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がいかをあげる【凱歌を揚げる】🔗🔉

がいかをあげる【凱歌を揚げる】 戦いに勝って喜びの歓声をあげる。 戦争や試合に勝つことのたとえ。 《例文》 「接戦の末、ようやくがい歌を揚げることができた。」 《参考》 (イ)「凱歌」は、戦いに勝ったときに歌う祝いの歌。 (ロ)「凱歌を奏する」とも。

がいこつをこう【骸骨を乞う】▽中国🔗🔉

がいこつをこう【骸骨を乞う】▽中国 《主君に差し上げた自分の体の残がいを返してくれるように願うの意》高官が辞職を願い出ることのたとえ。「乞骸(キツカ゛イ)」とも。 《参考》 文語的なことば。 《出典》 范増(ハンソ゛ウ)大イニ怒ッテ曰(イワ)ク、天下ノ事大イニ定マレリ。君王自ラ之(コレ)ヲ為(ナ)セ。願ワクハ骸骨ヲ賜リテ卒伍(ソツコ゛)ニ帰ラント。〔史記(シキ)・項羽本紀〕

がいしゅういっしょく【鎧袖一触】🔗🔉

がいしゅういっしょく【鎧袖一触】 《自分のよろいのそでがちょっと触れただけで敵が倒れてしまうの意》敵を簡単に負かすことのたとえ。

がいだたまをなす【咳唾珠を成す】▽中国🔗🔉

がいだたまをなす【咳唾珠を成す】▽中国 口から出たことばがそのまま玉のように美しい詩文になる。詩文の才が非常に豊かであることのたとえ。 《参考》 「咳唾」は、せきとつば。 《出典》 〔淵鑑類函(エンカンルイカン)・文学編〕

かえるのこはかえる【蛙の子は蛙】🔗🔉

かえるのこはかえる【蛙の子は蛙】 平凡な親から生まれた子は、親と違っているように見えてもやはり平凡であるということ。 子はやはり親と同じ職業に就くということ。 《類句》蛙の子は蛙の子。

かえるのほおかむり【蛙の頬冠り】🔗🔉

かえるのほおかむり【蛙の頬冠り】 《かえるがほおかぶりをすると、後ろに目があるので前が見えなくなることから》先の見通しが利かないことのたとえ。

かおをかす【顔を貸す】🔗🔉

かおをかす【顔を貸す】 決着を付けるために、頼まれて人と会ったり人前に出たりする。

かおをたてる【顔を立てる】🔗🔉

かおをたてる【顔を立てる】 他人の体面を保たせる。 《例文》 「企画者の顔を立てて原案どおり決めた。」

がきにおがら【餓鬼に芋殻】🔗🔉

がきにおがら【餓鬼に芋殻】 《飢えてやせ衰えた餓鬼が折れやすい芋殻(皮をはいだ麻の茎)を振り回すの意》何の頼りにもならないことのたとえ。 《参考》 「鬼に金棒」を踏まえて対句のようにし、おもしろく言ったことば。

かきのきにはさみをいれるな【柿の木に鋏を入れるな】🔗🔉

かきのきにはさみをいれるな【柿の木に鋏を入れるな】 かきの木は、枝をせんていすると実がならなくなるので、せんていすべきではないということ。 《参考》 かきの木は枝をせんていしないと実がなったりならなかったりするので、実際はせんていをしたほうがよい。

がきのだんじき【餓鬼の断食】🔗🔉

がきのだんじき【餓鬼の断食】 《(断食しなくても断食したと同じである)餓鬼がした断食の意》 ことさらに言い立てた当たり前の事柄のたとえ。 表面を取り繕って行う偽善行為のたとえ。 《類句》乞食(コシ゛キ)の断食。

がきのめにみずみえず【餓鬼の目に水見えず】🔗🔉

がきのめにみずみえず【餓鬼の目に水見えず】 餓鬼は、あまりに飢渇が激しいため、そばにある水さえ見えない。あわてているときはかえって身近にある求める物を見落としてしまうことのたとえ。

がきもにんず【餓鬼も人数】🔗🔉

がきもにんず【餓鬼も人数】 つまらない者でも、たくさん集まれば時には力になるということ。また、その力はあなどりがたいものであるということ。 《参考》 三音・三音として口調を整えた表現。 《類句》餓鬼も千人。

