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【懐】 16画 部 [常用漢字] 区点=1891 16進=327B シフトJIS=89F9 【懷】旧字人名に使える旧字 19画 部 区点=5671 16進=5867 シフトJIS=9CE5 《常用音訓》カイ/なつ…かしい/なつ…かしむ/なつ…く/なつ…ける/ふところ 《音読み》 カイ(クワイ)/エ(〈hui〉 《訓読み》 なつかしむ/いだく/ふところにする(ふところにす)/ふところ/おもう(おもふ)/おもい(おもひ)/なつく/なつける(なつく)/なつかしい(なつかし)/なつかしみ 《名付け》 かぬ・かね・きたす・たか・ちか・つね・もち・やす 《意味》 {動}いだく。ふところにする(フトコロニス)。胸にかかえこむ。また、心の中におもいをいだく。「懐抱」「懐其宝而迷其邦=ソノ宝ヲ懐キテソノ邦ヲ迷ハス」〔→論語〕「常懐千歳憂=常ニ懐ク、千歳ノ憂ヒ」〔→古詩十九首{名}ふところ。物をだきこむ胸の前。また、ふところの中。「懐中」 {動}おもう(オモフ)。胸の中に大事にたたみこむ。心の中でたいせつにおもい慕う。「懐徳=徳ヲ懐フ」「懐佳人兮不能忘=佳人ヲ懐ヒテ忘ルアタハズ」〔漢武帝〕 {名}おもい(オモヒ)。心の中で、あたためた考え。胸のうち。「本懐」「騁懐=懐ヲ騁ス」「感君区区懐=君ノ区区タル懐ニ感ズ」〔古楽府〕 {動}なつく。なつける(ナツク)。ふところにだきこんでかわいがる。いたわって慕わせる。「少者懐之=少者ハコレヲ懐ク」〔→論語{名}兄弟のこと。▽同じ母のふところにだかれたことから。「懐弟」「懐兄」 〔国〕なつかしい(ナツカシ)。なつかしみ。慕わしい。胸にいだいて慕わしく思う感じ。 《解字》 会意兼形声。右側の字(音カイ)は「目からたれる涙+衣」の会意文字で、涙を衣で囲んで隠すさま。ふところに入れて囲む意を含む。懷はそれを音符とし、心を加えた字で、胸中やふところに入れて囲む、中に囲んでたいせつに暖める気持ちをあらわす。 《単語家族》 回(取り囲む)囲(かこむ)と同系。 《類義》 抱は、まるく包みこむこと。→思 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要書物 →主要人名

懐土 カイド🔗🔉

【懐土】 カイド・ドヲオモウ いつも身の安楽な置き所を考える。「君子懐徳、小人懐土=君子ハ徳ヲ懐ヒ、小人ハ土ヲ懐フ」〔→論語故郷をなつかしく思って慕う。〈類義語〉懐郷。「断懐土之情=懐土ノ情ヲ断ツ」〔→漢書

