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かしこ【×畏・△恐・賢】🔗⭐🔉
かしこ【×畏・△恐・賢】
《形容詞「かしこい」の語幹から》
女性が手紙の終わりに添えるあいさつの語。かしく。男性の用いる「恐惶(きようこう)謹言」などにあたる語。「あらあら―」
恐れ多いこと。もったいないこと。多く「あなかしこ」の形で用いられる。「確かに御枕上に参らすべき祝の物に侍る。あな―」〈源・葵〉
すぐれていること。すばらしいこと。「草にも真名(まな)にも、…書きまぜ給へり。―の御手や、と空を仰ぎてながめ給ふ」〈源・葵〉
思慮・分別などに優れていること。利口なこと。「我―に思ひたる人、憎くもいとほしくも覚え侍るわざなり」〈紫式部日記〉
女性が手紙の終わりに添えるあいさつの語。かしく。男性の用いる「恐惶(きようこう)謹言」などにあたる語。「あらあら―」
恐れ多いこと。もったいないこと。多く「あなかしこ」の形で用いられる。「確かに御枕上に参らすべき祝の物に侍る。あな―」〈源・葵〉
すぐれていること。すばらしいこと。「草にも真名(まな)にも、…書きまぜ給へり。―の御手や、と空を仰ぎてながめ給ふ」〈源・葵〉
思慮・分別などに優れていること。利口なこと。「我―に思ひたる人、憎くもいとほしくも覚え侍るわざなり」〈紫式部日記〉
かしこ・い【賢い・×畏い・△恐い】🔗⭐🔉
かしこ・い【賢い・×畏い・△恐い】
[形]
かしこ・し[ク]
(賢い)頭の働きが鋭く、知能にすぐれている。利口だ。賢明だ。「―・くて聞き分けのいい子供」
(賢い)抜け目がない。要領がいい。「あまり―・いやり方とはいえない」「もっと―・く立ち回れよ」
恐れ多く、もったいない。「おことばはまことに―・くて、なんとお答えいたしていいか、とみにことばもいでませぬ」〈賢治・北守将軍と三人兄弟の医者〉
神や自然などの超越的なものに対して、畏怖の念を覚えるさま。恐ろしい。恐るべきだ。「わたつみの―・き道を安けくもなく悩み来て」〈万・三六九四〉
尊い。ありがたい。「―・き御蔭をば頼みきこえながら」〈源・桐壺〉
すばらしい。結構だ。りっぱだ。「おのが―・きよしなど」〈枕・三〉
都合がよい。運がいい。幸いだ。「―・く京の程は雨も降らざりしぞかし」〈大鏡・道長下〉
(連用形を用いて副詞的に)程度のはなはだしいさま。非常に。盛大に。「いと―・く遊ぶ」〈竹取〉
[派生]かしこげ[形動]かしこさ[名]
[類語](
)聡(さと)い・賢(さか)しい・利口・利発・発明・聡明(そうめい)・怜悧(れいり)・慧敏(けいびん)・明敏・鋭敏・穎悟(えいご)・英明・賢明・頭がいい/(
)うまい・巧(たく)み・巧妙・クレバー
かしこ・し[ク]
(賢い)頭の働きが鋭く、知能にすぐれている。利口だ。賢明だ。「―・くて聞き分けのいい子供」
(賢い)抜け目がない。要領がいい。「あまり―・いやり方とはいえない」「もっと―・く立ち回れよ」
恐れ多く、もったいない。「おことばはまことに―・くて、なんとお答えいたしていいか、とみにことばもいでませぬ」〈賢治・北守将軍と三人兄弟の医者〉
