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さ・す【差す・△注す・△点す】🔗🔉

さ・す【差す・注す・点す】 [動サ五(四)]酒をすすめる。「杯を―・す」ごく少量の液体をある部分にそそぎ入れる。「目薬を―・す」「ギヤに油を―・す」液体をほかの液体や容器の中へ少し、または少しずつ加え入れる。「花瓶に水を―・す」「吹きこぼれないように冷水を―・す」補い加える。つぎ足す。「炭を―・して火気を強める」ある部分に色をつける。「紅(べに)を―・す」しるしや訓点などをつける。「朱点を―・す」火をともす。「まづ紙燭(しそく)―・して来(こ)」〈竹取〉 [可能]させる

しめ【注=連・△標・七=五=三】🔗🔉

しめ【注連・標・七三】 《動詞「し(占)める」の連用形から》「注連縄(しめなわ)」の略。領有の場所であることを示したり、出入りを禁止したりするための標識。くいを打ったり縄を張ったりする。「大伴の遠つ神祖(かむおや)の奥つ城はしるく―立て人の知るべく」〈万・四〇九六〉

しめ‐かざり【注=連飾り・△標飾り・七=五=三飾り】🔗🔉

しめ‐かざり【注連飾り・標飾り・七三飾り】 正月などに、社殿や玄関にしめ縄を張って飾ること。また、その飾り。《季 新年》「女手に―打つ音きこゆ/草城」

しめ‐なわ【注=連縄・△標縄・七=五=三縄】‐なは🔗🔉

しめ‐なわ【注連縄・標縄・七三縄】‐なは  神を祭る神聖な場所を他の場所と区別するために張る縄。また、新年の祝いなどのために家の入り口に張って悪気が家内に入らないようにしたもの。左捻(よ)りのわらに適当な間隔を置いて紙四手(かみしで)などを下げる。しめ。しりくめなわ。→四手(しで)

しめ‐はずし【注=連外し】‐はづし🔗🔉

しめ‐はずし【注連外し】‐はづし 正月のしめ飾りを取り外すこと。四日・七日・一四日など、地方によって日は異なる。

しめ‐もらい【注=連×貰い】‐もらひ🔗🔉

しめ‐もらい【注×貰い】‐もらひ 小正月の左義長(さぎちよう)で焼くために、他の家で外した門松やしめ飾りなどを子供が貰い集めること。《季 新年》「色里や朝寝の門の―/松浜」

しりくべ‐なわ【注=連縄】‐なは🔗🔉

しりくべ‐なわ【注連縄】‐なはしりくめなわ」に同じ。「小家(こへ)の門の―」〈土佐〉

しりくめ‐なわ【注=連縄・×尻久△米縄】‐なは🔗🔉

しりくめ‐なわ【注連縄・×尻久米縄】‐なは 《端を編んだまま、切らないでおく縄の意》上代、神聖な場所を区切るしるしとして引き渡す縄。のち、神前に引き、また、新年の飾りとする。しめなわ。しりくべなわ。「―をその御後方(しりへ)に引き渡して」〈記・上〉

そそぎ【注ぎ】🔗🔉

そそぎ【注ぎ】 《古くは「そそき」》水などが飛び散ってかかること。「くだら川かはせをはやみあかごまのあしの―に濡れにけるかな」〈古今六帖・三〉

そそぎ‐こ・む【注ぎ込む】🔗🔉

そそぎ‐こ・む【注ぎ込む】 [動マ五(四)]流し入れる。「石膏を型に―・む」あることに熱中し、心を傾ける。「新製品の開発に全力を―・む」

そそ・ぐ【注ぐ・×灌ぐ】🔗🔉

そそ・ぐ【注ぐ・×灌ぐ】 [動ガ五(四)]《室町時代ごろまで「そそく」》流れ入る。流れ込む。「淀川は大阪湾に―・ぐ」雨や雪などがとぎれなく降りかかる。「雨が―・ぐ」「降り―・ぐ」流し入れる。また、容器に水などをつぐ。「田に水を―・ぐ」「茶碗に酒を―・ぐ」涙を流す。「熱い涙を―・ぐ」水などを上からかける。ふりかける。「盆栽に水を―・ぐ」もっぱら、その方へ向ける。一つことに集中する。「心血を―・ぐ」「視線を―・ぐ」「全力を―・ぐ」 [可能]そそげる [下接句]油を注ぐ・意を注ぐ・心血を注ぐ・火に油を注ぐ・満面朱を濺(そそ)ぐ・目を注ぐ

