複数辞典一括検索+
○三寸俎板を見抜くさんずんまないたをみぬく🔗⭐🔉
○三寸俎板を見抜くさんずんまないたをみぬく
眼識の鋭いたとえ。世間胸算用2「猫さへ眼まなこ三寸俎板を見抜き」
⇒さん‐ずん【三寸】
さんずん‐みとおし【三寸見通し】‥トホシ
眼力・眼識の鋭いこと。
⇒さん‐ずん【三寸】
さんずん‐もよう【三寸模様】‥ヤウ
女性の着物の裾から3寸ほどつける染文様で、元禄(1688〜1704)頃流行したもの。
三寸模様
⇒さん‐ずん【三寸】
さん‐せ【三施】
〔仏〕三種の布施。ふつう財施・法施・無畏施をいう。
さん‐ぜ【三世】
①〔仏〕過去・現在・未来。また、前世・現世・後世(来世)。三際。今昔物語集1「譬ひ―に恨みを結べりといふとも」
②父・子・孫の3代。
③(諺に「親子は一世、夫婦は二世、主従は三世」ということから)主従の関係。
⇒さんぜ‐いっしん‐の‐ほう【三世一身の法】
⇒さんぜ‐いんが【三世因果】
⇒さんぜ‐かくも【三世覚母】
⇒さんぜ‐じっぽう【三世十方】
⇒さんぜ‐しょぶつ【三世諸仏】
⇒さんぜ‐そう【三世相】
⇒さんぜそう‐めいかん【三世相命鑑】
⇒さんぜ‐の‐えん【三世の縁】
⇒さんぜ‐の‐ちぎり【三世の契り】
⇒さんぜ‐りょうだつ【三世了達】
さん‐せい【三世】
①父・子・孫の3代。
②3代目。「日系―」
③同名の君主などで、3番目の人。「アレクサンドル―」
さん‐せい【三正】
①[書経甘誓]天・地・人の正道。三才。
②[礼記哀公問]君臣の義、父子の親、夫婦の別の三綱さんこうが正しいこと。
③建子・建丑・建寅をいう。中国の暦の上の3種の正月。夏では建寅の月(後の陰暦の正月)、殷では建丑の月(同12月)、周では建子の月(同11月)を正月とした。
さん‐せい【三姓】
平安時代以後、朝廷の祭祀をもっぱら担当した、大中臣おおなかとみ・卜部うらべ・斎部いんべの3氏。
さん‐せい【三牲】
①[礼記祭統]宗廟に供える3種のいけにえ。すなわち牛・羊・豕。三犠。
②牛・羊・豕の3種を備えた御馳走。善美の料理。
③孔子の釈奠せきてんに供える大鹿・小鹿・豕の総称。
④中国で、俗に豚・鶏・魚をいう。
⇒さんせい‐の‐やしない【三牲の養い】
さん‐せい【三省】
[論語学而「曾子曰く、吾日に吾が身を三省す、人の為に謀りて忠ならざる乎か、朋友と交わりて信ならざる乎、習わざるを伝うる乎」]毎日三たび反省すること。日々幾たびとなく我が身をかえりみること。
さん‐せい【三聖】
①世界の三人の聖人。
㋐釈尊・孔子・キリスト。
㋑老子・孔子・釈尊。
②古代中国の三人の聖人。
㋐伏羲ふっき・文王・孔子。
㋑尭・舜・禹。
㋒禹・周公・孔子。
㋓文王・武王・周公。
㋔老子・孔子・顔回。
③その道で最もすぐれた三人。
㋐歌聖、すなわち柿本人麻呂・山部赤人・衣通姫そとおりひめ。
㋑書聖、すなわち空海・菅原道真・小野道風。→三蹟→三筆。
㋒俳諧で、荒木田守武・山崎宗鑑・宗祇。
⇒さんせい‐きゅうさん【三聖吸酸】
さん‐せい【三精】
日・月・星の総称。
さんせい【山西】
(Shanxi)(太行山脈の西方の意)中国華北地区西部の省。東西を山地に挟まれた高原地帯。省都は太原。面積約16万平方キロメートル。別称、晋しん・山右。春秋の晋の地。石炭・鉄など地下資源が豊富。→中華人民共和国(図)
