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広辞苑の検索結果 (32)

びん【鬢】🔗🔉

びん】 頭の左右側面の髪。「―のほつれ」→日本髪(図)

びん‐おや【鬢親】🔗🔉

びん‐おや鬢親】 深除ふかそぎまたは鬢除びんそぎの日、髪や鬢の先をそぐ役。烏帽子えぼし親・元服親の類。

びん‐かがみ【鬢鏡】🔗🔉

びん‐かがみ鬢鏡】 鬢をうつして見るための、柄付きの小さい手鏡。

びん‐かき【鬢掻】🔗🔉

びん‐かき鬢掻】 鬢をかきつけるのに用いる小さい櫛。

びん‐きり【鬢切】🔗🔉

びん‐きり鬢切】 江戸前期、明暦から元禄頃にかけて行われた上方の男女の髪型。鬢の部分を長く切って耳の後ろに垂れたもの。

びん‐ぐき【鬢茎】🔗🔉

びん‐ぐき鬢茎】 びんの毛すじ。源氏物語末摘花「御―のしどけなきを」

びん‐ぐし【鬢櫛】🔗🔉

びん‐ぐし鬢櫛】 鬢をかき上げるのに用いる横長で歯のあらい黄楊つげ製の櫛。びんのくし。

びん‐さし【鬢差・鬢挿】🔗🔉

びん‐さし鬢差・鬢挿】 女の鬢をふくらませるために、その中に入れる具。鯨鬚くじらひげまたは細い鉄線などでこしらえ、これを撓たわめて使う。江戸中期に流行、寛政頃より衰退。びんはり。洒落本、田舎芝居4「江戸の姨子おばごから貰つた―を曲げもせずにその儘で差し」

びん‐し【鬢糸】🔗🔉

びん‐し鬢糸】 びんの毛がまばらになり、白くなっていること。老境のたとえ。 ⇒鬢糸茶烟の感

○鬢糸茶烟の感びんしさえんのかん🔗🔉

○鬢糸茶烟の感びんしさえんのかん [杜牧、禅院に題する詩]若いころ遊びにふけった者が、年老いて淡泊な生活を楽しむ心境をいう。 ⇒びん‐し【鬢糸】 ひん‐しつ品質】 品物の性質。しながら。「―保証」 ⇒ひんしつ‐かくほ‐ほう【品質確保法】 ⇒ひんしつ‐かんり【品質管理】 ⇒ひんしつほじ‐きげん【品質保持期限】 ひん‐しつ品隲】 品定めをすること。品評。 ひん‐しつ稟質】 天から稟けた性質。生れつきの性質。稟性。資質。 ひんしつ‐かくほ‐ほう品質確保法‥ハフ 正式名称「住宅の品質確保の促進等に関する法律」。住宅性能の表示基準とその評価制度を設け、住宅の品質確保、住宅購入者等の利益の保護、住宅に係る紛争の迅速・適正な解決を図ることを目的とする法律。1999年制定。品確法。 ⇒ひん‐しつ【品質】 ひんしつ‐かんり品質管理‥クワン‥ (quality control)経営管理方式の一つ。製品の品質の安定化および向上を図ること。管理図法などの手法を用い、小集団活動として行われることが多い。QC ⇒ひん‐しつ【品質】 ひんしつほじ‐きげん品質保持期限‥ヂ‥ 食品衛生法で、加工食品の品質特性を保持できる期限。2003年、賞味期限に統一された。→賞味期限 ⇒ひん‐しつ【品質】 ひんじ‐も品字藻】 ウキクサ科の多年草。水田・沼沢などの溜水中に群生、浮遊する。葉は膜質・倒披針形で薄く、3片が互いにやや直角をなして「品」の字形を作る。夏、白色の小花を開く。サンカクナ。 ひんじも ひん‐じゃ貧者】 まずしい人。貧乏人。 ⇒ひんじゃ‐の‐いっとう【貧者の一灯】 ひん‐じゃく貧弱】 ①まずしくてよわいこと。 ②見すぼらしいこと。見劣りのすること。「―な身なり」 ③内容がなく、必要なものを十分に備えていないこと。「―な内容の本」「―な食事」 ひんじゃ‐の‐いっとう貧者の一灯】 [阿闍世王受決経・賢愚経]貧者の、たとえわずかではあっても、真心のこもった寄進。至誠の貴ぶべきことにいう。「長者の万灯より―」 ⇒ひん‐じゃ【貧者】 ぴん‐しゃん ①はねあがるさま。そりかえるさま。また、勢いがよく、行動の活発なさま。国木田独歩、二老人「未だ―して居るのに唯だ遊んで食うて居る」 ②他人に対してすげない態度をとるさま。浄瑠璃、新版歌祭文「―帰るを待ちかねて」 ひん‐しゅ品種】 ①種類。たぐい。 ②生物の同一種中に見られる種々の群型。生育地域によってまとまる傾向があり、通常、変種の下の階級とされる。 ③同一種の農作物または家畜中で、遺伝的に特定の形質を同じくする一群。成立過程によって在来種・育成種などに分ける。園芸品種。 ⇒ひんしゅ‐かいりょう【品種改良】 ⇒ひんしゅ‐ほご【品種保護】 ひん‐しゅ賓主】 客と主人。秋夜長物語「―座定まりて後、献盃の礼あり」 ひんしゅ‐かいりょう品種改良‥リヤウ 目的にそった品種を、系統分離や純系分離によって選び出し、また交雑や突然変異によって作り出して、現在のものを改良すること。→育種⇒ひん‐しゅ【品種】 ひん‐しゅく顰蹙】 不快に思って顔をしかめること。まゆをひそめること。「居合わせた者を―させる」 ⇒顰蹙を買う

