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うつし【写し】🔗🔉

うつし写し】 ①本物のほかに、控えとして写した文書。謄本とうほん。副本。「―をとる」 ②原品になぞらえて造った品。模造品。「牧谿もっけい―の猿」 ③写真・映画などにうつすこと。「大おお―」 ⇒うつし‐え【写し絵】 ⇒うつし‐ぞめ【写し染め】

うつし‐え【写し絵】‥ヱ🔗🔉

うつし‐え写し絵‥ヱ ①本物をうつした絵。写生の絵。浄瑠璃、双生隅田川「はあ、これはまことの鯉、―とはさら思はれず」 ②(「映し絵」とも書く)写真や幻灯の古い言い方。嬉遊笑覧「今の硝子に絵をかきて彩色したる―も」 ⇒うつし【写し】

うつし‐ぞめ【写し染め】🔗🔉

うつし‐ぞめ写し染め】 型染めの一種。染料を含ませた糊または紙を、生地の上に置いて染めること。 ⇒うつし【写し】

うつし‐だ・す【写し出す・映し出す】🔗🔉

うつし‐だ・す写し出す・映し出す】 〔他五〕 ①映像をスクリーンの上などに現す。 ②形や様子を、絵や文章で表現する。「スラムの生活を克明に―・した報告」

うつし‐と・る【写し取る】🔗🔉

うつし‐と・る写し取る】 〔他五〕 ①原物をまねて書く。書きとる。模写する。 ②さながら同じもののように再現する。源氏物語藤裏葉「ほかほかにては、同じ顔を―・りたると見ゆるを」 ③習って自分のものとする。宇津保物語忠乞「かしこき智慧なりければ、いとかしこき人にて、皆―・りて行ふ」

うつ・す【移す・遷す・映す・写す】🔗🔉

うつ・す移す・遷す・映す・写す】 〔他五〕 物の形・状態・内容を、そのまま他の所にあらわれさせる意。 ➊《移・遷》事物をそのままある所から他の所へ移動させる。 ①物をある場所から他の場所へ置きかえる。また、中のものを他へそっくり移動させる。大和物語「宿近く―・して植ゑしかひもなく待ち遠にのみ見ゆる花かな」。今昔物語集24「海賊来りて船の物を皆―・し取り」。「机を窓辺に―・す」「都を―・す」 ②人の心・関心の対象などを変える。転ずる。源氏物語竹河「人はみな花に心を―・すらむ独りぞまどふ春の夜の闇」。「注意を他へ―・す」「視線を―・す」 ③地位・配置などを変える。特に、左遷する。配流する。平家物語2「末代といふとも、いかでか我が山の貫首かんじゅをば他国へは―・さるべき」。「人事異動で別の部署に―・された」 ④(花や葉などから)色や香りを紙・布などにすりつけてしみこませる。古今和歌集「梅むめが香を袖に―・してとどめてば」。拾遺和歌集「秋の野の花の色々とりすべてわが衣手に―・してしがな」 ⑤次の次元・段階へ事を進めはこぶ。「計画を実行に―・す」 ⑥物怪もののけなどを「よりまし」につかせる。栄華物語後悔大将「物怪ただいできに出でくればいとかたはらいたしと思し召してなほ人に―・さばやと」 ⑦病気などを、他に伝染させる。「風邪を―・す」 ⑧(時を)過ごす。経過させる。徒然草「無益なる事をして時を―・す」。「時を―・さず実施する」 ➋《映・写》物の影、光などをそのまま他の物の上にあらわす。 ①鏡や水面などに物の姿などが現れるようにする。投影する。拾遺和歌集「水うみに秋の山辺を―・してははたはり広き錦とぞみる」。源氏物語蓬生「大空の星の光をたらひの水に―・したる心地して」。「鏡に姿を―・す」 ②スクリーンやテレビ画面などに映像をあらわす。映写する。「映画を―・す」 ③他からの影響を具体的な姿としてあらわし示す。反映する。「流行歌は世相を―・すものである」 ➌《写》元の事物をまねてつくる。 ①文字・絵図などを原物になぞらえて書きとる。模写する。転写する。仏足石歌「釈迦のみあと石に―・しおきゆきめぐり敬ひまつり吾がよは終へむ」。日葡辞書「キャウヲカキウツス」。「ノートを―・す」 ②原物になぞらえて作る。模造する。源氏物語澪標「源氏の大納言の御顔二つに―・したらむやうに見え給ふ」。大鏡道長「唐の西明寺の一院を…大安寺に―・さしめ給へるなり」 ③ある人・物事をまねて、同じようにする。模倣する。狭衣物語3「打わらひ物などの給へるもあさましきまで―・しとり給へるに」。源氏物語藤裏葉「御前の作法―・して君達なども参りつどひて」 ④見聞きしたことなどを文章や絵などにする。描写する。今昔物語集25「頭の形を見て―・してもて参るべし」。「世の人情と風俗を―・した小説」 ⑤(「撮す」とも書く)写真にとる。撮影する。「写真を―・す」

