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さし‐ぐすり【差し薬・注し薬】🔗🔉

さし‐ぐすり差し薬・注し薬】 ①目にさしてつかう薬。また、堕胎薬。〈日葡辞書〉 ②皮下注射に用いる薬。

さ・す【注す・点す】🔗🔉

さ・す注す・点す】 〔他五〕 (「刺す」の転義)ある物に他の物を加え入れる。 ➊《注》 ①加え入れる。万葉集12「紫は灰―・すものそ」 ②液体などをそそぎこむ。日葡辞書「アブラヲサス」。「水を―・す」「目薬を―・す」 ➋《点》 ①火をともす。点火する。万葉集17「婦負めい河の早き瀬ごとにかがり―・し」。「行灯に灯を―・す」「灸を―・す」 ②いろどりをする。色をつける。女鏡「ふか爪好み給ふべからず。べにいかにもうすく―・し給ふべし」。日葡辞書「クチベニヲサス」 ③しるしをつける。特に、訓点などをつける。「朱点を―・す」 ◇➊・➋いずれも、「差す」とも書く。

しめ【標・注連】🔗🔉

しめ標・注連】 (占ムの連用形から) ①土地の領有を示し、または場所を限るために、木を立てたり縄を張ったりして標しるしとするもの。しるし。標識。万葉集18「大伴の遠つ神祖かむおやのおくつきはしるく―立て人の知るべく」 ②(→)「しめなわ」に同じ。

しめ‐あげ【注連上げ】🔗🔉

しめ‐あげ注連上げ】 ①(伊豆の御蔵島で)正月5日にすべての注連をはずして14日に海に流すこと。としおろし。 ②(島根県で)産後30日ごろの産の忌明け。注連を屋根にあげる。

しめ‐かざり【注連飾・七五三飾】🔗🔉

しめ‐かざり注連飾・七五三飾】 正月などに、門や神棚にしめなわを張って飾ること。また、その飾ったもの。〈[季]新年〉

しめ‐なわ【標縄・注連縄・七五三縄】‥ナハ🔗🔉

しめ‐なわ標縄・注連縄・七五三縄‥ナハ (シメは占めるの意)神前または神事の場に不浄なものの侵入を禁ずる印として張る縄。一般には、新年に門戸に、また、神棚に張る。左捻りを定式とし、三筋・五筋・七筋と、順次に藁の茎を捻り放して垂れ、その間々に紙垂かみしでを下げる。輪じめ(輪飾り)は、これを結んだ形である。しめ。章断しとだち。 注連縄 標縄 撮影:関戸 勇

しめ‐はずし【注連外し】‥ハヅシ🔗🔉

しめ‐はずし注連外し‥ハヅシ 正月のしめ飾りを外すこと。

しめ‐もらい【標貰い・注連貰い・七五三貰い】‥モラヒ🔗🔉

しめ‐もらい標貰い・注連貰い・七五三貰い‥モラヒ 取り払った門松やしめ飾りを子供が貰い集めて、正月15日に左義長さぎちょうで焼くこと。〈[季]新年〉

しりくべ‐なわ【注連】‥ナハ🔗🔉

しりくべ‐なわ注連‥ナハ (→)「しりくめなわ」に同じ。土佐日記「小家のかどの―のなよしのかしら」

しりくめ‐なわ【尻久米縄・注連】‥ナハ🔗🔉

しりくめ‐なわ尻久米縄・注連‥ナハしりを切りそろえず、組みっぱなしにした縄。「しめなわ」の古語。古事記「布刀玉の命―をその御後方みしりえにひきわたして」

そそぎ【注ぎ】🔗🔉

そそぎ注ぎ】 (室町時代まではソソキ)そそぐこと。水などが飛び散ってかかること。とばしり。古今和歌集六帖3「赤駒の足の―に濡れにけるかな」

そそぎ‐こ・む【注ぎ込む】🔗🔉

そそぎ‐こ・む注ぎ込む】 〔他五〕 ①流し入れる。流し込む。「ポットに水を―・む」 ②心や力を目標に集中する。「情熱を―・む」「心血を―・む」

そそ・ぐ【注ぐ・灌ぐ】🔗🔉

そそ・ぐ注ぐ・灌ぐ】 (室町時代まではソソク) [一]〔自五〕 ①水が激しく流れる。応神紀「長瀾たかきなみ―・き湲ながる」 ②雨または雪が降る。降りかかる。源氏物語蓬生「日頃ふりつる名残の雨いま少し―・きてをかしき程に」。太平記17「風交かざまじりに降る山路の雪、甲冑に―・き」 ③涙がしきりに落ちる。新古今和歌集「声はして雲路にむせぶほととぎす涙や―・く宵のむらさめ」 ④流れ入る。流れ込む。「太平洋に―・ぐ川」 ⑤風が吹き入る。玉葉集「さらでだに身にしむ秋の夕暮に松を払ひて風―・くなり」 [二]〔他五〕 ①まきちらす。流しかける。万葉集5「いとのきて痛き疵にはから塩を―・くちふが如く」。義経記5「足は皆踏み損じ、流るる血は紅を―・くが如し」。「植木に水を―・ぐ」 ②液体をつぎこむ。くみ移す。流れ入らせる。「桶に水を―・ぐ」 ③涙をおとす。涙を流す。源氏物語須磨「酔の悲しみの涙―・く春の盃のうち」 ④もっぱらその方へ向ける。集中する。「力を―・ぐ」「愛情を―・ぐ」

ちゅう【注】🔗🔉

ちゅう】 (「註」とも書く) ①書きしるすこと。 ②本文の間に書き入れて、その意義を説明すること。そのような説明。「―を付ける」

ちゅう‐い【注意】🔗🔉

ちゅう‐い注意】 ①気をつけること。気をくばること。留意。「―して見る」「細心の―を払う」 ②危険などにあわないように用心すること。警戒。「足もとに―する」「子供の飛び出し―」 ③相手に向かって、気をつけるように言うこと。「先生から―される」 ④〔心〕心の働きを高めるため、特定の対象に選択的・持続的に意識を集中させる状態。 ⇒ちゅうい‐ぎむ【注意義務】 ⇒ちゅういけっかん‐たどうせい‐しょうがい【注意欠陥多動性障害】 ⇒ちゅうい‐じんぶつ【注意人物】 ⇒ちゅうい‐ほう【注意報】 ⇒ちゅうい‐りょく【注意力】 ⇒注意を引く

ちゅうい‐ぎむ【注意義務】🔗🔉

ちゅうい‐ぎむ注意義務】 〔法〕他人の生命・身体・財産などを損なわないよう注意を払う(必要な予防措置を講ずる)べき法律上の義務。 ⇒ちゅう‐い【注意】

ちゅういけっかん‐たどうせい‐しょうがい【注意欠陥多動性障害】‥シヤウ‥🔗🔉

ちゅういけっかん‐たどうせい‐しょうがい注意欠陥多動性障害‥シヤウ‥ (→)ADHDに同じ。 ⇒ちゅう‐い【注意】

ちゅうい‐じんぶつ【注意人物】🔗🔉

ちゅうい‐じんぶつ注意人物】 警察などから常にその行動を注目されている、不良または危険な人物。 ⇒ちゅう‐い【注意】

ちゅうい‐ほう【注意報】🔗🔉

ちゅうい‐ほう注意報】 災害が起こる恐れがある場合に気象庁が行う通報。気象注意報(強風・大雨等)・地面現象注意報・波浪注意報・浸水注意報・洪水注意報があり、また現象の有無程度について一般の注意を喚起する津波注意報・高潮注意報がある。 ⇒ちゅう‐い【注意】

ちゅうい‐りょく【注意力】🔗🔉

ちゅうい‐りょく注意力】 あることに心を集中し続ける能力。「―が足りない」 ⇒ちゅう‐い【注意】 ○注意を引くちゅういをひく 人の目にとまる。関心をひきつける。「新しいデザインが人々の―」 ⇒ちゅう‐い【注意】