さん‐せい【山棲】
山中に住まうこと。山居。
さん‐せい【山勢】
山のすがた。山のありさま。
さん‐せい【山精】
山のぬし。山の霊。やまびこ。
さん‐せい【刪正】
字句をけずり、文を正すこと。刪定。
さん‐せい【参政】
①政治に参与すること。
②執政の次に位し、政治に参与する職。江戸幕府の若年寄など。
③1868年(明治1)藩政をつかさどらせるために各藩に置いた職名。
⇒さんせい‐けん【参政権】
さん‐せい【参星】
(→)「三つ星」1に同じ。
さん‐せい【産生】
(→)生産に同じ。特に抗体やホルモンなどの高分子物質の生合成についていう。「抗体―」
さん‐せい【産制】
産児制限の略。
さん‐せい【散聖】
①出家・沙門の尊敬語。さんじょう。太平記39「今は―の道人とならせ給ひて」
②布袋ほてい和尚の別称。
さん‐せい【酸性】
酸の性質をもつこと。水溶液では、水素イオン濃度が水酸化物イオン濃度より大きいとき(すなわち水素イオン指数がpH<7であるとき)酸性である。↔塩基性。
⇒さんせい‐う【酸性雨】
⇒さんせい‐えん【酸性塩】
⇒さんせい‐がん【酸性岩】
⇒さんせい‐さんかぶつ【酸性酸化物】
⇒さんせい‐し【酸性紙】
⇒さんせい‐しょくひん【酸性食品】
⇒さんせい‐せいこうほう【酸性製鋼法】
⇒さんせい‐せん【酸性泉】
⇒さんせい‐せんりょう【酸性染料】
⇒さんせい‐たんさんナトリウム【酸性炭酸ナトリウム】
⇒さんせい‐ど【酸性度】
⇒さんせい‐どじょう【酸性土壌】
⇒さんせい‐はくど【酸性白土】
⇒さんせい‐む【酸性霧】
さん‐せい【賛成】
①たすけて成就させること。助成。「―員」
②他人の意見などに同意すること。「行くことに―する」「―多数」
ざん‐せい【残生】
残り少ない生涯。余生。
ざん‐せい【残声】
若い時のつやはなくとも、きたえ抜いて枯れた声。花鏡「老声は、生声尽きて…相音あいおんなどの―にて」
ざん‐せい【残星】
夜明けの空に残って光る星。
さんせい‐う【酸性雨】
大気汚染物質の窒素酸化物や硫黄酸化物が溶け込んで降る酸性の雨。水素イオン指数が5.6以下。土壌・森林・湖沼などに被害を与える。
⇒さん‐せい【酸性】
さんせい‐えん【酸性塩】
多価の酸において、水素イオンが完全には中和されずに残っている塩。炭酸水素ナトリウムNaHCO3(重曹)、リン酸二水素カリウムKH2PO4の類。水素塩。
⇒さん‐せい【酸性】
さんせい‐がん【酸性岩】
ケイ酸を多量(66パーセント以上)に含む火成岩。一般に淡色。花崗岩・流紋岩の類。↔塩基性岩。
⇒さん‐せい【酸性】
さんせい‐きゅうさん【三聖吸酸】‥キフ‥
〔美〕(→)三酸図さんさんずに同じ。
⇒さん‐せい【三聖】
さんせい‐けん【参政権】
国民が国政に直接または間接に参与する権利。選挙権・被選挙権、国民投票、国民審査で投票する権利など。中江兆民、国会論「―は人民の所有物にして宰相百僚の所有物に非ざるなり」
⇒さん‐せい【参政】
さんせい‐さんかぶつ【酸性酸化物】‥クワ‥
水と反応してオキソ酸を作る酸化物。または塩基と反応して塩を生ずる酸化物。二酸化炭素・二酸化硫黄・二酸化ケイ素の類。
⇒さん‐せい【酸性】
さんせい‐し【酸性紙】