うつり【映り】🔗🔉

うつり映り】 ①(「写り」とも書く)光または影のうつること。「テレビの―が悪い」 ②色彩の配合。「この着物にこの帯は―がいい」 ③刀の刃文はもんから地の方に少し離れて、薄く煙がかかったように白く見えるもの。乱れたものを乱映り、直ぐなものを棒映りまたは直映りという。移り。

うつ・る【移る・遷る・映る・写る】🔗🔉

うつ・る移る・遷る・映る・写る】 〔自五〕 物の形・状態・内容などがそのまま他の所にあらわれる意。 ➊《移・遷》事物の質や量はそのままで、位置または外見が変わる意。 ①物がある場所から他の場所へ置きかわる。移動する。土佐日記「船より人の家に―・る」。平家物語5「近江国に―・つて志賀の郡こおりに都をたつ」。「東京から京都へ―・る」 ②人の心や関心の対象などが変わる。心が他のものの方に寄る。源氏物語椎本「いとうちつけなる心かな。なほ―・りぬべき世なりけり」。徒然草「心は縁に引かれて―・るものなれば」。「情じょうが―・る」 ③官位などが変わる。転任する。源氏物語若菜下「右大将の君大納言になり給ひて例の左に―・り給ひぬ」。「本社に―・る」 ④香りや色が他の物にしみつく。後撰和歌集「色ならば―・るばかりも染めてまし」。「ナフタリンの匂いが―・る」 ⑤前とちがった状態になる。また、次の次元・段階に入る。大鏡師輔「世の中―・りて源氏の御さかえになりぬ」。「もはや実行に―・った段階で、いまさら引き返せない」「季節が―・る」 ⑥物怪もののけなどが「よりまし」などにつく。源氏物語「物のけ・いきすだまなどいふもの…人に更に―・らず」 ⑦病気などが他に感染する。日葡辞書「ヤマイガウツル」。「あくびが―・る」 ⑧火が燃えひろがる。延焼する。方丈記「吹き切られたる炎…一二町を越えつつ―・りゆく」 ⑨花や葉が散る。また、人が死ぬ。新古今和歌集「今日だにも庭を盛りと―・る花消えずはありとも雪かとも見よ」。撰集抄「―・りし人の後世をこまこまととぶらひなんどする」 ⑩(色などが)あせ衰える。古今和歌集「花の色は―・りにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに」 ⑪時間が経過する。万葉集20「―・りゆく時見る毎に心いたく昔の人し思ほゆるかも」。伊勢物語「世かはり時―・りにければ」 ➋《映・写》物の影や光などがそのままそっくり他の物の上に現れる。 ①鏡や水面などに物の姿などが現れる。また光があたって照りかがやく。反映する。土佐日記「この柳の影の川の底に―・れるを見て」。源氏物語末摘花「我が御かげの鏡台に―・れるがいときよらなるを見給ひて」。「壁に―・る人影」 ②スライドや映画などで、映像が現れる。「スクリーンいっぱいに―・った」「テレビが―・らない」 ③目に映ずる。また、イメージとして心に浮かぶ。「別人として目に―・る」「心に―・るさまざまの想念」 ④よく似合う。調和する。浮世草子、俗つれづれ「今程は上方に坂田藤十郎と申しまして、やつし芸の名人あれどもそれは―・らぬ処もござります」。「この色は彼女によく―・る」 ⑤(物の形や模様などが)すけて見える。「ガラス越しに―・る街並」 ⑥写真にとられて像が現れる。「左端に―・っている人」 ◇1〜4には「映」、5・6には「写」を使うことが多い。 ⇒移れば変わる ○移れば変わるうつればかわる 時と共にどんどん移り変わる。源氏物語若菜上「目に近く―世の中を」 ⇒うつ・る【移る・遷る・映る・写る】

