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ちんざん【枕山】🔗🔉

ちんざん 【枕山】 ⇒大沼(オオヌマ)枕山

ちん-しゃ【枕藉・枕籍】🔗🔉

ちん-しゃ 【枕藉・枕籍】 ⇒ちんせき(枕藉)

ちん-じょう【枕上】🔗🔉

ちん-じょう ―ジヤウ [0] 【枕上】 (1)寝ているまくらもと。枕頭。 (2)床についていること。

ちん-せき【枕席】🔗🔉

ちん-せき [0] 【枕席】 〔まくらと敷物の意〕 (1)寝具。ねどこ。 (2)寝室。また,夜の伽(トギ)。枕籍。

ちんせき=に侍(ハベ)・る🔗🔉

――に侍(ハベ)・る 女性が男性と同じ寝床で寝る。伽(トギ)をする。枕席を薦(スス)む。枕席を払う。枕席に侍す。

ちん-せき【枕藉・枕籍】🔗🔉

ちん-せき [0] 【枕藉・枕籍】 (1)「枕席(チンセキ){(2)}」に同じ。 (2)書物を積み重ねて枕にすること。また,書物がうずたかく積んであること。

ちんちゅうき【枕中記】🔗🔉

ちんちゅうき 【枕中記】 中国,唐代の伝奇小説。沈既済(シンキセイ)(一説に李泌(リヒツ))作。800年頃成立。盧生(ロセイ)が趙の旧都邯鄲(カンタン)で道士の呂翁(リヨオウ)に会い,思いのままに出世できるという枕(マクラ)を借りて寝たところ,栄達・栄華の一生を送る夢を見る。目がさめると,それは宿の主人の炊(タ)く黄粱(コウリヨウ)もまだ炊き上がらない間のことであり,名利のはかなさを知る。ここから「邯鄲の夢」「邯鄲の枕」「盧生の夢」「黄粱一炊の夢」などの語が出た。別名,呂翁。

ちん-とう【枕頭】🔗🔉

ちん-とう [0] 【枕頭】 まくらもと。枕上。「―の書」

ちん-ぺん【枕辺】🔗🔉

ちん-ぺん [0] 【枕辺】 まくらもと。枕上。枕頭。

ちん-わん【枕腕】🔗🔉

ちん-わん [0] 【枕腕】 書道で,左手を机上に伏せ,筆を持った右手をその上にのせて書くこと。細字を書くのに適する。枕腕法。 →懸腕直筆 →提腕

まき・ぬ【纏き寝・枕き寝】🔗🔉

まき・ぬ 【纏き寝・枕き寝】 (動ナ下二) 互いの腕を枕として寝る。共寝する。「玉釧(クシロ)―・寝し妹を/万葉 3148」

ま・く【枕く・婚く・纏く】🔗🔉

ま・く 【枕く・婚く・纏く】 (動カ四) 〔「巻く」と同源〕 (1)枕(マクラ)にする。枕として寝る。「宮の我が背は大和女の膝―・くごとに我(ア)を忘らすな/万葉 3457」 (2)〔中世以降「まぐ」とも〕 共寝をする。情交する。結婚する。「若草の妻をも―・かず/万葉 4331」

まくら【枕】🔗🔉

まくら [1] 【枕】 (1)寝るときに頭を支える寝具。「箱―」「膝(ヒザ)―」 (2)寝ている頭の方。枕元。「―よりあとより恋のせめくれば/古今(雑体)」 (3)寝ること。旅で寝ること。「草―」 →枕する (4)横たえる物の下に置き,支えとするもの。「―木」 (5)前置きの言葉。落語などで本題の前に語る小噺(コバナシ)を中心とした部分の称。 (6)物事のよりどころ。典拠。種。「歌―」

まくら=が上がらない🔗🔉

――が上がらない 病気が治らないために寝床から起き上がれない。

まくら=片去・る🔗🔉

――片去・る 枕の片一方をあけて寝る。上代,夫や愛人を待って一人で寝ることにいう。「しきたへの―・る夢に見え来し/万葉 633」

まくら=枕(マ)・く🔗🔉

――枕(マ)・く 枕にする。寝る。「道のしりこはだをとめを雷(カミ)のごと聞こえしかどもあひ―・く/古事記(中)」

まくら=を重・ねる🔗🔉

――を重・ねる 男女が何度も同衾(ドウキン)する。

まくら=を交わ・す🔗🔉

――を交わ・す 男女が一緒に寝る。情交する。「とほ妻と―・してねたる夜は/玉葉(恋二)」

まくら=を高くする🔗🔉

――を高くする 〔史記(呂后本紀)〕 何の不安もなしに寝る。安心して寝る。転じて,安心する。枕を高くして寝る。

まくら=を並・べる🔗🔉

――を並・べる (1)同じ場所で並んで寝る。 (2)多くの人が同じ場所で倒れる。「―・べて討ち死にする」 (3)男女が共に寝る。枕を交わす。「夫妻は一夜の―・ぶるも五百生の宿縁と申し候へば/平家 10」

