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あだ【×仇・×寇】🔗🔉

あだ【×仇・×寇】 《室町時代までは「あた」》仕返しをしようと思う相手。敵。かたき。「親の―を討つ」恨みに思って仕返しをすること。また、その恨み。「恩を―で返す」害をなすもの。危害。「親切のつもりが―となる」攻めてくる敵兵。侵入してくる外敵。「しらぬひ筑紫(つくし)の国は―守る押への城(き)そと」〈万・四三三一〉

あだ【△徒】🔗🔉

あだ【徒】 [形動][ナリ]実を結ばずむなしいさま。無益なさま。むだ。「せっかくの好意が―になる」浮ついたさま。不誠実で浮気っぽいさま。「―なる恋にはあらで、女夫(めおと)の契を望みしなり」〈紅葉・金色夜叉〉一時的ではかないさま。かりそめ。「なかなかに―なる花は散りぬともまつを頼まぬ人のあらめや」〈為頼集〉いいかげんなさま。粗略だ。「まだしき時に方さまの御心づかひゆゑと、それはそれは―に存ぜぬに候」〈浮・文反古・五〉

あ‐だ【×婀×娜】🔗🔉

あ‐だ【××娜】 [形動][ナリ]女性の色っぽくなまめかしいさま。「―な年増(としま)美しくたおやかなさま。「花の色を―なる物といふべかりけり」〈古今・物名〉[ト・タル][形動タリ]に同じ。「―たるその姿態は能(よ)く鉄石の心をも蕩(とろ)かすといわれていた」〈中島敦・悟浄出世〉

アダージェット【イタリアadagietto】🔗🔉

アダージェット【イタリアadagietto】 音楽で、速度標語の一。アダージョよりやや速く、の意。

アダージョ【イタリアadagio】🔗🔉

アダージョ【イタリアadagio】 音楽で、速度標語の一。緩やかに、の意。アダジオ。

あだあだ・し【△徒△徒し】🔗🔉

あだあだ・し【徒し】 [形シク]誠実でない。無責任だ。「人の、ふみを―・しく散らすと聞きて」〈風雅・恋三・詞書〉浮気だ。好色がましい。「たはぶれに―・しき御心なし」〈栄花・さまざまの喜び〉内容が空虚で、いいかげんである。「扨(さて)も仏の教へは、―・しき事のみぞかし」〈読・春雨・二世の縁〉

あたい‐せんきん【値千金】あたひ‐🔗🔉

あたい‐せんきん【値千金】あたひ‐ 千金の値打ちがあること。高い価値のあること。「春宵一刻―」「酔い醒めの水は―」

あだ・う【△徒ふ】あだふ🔗🔉

あだ・う【徒ふ】あだふ [動ハ下二]ふざける。戯れる。「若やかなる人こそ、物の程知らぬやうに―・へたるも罪ゆるさるれ」〈紫式部日記〉

あだ‐うち【×仇討ち】🔗🔉

あだ‐うち【×仇討ち】 主君・親兄弟などを殺した者を討ち取って恨みを晴らすこと。江戸時代、武士階級で慣習として公認されていたが、明治六年(一八七三)禁止された。かたきうち。仕返しをすること。「けんかに負けた弟の―をする」

あだうち‐もの【×仇討ち物】🔗🔉

あだうち‐もの【×仇討ち物】 浄瑠璃・歌舞伎・講談などで、仇討ちを主題にしたもの。かたきうちもの。

あたえ【△直・△費】あたへ🔗🔉

あたえ【直・費】あたへ 古代の姓(かばね)の一。朝廷に服した地方の国造(くにのみやつこ)に多く与えられた。五、六世紀ごろ成立。あたい。

あだ‐おろそか【△徒△疎か】🔗🔉

あだ‐おろそか【疎か】 [形動][ナリ](多く「あだおろそかに」の形で、あとに否定の語を伴って用いる)軽々しく粗末にするさま。いいかげん。あだやおろそか。「親の恩を―にはできない」

あたか【安宅】🔗🔉

あたか【安宅】 石川県小松市西部の地名。北陸道の宿駅。謡曲。四番目物。観世小次郎信光作。奥州へ落ちる義経主従は、途中、安宅の関で富樫(とがし)に見とがめられるが、弁慶の機転で無事通過する。