ロジン・硫酸アルミニウム系の塗布剤(サイズ)を用いて作った弱酸性の紙。サイズから生ずる硫酸イオンによって変色・劣化しやすく、保存性に劣る。→中性紙。
⇒さん‐せい【酸性】
さんせい‐じ【三生児】
三つ子。品胎ひんたい。
さんせい‐しょくひん【酸性食品】
食品に含まれる無機質のうち、体内で酸性に作用する硫黄・リン・塩素などが、アルカリ性に作用するナトリウム・カリウム・カルシウムなどより多い食品。穀類・肉・魚・卵など。
⇒さん‐せい【酸性】
さんせい‐せいこうほう【酸性製鋼法】‥カウハフ
ケイ酸・石英などの酸性耐火材を用いた製鋼法の総称。ベッセマー転炉・酸素上吹うわふき転炉など。↔塩基性製鋼法。
⇒さん‐せい【酸性】
さんせい‐せん【酸性泉】
多量の水素イオンを含有する温泉。多くの場合、遊離した硫酸・塩酸などの形で含まれる。草津・酸ヶ湯すかゆなど。
⇒さん‐せい【酸性】
さんせい‐せんりょう【酸性染料】‥レウ
分子内にスルホン酸基・カルボキシ基などの酸性基をもつ染料。媒染剤を用いずに硫酸酸性または酢酸酸性溶液中で絹・羊毛などの動物繊維やナイロンなどのポリアミド繊維を染め得る。
⇒さん‐せい【酸性】
さんせい‐たんさんナトリウム【酸性炭酸ナトリウム】
(→)炭酸水素ナトリウムに同じ。
⇒さん‐せい【酸性】
さんぜ‐いっしん‐の‐ほう【三世一身の法】‥ハフ
723年(養老7)に公布された開墾奨励の法。新たに灌漑用水路を開発して開墾した者は本人または子から3代にわたってその土地の保有を許し、既存の用水を利用して開墾した者は本人1代かぎり保有を許した。ついで743年(天平15)に墾田の永久私有を認めた。→墾田永年私財法。
→文献資料[三世一身の法]
⇒さん‐ぜ【三世】
さんせい‐ど【酸性度】
溶液の酸性の強さを示す度合。水素イオン指数で表す。
⇒さん‐せい【酸性】
さんせい‐どじょう【酸性土壌】‥ジヤウ
酸性を呈する土壌。降雨の多い所で塩基が流失するか、あるいは酸性物質が集積する結果生じる。生理的酸性肥料の連用も土壌の酸性化を導く。
⇒さん‐せい【酸性】
さんせい‐の‐やしない【三牲の養い】‥ヤシナヒ
[孝経紀孝行章]親に御馳走すること。転じて、親孝行。
⇒さん‐せい【三牲】
さんせい‐はくど【酸性白土】
白色・淡黄色などの粘土の一種で、水を加えると泥化し、酸性反応を呈する。新潟県蒲原地方などに産する。吸着性を有し、羊毛の脱脂、石油の脱色などに用いる。蒲原粘土。漂布土。
⇒さん‐せい【酸性】
さんせい‐む【酸性霧】
大気汚染物質を含んで酸性化した水滴からなる霧。酸性雨よりも酸性度が高く、特に森林などに大きな被害を与える。
⇒さん‐せい【酸性】
さんぜ‐いんが【三世因果】‥グワ
〔仏〕過去・現在・未来にわたる因果の関係。
⇒さん‐ぜ【三世】
さんぜ‐かくも【三世覚母】
(「覚母」は智慧を出生する意)文殊もんじゅ菩薩の異称。
⇒さん‐ぜ【三世】
さん‐せき【三席】
詩・歌・管弦の会合の席。→三船さんせんの才
さん‐せき【三関】
⇒さんかん
さん‐せき【三蹟・三跡】
和様書道の3人の能書家、すなわち小野道風・藤原佐理すけまさ・藤原行成ゆきなり。三賢。また、その筆跡。→三筆→三聖
さん‐せき【山積】
山のように積もること。かたづけるべき仕事が、たくさんたまること。「難問―」
