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いだ・く【抱く・△懐く】🔗🔉

いだ・く【抱く・懐く】 [動カ五(四)]腕でかかえ持つ。だく。「ひしと―・く」「母親の胸に―・かれる」かかえるように包み込む。「村々を―・く山塊」「大自然の懐に―・かれる」ある考えや感情をもつ。「疑問を―・く」「青年よ大志を―・け」しっかり守る。擁護する。「任那(みまな)を―・き守ること、おこたることなきなり」〈欽明紀〉 [可能]いだける→抱(かか)える[用法]

うだ・く【△抱く・△懐く】🔗🔉

うだ・く【抱く・懐く】 [動カ四]腕にかかえる。いだく。だく。「身をたをやかになして、鞠を―・き侍るべし」〈撰集抄・八〉

かい【懐】クワイ🔗🔉

かい【懐】クワイ 心中の思い。「―を述べる」

かいえん‐ふ【懐遠府】クワイヱン‐🔗🔉

かいえん‐ふ【懐遠府】クワイヱン‐ もと皇居内にあった記念館。北清事変で戦死した将兵の肖像・名簿や戦利品を保管。昭和二一年(一九四六)解体。

かい‐ぎ【懐疑】クワイ‐🔗🔉

かい‐ぎ【懐疑】クワイ‐ [名]スル物事の意味・価値、また自他の存在や見解などについて疑いを持つこと。「新療法の効果について私は―的だ」「人生を―する」

かいぎ‐は【懐疑派】クワイギ‐🔗🔉

かいぎ‐は【懐疑派】クワイギ‐ 懐疑論の考え方に立つ思想家たち。特に、ヘレニズム‐ローマ時代、ストア哲学やエピクロス哲学の独断論的態度に反対して現れた。ピュロン・ティモン・アルケシラオス・カルネアデス・アイネシデモス・セクストゥス=エンピリクスなど。

かい‐きゅう【懐旧】クワイキウ🔗🔉

かい‐きゅう【懐旧】クワイキウ 昔のことを、なつかしく思い出すこと。懐古。「―の念」「―談」

かい‐きょう【懐郷】クワイキヤウ🔗🔉

かい‐きょう【懐郷】クワイキヤウ 故郷をなつかしく思うこと。望郷。「―の情にひたる」

かいきょう‐びょう【懐郷病】クワイキヤウビヤウ🔗🔉

かいきょう‐びょう【懐郷病】クワイキヤウビヤウ ホームシック

かいぎ‐ろん【懐疑論】クワイギ‐🔗🔉

かいぎ‐ろん【懐疑論】クワイギ‐ 哲学で、人間の認識力を不確実なものとし、客観的、普遍的真理の認識の可能性を疑っていっさいの判断を差し控える態度。懐疑主義。

かいげつどう‐あんど【懐月堂安度】クワイゲツダウ‐🔗🔉

かいげつどう‐あんど【懐月堂安度】クワイゲツダウ‐ 江戸中期の浮世絵師。懐月堂派の祖。肉筆を専門とし、世に懐月堂美人といわれる、豪華な衣装をつけた一人立ちの遊女姿の美人画を多く描いた。江島生島事件に連座、一時は伊豆大島に流された。生没年未詳。

かいげつどう‐は【懐月堂派】クワイゲツダウ‐🔗🔉

かいげつどう‐は【懐月堂派】クワイゲツダウ‐ 江戸中期の浮世絵の一派。懐月堂安度(あんど)を祖とし、肉筆遊女絵に新機軸を出した。

かい‐けん【懐剣】クワイ‐🔗🔉

かい‐けん【懐剣】クワイ‐ ふところに携える護身用の短刀。懐刀(ふところがたな)