がくやからひをだす【楽屋から火を出す】🔗🔉

がくやからひをだす【楽屋から火を出す】 自分の側から問題が持ち上がることのたとえ。 《例文》 「市民運動の組識はその楽屋から火を出し、二つに分裂してしまった。」

がくやでこえをからす【楽屋で声を嗄らす】🔗🔉

がくやでこえをからす【楽屋で声を嗄らす】 楽屋でけいこをして声が出なくなり、舞台に立ったときに役に立たなくなる。益のないむだな努力をすることのたとえ。

かくれてのしんはあらわれてのとく【隠れての信は顕れての徳】🔗🔉

かくれてのしんはあらわれてのとく【隠れての信は顕れての徳】 心の中の信仰は外に現さなくても神仏が理解してくれてその加護があるということ。また、心中に真心を持って行動すれば必ずよい報いがあるということ。 《類句》隠れたる信あれば顕れての利生(リショウ)。

かさにかかる【嵩に懸かる】🔗🔉

かさにかかる【嵩に懸かる】 自分が優位にあることを利用して威圧的な態度を取ることのたとえ。 《例文》 「引っ越し先もないことを知った家主は、嵩に懸かってどなりだした。」

かしかりはたにん【貸し借りは他人】🔗🔉

かしかりはたにん【貸し借りは他人】 金銭の問題については、親子兄弟の間でも他人と同様に冷たいものであるということ。 《類句》金は他人。

かしらにしもをおく【頭に霜を置く】🔗🔉

かしらにしもをおく【頭に霜を置く】 年を取って白髪になることのたとえ。 《例文》 「元気者の彼も、いつしか頭に霜を置く年になった。」

かしらをおろす【頭を下ろす】🔗🔉

かしらをおろす【頭を下ろす】 頭髪をそって僧や尼になることのたとえ。 《例文》 「おのれの罪深さを反省した彼女は、頭を下ろして、とある寺に身を寄せた。」

がしんしょうたん【臥薪嘗胆】▽中国🔗🔉

がしんしょうたん【臥薪嘗胆】▽中国 復しゅうの志を抱いて長い間艱難(カンナン)辛苦することのたとえ。また、目的を遂げるために苦労を重ねることのたとえ。 《参考》 (イ)「臥薪」は、薪(タキキ゛)の中に寝ること。「嘗胆」は、苦い胆(キモ)をなめること。 (ロ)呉王(コ゛オウ)の夫差(フサ)は、越王の勾践(コウセン)と戦って敗死した父の仇(アタ゛)を忘れないために、常に薪の中に寝起きして身を苦しめ、ついに勾践を会稽山(カイケイサ゛ン)に追い込んで降服させ、父の恨みを晴らした。一方、その後にゆるされて帰国した勾践は、苦い胆を座に置き、これをなめては「なんじ、会稽の恥を忘れたるか。」と常に自らに言い聞かせ、ついに夫差を破って恥をすすいだという。 (ハ)一説に、両方とも勾践のことという。 《出典》 〔十八史略(シ゛ュウハッシリャク)・一〕《史記(シキ)・越世家》

かたきこおりはしもをふむよりいたる【堅き氷は霜を踏むより至る】▽中国🔗🔉

かたきこおりはしもをふむよりいたる【堅き氷は霜を踏むより至る】▽中国 《霜を踏んで歩く季節になると、やがて堅い氷に閉ざされる冬が来るの意》 何事も早く準備をすべきであるということ。 わずかの災いがしだいに大きなものになるから、最初のうちに注意せよということ。 《出典》 霜ヲ履(フ)ミテ堅氷至ル、蓋(ケタ゛)シ順ヲ言ウナリ。〔易経(エキキョウ)・坤卦〕 《類句》霜を踏みて堅氷至る。

かたにはまる【型に嵌まる】🔗🔉

かたにはまる【型に嵌まる】 ありきたりで新しさがないことのたとえ。 《例文》 「型にはまったあいさつばかりで情感がこもっていない。」 《類句》マンネリズムに陥る。

かたをいからす【肩を怒らす】🔗🔉

かたをいからす【肩を怒らす】 《肩を高く張るの意》激しい勢いで人に迫ったり人を威圧したりすることのたとえ。 《例文》 「学生たちは、肩を怒らして教授にくってかかった。」