しゃ【写】🔗🔉

しゃ】 ①書きうつすこと。 ②機器で像をうつしとること。

しゃ‐い【写意】🔗🔉

しゃ‐い写意】 〔美〕対象の外形を写すのではなく、その本質や画家の精神性を表現すること。中国画で、写生・写実に対する語。

しゃ‐えい【写影】🔗🔉

しゃ‐えい写影】 物の姿をうつすこと。また、うつったかげ。

しゃおん‐もじ【写音文字】🔗🔉

しゃおん‐もじ写音文字】 ①慣用的な綴字や仮名遣いとは別に、音声を写しとるため、音声学で決められた記号。表音記号。 ②仮名・ローマ字などの表音文字。

しゃ‐きょう【写経】‥キヤウ🔗🔉

しゃ‐きょう写経‥キヤウ 供養などのため、経文きょうもんを書写すること。また、その書写した経文。 ⇒しゃきょう‐し【写経司】 ⇒しゃきょう‐し【写経紙】

しゃきょう‐し【写経司】‥キヤウ‥🔗🔉

しゃきょう‐し写経司‥キヤウ‥ 奈良時代、官で写経をさせるために設けた役所。写経所。 ⇒しゃ‐きょう【写経】

しゃきょう‐し【写経紙】‥キヤウ‥🔗🔉

しゃきょう‐し写経紙‥キヤウ‥ 写経に用いる紙。ほとんどが染紙で、特に黄紙おうしが多い。紫紙・紺紙には金泥きんでいを用いて書写した。 ⇒しゃ‐きょう【写経】

しゃ‐じ【写字】🔗🔉

しゃ‐じ写字】 文字を書き写すこと。 ⇒しゃじ‐せい【写字生】

しゃじ‐せい【写字生】🔗🔉

しゃじ‐せい写字生】 ①写字を職とする人。 ②明治初年の大学校その他の書記で、公文を写し、書史を謄録した判任官。 ⇒しゃ‐じ【写字】

しゃ‐じつ【写実】🔗🔉

しゃ‐じつ写実】 事物の実際のままを絵や文章にうつすこと。正岡子規、ホトトギス第4巻第1号「―の文章は近来非常に流行して、小説は大抵―的に書くといふ有様だから」 ⇒しゃじつ‐しゅぎ【写実主義】 ⇒しゃじつ‐てき【写実的】

しゃじつ‐しゅぎ【写実主義】🔗🔉

しゃじつ‐しゅぎ写実主義】 (realism)現実を美化あるいは理想化せず、あるがままに描写しようとする文学・芸術上の立場。19世紀中葉、ロマン主義に対立して興った思潮で、バルザック・スタンダール・フローベール・ディケンズらの小説、クールベ・ドーミエらの絵画などに代表される。リアリズム。 ⇒しゃ‐じつ【写実】

