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○夏まけてなつまけて🔗⭐🔉
○夏まけてなつまけて
夏を待ちうけて。夏になって。万葉集8「―咲きたる唐棣はねず」→設まく
⇒なつ【夏】
なつ‐まつり【夏祭】
①夏季、みそぎ浄めて病魔・罪穢をはらい、清福を祈請するために行われる祭。
②夏季に行われる神社の祭。〈[季]夏〉
なつまつりなにわかがみ【夏祭浪花鑑】‥ナニハ‥
浄瑠璃。並木千柳ほか合作の世話物。1745年(延享2)初演。夏祭を背景に、団七九郎兵衛・釣船三婦さぶ・一寸ちょっと徳兵衛ら3人の男達おとこだての侠気を脚色。後に歌舞伎化。
→文献資料[夏祭浪花鑑]
なつ‐まめ【夏豆】
①(→)ソラマメの別称。
②ダイズの早生種の総称。新枝豆。〈[季]夏〉
なつ‐みかん【夏蜜柑】
ミカン科ダイダイ類の常緑低木。高さ約3メートル。葉は楕円形。葉柄は有翼。初夏、葉腋に白色の五弁花を開き、花後、扁球形の大きな液果を結ぶ。秋、黄熟するが、翌年春から夏に食用にし、酸味と苦味とを有する。もと山口県長門市の産、今は各地に栽培。ナツダイダイ。〈[季]夏〉
ナツミカン(実)
提供:ネイチャー・プロダクション
なつ‐みち【夏道】
(登山用語)積雪期以外の時期の登山道。
なつ‐むき【夏向き】
夏の季節に適していること。また、そのもの。「―の着物の柄がら」
なつ‐むし【夏虫】
①夏出る虫の総称。〈倭名類聚鈔19〉
②灯蛾など、夏の夜灯火に慕いよる虫。火取虫。〈[季]夏〉。万葉集9「―の火に入るがごと」
③蛍の称。後撰和歌集夏「包めども隠れぬ物は―の身より余れる思ひなりけり」
④蚊、一説には蝉の称。後撰和歌集夏「八重葎しげきやどには―の声より外にとふ人もなし」
⑤夏季、小児に生ずる瘡かさ。なつぶし。
⇒なつむし‐の‐いろ【夏虫の色】
なつむし‐の‐いろ【夏虫の色】
蝉(一説には青蛾)の羽の色で、二藍ふたあいの色のたとえ。薄緑色または瑠璃色かという。枕草子281「夏は二藍、いと暑きころ―したるも涼しげなり」
⇒なつ‐むし【夏虫】
なつめ【棗】
①クロウメモドキ科の落葉小高木。原産は中国とされる。高さ約6メートル、枝分れしてこんもりした樹形。葉は卵形で3条の葉脈が明瞭。夏、葉腋に黄白色の花をつけ、花後、核果を結び、暗赤色に熟す。食用・強壮剤。材は細工物。〈[季]秋〉。万葉集16「室むろの樹と―が本とかきはかむため」
②染料の一種。1の果実を乾燥し、刻み煎じて作る染汁。茶系統の色。
③点茶てんちゃ用茶入の一種。形が1の果実に似る。大きさに大・中・小があり、多くは漆塗。
⇒なつめ‐がい【棗貝】
⇒なつめ‐だま【棗玉】
⇒なつめ‐やし【棗椰子】
なつめ【夏目】
姓氏の一つ。
⇒なつめ‐せいび【夏目成美】
⇒なつめ‐そうせき【夏目漱石】
⇒なつめ‐みかまろ【夏目甕麿】
なつめ‐がい【棗貝】‥ガヒ
後鰓こうさい類ナツメガイ科の巻貝。貝殻の退化の度合は少なく、殻長約3センチメートルの、ナツメに似た卵形で、まだらのある葡萄色の丈夫な殻を持つ。本州中部以南の浅海産。
⇒なつめ【棗】
なつ‐め・く【夏めく】
〔自五〕
気候・風物が、夏らしくなる。〈[季]夏〉
ナツメグ【nutmeg】
〔植〕「肉豆蔲にくずく」参照。
なつめ‐せいび【夏目成美】
江戸後期の俳人。名は包嘉。通称、井筒屋八郎右衛門。別号、随斎・四山道人など。江戸の札差ふださし。一流派に属せず、都会人らしい洗練された清雅な句を残し、江戸俳壇の中心勢力となる。一茶の庇護者。編著「随斎諧話」など。(1749〜1816)
⇒なつめ【夏目】
なつめ‐そうせき【夏目漱石】
英文学者・小説家。名は金之助。江戸牛込生れ。東大卒。五高教授。1900年(明治33)イギリスに留学、帰国後東大講師、のち朝日新聞社に入社。05年「吾輩は猫である」、次いで「倫敦塔」を出して文壇の地歩を確保。他に「坊つちやん」「草枕」「虞美人草」「三四郎」「それから」「門」「彼岸過迄」「行人」「こゝろ」「道草」「明暗」など。(1867〜1916)
夏目漱石
提供:岩波書店
→作品:『草枕』
→作品:『虞美人草』
→作品:『行人』
→作品:『こゝろ』
→作品:『三四郎』
→作品:『それから』
→作品:『坊つちやん』
→作品:『明暗』
→作品:『門』
→作品:『倫敦塔』
→作品:『吾輩は猫である』
→作品:『現代日本の開化』
⇒なつめ【夏目】
なつめ‐だま【棗玉】
日本で古墳時代・奈良時代に装身具として用いた玉。ナツメの果実の形をし、古くは硬玉製のものが多く、琥珀こはく・水晶・ガラス製などもある。
⇒なつめ【棗】
なつめ‐みかまろ【夏目甕麿】
江戸後期の国学者・歌人。遠江の人。通称、嘉右衛門。号、萩園はぎぞの。加納諸平の父。本居宣長門下の逸材。著「駿河国号考」、家集「志能夫草」。(1773〜1822)
⇒なつめ【夏目】
なつめ‐やし【棗椰子】
ヤシ科の常緑高木。インド西部・メソポタミア地方の原産。熱帯・亜熱帯の乾燥地で栽培、特に北アフリカ・中東地域で多い。高さ20メートル。茎頂に生じる大形の羽状複葉は、長さ約1メートル半に達する。雌雄異株。花後、ナツメに似た液果を結び、生食・ジャム原料・乾果などとして食用。樹液で砂糖を製し、また酒(アラキ酒)を醸す。葉を戦捷せんしょうその他の祝祭に使用するので戦捷木という。英語名デートパーム。デーツ。
なつめやし
⇒なつめ【棗】
なつ‐メロ【懐メロ】
(ラジオ番組名「懐かしのメロディー」の略)はやった当時が偲しのばれるような往年の流行歌。



広辞苑 ページ 14668 での【○夏まけて】単語。