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しち【質】🔗⭐🔉
しち [2] 【質】
(1)金を借りる代わりに,保証として相手に預ける品物。「―に入れる」
(2)約束を実行する保証として相手に預けておくもの。
(3)〔法〕 質権。または,質権の目的物たる質物のこと。
(4)人質(ヒトジチ)。「其子を―に出して野心の疑を散ず/太平記 9」
しち=に入・れる🔗⭐🔉
――に入・れる
質として預ける。質入れする。質に置く。
しち=に置・く🔗⭐🔉
――に置・く
質としてあずける。
しち=に取・る🔗⭐🔉
――に取・る
質物として預かる。「時計を―・られて迯(ニゲ)るにも迯られず/当世書生気質(逍遥)」
しち-いれ【質入れ】🔗⭐🔉
しち-いれ [0][4] 【質入れ】 (名)スル
借金の抵当として,品物を質屋に預けること。「時計を―する」
しちいれ-うらがき【質入裏書】🔗⭐🔉
しちいれ-うらがき [5] 【質入裏書】
指図証券に裏書人が被裏書人に対して質権を設定する旨を記載する裏書。小切手には認められない。
しちいれ-しょうけん【質入証券】🔗⭐🔉
しちいれ-しょうけん [5] 【質入証券】
倉庫証券の一。寄託者の請求で預かり証券とともに発行され,寄託物の質入れに用いられる。
しち-うけ【質請け】🔗⭐🔉
しち-うけ [0][4] 【質請け】 (名)スル
質入れした品物を請け出すこと。
しち-おき【質置き】🔗⭐🔉
しち-おき [0][4] 【質置き】
質に置くこと。
しち-ぐさ【質種・質草】🔗⭐🔉
しち-ぐさ [0][2] 【質種・質草】
抵当として質におく品物。しちだね。
しち-ぐら【質倉・質蔵】🔗⭐🔉
しち-ぐら [0] 【質倉・質蔵】
質物(シチモツ)を保管する倉。
しち-けいやく【質契約】🔗⭐🔉
しち-けいやく [3] 【質契約】
質権を設定する契約。
→質権
しち-けん【質券】🔗⭐🔉
しち-けん [2] 【質券】
質屋の預かり証。質札(シチフダ)。
しち-けん【質権】🔗⭐🔉
しち-けん [2] 【質権】
債権者が債権の担保として債務者から受け取り,弁済のない場合にはその物から優先弁済を受けることを内容とする担保物権。
しちけん-しゃ【質権者】🔗⭐🔉
しちけん-しゃ [3] 【質権者】
質権をもつ者。
しちけん-せっていしゃ【質権設定者】🔗⭐🔉
しちけん-せっていしゃ [7] 【質権設定者】
質権を設定する人。普通は債務者。
しち-ごま【質駒】🔗⭐🔉
しち-ごま [2] 【質駒】
将棋で,いつでも取れる状態にある相手の駒。質。
しち-ざい【質材】🔗⭐🔉
しち-ざい [2] 【質材】
質物(シチモツ)。質草。
しち-だね【質種】🔗⭐🔉
しち-だね [0][3] 【質種】
「質草(シチグサ)」に同じ。
しちち-こさく【質地小作】🔗⭐🔉
しちち-こさく [4] 【質地小作】
⇒しっちこさく(質地小作)
しち-てん【質店】🔗⭐🔉
しち-てん [2] 【質店】
「質屋(シチヤ)」に同じ。
しち-ながれ【質流れ】🔗⭐🔉
しち-ながれ [3] 【質流れ】
質屋から質物(シチモツ)を請け出す期限が切れて,質屋の所有となること。また,その質物。
しちながれ-ち-きんし【質流れ地禁止】🔗⭐🔉
しちながれ-ち-きんし 【質流れ地禁止】
田畑永代売買禁止令下にあって,田畑屋敷の質入れが質流れすることで,事実上の耕地移動という事態が起こることを防ぐために,1721年,田畑の質流れを禁止したこと。
しち-にん【質人】🔗⭐🔉
しち-にん [2][0] 【質人】