○注意を引くちゅういをひく🔗🔉

○注意を引くちゅういをひく 人の目にとまる。関心をひきつける。「新しいデザインが人々の―」 ⇒ちゅう‐い【注意】 ちゅう‐いん中院‥ヰン ①一時に3人の院(上皇・法皇)のある時、第2の院をいう語。 ②斎宮寮の頭以下の役人の詰所。 ちゅう‐いん中陰】 〔仏〕(→)中有ちゅううに同じ。 チューイン‐ガムchewing-gum】 口中で噛みつづけて味わう菓子。中南米産サポジラの樹液からとるチクルあるいは合成樹脂をベースに甘味料・香料をまぜて製する。ガム。 ちゅういん‐ふごう注音符号‥ガウ ⇒ちゅうおんふごう ちゅう‐う中有】 〔仏〕四有の一つ。衆生が死んで次の生を受けるまでの間。期間は一念の間から7日あるいは不定ともいうが、日本では49日。この間、7日ごとに法事を行う。中陰。→四十九日しじゅうくにち ちゅううき中右記⇒ちゅうゆうき ちゅう‐うけ中浮け】 上端がやや狭く開いた扇。 ちゅう‐えい中衛‥ヱイ 9人制のバレーボールで、前衛と後衛との中間に位置し、攻守両面を受け持つ競技者。 ちゅう‐えい虫癭】 (gall)植物体に昆虫が産卵・寄生したため異常発育をした部分。アブラムシ・ハチ類・双翅類などの昆虫によって生じる。付子ふし・没食子もっしょくしはその一種。虫こぶ。ゴール。 虫癭(1) 撮影:関戸 勇 虫癭(2) 撮影:関戸 勇 ちゅう‐えい胄裔チウ‥ ①ちすじ。後裔。 ②正系の子孫。 ちゅう‐えつ中越‥ヱツ 新潟県中部を指していう語。 ちゅうえつ‐せんそう中越戦争‥ヱツ‥サウ 1979年2月、中国とベトナムが国境一帯で約2週間戦った戦争。前年のベトナムによるカンボジア侵攻を懲罰するとして、中国がベトナム領内に侵攻したことによる。 ちゅう‐えふ中衛府‥ヱ‥ 奈良時代、天皇の警固にあたった令外りょうげの官。728年(神亀5)設置。中衛舎人300人を管轄。807年(大同2)右近衛府と改称。 ちゅう‐おう中央‥アウ ①まんなか。 ②物事の中心となる枢要な位置。また、その位置にあるもの。地方に対して、首都。「―政界に進出する」 ③香炉をのせる台。〈日葡辞書〉 ⇒ちゅうおう‐アジア【中央アジア】 ⇒ちゅうおう‐アフリカ‐きょうわこく【中央アフリカ共和国】 ⇒ちゅうおう‐アメリカ【中央アメリカ】 ⇒ちゅうおう‐アルプス【中央アルプス】 ⇒ちゅうおう‐いいんかい【中央委員会】 ⇒ちゅうおう‐おろしうりしじょう【中央卸売市場】 ⇒ちゅうおう‐かいれい【中央海嶺】 ⇒ちゅうおう‐かこうきゅう【中央火口丘】 ⇒ちゅうおう‐かんせい【中央官制】 ⇒ちゅうおう‐かんちょう【中央官庁】 ⇒ちゅうおう‐きかん【中央機関】 ⇒ちゅうおう‐きしょうだい【中央気象台】 ⇒ちゅうおう‐きょういく‐しんぎかい【中央教育審議会】 ⇒ちゅうおう‐ぎょうせい‐かんちょう【中央行政官庁】 ⇒ちゅうおう‐ぎんこう【中央銀行】 ⇒ちゅうおう‐けいば【中央競馬】 ⇒ちゅうおう‐こうせいほご‐しんさかい【中央更生保護審査会】 ⇒ちゅうおう‐こうぞうせん【中央構造線】 ⇒ちゅうおう‐じどうしゃどう【中央自動車道】 ⇒ちゅうおう‐しゃかいほけん‐いりょう‐きょうぎかい【中央社会保険医療協議会】 ⇒ちゅうおう‐しゅうけん【中央集権】 ⇒ちゅうおう‐しょうちょう【中央省庁】 ⇒ちゅうおうしょうちょうとう‐かいかく‐きほん‐ほう【中央省庁等改革基本法】 ⇒ちゅうおう‐しょりそうち【中央処理装置】 ⇒ちゅうおう‐せいふ【中央政府】 ⇒ちゅうおう‐せん【中央線】 ⇒ちゅうおう‐ち【中央値】 ⇒ちゅうおう‐ぶんりたい【中央分離帯】 ⇒ちゅうおう‐ぼうさい‐かいぎ【中央防災会議】 ⇒ちゅうおう‐ほんせん【中央本線】 ⇒ちゅうおう‐ろうどう‐いいんかい【中央労働委員会】 ちゅうおう中央‥アウ ①東京都23区の一つ。旧日本橋・京橋の両区を統合。銀行・大会社など日本経済の中枢機関が集中し、繁華街銀座がある。 ②山梨県中南部の市。甲府盆地の中央に位置する。トマト・ナス・トウモロコシなどの栽培が盛ん。人口3万2千。 ちゅう‐おう中欧】 ヨーロッパの中央部。ドイツ・スイス・オーストリアなどの諸国を含む。旧東欧諸国の体制転換後、チェコ・スロヴァキア・ハンガリーなども含めたこの呼称が復活した。 ちゅう‐おう紂王チウワウ (→)ちゅうに同じ。 ちゅうおう‐アジア中央アジア‥アウ‥ (Central Asia)アジア中央部、中国のタリム盆地からカスピ海に至る内陸乾燥地域。狭義には旧ソ連側の西トルキスタンを指し、カザフスタン・キルギス・タジキスタン・ウズベキスタン・トルクメニスタンの五つの共和国がある。イスラム教徒が多い。面積約400万平方キロメートル。(地名別項) ⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐アフリカ‐きょうわこく中央アフリカ共和国‥アウ‥ (République Centrafricaine フランス)アフリカ中部の共和国。内陸の高原に位置する。旧フランス植民地。1960年独立。面積62万平方キロメートル。人口315万1千(2003)。首都バンギ。→アフリカ(図)⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐アメリカ中央アメリカ‥アウ‥ (Central America)南北両アメリカ間の地峡部。グアテマラ・ベリーズ・エル‐サルバドル・ホンジュラス・ニカラグア・コスタリカ・パナマから成る地域。中米。 中央アメリカ・西インド諸島の国々 ⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐アルプス中央アルプス‥アウ‥ 木曾山脈の別称。→日本アルプス⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐いいんかい中央委員会‥アウヰヰンクワイ 労働組合・政党などで、最高の決議機関である大会に代わる決議機関。大会選出の中央委員で構成。 ⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐おろしうりしじょう中央卸売市場‥アウ‥ヂヤウ 地方公共団体が、生鮮食料品等の円滑な流通を図るため、卸売市場法に基づき、農林水産大臣の指定する都市およびその隣接地に開設する市場。 ⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐かいれい中央海嶺‥アウ‥ 通常、大洋の中央部にあり、周囲の深海底より高くそびえて水深2000〜3000メートルの長く続く海底山脈。地震・火山などの活動があり、海嶺の中央部に割れ目として生じた中軸谷が見られることが多い。拡がるプレート境界の海底部分。大西洋中央海嶺など。大洋中央海嶺。→トランスフォーム断層(図)⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐かこうきゅう中央火口丘‥アウクワ‥キウ 旧火山の火口内またはカルデラ内に新たに小さい噴火が起こって生じた小火山。 ⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐かんせい中央官制‥アウクワン‥ 中央官庁の設置・組織・権能などに関する、勅令による規定。内閣官制・各省官制などの総称。今は法律で定められ、国家行政組織法・各省等設置法などがこれに当たる。 ⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐かんちょう中央官庁‥アウクワンチヤウ その権限が全国に及ぶ官庁。内閣・内閣総理大臣・各省大臣・公正取引委員会の類。中央行政官庁。↔地方官庁。 ⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐きかん中央機関‥アウ‥クワン ①組織の中心たる機関。 ②中央行政を行う機関の総称。中央行政官庁の類。 ⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐きしょうだい中央気象台‥アウ‥シヤウ‥ 気象庁の前身に当たる官庁。1875年(明治8)東京気象台として創立、87年中央気象台と改称。→気象庁⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐きょういく‐しんぎかい中央教育審議会‥アウケウ‥クワイ 教育に関する文部科学大臣の諮問機関。教育・学術・文化・スポーツに関する基本的施策について調査審議し、建議する。教育刷新審議会の廃止に伴って1952年設置。2001年生涯学習審議会・教育課程審議会・大学審議会など旧文部省の審議会を統合・再編し、新組織となる。略称、中教審。 ⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐ぎょうせい‐かんちょう中央行政官庁‥アウギヤウ‥クワンチヤウ (→)中央官庁に同じ。 ⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐ぎんこう中央銀行‥アウ‥カウ 一国の金融界において中枢的地位を占める銀行。銀行券の発行、「銀行の銀行」として行う通貨の供給、金融の調整、「政府の銀行」として政府を相手として行う預金・貸付、ならびに国庫金受払事務の代行等を主要業務とする。日本銀行・イングランド銀行の類。 ⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐けいば中央競馬‥アウ‥ 日本中央競馬会が主催する競馬。 ⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐こうせいほご‐しんさかい中央更生保護審査会‥アウカウ‥クワイ 特赦、減刑、刑の執行免除、復権の実施を申し出、地方更生保護委員会の行なった決定を審査することなどを主な任務とする法務大臣所轄の機関。 ⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐こうぞうせん中央構造線‥アウ‥ザウ‥ 日本列島の中央を東西に、諏訪湖の南から天竜川の東側に沿い、豊川の谷を通って紀伊半島に入り、四国から九州中部に及ぶ大断層線。これより北側を内帯、南側を外帯という。→変成帯(図)⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおうこうろん中央公論‥アウ‥ 代表的な総合雑誌の一つ。1899年(明治32)「反省会雑誌」(87年創刊)を改題。滝田樗陰ちょいんを編集者(のち主幹)として部数を伸ばし、文壇の登竜門、大正デモクラシー言論の中心舞台となる。1944年(昭和19)横浜事件にまきこまれて廃刊を命じられる。第二次大戦後、46年復刊。 ちゅうおう‐じどうしゃどう中央自動車道‥アウ‥ダウ 東京都杉並区から八王子・大月・甲府・岡谷・飯田を経て愛知県小牧市で東名高速道路と接続する高速道路。東京・小牧間344.8キロメートル。ほかに富士吉田線がある。 ⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐しゃかいほけん‐いりょう‐きょうぎかい中央社会保険医療協議会‥アウ‥クワイ‥レウケフ‥クワイ 社会保険診療報酬や薬価に関する厚生労働大臣の諮問機関。支払側・診療側・公益代表で構成される。 ⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐しゅうけん中央集権‥アウシフ‥ (centralization)統治の権能が中央政府に統一集中していること。近代国家成立期において著しい。↔地方分権。 ⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐しょうちょう中央省庁‥アウシヤウチヤウ 国の行政機関である省や庁の総称。 ⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおうしょうちょうとう‐かいかく‐きほん‐ほう中央省庁等改革基本法‥アウシヤウチヤウ‥ハフ 2001年1月からの新しい中央省庁体制の基本を定めた法律。 ⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐しょりそうち中央処理装置‥アウ‥サウ‥ (→)CPUに同じ。 ⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐せいふ中央政府‥アウ‥ 国家行政の中央機関。狭義には内閣を指す。 ⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐せん中央線‥アウ‥ JR中央本線の電車区間である東京・高尾間の通称。全長53.1キロメートル。 ⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐だいがく中央大学‥アウ‥ 私立大学の一つ。前身は1885年(明治18)創立の英吉利イギリス法律学校。東京法学院大学を経て、1905年中央大学と改称。20年大学令による大学となり、49年新制大学。本部は八王子市。 ちゅうおう‐ち中央値‥アウ‥ (median)個の量を大きさの順に並べたとき、中央に位置する値。が奇数ならば(n+1)/2番目の値、が偶数ならばn/2番目とn/2+1番目の値の平均値をいう。中位数。メジアン。 ⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおうにっぽう中央日報‥アウ‥ 韓国の新聞。1965年創刊。当初は三星財閥の経営、現在は財団の経営。 ちゅうおう‐ぶんりたい中央分離帯‥アウ‥ 道路の中央で対向する車線を区分するための帯状の部分。 ⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐ぼうさい‐かいぎ中央防災会議‥アウバウ‥クワイ‥ 災害対策基本法に基づいて、防災計画や非常災害の際の緊急措置に関する計画の作成・実施などを行う機関。内閣総理大臣を長とし、防災担当大臣ほか全閣僚、指定公共機関の長、学識経験者からなる。 ⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐ほんせん中央本線‥アウ‥ 中部地方を縦貫するJR線。東京(起点は神田)から甲府・塩尻を経て名古屋に至る。迂回線を含み全長422.6キロメートル。 ⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅうおう‐ろうどう‐いいんかい中央労働委員会‥アウラウ‥ヰヰンクワイ 厚生労働省の外局の一つ。使用者・労働者・公益の委員各15人から成る。委員は両議院の同意を得て、内閣総理大臣が任命。