複数辞典一括検索+

しち【質】🔗🔉

しち【質】 1 契約を履行する担保として物を預けること。またはその物。 約束の保証として預け、違約のときの償いとするもの。*竹取「もし、金(かね)給はぬ物ならば、彼衣のしち返したべ」借金の担保として預けておくもの。借金のかた。質屋から金を借りるための担保。また、担保として質屋に渡す物品。しちぐさ。 2 人質。 ●質に=置(お)く[=入(い)れる] 1 財物を質として預ける。 2 人質として預ける。 ●質に取(と)る 1 質として財物を受け取る。 2 人質を預かる。人質にする。

●質に=置(お)く[=入(い)れる]🔗🔉

●質に=置(お)く[=入(い)れる] 1 財物を質として預ける。 2 人質として預ける。 ●質に取(と)る 1 質として財物を受け取る。 2 人質を預かる。人質にする。 し‐ち【四知】 1 (後漢の楊震が荊州刺史に赴任するとき、人から金一〇斤を贈られ、暮夜知る者無しといわれた時、天知り、地知り、我知り、子(相手)知る、と答えてそれを受けなかった故事で、それを記した「後漢書‐楊震伝」の賛に「震畏四知、秉去三惑」とあるのによる)二人の間の密事でも必ず他にもれることをいう語。 2 金(かね・きん)の異称。

●質に取(と)る🔗🔉

●質に取(と)る 1 質として財物を受け取る。 2 人質を預かる。人質にする。 し‐ち【四知】 1 (後漢の楊震が荊州刺史に赴任するとき、人から金一〇斤を贈られ、暮夜知る者無しといわれた時、天知り、地知り、我知り、子(相手)知る、と答えてそれを受けなかった故事で、それを記した「後漢書‐楊震伝」の賛に「震畏四知、秉去三惑」とあるのによる)二人の間の密事でも必ず他にもれることをいう語。 2 金(かね・きん)の異称。

しち‐いれ【質入】🔗🔉

しち‐いれ【質入】 1 質として、物品を渡すこと。 2 遊女屋などに娘を預けて、借金すること。 3 質権設定の目的で、物件または権利を質権者に提供すること。

しちいれ‐うらがき【質入裏書】🔗🔉

しちいれ‐うらがき【質入裏書】 質権を設定するため、指図証券または質入証券に裏書きすること。

しちいれ‐しょうけん【質入証券】🔗🔉

しちいれ‐しょうけん【質入証券】 倉庫証券の一つ。倉庫業者が寄託者の請求によって預り証券とともに発行するもので、寄託物の質入れに用いられる。

しち‐うけ【質請】🔗🔉

しち‐うけ【質請】 1 質物を請け出すこと。 2 質入れする時の保証人。

しち‐おき【質置】🔗🔉

しち‐おき【質置】 質におくこと。質入れ。

しち‐ぎょう【質業】(‥ゲフ)🔗🔉

しち‐ぎょう【質業】(‥ゲフ) 質屋の営業。質屋。

しち‐ぐさ【質草・質種】🔗🔉

しち‐ぐさ【質草・質種】 (「しちくさ」とも)質に入れる品物。質物。しちだね。くさ。

しち‐ぐら【質倉】🔗🔉

しち‐ぐら【質倉】 質屋で、質物を入れておく倉。

しち‐けいやく【質契約】🔗🔉

しち‐けいやく【質契約】 債権者と質権設定者との間で、質権を設定する契約。

しち‐けん【質券】🔗🔉

しち‐けん【質券】 1 中世、質契約を結んだ証書として質入人が質主に出す文書。 2 (多く「質券に入る」と熟して)質に入れること。質契約を結ぶこと。 3 =しちもつ(質物)

しち‐けん【質権】🔗🔉

しち‐けん【質権】 物権の一つ。債権者が、債権の担保として債務者から受け取った物を債務の弁済を受けるまで留置して、債務者の弁済を間接に強制するとともに、弁済されない場合にはその物を競売して優先的に弁済を受ける権利。