あだ‐がたき【×仇敵】🔗🔉

あだ‐がたき【×仇敵】 《古くは「あたかたき」》憎い相手。きゅうてき。

あたか‐の‐せき【安宅の関】🔗🔉

あたか‐の‐せき【安宅の関】 石川県小松市に鎌倉初期にあった関所。謡曲「安宅」、歌舞伎「勧進帳」の舞台。

あたか‐の‐まつ【安宅松】🔗🔉

あたか‐の‐まつ【安宅松】 歌舞伎舞踊。長唄。本名題「隈取安宅松(くまどりあたかのまつ)」。初世富士田吉治作曲。明和六年(一七六九)江戸市村座初演。弁慶が安宅の松のもとで、草刈り童に奥州平泉への道を教えてもらう。

あだ・く【△徒く】🔗🔉

あだ・く【徒く】 [動カ下二]浮気なことをする。うわつく。「うち―・けすきたる人の」〈源・朝顔〉

あたくし【△私】🔗🔉

あたくし【私】 [代]《「わたくし」の音変化》一人称の人代名詞。主として女性が用いる。

あだ‐ぐち【△徒口】🔗🔉

あだ‐ぐち【徒口】 むだぐち。実意のない言葉。「笑いながら―に空耳を貸して」〈魯庵・社会百面相〉

あだ‐くらべ【△徒比べ・△徒△競べ】🔗🔉

あだ‐くらべ【徒比べ・競べ】 男女が互いに、相手を浮気だと言い合うこと。「―かたみにしける男女の」〈伊勢・五〇〉はかなさを競い合うこと。「―とや月の夜の雨、花盛りの風」〈浮・男色大鑑・四〉

あだ‐け【△徒気】🔗🔉

あだ‐け【徒気】 《動詞「あだく」の連用形から。「気」は当て字》浮気な行為。浮気心。「その古(ふ)りせぬ―こそは、いとうしろめたけれ」〈源・若菜上〉

あたけ‐まる【安宅丸】🔗🔉

あたけ‐まる【安宅丸】 江戸時代、三代将軍徳川家光のときにつくられた大型軍船。実用に適さず半世紀で解体された。

あた・ける🔗🔉

あた・ける [動カ下一]《「あだける」とも》暴れ騒ぐ。「家鹿(かろく)の為に起こされた。や―・けて―・けてどうもならぬ」〈滑・浮世床・初〉

あだ‐ごころ【△徒心】🔗🔉

あだ‐ごころ【徒心】 移りやすい心。浮気心。あだしごころ。「深き心も知らで、―つきなば」〈竹取〉

あだ‐ごと【△徒言】🔗🔉

あだ‐ごと【徒言】(じつ)のないあてにならない言葉。うそ。「たはぶれにても、人の御―など、聞こえ給ふべくなむあらぬ」〈宇津保・藤原の君〉

あだ‐ごと【△徒事】🔗🔉

あだ‐ごと【徒事】 真心のこもらないその場かぎりのこと。たわむれごと。「はかなき―をも、まことの大事をも」〈源・帚木〉無意味なこと。むだなこと。「さればとて勧むる薬剤(くすり)に、功能なくは―なり」〈読・弓張月・続〉

あだ‐ざくら【△徒桜】🔗🔉

あだ‐ざくら【徒桜】 散りやすい桜の花。はかないもののたとえ。「知れぬ浮世の―」〈伎・小袖曾我〉

あだし【△他し・△異し】🔗🔉

あだし【他し・異し】 〔語素〕《「あたし」とも》名詞の上に付いて、他の、よその、違っている、の意を表す。「逢ひがたき君に逢へる夜ほととぎす―時ゆは今こそ鳴かめ」〈万・一九四七〉◆一説に、シク活用形容詞ともされるが、「あだしく」「あだしき」などの確例はなく、「あだし妻」「あだし国人」など、他の名詞と合して用いられる。

あだし【△徒し・△空し】🔗🔉

あだし【徒し・空し】 〔語素〕名詞の上に付いて、むなしい、実(じつ)がない、変わりやすい、の意を表す。「―情けの世を頼み」〈浄・冥途の飛脚〉◆一説にシク活用形容詞ともされるが、「あだしく」「あだしき」などの確例はなく、「あだし心」「あだし言葉」など、他の名詞と合して用いられる。ただ、後世には、形容詞に活用させた用例も時にみられる。

