状態のまま放置する。「欅(ケヤキ)が大きく枝を―・している」「髪を長く―・す」「無精髭を―・した男」
(3)つかんだり,さわったりするために体の一部や道具を対象に近づける。「テーブルの上のミカンに手を―・す」「刺身に箸を―・す」
(4)道路・路線をある場所まで延長し,全体として長くする。「バス路線を団地まで―・す」
(5)時間の量をふやし,全体を長くする。「夏休みを一週間―・す」「電池の寿命を―・す」
(6)期日・期限を先にする。延期する。「締め切りを―・す」「雨のため運動会を来週に―・す」「返事を―・す」
(7)業績や能力を高めたり,大きくなるようにする。「売り上げを―・す」「学力を―・す」「会社の業績を―・す」
(8)相手を打ちのめして動けなくする。「相手を一発で―・した」
(9)遠くへ逃がす。「父を―・さんと返しあはせ
防き戦ふ/平家 4」
〔「伸びる」に対する他動詞。中世から近世にかけて,次第に「伸べる」に替えて用いられるようになった〕
[可能] のばせる
[慣用] 猿臂(エンビ)を―・触手を―・鼻毛を―・羽を―

防き戦ふ/平家 4」
〔「伸びる」に対する他動詞。中世から近世にかけて,次第に「伸べる」に替えて用いられるようになった〕
[可能] のばせる
[慣用] 猿臂(エンビ)を―・触手を―・鼻毛を―・羽を―
のび【伸び・延び】🔗⭐🔉
のび [2] 【伸び・延び】
(1)長さ・丈などがのびること。また,その度合。「―の早い草」
(2)むらなくのび広がること。「―のよいクリーム」
(3)増加すること。発展すること。また,その度合。「輸出の―が著しい」「国民経済はすばらしい―を示した」
(4)物事に飽きたり,疲れたときなどに,手足をのばしてあくびなどをすること。「大きな―をする」
(5)囲碁で,勢力を拡大する意図で自分の石に隣接して打つ手。
のび-あが・る【伸び上(が)る】🔗⭐🔉
のび-あが・る [4] 【伸び上(が)る】 (動ラ五[四])
つま先で立って背をのばす。背伸びする。「―・って棚の上の物を取る」
のび-ざかり【伸び盛り】🔗⭐🔉
のび-ざかり [3] 【伸び盛り】
(1)子供の身長がさかんに伸びる頃。
(2)能力・才能などが著しく進展する時期。
のび-すけ【伸び助】🔗⭐🔉
のび-すけ 【伸び助】
〔鼻毛ののびた人,の意から〕
女に甘い男。でれすけ。「身を田舎者の―と思ひ/浮世草子・色三味線」
のび-ちぢみ【伸び縮み】🔗⭐🔉
のび-ちぢみ [0][2] 【伸び縮み】 (名)スル
(1)伸びることと縮むこと。伸びたり縮んだりすること。しんしゅく。「体の動きに合わせて―する布地」
(2)発展することと衰退すること。「そろばん枕に寝た間も―の大節季を忘るることもなく/浮世草子・胸算用 3」
のび-なやみ【伸び悩み】🔗⭐🔉
のび-なやみ [0] 【伸び悩み】
伸び悩むこと。「成績の―が見られる」
のび-なや・む【伸び悩む】🔗⭐🔉
のび-なや・む [4][0] 【伸び悩む】 (動マ五[四])
(1)能力や勢いが盛んになろうとしているのにある段階で停滞してそれ以上になれずにいる。「チームの若手が―・む」「売り上げが―・む」
(2)相場の上昇が鈍る。「株価が―・む」
のび-のび【伸び伸び】🔗⭐🔉
のび-のび [3] 【伸び伸び】 (副)スル
(1)じゃまされずにすくすくと伸びるさま。「―(と)育つ」「―と枝を広げた松」
(2)心配などがなく,自由でゆったりとしたさま。「試験が終わって―(と)する」「―(と)した気分」
(3)いじけたところがなく自由なさま。のびやかなさま。「―(と)した性格」「―(と)した字」
のび-やか【伸びやか】🔗⭐🔉
のび-やか [2] 【伸びやか】 (形動)[文]ナリ
