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広辞苑の検索結果 (5)
あやまち【過ち】🔗⭐🔉
あやまち【過ち】
①失敗。しくじり。過失。万葉集15「家人の斎いわひ待たねか正身ただみかも―しけむ」。「―をくりかえす」「ふとした―から事故を起こす」
②男女の間に不義の関係が結ばれること。源氏物語帚木「すきたわめらむ女には心おかせ給へ。―して、見む人のかたくななる名をも立てつべきものなり」。「若いころの―」
③けが。平家物語4「近う寄つて―すな」
⇒あやまち‐りょう【過料】
⇒過ちを改めざる、これを過ちという
⇒過ちを文る
⇒過ちを観て斯に仁を知る
○過ちては則ち改むるに憚ること勿れあやまちてはすなわちあらたむるにはばかることなかれ
[論語学而]過ちを犯した時は、躊躇ちゅうちょすることなく速やかに改めよ。
⇒あやま・つ【過つ・誤つ】
○過ちては則ち改むるに憚ること勿れあやまちてはすなわちあらたむるにはばかることなかれ🔗⭐🔉
○過ちては則ち改むるに憚ること勿れあやまちてはすなわちあらたむるにはばかることなかれ
[論語学而]過ちを犯した時は、躊躇ちゅうちょすることなく速やかに改めよ。
⇒あやま・つ【過つ・誤つ】
あやまち‐りょう【過料】‥レウ
(同音の科料かりょうと区別するためにいう)
⇒かりょう(過料)
⇒あやまち【過ち】
○過ちを改めざる、これを過ちというあやまちをあらためざるこれをあやまちという🔗⭐🔉
○過ちを改めざる、これを過ちというあやまちをあらためざるこれをあやまちという
[論語衛霊公]過失を犯したことに気づきながら、それを改めようとしないことこそ、真の過失である。
⇒あやまち【過ち】
○過ちを文るあやまちをかざる🔗⭐🔉
○過ちを文るあやまちをかざる
[論語子張]小人は過ちを犯すと必ずよいようにつくろってごまかそうとする。
⇒あやまち【過ち】
○過ちを観て斯に仁を知るあやまちをみてここにじんをしる🔗⭐🔉
○過ちを観て斯に仁を知るあやまちをみてここにじんをしる
[論語里仁]人の過ちをみると、その人が仁者かどうかがわかる。
⇒あやまち【過ち】
あやま・つ【過つ・誤つ】
〔自他五〕
①道ならぬ行為をする。道徳・掟おきてなどにそむく。源氏物語若菜下「帝の御妃めをも―・つたぐひ、昔もありけれど」。源氏物語桐壺「故大納言の遺言―・たず、宮仕への本意深くものしたりし」
②思い違いをする。しそこなう。思いがけずよくない事をしでかす。古今和歌集春「宿近く梅の花植ゑじあぢきなく待つ人の香に―・たれけり」。徒然草「猫また、―・たず足許へふと寄り来て」。「―・って人を傷つける」
③体調を損なう。源氏物語夕霧「一夜のみ山風に―・ち給へる」
④傷つける。あやめる。破滅させる。今昔物語集23「この度、我は―・たれなむとする」。仮名草子、伊曾保「われとわが身を―・つなり」
⇒過ちては則ち改むるに憚ること勿れ
あやまり【誤り・謬り】
①まちがい。しそこない。枕草子278「なにごとの―にか、泣きののしり給ふさへ、いとはえばえし」。「―を正す」「判断の―」
②正しくない行為。特に、男女間の不義。源氏物語梅枝「いささかの事の―もあらば、かろがろしきそしりをや負はむ」
③病気。源氏物語蜻蛉「御心地の―にこそはありけれ」
④〔論〕
㋐真でないことを真と見なすこと。
㋑虚偽。誤謬ごびゅう。
あやまり【謝り】
過失や罪をわびること。謝罪。日葡辞書「アヤマリヲコウ」
⇒あやまり‐じょうもん【謝り証文】
あやまり‐じょうもん【謝り証文】
過失や罪をわびるための文書。わびじょう。謝罪文。
⇒あやまり【謝り】
あやま・る【誤る・謬る】
〔自他五〕
①正しい筋道からはずれる。また、しくじる。まちがえる。地蔵十輪経元慶点「謬アヤマルに千里を以てせり」。宇津保物語楼上下「かかる折にあひし手弾かせ奉り給ふに、いささか―・らず」。「―・った考え」「道を―・る」「選択を―・る」