まくら=を濡(ヌ)ら・す🔗🔉

――を濡(ヌ)ら・す 悲しみに堪えず,夜ひそかに涙を流す。

まくら=を振・る🔗🔉

――を振・る 落語で,本題に入る前に短い話をする。

まくら=を結・ぶ🔗🔉

――を結・ぶ 草を結び合わせて枕とする。野宿する。旅寝する。「いはしろの岡の萱根(カヤネ)に枕むすばむ/新古今(羇旅)」

まくら-あて【枕当て】🔗🔉

まくら-あて [3] 【枕当て】 枕が汚れないようにおおう布または紙。

まくら-いし【枕石】🔗🔉

まくら-いし [3] 【枕石】 死者の枕元に置く石。埋葬後,戒名を記して墓の上に置く。

まくら-え【枕絵】🔗🔉

まくら-え [3] 【枕絵】 男女の情交のさまを描いた絵。笑い絵。春画。 〔古くは箱枕の引き出しに入れて,嫁入り道具として持たせた〕

まくら-が【枕香】🔗🔉

まくら-が [3] 【枕香】 枕に残っている,その人の香り。

まくら-がい【枕貝】🔗🔉

まくら-がい ―ガヒ [3] 【枕貝】 海産の巻貝。殻長約35ミリメートルの円筒形で堅固。殻表は滑らかで,淡黄褐色の地に不規則な黒褐色の縦線が走る。房総半島以南の砂底に住む。

まくら-がえし【枕返し】🔗🔉

まくら-がえし ―ガヘシ [4] 【枕返し】 (1)枕の向きをかえること。特に,死者の枕を北枕にすること。「―なにやと例の様なる有様どもにしてければ/大鏡(伊尹)」 (2)曲芸の一種。多数の木枕を重ねて,両手でもてあそぶもの。

まくら-がたな【枕刀】🔗🔉

まくら-がたな [4] 【枕刀】 護身のため枕元におく刀。

まくら-がね【枕金】🔗🔉

まくら-がね [3][0] 【枕金】 (1)遊女を身請けするときの手付け金。まくらきん。 (2)芸妓が客と共寝するとき,客からもらう契約金。枕掛け。まくらきん。「―五両にて,あらまし相談できて/洒落本・箱枕」

まくら-カバー【枕―】🔗🔉

まくら-カバー [4] 【枕―】 枕にかけるカバー。枕おおい。ピロー-ケース。

まくら-がみ【枕上】🔗🔉

まくら-がみ [3] 【枕上】 寝床の枕のあたり。枕元。「―に立つ」

まくら-がみ【枕神】🔗🔉

まくら-がみ [3] 【枕神】 夢枕に立つという神。

まくら-がみ【枕紙】🔗🔉

まくら-がみ [3] 【枕紙】 (1)枕元に置く紙。 (2)木枕の上の小枕をおおう紙。

まくら-がや【枕蚊帳】🔗🔉

まくら-がや [3] 【枕蚊帳】 子供の枕辺をおおうための,骨組みの小さな蚊帳。[季]夏。

まくら-ぎ【枕木】🔗🔉

まくら-ぎ [3] 【枕木】 鉄道線路の下に横に並べて敷く角柱状の材。レールの幅を一定に保ち,レールにかかる荷重を道床内に分散させる。以前は木材が使われたが,現在は多くコンクリート材・鉄材を用いる。

まくら-ぎちょう【枕几帳】🔗🔉

まくら-ぎちょう ―チヤウ [4] 【枕几帳】 枕元に立てる小さい几帳。

まくら-ぎょう【枕経】🔗🔉

まくら-ぎょう ―ギヤウ [3] 【枕経】 死者の枕元で読経(ドキヨウ)をすること。また,その経。特に,納棺に先立って行われるものをいう。

まくら-きん【枕金】🔗🔉

まくら-きん [3][0] 【枕金】 ⇒まくらがね(枕金)