さん‐せき【霰石】
(センセキの慣用読み)
⇒あられいし
ざんせき‐ど【残積土】
岩石の風化分解物が他の場所へ運ばれないで、もとの岩石の上にそのままできた土。↔運積土
さんせき‐の‐わか【三夕の和歌】
「秋の夕暮」と結んだ3首の名歌、すなわち藤原定家の「見渡せば花ももみぢもなかりけり浦の苫屋とまやの秋の夕暮」、寂蓮の「さびしさはその色としもなかりけり槙まき立つ山の秋の夕暮」、西行の「心なき身にもあはれは知られけり鴫しぎ立つ沢の秋の夕暮」。共に新古今集に所収。
さん‐セク【三セク】
第三セクターの略。
さん‐せけん【三世間】
〔仏〕
①大智度論に説く五陰世間(主客の五要素)・衆生しゅじょう世間(主体)・国土世間(環境世界)。
②華厳宗などに説く器世間(環境世界)・衆生世間(主体)・智正覚世間(仏の世界)。
さんぜ‐じっぽう【三世十方】‥パウ
〔仏〕三世と十方、すなわち無限の時間と無限の空間。
⇒さん‐ぜ【三世】
さんぜ‐しょぶつ【三世諸仏】
〔仏〕過去・現在・未来の三世にわたる一切の諸仏。
⇒さん‐ぜ【三世】
さんぜ‐そう【三世相】‥サウ
①仏教の因縁説に陰陽家の五行相生・相剋の理を交えて、人の生年月日の干支や人相などにより、三世の因果・善悪・吉凶などを判断すること。また、それを解説した書物。誹風柳多留4「子の数を先へ案じる―」
②人の吉凶・禍福などの循環して定まらないこと。
③常磐津。本名題「三世相錦繍文章さんぜそうにしきぶんしょう」。3世桜田治助作詞。1857年(安政4)中村座で初演。お園六三郎の全6幕世話狂言に通して用いる大曲。大切(第6幕)「三社祭」は独立して上演されることが多い。
⇒さん‐ぜ【三世】
さんぜそう‐めいかん【三世相命鑑】‥サウ‥
過去・現在・未来にわたる人の因果・運命などを平易に記した書物。三世相。
⇒さん‐ぜ【三世】
さん‐せちえ【三節会】‥ヱ
宮中で正月に行われた元日の節会、白馬節会あおうまのせちえ、踏歌節会とうかのせちえの総称。
さん‐せつ【三節】
(→)三季に同じ。
さん‐ぜつ【三絶】
①三つのすぐれた技芸。技芸にすぐれた3人の人。
②3首の絶句。
③3度切れること。「韋編―」
さん‐ぜつ【惨絶】
悲惨きわまること。
ざん‐せつ【残雪】
①消えのこった雪。
②春になっても冬の雪の消えずにあるもの。〈[季]春〉
ざんせつ【残雪】
(Canxue)中国の女性作家。本名、鄧小華。プロットの全壊、怪奇イメージの飽くなき反復を特徴とする。作「黄泥街」。(1953〜)
ざん‐せつ【讒説】
(→)讒言に同じ。
ざん‐ぜつ【讒舌】
(→)讒言に同じ。
サン‐セット【sunset】
日没。夕暮れ時。
さんぜ‐の‐えん【三世の縁】
三世までもつながる縁。主従となる因縁。
⇒さん‐ぜ【三世】
さんぜ‐の‐ちぎり【三世の契り】
三世まで切れることのない縁。主従関係。
⇒さん‐ぜ【三世】
サンセベーリア【Sansevieria ラテン】
リュウゼツラン科の多年生観葉植物。剣状葉は肉質で硬く、灰緑色に濃緑色の横縞がある。小笠原島で野生化。また、広くはユリ科チトセラン属植物(その学名)で、熱帯アフリカ・南アフリカ・マダガスカルに約60種。トラノオ。アツバチトセラン。
さんぜ‐りょうだつ【三世了達】‥レウ‥