アダジオ【イタリアadagio】🔗🔉

アダジオ【イタリアadagio】 アダージョ

あだし‐おとこ【△他し男】‐をとこ🔗🔉

あだし‐おとこ【他し男】‐をとこ (多く、夫以外の)ほかの男。別の男。

あだし‐おとこ【△徒し男】‐をとこ🔗🔉

あだし‐おとこ【徒し男】‐をとこ 浮気な男。薄情な男。

あだし‐おんな【△他し女】‐をんな🔗🔉

あだし‐おんな【他し女】‐をんな (多く、妻以外の)ほかの女。別の女。

あだし‐おんな【△徒し女】‐をんな🔗🔉

あだし‐おんな【徒し女】‐をんな 浮気な女。好色な女。

あだし‐ごころ【△徒し心】🔗🔉

あだし‐ごころ【徒し心】 浮気な心。あだごころ。「君をおきて―を我が持たば末の松山波もこえなむ」〈古今・東歌〉

あだし‐ごと【△他し事】🔗🔉

あだし‐ごと【他し事】 ほかの事。余事。「―はさておき」

あだし‐ことば【△徒し言葉】🔗🔉

あだし‐ことば【徒し言葉】 口先だけで誠意のない言葉。「―の人ごころ」〈謡・班女〉

あだし‐ちぎり【△徒し契り】🔗🔉

あだし‐ちぎり【徒し契り】 口先だけのはかない約束。「人はいさ―の言の葉をまこと顔にや待ち更けぬらん」〈風雅・恋二〉

あだし‐な【△徒し名】🔗🔉

あだし‐な【徒し名】 浮き名。恋の評判。「世に広がりし―を」〈浄・今宮の心中〉

あだし‐の【徒野・仇野・化野】🔗🔉

あだし‐の【徒野・仇野・化野】 京都市右京区嵯峨、小倉山の麓の野。中古、火葬場があり、東山の鳥辺山(とりべやま)と併称された。名は「無常の野」の意で、人の世のはかなさの象徴としても用いられた。《歌枕》墓地。「暁、灰よせなりとて、おのおの卯木(うつぎ)の箸折りて、―にむかふ」〈父の終焉日記〉

あだし‐よ【△徒し世】🔗🔉

あだし‐よ【徒し世】 はかない世。無常の世。「明日知らぬみ室の岸の根無草何―に生ひ始めけん」〈千載・雑中〉

あだ・する【×仇する・×寇する】🔗🔉

あだ・する【×仇する・×寇する】 [動サ変]あだ・す[サ変]《「あたする」とも》害を及ぼす。また、損なう。「人に―・する猿」「罪なきを―・すれば、忽ちに現罰あるか」〈開目鈔〉敵対する。また、攻め入る。「こは―・するかとひとすぢに、思ひたがへし愚さよ」〈読・弓張月・前〉

あたた・む【暖む・温む】🔗🔉

あたた・む【暖む・温む】 [動マ下二]「あたためる」の文語形。

あだたら‐まゆみ【△安太多△良真弓・△安△達太△郎×檀弓】🔗🔉

あだたら‐まゆみ【安太多良真弓・達太×檀弓】 古代、陸奥(むつ)国安達郡(福島県)から産出した弓。安達の真弓。

あだたら‐やま【安達太良山】🔗🔉

あだたら‐やま【安達太良山】 福島県中北部の火山。標高一七〇〇メートル。麓に岳(だけ)など温泉が多い。

あだち【安達】🔗🔉

あだち【安達】 姓氏の一。

あだち【足立】🔗🔉

あだち【足立】 東京都北東部の区名。荒川・隅田川と中川にはさまれ、北は綾瀬川の支流の毛長川をはさんで埼玉県と接する。

あだち‐かげもり【安達景盛】🔗🔉

あだち‐かげもり【安達景盛】?〜一二四八]鎌倉前期の武将。執権北条時頼の外祖父として権勢をふるい、宝治元年(一二四七)時頼と謀って三浦氏を滅ぼした。

あだち‐が‐はら【安達ヶ原】🔗🔉

あだち‐が‐はら【安達ヶ原】 福島県二本松市東部の称。また、安達太良山(あだたらやま)東麓(とうろく)ともいう。昔、鬼婆が住んでいたという伝説がある。《歌枕》謡曲。「黒塚」の観世流における名称。