人質(ヒトジチ)。
しちばち-を-お・く【質八を置く】🔗⭐🔉
しちばち-を-お・く 【質八を置く】 (連語)
〔質が「七」と同音であるので,「八」と続けてごろ遊びをしたもの〕
質入れする。「―・いて暮らしてゐる所だ/滑稽本・浮世風呂 2」
しち-ふだ【質札】🔗⭐🔉
しち-ふだ [2][0] 【質札】
質入れ品の預かり証。
しち-ぼうこう【質奉公】🔗⭐🔉
しち-ぼうこう [3] 【質奉公】
江戸時代の人身担保の一。奉公人が,給金によって前借り金の利子を払ったり,前借り金の一部または全部を相殺したりすること。質券奉公。質物奉公。
→年季奉公
しち-もつ【質物】🔗⭐🔉
しち-もつ [2][0] 【質物】
質におく品物。しちぐさ。
しち-や【質屋】🔗⭐🔉
しち-や [2] 【質屋】
物品を質として預かり,金銭を貸し,利子を得る職業。また,その店。江戸時代以降の庶民の金融機関。中世には土倉(ドソウ)と呼ばれた。質店(シチミセ)・(シチテン)。
しつ【質】🔗⭐🔉
しつ [0][2] 【質】
(1)もちまえ。生まれつき。「生得の―」「おとなしい―のお玉にはこちらから恋をし掛けようと/雁(鴎外)」
(2)内容の良否。価値。「―より量」
(3)(ア)〔哲〕 事物についてさまざまに述べられる側面の一つで,ことに量に対するもの。「どのような」という問いに対応する事物の在り方。(イ)〔論〕 判断が肯定判断か否定判断かということ。判断の質。
しつ-かん【質感】🔗⭐🔉
しつ-かん [0] 【質感】
材質から受ける感じ。「木の―を生かした彫刻」「肌の―がよく出ている」
しつ-ぎ【質疑】🔗⭐🔉
しつ-ぎ [2][1] 【質疑】 (名)スル
(1)疑問の点を尋ねること。質問。
(2)国会の会議で,議員が議題または報告演説について大臣・委員などに疑義の解明を求めること。
しつぎ-おうとう【質疑応答】🔗⭐🔉
しつぎ-おうとう ―タフ [2][1] 【質疑応答】
質問とそれに対する答弁。「方針説明ののち―があった」
しつ-じつ【質実】🔗⭐🔉
しつ-じつ [0] 【質実】 (名・形動)
飾りけがなくまじめな・こと(さま)。「―な生活」
[派生] ――さ(名)
しつじつ-ごうけん【質実剛健】🔗⭐🔉
しつじつ-ごうけん ―ガウ― [0] 【質実剛健】 (名・形動)
飾りけがなくまじめで,たくましく,しっかりしている・こと(さま)。
しっ-そ【質素】🔗⭐🔉
しっ-そ [1] 【質素】 (名・形動)[文]ナリ
(1)贅沢(ゼイタク)でなく,つつましい・こと(さま)。「―な食べ物」「―に暮らす」
(2)虚飾のないさま。質朴(シツボク)。
[派生] ――さ(名)
しっ-ち【質地】🔗⭐🔉
しっ-ち [0] 【質地】
土地を質入れすること。また,質入れした土地。
しっち-こさく【質地小作】🔗⭐🔉
しっち-こさく [4] 【質地小作】
貸金の抵当にとった土地を小作させること。債務者がそのまま小作をする直小作と,それ以外の者が小作する別小作がある。
しっち-そうどう【質地騒動】🔗⭐🔉
しっち-そうどう ―サウ― 【質地騒動】
江戸幕府の質流地禁止令発布(1721年)に伴う農民の蜂起(ホウキ)事件。この法令を徳政と理解した農民は,越後頸城(クビキ)郡や羽前(ウゼン)村山郡長瀞(ナガトロ)村において土地返還を要求して蜂起したが,鎮圧された。
しっ-ちょく【質直】🔗⭐🔉
しっ-ちょく [0] 【質直】 (名・形動)[文]ナリ
飾りけがなくまじめな・こと(さま)。質朴。「―なる性質/即興詩人(鴎外)」
しつ-てん【質点】🔗⭐🔉