〔仏〕諸仏の智慧は過去・現在・未来の三世を達観して明らかであること。
⇒さん‐ぜ【三世】
さん‐せん【三仙】
(画題)柏樹・水仙・霊芝を描くもの。
さん‐せん【三線】
三味線しゃみせん。三絃さんげん。→さんしん
さん‐せん【三遷】
[劉向、列女伝]孟子の母が、孟子の幼時、住んでいる環境が孟子に及ぼす影響を考えて、墓地の付近から商業地へ、さらに学校付近へと3度居を遷うつしてその教育に心を用いたこと。三遷の教え。孟母三遷。
さん‐せん【山川】
①山と川。「―草木」
②山中の川。
⇒さんせん‐ばんり【山川万里】
さん‐せん【参戦】
戦争に参加すること。「同盟国が―する」
さん‐せん【散銭】
神仏に奉る銭。賽銭さいせん。油糟「―もいかにたまらん神無月」
さん‐ぜん【三千】
①千の3倍。比喩的に、多くの数量を示す語。
②〔仏〕千の3乗、すなわち10億のこと。
⇒さんぜん‐かい【三千界】
⇒さんぜん‐せかい【三千世界】
⇒さんぜん‐だいせん‐せかい【三千大千世界】
⇒さんぜん‐ねん‐の‐ず【三千年の図】
さん‐ぜん【参禅】
禅道に入って学ぶこと。坐禅して禅を修めること。問禅。
さん‐ぜん【惨然】
①いたましいさま。
②うれいいたむさま。
さん‐ぜん【産前】
出産の前。臨月の頃。↔産後
さん‐ぜん【粲然】
①あざやかなさま。
②美しい歯を出して笑うさま。
さん‐ぜん【潸然】
さめざめと涙を流すさま。「涙―と下る」
さん‐ぜん【燦然】
きらきらと光るさま。「―と輝く宝玉」「―たる栄誉」
ざん‐せん【残蝉】
秋の末まで生き残った蝉。秋の蝉。
ざん‐ぜん【残喘】
長くもない余命。残生。「―を保つ」
ざん‐ぜん【嶄然】
一段高くぬきん出ているさま。
さんぜん‐いん【三千院】‥ヰン
京都市左京区大原にある天台宗の寺。山号は魚山。天台宗五門跡の一つ。延暦(782〜806)年間最澄が比叡山東塔に円融房と号して建立、のち東坂本梶井里に移し、1118年(元永1)最雲法親王が入寺以後門跡寺となり、円融坊・梨本坊・円徳院・梶井門跡などと称した。本堂の往生極楽院は平安末期の阿弥陀堂建築で、久安4年(1148)在銘の来迎形式の阿弥陀三尊を安置する。
さんぜん‐かい【三千界】
〔仏〕(→)三千大千世界に同じ。
⇒さん‐ぜん【三千】
さん‐せんけ【三千家】
千家流茶道の家元、表千家・裏千家・武者小路千家の総称。
さんせん‐けんせつ【三線建設】
1960〜70年代に中国で推進された経済政策。沿海地方(一線)から沿海と内陸の中間地帯(二線)まで侵攻してくると予想された敵に抵抗するために、三線すなわち内陸の諸省・自治区に、軍需を中心とした工業やインフラストラクチャーを重点的に建設した。
さん‐ぜんこん【三善根】
〔仏〕三つの善根、すなわち、無貪・無瞋むしん・無痴、また、施・慈・慧。↔三毒
さん‐せんじん【三戦神】
〔仏〕いくさの守護神である三体の神、すなわち摩利支天まりしてん・大黒天・毘沙門天びしゃもんてん。
さんぜん‐せかい【三千世界】
〔仏〕(→)三千大千世界に同じ。万葉集5「―に誰か能く黒闇のたづね来ることを逃れむ」
⇒さん‐ぜん【三千】
さんぜん‐だいせん‐せかい【三千大千世界】