神や自然などの超越的なものに対して、畏怖の念を覚えるさま。恐ろしい。恐るべきだ。「わたつみの―・き道を安けくもなく悩み来て」〈万・三六九四〉
尊い。ありがたい。「―・き御蔭をば頼みきこえながら」〈源・桐壺〉
すばらしい。結構だ。りっぱだ。「おのが―・きよしなど」〈枕・三〉
都合がよい。運がいい。幸いだ。「―・く京の程は雨も降らざりしぞかし」〈大鏡・道長下〉
(連用形を用いて副詞的に)程度のはなはだしいさま。非常に。盛大に。「いと―・く遊ぶ」〈竹取〉
[派生]かしこげ[形動]かしこさ[名]
[類語](
)聡(さと)い・賢(さか)しい・利口・利発・発明・聡明(そうめい)・怜悧(れいり)・慧敏(けいびん)・明敏・鋭敏・穎悟(えいご)・英明・賢明・頭がいい/(
)うまい・巧(たく)み・巧妙・クレバー
かしこ‐がお【賢顔】‐がほ🔗⭐🔉
かしこ‐がお【賢顔】‐がほ
利口ぶった顔。得意そうな顔つき。「上になり下になり、ころびあふところに、―に上下寄って」〈平家・五〉
かしこ‐じま【賢島】🔗⭐🔉
かしこ‐じま【賢島】
三重県、志摩半島の南部の英虞(あご)湾にある島。奥志摩観光の拠点。
かしこ‐だて【賢立て】🔗⭐🔉
かしこ‐だて【賢立て】
利口ぶること。賢そうにふるまうこと。「万に―をして、…皆迄いふなと」〈浮・色三味線・六〉
かしこ‐どころ【賢所】🔗⭐🔉
かしこ‐どころ【賢所】
《恐れ多い所の意》
宮中三殿の一。天照大神(あまてらすおおみかみ)の御霊代(みたましろ)として神鏡を奉安してある所。内侍所(ないしどころ)。けんしょ。
八咫(やた)の鏡のこと。「内侍も女官も参りあはずして、―を出だし奉るにも及ばず」〈平家・一一〉
宮中三殿の一。天照大神(あまてらすおおみかみ)の御霊代(みたましろ)として神鏡を奉安してある所。内侍所(ないしどころ)。けんしょ。
八咫(やた)の鏡のこと。「内侍も女官も参りあはずして、―を出だし奉るにも及ばず」〈平家・一一〉
かしこどころおおまえ‐の‐ぎ【賢所大前の儀】かしこどころおほまへ‐🔗⭐🔉
かしこどころおおまえ‐の‐ぎ【賢所大前の儀】かしこどころおほまへ‐
即位礼のとき、天皇が即位したことを自ら賢所に告げる儀式。
かしこどころ‐みかぐら【賢所△御神‐楽】🔗⭐🔉
かしこどころ‐みかぐら【賢所△御神‐楽】
宮中の祭りの一。毎年一二月中旬、賢所の前庭で行われる神楽。
けん【賢】🔗⭐🔉
けん【賢】
[名・形動ナリ]
かしこいこと。学徳のすぐれていること。また、そういう人や、そのさま。「至りて愚かなる人は、たまたま―なる人を見て、これを憎む」〈徒然・八五〉
濁酒。清酒を「聖」というのに対する。
かしこいこと。学徳のすぐれていること。また、そういう人や、そのさま。「至りて愚かなる人は、たまたま―なる人を見て、これを憎む」〈徒然・八五〉
濁酒。清酒を「聖」というのに対する。
けん‐ぐ【賢愚】🔗⭐🔉
けん‐ぐ【賢愚】
かしこいことと、おろかなこと。賢者と愚者。「精進の前には―なし」
けん‐くん【賢君】🔗⭐🔉
けん‐くん【賢君】
賢明な君主。明君。
けん‐けい【賢兄】🔗⭐🔉
けん‐けい【賢兄】
[名]賢い兄。また、他人の兄を敬っていう語。「―愚弟」
