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しち【質】🔗🔉

しち【質】 約束を守る保証として相手に預けておくもの。「不足代金の―として時計を預ける」質屋から金銭を借りるときに、保証として預けておくもの。また、その物品。質草。「着物を―に入れる」「―流れ」質権またはその目的物となる質物。人質。「或いは又其の子を―に出(い)だして、野心の疑ひを散ず」〈太平記・九〉

質に置・く🔗🔉

質に置・く 財物を質として預ける。質入れする。「カメラを―・いて金を借りる」

質に取・る🔗🔉

質に取・る 質物として財物を預かる。「指輪を―・る」

しち‐いれ【質入れ】🔗🔉

しち‐いれ【質入れ】 [名]スル借金の際、その担保として物品を質屋などに預けること。

しちいれ‐うらがき【質入裏書】🔗🔉

しちいれ‐うらがき【質入裏書】 裏書人が被裏書人に対して、手形上の権利の上に質権を設定する目的でその旨を記載してする裏書。

しちいれ‐しょうけん【質入証券】🔗🔉

しちいれ‐しょうけん【質入証券】 倉庫証券の一。寄託者の請求によって預り証券に添えて発行され、寄託物の質入れに用いられる。

しち‐うけ【質請け】🔗🔉

しち‐うけ【質請け】 [名]スル借金を返して、質入れした品物を請け出すこと。「流れる寸前で―する」

しち‐おき【質置き】🔗🔉

しち‐おき【質置き】 質に入れること。質入れ。

しち‐ぎょう【質業】‐ゲフ🔗🔉

しち‐ぎょう【質業】‐ゲフ 質屋を営むこと。

しち‐ぐさ【質草・質△種】🔗🔉

しち‐ぐさ【質草・質種】 質に入れる品物。質物(しちもつ)。しちだね。「腕時計を―に金を借りる」

しち‐ぐら【質倉】🔗🔉

しち‐ぐら【質倉】 質物(しちもつ)をしまっておく質屋の倉。

しち‐けいやく【質契約】🔗🔉

しち‐けいやく【質契約】 債権者と債務者との間で、質権を設定する契約。

しち‐けん【質券】🔗🔉

しち‐けん【質券】 質札(しちふだ)

しち‐けん【質権】🔗🔉

しち‐けん【質権】 債権者が債権の担保として債務者または第三者から受け取った物を債務が弁済されるまで留置して、債務者の弁済を間接的に促すとともに、弁済されない場合にはその物から優先弁済を受けることを内容とする担保物権。

しちけん‐しゃ【質権者】🔗🔉

しちけん‐しゃ【質権者】 質権を有する者。

しちけん‐せっていしゃ【質権設定者】🔗🔉

しちけん‐せっていしゃ【質権設定者】 質権を設定するため、質権者に質物(しちもつ)を引き渡す者。

しち‐ざい【質材】🔗🔉

しち‐ざい【質材】 質に入れるもの。質物(しちもつ)。質草。

しち‐しょう【質商】‐シヤウ🔗🔉

しち‐しょう【質商】‐シヤウ 質屋。

しち‐だね【質種】🔗🔉

しち‐だね【質種】しちぐさ(質草)」に同じ。

しち‐ち【質地】🔗🔉

しち‐ち【質地】 土地を質入れすること。また、その土地。

しち‐ながれ【質流れ】🔗🔉

しち‐ながれ【質流れ】 質屋に借りた金の返済をしないまま期限が切れて、質物の所有権が質屋に移ること。また、その品物。「―のカメラ」

しち‐ふだ【質札】🔗🔉

しち‐ふだ【質札】 質屋が金銭を貸す際に客に渡す、質物(しちもつ)の預かり証。質券。

しち‐ぼうこう【質奉公】🔗🔉

しち‐ぼうこう【質奉公】 江戸時代、債務履行の担保として人身を債権者のもとに質入れしたこと。奉公人は一定期間住み込みで働き、債務(身代金)返済をもって解放された。質物奉公。

しち‐みせ【質店】🔗🔉

しち‐みせ【質店】質屋」に同じ。

しち‐もつ【質物】🔗🔉

しち‐もつ【質物】 質に入れる品物。質草。質種。

しち‐もの【質物】🔗🔉

しち‐もの【質物】しちもつ(質物)」に同じ。

しち‐や【質屋】🔗🔉

しち‐や【質屋】 物品を質にとって金銭の貸し付けを行う業者。また、その店。江戸時代から庶民の金融機関として普及した。質店(しちみせ)