しゃじつ‐てき【写実的】🔗🔉

しゃじつ‐てき写実的】 事実をありのままに描写したさまであること。「―な手法」 ⇒しゃ‐じつ【写実】

しゃ‐しょ【写書】🔗🔉

しゃ‐しょ写書】 書物を写すこと。また、その写したもの。写本。

しゃ‐しょう【写照】‥セウ🔗🔉

しゃ‐しょう写照‥セウ 実際の形を写しとること。また、写しとった影像。

しゃ‐じょう【写場】‥ヂヤウ🔗🔉

しゃ‐じょう写場‥ヂヤウ 写真をうつす設備のある場所。フォト‐スタジオ。

しゃ‐しょく【写植】🔗🔉

しゃ‐しょく写植】 写真植字の略。

しゃ‐しん【写真】🔗🔉

しゃ‐しん写真】 ①ありのままを写しとること。また、その写しとった像。写生。写実。 ②物体の像、または電磁波・粒子線のパターンを、物理・化学的手段により、フィルム・紙などの上に目に見える形として記録すること(photography)。また、その記録されたもの(photograph)。普通は、カメラを用いて物体の像をフィルム上に作り、それを感光させ、現像処理して陰画を得、これを印画紙に焼き付けて印画を得る。光画。二葉亭四迷、浮雲「此娘を迎へて妻さいとしては、と―まで添へての相談に」 ⇒しゃしん‐うつり【写真写り】 ⇒しゃしん‐おうはん【写真凹版】 ⇒しゃしん‐おり【写真織】 ⇒しゃしん‐か【写真家】 ⇒しゃしん‐かん【写真館】 ⇒しゃしん‐かんぱん【写真乾板】 ⇒しゃしん‐き【写真機】 ⇒しゃしん‐きょう【写真鏡】 ⇒しゃしん‐じゅつ【写真術】 ⇒しゃしん‐しょくじ【写真植字】 ⇒しゃしん‐しょくじき【写真植字機】 ⇒しゃしん‐しょっこく【写真蝕刻】 ⇒しゃしん‐せいはん【写真製版】 ⇒しゃしん‐そくりょう【写真測量】 ⇒しゃしん‐ぞめ【写真染】 ⇒しゃしん‐ちょう【写真帳】 ⇒しゃしん‐でんそう【写真電送】 ⇒しゃしん‐てんちょう‐とう【写真天頂筒】 ⇒しゃしん‐とうきゅう【写真等級】 ⇒しゃしん‐とっぱん【写真凸版】 ⇒しゃしん‐にゅうざい【写真乳剤】 ⇒しゃしん‐のうど【写真濃度】 ⇒しゃしん‐ばん【写真版】 ⇒しゃしん‐はんてい【写真判定】 ⇒しゃしん‐へいはん【写真平版】 ⇒しゃしん‐や【写真屋】 ⇒しゃしん‐レンズ【写真レンズ】

しゃしん‐うつり【写真写り】🔗🔉

しゃしん‐うつり写真写り】 写真に写ったときの容姿・様子。「―がいい」 ⇒しゃ‐しん【写真】

しゃしん‐おうはん【写真凹版】‥アフ‥🔗🔉

しゃしん‐おうはん写真凹版‥アフ‥ グラビアのこと。 ⇒しゃ‐しん【写真】

しゃしん‐おり【写真織】🔗🔉

しゃしん‐おり写真織】 織物の一つ。写真版の網目が影像の濃淡を表すのと同じ原理により、黒または白の緯糸よこいとを用いた織目おりめで濃淡を表して、風景・人物・花鳥などを織り出したもの。 ⇒しゃ‐しん【写真】