[代]二人称の人代名詞。手紙などで、男性が同輩を敬って呼ぶのに用いる語。貴兄。大兄。
[名]賢い兄。また、他人の兄を敬っていう語。「―愚弟」
[代]二人称の人代名詞。手紙などで、男性が同輩を敬って呼ぶのに用いる語。貴兄。大兄。
けん‐さ【賢佐】🔗⭐🔉
けん‐さ【賢佐】
賢明な補佐。良佐。「況んや聖明の君、―武備の才を求むる時」〈太平記・一二〉
けん‐さい【賢才】🔗⭐🔉
けん‐さい【賢才】
すぐれた才知。また、すぐれた才知を持つ人。「―を発揮する」
けん‐さい【賢妻】🔗⭐🔉
けん‐さい【賢妻】
かしこい妻。「―の誉れが高い」
けん‐さつ【賢察】🔗⭐🔉
けん‐さつ【賢察】
[名]スル相手を敬って、その人が推察することをいう語。お察し。「御―下さい」
けん‐し【賢士】🔗⭐🔉
けん‐し【賢士】
かしこい人。すぐれた人。
けん‐じゃ【賢者】🔗⭐🔉
けん‐じゃ【賢者】
《「けんしゃ」とも》
道理に通じたかしこい人。賢人。
愚者。
仏語。善を行い悪を離れてはいるが、まだ真理を悟るにいたらず、凡夫の段階にとどまっている者。聖者(しようじや)の下の段階。
道理に通じたかしこい人。賢人。
愚者。
仏語。善を行い悪を離れてはいるが、まだ真理を悟るにいたらず、凡夫の段階にとどまっている者。聖者(しようじや)の下の段階。
賢者饑(ひだる)し伊達(だて)寒し🔗⭐🔉
賢者饑(ひだる)し伊達(だて)寒し
《賢者は清貧のために食べ物にも事欠き、伊達者は見えを張って薄着をするので寒い思いをするという意から》世間並みでない行いをする人はつらい目にあうの意。
けんじゃ‐の‐いし【賢者の石】🔗⭐🔉
けんじゃ‐の‐いし【賢者の石】
あらゆる物を金に変えたり、病気を治したりする力をもつと信じられた物質。中世ヨーロッパで錬金術師たちが探し求めた。
けん‐しゅ【賢主】🔗⭐🔉
けん‐しゅ【賢主】
賢く道理に明るい君主。賢君。
けんじゅ【賢首】🔗⭐🔉
けんじゅ【賢首】
《「げんじゅ」とも》中国華厳宗の第三祖、法蔵の大師号。
けん‐じゅ【賢衆】🔗⭐🔉
けん‐じゅ【賢衆】
仏道を修得した人々。高僧たち。「無量無数の―来りて」〈栄花・鶴の林〉
けん‐しゅん【賢俊】🔗⭐🔉
けん‐しゅん【賢俊】
かしこくて、すぐれていること。また、その人。
けん‐じょ【賢女】‐ヂヨ🔗⭐🔉
けん‐じょ【賢女】‐ヂヨ
賢い女。利口な女。
けん‐しょう【賢相】‐シヤウ🔗⭐🔉
けん‐しょう【賢相】‐シヤウ
賢明な大臣。賢宰。
けん‐しょう【賢将】‐シヤウ🔗⭐🔉
けん‐しょう【賢将】‐シヤウ
かしこく、すぐれた将軍。
けんじょう‐の‐そうじ【賢聖障子】ケンジヤウ‐サウジ🔗⭐🔉
けんじょう‐の‐そうじ【賢聖障子】ケンジヤウ‐サウジ
《「げんじょうのそうじ」とも》紫宸殿(ししんでん)の、母屋と北庇(きたびさし)との間の襖(ふすま)障子。東西各四間。中国の三代から唐代までの聖人・賢人三二人の姿が描かれている。
けんじょ‐だて【賢女立て】ケンヂヨ‐🔗⭐🔉
けんじょ‐だて【賢女立て】ケンヂヨ‐
賢女らしく振る舞うこと。賢女ぶること。「万般(よろず)―が忌々しと」〈露伴・いさなとり〉
けん‐しん【賢臣】🔗⭐🔉
けん‐しん【賢臣】
賢明で有能な臣下。「良将―」