懐中 カイチュウ🔗🔉

【懐中】 カイチュウ ふところの中。物を入れるものとしてのふところ・ポケットのこと。ウチニイダクふところに入れて持っていること。ふところの中にしまってある金銭。

懐旧 カイキユウ🔗🔉

【懐旧】 カイキユウ 自分の生涯の過去のことをしのぶ。

懐玉 カイギョク🔗🔉

【懐玉】 カイギョク・ギョクヲイダク 玉をいだく。よい素質を持っていること。〔→老子

懐古 イニシエヲオモウ🔗🔉

【懐古】 カイコ・イニシエヲオモウ 歴史上のことをおもいおこすこと。「望白雲、懐古一何深=トシテ白雲ヲ望ミ、古ヲ懐フコト一ニ何ゾ深キ」〔→陶潜

懐石 カイセキ🔗🔉

【懐石】 カイセキ〔国〕茶席で出す簡単な料理。▽温石オンジャク(温めた石)を懐にだいて腹をあたためると同じくらいに、腹をあたためて一時空腹をしのぐ意から。

懐刑 カイケイ🔗🔉

【懐刑】 カイケイ・ケイヲオモウ いつも刑罰のことを考える。▽一説に、人民が世の中のおきてに従って安んじること。「君子懐刑=君子ハ刑ヲ懐フ」〔→論語

懐弐 カイジ🔗🔉

【懐弐】 カイジ・ジヲイダク ふたごころをいだく。むほんをおこそうとする考えを持つ。〔→後漢書

懐胎 カイタイ🔗🔉

【懐妊】 カイニン =懐姙。身ごもる。はらむ。妊娠。『懐胎カイタイ・懐孕カイヨウ』

懐附 カイフ🔗🔉

【懐附】 カイフ なついてその人の側につく。

懐服 カイフク🔗🔉

【懐服】 カイフク なついてつき従う。

懐宝 カイホウ🔗🔉

【懐宝】 カイホウ・タカラヲイダク 宝をいだき持つ。才能があるのに、用いられないことのたとえ。「懐其宝而迷其邦=ソノ宝ヲ懐キテソノ邦ヲ迷ハス」〔→論語

懐抱 カイホウ🔗🔉

【懐抱】 カイホウ ふところにいだく。親が子を愛し育てること。心におもう事がら。「或取諸懐抱、晤言一室之内=或イハ諸ヲ懐抱ニ取リテ、一室ノ内ニ晤言ス」〔→王羲之

懐思 カイシ🔗🔉

【懐思】 カイシ なつかしくおもう。おもい慕う。「又心懐思、欲東帰=マタ、心ニ懐思シテ、東ニ帰ラント欲ス」〔→史記

懐柔 カイジュウ🔗🔉

【懐柔】 カイジュウ なつかせる。うまく手なずけて従わせる。

懐春 カイシュン🔗🔉

【懐春】 カイシュン・ハルヲオモウ 恋心をいだく。女子が結婚したいとおもうこと。〔→詩経

懐恵 カイケイ🔗🔉

【懐恵】 カイケイ・ケイヲオモウ 利益を得たいとおもう。▽一説に、他から恩恵を受けてそれになつくこと。「小人懐恵=小人ハ恵ヲ懐フ」〔→論語

懐郷 カイキョウ🔗🔉

【懐郷】 カイキョウ(クイキャウ)・キョウヲオモウふるさとをなつかしく思う。

懐羞 カイシュウ🔗🔉

【懐羞】 カイシュウ はじらいの心をいだく。

懐想 カイソウ🔗🔉

【懐想】 カイソウ なつかしくおもう。

懐疑 ウタガイヲイダク🔗🔉

【懐疑】 カイギ・ウタガイヲイダク 疑いを持つ。疑わしいとおもう。

懐徳 カイトク🔗🔉

【懐徳】 カイトク・トクヲオモウ 徳を慕う。いつも徳を考えている。〔→論語

懐撫 カイブ🔗🔉

【懐撫】 カイブ 人をなつけて安心させる。〔→後漢書

懐緬 カイメン🔗🔉

【懐緬】 カイメン はるかに遠いものや、昔のことをおもう。

懐風藻 カイフウソウ🔗🔉

【懐風藻】 カイフウソウ〔日〕〈書物〉現存する日本最古の漢詩集。撰者は淡海三船オウミノミフネ・石上宅嗣イソノカミノヤカツグ・葛井広成フジイノヒロナリなどの諸説があるが、未詳。751年成立。漢詩一二〇首(現行本は数首を欠く)を、作者別に集め年代順に配列している。作者は、文武天皇・大友皇子・大津皇子・藤原宇合フジワラノウマカイ・石上乙麻呂・葛井広成など六四人。大部分が上流階級の知識人。中国の儒教思想・老荘思想の影響を受けた発想によって、遊宴・応詔をうたった五言詩が大半で、類型的なものが多い。書名は、「先賢の遺風を懐オモう」の意から名づけられた。

懐王 カイオウ🔗🔉

【懐王】 カイオウ(楚)〈人名〉戦国時代、楚ソの王。在位前328〜前298。威王の子。名は熊槐ユウカイ、懐は諡オクリナ。屈原の忠告をきかず秦シンの計略にのって斉セイとの同盟をやめ、斉が滅ぼされてから、秦王に会いにゆき殺された。→「巫山之夢フザンノユメ」

懐王 カイオウ🔗🔉

【懐王】 カイオウ(秦)〈人名〉?〜前206?戦国時代の楚ソの懐王槐カイの孫で、項梁コウリョウにかつがれて楚の王になった。名は心。項羽が天下をとると義帝とされたが、すぐ暗殺された。

懐玉其罪 タマヲイダイテソレツミアリ🔗🔉

【懐玉其罪】 タマヲイダイテソレツミアリ〈故事〉→「懐璧其罪タマヲイダイテソレツミアリ」

懐璧其罪 タマヲイダイテソレツミアリ🔗🔉

【懐璧其罪】 タマヲイダイテソレツミアリ〈故事〉貴重なたまを持っているために、わざわいをうけ、罰せられる結果になる。身分不相応な物を持っているとかえって災いを招くこと。〔→左伝

懐荒 コウヲナツク🔗🔉

【懐荒】 コウヲナツク 遠方の未開の地の人々をてなずけ従わせる。

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