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アル【二】🔗🔉

アル【二】 《中国語》数の二。二つ。

に【二・弐】🔗🔉

に【二・弐】 数の名。一の次、三の前の数。ふた。ふたつ。「一プラス一は―」二番目。第二。つぎ。あと。「―の句」三味線で、二の糸。(弐)大宰府の次官。大弐・少弐がある。◆「弐」は金銭証書などで、間違いを防ぐために「二」の代わりに用いることがある。

にいち‐スト【二・一スト】🔗🔉

にいち‐スト【二・一スト】 昭和二二年(一九四七)二月一日に予定されていたゼネラルストライキ。激しいインフレによる労働者の不満を背景に、全官公庁共同闘争委員会が結成され、数百万人参加のゼネストが計画されていたが、連合国軍最高司令官マッカーサーの命令で中止になった。二・一ゼネスト。

にいち‐てんさく‐の‐ご【二一天作の五】🔗🔉

にいち‐てんさく‐の‐ご【二一天作の五】 旧式珠算での割算の九九の一つ。一〇を二で割るとき、一〇の位の一の珠(たま)をはらい、桁(けた)の上の珠を一つおろして五とおくこと。物を半分ずつに分けること。計算。勘定。

にいでんし‐ざっしゅ【二遺伝子雑種】ニヰデンシ‐🔗🔉

にいでんし‐ざっしゅ【二遺伝子雑種】ニヰデンシ‐ 二対の対立遺伝子について互いに異なる個体間の雑種。両性雑種。

にい‐の‐あま【二位尼】ニヰ‐🔗🔉

にい‐の‐あま【二位尼】ニヰ‐ 平時子(たいらのときこ)

に‐いん【二院】‐ヰン🔗🔉

に‐いん【二院】‐ヰン 二院制における上院と下院。日本では、衆議院と参議院。両院。

にいん‐せい【二院制】ニヰン‐🔗🔉

にいん‐せい【二院制】ニヰン‐ 議会が、おのおの別の議決権をもつ二つの議院で構成され、両方の議決が一致することで、議会の意思を形成する制度。両院制。

に‐え【二会】‐ヱ🔗🔉

に‐え【二会】‐ヱ 京都の天台宗円宗寺の法華会(ほつけえ)と、同じく法勝寺の大乗会の二つの法会。また、円宗寺の法華会と最勝会の二つの法会。

にえんき‐さん【二塩基酸】🔗🔉

にえんき‐さん【二塩基酸】 一分子中に電離することのできる水素原子二個を含む酸。硫酸・炭酸など。

に‐おう【二王】‐ワウ🔗🔉

に‐おう【二王】‐ワウ 中国、東晋の書家、王羲之(おうぎし)・王献之の父子。

に‐おう【仁王・二王】‐ワウ🔗🔉

に‐おう【仁王・二王】‐ワウ 寺門の左右にあって、その忿怒(ふんぬ)の形相で仏敵を払う守護神。ふつう二神一対で、一体は口を開いた阿形(あぎよう)、もう一体は口を閉じた吽形(うんぎよう)とする。金剛力士。

に‐おん【二恩】🔗🔉

に‐おん【二恩】 父と母の恩。師と親の恩。

に‐か【二化】‐クワ🔗🔉

に‐か【二化】‐クワ 昆虫などが、一年間に二世代を経過すること。

に‐が【二河】🔗🔉

に‐が【二河】 仏語。火の河と水の河。人間の瞋憎(しんぞう)を火に、貪愛(とんあい)を水にたとえたもの。

に‐かい【二階】🔗🔉

に‐かい【二階】 建物などで、上下二層の階があること。二層以上ある建物などで、地表から二層目の階。「―にあがる」「地下―」「二階厨子(にかいずし)」の略。「二階棚」の略。