けん‐じん【賢人】🔗⭐🔉
けん‐じん【賢人】
聖人に次いで徳のある人。また、かしこい人。賢者。
濁り酒のこと。清酒を聖人にたとえるのに対していう。賢酒。
聖人に次いで徳のある人。また、かしこい人。賢者。
濁り酒のこと。清酒を聖人にたとえるのに対していう。賢酒。
けん‐そく【賢息】🔗⭐🔉
けん‐そく【賢息】
かしこい息子。また、他人を敬って、その息子をいう語。令息。
けん‐だい【賢台】🔗⭐🔉
けん‐だい【賢台】
[代]二人称の人代名詞。手紙などで、同等またはそれ以上の相手に対し敬意を込めて用いる語。貴台。
けん‐ち【賢知・賢×智】🔗⭐🔉
けん‐ち【賢知・賢×智】
賢くて知恵のあること。「―の人は自ら謙虚して」〈中村訳・西国立志編〉
けん‐てい【賢弟】🔗⭐🔉
けん‐てい【賢弟】
[名]
かしこい弟。「―愚兄」
他人の弟を敬っていう語。
[代]二人称の人代名詞。男性が手紙などで、年下の男性に対し用いる敬称。
[名]
かしこい弟。「―愚兄」
他人の弟を敬っていう語。
[代]二人称の人代名詞。男性が手紙などで、年下の男性に対し用いる敬称。
けん‐てつ【賢哲】🔗⭐🔉
けん‐てつ【賢哲】
[名・形動]
賢人と哲人。「―の道を学ぶ」
かしこくて、物事の道理に通じていること。また、そういう人や、そのさま。「如何に―の人物と雖ども」〈山本忠礼他訳・条約改正論〉
賢人と哲人。「―の道を学ぶ」
かしこくて、物事の道理に通じていること。また、そういう人や、そのさま。「如何に―の人物と雖ども」〈山本忠礼他訳・条約改正論〉
けん‐とう【賢答】‐タフ🔗⭐🔉
けん‐とう【賢答】‐タフ
賢明な返答。りっぱな答え。「愚問―」
けん‐とく【賢徳】🔗⭐🔉
けん‐とく【賢徳】
賢明で、徳のあること。「―を慕う」
(「見徳」とも書く)狂言面の一。犬・牛・馬・蛸(たこ)などの役に使う面。
賢明で、徳のあること。「―を慕う」
(「見徳」とも書く)狂言面の一。犬・牛・馬・蛸(たこ)などの役に使う面。
けん‐のう【賢能】🔗⭐🔉
けん‐のう【賢能】
かしこくて才能があること。また、その人。「自己の―功力に由て、…至高の地位に至る者の」〈中村訳・西国立志編〉
けん‐ぴ【賢否】🔗⭐🔉
けん‐ぴ【賢否】
賢いことと賢くないこと。賢愚。
けん‐ぷ【賢婦】🔗⭐🔉
けん‐ぷ【賢婦】
かしこい婦人。賢婦人。
けん‐ぷじん【賢夫人】🔗⭐🔉
けん‐ぷじん【賢夫人】
しっかりした、賢い夫人。
けん‐ぼ【賢母】🔗⭐🔉
けん‐ぼ【賢母】
賢明な母親。賢い母。「良妻―」
けん‐めい【賢明】🔗⭐🔉
けん‐めい【賢明】
[名・形動]かしこくて、物事の判断が適切であること。また、そのさま。「―な処置」「早く報告したほうが―だ」
[派生]けんめいさ[名]
けん‐らん【賢覧】🔗⭐🔉
けん‐らん【賢覧】
相手が見ることを敬っていう語。高覧。「内容見本を―に呈します」
けん‐りょ【賢慮】🔗⭐🔉
けん‐りょ【賢慮】
賢明な考え。すぐれた考え。
他人の思慮を敬っていう語。お考え。
賢明な考え。すぐれた考え。
他人の思慮を敬っていう語。お考え。
けん‐りょう【賢良】‐リヤウ🔗⭐🔉
けん‐りょう【賢良】‐リヤウ
[名・形動]