都道府県労働委員会が行う不当労働行為命令の再審査と、2以上の都道府県にわたりまたは全国的な重要労働争議事件の斡旋・調停・仲裁、国営企業関係の労使紛争の処理にあたる。略称、中労委。→労働委員会 ⇒ちゅう‐おう【中央】 ちゅう‐おし中押】 囲碁で、一方が中途で負けを認め、双方の地を数え合うことなく終局すること。→投了 ちゅう‐おん中音】 ①中位の高さの音声。また中位の強さの音声。 ②ソプラノに次ぐ高さの女声声域。中高音。アルト。時にはテノールをもいう。 ③(mediant)音階の主音と属音との中間に位置する第3度音。例えばドミソのミ。→下中音 →高音→低音⇒ちゅうおんぶ‐きごう【中音部記号】 ちゅう‐おんな中女‥ヲンナ 年輩恰好などが中位の女。好色一代女3「近年は勝手づくにて―を置けば、…十八九より廿四五までなるを遣へり」 ちゅうおんぶ‐きごう中音部記号‥ガウ 「ハ音記号」参照。 ⇒ちゅう‐おん【中音】 ちゅうおん‐ふごう注音符号‥ガウ 1918年中華民国政府教育部が制定した標音記号。もと注音字母と称し、30年改称。発音はほぼ北京官話を標準とし、漢字の古形に基づいて作られた声符(声母)・韻符(韻母)・声調符を組み合わせて字音を綴る。現在でも台湾で用いる。 ちゅうか中華‥クワ 中国で、漢族が、周囲の文化的におくれた各民族(東夷とうい・西戎せいじゅう・南蛮なんばん・北狄ほくてきと呼ぶ)に対して、自らを世界の中央に位置する文化国家であるという意識をもって呼んだ自称。中夏。 ⇒ちゅうか‐がい【中華街】 ⇒ちゅうか‐かくめい‐とう【中華革命党】 ⇒ちゅうか‐じんみんきょうわこく【中華人民共和国】 ⇒ちゅうか‐ぜんこく‐そうこうかい【中華全国総工会】 ⇒ちゅうか‐そば【中華蕎麦】 ⇒ちゅうか‐ソビエト‐きょうわこく【中華ソビエト共和国】 ⇒ちゅうか‐どんぶり【中華丼】 ⇒ちゅうか‐なべ【中華鍋】 ⇒ちゅうか‐ぼうちょう【中華庖丁】 ⇒ちゅうか‐まんじゅう【中華饅頭】 ⇒ちゅうか‐みんこく【中華民国】 ⇒ちゅうか‐りょうり【中華料理】 ちゅう‐か中夏】 ①夏のなかば。 ②諸国の中央。京師けいし。太平記23「天下武徳に帰し―静まるに似たれども」 ③(→)中華に同じ。 ちゅう‐か仲夏】 (夏の3カ月の真ん中の意)陰暦5月の異称。〈[季]夏〉 ちゅう‐か肘窩チウクワひじの前面のくぼんだ部分。 ちゅう‐か鋳貨チウクワ 貨幣を鋳造すること。また、鋳造された貨幣。 ちゅう‐が駐駕】 貴人が乗物を或る場所にとどめること。貴人が或る地に滞在すること。駐輦ちゅうれんちゅう‐かい中海】 四方を陸地でかこまれた海。地中海・カスピ海の類。内海。 ちゅう‐かい仲介】 ①両方の間に立って便宜をはかること。なかだち。「売買を―する」「―の労をとる」 ②紛争解決のため当事者間に第三者が介入すること。国際法では居中調停という。 ⇒ちゅうかい‐しょうにん【仲介商人】 ⇒ちゅうかい‐ぼうえき【仲介貿易】 ちゅう‐かい注解・註解】 (チュウゲとも)注を加えて本文の意義を解釈すること。また、その解釈したもの。注釈。「古典に―をほどこす」 ちゅう‐かい衷懐‥クワイ ①おもい。こころ。 ②まごころ。真情。 ちゅう‐かい厨芥】 炊事場から出る、野菜・魚介などのくず。 ちゅう‐がい中外‥グワイ ①うちとそと。内外。 ②国内と国外。 ちゅう‐がい虫害】 農林業などで、虫のために受ける損害。 ちゅうかい‐しょうにん仲介商人‥シヤウ‥ 取引の代理または媒介をし、手数料を受け取る商人。代理商・問屋・取引所会員・取引員・仲買人・競売商など。 ⇒ちゅう‐かい【仲介】 ちゅう‐がいねん中概念】 〔論〕(middle concept)定言的三段論法の大前提と小前提との双方に含まれ、大概念と小概念とを媒介して結論を成立させる概念。媒概念。 ちゅうかい‐ぼうえき仲介貿易】 外国間の取引を第三国が取り次ぐ貿易。貨物は外国相互間で移動し、代金決済は第三国が行う。 ⇒ちゅう‐かい【仲介】 ちゅう‐がえり宙返りチウガヘリ ①空中で身体を回転すること。とんぼがえり。「―して着地する」 ②飛行機が、空中で垂直方向に輪を描いて飛行すること。 ちゅうか‐がい中華街‥クワ‥ ①華僑の集まって住む地域。チャイナ‐タウン。 ②中華料理店街。 ⇒ちゅうか【中華】 ちゅうか‐かくめい‐とう中華革命党‥クワ‥タウ 1914年孫文が日本で組織した革命政党。孫個人への絶対服従を誓約し、広東などで袁世凱えんせいがい政権打倒をめざす武装蜂起を行なったが失敗、19年中国国民党に組織替えした。 ⇒ちゅうか【中華】 ちゅう‐かく中核】 中央の重要な部分。中心。核心。「組織の―」 ⇒ちゅうかく‐し【中核市】 ちゅう‐かく籌画チウクワク 計画。計略。籌策。 ちゅう‐がく中学】 中学校の略。 ⇒ちゅうがく‐せい【中学生】 ちゅうかく‐し中核市】 人口30万人以上で、申出により政令で指定された市。政令指定都市よりは小さいが比較的大きい都市として、事務権限が移譲される。 ⇒ちゅう‐かく【中核】 ちゅうがく‐せい中学生】 中学校に在籍する生徒。 ⇒ちゅう‐がく【中学】 ちゅう‐がくねん中学年】 小学校の3・4学年。また、その学年の児童。 ちゅう‐がさ中蓋】 中ぐらいの大きさの椀の蓋ふた。中椀の蓋。浄瑠璃、女殺油地獄「肴も杯も入らぬ、―添へて持つて来い」 ちゅうか‐じんみんきょうわこく中華人民共和国‥クワ‥ 中華民国国民党政権を革命によって倒し、1949年10月1日、中国に成立した共和国。中国共産党の指導のもとに、全国人民代表大会を国家権力の最高機関とする。社会主義体制を標榜しつつ、70年代末から経済改革・対外開放を推進、近年発展が著しい。面積約960万平方キロメートル。人口12億9600万(2004)。首都北京。→中国。 中華人民共和国の行政区分 ⇒ちゅうか【中華】 ちゅうか‐ぜんこく‐そうこうかい中華全国総工会‥クワ‥クワイ 総工会の正称。 ⇒ちゅうか【中華】 ちゅうか‐そば中華蕎麦‥クワ‥ 中国風の麺めん。また、その料理。→ラーメン⇒ちゅうか【中華】 ちゅうか‐ソビエト‐きょうわこく中華ソビエト共和国‥クワ‥ 1931年11月、中国共産党が国民党との内戦中に樹立した革命政権。江西省瑞金を臨時中央政府の首都とし、土地革命を推進。国民党に敗れ、34年西方へ長征、37年政権を解消。 ⇒ちゅうか【中華】 ちゅう‐がた中形・中型】 ①大形と小形との中間の形。 ②中間の大きさの型紙を用いた染模様の名。また、その染模様の浴衣地ゆかたじ⇒ちゅうがた‐ぼん【中型本】 ちゅうがた‐ぼん中型本(→)中本ちゅうほんに同じ。 ⇒ちゅう‐がた【中形・中型】 ちゅう‐がっく中学区‥ガク‥ ①1872年(明治5)の学制に定められた中学校設置の区域、また同時に教育行政の単位区画。規定では1大学区を32の中学区に分けた。→学区。 ②大きい学区(大学区)と小さい学区(小学区)との中間的な区域。 ちゅう‐かっこ中括弧‥クワツ‥ 括弧の一種。{ } 数式で、小括弧よりも大きく、大括弧よりも小さいくくりを示す。 ちゅう‐がっこう中学校‥ガクカウ ①小学校の教育を基礎として中等普通教育を施す学校。修業年限3年で小学校の6年と共に義務教育。 ②旧制で、高等普通教育を授けた修業年限5年(第二次大戦末期は4年)の男子中等学校。1886年(明治19)中学校令により開設。 ちゅうか‐どんぶり中華丼‥クワ‥ 豚肉・魚介・野菜などを油でいため、スープを加えて醤油で味付けをし、片栗粉を加えてどろりとさせたものを丼飯にかけた料理。 ⇒ちゅうか【中華】 ちゅうか‐なべ中華鍋‥クワ‥ 主として中国料理の調理に用いる鍋。口径が広く底の丸い浅型のもの。