しちけん‐しゃ【質権者】🔗🔉

しちけん‐しゃ【質権者】 質権をもつ者。

しちけん‐せっていしゃ【質権設定者】🔗🔉

しちけん‐せっていしゃ【質権設定者】 質権を設定するために、質物を質権者に提供する者。

しち‐ざい【質材】🔗🔉

しち‐ざい【質材】 質入れする品物。質物。抵当。

しち‐しょう【質商】(‥シャウ)🔗🔉

しち‐しょう【質商】(‥シャウ) 質屋。質屋営業。

しち‐だね【質種】🔗🔉

しち‐だね【質種】 質におく物品。しちぐさ。

しち‐ち【質地】🔗🔉

しち‐ち【質地】 土地を入質すること。また、その土地。

しち‐てん【質店】🔗🔉

しち‐てん【質店】 =しちや(質屋)

しち‐ながれ【質流】🔗🔉

しち‐ながれ【質流】 質屋にあずけておいた担保の品が、期限切れのため、質屋の所有になること。

しち‐にん【質人】🔗🔉

しち‐にん【質人】 人質のこと。

しち‐ばち【質八】🔗🔉

しち‐ばち【質八】 (「質」に「七」を通わせて、八と続けていった語。)=しち(質)「しちばちを置く」

しち‐ふだ【質札】🔗🔉

しち‐ふだ【質札】 質屋が質を入れた人に出す証券。質を受け出す時に質屋に返す。質入切手。質券。

しちぶつ‐ほうこう【質物奉公】🔗🔉

しちぶつ‐ほうこう【質物奉公】 =しちものぼうこう(質物奉公)

しち‐ぼうこう【質奉公】🔗🔉

しち‐ぼうこう【質奉公】 =しちものぼうこう(質物奉公)

しち‐みせ【質店】🔗🔉

しち‐みせ【質店】 =しちや(質屋)

しち‐もつ【質物】🔗🔉

しち‐もつ【質物】 1 質に入れる物。しちぐさ。しちもの。しちもち。 2 品物。物品。

しち‐もの【質物】🔗🔉

しち‐もの【質物】 =しちもつ(質物)

しちもの‐ぼうこう【質物奉公】🔗🔉

しちもの‐ぼうこう【質物奉公】 江戸時代の人身担保で、奉公人が前借金を受け取り、債権者である主人のもとで働いて、前借金(身代金)を返済してから暇をとるもの。給金を身代金と利子の弁済にあてる場合もあった。しちぶつほうこう。質奉公。

しち‐や【質屋】🔗🔉

しち‐や【質屋】 質物を担保に金銭を貸すことを業とする者。また、その店。七屋(ななつや)。質店(しちてん・しちみせ)。

しつ【質】🔗🔉

しつ【質】 1 事物の成立するもと。物の本体。本質。根本。*十善法語‐一〇「形はこれ神の質、神はこれかたちの用」 2 ある物を形づくっている材料を、良否・粗密などその性質の面から見たもの。「量よりも質」 3 生まれながらに備えている性格。うまれつき。「天与の質」 4 かざりけのない性質。質素。また、素直。淳朴。*国歌八論‐歌源「故に古事記・日本紀の歌よりは文にして、古今集の歌よりは質なり」 5 まと。標的。 6 論理学で、命題を分類するのに、全称と特称という量の観点からの区別に対して、肯定と否定という区別の観点から見たものをいう。

しつ‐かん【質感】🔗🔉

しつ‐かん【質感】 材質の違いなどから受ける感じ。

しつ‐ぎ【質疑】🔗🔉

しつ‐ぎ【質疑】 疑問の点をといただすこと。口頭で説明を求めること。

しつぎ‐おうとう【質疑応答】(‥オウタフ)🔗🔉

しつぎ‐おうとう【質疑応答】(‥オウタフ) 会合の場などでの、質問とそれに対する答え。

しっ‐けん【質権】🔗🔉

しっ‐けん【質権】 ⇒しちけん(質権)

しつ‐ざい【質剤】🔗🔉

しつ‐ざい【質剤】 中国周代、官庁が発行し、交易の時、買手から売手に渡して取引の証拠とした手形証券。

しつ‐じつ【質実】🔗🔉

しつ‐じつ【質実】 (形動)質朴で誠実なこと。かざりけがなくまじめなこと。また、そのさま。

しつじつ‐ごうけん【質実剛健】(‥ガウケン)🔗🔉

しつじつ‐ごうけん【質実剛健】(‥ガウケン) (形動)かざりけがなく、まじめで、強く、しっかりしているさま。

しっ‐そ【質素】🔗🔉

しっ‐そ【質素】 (形動) 1 じみで、かざりけがないこと。質朴なこと。また、そのさま。「質素なみなり」 2 衣・食・住などの生活ぶりが控えめなこと。ぜいたくや派手さがなく、つつましやかなこと。また、そのさま。「質素なくらし」