②普通の状態からはずれる。正常でなくなる。継体紀「おそりて色おもえり―・りぬ」。源氏物語真木柱「いとど御心地も―・りて」
③約束にたがう。心変りする。伊勢物語「ちぎれること―・れる人に」
④詐欺をはたらく。だましとる。浄瑠璃、冥途飛脚「大分人の金を―・り」
⑤傷つける。武道伝来記「うつ太刀に、半之丞、右の肩先を―・り」
⑥間違った方向へみちびく。「国を―・る施策」「若い者を―・る書」
あやま・る【謝る】
〔自他五〕
①(「誤り」を自認する意から)過失や罪を認めて許しを求める。わびる。謝罪する。狂言、鬮罪人「まつぴら―・つた」。「すなおに―・る」
②おそれいる。閉口する。黄表紙、孔子縞于時藍染こうしじまときにあいぞめ「こんな―・ることはない」
③(閉口して)辞退する。ごめんこうむる。通言総籬つうげんそうまがき「五丁紐も―・るとか言つて、黒の平打ちのちよんがけ」。「あの長広舌には―・る」
あや・む【危む】
〔他下二〕
⇒あやめる(下一)
あや・む【怪む】
〔他下二〕
あやしむ。不思議に思う。いぶかる。頼政集「何ぞと人や―・むらむ」
あや‐むしろ【綾筵】
模様(綾)を織り出したむしろ。〈[季]夏〉。万葉集11「―緒になるまでに」
あやめ【菖蒲】
①アヤメ科の多年草。やや乾燥した草原に群生。また、観賞用に栽培。根茎は地下を這い、毎年、剣状の細長い葉数枚を直立。5〜6月頃花茎の頂端に紫色または白色の花を開く。外花被片の基部には黄色と紫色の網目があり、虎斑とらふと呼ばれる。ハナアヤメ。〈[季]夏〉
あやめ
②ショウブの古称。伊勢物語「―刈り君は沼にぞまどひける」
③襲かさねの色目。表は青、裏は紅梅。(桃華蘂葉)
④蛇の異名。蕾つぼみをつけた茎を見立てたもので、平安朝、後冷泉天皇時代に、若い女性の間に流行し、院政期には死語化していた。
⇒あやめ‐あわせ【菖蒲合】
⇒あやめ‐うら【菖蒲占】
⇒あやめ‐か【菖蒲科】
⇒あやめ‐がさね【菖蒲襲】
⇒あやめ‐かずら【菖蒲鬘】
⇒あやめ‐がたな【菖蒲刀】
⇒あやめ‐かぶと【菖蒲兜】
⇒あやめ‐ぐさ【菖蒲草】
⇒あやめ‐ごし【菖蒲輿】
⇒あやめ‐ざけ【菖蒲酒】
⇒あやめ‐だんご【菖蒲団子】
⇒あやめ‐の‐かど【菖蒲の門】
⇒あやめ‐の‐くるま【菖蒲の車】
⇒あやめ‐の‐くろうど【菖蒲の蔵人】
⇒あやめ‐の‐さかずき【菖蒲の盃】
⇒あやめ‐の‐せっく【菖蒲の節句】
⇒あやめ‐の‐つくえ【菖蒲の案】
⇒あやめ‐の‐まくら【菖蒲の枕】
⇒あやめ‐の‐ゆ【菖蒲の湯】
⇒あやめ‐ぶき【菖蒲葺】
あや‐め【文目】
①模様。色合い。
②物のすじ。条理。区別。源氏物語夕顔「物の―見給へわくべき人も侍らぬわたりなれど」。古今和歌集恋「―もしらぬこひもする哉」
⇒あやめ‐どり【文目鳥】
⇒文目もわかぬ
あや‐め【漢女】
古代の渡来人のうちで大陸系統の技術による裁縫に従事した女。万葉集7「―をすゑて縫へる衣ぞ」
あやめ‐あわせ【菖蒲合】‥アハセ
(→)根合ねあわせに同じ。
⇒あやめ【菖蒲】
あやめ‐うら【菖蒲占】
端午の節句の日、菖蒲しょうぶを結んで「思ふこと軒のあやめにこととはむかなはば懸けよささがにの糸」の歌を唱えて事の成就を祈ること。その菖蒲の上に蜘蛛(ささがに)が網を張れば、祈願成就の兆しという。あやめのうら。しょうぶ占い。〈[季]夏〉
⇒あやめ【菖蒲】
あやめ‐か【菖蒲科】‥クワ
単子葉植物の一科。世界に約60属1000種。花は花被片6、雄しべ3、花柱3、子房は下位で3室。サフラン・アヤメ・グラジオラス・フリージアなど、美花をつけるものが多く、園芸植物多数を含む。
⇒あやめ【菖蒲】
あやめ‐がさね【菖蒲襲】
夏の装束の色。山科流では表を萌葱もえぎ、中倍なかべを紫、裏を濃い紅梅と伝える。しょうぶがさね。