しゃしん‐か【写真家】🔗🔉

しゃしん‐か写真家】 写真を撮る人。特に写真を芸術の表現手段として撮影・制作する人。「アマチュア―」 ⇒しゃ‐しん【写真】

しゃしん‐かん【写真館】‥クワン🔗🔉

しゃしん‐かん写真館‥クワン 写場をもち、主に肖像写真の撮影を職業とする店。 ⇒しゃ‐しん【写真】

しゃしん‐かんぱん【写真乾板】🔗🔉

しゃしん‐かんぱん写真乾板(→)乾板に同じ。 ⇒しゃ‐しん【写真】

しゃしん‐き【写真機】🔗🔉

しゃしん‐き写真機】 写真を撮影するための器械。一般に、被写体の像を作るための光学系(例えばレンズ)と、この像を記録する感光材料を収容する本体部とから成り、これにシャッター・ファインダー・フィルム送り機構などがつく。カメラ。 ⇒しゃ‐しん【写真】

しゃしん‐きょう【写真鏡】‥キヤウ🔗🔉

しゃしん‐きょう写真鏡‥キヤウ ①暗箱で、レンズを通してすりガラスに像を結ばせるようにしたもの。蘭説弁惑「箱のうちに硝子の鏡をしかけ、山水人物を写し画ける器、此方にて―とよべるものあり」 ②(→)写真機に同じ。 ⇒しゃ‐しん【写真】

しゃしん‐じゅつ【写真術】🔗🔉

しゃしん‐じゅつ写真術】 写真を撮影し陰画または陽画を作製する方法。また、その技術。三宅雪嶺、宇宙「今日の望遠鏡及び―に依りて観望し得らるゝ約一億の群星中」 ⇒しゃ‐しん【写真】

しゃしん‐しょくじ【写真植字】🔗🔉

しゃしん‐しょくじ写真植字】 写真植字機を用いて、写真フィルム・印画紙に文字・記号・罫線パターンなどを1字分ずつ露光し、現像して印刷用版下を作ること。写植。 ⇒しゃ‐しん【写真】

しゃしん‐しょくじき【写真植字機】🔗🔉

しゃしん‐しょくじき写真植字機】 写真的方法で印画紙またはフィルムに印字する装置。ガラス板上の白抜きの文字・記号をレンズにより拡大・縮小・変形し、感光材料上に投影露光する。文字版下を作るのに用いる。写植機。 ⇒しゃ‐しん【写真】

しゃしん‐しょっこく【写真蝕刻】‥シヨク‥🔗🔉

しゃしん‐しょっこく写真蝕刻‥シヨク‥ (→)フォトリソグラフィーに同じ。 ⇒しゃ‐しん【写真】

しゃしん‐せいはん【写真製版】🔗🔉

しゃしん‐せいはん写真製版】 写真技術を利用して印刷の版面を作ること。版材の上に感光層を設け、これに陰画あるいは陽画の原板を密着露光処理して版面を作る。凸版・凹版・平版・孔版の各版式について行われる。 ⇒しゃ‐しん【写真】

しゃしん‐そくりょう【写真測量】‥リヤウ🔗🔉

しゃしん‐そくりょう写真測量‥リヤウ 写真を利用する測量方法。写真から間接的に被写体の位置・形状・大きさなどを測定する。空中写真測量と地上写真測量とがある。後者は交通事故現場などに限られる。 ⇒しゃ‐しん【写真】

しゃしん‐ぞめ【写真染】🔗🔉

しゃしん‐ぞめ写真染】 布に感光性薬品を塗り、写真陰板を載せて影像を焼き付け、不感光部を溶出した後、これを発色ないし染色する方法、または青写真紙・ジアゾ写真紙(陽画写真紙)のような方法で、着色写真画像を布面に表すこと。また、そのもの。 ⇒しゃ‐しん【写真】

しゃしん‐ちょう【写真帳】‥チヤウ🔗🔉

しゃしん‐ちょう写真帳‥チヤウ 写真をはるための帳面。アルバム。 ⇒しゃ‐しん【写真】

しゃしん‐でんそう【写真電送】🔗🔉

しゃしん‐でんそう写真電送】 写真および書画を電気的信号に換え有線または無線で遠隔地に送ること。ファクシミリの一種。特に、受信側で再生画を写真的手法によってフィルムまたは印画紙に記録するものをいう。 ⇒しゃ‐しん【写真】