しっ‐ち【質地】🔗🔉

しっ‐ち【質地】 ⇒しちち(質地)

しっ‐ちょく【質直】🔗🔉

しっ‐ちょく【質直】 (形動)(「しつちょく」とも)かざりけがなく正直なこと。じみでまじめなこと。また、そのさま。質朴(しつぼく)。

しつ‐てき【質的】🔗🔉

しつ‐てき【質的】 〔形動〕質に関したさま。質のうえでのこと。「質的な向上をはかる」

しつてき‐べんしょうほう【質的弁証法】(‥ベンショウハフ)🔗🔉

しつてき‐べんしょうほう【質的弁証法】(‥ベンショウハフ) (ドイツqualitative Dialektikの訳語)ヘーゲルの量的弁証法に対するキェルケゴールの実存弁証法。神と人間との間には、越えがたい本質的な差異がある故に、人間は神に対して信仰をもたないわけにはいかないというもの。

しつ‐てん【質点】🔗🔉

しつ‐てん【質点】 質量だけあって広がり(大きさ)のない理想化した物体。力学で、物体に対する力の作用点が一義的にきまり、物体の回転効果を考える必要のない場合に用いられる概念。

しつてん‐けい【質点系】🔗🔉

しつてん‐けい【質点系】 質点の集まりからなる力学体系。

しっ‐ぱく【質朴】🔗🔉

しっ‐ぱく【質朴】 (形動)(「しつばく」とも) 1 =しつぼく(質朴) 2 倹約。節約。また、そのさま。けち。 3 頑固なこと。強情なさま。

しつ‐ぼく【質朴・質樸】🔗🔉

しつ‐ぼく【質朴・質樸】 (形動) 1 自然のままで人手の加わらないさま。 2 律義で、飾りけのないさま。純朴。素朴。「質朴な農民」

しつ‐もん【質問】🔗🔉

しつ‐もん【質問】 わからないことや知りたいことなどを問いただすこと。また、その問い。質疑。

しつもんし‐ほう【質問紙法】(‥シハフ)🔗🔉

しつもんし‐ほう【質問紙法】(‥シハフ) 必要な資料を得るために、調査事項をあらかじめ質問の形で記載した用紙を配布して、回答を集計・分析する方法。

しつ‐りょう【質料】(‥レウ)🔗🔉

しつ‐りょう【質料】(‥レウ) (ギリシアhylラテンmateriaの訳語)広義には、素材・原料の意。アリストテレスでは形相に対し、形相によって規定され形相を制限する可能性の原理。たとえば人間における動物的なもの、建築における木材など。カントでは認識主観の形式に限定される対象の実質。近世一般では物質の意となる。

しつ‐りょう【質量】(‥リャウ)🔗🔉

しつ‐りょう【質量】(‥リャウ) 物体が有する固有の量。物体の慣性はこれが大きいほど大きく、その意味で物体に働く力とそれによって生じる加速度との比を慣性質量という。また、これが大きいほどそれに働く重力は大きく、その意味で地上の任意の点で物体に働く重力とそれによって生じる重力加速度との比を重力質量という。相対論によって両者は同一のものであることが証明されている。相対論によれば質量はエネルギーの一形態で、物体の速さが光速度に近づくとともに増加する。

しつりょう‐いん【質料因】(シツレウ‥)🔗🔉

しつりょう‐いん【質料因】(シツレウ‥) (ラテンcausa materialisの訳語)アリストテレスによる四原因の一つ。生成、変化の素材、原料となるもの。たとえば建築における木材、石材など。

しつりょう‐けっそん【質量欠損】(シツリャウ‥)🔗🔉

しつりょう‐けっそん【質量欠損】(シツリャウ‥) 実際の原子核の質量数と、原子核を構成している陽子と中性子の質量の総和との差。前者の方がわずかに小さい。質量の一部が原子核の結合エネルギーに転化していることが原因となる。