かたをいれる【肩を入れる】🔗🔉

かたをいれる【肩を入れる】 肌脱ぎになっていた着物をきちんと着る。 その物事に関心を持って、うまくゆくように援助することのたとえ。 《例文》 「先生もその才能を認めて特に肩を入れてくれた。」

かたをかす【肩を貸す】🔗🔉

かたをかす【肩を貸す】 力を添えて肩で支える。 《例文》 「傷ついた友に肩を貸して目的地まで歩く。」 手伝って援助することのたとえ。 《例文》 「彼一人に会計を任せるのは気の毒だから、肩を貸してやろう。」

かたをもつ【肩を持つ】🔗🔉

かたをもつ【肩を持つ】 争い合っているものの片方を支持して応援することのたとえ。 《例文》 「自分は、あの世話のやける山登りの青年の方の肩を持ちたい……。」《井上靖(イノウエヤスシ)・氷壁》

がっしょうれんこう【合従連衡】▽中国🔗🔉

がっしょうれんこう【合従連衡】▽中国 多くの国が強い相手に対抗するためにさまざまな同盟を結ぶこと。 《参考》 (イ)「合従」は、縦に合わさるの意。「連衡」は、横に連なるの意。 (ロ)戦国時代、7国の中で西の秦(シン)は強大国であるので6国が南北に連合して秦に対抗する政策を蘇秦(ソシン)が唱え、一方、秦に服従して東西に連合する政策を張儀(チョウキ゛)が唱えたことから。 《出典》 〔史記(シキ)・蘇秦・張儀伝〕

がったりさんりょう【がったり三両】🔗🔉

がったりさんりょう【がったり三両】 《がたんと音がしただけでも、物が壊れればすぐに3両のお金がいるの意》 ちょっと壊れただけでも相当の費用がかかることのたとえ。 やたらに動くと損をするということ。 《類句》こっとり五百匁。さわり三百。

かつをいやす【渇を癒す】🔗🔉

かつをいやす【渇を癒す】 水などを飲んでのどの渇きを止めることのたとえ。 《例文》 「炎天下、やっと一杯の水で渇をいやした。」 望みを満足させることのたとえ。 《例文》 「美しい音楽だけが、心の渇きをいやしてくれる。」

かつをいれる【活を入れる】🔗🔉

かつをいれる【活を入れる】 《柔道で、気絶した人の急所をつくなどして意識を取り戻させることから》激しく励まして元気を出させることのたとえ。 《例文》 「連敗の野球部に活を入れてやる。」

がでんいんすい【我田引水】🔗🔉

がでんいんすい【我田引水】 《自分の田に水を引き入れるの意》自分の都合のよいように物事を取り計らうことのたとえ。「我が田へ水を引く」「おのが田へ水引く」とも。

かにはこうらににせてあなをほる【蟹は甲羅に似せて穴を掘る】🔗🔉

かにはこうらににせてあなをほる【蟹は甲羅に似せて穴を掘る】 人は、それぞれの分に応じた願いを持ち、分に応じた行動をするということ。 《類句》根性に似せて家に住む。

かねにあかす【金に飽かす】🔗🔉

かねにあかす【金に飽かす】 たくさんの金をけちけちせずに思う存分に使うことのたとえ。 《例文》 「金に飽かして建てた家だけあってさすがにたいしたものだ。」

かねにいとめをつけない【金に糸目を付けない】🔗🔉

かねにいとめをつけない【金に糸目を付けない】 どんな出費もいとわずに惜しげもなくたくさんの金を使うことのたとえ。 《例文》 「彼は富豪だから古美術品の収集には金に糸目を付けない。」

かねのよのなか【金の世の中】🔗🔉

かねのよのなか【金の世の中】 すべての物事が金銭の力でどうにでもなるこの世の中のこと。

かねはてんかのまわりもち【金は天下の回り持ち】🔗🔉

かねはてんかのまわりもち【金は天下の回り持ち】 金銭は、流通していて一か所にとどまるものではなく、いつかは自分のところにも回ってくるということ。 《類句》金銀は回り持ち。金は世界の回り物。宝は国の渡り物。

