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うつし【写し】🔗🔉

うつし【写し】 書画などを写しとること。模写。また、その書画。書類などの控えとして書き写したり複写したりした文書。謄本(とうほん)。コピー。「証書の―」写真や映画などにとること。「大―」「二重―」模造品。「天目(てんもく)の―」

うつし‐え【写し絵】‐ヱ🔗🔉

うつし‐え【写し絵】‐ヱ 景色や人物などを描き写した絵。写生画。「是は誠の鯉、―とはさらさら思はれず」〈浄・双生隅田川〉映し絵

うつし‐ぞめ【写し染(め)】🔗🔉

うつし‐ぞめ【写し染(め)】 布の上に型紙をおき、染料をまぜた糊(のり)を用いて型どおりに文様を染める方法。友禅・小紋などに用いられる。

うつし‐だ・す【映し出す・写し出す】🔗🔉

うつし‐だ・す【映し出す・写し出す】 [動サ五(四)]光を当てて映像をスクリーンなどに現す。「アルプスの山々を画面いっぱいに―・す」見聞したり調べたり考えたりしたことを、絵や文章に書き表す。「当時の風俗を巧みに―・した小説」

うつし‐と・る【写し取る】🔗🔉

うつし‐と・る【写し取る】 [動ラ五(四)]もとのとおりに書き取る。書き写す。「原図を―・る」そっくりそのままもとの形を模倣する。「うち笑ひ、物などの給へるも、あさましきまで―・り給へるに」〈狭衣・三〉

うつし‐もの【写し物】🔗🔉

うつし‐もの【写し物】 文書を書き写すこと。また、書き写した文書。

うつ・す【写す】🔗🔉

うつ・す【写す】 [動サ五(四)]《「移す」と同語源》文書・絵などを元のとおりに書き取る。まねてそのとおりに書く。転写する。模写する。「手本を―・す」「友達のレポートを―・す」ある物をまねてそのとおりの形につくる。模造する。「竜安寺(りようあんじ)の石庭を―・した庭」見聞したことを文章や絵で表現する。描写する。「情景を―・す」写真や映画に撮る。撮影する。「花を―・す」 [可能]うつせる [類語]書き写す・書き取る・転記する・謄写する・筆写する・手写する・書写する・臨写する・透写する・なぞる・トレースする/描き出す・描出する・活写する・直写する・写生する・スケッチする

うつ・る【写る】🔗🔉

うつ・る【写る】 [動ラ五(四)]《「移る」と同語源》写真に姿・形が現れる。写真が撮れる。「にやけた顔で―・っている」下にある文字や絵が、紙などを通して、透けて見える。「裏のページの絵が―・って読みにくい」

しゃ‐い【写意】🔗🔉

しゃ‐い【写意】 東洋画で、外形を写すことを主とせず、画家の精神または対象の本質を表現すること。→形似(けいじ)

しゃ‐えい【写影】🔗🔉

しゃ‐えい【写影】 物の形を写すこと。また、写された影。写真をいう明治初期の語。「錦画を見る者あり。―を窺う者あり」〈川井景一・横浜新誌〉

しゃおん‐もじ【写音文字】🔗🔉

しゃおん‐もじ【写音文字】 音声記号表音文字

しゃ‐かく【写角】🔗🔉

しゃ‐かく【写角】 画角(がかく)

しゃ‐きょう【写経】‐キヤウ🔗🔉

しゃ‐きょう【写経】‐キヤウ [名]スル経文を書写すること。また、書写した経文。仏典の保存や仏典書写による功徳(くどく)などを目的とする。

しゃきょう‐し【写経司】シヤキヤウ‐🔗🔉

しゃきょう‐し【写経司】シヤキヤウ‐ 奈良時代、大規模に写経を行うために設けられた役所。のち、写経所と改称。

しゃ‐じ【写字】🔗🔉

しゃ‐じ【写字】 文字を書き写すこと。

しゃじ‐せい【写字生】🔗🔉

しゃじ‐せい【写字生】 写字を職とする人。明治初年の大学校などの書記で、公文や書史を書き写した判任官。

しゃ‐じつ【写実】🔗🔉

しゃ‐じつ【写実】 [名]スル物事をありのままに描写すること。「現代風俗を克明に―する」

しゃじつ‐しゅぎ【写実主義】🔗🔉

しゃじつ‐しゅぎ【写実主義】 現実をあるがままに再現しようとする芸術上の立場。特に、ロマン主義への反動として、一九世紀中ごろにフランスを中心として興った思潮をさす。文学ではフロベール、絵画ではクールベなどが代表的。リアリズム。