びん‐しょ【鬢所・便所】🔗🔉

びん‐しょ鬢所・便所】 室町時代、貴族の家で、鬢髪を調え衣服をつけた所。

びん‐そぎ【鬢除・鬢枇・鬢曾木】🔗🔉

びん‐そぎ鬢除・鬢枇・鬢曾木】 近世、女子が16歳の6月16日に鬢の先を切りそぐ儀式。男子の元服にあたる。婚約の夫あるいはその父兄が切った。

びん‐だい【鬢台】🔗🔉

びん‐だい鬢台】 鬢道具をのせておく台。

びん‐だらい【鬢盥】‥ダラヒ🔗🔉

びん‐だらい鬢盥‥ダラヒ ①びんをときつける水を入れる小さい盥。 ②髪結かみゆいが下げて歩く、髪結道具の入った箱。歌舞伎、お染久松色読販「廻り髪結のなりにて下駄がけ、―を持出て」 鬢盥 提供:ポーラ文化研究所

びん‐ちょう【鬢長】‥チヤウ🔗🔉

びん‐ちょう鬢長‥チヤウ ⇒びんなが

びん‐つき【鬢付き】🔗🔉

びん‐つき鬢付き】 鬢の様子。鬢の恰好。

びんつけ‐あぶら【鬢付け油】🔗🔉

びんつけ‐あぶら鬢付け油】 髪油。菜種油などと晒木蝋さらしもくろうに香料をまぜて製した固練りの油。主に日本髪で、おくれ毛を止め、髪のかたちを固めるのに用いる。固油。びんつけ。→伽羅きゃらの油 ⇒びん‐つけ【鬢付け】

びん‐どうぐ【鬢道具】‥ダウ‥🔗🔉

びん‐どうぐ鬢道具‥ダウ‥ 頭髪を結い、または飾るのに用いる道具。

びん‐なが【鬢長】🔗🔉

びん‐なが鬢長】 サバ科の海産の硬骨魚。全長1メートル余。クロマグロに似るが、胸びれは長く延びてサーベル状。背部は黒藍色、腹部は銀白色。暖水性の外洋回遊魚。ビンナガマグロ。トンボシビ。ビンチョウ。

びん‐の‐くし【鬢の櫛】🔗🔉

びん‐の‐くし鬢の櫛⇒びんぐし ○貧の盗みに恋の歌ひんのぬすみにこいのうた (貧乏に苦しむあまり物を盗み、恋にもだえるのあまり歌をよむ意)必要に迫られれば何事でもすることのたとえ。 ⇒ひん【貧】