かねをねかす【金を寝かす】🔗🔉

かねをねかす【金を寝かす】 金銭を活用することなく、むだに蓄えておくことのたとえ。 《例文》 「今どき、何億という金を寝かせておくなんてばかなことだ。」

かのすね【蚊の臑】🔗🔉

かのすね【蚊の臑】 蚊の脚のような、か細いすねのたとえ。 《例文》 「病気でひどくやせ、足など蚊のすねほどになった。」

かのなくよう【蚊の鳴くよう】🔗🔉

かのなくよう【蚊の鳴くよう】 蚊の羽の音ほどのかすかな声で物を言うことのたとえ。 《例文》 「尋問に対して、蚊の鳴くような声で答えた。」

がべいにきす【画餅に帰す】🔗🔉

がべいにきす【画餅に帰す】 《絵に描いたもちは食べることができないことから》考えや計画などがだめになって努力や骨折りがむだになる。徒労に終わる。 《例文》 「資金繰りがつかないので、せっかくの開発構想は画餅に帰した。」

かみこきてかわへはまる【紙子着て川へはまる】🔗🔉

かみこきてかわへはまる【紙子着て川へはまる】 無謀なことをして破滅することのたとえ。 《参考》 「紙子」は、厚手の和紙にかきの渋を塗ってよく乾かし、もみ柔らげて衣服に仕立てたもの。

かみしもをつける【裃を着ける】🔗🔉

かみしもをつける【裃を着ける】 改まった堅苦しい態度で打ち解けないことのたとえ。「裃を着る」とも。 《参考》 「裃」は、江戸時代、武士の礼服の一つ。 《対句》裃を脱ぐ。

かみそりのはをわたる【剃刀の刃を渡る】🔗🔉

かみそりのはをわたる【剃刀の刃を渡る】 失敗したら破滅するような危険な行動をすることのたとえ。 《類句》刀の刃を渡る。

かみをおろす【髪を下ろす】🔗🔉

かみをおろす【髪を下ろす】 頭髪をそり、出家することのたとえ。 《例文》 「亡夫のぼだいを弔うつもりで、髪を下ろした。」

かものうきね【鴨の浮き寝】🔗🔉

かものうきね【鴨の浮き寝】 《かもが水に浮いて波に揺られながら寝るの意》物事が不安で落ち着かないことのたとえ。 《参考》 『万葉集』の作者未詳の歌「吾妹子(ワキ゛モコ)に恋ふれにかあらむ沖にすむ鴨(カモ)の浮寝の安けくも無き」のように、歌などで「浮き」を「憂き」にかけて用いる。

からすをうにつかう【烏を鵜に使う】🔗🔉

からすをうにつかう【烏を鵜に使う】 無能な者を能力のある者が就くべき地位に置くことのたとえ。

がりょうてんせい【画竜点睛】▽中国🔗🔉

がりょうてんせい【画竜点睛】▽中国 《竜を描いて最後にひとみを書き入れるの意》物事の最後の大事な仕上げのたとえ。「竜を画(エカ゛)いて睛(ヒトミ)を点ず」とも。 《例文》 「画竜点睛を欠く(最後の大事な仕上げがしていないために全体が生きていない)。」 《参考》 (イ)「睛」は、ひとみ。 (ロ)絵の名人が竜を描いて最後にひとみを書き入れたら、竜はたちまち天に昇ったという。 《出典》 〔水衡記(スイコウキ)〕

かいあんのゆめ【槐安の夢】🔗🔉

かいあんのゆめ【槐安の夢】 →南柯の夢

かうはもらうにまさる【買うは貰うに勝る】🔗🔉

かうはもらうにまさる【買うは貰うに勝る】 ただで物をもらえば気持ちの負担になるし、お返しもしなければならないから、結局は高くつく。やはり物はもらうよりも自分で買うほうがよいということ。 〔較〕Better buy than beg.(買うは乞うにまさる) 〔類〕只より高い物はない

カエサルのものはカエサルに【カエサルの物はカエサルに】🔗🔉

カエサルのものはカエサルに【カエサルの物はカエサルに】 →カイザルの物はカイザルに

かえりみてたをいう【顧みて他を言う】🔗🔉

かえりみてたをいう【顧みて他を言う】 答えに窮したりしたときなどに、あたりを見まわして話題をそらしたり、意味のないことを言ったりしてごまかすこと。 ◎孟子(もうし)に問いつめられた斉の宣王が左右を顧みて、無関係な他のことを言ったという故事から。「左右を顧みて他を言う」とも言う。 〔出〕孟子(もうし) 〔類〕お茶を濁す