しつ-てん [3] 【質点】
理想化された点状の物体。質量だけあって大きさがなく,位置だけを占める。物体が運動の範囲に比べてきわめて小さく,回転を考えなくてもよい場合は,どんな物体も質点とみなすことができる。
しつてん-けい【質点系】🔗⭐🔉
しつてん-けい [3] 【質点系】
二個以上の質点の集合体。
しつ-ぼく【質朴・質樸】🔗⭐🔉
しつ-ぼく [0] 【質朴・質樸】 (名・形動)[文]ナリ
飾り気がなく素直な・こと(さま)。世間ずれしていない・こと(さま)。「―な男」
[派生] ――さ(名)
しつ-もん【質問】🔗⭐🔉
しつ-もん [0] 【質問】 (名)スル
疑問点やわからない点を問いただすこと。「先生に―する」「―を受ける」「―状」
しつもん-し-ほう【質問紙法】🔗⭐🔉
しつもん-し-ほう ―ハフ [0] 【質問紙法】
調べたい内容に関する多数の質問を書いた用紙を被験者に配布し,「はい・いいえ」などの簡単な様式で回答させる検査・調査の方法。
しつ-りょう【質料】🔗⭐🔉
しつ-りょう ―レウ [2] 【質料】
〔(ギリシヤ) hyl
; (ラテン) materia〕
ある形式を備えたものの材料・素材となるもの。アリストテレス以来,形相と相関したものとして用いられ,例えば家の機能や構造形式が形相で,その素材である木材が質料。個々の現実に存在するものは,形相が質料を限定することで成り立つ。ヒュレー。
⇔形相

しつりょう-いん【質料因】🔗⭐🔉
しつりょう-いん ―レウ― [3] 【質料因】
アリストテレスによる四原因の一。例えば,家に対しては土や木や石などの材料。
→原因(2)
しつ-りょう【質量】🔗⭐🔉
しつ-りょう ―リヤウ [2] 【質量】
〔mass〕
物体に固有な力学的基本量。慣性の大きさを表す量として定義される慣性質量と,物体にはたらく重力の大きさが基準物体(例えばキログラム原器)にはたらく重力の何倍であるかによって定義される重力質量とがある。両者が比例することはエートベッシュによって実験的に確かめられているが,一般相対性理論では,両者が等価であるとされる。また,特殊相対性理論によれば,慣性質量は物体の速さが大きくなれば増加し,質量はエネルギーの一形態であると見なされる。単位は kg, g
→静止質量
しつりょう-エネルギー【質量―】🔗⭐🔉
しつりょう-エネルギー ―リヤウ― [6] 【質量―】
相対性理論によれば質量はエネルギーと同等であり,質量としてもっているエネルギーをいう。質量を
とするとき,
=

(
は真空中の光速度)の関係によって,エネルギーに換算される。






しつりょう-けっそん【質量欠損】🔗⭐🔉
しつりょう-けっそん ―リヤウ― [5] 【質量欠損】
原子核を構成する核子(中性子・陽子)の質量の和から,その原子核の質量を差し引いたもの。相対性理論で質量とエネルギーは等価なので,原子核の結合エネルギーに相当する。
しつりょう-こうど-かんけい【質量光度関係】🔗⭐🔉
しつりょう-こうど-かんけい ―リヤウクワウドクワンケイ [8] 【質量光度関係】
主系列の恒星の質量とその真の光度(絶対等級)との間の関係。恒星の質量が大きいほどその星は明るい。恒星の距離がわかれば見かけの明るさから絶対等級が求められ,この関係を用いて恒星の質量が推定できる。
しつりょう-さよう-の-ほうそく【質量作用の法則】🔗⭐🔉
しつりょう-さよう-の-ほうそく ―リヤウ―ハフソク 【質量作用の法則】
