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○弁を弄するべんをろうする🔗⭐🔉
○弁を弄するべんをろうする
しゃべり立てる。勝手なことを言う。
⇒べん【弁・辯】
ほ
①両声帯を接近させ、その間隙から出す無声摩擦音〔h〕と、母音〔o〕との結合した音節。〔ho〕 なお、江戸初期までは両唇音〔F〕と母音〔o〕との結合した音節であった。
②平仮名「ほ」は「保」の草体。片仮名「ホ」は「保」の終りの4画。
ほ【火】
「ひ」の古形。他の語を伴って複合語を作る。古事記中「燃ゆる火の―なかに立ちて」。「―かげ」
ほ【百】
ひゃく。もも。他の語を伴って複合語を作る。古事記下「金鉏かなすきも五百箇いおちもがも」。「八百やお」
ほ【帆】
①帆柱に張り上げ、風をふくませて船を進ませる船具。木綿布・麻布・蓆むしろなどで作る。万葉集7「海人小舟―かも張れると」。「―を上げる」「―を掛ける」
②紋所の名。帆をかたどったもの。
ほ【秀】
(「穂ほ」と同源)ひいでていること。ぬきでること。外に現れ出ること。古事記中「国の―も見ゆ」。垂仁紀「神庫ほくら」
⇒秀に出づ
ほ【穂】
(「秀ほ」と同源)
①長い花軸の先端部に花や実が群がりついたもの。稲・麦・薄すすきなどにある。万葉集2「秋の田の―の上に霧らふ朝霞」。「―が出る」
②槍の刃の先、筆の先など、すべて尖ったものの先。「筆の―」
③接木つぎきの台につぐ芽。接ぎ穂。
ほ【歩】
①あゆむこと。あゆみ。また、あしどり。「―を運ぶ」「―を進める」
②歩兵の略。
③ひとあゆみの長さ。また、あゆみの回数を数える語。
→ふ→ぶ(歩)
ほ【保】
(慣用音。漢音はホウ)
①古く中国で行われた隣保制の単位。一定戸数で組織され、連帯責任を負う。→保甲法。
②中国の制にならい、日本の律令制で定めた隣保組織。隣接する5戸で構成し、納税・防犯などの連帯責任を負う。五保。
③平安京の行政区画の一つ。4町を1保、4保を1坊とする。
④平安時代以後の国衙こくが領における所領単位の称。荘・郷・名みょうと並称。太平記30「国衙の郷―、并びに本家・領家…」
⑤保険の略。
ほ【哺】
食物を口にふくむこと。また、その食物。太平記32「飯を食する時賓客来れば、―を吐いて対面し給ひけり」
ほ【捕】
野球の捕手の略。
ほ【畝】
中国で地積の単位。6尺四方を1歩ぶとし、古くは100歩、後には240歩を1畝とした。現行の1畝ムーは15分の1ヘクタール(6.7アール)。日本の畝せとは別。
ほ【晡】
申さるの刻。今の午後4時頃。夕がた。
ほ【補】
正式の職につく前の資格。「警部―」「会計士―」
ほ【輔】
①(「補」でも代用)たすけること。また、その人。
②「次官すけ」参照。
ほ【舗・鋪】
地図など、畳みものを数える語。
ほ
〔感〕
意外なことに気づいた時などに発する声。狂言、宗論「―、是は早や勤行の時分ぢや」
ぼ
「ほ」の濁音。両唇を合わせて破裂させる有声子音〔b〕と母音〔o〕との結合した音節。〔bo〕
ぼ【戊】
十干じっかんの第5。つちのえ。
ぼ【墓】
死者をほうむる所。はか。
ぼ【簿】
帳面。「人名―」
ぽ
「ほ」の半濁音。両唇を合わせて破裂させる無声子音〔p〕と母音〔o〕との結合した音節。〔po〕
ぽ【葡】
葡萄牙ポルトガルの略。
ポ
(印刷用語)ポイントの略。「9―活字」
ぼ‐あ【暮鴉】
夕のからす。晩鴉。
ボア【boa】
①ニシキヘビ科ボア亜科のヘビの総称。約60種。また、その一種。最大5.5メートルに達するが、普通は3メートルぐらい。中南米産。獲物を呑む前に巻き殺す。王蛇おうじゃ。
ボア
提供:東京動物園協会
②女性用襟巻の一種。毛皮または羽毛で細長くつくり、首のまわりにゆるくまとうもの。
ボア【bore】
(→)海嘯かいしょう。
ぼ‐あい【暮靄】
暮れ方のもや。晩靄。
ほあかり‐の‐みこと【火明命】
①日本神話で、瓊瓊杵尊ににぎのみことの兄。
②瓊瓊杵尊と木花之開耶姫このはなのさくやびめとの子。尾張連むらじの祖とする。
ほあし【帆足】
姓氏の一つ。
⇒ほあし‐ばんり【帆足万里】
ほ‐あし【帆脚・帆足】
和船で、帆の下端を結びとめる綱。〈日葡辞書〉
ほあし‐ばんり【帆足万里】
江戸後期の儒学者・蘭学者。字は鵬卿、号は愚亭。豊後日出ひじ藩士。三浦梅園の条理学を基礎とし、窮理(物理)学に志し、オランダ科学書を研究。のち家老となり藩政を改革。著「窮理通」「東潜夫論」「入学新論」など。(1778〜1852)
⇒ほあし【帆足】
ボアズ【Franz Boas】
ドイツ生れのアメリカの文化人類学者。アメリカ人類学の父と呼ばれる。アメリカ先住民を調査研究、進化主義的人類学を批判。著「クワキウトル民族誌」など。(1858〜1942)
ポアズ【poise】