賢くて善良なこと。また、そういう人や、そのさま。「聖明の君と―の士と柔順なる民と」〈福沢・学問のすゝめ〉
昔、中国で行われた官吏登用試験の科目名。
賢くて善良なこと。また、そういう人や、そのさま。「聖明の君と―の士と柔順なる民と」〈福沢・学問のすゝめ〉
昔、中国で行われた官吏登用試験の科目名。
けん‐ろ【賢路】🔗⭐🔉
けん‐ろ【賢路】
賢者が進む道。賢者の昇進する道。
賢路を塞(ふさ)・ぐ🔗⭐🔉
賢路を塞(ふさ)・ぐ
《潘岳「河陽県作」から》無能な者が官職にとどまって、賢者の仕官や昇進を妨げる。
けん‐ろう【賢郎】‐ラウ🔗⭐🔉
けん‐ろう【賢郎】‐ラウ
他人を敬って、その息子をいう語。賢息。令息。
さか‐き【×榊・△賢木】🔗⭐🔉
さか‐き【×榊・△賢木】
《栄える木の意か。一説に境の木の意とも》
神木として神に供せられる常緑樹の総称。
ツバキ科の常緑小高木。関東以西の山林中に自生し、高さ約五メートル。葉は互生し、やや倒卵形で先が細く、つやがあって堅い。夏、白い花をつけ、実は熟すと黒くなる。神事に用い、神社などによく植えられる。《季 花=夏》
(賢木)源氏物語第一〇巻の巻名。光源氏、二三歳から二五歳。桐壺帝の崩御、藤壺の出家、源氏と朧月夜(おぼろづきよ)との仲が露見して追放の画策をされることなどを描く。◆「榊」は国字。
《栄える木の意か。一説に境の木の意とも》
神木として神に供せられる常緑樹の総称。
ツバキ科の常緑小高木。関東以西の山林中に自生し、高さ約五メートル。葉は互生し、やや倒卵形で先が細く、つやがあって堅い。夏、白い花をつけ、実は熟すと黒くなる。神事に用い、神社などによく植えられる。《季 花=夏》
(賢木)源氏物語第一〇巻の巻名。光源氏、二三歳から二五歳。桐壺帝の崩御、藤壺の出家、源氏と朧月夜(おぼろづきよ)との仲が露見して追放の画策をされることなどを描く。◆「榊」は国字。
さかさか・し【△賢△賢し】🔗⭐🔉
さかさか・し【△賢△賢し】
[形シク]《「さかざかし」とも》非常に賢い。よく気がきいて、しっかりしている。「以外(もつてのほか)―・しき者にて候」〈保元・上〉
さかし・い【△賢しい】🔗⭐🔉
さかし・い【△賢しい】
[形]
さか・し[シク]《「盛(さか)し」と同語源か》
才知がすぐれ判断力があるさま。かしこい。賢明である。「―・いやり方」「競争社会を―・く生き抜く」
才知のあるように見せかけるさま。こざかしい。「―・い口をきく」
心がしっかりしている。気丈である。「心―・しき者、念じて射むとすれども」〈竹取〉
すぐれて見えるさま。じょうずである。気がきいている。「異(こと)人々のもありけれど、―・しきもなかるべし」〈土佐〉
健康であるさま。「おのが―・しからむときこそ、いかでもいかでもものし給はめと思へば、かく死なば」〈かげろふ・上〉
[派生]さかしげ[形動]
さか・し[シク]《「盛(さか)し」と同語源か》
才知がすぐれ判断力があるさま。かしこい。賢明である。「―・いやり方」「競争社会を―・く生き抜く」
才知のあるように見せかけるさま。こざかしい。「―・い口をきく」
心がしっかりしている。気丈である。「心―・しき者、念じて射むとすれども」〈竹取〉