両手鍋と片手鍋がある。→北京鍋⇒ちゅうか【中華】 ちゅう‐かひ中果皮‥クワ‥ 果実の外果皮と内果皮との間にある厚い肉質の部分。モモやカキの食用となる部分。 ちゅうか‐ぼうちょう中華庖丁‥クワバウチヤウ 中国料理の調理に用いる庖丁。刃幅が広く、刃側は弓形ゆみなり。厚刃と薄刃がある。菜刀ツァイダオ→庖丁(図)⇒ちゅうか【中華】 ちゅうか‐まんじゅう中華饅頭‥クワ‥ヂユウ (→)パオズ(包子)に同じ。 ⇒ちゅうか【中華】 ちゅうか‐みんこく中華民国‥クワ‥ 辛亥革命の結果清朝が倒れた後、1912年中国最初の共和制政体として成立した国。初代大総統袁世凱えんせいがい。28年中国国民党が国民政府を樹立、全国を統一したが、第二次大戦後共産党との内戦に敗れ、49年本土を離れて台湾に移った。→中国→台湾⇒ちゅうか【中華】 ちゅう‐がら中辛】 (チュウカラとも)七色唐辛子やカレーライスなどで、辛さが大辛と小辛との中間のもの。 ちゅうか‐りょうり中華料理‥クワレウ‥ (→)中国料理に同じ。 ⇒ちゅうか【中華】 ちゅう‐かん中浣・中澣‥クワン (「浣」「澣」は洗う意。唐の制で、10日ごとに官吏が帰休・沐浴したからいう)月の中旬、すなわち11日から20日まで。中の十日。 ちゅう‐かん中間】 ①二つの物事・地点の間。特に、そのまんなか。「―点」 ②相対するものの、どちらにも片寄らないまんなか。なかほど。「両者の意見の―をとる」「―派」 ③物事の未だ終わらない途中。「―試験」 ⇒ちゅうかん‐かいきゅう【中間階級】 ⇒ちゅうかん‐かんりしょく【中間管理職】 ⇒ちゅうかん‐けん【中間圏】 ⇒ちゅうかん‐げんりょう【中間原料】 ⇒ちゅうかん‐こう【中間項】 ⇒ちゅうかん‐さくしゅ【中間搾取】 ⇒ちゅうかん‐ざっしゅ【中間雑種】 ⇒ちゅうかん‐し【中間子】 ⇒ちゅうかん‐しせつ【中間施設】 ⇒ちゅうかん‐しゅくしゅ【中間宿主】 ⇒ちゅうかん‐しょうせつ【中間小説】 ⇒ちゅうかん‐しょく【中間色】 ⇒ちゅうかん‐しんこく【中間申告】 ⇒ちゅうかん‐せんきょ【中間選挙】 ⇒ちゅうかん‐そう【中間層】 ⇒ちゅうかんそう‐めんしん【中間層免震】 ⇒ちゅうかん‐たい【中間体】 ⇒ちゅうかん‐はいとう【中間配当】 ⇒ちゅうかん‐はんけつ【中間判決】 ⇒ちゅうかん‐ほうこく【中間報告】 ⇒ちゅうかん‐ほうじん【中間法人】 ⇒ちゅうかん‐よみもの【中間読物】 ちゅう‐かん忠肝】 忠義をつくす心。「―義胆」 ちゅう‐かん忠姦・忠奸】 忠誠と姦悪。忠臣と奸臣。 ちゅう‐かん忠諫】 忠義からの諫言。まごころからのいさめ。 ちゅう‐かん昼間チウ‥ 昼のあいだ。日中。ひるま。 ⇒ちゅうかん‐じんこう【昼間人口】 ちゅう‐がん中眼】 目を半ば開いていること。半眼。 ちゅう‐がん中観‥グワン 〔仏〕現実を有と無の二辺に偏らず、正しく観察すること。また、空・仮を超えた中の真理を観察すること。天台宗では、三観の一つとされる。 ⇒ちゅうがん‐は【中観派】 ⇒ちゅうがん‐ろん【中観論】 ちゅうがん‐えんげつ中巌円月‥ヱン‥ 鎌倉末・南北朝時代の臨済宗の僧。別号、中正子。鎌倉の人。顕密・儒教を学び、1325年(正中2)入元して東陽徳輝らに禅を学び帰国、万寿寺・建仁寺に住した。朱子学の第一人者、また詩文に長じ、五山文学代表者の一人。その法流を中巌流という。著「東海一漚集」など。(1300〜1375) ちゅうかん‐かいきゅう中間階級‥キフ ①社会成層の中間に位置する諸階層。また、支配層と被支配層との中間にある階級。ミドルクラス。中間層。 ②マルクス主義の用語では、所有と生産関係において中間的位置にある社会階級。中小企業主・自営農民・商人などの小資産をもつ自営業者(旧中間層といい、管理的知的作業などに従うホワイト‐カラーを新中間層として区別する場合もある)。中産階級。プチ‐ブルジョア。 ⇒ちゅう‐かん【中間】 ちゅうかん‐かんりしょく中間管理職‥クワン‥ トップ‐マネージメントの下にあって、ある部門を管理する責任者。一般の会社の部長・課長クラス。ミドル‐マネージメント。 ⇒ちゅう‐かん【中間】 ちゅうかん‐けん中間圏】 成層圏と熱圏との間にある大気圏。高度50〜90キロメートルで、高度と共に気温がセ氏零度からマイナス80度程度まで下がる。流星や夜光雲が現れる。 ⇒ちゅう‐かん【中間】 ちゅうかん‐げんりょう中間原料‥レウ 化学工業で、原料から多数の工程を経て最終製品が作られる時、中間で得られる化合物の総称。 ⇒ちゅう‐かん【中間】 ちゅうかん‐こう中間項‥カウ 二つの事柄の中間にあって、両者を媒介する項目。 ⇒ちゅう‐かん【中間】 ちゅうかん‐さくしゅ中間搾取】 搾取者と被搾取者との中間に介在し、搾取者に寄生して利益を得ること。中世末期の地主(領主と農奴との中間)や親方制度の親方などのほか、人身売買に典型的に見られる。 ⇒ちゅう‐かん【中間】 ちゅうかん‐ざっしゅ中間雑種】 両親の形質の中間を表すような雑種。赤花と白花との雑種が桃色になったような場合をいう。 ⇒ちゅう‐かん【中間】 ちゅうかん‐し中間子】 (meson)(質量が電子と陽子の中間の意)1934年湯川秀樹が原子核論とベータ崩壊とを統一的に説明するため理論的にその存在を予言、その後、実験的に発見された素粒子(パイ中間子)。現在では、質量にかかわりなく、崩壊の結果、レプトンと光子に転化するハドロン、すなわちバリオン数0のハドロンの総称。メソン。→バリオン⇒ちゅう‐かん【中間】 ちゅうかん‐しせつ中間施設】 ①老人医療や精神医療で、病院と在宅の中間に位置し、入院治療の必要はないが、在宅して家庭生活を行うには困難のある人を短期間受け入れて、看護やリハビリテーションなどのケアを行う施設。 ②産業廃棄物・使用済核燃料などを最終処理する前に貯蔵しておく施設。 ⇒ちゅう‐かん【中間】 ちゅうかん‐しゅくしゅ中間宿主】 寄生生物が幼生時と成体時で異なる宿主に寄生する場合、幼生の宿主をいう。その体内で発育変態の一部を営むものもある。吸虫類および条虫類は一般にこれを経ないと発育できない。→肝吸虫→肺吸虫⇒ちゅう‐かん【中間】 ちゅうかん‐しょうせつ中間小説‥セウ‥ 純文学と大衆文学との中間に位する半通俗的小説。第二次大戦後の造語。石坂洋次郎・舟橋聖一らが主な作家。 ⇒ちゅう‐かん【中間】 ちゅうかん‐しょく中間色】 純色(単色光のもつ色)に灰色を混ぜた色。また、色相環上で主要原色の中間に位置する色を指すこともある。→間色⇒ちゅう‐かん【中間】 ちゅうかん‐じんこう昼間人口チウ‥ 任意の地域の昼間の総人口。大都会の中心部では昼間に人口が集中し、夜間はその逆となるので、人口流動の指標となる。↔夜間人口 ⇒ちゅう‐かん【昼間】 ちゅうかん‐しんこく中間申告】 事業年度が6カ月を超える法人に対し、期首より6カ月を経過した日から2カ月以内に定められている法人税等の申告。 ⇒ちゅう‐かん【中間】 ちゅうかん‐せんきょ中間選挙】 アメリカの大統領選挙が4年ごとに行われるのに対し、その中間の時期に行われる議会選挙をいう。下院議員は2年ごとに改選され、任期6年の上院議員も2年ごとにその3分の1が改選されるので、選挙は同時に行われる。 ⇒ちゅう‐かん【中間】 ちゅうかん‐そう中間層(→)中間階級に同じ。 ⇒ちゅう‐かん【中間】 ちゅうかんそう‐めんしん中間層免震】 免震構造の一種。建物の基礎部分ではなく、上層階と下層階の境目に免震装置を設けるもの。下層階は耐震構造とする。 ⇒ちゅう‐かん【中間】 ちゅうかん‐たい中間体】 化学反応の過程で出発物質から最終目的物質に至る各段階で生成する物質。