まくら-げいしゃ【枕芸者】🔗🔉

まくら-げいしゃ [4] 【枕芸者】 (1)芸らしい芸もなく,売春を主とする芸者。不見転(ミズテン)。 (2)枕探しをする芸者。

まくら-ごと【枕言】🔗🔉

まくら-ごと 【枕言】 いつも口ぐせにいう言葉。「やまと言の葉をももろこしの歌をもただその筋をぞ―にせさせ給ふ/源氏(桐壺)」

まくら-ことば【枕詞】🔗🔉

まくら-ことば [4] 【枕詞】 (1)昔の歌文に見られる修辞法の一。特に和歌などで,特定の語句に冠して,修飾しあるいは句調を整える語句をいう。修飾する語と修飾される語との間には一定のきまりがあり,個人の創造が許されない点で,序詞と区別される。五音のものが最も多いが,三音・四音,また七音のものもある。平安時代より現代に至るまで発語・歌枕・諷詞・冠辞・頭辞・かぶり・よそひ・かざし・玉かづら等種々の名称がある。枕詞の名称は室町時代頃から見られる。「あしひきの」「あらたまの」「たらちねの」など。 (2)転じて,前置きの言葉。「―が長い」 (3)寝物語。「独寝の―ぞ恨みなる/謡曲・菊慈童」

まくら-さがし【枕探し・枕捜し】🔗🔉

まくら-さがし [4] 【枕探し・枕捜し】 眠っている旅客の枕元から金品を盗むこと。また,その盗人。

まくら-しょうじ【枕障子】🔗🔉

まくら-しょうじ ―シヤウ― [4] 【枕障子】 枕元に立てる衝立(ツイタテ)障子。

まくら-じょう-ようがん【枕状溶岩】🔗🔉

まくら-じょう-ようがん ―ジヤウ― [6] 【枕状溶岩】 溶岩流が水中で冷却固結した岩体の一種。丸太状または俵状の団塊の積み重なりからなる。ガラス質の緻密(チミツ)な薄い皮殻をもち,中心部に放射状の節理がある。車石。

まくら-ずみ【枕炭】🔗🔉

まくら-ずみ [3] 【枕炭】 茶道で,炭斗(スミトリ)の中に炭を組み入れる際,管炭(クダズミ)の枕となる炭。点前(テマエ)が終わったのちも炭斗の中に残す。

まくら-ぞい【枕添ひ】🔗🔉

まくら-ぞい ―ゾヒ 【枕添ひ】 添い寝すること。また,その人。配偶者。「女は夫を―といひ,男は妻を―といふ/滑稽本・浮世床 2」

まくら-ぞうし【枕草紙】🔗🔉

まくら-ぞうし ―ザウ― [4] 【枕草紙】 (1)感じたことを手控えるため,また備忘のため,身辺に置く冊子。まくらのそうし。「とぢおける―のうへにこそ見/新撰六帖 5」 (2)春画を集めた本。春本。枕本。「―に心うかるる/犬子集」