のびのびしているさま。ゆったりとおうようなさま。「―に育つ」「―な歌声」「―な筆づかい」
[派生] ――さ(名)
のび-らか【伸びらか】🔗⭐🔉
のび-らか 【伸びらか】 (形動ナリ)
(1)長くのびているさま。「(鼻ガ)あさましう高う―に,さきの方少し垂りて/源氏(末摘花)」
(2)ゆるやかにくつろいださま。のびのびとしているさま。のびやか。「人の心も―にぞ見ゆるかし/源氏(初音)」
のび-りつ【伸び率】🔗⭐🔉
のび-りつ [2] 【伸び率】
業績などが伸びる割合。「収益の―」
の・びる【伸びる・延びる】🔗⭐🔉
の・びる [2] 【伸びる・延びる】 (動バ上一)[文]バ上二 の・ぶ
(1)物がまっすぐになったり,長くなったり,広がったりする。(ア)折れたり,しわになったりしていたものが,まっすぐになる。「パーマが―・びた」「しわが―・びる」(イ)引っぱられて長くなる。「よく―・びる餅」「このアンテナは二メートルまで―・びる」(ウ)塊状の物が薄く広がる。「このワックスはよく―・びる」
(2)動植物,またはその一部が,生長して長くなったり,丈が高くなったりする。「背が―・びる」「朝顔のつるが―・びる」「雑草が―・びる」
(3)つかんだり,さわったりしようとして体や機械の一部が対象に近づく。「つい甘い物に手が―・びる」「ショベル-カーのアームが廃屋に―・びる」
(4)道路・路線がさらに遠い場所まで延長されて,全体として長くなる。「新幹線が北海道まで―・びるのはいつの日か」
(5)道路・路線がつながって続いている。「舗装道路が国境まで―・びている」
(6)長くなって弾力がなくなる。「蕎麦(ソバ)が―・びる」「―・びたゴム」
(7)時間の量がふえ,全体が長くなる。「会議が一時間―・びた」「日本人の寿命は大幅に―・びた」
(8)期日・期限がもっと先になる。延期される。「雨のため遠足が翌日に―・びた」
(9)業績や勢力・能力が大きくなったり高くなったりする。「売り上げが―・びる」「輸出が―・びる」「成績がぐんと―・びた」
(10)疲れたり打ちのめされたりして,ぐったりして動けなくなる。「徹夜続きで―・びてしまった」「アッパー-カットをくらって―・びる」
(11)遠くまで逃げる。逃げのびる。「三町ばかり追ひたりけれども,ただ―・びに―・びければ/保元(中)」
(12)心がゆったりする。のびのびする。「空もうららかにて人の心も―・び,物おもしろき折なるに/源氏(絵合)」
(13)男が女に対して,でれでれしただらしない様子をする。鼻の下を長くする。「ぴつたり抱き寄せしみじみ囁く,…え忝い,と―・びた顔付/浄瑠璃・油地獄(上)」
(14)金銭がふえる。「親方に渡されし二百貫目(ノ銀),今に―・びず/浮世草子・織留 2」
〔「伸ばす」「伸べる」に対する自動詞〕
の・ぶ【伸ぶ・延ぶ】🔗⭐🔉
のぶこ【伸子】🔗⭐🔉
のぶこ 【伸子】
小説。宮本百合子作。1924(大正13)〜26年「改造」に発表。主人公伸子が周囲の反対を押して結婚しながら,結局は夫の小市民的な安住を拒否して離婚を決意するまでを描く自伝的小説。
のべ-しじ・む【伸べ縮む】🔗⭐🔉
のべ-しじ・む 【伸べ縮む】 (動マ下二)
伸ばしたり縮めたりする。調節する。「人の衣,袴の丈―・め制せさせ給ふ/栄花(見はてぬ夢)」
の・べる【伸べる・延べる】🔗⭐🔉
の・べる [2] 【伸べる・延べる】 (動バ下一)[文]バ下二 の・ぶ
長さを長くする。のばす。
(1)ある人に向かって手などをのばす。さしのべる。「手を―・べる」
(2)物を押しつぶして平らにのばしたり,たたんであった物を広げたりする。「紙を―・べて詩を書く」「床を―・べる」
(3)曲がっていたものをまっすぐにする。のばす。「私ざまには腰―・べて,など,ものの聞こえひがひがしかるべきを/源氏(須磨)」