中間生成物。 ⇒ちゅう‐かん【中間】 ちゅうがん‐は中観派‥グワン‥ 唯識派と共にインド大乗仏教の二大系統の一つ。空くうをその教義の中心とし、中国・日本の三論宗はこれを受けつぐ。竜樹の「中論」(中観論)を根本とする。 ⇒ちゅう‐がん【中観】 ちゅうかん‐はいとう中間配当‥タウ 決算期ではなく、営業年度の途中でなされる配当。年1回決算会社に限り、一定の条件下で認められている。 ⇒ちゅう‐かん【中間】 ちゅうかん‐はんけつ中間判決】 民事訴訟で、終局判決の準備として、その事件の進行中、ある争点についてだけ下す判決。 ⇒ちゅう‐かん【中間】 ちゅうかん‐ほうこく中間報告】 研究または調査などに当たって、最後の成果を待たず、途中で発表し報告すること。 ⇒ちゅう‐かん【中間】 ちゅうかん‐ほうじん中間法人‥ハフ‥ 公益法人でも営利法人でもない法人。協同組合・労働組合がその例。 ⇒ちゅう‐かん【中間】 ちゅうかん‐よみもの中間読物】 総合雑誌などで、論文と小説との中間に位する軽い随筆風の読物。 ⇒ちゅう‐かん【中間】 ちゅうがん‐ろん中観論‥グワン‥ 〔仏〕(→)「中論」に同じ。 ⇒ちゅう‐がん【中観】 ちゅう‐き中気】 ①(→)中風ちゅうぶうに同じ。「―病み」 ②二十四節気を一つおきにとった分点。雨水を正月中、春分を2月中とし、以下順に穀雨・小満・夏至・大暑・処暑・秋分・霜降・小雪・冬至・大寒と続く。中気を含まない暦月を旧暦で閏月とした。 ちゅう‐き中期】 ①中間の時期。 ②短期と長期との中間程度の長さの期間。「―目標」 ③(→)中限なかぎりに同じ。 ⇒ちゅうき‐こくさい【中期国債】 ⇒ちゅうき‐こくさい‐ファンド【中期国債ファンド】 ちゅう‐き中機】 〔仏〕(中機根の略)(→)中根に同じ。 ちゅう‐き中饋】 ①女性が家にいて炊事に従事すること。 ②女子の仕事。 ③転じて、女性。妻。 ちゅう‐き注記・註記】 ①物事を記録すること。 ②注を書きつけること。また、その注。 ③〔仏〕 ㋐論議の時、題を読みあげ、また、その論議を筆記する役僧。 ㋑仏典の注釈書。 ちゅう‐ぎ中木(→)小猿鉤こざるかぎに同じ。 ちゅう‐ぎ中儀】 朝廷の儀式で、大儀に次ぎ、小儀より重いもの。元日・白馬あおうま・端午・豊明とよのあかりの節会など。 ちゅう‐ぎ忠義】 主君や国家にまごころを尽くして仕えること。忠節。忠誠。「―な家来」「―を尽くす」 ⇒ちゅうぎ‐がお【忠義顔】 ⇒ちゅうぎ‐だて【忠義立て】 ちゅう‐ぎ籌木チウ‥ ①かずとりの棒。 ②用便の際、尻を拭う木片。掻木かきぎちゅうぎ‐がお忠義顔‥ガホ 忠義らしい顔つきをすること。徳冨蘆花、謀叛論「―する者は夥おびただしいが」 ⇒ちゅう‐ぎ【忠義】 ちゅう‐ぎく中菊】 中輪の菊。関西では大菊を、江戸では中菊を賞美したので、江戸菊ともいう。〈[季]秋〉 ちゅうき‐こくさい中期国債】 償還期間1年をこえる長期国債のうち、比較的期間の短いもの。6年・5年・4年・3年・2年物があるが、現在発行されているのはその一部。 ⇒ちゅう‐き【中期】 ちゅうき‐こくさい‐ファンド中期国債ファンド】 中期国債を主に組み入れる公社債投信。1カ月単位で収益が再投資され複利で運用される。中国ちゅうこくファンド。 ⇒ちゅう‐き【中期】 ちゅうき‐じょう駐機場‥ヂヤウ 飛行機を止めておく場所。 ちゅうき‐タービン抽気タービンチウ‥ タービンを通る蒸気の一部を取り出して、作業用に利用するようにしたタービン。動力および作業蒸気を必要とする工場で、蒸気所要量の変動が多い場合に適する。 ちゅうぎ‐だて忠義立て】 ①まごころを立て通すこと。 ②忠義らしいふるまいをすること。 ⇒ちゅう‐ぎ【忠義】 ちゅう‐ぎつ中ぎつ】 (江戸語)煙草の強さの中位のもの。誹風柳多留57「―ないいたばこだと一家中」 ちゅう‐きぼ中規模】 中ぐらいの規模。 ⇒ちゅうきぼ‐うず【中規模渦】 ちゅうきぼ‐うず中規模渦‥ウヅ 海洋に常に数多く存在する水平方向の直径数百キロメートルの渦巻や波動。特に亜熱帯海域に存在する、深さによる流速の変化が小さい渦巻をいう。 ⇒ちゅう‐きぼ【中規模】 ちゅう‐きゃく注脚・註脚】 (本文の間に2行に書くのを脚にたとえていう)本文の間に挿入した注。割注。 ちゅう‐きゅう中級‥キフ 中位の等級。 ちゅうきゅう仲弓】 冉雍ぜんようの字あざなちゅう‐きゅう誅求‥キウ きびしくせめて求めること。人民をせめつけて税金などをしぼりとること。「苛斂かれん―」 ちゅう‐きょ沖虚・冲虚】 心があっさりして清いこと。我執の念のないこと。 ちゅう‐ぎょ虫魚】 むしとうお。「草木―」 ちゅう‐きょう中共】 中国共産党の略。 ちゅう‐きょう中京‥キヤウ (東京と京都の間の意)名古屋の別称。 ⇒ちゅうきょう‐こうぎょう‐ちたい【中京工業地帯】 ちゅうきょう‐こうぎょう‐ちたい中京工業地帯‥キヤウ‥ゲフ‥ 名古屋市を中心にして愛知・岐阜・三重の3県にまたがる日本で有数の工業地帯。自動車工業・石油化学工業・織物・窯業などが盛ん。名古屋工業地帯。 ⇒ちゅう‐きょう【中京】 ちゅう‐きょうせい中教正‥ケウ‥ 教導職の一つ。大教正の下に位する。1872年(明治5)に設置、84年廃止。 ちゅうきょう‐てんのう仲恭天皇‥ワウ 鎌倉前期の天皇。順徳天皇の第4皇子。名は懐成かねなり。半帝・九条廃帝とも。承久3年(1221)4月即位。5月承久の乱が起こり、7月退位。在位70余日。(1218〜1234)→天皇(表) ちゅう‐きょうま中京間‥キヤウ‥ 家屋で、畳の大きさを6尺と3尺とする造り方。→京間→田舎間 ちゅう‐きょり中距離】 ①中ぐらいの距離。 ②陸上競技で普通800〜3000メートル、競泳で400〜800メートルのもの。 ⇒ちゅうきょり‐だんどうだん【中距離弾道弾】 ちゅうきょり‐だんどうだん中距離弾道弾‥ダウ‥ IRBMなどの核ミサイル。→弾道弾→アイ‐エヌ‐エフ(INF) ⇒ちゅう‐きょり【中距離】 ちゅう‐ぎり中限】 (取引用語) ⇒なかぎり ちゅう‐きん忠勤】 忠義を尽くして勤めること。忠実につとめること。「―を励む」 ちゅう‐きん鋳金チウ‥ 金属を溶かし、型に入れて器物を造ること。鋳造。しゅうきん。 ちゅう‐きん‐とう中近東】 中東と近東との総称。おおむねペルシアおよび旧オスマン帝国の領土に相当。 ちゅう‐くう中空】 ①なかぞら。虚空こくう。中天。「―に舞い上がる」 ②内部の空虚なこと。がらんどう。から。「―の幹」 ⇒ちゅうくう‐じんけん【中空人絹】 ちゅう‐ぐう中宮】 ①「上宮じょうぐう参照。 ②内裏。禁中。 ③皇后・皇太后・太皇太后の称。三后。 ④平安初期、皇太夫人の別称。 ⑤皇后の御所。また、皇后の別称。 ⑥皇后と同資格の后きさき。新しく立后したものを皇后と区別していう称。栄華物語耀く藤壺「三月に藤壺后に立たせ給ふべき宣旨下りぬ。―と聞えさす」 ⇒ちゅうぐう‐しき【中宮職】 ちゅうぐう‐じ中宮寺】 (皇后の宮室を寺としたからいう)法隆寺夢殿の東にある聖徳宗の尼寺。聖徳太子が母のために建立したと伝え、天文(1532〜1555)年間に再興、皇女入室の尼寺となった。菩薩半跏はんか像・天寿国曼荼羅繍帳てんじゅこくまんだらしゅうちょうなどを所蔵。中宮尼所・斑鳩いかるが尼寺・法興尼寺・斑鳩御所ともいう。 ちゅうぐう‐しき中宮職】 律令制で、中務なかつかさ省に属し、中宮3(後には中宮6)に関する事務をつかさどった役所。宮司。なかのみやのつかさ。 ⇒ちゅう‐ぐう【中宮】 ちゅうくう‐じんけん中空人絹】 繊維の内部に空洞が