二階から目薬🔗🔉

二階から目薬 二階にいて、階下の人に目薬を差すこと。もどかしいこと、また遠回しすぎて効果がないことのたとえ。

にかい‐ずし【二階×厨子】‐ヅシ🔗🔉

にかい‐ずし【二階×厨子】‐ヅシ 寝殿造りの室内家具の一。二段になった棚の下に両開きの扉をつけた脚つきの戸棚。

にかい‐だて【二階建て】🔗🔉

にかい‐だて【二階建て】 二階がある建物。また、二階があるつくり。「―のバス」

にかい‐だな【二階棚】🔗🔉

にかい‐だな【二階棚】 寝殿造りの調度の一。手回りの道具などをのせておく二重の棚。二階。床の間や書院などのわきに設ける二重の棚。

にかい‐づくり【二階造(り)】🔗🔉

にかい‐づくり【二階造(り)】 二階建てにつくること。また、そのつくり。

にかい‐まわし【二階回し】‐まはし🔗🔉

にかい‐まわし【二階回し】‐まはし 江戸・東京の遊里で、妓楼の二階に勤め、座敷や道具類一切を取り扱った者。

にかい‐や【二階屋・二階家】🔗🔉

にかい‐や【二階屋・二階家】 二階建ての家。

にか‐かい【二科会】ニクワクワイ🔗🔉

にか‐かい【二科会】ニクワクワイ 美術団体。大正三年(一九一四)文展洋画部に第二科設置を建議していれられなかった石井柏亭(いしいはくてい)・津田青楓(つだせいふう)などが創設。昭和一九年(一九四四)戦争のため一時解散。戦後、東郷青児を中心に再結成。毎年秋に公募展を開催する。

にか‐さん【二化蚕】ニクワ‐🔗🔉

にか‐さん【二化蚕】ニクワ‐ 自然条件下で一年に二回孵化(ふか)し、二世代を繰り返す蚕。一化蚕よりも一般に繭は小さいが、強健。

にか‐せんしょくたい【二価染色体】🔗🔉

にか‐せんしょくたい【二価染色体】 第一回の減数分裂において、相同染色体が二本ずつ平行して並び、接合したもの。

にが‐びゃくどう【二河白道】‐ビヤクダウ🔗🔉

にが‐びゃくどう【二河白道】‐ビヤクダウ 浄土教で、阿弥陀仏(あみだぶつ)の救いを説く比喩(ひゆ)。火の河と水の河を人の貪欲と怒りにたとえ、この間にある白い道は極楽に通じる道で、往生を願う信心にたとえる。びゃくどう。

にか‐めいが【二化×螟×蛾】ニクワ‐🔗🔉

にか‐めいが【二化××蛾】ニクワ‐ メイガ科の昆虫。翅(はね)が黄褐色または灰褐色のガで、初夏と晩夏の年二回発生するが、北海道・東北では年一回、沖縄では年四回発生する。夜行性。幼虫は稲のほかアワ・トウモロコシなどの茎に食い入る大害虫。

にか‐めいちゅう【二化×螟虫】ニクワ‐🔗🔉

にか‐めいちゅう【二化×螟虫】ニクワ‐ ニカメイガの幼虫。

に‐かん【二官】‐クワン🔗🔉

に‐かん【二官】‐クワン 律令制で、神祇官(じんぎかん)と太政官(だいじようかん)のこと。

にがん‐レフ【二眼レフ】🔗🔉

にがん‐レフ【二眼レフ】 撮影用レンズと同じ焦点距離をもつファインダー用レンズが別についているレフレックスカメラ。

にクロム‐さん【二クロム酸】🔗🔉

にクロム‐さん【二クロム酸】 クロムのオキソ酸の一。化学式H2Cr2O7 重クロム酸。

にクロムさん‐カリウム【二クロム酸カリウム】🔗🔉

にクロムさん‐カリウム【二クロム酸カリウム】 橙赤色の結晶。強い酸化作用を示す。媒染剤・クロムめっき・写真印刷・分析試薬など用途が広い。化学式K2Cr2O7 重クロム酸カリウム。

にクロムさん‐ナトリウム【二クロム酸ナトリウム】🔗🔉

にクロムさん‐ナトリウム【二クロム酸ナトリウム】 二水和物は吸湿性のある橙赤色の結晶。化学的性質は二クロム酸カリウムによく似る。皮なめし剤・媒染剤などに利用。化学式Na2Cr2O7 重クロム酸ナトリウム。

にサイクル‐きかん【二サイクル機関】‐キクワン🔗🔉

にサイクル‐きかん【二サイクル機関】‐キクワン 内燃機関で、燃料や空気の吸入・圧縮・燃焼・排気の四行程を二行程で、すなわちピストン一往復で行う形式の熱機関。二行程機関。

ににろく‐じけん【二・二六事件】🔗🔉

ににろく‐じけん【二・二六事件】 昭和一一年(一九三六)二月二六日、陸軍の皇道派青年将校が武力による政治改革を目ざし、下士官・兵を率いて起こしたクーデター事件。内大臣斎藤実・蔵相高橋是清・教育総監渡辺錠太郎らを殺害、国会議事堂・首相官邸周辺を占領した。翌日東京市に戒厳令が公布され、二九日鎮圧された。将校の大半は死刑となり、以後、統制派を中心とする軍部の発言権が強化された。