時間・期限をのばす。
(1)期日・期限をもっと先にする。くりのべる。延期する。「修法―・べさすべかりけり/源氏(賢木)」
(2)命を長くする。「かつは齢をも―・べむと思ほして/源氏(絵合)」
心身をゆったりさせる。「げに古ごとぞ人の心を―・ぶるたよりなりける/源氏(総角)」
水などを加えて液の濃度を薄くして量をふやす。のばす。「汁の味噌の濃きは湯にて―・ぶる/仮名草子・尤之草紙」
〔「伸びる」に対する他動詞〕
長さを長くする。のばす。
(1)ある人に向かって手などをのばす。さしのべる。「手を―・べる」
(2)物を押しつぶして平らにのばしたり,たたんであった物を広げたりする。「紙を―・べて詩を書く」「床を―・べる」
(3)曲がっていたものをまっすぐにする。のばす。「私ざまには腰―・べて,など,ものの聞こえひがひがしかるべきを/源氏(須磨)」
時間・期限をのばす。
(1)期日・期限をもっと先にする。くりのべる。延期する。「修法―・べさすべかりけり/源氏(賢木)」
(2)命を長くする。「かつは齢をも―・べむと思ほして/源氏(絵合)」
心身をゆったりさせる。「げに古ごとぞ人の心を―・ぶるたよりなりける/源氏(総角)」
水などを加えて液の濃度を薄くして量をふやす。のばす。「汁の味噌の濃きは湯にて―・ぶる/仮名草子・尤之草紙」
〔「伸びる」に対する他動詞〕
のり【伸り・反り】🔗⭐🔉
のり [2] 【伸り・反り】
〔動詞「伸(ノ)る」の連用形から〕
刀の反り。
の・る【伸る・反る】🔗⭐🔉
の・る 【伸る・反る】 (動ラ四)
(1)(刀が)反り曲がる。反りかえる。「五尺三寸の太刀を以て敵三人かけず胴切つて,太刀の少し―・つたるを門の扇に当てて押し直し/太平記 8」
(2)人が体を前や後ろに曲げる。前かがみになったりのけぞったりする。「刺し通されて―・つつ屈んづ身をもがき/浄瑠璃・浦島年代記」
伸るか反(ソ)るか🔗⭐🔉
伸るか反(ソ)るか
成否は天にまかせて思いきってするさま。成功するか失敗するか。一か八(バチ)か。「―の大博打(オオバクチ)」
のるか-そるか【伸るか反るか】🔗⭐🔉
のるか-そるか 【伸るか反るか】
⇒「のる(伸)」の句項目
しんしゅく【伸縮する】(和英)🔗⭐🔉
しんしゅく【伸縮する】
〔動〕be elastic;→英和
〔形〕elastic.伸縮性 elasticity.
のしあがる【伸し上がる】(和英)🔗⭐🔉
のしあがる【伸し上がる】
⇒出世.
のしかかる【伸し掛かる】(和英)🔗⭐🔉
のしかかる【伸し掛かる】
lean(より掛かる);→英和
bear down(圧する).
のす【伸す】(和英)🔗⭐🔉
のび【伸[延]びが速い】(和英)🔗⭐🔉
のび【伸[延]びが速い】
grow rapidly.〜がよい spread well (塗料などの).〜をする stretch oneself (手足を伸ばして).
のびあがる【伸び上がる】(和英)🔗⭐🔉
のびあがる【伸び上がる】
stand on tiptoe (つま立つ);reach for (取ろうとして).
のびちぢみ【伸び縮み】(和英)🔗⭐🔉
のびちぢみ【伸び縮み】
⇒伸縮(しんしゆく).
のびなやむ【伸び悩む】(和英)🔗⭐🔉
のびなやむ【伸び悩む】
find it too hard to grow[increase].
のびのび【伸び伸びと(する)】(和英)🔗⭐🔉
のびのび【伸び伸びと(する)】
feel at ease[relieved,relaxed].
のるかそるか【伸るか反るかやってみる】(和英)🔗⭐🔉
のるかそるか【伸るか反るかやってみる】
take[risk]a chance.→英和
広辞苑+大辞林に「伸」で始まるの検索結果。