しゃしん‐てんちょう‐とう【写真天頂筒】‥チヤウ‥🔗🔉

しゃしん‐てんちょう‐とう写真天頂筒‥チヤウ‥ 〔天〕緯度および時刻を観測する特殊な望遠鏡。日周運動で天頂近くを通過する星の光を、垂直に固定した望遠鏡筒で受け、基部の水銀反射盤で反射させて写真乾板に写す。 ⇒しゃ‐しん【写真】

しゃしん‐とうきゅう【写真等級】‥キフ🔗🔉

しゃしん‐とうきゅう写真等級‥キフ 〔天〕写真でうつした天体の明るさを表す等級。主として天体の発する青色光の明るさを示す。これに対して視等級は主として黄色光の明るさを示す。→視等級⇒しゃ‐しん【写真】

しゃしん‐とっぱん【写真凸版】🔗🔉

しゃしん‐とっぱん写真凸版】 写真版の一種。亜鉛または銅板上に感光液を塗り、これに陰画を焼き付け、希硝酸で腐食させて製する凸版。線画の印刷に適する。亜鉛製のものを亜鉛凸版、銅製のものを銅凸版という。 ⇒しゃ‐しん【写真】

しゃしん‐にゅうざい【写真乳剤】🔗🔉

しゃしん‐にゅうざい写真乳剤】 ハロゲン化銀の微細結晶をゼラチンなどに分散したもの。感光性があり、ガラス・フィルム・紙などに塗布して写真感光材料を作る。 ⇒しゃ‐しん【写真】

しゃしん‐のうど【写真濃度】🔗🔉

しゃしん‐のうど写真濃度】 写真画像の色の濃さをその透過率・反射率の逆数の常用対数で表した数値。 ⇒しゃ‐しん【写真】

しゃしん‐ばん【写真版】🔗🔉

しゃしん‐ばん写真版】 ①写真製版法により作製した印刷版。凸版・凹版・平版・孔版いずれの版式にもある。原色版・写真銅版・写真亜鉛版・グラビア・コロタイプ・プロセス平版などがこれに当たる。 ②新聞・雑誌などに印刷された写真。 ⇒しゃ‐しん【写真】

しゃしん‐はんてい【写真判定】🔗🔉

しゃしん‐はんてい写真判定】 スポーツ・競馬などで、高速度撮影による写真を使って行う勝負の判定。 ⇒しゃ‐しん【写真】

しゃしん‐へいはん【写真平版】🔗🔉

しゃしん‐へいはん写真平版】 写真製版法により作製した平版の総称。描き版や転写版に対していう。 ⇒しゃ‐しん【写真】

しゃしん‐や【写真屋】🔗🔉

しゃしん‐や写真屋】 ①写真を撮る職業。また、その家・人。 ②写真用機材を売る店。 ③フィルムの現像・焼付をする店。またそれを受けつける店。 ⇒しゃ‐しん【写真】

しゃしん‐レンズ【写真レンズ】🔗🔉

しゃしん‐レンズ写真レンズ】 カメラに取り付けて感光材料上に被写体の鮮明な像を結ばせるためのレンズ。普通は数枚のレンズを重ねて組み合わせてある。標準レンズ・広角レンズ・望遠レンズ・魚眼レンズ・ズーム‐レンズなどの交換レンズがある。広義には映写機・引伸機などのレンズも含む。 ⇒しゃ‐しん【写真】

しゃ‐せい【写生】🔗🔉

しゃ‐せい写生】 景色や事物をありのままにうつしとること。客観的描写を主とする態度。絵画から出て短歌・俳句・文章についてもいう。正岡子規、棒三昧「洋画の長所は―にあり」→写生説⇒しゃせい‐が【写生画】 ⇒しゃせい‐せつ【写生説】 ⇒しゃせい‐ぶん【写生文】