しゃじつ‐しょうせつ【写実小説】‐セウセツ🔗🔉

しゃじつ‐しょうせつ【写実小説】‐セウセツ 写実主義の立場によって書かれた小説。

しゃじつ‐てき【写実的】🔗🔉

しゃじつ‐てき【写実的】 [形動]現実を、主観をまじえずありのままに表現しようとするさま。リアリスティック。「―な筆致」

しゃ‐しゅつ【写出】🔗🔉

しゃ‐しゅつ【写出】 [名]スル文章で描写し、表現すること。「強いて有る可からざるの人情を―するの類に非らず」〈織田訳・花柳春話附録〉

しゃ‐しょう【写象】‐シヤウ🔗🔉

しゃ‐しょう【写象】‐シヤウ(ドイツ)Vorstellung》心に浮かんでくる具象的な考え。知覚に基づいて意識にあらわれる客観的内容。表象。

しゃ‐しょう【写照】‐セウ🔗🔉

しゃ‐しょう【写照】‐セウ 実際の姿や形を写しとること。また、写しとったもの。肖像画。

しゃ‐じょう【写場】‐ヂヤウ🔗🔉

しゃ‐じょう【写場】‐ヂヤウ 写真を撮影する設備のある場所。また、写真館。フォトスタジオ。

しゃ‐しょく【写植】🔗🔉

しゃ‐しょく【写植】 「写真植字」の略。

しゃ‐しん【写真】🔗🔉

しゃ‐しん【写真】 光・放射線・粒子線などのエネルギーを用い、視覚的に識別できる画像として記録すること。また、それによって記録したもの。ふつう、カメラで写した映像をいい、被写体の像をレンズを通して感光材料(フィルム)の上に結像させたもの。多くは、さらにフィルムを現像して陰画をつくり、これを印画紙に焼き付けて陽画を得る。ありのままを写しとること。写実。「文章を綴るに当たりて…―を本意として綴らんは非なり」〈逍遥・小説神髄〉《「活動写真」の略》映画。 [類語]印画・光画・陽画・陰画・フォトグラフ

しゃしん‐うつり【写真写り】🔗🔉

しゃしん‐うつり【写真写り】 写真に撮ったときの写りぐあい。「―のよい顔」

しゃしん‐おうはん【写真凹版】‐アフハン🔗🔉

しゃしん‐おうはん【写真凹版】‐アフハン グラビア

しゃしん‐おり【写真織(り)】🔗🔉

しゃしん‐おり【写真織(り)】 縦糸に白、横糸に白または黒を用いて、織り目の濃淡で風景・人物・花鳥などを写真のように織り出した紋織物。皿敷き・壁掛けなどにする。

しゃしん‐か【写真家】🔗🔉

しゃしん‐か【写真家】 報道・芸術などのための、写真を撮ることを専門または趣味とする人。

しゃしん‐かん【写真館】‐クワン🔗🔉

しゃしん‐かん【写真館】‐クワン 記念写真・証明書用写真などの撮影をするスタジオをもつ店。

しゃしん‐かんぱん【写真乾板】🔗🔉

しゃしん‐かんぱん【写真乾板】 乾板(かんぱん)

しゃしん‐き【写真機】🔗🔉

しゃしん‐き【写真機】 写真を撮影するための光学機械。一般に、レンズ・シャッター・絞りなどと、フィルムなどを入れる暗箱部分からなる。カメラ。

しゃしん‐きょう【写真鏡】‐キヤウ🔗🔉

しゃしん‐きょう【写真鏡】‐キヤウ 写真機の古称。レンズを通して、すりガラスに映像を結ばせるようにした暗箱。天体観測や絵を描くために用いられた。

しゃしん‐じゅつ【写真術】🔗🔉

しゃしん‐じゅつ【写真術】 写真に関する撮影・作製などの方法、または技術。

しゃしん‐しょくじ【写真植字】🔗🔉

しゃしん‐しょくじ【写真植字】 活字を使わずに、文字・数字・記号などを植字し、印画紙やフィルムに撮影して文字組版を作ること。写植。

しゃしんしょくじ‐き【写真植字機】🔗🔉

しゃしんしょくじ‐き【写真植字機】 写真植字のための機械。ネガまたはポジに作られた文字盤から文字を選び出し、一字ずつ写真操作によってフィルムや印画紙上に感光させ、印刷の版下を作る。レンズにより拡大・縮小・変形ができる。

しゃしん‐せいはん【写真製版】🔗🔉

しゃしん‐せいはん【写真製版】 写真を応用して印刷用の版を製作する方法。文字・絵画などの原稿を撮影してネガまたはポジを作り、感光性のある版材に焼き付けて、凸版・平版・凹版・グラビア版などを作る。

しゃしん‐そくりょう【写真測量】‐ソクリヤウ🔗🔉

しゃしん‐そくりょう【写真測量】‐ソクリヤウ 撮影した写真から、対象物の位置・大きさ・形状などを判定・測量すること。空中写真測量・地上写真測量などがある。

しゃしん‐ぞめ【写真染(め)】🔗🔉

しゃしん‐ぞめ【写真染(め)】 感光性の薬剤を塗布した布に光学的方法で画像を写し、そのまま、または他の薬剤を用いて発色させて染色する方法。

しゃしん‐ちょう【写真帳】‐チヤウ🔗🔉

しゃしん‐ちょう【写真帳】‐チヤウ 写真をはっておくための帳面。アルバム。

しゃしん‐でんそう【写真電送】🔗🔉

しゃしん‐でんそう【写真電送】 写真・絵画などを電気信号に変えて遠方に電送し、受信側でこれを組み立て、原図どおりの像をフィルムまたは印画紙上に焼きつけること。

しゃしん‐てんちょうとう【写真天頂筒】‐テンチヤウトウ🔗🔉

しゃしん‐てんちょうとう【写真天頂筒】‐テンチヤウトウ 天頂付近を通過する恒星を写真によって観測し、時刻と緯度を測定する特殊な望遠鏡。筒は鉛直に固定してあり、水平に一八〇度回転できるレンズ・水銀反射盤・写真乾板からなる。