かい‐こ【懐古】クワイ‐🔗🔉

かい‐こ【懐古】クワイ‐ [名]スル昔のことをなつかしく思うこと。懐旧。「町の歴史を―する」「―趣味」

かいこ‐えん【懐古園】クワイコヱン🔗🔉

かいこ‐えん【懐古園】クワイコヱン 長野県小諸(こもろ)市にある小諸城跡の公園。島崎藤村「千曲川旅情の歌」で知られる。藤村記念館がある。

かい‐し【懐紙】クワイ‐🔗🔉

かい‐し【懐紙】クワイ‐ 畳んでふところに入れておく紙。臨時に書状や詩歌の料紙に用いたり、茶席で菓子を取り分けたり茶碗の縁などをふくのに用いたりする。ふところがみ。畳紙(たとうがみ)詩歌・連歌・俳諧を正式に記録、詠進するときに用いる料紙。檀紙(だんし)・奉書紙・杉原紙など。寸法・折り方・書き方などにおのおの規定がある。

かいし‐だて【懐紙立て】クワイシ‐🔗🔉

かいし‐だて【懐紙立て】クワイシ‐ 懐紙を用いて和歌・連歌などを作ろうとすること。

かい‐じゅう【懐柔】クワイジウ🔗🔉

かい‐じゅう【懐柔】クワイジウ [名]スルうまく扱って、自分の思う通りに従わせること。「議会を―する」

かい‐しゅん【懐春】クワイ‐🔗🔉

かい‐しゅん【懐春】クワイ‐ 《古代、中国では婚姻の時期を仲春(陰暦二月)に定めていたところから》年ごろになって春情を抱くこと。異性を思うようになること。特に、女子にいう。「―の年紀(としごろ)なるも、家訓甚だ、厳正なるが故に」〈竜渓・経国美談〉

かい‐せき【懐石】クワイ‐🔗🔉

かい‐せき【懐石】クワイ‐ 《温石(おんじやく)を懐(ふところ)に抱いて腹を温めるのと同じ程度に、腹中を温め一時の空腹をしのぐものの意》茶の湯の席で、茶をすすめる前に出す簡単な手料理。一汁三菜が一般的。茶懐石。

かいそ【懐素】クワイソ🔗🔉

かいそ【懐素】クワイソ七二五ころ〜七八五ころ]中国唐の書家・僧。永州零陵(湖南省)の人。俗姓は銭。字(あざな)は蔵真。玄奘三蔵の弟子。風変わりな味のある草書を得意とし、酔っては書きなぐった。「草書千字文」「自叙帖」など。

かい‐たい【懐胎】クワイ‐🔗🔉

かい‐たい【懐胎】クワイ‐ [名]スル子をはらむこと。身ごもること。懐妊。妊娠。

かい‐ちゅう【懐中】クワイ‐🔗🔉

かい‐ちゅう【懐中】クワイ‐ [名]スルふところ、またはポケットの中。また、そこに入れて持っていること。「山道の往来に論語を―して」〈蘆花・思出の記〉「懐中物」の略。(接頭語的に用いる)携帯用の小型の物。「―電灯」「―本」