(フランスの粘性流体の研究者ポアズイユ(J. L. M. Poiseuille1799〜1869)の名に因む)粘性率のCGS単位。1ポアズは0.1パスカル秒。記号P
ボアソナード【Gustave Emile Boissonade】
フランスの法学者。パリ大学教授。1873年(明治6)法制整備のため日本政府の顧問として招かれ、民法・刑法を起草。95年帰国。ボワソナード。(1825〜1910)
ポアソン【Siméon Denis Poisson】
フランスの数理物理学者。確率論におけるポアソン分布、ポテンシャルに関するポアソン方程式で有名。ほかに、解析的数論・微分方程式論などに業績を残す。ポアッソン。(1781〜1840)
⇒ポアソン‐ひ【ポアソン比】
ポアソン‐ひ【ポアソン比】
弾性体のひずみかたを示す物質特有の定数。外力の方向の伸び率で垂直方向の縮み率を割ったもの。0.5を超えることはない。ポアソンが導入。
⇒ポアソン【Siméon Denis Poisson】
ホアチン【hoatzin】
〔動〕(→)爪羽鶏つめばけい。
ポアレ【Paul Poiret】
⇒ポワレ
ボアロー【N. Boileau-Despréaux】
⇒ボワロー
ほ‐あん【保安】
①工場・作業場・鉄道などでの、安全を保つこと。「―設備」
②社会の安寧・秩序を保つこと。
③⇒ほうあん。
⇒ほあん‐かん【保安官】
⇒ほあん‐けいさつ【保安警察】
⇒ほあん‐じょうれい【保安条例】
⇒ほあん‐しょぶん【保安処分】
⇒ほあん‐たい【保安隊】
⇒ほあん‐ちょう【保安庁】
⇒ほあん‐ぼう【保安帽】
⇒ほあん‐よういん【保安要員】
⇒ほあん‐りん【保安林】
ポアンカレ【Henri Poincaré】
フランスの数学者。数論・関数論・微分方程式・位相幾何学のほか天体力学および物理数学・電磁気についても卓抜な研究を行い、また、マッハの流れをくむ実証主義の立場から科学批判を展開。主著「天体力学」。(1854〜1912)
ポアンカレ【Raymond Poincaré】
フランスの政治家。H.ポアンカレの従弟。文相・蔵相・首相を経て、1913〜20年大統領。露仏同盟の強化による対独強硬策を主張、23年首相としてルールを占領。26〜29年首相兼蔵相としてフランの安定に成功。(1860〜1934)
ほあん‐かん【保安官】‥クワン
アメリカで、郡(カウンティ)の司法・警察権を持つ役人。公選され、令状・判決の執行や治安維持にあたる。シェリフ。
⇒ほ‐あん【保安】
ほあん‐けいさつ【保安警察】
特定の行政に関連なく一般に社会公共の安寧・秩序を維持するための警察活動。風俗警察・集会警察・危険物警察など。→行政警察。
⇒ほ‐あん【保安】
ほあん‐じょうれい【保安条例】‥デウ‥
明治憲法制定の直前、1887年(明治20)に自由民権運動を弾圧するために制定された法令。多くの自由民権論者が東京から追放された。98年廃止。
→文献資料[保安条例]
⇒ほ‐あん【保安】
ほあん‐しょぶん【保安処分】
社会に危険な行為をするおそれのある者から社会を防衛し、その危険性を矯正・治療するために刑罰を補充し、または刑罰に代えて用いられる処分。売春防止法の補導処分の類。
⇒ほ‐あん【保安】
ほあん‐たい【保安隊】
自衛隊の前身である、国内保安のための部隊。警察予備隊を1952年(昭和27)に改組したもの。→自衛隊。
⇒ほ‐あん【保安】
ほあん‐ちょう【保安庁】‥チヤウ
保安庁法により、総理府の外局として1952年に設置された官庁。警察予備隊(のち、保安隊)と警備隊(海上警備隊の後身)とを統括。54年に防衛庁となる。
⇒ほ‐あん【保安】
ほあん‐ぼう【保安帽】
(→)安全帽に同じ。
⇒ほ‐あん【保安】
ほあん‐よういん【保安要員】‥エウヰン
鉱山で保安業務に従事する者。スト規制法により、争議行為への参加を禁止される場合がある。
⇒ほ‐あん【保安】
ほあん‐りん【保安林】
森林法に基づき、水源
養かんよう、砂防、風水害などの予防、魚付き、風致保存などの目的を達成するため農林水産大臣が指定した森林。伐採・放牧・土石採掘などが制限される。
⇒ほ‐あん【保安】
ほ‐い【布衣】
(ホウイとも)
①庶民が着用する麻布製の衣服。平安時代以後は麻布製の狩衣かりぎぬの総称。中級官人が着た。宇津保物語祭使「しばし―になりてその装束この学生にとらせよ」
布衣
②江戸時代、無位無官の幕臣や諸大名の家士が着用した無紋の狩衣。また、その身分の者。
→ふい
ほ‐い【本意】
(ホンイのンの表記されなかった形)
⇒ほんい。伊勢物語「それを―にはあらで、志深かりける人、行きとぶらひけるを」→本意無し
ほ‐い【補遺】‥ヰ
もらし落とした事柄を、拾い補うこと。また、その補ったもの。「人名辞典―」
ほい
〔感〕
①失敗に気づいた時、または意外な事に驚いた時の声。
②軽く応答する時の声。「―来た」
③物をかつぎ、または押し、引きなどする時の掛け声。「えっさ―」