に‐の‐あし【二の足】🔗🔉

に‐の‐あし【二の足】 二歩目。《二の足を踏むの意から》ためらうこと。しりごみ。太刀の鞘(さや)の帯取りを通す足金物(あしかなもの)で鞘口から遠い方のもの。

二の足を踏・む🔗🔉

二の足を踏・む 一歩目は進みながら、二歩目はためらって足踏みする。思い切れずに迷う。ためらう。しりごみする。「正札を見て―・む」

に‐の‐いた【二の板】🔗🔉

に‐の‐いた【二の板】 (かぶと)の錏(しころ)、鎧(よろい)の草摺(くさずり)、袖、栴檀(せんだん)の板などの、上から二枚目の板。籠手(こて)の二の腕の表面に据える板。二の座盤(ざばん)

に‐の‐いと【二の糸】🔗🔉

に‐の‐いと【二の糸】 三味線の第二の弦。一の糸よりも細く、三の糸よりも太い。

に‐の‐うで【二の腕】🔗🔉

に‐の‐うで【二の腕】 肩からひじまでの間の部分。上膊(じようはく)

に‐の‐うら【二の裏】🔗🔉

に‐の‐うら【二の裏】 連歌・俳諧で、百韻の二の折の裏。歌仙では名残の裏にあたる。

に‐の‐おもて【二の表】🔗🔉

に‐の‐おもて【二の表】 連歌・俳諧で、百韻の二の折の表。歌仙では名残の表にあたる。

に‐の‐おり【二の折】‐をり🔗🔉

に‐の‐おり【二の折】‐をり 連歌・俳諧で、百韻一巻を書くときの懐紙の二枚目の一折。裏表にそれぞれ一四句を記す。歌仙では名残の折にあたる。

に‐の‐かわり【二の替(わ)り】‐かはり🔗🔉

に‐の‐かわり【二の替(わ)り】‐かはり 京阪の歌舞伎で、正月興行のこと。また、その上演狂言。顔見世の次の興行なのでいう。二の替わり狂言。《季 新年》演劇興行の中で、初日からの演目を入れ替えたあとの興行。また、その演目。

に‐の‐く【二の句】🔗🔉

に‐の‐く【二の句】 次に言いだす言葉。雅楽で、朗詠の詩句を三段に分けて歌うときの第二段の詩句。

二の句が継(つ)げない🔗🔉

二の句が継(つ)げない 次に言う言葉が出てこない。あきれたり驚いたりして、次に言うべき言葉を失う。「あっけにとられて―ない」

に‐の‐ぜん【二の×膳】🔗🔉

に‐の‐ぜん【二の×膳】 正式の日本料理で、本膳に添えて、または本膳の次に出す膳。

に‐の‐たい【二の対】🔗🔉

に‐の‐たい【二の対】 寝殿造りで、東の対・西の対に対し、東北・西北の対屋(たいのや)

に‐の‐たち【二の太‐刀】🔗🔉

に‐の‐たち【二の太刀】 二度目に斬(き)りつけること。また、その刀。「―を浴びせる」

に‐の‐つぎ【二の次】🔗🔉

に‐の‐つぎ【二の次】 二番目。そのつぎ。あとまわし。「話は―にして早く片付けなさい」

に‐の‐つづみ【二の鼓】🔗🔉

に‐の‐つづみ【二の鼓】 雅楽の打楽器で、細腰鼓(さいようこ)の一種。壱鼓(いつこ)と三の鼓の中間の大きさのもの。奈良朝には唐楽に、平安朝以後は高麗楽(こまがく)に用いられたが、衰滅した。

に‐の‐とり【二の×酉】🔗🔉

に‐の‐とり【二の×酉】 一一月の第二の酉の日。また、その日にたつ市。《季 冬》「―やいよいよ枯るる雑司ケ谷/波郷」

に‐の‐ひと【二の人】🔗🔉

に‐の‐ひと【二の人】 宮中での地位が一の人である摂政・関白に次ぐ人。「世の―にておはしますめり」〈大鏡・道長上〉

に‐の‐まい【二の舞】‐まひ🔗🔉

に‐の‐まい【二の舞】‐まひ 雅楽。唐楽。壱越(いちこつ)調で古楽の中曲。舞は二人。「安摩(あま)」に引き続いて、それを見ていた咲面(えみめん)の老爺と腫面(はれめん)の老婆が、安摩の舞をまねてこっけいに舞う。「安摩」の答舞。人のあとに出てそのまねをすること。特に、人のした失敗を繰り返すこと。「前任者の―を演ずる」「―を踏む」