かいちゅう‐かがみ【懐中鏡】クワイチユウ‐🔗🔉

かいちゅう‐かがみ【懐中鏡】クワイチユウ‐ 女性がふところや帯の間などに入れて携帯する小型の鏡。

かいちゅう‐がたな【懐中刀】クワイチユウ‐🔗🔉

かいちゅう‐がたな【懐中刀】クワイチユウ‐ ふところに入れる守り刀。懐剣。ふところがたな。

かいちゅう‐じるこ【懐中汁粉】クワイチユウ‐🔗🔉

かいちゅう‐じるこ【懐中汁粉】クワイチユウ‐ 乾燥させたあん・かたくり粉などを最中(もなか)の皮で包んだもの。携帯でき、熱湯を注いでかきまぜるとすぐ汁粉になる。

かいちゅう‐でんとう【懐中電灯】クワイチユウ‐🔗🔉

かいちゅう‐でんとう【懐中電灯】クワイチユウ‐ 携帯用の小型電灯。乾電池などを電源とする。

かいちゅう‐どけい【懐中時‐計】クワイチユウ‐🔗🔉

かいちゅう‐どけい【懐中時計】クワイチユウ‐ ひも・鎖で帯やバンドに結びつけて、ふところやポケットに入れて携帯する小型の時計。たもと時計。

かいちゅう‐にっき【懐中日記】クワイチユウ‐🔗🔉

かいちゅう‐にっき【懐中日記】クワイチユウ‐ 日付が入り、日記式になった小型手帳。ポケット日記。

かいちゅう‐もの【懐中物】クワイチユウ‐🔗🔉

かいちゅう‐もの【懐中物】クワイチユウ‐ ふところやポケットに入れているもの。特に財布・紙入れなど。

かいとく‐しょいん【懐徳書院】クワイトクシヨヰン🔗🔉

かいとく‐しょいん【懐徳書院】クワイトクシヨヰン 懐徳堂の異称。

かいとく‐どう【懐徳堂】クワイトクダウ🔗🔉

かいとく‐どう【懐徳堂】クワイトクダウ 享保九年(一七二四)、大坂町人が中井甃庵(なかいしゆうあん)を中心として開設した私塾。同一一年幕府の認可をうけた。庶民が多く学び、富永仲基・山片蟠桃(やまがたばんとう)などの町人学者が輩出した。明治二年(一八六九)廃校。懐徳書院。

かい‐にん【懐妊・懐×姙】クワイ‐🔗🔉

かい‐にん【懐妊・懐×姙】クワイ‐ [名]スル胎内に子を宿すこと。身ごもること。妊娠。懐胎。「めでたく―する」

かいふうそう【懐風藻】クワイフウサウ🔗🔉

かいふうそう【懐風藻】クワイフウサウ 奈良時代の漢詩集。一巻。淡海三船(おうみのみふね)の撰ともいうが、撰者未詳。天平勝宝三年(七五一)成立。近江(おうみ)朝以後、約八〇年間、六四人の漢詩一二〇編を年代順に集めた、日本最古の漢詩集。

かい‐ほう【懐抱】クワイハウ🔗🔉

かい‐ほう【懐抱】クワイハウ [名]スルふところに抱くこと。抱きしめること。抱擁。ある思いや計画などを心の中に持つこと。また、その思いや計画。抱懐。「何等の意見をも―しておられないということは」〈鴎外・懇親会〉ふところ。「同じく父母の―を出て、浮沈を共にし」〈太平記・三〇〉

かい‐よう【懐×孕】クワイ‐🔗🔉

かい‐よう【懐×孕】クワイ‐ 子をはらむこと。懐妊。懐胎。「甚平妻―の由」〈鴎外・霞亭生涯の末一年〉

かい‐り【懐×裡】クワイ‐🔗🔉

かい‐り【懐×裡】クワイ‐ ふところのうち。胸のうち。心の中。

かい‐ろ【懐炉】クワイ‐🔗🔉

かい‐ろ【懐炉】クワイ‐ ふところなどに入れて暖をとる器具。金属製の小箱の中に火をつけた懐炉灰を入れて用いるものや、ベンジンを燃料とする白金懐炉がある。また、鉄粉などを混合しその化学反応による発熱を利用する使い捨てのものもある。《季 冬》「三十にして我老いし―かな/子規」

かいろ‐ばい【懐炉灰】クワイロばひ🔗🔉

かいろ‐ばい【懐炉灰】クワイロばひ 火をつけて、懐炉に用いる固形燃料。ふつう桐灰(きりばい)・麻殻灰・わら灰などに助燃剤を加えて紙袋に詰める。《季 冬》

かねなが‐しんのう【懐良親王】‐シンワウ🔗🔉

かねなが‐しんのう【懐良親王】‐シンワウ一三二九〜一三八三]後醍醐(ごだいご)天皇の皇子。名は「かねよし」とも。南朝の征西大将軍として、四国から九州に渡り、菊池氏らを集めて足利方に対抗。のち、今川了俊に攻められ、筑後(ちくご)に退いた。征西将軍宮。