びんのほつれ【鬢のほつれ】🔗🔉

びんのほつれ鬢のほつれ】 端唄・小唄。唄い出しに「鬢のほつれは枕の科とがよ」とある三下さんさがりの短章。

びん‐はさみ【鬢挟み】🔗🔉

びん‐はさみ鬢挟み】 婦人の鬢を挟んで、毛のほつれを防ぐ具。

びん‐ぱつ【鬢髪】🔗🔉

びん‐ぱつ鬢髪】 びんの毛。日本霊異記「慙愧して、―を剃除し」

びん‐はり【鬢張】🔗🔉

びん‐はり鬢張(→)「びんさし」に同じ。

びん‐ぷく【鬢幅・鬢服】🔗🔉

びん‐ぷく鬢幅・鬢服】 ①平安末期、公家の少年の髪の結い方。耳のうしろの髪を耳の隠れるほどにふくらませたもの。 ②近世、公家の少年男女が、額の上部に入れ髪で輪の形を作り、髻もとどりから結び下げて飾りとしたもの。 鬢幅

びん‐ぼうし【鬢帽子】🔗🔉

びん‐ぼうし鬢帽子】 両端の布を鬢の所へ垂れた帽子。のちには鉢巻のことをもいう。曠野「菊の露凋しおるる人や―」(其角)

びん‐みず【鬢水】‥ミヅ🔗🔉

びん‐みず鬢水‥ミヅ 鬢をなでつけるのに用いる水。平治物語「鬢をかきけるに、―に面像をみれば」 ⇒びんみず‐いれ【鬢水入れ】

びんみず‐いれ【鬢水入れ】‥ミヅ‥🔗🔉

びんみず‐いれ鬢水入れ‥ミヅ‥ まるくひらたい、鬢水を入れる器。びんつけいれ。狂言、墨塗「―をそばに置いて」 ⇒びん‐みず【鬢水】

びん‐みの【鬢蓑】🔗🔉

びん‐みの鬢蓑】 毛髪で作った蓑形のもの。髪の少ない者が髢かもじに用いる。そえがみ。

びん‐もう【鬢毛】🔗🔉

びん‐もう鬢毛】 鬢の毛。びんぱつ。

[漢]鬢🔗🔉

 字形 〔髟部14画/24画/8206・7226〕 〔音〕ビン(呉) [意味] 頭の左右側面の耳ぎわの髪。「鬢付け油」「双鬢・撥鬢ばちびん・鬢髪・雲鬢」 ▷は異体字。

大辞林の検索結果 (28)

びん【鬢】🔗🔉

びん [1] 【鬢】 頭の左右側面の髪。「―に白いものがまじる」

びん-おや【鬢親】🔗🔉

びん-おや 【鬢親】 深除(フカソギ)または鬢除(ビンソギ)のとき,髪や鬢の末をそぐ役をする人。深除にはその子の髪置きの式を執り行なった人,鬢除では娘の婚約者か,婚約者のいない場合は父兄が行なった。

びん-かがみ【鬢鏡】🔗🔉

びん-かがみ [3] 【鬢鏡】 鬢を映して見る,柄(エ)付きの小さい手鏡。

びん-かき【鬢掻き】🔗🔉

びん-かき [1][0] 【鬢掻き】 鬢をかき整える小さい櫛(クシ)。

びん-きり【鬢切り】🔗🔉

びん-きり [0] 【鬢切り】 〔「びんぎり」とも〕 江戸時代,元禄(1688-1704)以前に行われた髪形。鬢の毛を切って耳の後ろに垂らしたもの。びんぎれ。

びん-ぐき【鬢茎】🔗🔉

びん-ぐき 【鬢茎】 鬢の毛筋。「年三十余ばかりの男の,鬚(ヒゲ)黒く,―よきが/今昔 28」

びん-ぐし【鬢櫛】🔗🔉

びん-ぐし [1][0] 【鬢櫛】 鬢をかき上げて整えるのに用いる,横に長く歯のあらい櫛。多く黄楊(ツゲ)で作る。

びん-さし【鬢差(し)】🔗🔉

びん-さし [1][0][4] 【鬢差(し)】 女子の結髪用具の一つ。鬢の髪を振り出させるために,その中へ挿入する具。鯨のひげまたは銅線をまげて弓のような形にしたもの。江戸中期に流行した。上方では「鬢張り」と称した。