かかるもひくもおりによる【懸かるも引くも折による】🔗🔉

かかるもひくもおりによる【懸かるも引くも折による】 事を始めるのも終わらせるのも、時機をよくみたほうがよいということ。 ◎敵を攻めるのも、また退却するのも折を見ておこなえの意から。「懸かるも引くも時による」とも言う。

かくりん【獲麟】🔗🔉

かくりん【獲麟】 絶筆。また、ものごとの終わり。転じて、臨終のこと。 ◎「麟」はりっぱな聖人が出るときに現れると言われる想像上の動物、麒麟(きりん)のこと。中国の史書『春秋』が哀公十四年の「春、西に狩りして麟を獲(え)たり」という句で終わっているところから。

かけうまにむち【駆け馬に鞭】🔗🔉

かけうまにむち【駆け馬に鞭】 勢いのついているものにさらに力を加えて勢いをよりいっそう激しくすることのたとえ。 ◎走っている馬に鞭を当てていっそう早く走らせるの意から。「走り馬にも鞭」とも言う。 〔類〕火に油を注ぐ

かたいきはおれる【堅い木は折れる】🔗🔉

かたいきはおれる【堅い木は折れる】 強情で柔軟性のない人は、いったん気力を失ったり、難題にぶつかったりすると、意外にもろく、くじけやすいものだというたとえ。また、日ごろ頑健(がんけん)な人が案外もろく大病にかかって倒れたりするたとえ。 ◎堅い木は頑丈だが柔らかい木のようにしなやかでないから、大風でも吹けばかえってぽっきりと折れやすいことから。 〔対〕柳に雪折れなし/柔よく剛を制す 〔較〕It will sooner break than bow.(曲がるより早く折れる)

かたきをさきにし うるをのちにす【難きを先にし 獲るを後にす】🔗🔉

かたきをさきにし うるをのちにす【難きを先にし 獲るを後にす】 困難な仕事を進んでおこない、自分の利益などは後回しにすること。 〔出〕論語

かたく【火宅】🔗🔉

かたく【火宅】 →三界の火宅

かたなおれやつきる【刀折れ矢尽きる】🔗🔉

かたなおれやつきる【刀折れ矢尽きる】 窮状を打開しようと懸命に努力はしたものの、ついに万策尽きてどうにもならなくなることの形容。 ◎激戦のすえ、刀は折れ、矢も尽き果てて、もう戦う手段がなくなってしまったの意から。 〔出〕後漢書(ごかんじょ) 〔類〕弓折れ矢尽きる

かつもまけるもときのうん【勝つも負けるも時の運】🔗🔉

かつもまけるもときのうん【勝つも負けるも時の運】 勝ち負けは、その時その時の運によって決まるということ。 ◎多く、不幸にして負けてしまった人や、精一杯がんばった人への慰めのことばとして用いられる。「勝負は時の運」とも言う。

かなしいときはみひとつ【悲しい時は身一つ】🔗🔉

かなしいときはみひとつ【悲しい時は身一つ】 困ったり、落ちぶれたりすると、他人は寄りつかなくなる。そんなとき、頼りになるのは自分だけだということ。 ◎「身一つ」は財産もなにもなく自分のからだだけの意。

かねにいとめをつけぬ【金に糸目を付けぬ】🔗🔉

かねにいとめをつけぬ【金に糸目を付けぬ】 事をするのに、惜しげもなく金をいくらでも使うことの形容。 ◎「糸目」は凧(たこ)につける釣り合いを取るための糸のこと。糸目を付けない凧がふっ飛んでいくように金を使うの意から。 〔例〕「糸目をつけて値を上げるしけの蛸(たこ)」(古川柳)

かねはいのちのおや いのちのかたき【金は命の親 命の敵】🔗🔉

かねはいのちのおや いのちのかたき【金は命の親 命の敵】 金銭によって命を助けられることもあれば、逆に金銭のいざこざが原因で命を落とすこともあるということ。

かねはうきもの【金は浮き物】🔗🔉

かねはうきもの【金は浮き物】 金は一か所にとどまっていないで、人から人へ渡るものだということ。 〔類〕金は天下の回り物

かねはかたいき【金は片行き】🔗🔉

かねはかたいき【金は片行き】 金銭はあるところにはたくさんあるのに、ないところにはさっぱりないということ。 ◎「片行き」はある一方向にだけ、かたよってあるの意。

かねはさんかくにたまる【金は三欠くに溜まる】🔗🔉

かねはさんかくにたまる【金は三欠くに溜まる】 人並みの生き方をしていてはとても金は溜まらない。義理と人情と交際の三つを欠くぐらいにがめつくしなければ溜まらないということ。