しつりょうさよう‐の‐ほうそく【質量作用の法則】(シツリャウサヨウのハフソク)🔗🔉

しつりょうさよう‐の‐ほうそく【質量作用の法則】(シツリャウサヨウのハフソク) 化学反応の速度と、反応にあずかる物質の濃度との関係を表す法則。一定温度のもとでは、反応速度は原料物質の濃度に比例するというもの。化学平衡に関しては、反応物質の濃度の相乗積と、生成物質の濃度の相乗積との比は一定温度のもとで一定の値(平衡定数)をとると表現される。

しつりょう‐すう【質量数】(シツリャウ‥)🔗🔉

しつりょう‐すう【質量数】(シツリャウ‥) 原子核を構成する核子の数で、陽子と中性子の数の和をいう。

しつりょう‐スペクトル【質量スペクトル】(シツリャウ‥)🔗🔉

しつりょう‐スペクトル【質量スペクトル】(シツリャウ‥) 各種イオンをその質量と電荷の比によって分類し、並べたもので、質量分析器によって得られる。

しつりょう‐たんい【質量単位】(シツリャウタンヰ)🔗🔉

しつりょう‐たんい【質量単位】(シツリャウタンヰ) エネルギーの単位。相対性理論によると、エネルギーを質量を単位として測定することが実証されている。光の速さをcとすれば、エネルギー(E)と質量(m)との間には E=mc2 の関係が成立する。→質量

しつりょう‐ちゅうしん【質量中心】(シツリャウ‥)🔗🔉

しつりょう‐ちゅうしん【質量中心】(シツリャウ‥) 質点系質量の分布を平均して得られる一点。全質量が集中してこの点に作用するとみなすことができる。

しつりょう‐ふくしゃ【質量輻射】(シツリャウ‥)🔗🔉

しつりょう‐ふくしゃ【質量輻射】(シツリャウ‥) 恒星内の高温部で、物質が焼けつくして放射エネルギーに転換するという過去の仮説。質量がエネルギーの一形態であるという相対性理論をもとに考えられ、天文学上大きな役割を果たした。

しつりょうふへん‐の‐ほうそく【質量不変の法則】(シツリャウフヘンのハフソク)🔗🔉

しつりょうふへん‐の‐ほうそく【質量不変の法則】(シツリャウフヘンのハフソク) =しつりょうほぞんのほうそく(質量保存法則)

しつりょう‐ぶんこうき【質量分光器】(シツリャウブンクヮウキ)🔗🔉

しつりょう‐ぶんこうき【質量分光器】(シツリャウブンクヮウキ) =しつりょうぶんせきき(質量分析器)

しつりょう‐ぶんせきき【質量分析器】(シツリャウ‥)🔗🔉

しつりょう‐ぶんせきき【質量分析器】(シツリャウ‥) イオン化された原子の質量を測定する装置。電場と磁場の中を走らせることにより速度や方向が異なっても質量の等しいものは同一点に集まるように作った器械。同位元素の分析に用いられる。質量分光器。

しつりょうほぞん‐の‐ほうそく【質量保存の法則】(シツリャウホゾンのハフソク)🔗🔉

しつりょうほぞん‐の‐ほうそく【質量保存の法則】(シツリャウホゾンのハフソク) 化学変化の前後においての物質の全質量は変化しないという法則。物質がまったく消滅してしまったり、新物質がまったくの無から生じたりすることがないことをいったもの。一七七四年、フランスのラボアジェが発見。ただし、アインシュタインの相対性理論を必要とする原子核反応では成立しない。質量不変の法則。

たち【質】🔗🔉

たち【質】 (「立ち」からか) 1 人が生まれながらに持っている性質や体質。資質。うまれつき。性(しょう)。「風邪をひきやすいたち」「飽きっぽいたち」 2 物事の性質。「たちの悪いいたずら」

む‐かわり【身代・質】(‥かはり)🔗🔉

む‐かわり【身代・質】(‥かはり) (「む」は身の意)人質。*書紀‐舒明三年三月(図書寮本訓)「王子豊章を入(たてまつりい)れて質(ムカハリ)と為(す)」

日国で始まるの検索結果 1-67