あだち‐けんぞう【安達謙蔵】‐ケンザウ🔗🔉

あだち‐けんぞう【安達謙蔵】‐ケンザウ一八六四〜一九四八]政治家。熊本の生まれ。立憲同志会・憲政会・民政党の幹部。選挙の神様といわれた。逓相・内相を歴任。

あだち‐しき【△安△達式】🔗🔉

あだち‐しき【達式】 生け花の流派の一。大正初期、安達潮花が池坊から独立して始めた。装飾的な盛り花、投げ入れが特徴。

あだち‐やすもり【安達泰盛】🔗🔉

あだち‐やすもり【安達泰盛】一二三一〜一二八五]鎌倉中期の武将。秋田城介・引付衆・評定衆などを歴任して勢威を誇ったが、内管領平頼綱と争い、一族とともに滅んだ。

あだ‐つ・く【△徒つく】🔗🔉

あだ‐つ・く【徒つく】 [動カ四]浮気心を起こしてそわそわする。「女郎衆が―・いてならぬ故(ゆゑ)」〈黄・艶気樺焼〉いちゃつく。じゃらつく。「奥座敷の女郎が東洲に―・いた」〈洒・遊子方言〉

あだっ‐ぽ・い【×婀×娜っぽい】🔗🔉

あだっ‐ぽ・い【××娜っぽい】 [形]女性の容姿や身のこなしが、なまめかしく、美しい。色っぽい。「―・い浴衣姿」 [派生]あだっぽさ[名]

あだて🔗🔉

あだて 目当て。当て。また、方法・手段。「牢(らう)を出しは出したれ共何を―に何とせう」〈浄・丹波与作〉

あだ‐な【△徒名】🔗🔉

あだ‐な【徒名】 男女関係についてのうわさ。浮き名。「―が立つ」事実無根の評判。「急ぎ首取り御分(ごぶん)が―を清めてくれよ」〈浄・主馬判官盛久〉

あだ‐な【×渾名・×綽名】🔗🔉

あだ‐な【×渾名・×綽名】 《「あだ」は他・異の意》本名とは別に、その人の容姿や性質などの特徴から、他人がつける名。ニックネーム。あざな。

あだ‐な・い🔗🔉

あだ‐な・い [形]あだな・し[ク]《中世・近世語》はかない。「夢まぼろしのうき世―・い命と存ずるによりて」〈狂言六義・魚説法〉「あどない」の音変化。「物腰になまりあって、―・いところがかはゆらしいと」〈浮・御前義経記・八〉

あだ‐なさけ【△徒情け】🔗🔉

あだ‐なさけ【徒情け】 その時かぎりの、気まぐれな恋愛。また、一時の親切。

アタナシウス【Athanasius】🔗🔉

アタナシウス【Athanasius】二九八ころ〜三七三]初期キリスト教の教父。アレクサンドリアの司教。三二五年のニカイア公会議で、アリウス派を論駁(ろんばく)。三位一体説を主張し、正統派神学の祖となった。

あだ‐なみ【△徒波・△徒△浪】🔗🔉

あだ‐なみ【徒波・浪】 たいした風もないのに立つ波。変わりやすい人の心、軽々しい行為などをたとえていう語。「音にだに立てじと思ひし―のあだなる名をも流しつるかな」〈新葉・恋二〉

あだ‐の‐おおの【阿太の大野】‐おほの🔗🔉

あだ‐の‐おおの【阿太の大野】‐おほの 奈良県五條市東部、吉野川沿岸の地域。萩(はぎ)の名所。《歌枕》「ま葛原なびく秋風吹くごとに―の萩の花散る」〈万・二〇九六〉

あだ‐ばな【△徒花】🔗🔉

あだ‐ばな【徒花】 咲いても実を結ばずに散る花。転じて、実(じつ)を伴わない物事。むだ花。「―を咲かす」「―に終わる」季節はずれに咲く花。はかなく散る桜花。あだざくら。「風をだに待つ程もなき―は枝にかかれる春の淡雪」〈夫木・四〉

あだ‐びき【△徒弾き】🔗🔉

あだ‐びき【徒弾き】 琴や三味線などを、正式でなく慰みに弾くこと。

あだ‐びと【△他人】🔗🔉

あだ‐びと【他人】 ほかの人。別の人。「など―の手にやしなわるべき」〈樗牛・わが袖の記〉

あだ‐びと【△徒人】🔗🔉

あだ‐びと【徒人】 浮気者。移り気な人。「この君もいとものうくして、すきがましき―なり」〈源・帚木〉風流を解する人。「―と樽を棺(ひつぎ)に呑(のみ)ほさん/重五」〈冬の日〉