な‐ず・く【△懐く】‐づく🔗🔉

な‐ず・く【懐く】‐づく [動カ五(四)]なつく

な‐ず・ける【△懐ける】‐づける🔗🔉

な‐ず・ける【懐ける】‐づける [動カ下一]なつける

なつかし・い【懐かしい】🔗🔉

なつかし・い【懐かしい】 [形]なつか・し[シク]《動詞「なつ(懐)く」の形容詞化》心がひかれて離れがたい。魅力的である。すぐそばに身を置きたい。「三蔵は少し葉蔭になっている他の(牡丹ノ)一輪を―・く見る」〈虚子・俳諧師〉「霞立つ長き春日をかざせれどいや―・しき梅の花かも」〈万・八四六〉好感がもてて近付きになりたい。親しくしたい。「目鼻立の好い男は、…、利いた風で―・くない」〈鴎外・雁〉かつて慣れ親しんだ人や事物を思い出して、昔にもどったようで楽しい。「三〇年振りに―・い顔ぶれがそろった」「遠い昔が―・く思い出される」引き寄せたいほどかわいい。いとおしい。「気配、姿、みめありさま、かうばしく―・しき事限りなし」〈宇治拾遺・六〉衣服などがなじんで着ごこちがよい。「―・しき程の直衣に」〈源・夕霧〉 [派生]なつかしがる[動五]なつかしげ[形動]なつかしさ[名]

なつかし・む【懐かしむ】🔗🔉

なつかし・む【懐かしむ】 [動マ五(四)]なつかしく思う。なつかしがる。「往時を―・む」

な‐つ・く【懐く】🔗🔉

な‐つ・く【懐く】 [動カ五(四)]《馴れ付く意。「なづく」とも》慣れ親しむ。慣れて付き従う。「人によく―・く鳥」「人見知りでなかなか―・かない」[動カ下二]「なつける」の文語形。

な‐つ・ける【懐ける】🔗🔉

な‐つ・ける【懐ける】 [動カ下一]なつ・く[カ下二]《「なづける」とも》なつくようにする。「犬ヲ―・ケル」〈和英語林集成〉「智深うして人を―・け、慮(おもんばかり)遠くして主を諫む」〈太平記・四〉

なつこ・い【懐こい】🔗🔉

なつこ・い【懐こい】 [形]人にすぐなれ親しみやすい。また、そのような性質である。人なつこい。なつっこい。「―・く話しかける」

なつっこ・い【懐っこい】🔗🔉

なつっこ・い【懐っこい】 [形]「なつこい」の音変化。「―・くほほえみかける」

なつ‐メロ【懐メロ】🔗🔉

なつ‐メロ【懐メロ】 《「懐かしのメロディー」の略》ひととき流行し、そのころのことが懐しく思い出されるような歌。

ふところ【懐】🔗🔉

ふところ【懐】 衣服を着たときの、胸のあたりの内側の部分。懐中。「受け取った金を―にしまう」前に出した両腕と胸とで囲まれる空間。「横綱の―に入り込む」周りを山などに囲まれた奥深い場所。「山の―を切り開く」外界から隔てられた安心できる場所。「親の―で不自由なく育つ」「大自然の―に抱かれる」物の内部。内幕。「敵の―に飛び込む」持っている金。所持金。「他人の―をあてにする」「―と相談する」胸の内の考え。胸中。「―を見透かす」