まくら-だんご【枕団子】🔗🔉

まくら-だんご [4] 【枕団子】 死者の枕元に供える団子。はやだんご。

まくら-づく【枕付く】🔗🔉

まくら-づく 【枕付く】 (枕詞) 枕を並べて寝ることから,夫婦の寝室を意味する「妻屋(ツマヤ)」にかかる。「―つま屋のうちに/万葉 210」

まくら-づくえ【枕机】🔗🔉

まくら-づくえ [4] 【枕机】 死者の枕元に置いて供物や香華を供える机。

まくら-どけい【枕時計】🔗🔉

まくら-どけい [4] 【枕時計】 枕元に置く時計。目覚まし時計。

まくら-なおし【枕直し】🔗🔉

まくら-なおし ―ナホシ [4] 【枕直し】 産婦が床上げをして,平常の生活に戻る祝い。

まくら-ばこ【枕箱】🔗🔉

まくら-ばこ [3] 【枕箱】 (1)台の部分が箱状になっている枕。箱枕。 (2)枕を入れておく箱。

まくら-ばな【枕花】🔗🔉

まくら-ばな [3] 【枕花】 死者の枕元に飾る花。

まくら-ひき【枕引き】🔗🔉

まくら-ひき [3][0] 【枕引き】 木枕の両端を指先でつまんで引き合う遊戯。

まくら-びょうぶ【枕屏風】🔗🔉

まくら-びょうぶ ―ビヤウ― [4] 【枕屏風】 すき間風などを防ぐために,枕元に立てる低く小さい屏風。

まくら-べ【枕辺】🔗🔉

まくら-べ [3] 【枕辺】 〔「まくらへ」とも〕 まくらもと。「―に斎瓮(イワイベ)をすゑ/万葉 420」

まくら-ぼん【枕本】🔗🔉

まくら-ぼん [0] 【枕本】 (1)半紙を二つに縦切りにしたものを横長に綴じた厚い本。 (2)「枕草紙{(2)}」に同じ。

まくら-めし【枕飯】🔗🔉

まくら-めし [3] 【枕飯】 死者の枕元または,墓前に供える,高盛りにした飯。

まくら-もじ【枕文字】🔗🔉

まくら-もじ [4] 【枕文字】 短歌で,初句の五文字。

まくら-もと【枕元・枕許】🔗🔉

まくら-もと [3] 【枕元・枕許】 寝ている人の枕のそば。まくらがみ。枕頭(チントウ)。

まくら-ものがたり【枕物語】🔗🔉

まくら-ものがたり 【枕物語】 寝物語。「―聞く時は,この年この身になりてもこの道をやめがたく/浮世草子・一代女 2」

まくら・く【枕く】🔗🔉

まくら・く 【枕く】 (動カ四) 〔「まくら(枕)」を動詞化したもの〕 枕にする。「音(コエ)知らむ人の膝の上わが―・かむ/万葉 810」

まくらざき【枕崎】🔗🔉

まくらざき 【枕崎】 鹿児島県薩摩半島南部の市。鰹(カツオ)漁を中心とした遠洋漁業の基地。水産加工業も盛ん。

まくらざき-たいふう【枕崎台風】🔗🔉

まくらざき-たいふう 【枕崎台風】 1945年(昭和20)9月17日,枕崎付近に上陸した台風。九州を縦断,広島から松江へと進んだ。超大型の台風で,広島県を中心に洪水・崖(ガケ)崩れなどで大被害が出た。全国の死者・行方不明者三七五六名。

まくらじし【枕獅子】🔗🔉

まくらじし 【枕獅子】 歌舞伎舞踊の一。長唄。本名題「英獅子乱曲(ハナブサシシノランギヨク)」。1742年江戸市村座初演。女方の石橋(シヤツキヨウ)物の代表曲。前ジテは傾城姿で手獅子を持っての踊り,後ジテは牡丹笠をつけて狂いを見せるもの。

まくらじどう【枕慈童】🔗🔉

まくらじどう 【枕慈童】 (1)能の一。観世流の「菊慈童」の他流での曲名。 (2)能の一。四番目物。観世流のみにある曲。「菊慈童」と同工異曲。

まくら・する【枕する】🔗🔉

まくら・する [1] 【枕する】 (動サ変)[文]サ変 まくら・す ある物を枕として寝る。「石に―・する」

まくらのそうし【枕草子】🔗🔉

まくらのそうし ―サウシ 【枕草子】 随筆。三巻。清少納言作。一〇世紀末から一一世紀初頭の成立。一条天皇の皇后定子に出仕した作者の宮廷生活の回想・見聞,また自然・人生などに関する随想などを約三百の章段に綴ったもの。感覚鋭く,文章軽快で源氏物語とともに王朝女流文学の双璧とされる。清少納言枕草子。清少納言記。

まくらのそうし-えまき【枕草子絵巻】🔗🔉

まくらのそうし-えまき ―サウシマキ 【枕草子絵巻】 絵巻。一巻。鎌倉時代の作。枕草子の一部を絵巻にしたもので七段が現存。繊細な墨線で描き,大和絵白描画の典型をなす。

まくらのそうし-しゅんしょしょう【枕草子春曙抄】🔗🔉

まくらのそうし-しゅんしょしょう ―サウシ―セウ 【枕草子春曙抄】 注釈書。一二巻。北村季吟著。1674年成立。枕草子本文を文段に分け,傍注・標注・校合・考証を施す。枕草子注釈書中最も流布したもの。

まくらものぐるい【枕物狂】🔗🔉

まくらものぐるい ―モノグルヒ 【枕物狂】 狂言の一。高齢の老人が地蔵講の頭人の娘に恋をして狂乱の体となり,枕を笹につけて肩にし,謡をうたい,最後に娘と結ばれる。

まくら【枕】(和英)🔗🔉

まくら【枕】 a pillow;→英和 a bolster (長枕).→英和 〜もとに at one's bedside.‖枕カバー a pillowcase.

まくらぎ【枕木】(和英)🔗🔉

まくらぎ【枕木】 <米>a (cross)tie;<英>a sleeper.

まくらことば【枕詞】(和英)🔗🔉

まくらことば【枕詞】 a ‘pillow' word;a conventional epithet.

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