すぐれて見えるさま。じょうずである。気がきいている。「異(こと)人々のもありけれど、―・しきもなかるべし」〈土佐〉
健康であるさま。「おのが―・しからむときこそ、いかでもいかでもものし給はめと思へば、かく死なば」〈かげろふ・上〉
[派生]さかしげ[形動]
さかし‐だ・つ【△賢し立つ】🔗⭐🔉
さかし‐だ・つ【△賢し立つ】
[動タ四]利口ぶる。さかしがる。「さばかり―・ち、真字(まな)書きちらして侍るほども」〈紫式部日記〉
さかし‐びと【△賢し人】🔗⭐🔉
さかし‐びと【△賢し人】
かしこい人。賢人。「この―、はた軽々しき物怨じすべきにあらず」〈源・帚木〉
さかし‐め【△賢し女】🔗⭐🔉
さかし‐め【△賢し女】
賢くしっかりした女。賢女。「高志(こし)の国に―を有りと聞かして」〈記・上・歌謡〉
さかし‐ら【△賢しら】🔗⭐🔉
さかし‐ら【△賢しら】
[名・形動]《「ら」は接尾語》
利口そうに振る舞うこと。物知りぶること。また、そのさま。かしこだて。「―をする」「―に口を出す」
自ら進んですること。また、そのさま。「大君のつかはさなくに―に行きし荒雄(あらを)ら沖に袖ふる」〈万・三八六〇〉
よけいな世話を焼くこと。出しゃばること。おせっかい。「―する親ありて…この女をほかへ追ひやらむとす」〈伊勢・四〇〉
さし出口をきくこと。讒言。「この御堂の北南に移り住めば、ある―する者出で来て」〈栄花・玉の台〉
利口そうに振る舞うこと。物知りぶること。また、そのさま。かしこだて。「―をする」「―に口を出す」
自ら進んですること。また、そのさま。「大君のつかはさなくに―に行きし荒雄(あらを)ら沖に袖ふる」〈万・三八六〇〉
よけいな世話を焼くこと。出しゃばること。おせっかい。「―する親ありて…この女をほかへ追ひやらむとす」〈伊勢・四〇〉
さし出口をきくこと。讒言。「この御堂の北南に移り住めば、ある―する者出で来て」〈栄花・玉の台〉
さかしら‐ぐち【△賢しら口】🔗⭐🔉
さかしら‐ぐち【△賢しら口】
利口ぶった言い方。また、さし出口。「―をきく」
さかしら‐ごころ【△賢しら心】🔗⭐🔉
さかしら‐ごころ【△賢しら心】
利口ぶって、出しゃばろうとする心。「―あり、何くれとむつかしき筋になりぬれば」〈源・若紫〉
さかしら‐びと【△賢しら人】🔗⭐🔉
さかしら‐びと【△賢しら人】
利口ぶる人。また、おせっかいな人。「親にはあらで、むつかしき―の、さすがに、あはれに見え給ふ」〈源・蛍〉
さか‐わ【逆輪・△賢輪】🔗⭐🔉
さか‐わ【逆輪・△賢輪】
槍(やり)などの長柄の先端にはめる鐶(かん)。逆鰐口。逆鰐。
賢🔗⭐🔉
賢
[音]ケン
ゲン
[訓]かしこ‐い
さか‐しい
まさ‐る
さか‐しら
[部首]貝
[総画数]16
[コード]区点 2413
JIS 382D
S‐JIS 8CAB
[分類]常用漢字
[難読語]
→あな‐かしこ
→けん‐じゅ【賢衆】
→けん‐じょう【賢聖】
→さか‐き【榊・賢木】
→さか‐わ【逆輪・賢輪】
大辞泉に「賢」で始まるの検索結果 1-66。
聖者(しようじや)と賢者。菩薩(ぼさつ)と、その位に至る前の仏道修行の人。
仏道の修行を積んだ聖者。