懐が暖か・い🔗🔉

懐が暖か・い 持ち合わせの金がたくさんある。「思わぬボーナスで―・い」

懐が寂し・い🔗🔉

懐が寂し・い懐が寒い」に同じ。「給料日前で―・い」

懐が寒・い🔗🔉

懐が寒・い 所持金が少ない。懐が寂しい。「借金を返したら―・くなった」

懐が深・い🔗🔉

懐が深・い 相撲で、腕と胸のつくる空間が大きく、相手になかなか回しを取らせない。心が広く、包容力がある。「―・い人物」

懐にする🔗🔉

懐にする 懐に入れて持つ。また、自分のものにする。「大金を―して出かける」

懐を暖・める🔗🔉

懐を暖・める懐を肥やす」に同じ。「立場を利用して―・める」

懐を痛・める🔗🔉

懐を痛・める 自分の金を使う。身銭を切る。「―・めてまで見ず知らずの他人に施しをする」

懐を肥や・す🔗🔉

懐を肥や・す 不当の利益を得る。私腹を肥やす。懐を暖める。「裏取引の口利きをして―・す」

ふところ‐がたな【懐刀】🔗🔉

ふところ‐がたな【懐刀】 懐中に所持する護身用の小さい刀。懐剣(かいけん)腹心の部下。「社長の―」

ふところ‐がみ【懐紙】🔗🔉

ふところ‐がみ【懐紙】 たたんで懐に入れておく紙。ちり紙にしたり、詩歌などを書いたりする。畳紙(たとうがみ)。かいし。

ふところ‐かんじょう【懐勘定】‐カンヂヤウ🔗🔉

ふところ‐かんじょう【懐勘定】‐カンヂヤウ 所持金や費用などを頭の中で勘定すること。胸算用。

ふところ‐ぐあい【懐具合】‐ぐあひ🔗🔉

ふところ‐ぐあい【懐具合】‐ぐあひ 所持金の額や金回りの状態。懐都合。「―がいい」

ふところ‐ご【懐子】🔗🔉

ふところ‐ご【懐子】 親の懐に抱かれる幼な子。大事に育てられた子。転じて、世間知らずの子。箱入り娘。「並の―とは違って、少しの苦しみや愁(つら)い位は驚きやしないから」〈風葉・深川女房〉

ふところ‐すずり【懐×硯】🔗🔉

ふところ‐すずり【懐×硯】 携帯できる小型の硯(すずり)。懐中(かいちゆう)硯。

ふところ‐そだち【懐育ち】🔗🔉

ふところ‐そだち【懐育ち】 親の手もとで大切に育てられること。「もともと気の小さい、―のお坊ちゃんなんだから」〈鏡花・婦系図〉

ふところ‐つごう【懐都合】‐ツガフ🔗🔉

ふところ‐つごう【懐都合】‐ツガフ懐具合(ふところぐあい)」に同じ。

ふところ‐で【懐手】🔗🔉

ふところ‐で【懐手】 [名]スル和服を着たとき、手を袖から出さずに懐に入れていること。《季 冬》「―こころ見られしごとほどく/汀女」自分では何もしないこと。拱手(きようしゆ)。「―したまま見過ごす」

ふところ‐てじょう【懐手錠】‐てヂヤウ🔗🔉

ふところ‐てじょう【懐手錠】‐てヂヤウ 江戸時代の刑罰の一。両手を懐に入れて縛り、縛り目に封印をした。

ふところ‐でっぽう【懐鉄砲】‐デツパウ🔗🔉

ふところ‐でっぽう【懐鉄砲】‐デツパウ ピストル。短筒(たんづつ)

ほほ【△懐】🔗🔉

ほほ【懐】 ふところ。懐中。「文を受け取り―に入れ」〈仮・竹斎・上〉

ゆかし・い【床しい・△懐しい】🔗🔉

ゆかし・い【床しい・懐しい】 [形]ゆか・し[シク]《動詞「行く」の形容詞化。心ひかれ、そこに行きたいと思う意。「床」「懐」は当て字》気品・情趣などがあり、どことなく心がひかれるようである。「―・い人柄」「古都の―・い風情」なつかしく感じられる。昔がしのばれるようすである。「古式―・い祭礼」好奇心がそそられる。見たい、聞きたい、知りたい、欲しいなどの気持ちを表す。「五人の中に、―・しき物を見せ給へらむに」〈竹取〉 [派生]ゆかしがる[動ラ五]ゆかしげ[形動]ゆかしさ[名]

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[音]カイ    エ [訓]おも‐う    おも‐い    ふところ    いだ‐く    なつ‐く    なつ‐かしい    なつ‐かしむ    なつ‐ける [部首]心 [総画数]16 [コード]区点    1891      JIS   327B      S‐JIS 89F9 [分類]常用漢字 [難読語] →かい‐よう【懐孕】かねなが‐しんのう【懐良親王】ひ‐かい【鄙懐・卑懐】

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