びん-し【鬢糸】🔗🔉

びん-し [1] 【鬢糸】 白くまばらになったびんの毛。

びんし=茶烟(サエン)の感🔗🔉

――茶烟(サエン)の感 〔杜牧「題禅院詩」〕 年老いてから,枯淡な生活を送りつつ,青春の日をしのぶ寂しい心境。

びん-しょ【便所・鬢所】🔗🔉

びん-しょ 【便所・鬢所】 (1)適当な所。《便所》 (2)室町時代,貴族の家で,鬢や髪を整えたり衣服をつけたりしたところ。便宜所。《鬢所》

びん-そぎ【鬢除・鬢削ぎ・鬢曾木】🔗🔉

びん-そぎ [4][3] 【鬢除・鬢削ぎ・鬢曾木】 女子が成人に達したしるしに,垂れ髪の鬢の毛を切りそぐこと。近世は普通一六歳の六月一六日に行う。男子の元服にあたる。婚約者か,婚約者がいない場合は父兄が切った。 →鬢親(ビンオヤ)

びん-だらい【鬢盥】🔗🔉

びん-だらい ―ダラヒ [3] 【鬢盥】 (1)鬢をときつける水をいれる小型のたらい。 (2)江戸時代,髪結いが持ち歩いた,髪結い道具一式の入った手さげ箱。 鬢盥(2) [図]

びん-つき【鬢付き】🔗🔉

びん-つき [0][4][1] 【鬢付き】 鬢のかっこう。

びん-つけ【鬢付け】🔗🔉

びん-つけ [4][0] 【鬢付け】 「鬢付け油」の略。

びんつけ-あぶら【鬢付け油】🔗🔉

びんつけ-あぶら [5] 【鬢付け油】 日本髪で,鬢を張らせたり,髪を固めて形づくるのに用いる固く練った油。生蝋を植物油で練って香料を混ぜたもの。固油(カタアブラ)。びんつけ。

びん-どめ【鬢留(め)】🔗🔉

びん-どめ [0][4][1] 【鬢留(め)】 鬢の毛をとめる留め具。

びん-なが【鬢長】🔗🔉

びん-なが [0] 【鬢長】 スズキ目の海魚。全長約1メートル。小形のマグロで,体は紡錘形。胸びれがいちじるしく長い。缶詰に加工。世界中の温帯海域に広く分布。ビンナガマグロ。トンボシビ。ビンチョウ。ヒレナガ。 →マグロ

びんのほつれ【鬢のほつれ】🔗🔉

びんのほつれ 【鬢のほつれ】 端唄・小唄の一。三下り。「鬢のほつれは枕のとがよ…」という,間夫にいいわけする遊女のことばを歌詞とする。鬢ほつ。

びん-はさみ【鬢挟み】🔗🔉

びん-はさみ [3] 【鬢挟み】 鬢の毛をはさんで乱れないようにする結髪具。

びん-ぱつ【鬢髪】🔗🔉

びん-ぱつ [0] 【鬢髪】 (1)鬢の毛。鬢毛。 (2)頭髪。

びん-はり【鬢張(り)】🔗🔉

びん-はり 【鬢張(り)】 「びんさし(鬢差)」の上方での称。

びん-ぷく【鬢幅・鬢服】🔗🔉

びん-ぷく 【鬢幅・鬢服】 (1)平安末期,公家の少年の髪形。耳の後ろの髪をふくらませて耳が少し隠れるようにしたもの。 (2)近世,公家の少年少女が髻(モトドリ)につけ,前額部に垂らした義髪。輪の形を二つか三つ作り,油で固めたもの。

びん-ぼうし【鬢帽子】🔗🔉

びん-ぼうし 【鬢帽子】 (1)帽子の一種。鬢のあたりをおおうため,左右に布を垂れたもの。「―したる雲客うちほほ笑みて/太平記 35」 (2)江戸時代,病人が手拭いなどを頭にまいて端を鬢のあたりに垂らしたもの。病鉢巻。

びん-みず【鬢水】🔗🔉

びん-みず ―ミヅ [1] 【鬢水】 鬢をなでつけるために櫛(クシ)を浸す水。伽羅(キヤラ)の油や,サネカズラを浸した水を用いた。

びん-みの【鬢蓑】🔗🔉

びん-みの [0] 【鬢蓑】 添え髪の一種。毛髪で蓑形につくったもの。

びん-もう【鬢毛】🔗🔉

びん-もう [0] 【鬢毛】 鬢の毛。鬢髪。

びん【鬢】(和英)🔗🔉

びん【鬢】 side locks.

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