ちゅういん‐ふごう【注音符号】‥ガウ🔗🔉

ちゅういん‐ふごう注音符号‥ガウ ⇒ちゅうおんふごう

ちゅうおん‐ふごう【注音符号】‥ガウ🔗🔉

ちゅうおん‐ふごう注音符号‥ガウ 1918年中華民国政府教育部が制定した標音記号。もと注音字母と称し、30年改称。発音はほぼ北京官話を標準とし、漢字の古形に基づいて作られた声符(声母)・韻符(韻母)・声調符を組み合わせて字音を綴る。現在でも台湾で用いる。

ちゅう‐かい【注解・註解】🔗🔉

ちゅう‐かい注解・註解】 (チュウゲとも)注を加えて本文の意義を解釈すること。また、その解釈したもの。注釈。「古典に―をほどこす」

ちゅう‐き【注記・註記】🔗🔉

ちゅう‐き注記・註記】 ①物事を記録すること。 ②注を書きつけること。また、その注。 ③〔仏〕 ㋐論議の時、題を読みあげ、また、その論議を筆記する役僧。 ㋑仏典の注釈書。

ちゅう‐きゃく【注脚・註脚】🔗🔉

ちゅう‐きゃく注脚・註脚】 (本文の間に2行に書くのを脚にたとえていう)本文の間に挿入した注。割注。

ちゅう‐げ【注解・註解】🔗🔉

ちゅう‐げ注解・註解⇒ちゅうかい。〈日葡辞書〉

ちゅう‐こう【注口】🔗🔉

ちゅう‐こう注口】 瓶かめなどの、内部の液体を注ぎ出すための口。つぎぐち。 ⇒ちゅうこう‐どき【注口土器】

ちゅうこう‐どき【注口土器】🔗🔉

ちゅうこう‐どき注口土器】 注口をもつ土瓶どびん形の土器。特に縄文時代のものをいい、後期・晩期の東日本に多い。 注口土器 ⇒ちゅう‐こう【注口】

ちゅう‐し【注視】🔗🔉

ちゅう‐し注視】 視力を集中して見つめること。注目。中村正直、西国立志編「久しくその画を―せる後」。「手元を―する」

ちゅう‐しゃ【注射】🔗🔉

ちゅう‐しゃ注射】 ①水をそそぎかけること。転じて、ある物事に視線や注意を向けること。 ②薬液を注射器で、生物体の組織または血液内に注入すること。「痛み止めを―する」「予防―」 ⇒ちゅうしゃ‐き【注射器】

ちゅうしゃ‐き【注射器】🔗🔉

ちゅうしゃ‐き注射器】 体内に薬液を注入する器具。注射針とこれに連続して薬液を入れる容器とピストン(注射筒)とから成る。 ⇒ちゅう‐しゃ【注射】

ちゅう‐しゃく【注釈・註釈】🔗🔉

ちゅう‐しゃく注釈・註釈】 注を入れて本文の意義をときあかすこと。注解。「語句を―する」「―書」

ちゅう‐しん【注進】🔗🔉

ちゅう‐しん注進】 事変を注しるして上に申し進めること。大事や事件を急いで報告すること。平家物語6「平氏調伏の由―したりけるぞおそろしき」。「御―に及ぶ」 ⇒ちゅうしん‐じょう【注進状】

ちゅうしん‐じょう【注進状】‥ジヤウ🔗🔉

ちゅうしん‐じょう注進状‥ジヤウ 土地の状況その他を調査し、その明細を注記して具申する文書。平安後期から室町後期ごろ行われた。注文。勘録状。実検状。 ⇒ちゅう‐しん【注進】

ちゅう‐すい【注水】🔗🔉

ちゅう‐すい注水】 水をそそぐこと。また、その水。

ちゅう・する【注する・註する】🔗🔉

ちゅう・する注する・註する】 〔他サ変〕[文]注す(サ変) ①しるす。書き記す。太平記8「着到を付けけるに十万六千余騎と―・せり」 ②説きあかす。注をつける。

ちゅう‐せつ【注説・註説】🔗🔉

ちゅう‐せつ注説・註説】 書きしるして説くこと。説明を加えること。

ちゅう‐そ【注疏・註疏】🔗🔉

ちゅう‐そ注疏・註疏】 (「疏」は注にさらに注を加えたもの)注と疏。くわしい説明。注釈。「十三経―」

ちゅう‐ちょう【注腸】‥チヤウ🔗🔉

ちゅう‐ちょう注腸‥チヤウ 薬液・滋養液などを肛門から注入すること。

ちゅう‐にゅう【注入】‥ニフ🔗🔉

ちゅう‐にゅう注入‥ニフ そそぎ入れること。つぎこむこと。「ガスを―する」「知識の―」 ⇒ちゅうにゅう‐きょういく【注入教育】

ちゅうにゅう‐きょういく【注入教育】‥ニフケウ‥🔗🔉

ちゅうにゅう‐きょういく注入教育‥ニフケウ‥ 知識の注入と記憶とを主とする教育。詰込み教育。インドクトリネーション。↔開発主義教育 ⇒ちゅう‐にゅう【注入】

ちゅう‐ぼん【注本・註本】🔗🔉

ちゅう‐ぼん注本・註本】 注釈をつけた書籍。付注本。

ちゅう‐もく【注目】🔗🔉

ちゅう‐もく注目】 ①目をそそぐこと。みつめること。また、注意を向けること。関心を寄せること。「研究の成果に―する」「―の的まとになる」「―を浴びる」 ②相手に目をそそいで敬意を表する敬礼の型。