あだ‐ぶし【△徒×臥し】🔗🔉

あだ‐ぶし【×臥し】 独り寂しく寝ること。あだね。「そま人のまきの仮屋の―におとするものはあられなりけり」〈山家集・上〉その場かぎりの男女の交わり。あだまくら。「かの―の因果めが煩悩を起こさせますと」〈浄・薩摩歌〉

あた‐ふた🔗🔉

あた‐ふた [副]スル慌て騒ぐさま。「支度もそこそこに―(と)家を出た」「―するな」

アダプター【adapter】🔗🔉

アダプター【adapter】 規格や機能の異なる機器を接続したり、別の用途に使用したりするときに用いる付属品。接続器具。

アダプテーション【adaptation】🔗🔉

アダプテーション【adaptation】 適応。順応。調整。小説・戯曲などを改作すること。脚色。

アダプト【adapt】🔗🔉

アダプト【adapt】 [名]スル適応・順応すること。また、適合させること。翻案・脚色すること。

あだ‐ぼれ【△徒×惚れ】🔗🔉

あだ‐ぼれ【×惚れ】 浮気心からする恋。「このほど―あそばし是非に誓紙書けとて」〈浮・置土産・四〉思いをかけても、かなわない恋。「石車にのって―するは男の屑の葛餅」〈浄・松風村雨〉

あたま‐うち【頭打ち】🔗🔉

あたま‐うち【頭打ち】 物事が限界に達してこれ以上には向上しえない状態になること。「生産量が―になる」上昇を続けてきた相場が、それ以上上がらなくなること。

あたま‐から【頭から】🔗🔉

あたま‐から【頭から】 [副]ためらうことなく。はじめから。いきなり。「―文句を言う」全く。まるで。「―信用しない」「―嫌う」

あたま‐きん【頭金】🔗🔉

あたま‐きん【頭金】 分割払いなどで、最初に支払うある程度まとまった金銭。

あだ‐まくら【△徒×枕】🔗🔉

あだ‐まくら【×枕】 愛人と別れて、独り寝すること。「ああ現(うつつ)なや―、遠くも来ぬるものかなと」〈松の葉・二〉その場限りの共寝。かりそめの契り。仮枕(かりまくら)。「かりそめの夢も浮き寝の―」〈長唄・遅桜手爾葉七字〉

あたま‐つき【頭付き】🔗🔉

あたま‐つき【頭付き】 頭の形。髪の結いぐあい。髪かたち。

あたま‐の‐さら【頭の皿】🔗🔉

あたま‐の‐さら【頭の皿】 脳天の平たいところ。頭蓋(とうがい)。あたまのはち。河童(かつぱ)の頭にあるという皿状のもの。ここの水がこぼれると力を失うといわれる。

あたま‐の‐はち【頭の鉢】🔗🔉

あたま‐の‐はち【頭の鉢】頭の皿」に同じ。「顔色の悪い、―の開いた、妙な子だ」〈志賀・網走まで〉

あたま‐の‐もの【頭の物】🔗🔉

あたま‐の‐もの【頭の物】 女性の髪を飾るもの。櫛(くし)やかんざしなどの類。

あたま‐わり【頭割(り)】🔗🔉

あたま‐わり【頭割(り)】 金品の拠出・分配や仕事の配分をする場合に、人数に応じて均等に割り当てること。

あたみ【熱海】🔗🔉

あたみ【熱海】 静岡県東部、相模湾に面した市。古くからの温泉保養地・観光地。泉質は硫酸塩泉・各種食塩泉・単純泉など。人口四・六万。

アダム【Adam】🔗🔉

アダム【Adam】 《ヘブライ語で人の意》旧約聖書における人類の始祖。神が創造した最初の人間(男性)。妻はイブ。神から禁じられていた善悪を知る樹の実を食べて、楽園エデンの園から追われた。

アダム‐シャール【Johann Adam Schall von Bell】🔗🔉

アダム‐シャール【Johann Adam Schall von Bell】一五九一〜一六六六]ドイツのイエズス会宣教師。漢名、湯若望(とうじやくぼう)。一六二二年、明朝のころの中国に渡り、伝道。西洋天文学による「崇禎暦書(すうていれきしよ)」を完成し、清代には欽天監(きんてんかん)監正に任じられた。