しつ【質】🔗🔉

しつ【質】 そのものの良否・粗密・傾向などを決めることになる性質。実際の内容。「量より―」「―が落ちる」生まれながらに持っている性格や才能。素質。資質。「天賦の―に恵まれる」「蒲柳(ほりゆう)の―」論理学で、判断が肯定判断か否定判断かということ。物の本体。根本。本質。「結合せるを―とし、流動するを気とす」〈暦象新書・中〉飾りけのないこと。素朴なこと。「古今集の歌よりは―なり」〈国歌八論・歌源〉

しつ‐かん【質感】🔗🔉

しつ‐かん【質感】 材質がもつ、視覚的・触覚的な感じ。表面の肌合い。「素材の―を生かした作品」

しつ‐ぎ【質疑】🔗🔉

しつ‐ぎ【質疑】 [名]スル疑問の点を問いただすこと。特に、議案や動議について、提出者・発議者などに口頭で説明を求めること。「―を打ち切る」

しつぎ‐おうとう【質疑応答】‐オウタフ🔗🔉

しつぎ‐おうとう【質疑応答】‐オウタフ 会議などの場で、質問とそれに対する答え。また、そのやりとり。

しつ‐じつ【質実】🔗🔉

しつ‐じつ【質実】 [名・形動]飾りけがなく、まじめなこと。質素で誠実なこと。また、そのさま。「―な(の)気風」「―剛健」

しっ‐そ【質素】🔗🔉

しっ‐そ【質素】 [名・形動]飾りけがないこと。質朴なこと。また、そのさま。「―な身なり」生活などがぜいたくでなく、つつましくて倹約なこと。また、そのさま。「―に暮らす」 [派生]しっそさ[名]

しっち‐そうどう【質地騒動】‐サウドウ🔗🔉

しっち‐そうどう【質地騒動】‐サウドウ 江戸幕府が享保七年(一七二二)に発令した質流地禁止令を、自らに有利に解釈した質入れ農民らが、質地取り戻しなどを要求して起こした騒動。越後・出羽などで起こり、翌年幕府は禁止令を撤回した。

しっ‐ちょく【質直】🔗🔉

しっ‐ちょく【質直】 [名・形動]じみでまじめなこと。また、そのさま。質朴。「―な人柄」

しつ‐てき【質的】🔗🔉

しつ‐てき【質的】 [形動]質(しつ)に関するさま。質の面で。「製品の―向上」「―な変化」量的。

しつ‐てん【質点】🔗🔉

しつ‐てん【質点】 質量だけあって大きさのない点状の物体、すなわち抽象体。物体の運動や位置を考える際、物体をその重心に全質量が集まった点と見なしたもの。

しつてん‐けい【質点系】🔗🔉

しつてん‐けい【質点系】 いくつかの質点からなる力学系。

しつ‐ぼく【質朴・質×樸】🔗🔉

しつ‐ぼく【質朴・質×樸】 [名・形動]性格がすなおで律義なこと。また、そのさま。純朴。素朴。「―な人」 [派生]しつぼくさ[名]

しつ‐もん【質問】🔗🔉

しつ‐もん【質問】 [名]スルわからないところや疑わしい点について問いただすこと。また、その内容。「―に答える」「先生に―する」

しつもんし‐ほう【質問紙法】‐ハフ🔗🔉

しつもんし‐ほう【質問紙法】‐ハフ 社会調査などで、調査事項を質問の形で記載した用紙を配布し、回答を集計・分析する方法。

しつ‐りょう【質料】‐レウ🔗🔉

しつ‐りょう【質料】‐レウ(ギリシア)hyl(ラテン)materia;英matter》素材の意。アリストテレス以来、形相と相関的に用いられる。例えば、家の機能や構造上の形式が形相で、その素材となる木材は質料。ヒュレー。形相。

しつ‐りょう【質量】‐リヤウ🔗🔉

しつ‐りょう【質量】‐リヤウ 物体の慣性の大きさを示す量。または、重力を生じさせる原因となる量。相対性理論によれば、質量はエネルギーの一形態であるとされる。単位はキログラム、その他トン・カラット・匁など。

しつりょう‐いん【質料因】シツレウ‐🔗🔉

しつりょう‐いん【質料因】シツレウ‐ アリストテレスの説いた四原因の一。事物が生成するための素材となるもの。 →形相因 →動力因 →目的因

しつりょう‐けっそん【質量欠損】シツリヤウ‐🔗🔉

しつりょう‐けっそん【質量欠損】シツリヤウ‐ 原子核を構成している陽子と中性子の質量の総和から、原子核の質量を引いた差。陽子と中性子とが原子核を構成するとき、結合エネルギーを得るため、ある程度の質量を失うことから生じる。