ぽい
軽く捨て、また投げなどするさま。「紙をまるめて―と捨てる」
ぽ・い
〔接尾〕
体言、動詞の連用形に付いて形容詞を作る。…の傾きがある。…しやすい。「男っ―・い」「忘れっ―・い」など、上の語が促音化する。
ボイアルド【Matteo Maria Boiardo】
イタリアの詩人。貴族のエステ家の家臣。騎士道物語の「オルランド恋情」はアリオストの「狂えるオルランド」に引き継がれた。(1441頃〜1494)
ホイール【wheel】
輪。車輪。
⇒ホイール‐キャップ
⇒ホイール‐ベース【wheelbase】
ホイール‐キャップ
(wheel cap)自動車の車輪取り付け部の外側に取り付ける円盤状の覆い。
⇒ホイール【wheel】
ホイール‐ベース【wheelbase】
〔機〕(→)軸距じくきょ。
⇒ホイール【wheel】
ボイエルデュー【François Adrien Boieldieu】
フランスの作曲家。19世紀前半のオペラ‐コミークを代表。歌劇「バグダッドの太守」など。(1775〜1834)
ボイオティア【Boiotia】
ギリシア東部の地方。古代ギリシアの時期に、首都テーベを中心にボイオティア同盟を組織。
ほい‐かご【ほい駕籠】
(「ほい」は駕籠かきの掛声)
①江戸時代の辻待ちの駕籠。また、駅路を往来した粗末な駕籠。
②正月10日・10月20日の大阪今宮戎えびすの祭礼に、芸娼妓が乗って参詣する駕籠。ほえかご。
ぼ‐いき【墓域】‥ヰキ
墓所として仕切られた区域。
ほ‐いく【保育】
乳幼児を保護し育てること。
⇒ほいく‐えん【保育園】
⇒ほいく‐き【保育器】
⇒ほいく‐し【保育士】
⇒ほいく‐しょ【保育所】
ほ‐いく【哺育】
はぐくみ育てること。動物の子が独立生活を営み得るまで、親が保護・養育すること。
ほいく‐えん【保育園】‥ヱン
保育所の通称。
⇒ほ‐いく【保育】
ほいく‐き【保育器】
未熟児を入れて保育する装置。内部の温度・湿度を適当に保ち、酸素補給・換気・感染防止などの設備を備え、外部から観察できる。哺育器。温育器。
⇒ほ‐いく【保育】
ほいく‐し【保育士】
保育所等の児童福祉施設で児童の保育に従事する職員。厚生労働大臣の免許を要する。2001年、保母・保父の名称を改め、国家資格とした。
⇒ほ‐いく【保育】
ほいく‐しょ【保育所】
児童福祉法による児童福祉施設の一つ。日々保護者の委託をうけて、乳児または幼児をあずかり保育する所。厚生労働省所管。保育園。
⇒ほ‐いく【保育】
ホイコーロー【回鍋肉】
(中国語)豚肉をキャベツなどの野菜と炒め、トウバンジャンなどで調味した料理。もと四川料理の一つ。
ぼい‐こく・る【追ひこくる】ボヒ‥
〔他四〕
追いやる。追いだす。→こくる
ボイコット【boycott】
①(1880年にアイルランドで小作人から排斥を受けた地主の差配人の名に基づく)組織的・集団的に特定の商品を買わず、取引を断絶すること。不買同盟。非買同盟。
②ある目的を貫徹するために、相手を共同して排斥すること。また、ある運動や集会などに参加しないこと。
ボイジャー【Voyager】
1977年にアメリカが打ち上げた2機の惑星無人探査機。木星・土星・天王星・海王星の惑星本体・衛星・リングの写真撮影・観測を行い、新たな衛星やリングを発見するなど、太陽系の研究に多大の貢献をした。
ホイジンガ【Johan Huizinga】
オランダの歴史学者。文化史研究に新生面を開く。著「中世の秋」など。(1872〜1945)
ボイス【voice】
①声。「ハスキー‐―」
②〔言〕動詞の表す動作に主語がどう関わるかを表現する文法形式。主語が動作の主体であれば能動態、客体であれば受動態。態。「相そう」とも訳す。
⇒ボイス‐オブ‐アメリカ【Voice of America】
⇒ボイス‐メール【voice mail】
⇒ボイス‐レコーダー【voice recorder】
ボイス【Joseph Beuys】
ドイツの芸術家。インスタレーション・パフォーマンスほか多様な作品を発表、緑の党代表など政治活動も行なった。(1921〜1986)
ボイス‐オブ‐アメリカ【Voice of America】
(→)ブイ‐オー‐エー(VOA)に同じ。
⇒ボイス【voice】
ぽい‐すて【ぽい捨て】
所かまわずゴミを投げ捨てること。
ホイスト【hoist】
軽量の品物をロープやチェーンで運搬する装置。レールに沿って走行するものもある。チェーン‐ホイスト・空気ホイスト・電気ホイストなど。
ホイスト【whist】
トランプ遊戯の一種。ブリッジのもとになったゲーム。
ボイス‐バロット‐の‐ほうそく【ボイスバロットの法則】‥ハフ‥
海上において暴風の中心の方向を知る指針として、オランダ人ボイス=バロット(Buys Ballot1817〜1890)が提唱した法則。北半球では、風を背にして立つとき、低気圧の中心は左手前方に、高気圧の中心は右手後方にあるというもの。