かねはてんかのまわりもの【金は天下の回り物】🔗🔉

かねはてんかのまわりもの【金は天下の回り物】 金は世の中を人の手から人の手へとぐるぐる回っているものだから、いつかは自分の所にも回ってくるかもしれない。だから、いま貧しいからといってくよくよするな、悲観するなということ。 ◎「金は天下の回り持ち」とも言う。 〔類〕金は浮き物 〔較〕Money changes the hands.(金は手を変える)

かみさまにものりと【神様にも祝詞】🔗🔉

かみさまにものりと【神様にも祝詞】 わかりきっているような事でも、黙っていては通じにくいもの。だから、はっきり口に出して言うほうがよいということ。 ◎なにもかもお見通しの神様にでも、なにか願い事があればお祈りのことばを言わなければわかってもらえないの意から。

かりてきたねこ【借りてきた猫】🔗🔉

かりてきたねこ【借りてきた猫】 ふだんと違っておとなしく、小さくなっている態度のたとえ。 ◎飼われている家では鼠(ねずみ)を捕ったりして気ままにふるまっている猫が、鼠を捕らせようと借りられていった家ではおとなしく小さくなっていることから。

かりのつかい【雁の使い】🔗🔉

かりのつかい【雁の使い】 →雁書(がんしょ)

かれもひとなり われもひとなり【彼も人なり 我も人なり】🔗🔉

かれもひとなり われもひとなり【彼も人なり 我も人なり】 彼も自分と同じ人間なのだから、彼にできることは自分にもできるはずだ。努力さえすれば、他人にできることならどんなことでもできないことはないということ。 ◎多く、自分自身を励まして発奮しようとする場合に用いる。 〔出〕韓愈(かんゆ) 〔較〕What man has done,man can do.(人のしたことは人にできる)

がいこつをこう【骸骨を乞う】🔗🔉

がいこつをこう【骸骨を乞う】 役人が退官・辞職を願い出ること。 ◎昔は仕官することは臣下として主君にからだを捧(ささ)げることだったので、職を辞するときには、骸骨同然となった無用なこのからだをお返し頂きたい、と乞うたことからで、中国楚(そ)の参謀范増(はんぞう)が項羽(こうう)に「願わくは骸骨を賜いて卒伍(そつご)(一兵卒)に帰せん」と辞職を願い出た故事から。なお、君主から辞職の許しが出ることを「骸骨を賜う」と言う。 〔出〕晏子春秋(あんししゅんじゅう)

がいさいのうらみ【睚眦の怨み】🔗🔉

がいさいのうらみ【睚眦の怨み】 ちょっとしたわずかなうらみのこと。 ◎「睚眦」はにらむことで、人ににらまれたことをうらむ程度のわずかなうらみの意から。なお「睚眦」は「睚眥」とも書く。 〔出〕史記

がいしゅういっしょく【鎧袖一触】🔗🔉

がいしゅういっしょく【鎧袖一触】 いともたやすく相手を負かしてしまうことのたとえ。 ◎鎧(よろい)の袖(そで)がちょっと触れただけで相手が簡単に倒れてしまうの意から。 〔例〕鎧袖一触、敵を打ち負かす。

がいじゅうないごう【外柔内剛】🔗🔉

がいじゅうないごう【外柔内剛】 見かけはやさしくおとなしそうに見えるが、内面はしんがあって強くしっかりしていること。 〔出〕唐書(とうじょ) 〔対〕内柔外剛 〔較〕Meekness is not weakness.(柔和なるは弱きにあらず)

がいせいのき【蓋世の気】🔗🔉

がいせいのき【蓋世の気】 きわめて盛んな気力・気概のこと。 ◎世を蓋(おお)い尽くす大きな気力・気概の意から。→抜山蓋世(ばつざんがいせい)