しゃしん‐でんぽう【写真電報】🔗🔉

しゃしん‐でんぽう【写真電報】 写真電送によって写真・書画・文章などを遠隔地に送り、これを再現する仕組みの電報。

しゃしん‐とうきゅう【写真等級】‐トウキフ🔗🔉

しゃしん‐とうきゅう【写真等級】‐トウキフ 写真乾板に撮影した星の黒さを調べて光の強さを知り、これを等級に換算したもの。写真は肉眼より青色の方に強く感じるので、星の色によって実視等級と異なる値になる。

しゃしん‐どうばん【写真銅版】🔗🔉

しゃしん‐どうばん【写真銅版】 銅板を版材とした写真製版。

しゃしん‐とっぱん【写真凸版】🔗🔉

しゃしん‐とっぱん【写真凸版】 写真版の一。銅板・亜鉛板などに感光材を塗布し、これに影像を焼きつけ、酸で腐食させて作る凸版。

しゃしん‐にゅうざい【写真乳剤】🔗🔉

しゃしん‐にゅうざい【写真乳剤】 感光乳剤

しゃしん‐ばん【写真版】🔗🔉

しゃしん‐ばん【写真版】 写真製版で作った印刷版。通常は原稿の濃淡を網点の多少で表した網目版をいう。

しゃしん‐はんてい【写真判定】🔗🔉

しゃしん‐はんてい【写真判定】 競技、特に競馬・競輪などで、スリットカメラで撮影した写真を用いて勝負の判定をすること。

しゃしん‐へいはん【写真平版】🔗🔉

しゃしん‐へいはん【写真平版】 写真製版によって製版した平版。プロセス平版。

しゃしん‐レンズ【写真レンズ】🔗🔉

しゃしん‐レンズ【写真レンズ】 写真撮影に用いるレンズ。普通、収差を補正するために数枚のレンズを組み合わせてある。画角と焦点距離とにより標準レンズ・望遠レンズ・広角レンズ・魚眼レンズなどの別がある。

しゃず‐き【写図器】シヤヅ‐🔗🔉

しゃず‐き【写図器】シヤヅ‐ パンタグラフ

しゃ‐せい【写生】🔗🔉

しゃ‐せい【写生】 [名]スル景色や事物のありさまを見たままに写し取ること。絵のほかに、短歌・俳句・文章についてもいう。スケッチ。「梅の花を―する」「―旅行」

しゃせい‐が【写生画】‐グワ🔗🔉

しゃせい‐が【写生画】‐グワ 目前の実物・実景を写生した絵。スケッチ。

しゃせい‐せつ【写生説】🔗🔉

しゃせい‐せつ【写生説】 正岡子規の唱えた俳句・短歌の方法論。絵画の理論を移入し、実物・実景をありのままに具象的に写し取ること。子規以後、俳句では河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)・高浜虚子ら、短歌では伊藤左千夫・長塚節(ながつかたかし)・斎藤茂吉らによって理論的追求が行われ、散文では写生文として適応された。

しゃせい‐ぶん【写生文】🔗🔉

しゃせい‐ぶん【写生文】 正岡子規の写生説に基づいて書かれた散文。高浜虚子・伊藤左千夫・長塚節(ながつかたかし)・夏目漱石・寺田寅彦(てらだとらひこ)らにより、小説・随筆などに生かされた。

しゃ‐ぞう【写像】‐ザウ🔗🔉

しゃ‐ぞう【写像】‐ザウ 対象物をあるがままに写して描き出すこと。「人生の精確なる―ということを」〈抱月・文芸上の自然主義〉物体から出た光線が鏡やレンズなどによって反射または屈折されたのち、集合して再びつくられる像。数学で、二つの集合があって、の各要素の一つの要素を対応させる規則からへの写像といい、f:abと書く。

しゃ‐びょう【×瀉△瓶・写△瓶】‐ビヤウ🔗🔉

しゃ‐びょう【×瓶・写瓶】‐ビヤウ 《瓶の水を他の瓶にそっくり移す意》師が弟子に仏法の奥義をもれなく伝授すること。

しゃ‐ふ【写譜】🔗🔉

しゃ‐ふ【写譜】 [名]スル楽譜を書き写すこと。

しゃ‐ほん【写本】🔗🔉

しゃ‐ほん【写本】 手書きによって本を写すこと。また、その書写された本。日本では、写経がその始まり。→刊本 →版本

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[音]シャ [訓]うつ‐す    うつ‐る [部首]冖 [総画数]5 [コード]区点    2844      JIS   3C4C      S‐JIS 8ECA [分類]常用漢字

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