ちゅう‐もん【注文・註文】🔗🔉

ちゅう‐もん注文・註文】 ①注進の文書。注進状。 ②書付。文書。書状。源平盛衰記27「おのおの聞書きの―に仔細を載せられたり」 ③品種・数量・形・寸法などを指定して製作または送付を依頼すること。あつらえること。「―を取る」「ラーメンを―する」 ④あつらえるものの希望条件。また、その書付。狂言、末広がり「頼うだ人の―のおこされてござるほどに、これに合うたらば買ひませう」 ⑤こうしたい、こうありたいと期待すること。また、その条件。「何かと―がうるさい」 ⇒ちゅうもん‐うち【注文打】 ⇒ちゅうもん‐きき【注文聞き】 ⇒ちゅうもん‐しょ【注文書】 ⇒ちゅうもん‐ずもう【注文相撲】 ⇒ちゅうもん‐せいさん【注文生産】 ⇒ちゅうもん‐ちょう【注文帳】 ⇒ちゅうもん‐ながれ【注文流れ】 ⇒注文を付ける

ちゅうもん‐うち【注文打】🔗🔉

ちゅうもん‐うち注文打】 注文3によって鍛えた精巧な刀。↔数打かずうち⇒ちゅう‐もん【注文・註文】

ちゅうもん‐きき【注文聞き】🔗🔉

ちゅうもん‐きき注文聞き】 所々をまわって注文を聞き取りまたは勧誘すること。また、その人。注文取り。 ⇒ちゅう‐もん【注文・註文】

ちゅうもん‐しょ【注文書】🔗🔉

ちゅうもん‐しょ注文書】 注文を書き記した書類。 ⇒ちゅう‐もん【注文・註文】

ちゅうもん‐ずもう【注文相撲】‥ズマフ🔗🔉

ちゅうもん‐ずもう注文相撲‥ズマフ 相撲で、立合い時に正面から当たらず、相手をかわす取口。 ⇒ちゅう‐もん【注文・註文】

ちゅうもん‐せいさん【注文生産】🔗🔉

ちゅうもん‐せいさん注文生産】 顧客の注文を受けて生産する方式。→市場生産⇒ちゅう‐もん【注文・註文】

ちゅうもん‐ちょう【注文帳】‥チヤウ🔗🔉

ちゅうもん‐ちょう注文帳‥チヤウ 注文先の氏名・住所、注文品の名称・数量など必要事項を記しておく帳面。 ⇒ちゅう‐もん【注文・註文】

ちゅうもん‐ながれ【注文流れ】🔗🔉

ちゅうもん‐ながれ注文流れ】 注文を受けた品が、注文主に引き取られないままになっていること。また、その品。 ⇒ちゅう‐もん【注文・註文】 ○注文を付けるちゅうもんをつける ①相手に自分のして欲しいことをあれこれと言う。「間取りに―」 ②相撲で、自分に有利な体勢になるよう、立合いに工夫をする。 ⇒ちゅう‐もん【注文・註文】

○注文を付けるちゅうもんをつける🔗🔉

○注文を付けるちゅうもんをつける ①相手に自分のして欲しいことをあれこれと言う。「間取りに―」 ②相撲で、自分に有利な体勢になるよう、立合いに工夫をする。 ⇒ちゅう‐もん【注文・註文】 ちゅう‐や中夜】 ①六時の一つ。亥の刻から丑の刻まで(午後10時〜午前2時頃)の間。中宵。半夜。→初夜→後夜。 ②冬至とうじの異称。 ちゅう‐や昼夜チウ‥ ①ひるとよる。 ②昼と夜との区別なく物事をつづけること。ひるもよるも。日夜。「―仕事に励む」 ⇒ちゅうや‐おび【昼夜帯】 ⇒ちゅうや‐けんこう【昼夜兼行】 ⇒ちゅうや‐ふう【昼夜風】 ⇒昼夜を舎かず ちゅうや‐おび昼夜帯チウ‥ (白を昼に、黒を夜になぞらえていう語)もと、片側に黒繻子、他の片端に白地をつけた女帯。転じて、異なる布帛を両面から縫い合わせ芯を入れて仕立てた女帯。腹合せ帯。↔丸帯。 ⇒ちゅう‐や【昼夜】 ちゅうや‐けんこう昼夜兼行チウ‥カウ 昼も夜も休みなく道を急ぎ、または仕事をすること。 ⇒ちゅう‐や【昼夜】 ちゅうや‐ふう昼夜風チウ‥ 昼と夜とで風向きが反対になる風、すなわち山間における谷風・山風、海岸における海風・陸風の類。 ⇒ちゅう‐や【昼夜】

ちゅう‐ゆ【注油】🔗🔉

ちゅう‐ゆ注油】 機械などに油をそそぎ入れること。

ちゅう‐りょく【注力】🔗🔉

ちゅう‐りょく注力】 力をそそぐこと。「市場の拡大に―する」

ちゅう‐れん【注連】🔗🔉

ちゅう‐れん注連】 しめ。しめかざり。

つぎ‐くち【注ぎ口】🔗🔉

つぎ‐くち注ぎ口】 液体を注ぎやすいように、器につけた口。

つぎ‐こ・む【注ぎ込む】🔗🔉

つぎ‐こ・む注ぎ込む】 〔他五〕 ①器の中に液体をそそぎこむ。つぎいれる。 ②ある人またはある事のために自分のものをどしどし提供する。「資本を―・む」「精力を―・む」

つぎ‐た・す【継ぎ足す】🔗🔉

つぎ‐た・す継ぎ足す】 〔他五〕 (液体の場合は「注ぎ足す」と書く)ある上に更に加える。継いで長くする。後から増し補う。補足する。「縄を―・す」「水を―・す」「話を―・す」

つぎ‐て【次・継手・接手】🔗🔉

つぎ‐て次・継手・接手】 ①家督。また、家業・家督をつぐ人。綏靖紀「皇祖みおやの業つぎてを承けむこと」 ②順序。ついで。続日本紀1「いや継ぎ継ぎに大八島国知らさむ―と」 ③物と物とを継ぎ合わせたところ。つぎめ。 ㋐木材・鉄材などの接合部。 ㋑機械で、ある軸から他の軸へ動力を伝える部分。 ④(「注ぎ手」と書く)酒などをつぐ者。 ⇒つぎて‐いん【継手印】

つ・ぐ【注ぐ】🔗🔉

つ・ぐ注ぐ】 〔他五〕 ⇒つぐ(継ぐ・接ぐ)➊5

[漢]注🔗🔉

 字形  筆順 〔水(氵・氺)部5画/8画/教育/3577・436D〕 [] 字形 〔水(氵・氺)部5画/8画〕 〔音〕チュウ(慣) シュ(漢) 〔訓〕そそぐ・つぐ・さす [意味] ①水をそそぐ。つぐ。さす。「注水・注油・注射・注入」 ②目や心を一点に集中する。「注目・注意・傾注」 ③しるす。記入する。(同)註。「注文ちゅうもん・注進」 ④本文の(間に書き入れて)意味をときあかす。(同)註。「欄外に注する」「注記・注釈・頭注・脚注・注疏ちゅうそ」 [解字] 形声。「水」+音符「」(=一か所にじっととどまる)。水を一か所に集中してそそぎかける意。 [下ツキ 外注・脚注・訓注・傾注・原注・校注・集注・受注・箋注・転注・頭注・発注・標注・付注・傍注・補注・問注・訳注 [難読] 注連縄しめなわ

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