アダムズ【Adams】🔗🔉

アダムズ【Adams】 (William〜)三浦按針(みうらあんじん)(John〜)[一七三五〜一八二六]米国建国期の政治家。第二代大統領。在任一七九七〜一八〇一。独立宣言起草委員になるなど、独立戦争で活躍。(John Couch〜)[一八一九〜一八九二]英国の天文学者。天王星の運動の不規則さから海王星の存在を推論。(Walter Sydney〜)[一八七六〜一九五六]米国の天体物理学者。恒星のスペクトル線から巨星と矮星(わいせい)とを区別。重力による赤方偏移を検出して、白色矮星の高密度を実証した。

アダムズ【Jane Addams】🔗🔉

アダムズ【Jane Addams】一八六〇〜一九三五]米国の女性社会事業家。一八八九年、米国最初のセツルメントのハルハウスをシカゴに設立。第一次大戦中は平和運動に貢献し、一九三一年、ノーベル平和賞受賞。

アダムス‐ストークス‐しょうこうぐん【アダムスストークス症候群】‐シヤウコウグン🔗🔉

アダムス‐ストークス‐しょうこうぐん【アダムスストークス症候群】‐シヤウコウグン 心臓の拍動に異常があって脳へ流れる血液が不足するために起こる意識障害。一九世紀、英国の外科医アダムスR.Adamsと内科医ストークスW.Stokesがそれぞれ報告。

アダム‐スミス【Adam Smith】🔗🔉

アダム‐スミス【Adam Smith】 スミス

あだ‐め・く【×婀×娜めく】🔗🔉

あだ‐め・く【××娜めく】 [動カ五(四)]女がなまめかしく色っぽく見える。色めいた感じを与える。「―・いた目つき」

あだ‐や【△徒矢】🔗🔉

あだ‐や【徒矢】 的に命中しない矢。むだ矢。「射る矢は悉(ことごと)く―になって」〈漱石・硝子戸の中〉

あた・ゆ【与ゆ】🔗🔉

あた・ゆ【与ゆ】 [動ヤ下二]《「あたう」が室町時代以降ヤ行に転じた語。終止形は「あたゆる」となる例が多い》「与える」に同じ。「一つに寝さして、その上で恥辱を―・ゆる仕様あり」〈浮・禁短気・三〉

あたら【可=惜・△惜】🔗🔉

あたら【可惜・惜】 [副]《形容詞「あたら(可惜)し」の語幹から》惜しくも。残念なことに。あったら。「―好機を逃した」

アタラクシア【ギリシアataraxia】🔗🔉

アタラクシア【ギリシアataraxia】 哲学で、心の平静・不動の状態。ヘレニズム時代の人生観。エピクロスはこの境地の実現が哲学の目標であると説いた。

あたら・し【可=惜し・△惜し】🔗🔉

あたら・し【可惜し・惜し】 [形シク]《それに相当するだけの価値がある、というところから》そのままにしておくには惜しいほどりっぱだ。すばらしい。「求めて得し玉かも拾(ひり)ひて得し玉かも―・しき君が老ゆらく惜(お)しも」〈万・三二四七〉それにふさわしい扱い方をしないのは惜しい。もったいない。「溝を埋むるは地を―・しとこそ」〈記・上〉

あたらしき‐むら【新しき村】🔗🔉

あたらしき‐むら【新しき村】 武者小路実篤(むしやのこうじさねあつ)が人道主義的理想の実現を意図し、大正七年(一九一八)宮崎県児湯(こゆ)郡木城(きじよう)村に設けた農業共同体。のちに、埼玉県入間(いるま)郡毛呂山(もろやま)町に移転。

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[音]キュウ    グ [訓]あだ    かたき [部首]人 [総画数]4 [コード]区点    2156      JIS   3558      S‐JIS 8B77 [難読語] →あだし‐の【徒野・仇野・化野】

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[音]シュウ    ジュ [訓]あだ    むく‐いる [部首]言 [総画数]23 [コード]区点    2918      JIS   3D32      S‐JIS 8F51

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[音]コウ [訓]あだ [部首]冖 [総画数]10 [コード]区点    4946      JIS   514E      S‐JIS 996D

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[音]コウ [訓]あだ [部首]宀 [総画数]11 [コード]区点    5368      JIS   5564      S‐JIS 9B84

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[音]シュウ    ジュ [訓]あだ    むく‐いる [部首]言 [総画数]23 [コード]区点    7608      JIS   6C28      S‐JIS E6A6

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