ボイス‐メール【voice mail】
音声を送受信する電子メール‐システム。音声メール。
⇒ボイス【voice】
ボイス‐レコーダー【voice recorder】
飛行機の操縦室内の会話や管制塔との交信を記録する装置。
⇒ボイス【voice】
ポイズン‐ピル【poison pill】
(「毒薬」の意)企業の敵対的買収を防ぐ方策の一つ。敵対的買収者が株式を買い増すと新株を発行して買収者の議決権割合と株式保有価値とを引き下げ、買収の意欲をそぐこと。
ぼい‐だ・す【追ひ出す】ボヒ‥
〔他四〕
追い出す。たたき出す。浄瑠璃、女殺油地獄「―・して退けさつしやれ」
ほ‐いつ【捕逸】
野球で、パスボールのこと。
ホイッグ‐とう【ホイッグ党】‥タウ
(Whigs)イギリスの政党。1680年頃に形成、トーリー党と対立、議会の権利、民権の尊重を主張し、都市の商工業者や非国教徒に支持された。1830年代から自由党と改称。
ホイッスラー【James McNeill Whistler】
アメリカ生れの画家。ロンドン・パリで活動。印象派や日本版画の影響をうけ、詩情ある風景画・肖像画・版画を遺す。(1834〜1903)
ホイッスル【whistle】
①汽笛。警笛。呼子。
②競技で、審判の鳴らす笛。
ホイットニー【Whitney】
アメリカ合衆国南西部、シエラ‐ネヴァダ山脈の主峰。標高4418メートル。アラスカ州を除き同国の最高峰。セコイア国立公園の東境にあり、ジョン‐ミューア遊歩道の起点。
ホイットニー【Eli Whitney】
アメリカの発明家。綿繰機を発明。また、小銃の製造に互換式大量生産方式を初めて用いた。(1765〜1825)
ホイットニー【William Dwight Whitney】
アメリカの言語学者・サンスクリット語学者。言語は制度であり歴史的産物であると主張。著「言語とその研究」「言語の生命と成長」「梵語文典」など。(1827〜1894)
ホイットマン【Walt Whitman】
アメリカの詩人。自由な形式で、自然や民衆の生活、また民主主義・平和・進歩などを自我を強く押し出して歌い、アメリカ民主主義の代表的詩人とされる。詩集「草の葉」、文学論「民主主義展望」など。(1819〜1892)
ホイップ【whip】
卵白や生クリームを攪拌かくはんし泡立てること。「―‐クリーム」
ほ‐いっぽ【歩一歩】
1歩ずつ。少しずつ。「―と完成に近づく」
ほい‐と【陪堂・乞児・乞食】
(ホイトウ(陪堂)の転。一説に、ホギヒト(祝人)の転)
⇒ほいとう3
ぽい‐と
〔副〕
物を軽く投げ捨てるさま。「タバコの吸いがらを―捨てる」
ほい‐とう【陪堂】‥タウ
(ホイは唐音)
①禅宗などで、僧堂の外で陪食ばいしょくを受けること。
②飯米や食事を施すこと。また、その飯米や食事。日葡辞書「ジュンレイニホイタウ」
③ものもらい。乞食。ほいと。仁勢物語「さてここかしこ―しけれどもくれざりければ」
ほい‐な・し【本意無し】
〔形ク〕
①本来の気持に反していて残念である。源氏物語若紫「同じさまにのみあるを、―・しとおぼす」
②本来のあり方に反している。本来の趣旨ではない。源氏物語絵合「いま、あらため書かむ事は、―・き事なり」
③期待はずれで気に入らない。平家物語3「―・かりしは右大将宗盛卿の最愛の北の方におくれ奉りて、大納言大将両職を辞して籠居せられたりし事」
④(滋賀県で)あっけない。「―・い最後やった」
ぼい‐の・す【追ひ乗す】ボヒ‥
〔他下二〕
追い立てるようにして乗せる。東海道中膝栗毛2「梅の木の立場たてばからとうどううらを―・せて」
ホイヘンス【Christiaan Huygens】
オランダの物理学者・天文学者。望遠鏡を改良して土星の環を発見、光の波動説を説き、振子の力学を論じ振子時計を製作。ホイゲンス。ハイゲンス。(1629〜1695)
⇒ホイヘンス‐の‐げんり【ホイヘンスの原理】
ホイヘンス‐の‐げんり【ホイヘンスの原理】
ホイヘンスが1678年発表した光の波動説で、光波の進行の状況を作図するのに用いた原理。波動が伝播する際には、一つの波面上のすべての点が次の波源になり、それぞれ二次波を出し、これらの重なりによって次の瞬間における波面が作られると考える。
⇒ホイヘンス【Christiaan Huygens】
ほい‐ほい
①人や動物を追い立てる掛け声。「―、どいた、どいた」
②気軽に、また、軽率に物事をするさま。「何でも―と引き受ける」
ぽい‐ぽい
物を無造作に投げ捨てるさま。「まだ使えるのに―捨てる」
ぼい‐まく・る【追ひまくる】ボヒ‥
〔他四〕
おいまくる。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「清七めを―・つたは、こなたに靡いてもらひたさ」