⇒あやめ【菖蒲】
あやめ‐かずら【菖蒲鬘】‥カヅラ
菖蒲しょうぶでつくった鬘で、邪気を払うとして端午の節会せちえに冠につけたもの。しょうぶかずら。あやめのかずら。
⇒あやめ【菖蒲】
あやめ‐がたな【菖蒲刀】
⇒しょうぶがたな。
⇒あやめ【菖蒲】
あやめ‐かぶと【菖蒲兜】
⇒しょうぶかぶと。
⇒あやめ【菖蒲】
あやめ‐ぐさ【菖蒲草】
ショウブの別称。万葉集18「ほととぎす来鳴く五月の―」
⇒あやめ【菖蒲】
あやめ‐ごし【菖蒲輿】
菖蒲しょうぶを盛って宮中の御殿の階きざはしのあたりに飾った輿。近世には、菖蒲でつくった輿。そうぶのこし。
⇒あやめ【菖蒲】
あやめ‐ざけ【菖蒲酒】
(→)「しょうぶざけ」に同じ。あやめのさけ。浄瑠璃、曾我虎が磨「けふの祝儀のあやめの酒も、我が為には涙の酒」
⇒あやめ【菖蒲】
あやめ‐だんご【菖蒲団子】
①さきを四つまたに裂いた竹の一つ一つに団子をさしたもの。ショウブの花の形に似る。
②いときりだんご。
⇒あやめ【菖蒲】
あやめ‐どり【文目鳥】
ホトトギスの異称。
⇒あや‐め【文目】
あやめ‐の‐かど【菖蒲の門】
5月5日、屋根に菖蒲しょうぶを葺ふいた門。
⇒あやめ【菖蒲】
あやめ‐の‐くるま【菖蒲の車】
端午に、宮中に奉る菖蒲しょうぶを載せた車。草根集「長き根の―代々かけて」
⇒あやめ【菖蒲】
あやめ‐の‐くろうど【菖蒲の蔵人】‥クラウド
端午の節会に下賜される菖蒲しょうぶや薬玉くすだまを分け配った女蔵人にょくろうど。枕草子89「五月の節の―」
⇒あやめ【菖蒲】
あやめ‐の‐さかずき【菖蒲の盃】‥サカヅキ
あやめ酒を酌みかわして祝う盃。
⇒あやめ【菖蒲】
あやめ‐の‐せっく【菖蒲の節句】
5月5日の端午の節句。軒に菖蒲しょうぶを挿すからいう。端午。
⇒あやめ【菖蒲】
あやめ‐の‐つくえ【菖蒲の案】
端午の節会に典薬寮から菖蒲しょうぶを盛って宮中に奉ったつくえ。板台に簡易な屋根をつけたもの。菖蒲の輿こし。
⇒あやめ【菖蒲】
あやめ‐の‐まくら【菖蒲の枕】
菖蒲しょうぶを短く切って束ね、あとさきを紙捻こうひねりで結んだもの。邪気を払うという。
玖波集「―結び捨てつる」
⇒あやめ【菖蒲】
あやめ‐の‐ゆ【菖蒲の湯】
(→)菖蒲湯しょうぶゆに同じ。
⇒あやめ【菖蒲】
あやめ‐ぶき【菖蒲葺】
5月4日の夜、軒に菖蒲しょうぶを挿すこと。火災を免れるという。
⇒あやめ【菖蒲】


大辞林の検索結果 (7)
あやまち【過ち】🔗⭐🔉
あやまち [3][0] 【過ち】
(1)やりそこなうこと。間違い。失敗。過失。あやまり。「―を犯す」「若気(ワカゲ)の―」
(2)してはならないこと。罪。「―を認める」
(3)男女間の過失。「たった一度の―」
(4)けが。「近う寄て―すな/平家 4」
あやまち=の功名(コウミヨウ)🔗⭐🔉
――の功名(コウミヨウ)
「怪我(ケガ)の功名」に同じ。
あやまち=を文(カザ)る🔗⭐🔉
――を文(カザ)る
〔論語(子張)〕
失敗を改めようとせず,表面をよいようにつくろう。
あやまち=を観(ミ)て斯(ココ)に仁(ジン)を知る🔗⭐🔉
――を観(ミ)て斯(ココ)に仁(ジン)を知る
〔論語(里仁)〕
人の過失の種類や原因を観察することによって,その人が仁者であるかどうかがわかる。
過ちて改めざる、これを過ちという🔗⭐🔉
過ちて改めざる、これを過ちという
〔論語(衛霊公)〕
過ちを犯したことに気づきながらも改めようとしない,これこそ本当の過ちというべきである。
過ちては則(スナワ)ち改むるに憚(ハバカ)ること勿(ナカ)れ🔗⭐🔉
過ちては則(スナワ)ち改むるに憚(ハバカ)ること勿(ナカ)れ
〔論語(学而)〕
過ちを犯してしまったら,ためらわずにすぐ悔い改めよ。
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