ちゅう【注・×註】🔗🔉

ちゅう【注・×註】 本文の意味を詳しく説明したり補足したりするために、本文の間に書き込んだり、別の箇所に記したりする文句。その位置によって頭注・割り注・脚注などという。「―を付す」「―を加える」「訳者―」

ちゅう‐い【注意】🔗🔉

ちゅう‐い【注意】 [名]スル気をつけること。気をくばること。「よく―して観察する」「日々健康に―する」悪いことが起こらないように警戒すること。用心すること。「交通事故に―する」気をつけるように傍らから言うこと。忠告。「過ちを―する」ある一つの対象を選択し、認知・明瞭化しようと意識を集中する心的活動。同時に、その他のものは抑制・排斥される。 [類語]留意・配意・配慮・心配り・目配り・気配り/用心・警戒・戒心・自戒/忠言・忠告・勧告・警告・諫言(かんげん)・意見・戒(いまし)め・心添え(―する)戒める・諫(いさ)める・窘(たしな)める・咎(とが)める

注意を引・く🔗🔉

注意を引・く 人々の注意を引きつける。特に目につく。「派手な服装が―・く」

ちゅうい‐ぎむ【注意義務】🔗🔉

ちゅうい‐ぎむ【注意義務】 ある行為をするにあたって要求される一定の注意を払うべき法的義務。他人のための善良な管理者としての注意と、自己のためにする注意とに分かれる。違反すると、民法上、損害賠償の責任などを生じることもあり、刑法上は過失犯の成立要件となる。

ちゅうい‐じんぶつ【注意人物】🔗🔉

ちゅうい‐じんぶつ【注意人物】 警察などから不良または危険とみなされ、思想・行動を常に見守られている人物。「―としてマークされる」

ちゅうい‐ほう【注意報】🔗🔉

ちゅうい‐ほう【注意報】 風雨・乾燥・なだれ・津波・高潮(たかしお)などにより被害が出るおそれがあることを注意する予報。気象管署が出す。

ちゅうい‐りょく【注意力】🔗🔉

ちゅうい‐りょく【注意力】 ある一つの事柄に気持ちを集中させる能力。

ちゅういん‐ふごう【注音符号】‐フガウ🔗🔉

ちゅういん‐ふごう【注音符号】‐フガウ ちゅうおんふごう(注音符号)

ちゅうおん‐ふごう【注音符号】‐フガウ🔗🔉

ちゅうおん‐ふごう【注音符号】‐フガウ 中国で漢字の発音を示すために用いられる記号。一九一八年、北京官話の発音に基づいて制定。声符(子音)二一、韻符(母音)一六からなる。注音字母。

ちゅう‐かい【注解・×註解】🔗🔉

ちゅう‐かい【注解・×註解】 [名]スル本文に注を加えて、その意味を説明すること。また、その説明。注釈。「難解な語句を―する」

ちゅう‐き【注記・×註記】🔗🔉

ちゅう‐き【注記・×註記】 [名]スル本文の意味を理解させるために注を書き加えること。また、その注。「欄外に―する」物事を記録すること。また、その記録。ちゅうぎ(注記)