ほいやり
おだやかにほほえむさま。心のなごむさま。浄瑠璃、心中宵庚申「母―と笑顔して」
ボイラー【boiler】
密閉した鋼製容器内で水を加熱し高温・高圧の蒸気を発生させる装置。汽缶。蒸気缶。缶かま。
⇒ボイラー‐どう【ボイラー胴】
⇒ボイラー‐マン【boiler-man】
ボイラー‐どう【ボイラー胴】
ボイラーの主要部をなす円筒形の胴体。缶胴。ボイラー‐シェル。
⇒ボイラー【boiler】
ボイラー‐マン【boiler-man】
ボイラーをたく人。ボイラー技師。
⇒ボイラー【boiler】
ホイル【foil】
金属を薄く延ばしたもの。箔はく。「アルミ‐―」
⇒ホイル‐やき【ホイル焼き】
ボイル【boil】
沸かすこと。ゆでること。煮沸。
⇒ボイル‐ゆ【ボイル油】
ボイル【voile】
強く撚よりのかかった糸で粗く平織にした薄地の織物。夏の婦人・子供服、シャツ地などに用いる。
ボイル【Robert Boyle】
イギリスの物理学者・化学者。実験的事実を重視し、錬金術から実証的科学への橋渡しをした。また、化学元素の概念を導入、ボイルの法則を発見し、王立科学協会の創設にも参画。(1627〜1691)
⇒ボイル‐シャルル‐の‐ほうそく【ボイルシャルルの法則】
⇒ボイル‐の‐ほうそく【ボイルの法則】
ボイル‐シャルル‐の‐ほうそく【ボイルシャルルの法則】‥ハフ‥
ボイルの法則とシャルルの法則とを組み合わせた法則。気体の体積は圧力に反比例し、絶対温度に正比例するというもの。
⇒ボイル【Robert Boyle】
ボイルド【boiled】
「ゆでた」「煮沸した」の意。
⇒ボイルド‐エッグ【boiled egg】
ボイルド‐エッグ【boiled egg】
ゆで卵。
⇒ボイルド【boiled】
ボイル‐の‐ほうそく【ボイルの法則】‥ハフ‥
「一定温度における気体の圧力は体積に反比例する」という1662年にボイルの提唱した法則。フランスではマリオット(Edmé Mariotte1620〜1684)の法則ともいう。
⇒ボイル【Robert Boyle】
ホイル‐やき【ホイル焼き】
包み焼きの一つ。材料をアルミホイルに包んで加熱する。
⇒ホイル【foil】
ボイル‐ゆ【ボイル油】
亜麻仁油・荏油えのあぶらのような乾性油に乾燥剤を加え、空気を通じながらセ氏130〜250度に加熱したもの。乾燥が早い。ペンキ・印刷インク・印肉などの溶剤、油紙などに使用。
⇒ボイル【boil】
ほい‐ろ【焙炉】
(ホイは唐音)
①炉火にかざして、茶などを焙ほうじ、または物を乾かすための用具。框かまちに紙などを張ったもの。
②製茶に用いる乾燥炉。葉茶を乾燥する籠焙炉と葉茶を揉みながら乾燥する土木製焙炉との2種がある。
ぼいん
女性の乳房が豊かなさまをいう俗語。
ぼいん
勢いよく殴ったり蹴ったりするさま。「―となぐる」
ぼ‐いん【母音】
〔言〕(vowel)単音の分類の一つ。声帯の振動を伴う呼気が、口腔内で著しく通路を妨げられることなく通過して発せられる音。現代日本語ではア・イ・ウ・エ・オの五つ。呼気がもっぱら口腔を通過するならば口母音、一部鼻腔に流れるならば鼻母音となる。ぼおん。↔子音しいん。
⇒ぼいん‐こうたい【母音交替】
⇒ぼいん‐さんかっけい【母音三角形】
⇒ぼいん‐ちょうわ【母音調和】
ぼ‐いん【母韻】‥ヰン
(→)母音ぼいんに同じ。
ぼ‐いん【拇印】
拇指ぼしの先に墨または朱肉をつけて指紋を押し、実印に代えるもの。つめいん。
ぼいん‐こうたい【母音交替】‥カウ‥
(ablaut)
①一つの言語の体系内で、ある母音の発音が他の母音に変化すること。→大母音推移。
②一つの単語の中の母音が、文法範疇(名詞の数や動詞の時制など)の変化に応じて交替すること。インド‐ヨーロッパ語で広くみられる。英語のbegin, began, begunの類。
⇒ぼ‐いん【母音】
ぼいん‐さんかっけい【母音三角形】‥カク‥
ある言語の母音を、発音する際の口の開き、舌の位置によって三角形に配置して図示したもの。梯形ていけいで示すこともある。
母音三角形
⇒ぼ‐いん【母音】
ポインセチア【Poinsettia ラテン】
トウダイグサ科の観賞用低木。メキシコ原産。高さは30センチメートル〜3メートル。葉は卵状楕円形で浅裂。枝の上部には葉より幅が狭く美しい色の苞ほうが車状につき、クリスマスの頃よく出まわる。苞の色は赤のほか桃・白など品種が多い。壺状花序は苞の基部につく。鉢花として栽培。沖縄では屋外で半自生。猩猩木しょうじょうぼく。
ポインター【pointer】
(獲物を発見すると止まってその方角を指示する(ポイント)ので)イヌの一品種。肩高60センチメートルほど。短毛で垂れ耳、尾は細くまっすぐ。白地に赤褐色・黒色などの斑紋をもつ。スペイン原産でイギリスやドイツで改良された。特に鳥の狩猟用に適する。