しゃせい‐が【写生画】‥グワ🔗🔉

しゃせい‐が写生画‥グワ 直接に実物・実景について写生した絵画。スケッチ。 ⇒しゃ‐せい【写生】

しゃせい‐ご【写声語】🔗🔉

しゃせい‐ご写声語(→)擬声語に同じ。

しゃせい‐せつ【写生説】🔗🔉

しゃせい‐せつ写生説】 正岡子規の説いた短歌および俳句における方法論。洋画の理論に学んだもので、対象をありのままに写しとることを主張。子規の没後、短歌では伊藤左千夫・長塚節・島木赤彦・斎藤茂吉ら、俳句では河東碧梧桐・高浜虚子らによって、それぞれ理論的な追求が行われ、また、散文への適応として、写生文の試みもあった。 ⇒しゃ‐せい【写生】

しゃせい‐ぶん【写生文】🔗🔉

しゃせい‐ぶん写生文】 対象をありのままに書いた文。長塚節、写生の歌に就いて「俳句や―は趣味さへ解つて居れば熟練の結果左程に学問の力がなくつても名句名文が出るやうである」→写生説 ⇒しゃ‐せい【写生】

しゃ‐ぞう【写像】‥ザウ🔗🔉

しゃ‐ぞう写像‥ザウ ①〔数〕集合があり、の各要素に、一定の規則によっての各一要素がそれぞれ対応づけられるとき、からへの写像といい、fABと書き表す。また対応する要素を明示してyfx)と書く。の定義域、を動くときのの全体をの値域という。ABのときはを変換ということが多い。例えば等角写像・ベクトル空間の線形写像など。 ②光学系における物体と像との対応。

しゃ‐びょう【瀉瓶・写瓶】‥ビヤウ🔗🔉

しゃ‐びょう瀉瓶・写瓶‥ビヤウ (瓶の水を他の瓶に移し入れるのにたとえる)仏法の奥義を遺漏なく師から弟子に皆伝すること。写瓶相承そうじょう

しゃ‐ふ【写譜】🔗🔉

しゃ‐ふ写譜】 楽譜や棋譜を書き写すこと。また、書き写された楽譜・棋譜。

しゃ‐ほん【写本】🔗🔉

しゃ‐ほん写本】 (「写」は書く意)手書きした本。書き記した書物。抄本。また、書物を手書きによって写すこと。その写した書物。↔版本↔刊本

しゃ‐メール【写メール】🔗🔉

しゃ‐メール写メール】 カメラ付き携帯電話で撮影した写真を電子メールで送信するサービス。商標名。

しゃらく【写楽】🔗🔉

しゃらく写楽】 江戸後期の浮世絵師。別号、東洲斎。徳島藩主蜂須賀侯のお抱え能役者、斎藤十郎兵衛と伝えるが不明。1794〜95年(寛政6〜7)の10カ月間に140種ほどの役者絵と相撲絵を集中的に残すだけで、その後の消息を絶つ。似顔表現を利かした強烈な個性描写が特色。閲歴・生没年未詳。

しゃ‐ろく【写録】🔗🔉

しゃ‐ろく写録】 書きうつすこと。

[漢]写🔗🔉

 字形  筆順 〔冖部3画/5画/教育/2844・3C4C〕 [寫] 字形 〔宀部12画/15画/5377・556D〕 〔音〕シャ(呉)(漢) 〔訓〕うつす・うつる [意味] ①字や絵を原物をまねてかきうつす。字・文章を書く。「写生・写経・写字・筆写・描写・複写」 ②光学的に像をうつす。「写真・映写・試写」 ③おきかえる。移し入れる。(同)瀉。「写瓶しゃびょう」 [解字] 形声。「宀」(=やね)+音符「」(=移す)。外から家の中に物を移す意。転じて、物をうつしとる意。「写」は、異体字[冩]の略体。 [下ツキ 映写・活写・誤写・試写・実写・縮写・手写・浄写・書写・接写・繕写・速写・転写・伝写・透写・謄写・被写体・筆写・描写・複写・模写・臨写

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