ちゅう‐ぎ【注△記・×註△記】🔗🔉

ちゅう‐ぎ【注記・×記】 寺院で論議の際、題を読み上げ、また論議を記録する役僧。

ちゅう‐きゃく【注脚・×註脚】🔗🔉

ちゅう‐きゃく【注脚・×註脚】 本文の間に、二行に書いて挿入された注。

ちゅう‐こう【注口】🔗🔉

ちゅう‐こう【注口】(かめ)などの内部の液体を器(うつわ)に注(つ)ぐための口。

ちゅうこう‐どき【注口土器】🔗🔉

ちゅうこう‐どき【注口土器】 液体を注ぐための管状の口をもった土器。日本では、縄文後期以降に多くみられる。

ちゅう‐し【注視】🔗🔉

ちゅう‐し【注視】 [名]スル注意深くじっと見ること。「事の成り行きを―する」「全員の―を浴びる」

ちゅう‐しゃ【注射】🔗🔉

ちゅう‐しゃ【注射】 [名]スル注射器を使って薬液などを体内に注入すること。注入する部位によって皮下注射・筋肉注射・静脈注射などという。「抗生物質を―する」「静脈―」水をそそぎかけること。転じて、じっと目をそそぐこと。「坐上の眼(まなこ)は盡(ことごと)く川岸の身上に―せり」〈鉄腸・花間鶯〉

ちゅうしゃ‐き【注射器】🔗🔉

ちゅうしゃ‐き【注射器】 薬液を体内に注入するための器具。薬液を入れる注射筒と押し込むピストンからなる容器に注射針を取り付けたもの。採血などにも用いられる。

ちゅう‐しゃく【注釈・×註釈】🔗🔉

ちゅう‐しゃく【注釈・×註釈】 [名]スル語句の意味や用法を解説したり、補足的な説明を加えたりすること。また、その説明。「専門用語を―する」「―書」

ちゅう‐しん【注進】🔗🔉

ちゅう‐しん【注進】 [名]スル《「注」は、しるす意》事件を書き記して上申すること。転じて、事件を急いで目上の人に報告すること。「御―に及ぶ」「事の始終を上司に―する」

ちゅうしん‐じょう【注進状】‐ジャウ🔗🔉

ちゅうしん‐じょう【注進状】‐ジャウ 中世の上申文書の一。荘園の代官が現地の状況や年貢の収支を本所に報告するときなどに用いた。注文。

ちゅう‐すい【注水】🔗🔉

ちゅう‐すい【注水】 [名]スル水をそそぎ入れること。また、水をそそぎかけること。「ホースで水槽に―する」

ちゅう・する【注する・×註する】🔗🔉

ちゅう・する【注する・×註する】 [動サ変]ちゅう・す[サ変]本文中の語句を取り出して注釈をほどこす。「漢文を―・する」説明を書きつける。また、記す。「エルンスト、ワイゲルトと漆もて書き、下に仕立物師と―・したり」〈鴎外・舞姫〉

ちゅう‐せん【注染】🔗🔉

ちゅう‐せん【注染】 型紙を用いて防染糊(のり)をつけた布を重ね、染料を注いで下から吸い取って染める技法。手ぬぐいや浴衣などを染めるのに使われる。

ちゅう‐そ【注×疏・×註×疏】🔗🔉

ちゅう‐そ【注×疏・××疏】 経書を解釈した注と、それをさらに解釈した疏。また、経書などの本文の字句に詳しく説明を加えたもの。「十三経―」

ちゅう‐ちょう【注腸】‐チヤウ🔗🔉

ちゅう‐ちょう【注腸】‐チヤウ 薬液・滋養液・造影剤などを肛門から腸内に注入すること。

ちゅう‐にゅう【注入】‐ニフ🔗🔉

ちゅう‐にゅう【注入】‐ニフ [名]スル液体などをそそぎ入れること。つぎこむこと。「ライターにガスを―する」多くのものを一か所に集中的に送り込むこと。「全精力を―する」知識などを詰め込むこと。

ちゅうにゅう‐きょういく【注入教育】チユウニフケウイク🔗🔉

ちゅうにゅう‐きょういく【注入教育】チユウニフケウイク 知識・技術を一方的に教え込み、記憶させることを主な目的とする教育。詰め込み教育。→開発教授

ちゅう‐もく【注目】🔗🔉

ちゅう‐もく【注目】 [名]スル注意して見つめること。「目の前の舞台を―する」関心をもって見守ること。「―に値する意見」「―される作品」旧軍隊などで、姿勢を正し相手に目をそそいで敬意を表すこと。また、それを命じる語。