がいだ たまをなす【咳唾 珠を成す】🔗🔉

がいだ たまをなす【咳唾 珠を成す】 文章などを作る才能がきわめて豊かで、すぐれていることのたとえ。 ◎「咳」はせき、「唾」はつばの意で、せきやつばでさえ珠玉となってしまうように、口から出るなにげない一言半句がどれもこれもすぐれた詩文と化してしまうの意から。 〔出〕趙壱(ちょうい) 〔類〕錦心繍口(きんしんしゅうこう)

がいだんこうせつ【街談巷説】🔗🔉

がいだんこうせつ【街談巷説】 街(まち)のいろいろなうわさ話や、巷(ちまた)のあてにならない説。世間のうわさや取り沙汰(ざた)のこと。

がきにおがら【餓鬼に苧殻】🔗🔉

がきにおがら【餓鬼に苧殻】 まるで頼りにならないことのたとえ。 ◎「餓鬼」は、餓鬼道(がきどう)に落ち、飢えと渇きに苦しめられ、骨と皮ばかりにやせている亡者のこと。「苧殻」は皮をはいだ麻の茎のこと。やせおとろえて頼りにならない餓鬼に、武器としてなんの役にも立たないへなへなの苧殻を持たせるということで、まったく頼りないことから。 〔対〕鬼に金棒(かなぼう)

がきのだんじき【餓鬼の断食】🔗🔉

がきのだんじき【餓鬼の断食】 あたりまえのことなのに、ことさら特別なことをしているかのようにとりつくろうことのたとえ。 ◎「餓鬼」は飢えと渇きに苦しむ亡者のことで、飢えのために断食の状態にある餓鬼が、ことさらに断食をしていると言い立てるの意から。「餓鬼の断食、悪女の賢者ぶり」と続けても言う。

がきのはなあらそい【餓鬼の花争い】🔗🔉

がきのはなあらそい【餓鬼の花争い】 貧しい者が暮らしのことはそっちのけにして、生計の足しにもならない趣味に熱中すること。 ◎「餓鬼」は飢えと渇きに苦しむ亡者のことで、必要なのは食べ物なのに、食えもしない花のことで争うということから。

がきのめにみずみえず【餓鬼の目に水見えず】🔗🔉

がきのめにみずみえず【餓鬼の目に水見えず】 捜し求めているものが身近にあっても、あせったりあわてたりすると、かえって見落としてしまうことのたとえ。 ◎「餓鬼」は飢えと渇きに苦しむ亡者のこと。咽喉(のど)の渇きに苦しんで水を欲しがるあまり、あせって近くに水があることに気づかないの意から。

がきもにんずう【餓鬼も人数】🔗🔉

がきもにんずう【餓鬼も人数】 たとえ力の弱い者でも、数多く集まればあなどりがたい力になるということ。 ◎「餓鬼」は、弱い者の意。 〔較〕Many hands make light work.(多くの手が仕事を軽くする)

がくしゃのとったてんかなし【学者の取った天下なし】🔗🔉

がくしゃのとったてんかなし【学者の取った天下なし】 現実の政治は学者が説くように、理屈どおりにはいかないものだということ。 ◎理論だけで現実に即さない学者を皮肉って言うことば。

がくしゃむしゃくしゃ【学者むしゃくしゃ】🔗🔉

がくしゃむしゃくしゃ【学者むしゃくしゃ】 学者は気むずかしくて、難解なことばかり言うものだということ。 ◎「学者」と「むしゃくしゃ」の「しゃ」との語呂合わせで、おもしろく言ったもの。

がくもんにおうどうなし【学問に王道なし】🔗🔉

がくもんにおうどうなし【学問に王道なし】 学問というものは一つ一つ積み重ねていくことでのみ習得できるもの。努力なしに手軽に身につける特別な方法などないということ。 ◎学問には王様のための特別な道などないの意で、エジプト王がユークリッドに、幾何学をかんたんに学べないかと尋ねたとき、ユークリッドが「幾何学に王道なし」と答えたという故事から。英語はThere is no royal road to learning. 〔類〕学問に近道なし