に‐の‐まち【二の町】🔗🔉

に‐の‐まち【二の町】 《「町」は等級・階級の意》第二級。二流どころ。「顔は少々―だけれど」〈秋声・仮装人物〉

に‐の‐まつ【二の松】🔗🔉

に‐の‐まつ【二の松】 能舞台で、橋懸かりの前の白州に等間隔に植えられた三本の若松のうち、まん中の松。袖摺(そです)りの松。

に‐の‐まる【二の丸】🔗🔉

に‐の‐まる【二の丸】 城の本丸の外側を囲む城郭。

に‐の‐みや【二の宮】🔗🔉

に‐の‐みや【二の宮】 第二皇子、または皇女。諸国で、一の宮に次ぐ社格の神社。

に‐の‐や【二の矢】🔗🔉

に‐の‐や【二の矢】 二番目に射る矢。→一の矢続けて次に打つ手段。次の手。

二の矢が継(つ)げない🔗🔉

二の矢が継(つ)げない 続いて打つべき手段がない。「新製品は当たったものの―ない」

ふ【△二】🔗🔉

ふ【二】 に。ふたつ。声に出して数をかぞえるときにいう語。ふう。「ひ、―、み、よ」

ふう【△二】🔗🔉

ふう【二】 「ふ」の音変化。「ひい、―、みい」

ふた【二】🔗🔉

ふた【二】 に。ふたつ。数値を読み上げるときなどに、二(に)の数を間違いなく伝えるために用いる。「―百―十―円なり」に。ふたつ。名詞または動詞の連用形の上に付いて、複合語として用いる。「―親」「―包み」

ふた‐あや【二×綾】🔗🔉

ふた‐あや【二×綾】 二色の糸で織った綾。「彼方(をちかた)の―裏沓(したぐつ)」〈万・三七九一〉

ふた‐し‐え【二し重】‐へ🔗🔉

ふた‐し‐え【二し重】‐へ 《「し」は強調の意を表す助詞》「ふたえ」に同じ。「―にさらにと分くる露なればもみづる方に宿るなるべし」〈伊勢集〉

ふた‐つ【二つ】🔗🔉

ふた‐つ【二つ】 数の名。一つの次、三つの前の自然数。に。ふう。二個。両者。双方。「―を比較検討する」二歳。二番目。第二。「一つには将来性、―には安定性」

二つと無い🔗🔉

二つと無い 代わりになるものがない。「―珍宝」

二つに一つ🔗🔉

二つに一つ 二つのうち、どちらか一つ。「イエスかノーか、―だ」のるかそるか。いちかばちか。「―の気持ちで挑戦する」

ふたつ‐いろ【二つ色】🔗🔉

ふたつ‐いろ【二つ色】 二藍(ふたあい)」に同じ。(かさね)の色目の名。表は薄色、裏は山吹色のもの。

ふたつ‐えり【二つ襟】🔗🔉

ふたつ‐えり【二つ襟】 小袖の上着と下着を重ねて二枚の襟を一緒に合わせて着ること。また、その襟。

ふたつ‐おり【二つ折り】‐をり🔗🔉

ふたつ‐おり【二つ折り】‐をり 二つに折ること。また、そのもの。「紙を―にする」江戸時代に行われた男性の髪形。髻(もとどり)から髷(まげ)を二つに折り返し、根の部分で結んだもの。