ぼいん‐ちょうわ【母音調和】‥テウ‥
一つの語に現れるすべての母音が、ある音声上の特徴(例えば円唇・前舌など)を共有すること。トルコ語・フィンランド語・朝鮮語などにみられ、古代日本語にも存在した。
⇒ぼ‐いん【母音】
ポインティング‐デバイス【pointing device】
(→)位置入力装置。
ポイント【point】
①点。地点。「ウィーク‐―」
②要点。「―をおさえる」
③小数点。
④得点。点数。「―をあげる」「セーブ‐―」
⑤二つの百分率の値を比べた時の差。パーセント‐ポイント。「前年比2―の物価上昇」
⑥釣りで、魚が集まりよく釣れる所。
⑦鉄道の転轍てんてつ機。「―を切り替える」
⑧ポイント活字の大きさの単位。日本・イギリス・アメリカなどで常用されているアメリカ式では1ポイントが0.351ミリメートル、ヨーロッパで多く用いられているディドー式では0.376ミリメートル。
⑨尖頭器。
⇒ポイント‐オブ‐ビュー【point of view】
⇒ポイント‐カード
⇒ポイント‐かつじ【ポイント活字】
⇒ポイント‐ゲッター【point getter】
⇒ポイント‐サービス
ポイント‐オブ‐ビュー【point of view】
見地。観点。視点。
⇒ポイント【point】
ポイント‐カード
(和製語point card)ポイント‐サービスの点数を記録するカード。
⇒ポイント【point】
ポイント‐かつじ【ポイント活字】‥クワツ‥
ポイントを大きさの単位とする活字。→活字。
⇒ポイント【point】
ポイント‐ゲッター【point getter】
スポーツ競技などで、毎試合多くの得点をあげる力のある選手。
⇒ポイント【point】
ポイント‐サービス
(和製語point service)商品やサービスの購買額に応じて点数を付け、その累積点数によって景品と交換したり値引きしたりするサービス。
⇒ポイント【point】
ほう【方】ハウ
(四角・医方などの意のときは、歴史的かなづかいホウとする)
➊①向き。かた。狂言、宗論「事の足らうた御方の―へ、われら如き者の斎非時ときひじに呼ばせられて」。浄瑠璃、女殺油地獄「野崎へは―が悪い」。「東の―に煙があがる」
②ある地域。
③ある部面・分野。「酒の―では引けを取らない」
④話題のものをぼかして、その部面であることをいう語。「設計の―をやっている」
⑤並べて幾つか考えられるものの、一つ。「酒より菓子の―がいい」
⑥どちらかといえばこれだという部類をいう語。「勇気のある―だ」
➋①四角。今昔物語集7「―なる石いわを磨きて」↔円。
②四角の1辺の長さ。栄華物語疑「―四町をこめて大垣にして」。日葡辞書「シスンパウノハシラ」
➌①しかた。やりかた。今昔物語集12「何を注しるしにてか時を量らむ。すべき―なし」
②香・薬などの調合法。源氏物語鈴虫「荷葉かようの―をあはせたる名香」。日葡辞書「クスリノホウ」。「日本薬局―」
③医術・陰陽おんようなどの道。今昔物語集31「陰陽の―をさへ極めたりけり」
ほう【包】ハウ
粉薬のつつみを数える語。
ほう【芳】ハウ
相手のことに関する美称。
ほう【邦】ハウ
①わがくに。自国。日本の。
②「州しゅう6」参照。
ほう【宝】
天子や神仏に関する美称。
ほう【法】ハフ
(慣用音はハッ)
①物事の普遍的なあり方。物事をする仕方。また、それがしきたりになったもの。のり。おきて。
②社会秩序維持のための規範で、一般に国家権力による強制を伴うもの。平家物語2「目代もくだい―にまかせて防きければ」
③〔言〕(mood)インド‐ヨーロッパ語などで、文の内容に対する話者の心的態度を示す動詞の語形変化。直説法・接続法(仮定法)・命令法・希求法などがある。
④〔数〕除数または乗数。↔実
⇒法三章
ほう【法】ホフ
(呉音。慣用音はホッ)〔仏〕(梵語dharma 達磨・達摩・曇)
①真理。道理。正しい理法。存在の法則性。
②ものの性質。特性。属性。
③一切の存在するもの。→諸法。
④存在するものの分類。カテゴリー。七十五法・百法など。
⑤真理を表現した教説。仏の教え。仏法。また、その教えを記した経典。
⑥正義。善。正しい行為。
⑦仏教の儀礼。
ほう【封】
領土。領地を与えて諸侯・大名とすること。→ふ→ふう(封)
ほう【胞】ハウ
①生物で、膜につつまれた小体。
②(→)房室ぼうしつ4に同じ。
ほう【苞】ハウ
〔生〕花や花序の基部につく葉。通常の葉に比して小形で、ときに鱗片状をなすが、種によっては色彩の美しい花弁状を呈するものもある。苞葉。
ほう【俸】
職務に対して与えられるもの。扶持米ふちまい。給料。
ほう【砲】ハウ
火薬で弾丸を発する筒型の武器。おおづつ。
ほう【袍】ハウ
束帯や衣冠などの時に着る盤領まるえりの上衣。文官用を縫腋ほうえきの袍、武官や少年用を闕腋けってきの袍といい、位階によって服色を異にするので位袍ともいう。当色とうじきにこだわらず好みの色によるのを雑袍ざっぽうという。うえのきぬ。