ちゅうもく‐の‐まと【注目の的】🔗🔉

ちゅうもく‐の‐まと【注目の的】 多くの人が関心をもって見守る対象の事柄・出来事・人。「彼の去就は今や―だ」

ちゅう‐もん【注文・×註文】🔗🔉

ちゅう‐もん【注文・×註文】 [名]スル種類・寸法・数量・価格などを示して、その物品の製造や配達・購入などを依頼すること。また、その依頼。「酒の―をとる」「新刊書を―する」人に依頼したり、自分が希望したりするときにつける条件。「原作者の―にこたえた演出」注進状」に同じ。文書。かきつけ。「各々聞き書きの―に子細(しさい)を載せられたり」〈盛衰記・二七〉 [類語]発注・用命・予約・申し込み・オーダー/要望・希望・要求・リクエスト

注文を付・ける🔗🔉

注文を付・ける 自分の希望や条件を相手に言う。「材料にいちいち細かく―・ける」相撲で、有利な体勢に持ち込むために工夫した技を打つ。「立ち合いに―・ける」

ちゅうもん‐きき【注文聞き】🔗🔉

ちゅうもん‐きき【注文聞き】注文取り」に同じ。

ちゅうもん‐しょ【注文書】🔗🔉

ちゅうもん‐しょ【注文書】 注文の条件を書き記した書類。注文状。

ちゅうもん‐ずもう【注文相‐撲】‐ずまふ🔗🔉

ちゅうもん‐ずもう【注文相撲】‐ずまふ 有利な体勢にもち込むために、なりゆきではなく特に策を用いた相撲。

ちゅうもん‐せいさん【注文生産】🔗🔉

ちゅうもん‐せいさん【注文生産】 顧客の注文に応じて、その後に生産すること。

ちゅうもん‐ちょう【注文帳】‐チヤウ🔗🔉

ちゅうもん‐ちょう【注文帳】‐チヤウ 注文先の氏名・住所・注文品目・数量などの必要事項を記載した帳面。

ちゅうもん‐とり【注文取り】🔗🔉

ちゅうもん‐とり【注文取り】 得意先などを回り、注文を受けること。また、その人。御用聞き。注文聞き。

ちゅうもん‐ながれ【注文流れ】🔗🔉

ちゅうもん‐ながれ【注文流れ】 客の注文によって製作・仕入れなどをした品物が、注文主に引き取られないままになること。また、その品物。

ちゅう‐ゆ【注油】🔗🔉

ちゅう‐ゆ【注油】 [名]スル機械・道具などに油をさすこと。「自転車のギアに―する」

ちゅう‐れん【注連】🔗🔉

ちゅう‐れん【注連】 しめ飾り。しめなわ。しめ。

つぎ‐くち【△注ぎ口】🔗🔉

つぎ‐くち【注ぎ口】 液体を他に移すために、容器などにつけた口。

つぎ‐こ・む【△注ぎ込む】🔗🔉

つぎ‐こ・む【注ぎ込む】 [動マ五(四)]液体を器の中へつぎ入れる。そそぎこむ。「タンクに水を―・む」ある物事や人などに多くの金や物を出す。「兵力を―・む」精力・精神をそのことにもっぱらかたむける。「今の仕事に全精力を―・む」

つぎ‐た・す【△注ぎ足す】🔗🔉

つぎ‐た・す【注ぎ足す】 [動サ五(四)]水などの足りない分をそそいで加える。「ビールを―・す」

つ・ぐ【△注ぐ】🔗🔉

つ・ぐ【注ぐ】 [動ガ五(四)]《「継ぐ」と同語源》容器に物を満たす。特に、液体を容器にそそぎ入れる。「御飯を―・ぐ」「お茶を―・ぐ」 [可能]つげる

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[音]チュウ    シュ [訓]そそ‐ぐ    つ‐ぐ [部首]水 [総画数]8 [コード]区点    3577      JIS   436D      S‐JIS 928D [分類]常用漢字 [難読語] →しめ【注連・標・七五三】しりくべ‐なわ【注連縄】しりくめ‐なわ【注連縄・尻久米縄】

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