ふたつ‐がわら【二つ×・二つ×瓦】‐がはら🔗🔉

ふたつ‐がわら【二つ×・二つ×瓦】‐がはら 平安・鎌倉時代、大型平田船の構造上の名称。胴部の船瓦(ふながわら)を二材にしたもの。

ふたつ‐ぎぬ【二つ△衣】🔗🔉

ふたつ‐ぎぬ【二つ衣】(うちき)を二枚重ねたもの。ふたつおんぞ。

ふたつ‐ぐし【二つ×櫛】🔗🔉

ふたつ‐ぐし【二つ×櫛】(まげ)の前に二枚一対の櫛をさすこと。また、その櫛。江戸時代、遊女やはで好みの女性の間で流行した。二枚櫛。

ふたつ‐ぐり【二つ繰り】🔗🔉

ふたつ‐ぐり【二つ繰り】 下駄や草履で、鼻緒を二本束ねてすげてあるもの。

ふたつ‐しろ【二つ白】🔗🔉

ふたつ‐しろ【二つ白】にはく(二白)」に同じ。

ふたつ‐どうぐ【二つ道具】‐ダウグ🔗🔉

ふたつ‐どうぐ【二つ道具】‐ダウグ 江戸時代、大名行列の先頭などに立てた二本一対の槍。二本道具。

ふたつ‐どもえ【二つ×巴】‐どもヱ🔗🔉

ふたつ‐どもえ【二つ×巴】‐どもヱ 紋所の名。巴の渦を二つ組み合わせたもの。

ふたつ‐どり【二つ取り】🔗🔉

ふたつ‐どり【二つ取り】 二つのうちから一つを選び取ること。「わたしなら―は伴内さ」〈滑・浮世風呂・二〉

ふたつ‐な・し【二つ無し】🔗🔉

ふたつ‐な・し【二つ無し】 [形ク]一つしかない。「―・き恋をしすれば常の帯を三重結ぶべく我(あ)が身はなりぬ」〈万・三二七三〉並ぶものがない。この上ない。「喜ぶこと―・し」〈土佐〉もっともである。「汝が云ふ所―・し」〈今昔・五・二四〉

ふたつ‐の‐うみ【二つの海】🔗🔉

ふたつ‐の‐うみ【二つの海】 生と死のある苦しい現世。「生き死にの―を厭はしみ潮干の山を偲ひつるかも」〈万・三八四九〉

ふたつ‐の‐みち【二つの道】🔗🔉

ふたつ‐の‐みち【二つの道】 忠と孝の道。「とにかくに―を思ふこそ世につかふるも苦しかりけり」〈続後拾遺・雑中〉《白居易「秦中吟」議婚から》豊家の女の行いと、貧家の女の行い。「わが―歌ふを聴け」〈源・帚木〉

ふたつ‐ひきりょう【二つ引(き)両】‐ひきリヤウ🔗🔉

ふたつ‐ひきりょう【二つ引(き)両】‐ひきリヤウ 《「ふたつびきりょう」とも》紋所の名。輪の中に横に二本の線のあるもの。足利氏の家紋。

ふたつ‐へんじ【二つ返事】🔗🔉

ふたつ‐へんじ【二つ返事】 「はい」を二つ重ねて返事をすること。気持ちよく、すぐに承諾すること。「―で引き受ける」

ふたつ‐まゆ【二つ繭】🔗🔉

ふたつ‐まゆ【二つ繭】二籠(ふたご)もり」に同じ。

ふたつ‐め【二つ目】🔗🔉

ふたつ‐め【二つ目】 順番の二番目。また、そのもの。《寄席で前座の次に演じたところから》落語家の格付けの一。前座の一つ上。二立目(ふたたてめ)」に同じ。

ふたつ‐もじ【二つ文字】🔗🔉

ふたつ‐もじ【二つ文字】 《形が漢字の「二」に似ているところから》ひらがなの「こ」の字。「―牛の角文字直(す)ぐな文字歪(ゆが)み文字とぞ君は覚ゆる」〈徒然・六二〉

ふたつ‐ものがけ【二つ物掛け・二つ物×賭】🔗🔉

ふたつ‐ものがけ【二つ物掛け・二つ物×賭】 二つのうちのどちらかに賭(か)けて、勝負をすること。「ここの―せずしては、一生かはる事なし」〈浮・胸算用・四〉

ふたつ‐もん【二つ紋】🔗🔉

ふたつ‐もん【二つ紋】 比翼紋(ひよくもん)

ふたつ‐わげ【二つ×髷】🔗🔉

ふたつ‐わげ【二つ×髷】 年配の女性や未亡人などの髪形の一。髻(もとどり)を二つに分けて、それぞれを束ねたもの。若衆の髪形の一。髻を二つに分けて、稚児髷(ちごまげ)のように結ったもの。

ふたつ‐わり【二つ割(り)】🔗🔉

ふたつ‐わり【二つ割(り)】 全体を二つに分けること。また、そのもの。折半。「勘定を―にする」《四斗樽の半分の意味から》二斗入りの酒樽。反物の一幅(ひとの)を二つに裁った幅に仕立てた帯。「黒綸子の―、前結びにして」〈浮・一代男・三〉

ふた‐ま【二間】🔗🔉

ふた‐ま【二間】 二つの部屋。ふたへや。「―しかないアパート」《南北の柱間が二間であるところから》清涼殿の夜の御殿(おとど)の東隣りにある部屋の名。天皇守護の祈祷(きとう)をする僧が伺候して修法などが行われた。殿舎などで、柱と柱との間が二つあること。また、その部屋。「―の際(きは)なる障子」〈源・末摘花〉

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