ほう【匏】ハウ
中国楽器の分類、八音はちおんの一つ。笙しょう・竽うがこれに含まれる。竹管の先にとりつけた共鳴部が匏ふくべ製だったことによるが、のちその部分は木製となる。この共鳴部の名に匏ほう(日本では壺つぼ)の語が残る。
ほう【崩】
天皇・太皇太后・皇太后・皇后の死去にいう語。
ほう【烽】
合図として火を焚たき煙をあげること。のろし。律令制で、内乱や外敵侵入などの異変を速報するため、ほぼ20キロメートルごとに、薪などを焚く台を見晴らしのよい高地に設け、近隣から徴集した烽子ほうしを配置したもの。
ほう【報】
しらせること。しらせ。「急死の―に接する」
ほう【幇】
⇒パン(幇)
ほう【豊】
①豊前国ぶぜんのくに・豊後国ぶんごのくにの略。
②豊臣とよとみ氏の略。
ほう【鳳】
古来中国で尊ばれた、想像上の瑞鳥。文華秀麗集「―は未だ臻いたらず」→鳳凰ほうおう
ほう【鋒】
ほこさき。きっさき。
ほう【鵬】
[荘子逍遥遊]想像上の大鳥。鯤こんという魚が化したもので、翼の長さ3000里、9万里の高さまで飛ぶとされる。おおとり。三教指帰「九万の―あること知らむ」
ほう
〔感〕
感嘆し、または驚いた時に発する語。「―、それは感心だ」
ぼう【亡】バウ
(呉音はモウ)
死ぬこと。
ぼう【乏】ボフ
物がたりないこと。まずしいこと。
ぼう【卯】バウ
十二支の第4。う。
ぼう【芒】バウ
稲ののぎ。また、きっさき。
ぼう【忙】バウ
いそがしいこと。ひまがないこと。「―をいとわず」↔閑
ぼう【坊】バウ
(慣用音はボッ)
①㋐区画されたまち。市街。
㋑都城制の1区画。4町四方の称。
②春宮坊とうぐうぼうの略。源氏物語桐壺「―にもようせずはこの御子の居給ふべきなめり」
③僧侶の住居。転じて、僧侶。源氏物語若紫「かみの聖の―に、源氏の中将わらは病まじなひにものし給ひけるを」→房3。
④男の幼児を親しんで呼ぶ称。男の幼児の自称。古くは女児にもいう。「―や」「坊ぼっちゃん」「お花―」
⑤ある語に添えて、親しみまたは嘲りの気持を含めて、「…な人」「…する人」の意を表す語。「風来―」
ぼう【防】バウ
周防国すおうのくにの略。
ぼう【房】バウ
①へや。つぼね。いえ。〈倭名類聚鈔10〉。
②多くの小部屋に区切られた形。
③大名以下の人に従って、その長刀を持って供をした剃髪ていはつ者。坊。
④〔天〕二十八宿の一つ。東方にあるもの。房宿。そいぼし。
⑤安房国あわのくにの略。
ぼう【昴】バウ
〔天〕二十八宿の一つ。昴宿。昴星。すばる。〈易林本節用集〉
ぼう【某】
人名・日時・場所などが不明の場合や、それを伏せて指す場合に用いる語。それ。なにがし。「都内―所」
ぼう【旁】バウ
漢字構成要素で、右側の部分。つくり。
ぼう【望】バウ
(呉音はモウ)満月。もちづき。また、陰暦の15日。
ぼう【帽】
頭にかぶるもの。
ぼう【棒】バウ
①手に持てるほどの細長い木・竹・金属などの称。太平記17「樫の―の八角に削りたるが」。「―で殴る」
②棒術の略。狂言、棒縛「―を稽古致しまする」
③描いたまっすぐな線。
④一直線であること。単調で変化に乏しいこと。「―読み」
⇒棒に振る
⇒棒ほど願って針ほど叶う
⇒棒を折る
⇒棒を引く
ぼう【暴】
(呉音。慣用音はバク)あらくはげしいこと。あばれること。
⇒暴を以て暴に易う
ぼ‐う【暮雨】
ゆうぐれにふる雨。新撰朗詠集「旅館人無し―の魂」
ぼ・う【追ふ】ボフ
〔他四〕
(→)「追おう」に同じ。
ぼう‐あきない【棒商い】バウアキナヒ
天秤てんびん棒で商品をかついで売りあるくこと。また、その商人。
ぼう‐あく【暴悪】
非理非道なこと。極めて手荒なこと。平家物語4「今度清盛入道が―をいましめずんばいづれの日をか期すべき」。「―な振舞い」
ぼう‐あげ【棒上げ】バウ‥
株や商品取引の相場が一本調子で上がること。↔棒下げ
ぼう‐あつ【防遏】バウ‥
ふせぎとめること。
ぼう‐あつ【暴圧】
乱暴におさえつけること。ひどく圧迫すること。
ぼう‐あつ【膨圧】バウ‥
細胞の内圧と外圧との差。植物細胞では細胞壁が膨張に抵抗するため数気圧から数十気圧になる。動物細胞では無視できるほど小さい。
ボヴァリーふじん【ボヴァリー夫人】
(Madame Bovary フランス)フローベールの小説。1857年刊。凡庸な田舎医者シャルル=ボヴァリーの妻となった美貌で夢想家のエンマが、現実生活に適応することができず夢破れて自殺する。フランス写実主義文学の代表作。
ほう‐あん【方案】ハウ‥
方法についてのかんがえ。
ほう‐あん【奉安】
安置し奉ること。
⇒ほうあん‐でん【奉安殿】
ほう‐あん【法案】ハフ‥
法律の案文。法律案。「―を審議する」
ほうあん【保安】