しつりょうこうど‐かんけい【質量光度関係】シツリヤウクワウドクワンケイ🔗🔉

しつりょうこうど‐かんけい【質量光度関係】シツリヤウクワウドクワンケイ 恒星の質量と絶対等級(光度)の関係。光度は質量のほぼ三〜四乗に比例する。

しつりょうさよう‐の‐ほうそく【質量作用の法則】シツリヤウサヨウ‐ハフソク🔗🔉

しつりょうさよう‐の‐ほうそく【質量作用の法則】シツリヤウサヨウ‐ハフソク 化学反応における重要な法則の一。化学平衡が成立しているとき、反応物質の各濃度の積と生成物質の各濃度の積との比は、一定温度のもとにおいては一定であるという法則。

しつりょう‐すう【質量数】シツリヤウ‐🔗🔉

しつりょう‐すう【質量数】シツリヤウ‐ 原子核を構成している陽子と中性子の数の和。

しつりょう‐スペクトル【質量スペクトル】シツリヤウ‐🔗🔉

しつりょう‐スペクトル【質量スペクトル】シツリヤウ‐ 質量分析器などで、イオンをその質量と電荷との比に応じて分け、大きさの順に並べたもの。

しつりょう‐たんい【質量単位】シツリヤウタンヰ🔗🔉

しつりょう‐たんい【質量単位】シツリヤウタンヰ 質量をエネルギーの単位で表したもの。相対性理論によれば、静止した質量mの物体はmc2cは光の速さ)のエネルギーで表される。

しつりょう‐ちゅうしん【質量中心】シツリヤウ‐🔗🔉

しつりょう‐ちゅうしん【質量中心】シツリヤウ‐ 物体の質量がその点に集中しているとみなせる点。物体が運動するとき、質点と同じ運動をし、重心と一致する。

しつりょう‐ふくしゃ【質量×輻射】シツリヤウ‐🔗🔉

しつりょう‐ふくしゃ【質量×輻射】シツリヤウ‐ 恒星の内部の非常に高温な所では、物質自体が燃焼して放射エネルギーに転換するという仮説。

しつりょうふへん‐の‐ほうそく【質量不変の法則】シツリヤウフヘン‐ハフソク🔗🔉

しつりょうふへん‐の‐ほうそく【質量不変の法則】シツリヤウフヘン‐ハフソク 質量保存の法則

しつりょう‐ぶんせき【質量分析】シツリヤウ‐🔗🔉

しつりょう‐ぶんせき【質量分析】シツリヤウ‐ 加速したイオンが電場や磁場の中を通るときに、その電荷と質量との比に応じて進路が曲がることを利用した分析法。同位体の区別・定量などに用いられる。

しつりょうぶんせき‐き【質量分析器】シツリヤウブンセキ‐🔗🔉

しつりょうぶんせき‐き【質量分析器】シツリヤウブンセキ‐ 原子や分子の質量分析に用いる装置。イオンを直接写真乾板上に受けて記録する方式のもの。

しつりょうほぞん‐の‐ほうそく【質量保存の法則】シツリヤウホゾン‐ハフソク🔗🔉

しつりょうほぞん‐の‐ほうそく【質量保存の法則】シツリヤウホゾン‐ハフソク 化学反応の前と後で、反応にあずかる物質の質量の総和は変わらないという法則。一七七四年ごろ、ラボアジェが発見。質量不変の法則。

ただ・す【△質す】🔗🔉

ただ・す【質す】 [動サ五(四)]《「正す」と同語源》不明な点などを聞いて、明らかにする。問い確かめる。「疑問点を専門家に―・す」 [可能]ただせる

たち【△質】🔗🔉

たち【質】 生まれつきもっている性質や体質。資質。「辛抱強い―だ」「日焼けしやすい―」物事の性質。「いたずらにしては―が悪い」

む‐かわり【△身代はり・△質】‐かはり🔗🔉

む‐かわり【身代はり・質】‐かはり みがわり。人質(ひとじち)。「百済(くだら)の王義慈、王子豊章を入れ奉りて―とす」〈舒明紀〉

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[音]シツ    シチ    チ [訓]たち    ただ‐す    すなお    にえ [部首]貝 [総画数]15 [コード]区点    2833      JIS   3C41      S‐JIS 8EBF [分類]常用漢字 [難読語] →かた‐ぎ【気質・形気・容気】き‐だち【木質】くさ‐だち【草質・草本】げん‐ち【言質】ところ‐じち【所質】

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