がくもんにちかみちなし【学問に近道なし】🔗🔉

がくもんにちかみちなし【学問に近道なし】 学問は順序だてて学ぶもので、手っとり早く学べる速成法、つまり近道などはないということ。 〔類〕学問に王道なし

がくやからひをだす【楽屋から火を出す】🔗🔉

がくやからひをだす【楽屋から火を出す】 自分自身や内部から災いや騒ぎを引き起こしてしまうことのたとえ。 ◎「楽屋」は内輪・内部の意。

がくやでこえをからす【楽屋で声を嗄らす】🔗🔉

がくやでこえをからす【楽屋で声を嗄らす】 むだな努力をすること。また、苦労をしてもだれにも認められないこと。 ◎役者が楽屋で一生懸命稽古をしすぎて声を嗄らし、肝心の舞台で声が出なくなることから。 〔類〕空き家で声嗄らす

がしんしょうたん【臥薪嘗胆】🔗🔉

がしんしょうたん【臥薪嘗胆】 目的を遂げるために自らに試練を課し、厳しい苦労や努力をすること。 ◎中国春秋時代、呉王(ごおう)夫差(ふさ)は越王(えつおう)勾践(こうせん)に敗れた父の仇(あだ)を討つために、薪(たきぎ)の上に臥(ふ)して復讐心(ふくしゅうしん)を培い、ついに三年後に勾践を会稽山(かいけいざん)で降伏させた。敗れた勾践は、復讐の念を忘れないために、苦い胆(きも)を嘗(な)めて会稽山での恥辱を思い起こし、ついに十数年後夫差を滅ぼしたという故事から。→会稽の恥を雪ぐ 〔出〕十八史略

がじょう【牙城】🔗🔉

がじょう【牙城】 ある大きな組織などの本拠のこと。 ◎本来は、大将のいる本丸の意。

がっしょうれんこう【合従連衡】🔗🔉

がっしょうれんこう【合従連衡】 強大な相手に対して、はかりごとをめぐらし、力を合わせてする外交上の政策のこと。 ◎「合従」は縦に合わせる意で、縦つまり南北の同盟を言う。「連衡」は横に連なる意で、横つまり東西に連合すること。中国戦国時代、蘇秦(そしん)は西方の強大な秦(しん)に対し、趙(ちょう)・魏(ぎ)・韓(かん)・燕(えん)・斉(さい)・楚(そ)の六国を南北に同盟させて対抗する「合従」の策をとったが、のち、蘇秦が失脚して「合従」の策がくずれると、張儀(ちょうぎ)は六国をそれぞれ別々に秦に仕えさせる、すなわち秦と各国とが東西に連合する「連衡」の政策を唱えたという故事から。 〔出〕史記

がったりさんりょう【がったり三両】🔗🔉

がったりさんりょう【がったり三両】 どんなささいなことでもなにか起これば、すぐにお金がかかるから、よけいなことはしないほうがよいということ。 ◎がったりと音がして物がちょっとでも壊れれば、はや三両の金がかかるの意から。 〔類〕触り三百

がでんいんすい【我田引水】🔗🔉

がでんいんすい【我田引水】 自分の利益になるように事を運んだり、自分のつごうのいいように考えたり、したりすること。 ◎「我が田に水を引く」とも言い、自分の田だけに水を引き入れ、他人の田のことは考えないの意から。 〔較〕Every miller draws water to his own mill.(粉屋はだれでも自分の製粉場へ水を引いてくる)

がべいにきす【画餅に帰す】🔗🔉

がべいにきす【画餅に帰す】 計画したこと、企図したことが失敗して骨折りがむだになること。 ◎「画餅」は絵に描いた餅(もち)の意。いかにうまく餅が描かれていても、食べられない絵の餅にすぎないということから。なお「がべい」は「がへい」とも言う。

がりょうてんせいをかく【画竜点睛を欠く】🔗🔉

がりょうてんせいをかく【画竜点睛を欠く】 最後のだいじな仕上げが不十分だったために全体が不完全になってしまったり、引き立たなかったりすることのたとえ。 ◎「画竜点睛」は「竜を画(えが)いて睛(ひとみ)を点(てん)ず」「がりゅうてんせい」とも読み、中国梁(りょう)の絵の名人が竜の絵を描き、最後に竜に瞳(ひとみ)を書き入れたところ、たちまちのうちに竜が天に昇ったという故事から、だいじな仕上げの意。その仕上げを欠いてしまうの意から。なお「睛」は、瞳の意。 〔出〕歴代名画記

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がらでない🔗🔉

がらでない 【猿に烏帽子】

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