化学反応が化学平衡の状態にあるとき,反応物質の濃度と,生成物質の濃度との間には,温度・圧力が一定ならば一定の数量関係があるという法則。この法則から,ある量の原料から得られる生成物の最大量を知ることができる。化学・工業化学における最も重要な法則の一つ。
しつりょう-すう【質量数】🔗⭐🔉
しつりょう-すう ―リヤウ― [5] 【質量数】
原子核を構成する中性子と陽子の個数の和。
しつりょう-スペクトル【質量―】🔗⭐🔉
しつりょう-スペクトル ―リヤウ― [6] 【質量―】
イオンの混合物を,その質量(正確には質量と電荷の比)の大小に従って分離し,それぞれの強度を示したもの。質量分析器によって得られる。マス-スペクトル。
しつりょう-ちゅうしん【質量中心】🔗⭐🔉
しつりょう-ちゅうしん ―リヤウ― [5] 【質量中心】
質点系で各質点の質量の平均的位置にある点。重心と一致する。質量中心は系の各部に作用するすべての外力の合力に依って運動し,外力が作用しない系では等速度運動する。
しつりょう-ふへん-の-ほうそく【質量不変の法則】🔗⭐🔉
しつりょう-ふへん-の-ほうそく ―リヤウ―ハフソク 【質量不変の法則】
⇒質量保存(シツリヨウホゾン)の法則(ホウソク)
しつりょう-ぶんせきき【質量分析器】🔗⭐🔉
しつりょう-ぶんせきき ―リヤウ― [8] 【質量分析器】
イオンの流れに電場および磁場をかけ,質量スペクトルを得る装置。質量分光器。
しつりょう-ほぞん-の-ほうそく【質量保存の法則】🔗⭐🔉
しつりょう-ほぞん-の-ほうそく ―リヤウ―ハフソク 【質量保存の法則】
化学反応の前とあとで物質の総質量は変わらない,という法則。1774年にラボアジエが確認したもので,近代化学の基礎となった。質量不変の法則。
ただ・す【質す】🔗⭐🔉
ただ・す [2] 【質す】 (動サ五[四])
〔「正す」と同源〕
たずねて明らかにする。質問する。きく。「真意を―・す」「意向を―・す」
[可能] ただせる
たち【質】🔗⭐🔉
たち [1] 【質】
(1)人の生まれつきの性質・体質。「涙もろい―」「蕁麻疹(ジンマシン)の出やすい―」
(2)その事柄の性質。「―の悪いいたずら」
む-かわり【身代はり・質】🔗⭐🔉
む-かわり ―カハリ 【身代はり・質】
身がわり。人質。「みしこちはとりかんきをもて―として/日本書紀(神功訓)」
しち【質】(和英)🔗⭐🔉
しちぐさ【質草】(和英)🔗⭐🔉
しちぐさ【質草】
an article for pawning.
しちふだ【質札】(和英)🔗⭐🔉
しちふだ【質札】
a pawn ticket.
しちや【質屋】(和英)🔗⭐🔉
しつ【質】(和英)🔗⭐🔉
しつぎ【質疑】(和英)🔗⭐🔉
しつぎ【質疑】
a question.→英和
質疑応答 questions and answers.
しっそ【質素な】(和英)🔗⭐🔉
しつてき【質的】(和英)🔗⭐🔉
しつてき【質的】
qualitative.→英和
〜にin quality.
しつもん【質問】(和英)🔗⭐🔉
しつりょう【質量】(和英)🔗⭐🔉
しつりょう【質量】
《理》mass.→英和
ただす【質す】(和英)🔗⭐🔉
たち【質の良い(悪い)】(和英)🔗⭐🔉
たち【質の良い(悪い)】
good-(ill-)natured (気質);of good (bad) character (事柄);benignant (malignant,bad) (病気の).→英和
…の〜である beby nature;be liable.
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