平安後期、鳥羽・崇徳天皇朝の年号。元永3年4月10日(1120年5月9日)改元、保安5年4月3日(1124年5月18日)天治に改元。
ぼう‐あんき【棒暗記】バウ‥
文章を、意味にかまわず、そのままそらで覚えること。
ほうあん‐でん【奉安殿】
御真影・教育勅語謄本などを奉安するために学校の敷地内に作られた施設。1920年代後半から30年代にかけて普及。奉安所。
⇒ほう‐あん【奉安】
ほう‐い【方位】ハウヰ
①ある方向を、基準の方向との関係で表したもの。東西南北の4方を基準とし、さらに8方、16方、32方に細分する。古くは十二支を配して12分し、また、八卦はっけの名目によって8分した。精密には角度を用い、空間の場合は高度を併用して示す。「―を定める」「―を失う」
方位
②方位に陰陽・五行・十干十二支などを配し、その吉凶によって禍福が支配されるとする俗信。恵方えほう・金神こんじん・鬼門きもんなど。「―がいい」
⇒ほうい‐かく【方位角】
⇒ほうい‐じしゃく【方位磁石】
⇒ほうい‐そくていき【方位測定器】
ほう‐い【包囲】ハウヰ
つつみかこむこと。まわりをとりかこむこと。「犯人を―する」「―攻撃」「―網」
ほう‐い【布衣】
⇒ほい。平家物語1「―の者の候は何者ぞ」
⇒ほうい‐はじめ【布衣始】
ほう‐い【芳意】ハウ‥
他人の親切な心の尊敬語。芳志。芳情。平家物語10「昔の洪恩を忘れ、―を存ぜず」
ほう‐い【邦威】ハウヰ
国家の威光。国威。
ほう‐い【宝位】‥ヰ
天皇の位。保元物語「万乗の―をかたじけなくす」
ほう‐い【抱囲】ハウヰ
両手で抱えかこむこと。また、その周囲の長さ。
ほう‐い【法衣】ホフ‥
⇒ほうえ
ほう‐い【法位】ホフヰ
〔仏〕
①(諸法の安住する位の意)真如の異称。
②僧位。
ほう‐い【法威】ホフヰ
仏法の威力。太平記12「―盛んにして、天帝力を得、魔障弱くして、修羅勢を失へり」
ほう‐い【胞衣】ハウ‥
(ホウエとも)胎児をつつんだ膜と胎盤。えな。→後産あとざん
ほうい
〔感〕
遠く隔たった人に呼びかける声。また、物を追う時のかけ声。狂言、薩摩守「むかひに見ゆる程に呼ばふ。―、―」
ぼう‐い【防已】バウ‥
オオツヅラフジの茎または根茎を乾燥した生薬。アルカロイドを含有し、漢方で利尿・消炎の目的で、浮腫や関節炎などに用いる。
⇒ぼういおうぎ‐とう【防已黄耆湯】
ぼう‐い【暴威】‥ヰ
乱暴な威勢。「―を振るう」
ぼういおうぎ‐とう【防已黄耆湯】バウ‥ワウ‥タウ
防已・黄耆・朮・生薑しょうきょう・大棗たいそう・甘草かんぞうから成る漢方方剤。陽証の利水剤で、浮腫・関節痛に効がある。
⇒ぼう‐い【防已】
ほうい‐かく【方位角】ハウヰ‥
①(azimuth)天球上での天体の位置を示す角度。その天体を含む垂直圏と、観測者の立つ位置を含む子午線面とのなす角度をいう。
②(declination)(→)偏角に同じ。
⇒ほう‐い【方位】
ほう‐いがく【法医学】ハフ‥
応用医学の一分科。医学を基礎として、法律的に重要な事実関係の研究・解釈・鑑定をなす学問。犯罪の解明に応用され、死因・犯行時刻の判定や指紋・血液型・DNAなどによる個人の同定および親子鑑定などを扱う。犯罪医学・裁判医学ともいう。
ほう‐いき【邦域】ハウヰキ
くにのさかい。くにの領域。
ほう‐いき【法域】ハフヰキ
①法令の効力の及ぶ地域的範囲。
②法の規定事項の範囲。
③法令の適用範囲。
ほう‐いき【封域】‥ヰキ
①土をもりあげて境としたもの。
②大名の領地の境。
③領分の内。
ほうい‐じしゃく【方位磁石】ハウヰ‥
磁針で方位を測る道具。磁石盤。コンパス。
⇒ほう‐い【方位】
ほうい‐そくていき【方位測定器】ハウヰ‥
指向性受信アンテナを用い、電波の到来方位を測定する装置。無線方位測定器。方向探知機。
⇒ほう‐い【方位】
ほう‐いつ【放逸・放佚】ハウ‥
①わがままなこと。勝手気ままでしまりのないこと。放恣ほうし。後鳥羽院御口伝「かへりて己が―を知らず」。「―な生活」
②乱暴なこと。残酷なこと。平治物語「まことにかれが所行―なり」
ほういつ‐は【抱一派】ハウ‥
尾形光琳の画風に私淑した酒井抱一を祖とする絵画の一派。華麗なうちに俳味を帯びる。江戸琳派とも。
ほうい‐はじめ【布衣始】
太上天皇がその尊号を受けて初めて狩衣かりぎぬを着用する儀式。
⇒ほう‐い【布衣】
ほう‐いみ【方忌】ハウ‥
⇒かたいみ
ほう‐いん【芳韻】ハウヰン
他人の詩の尊敬語。
ほう‐いん【宝印】
①寺社で頒布する護符や納経帳などに押印する宝珠ほうじゅ形の印。→牛王宝印ごおうほういん。
②仏法僧の三宝のうち、法宝。仏の教えという宝。
③印相いんぞうの美称。
ほう‐いん【法印】ホフ‥
①仏教の教えのしるし・標識の意で、仏教教理を特徴づける根本的教説をいう。三法印・





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