〔仏〕須弥山しゅみせんを中心に、日・月・四天下・四王天・三十三天・夜摩天・兜率天・楽変化天・他化自在天・梵世天などを含んだものを一世界とし、これを千個合わせたものを小千世界、それを千個合わせたものを中千世界とし、それを千個合わせたものを大千世界とする。大千世界のことを三千大千世界ともいう。一仏の教化する範囲(一仏世界)。われわれが住む世界の全体。三千世界。三千界。一大三千大千世界。
⇒さん‐ぜん【三千】
さんぜん‐ねん‐の‐ず【三千年の図】‥ヅ
(謎語画題)西王母・東方朔の故事により桃3個を描く。
⇒さん‐ぜん【三千】
さんせん‐の‐さい【三船の才】
(一条天皇の時、藤原道長の大堰おおい川の紅葉狩に際し、詩・歌・管弦に通じた藤原公任は和歌の舟にのり、「朝まだき嵐の山の寒ければ紅葉の錦着ぬ人ぞなき」と詠じて賞せられた。また白河天皇大堰川行幸の際、詩・歌・管弦の3舟を連ね、諸臣の長所に従って乗らせたという故事による)詩・歌・管弦に堪能な才。三舟の才。
さんせん‐ばんり【山川万里】
山川を越えて遠くへだたっていること。
⇒さん‐せん【山川】
さん‐せんべん【三尖弁】
哺乳類の心臓の右心室と右心房間にある弁膜で、前尖・後尖・中隔尖の三つの弁から成る。右心室収縮の際、血液が右心房に逆流するのを防ぐ。右房室弁。
さん‐そ【蚕蛆】
カイコノウジバエの幼虫。
蛆きょうそ。
さん‐そ【酸素】
(oxygen)非金属元素の一種。元素記号O 原子番号8。原子量16.00。水の質量の9分の8、空気の体積の5分の1、地殻の質量の約半分を占める。塩素酸カリウムを二酸化マンガンとともに熱して製する。工業的には液体空気の分留により製する。無色・無臭の気体。大部分の元素とよく化合し、しばしばその際に熱および光を生じる。物の燃焼や動物の呼吸作用に関与する。
⇒さんそ‐アセチレン‐えん【酸素アセチレン炎】
⇒さんそ‐うわふき‐てんろ【酸素上吹転炉】
⇒さんそ‐きゅうにゅう【酸素吸入】
⇒さんそ‐さん【酸素酸】
⇒さんそ‐てんか‐こうそ【酸素添加酵素】
⇒さんそ‐テント【酸素テント】
さん‐そ【酸楚】
悲しみいたむこと。
ざん‐そ【讒訴】
①讒言ざんげんして訴えること。
②かげぐち。かげごと。
さんそ‐アセチレン‐えん【酸素アセチレン炎】
酸素とアセチレンとを適当な比で混合し燃焼させるときの炎。セ氏2900〜3100度の高温が得られる。鉄板などの溶接・切断に利用。
⇒さん‐そ【酸素】
さん‐そう【三倉】‥サウ
義倉・社倉・常平倉の総称。
さん‐そう【三草】‥サウ
①実生活に有用な3種の草。麻・紅花・藍、また、麻・藍・木綿の称。
②古今伝授こきんでんじゅ中の「かはなぐさ」「くれのおも」(または「さがりごけ」)「めどにけづりばな」の称。古今集巻10物名によまれている。
⇒さんそう‐しぼく【三草四木】
⇒さんそう‐にもく【三草二木】
さん‐そう【山相】‥サウ
山の形状・地質・気象など。
⇒さんそう‐か【山相家】
⇒さんそう‐がく【山相学】
さん‐そう【山荘】‥サウ
山中にある別荘。山墅さんしょ。「箱根の―」
さん‐そう【山草】‥サウ
山に生える草。
さん‐そう【山窓】‥サウ
山ごもりの家の窓。
さん‐そう【山葬】‥サウ
神道家で、死者を山に葬ること。
さん‐そう【山僧】
(サンゾウとも)
①山寺の僧。
②特に、比叡山延暦寺の僧。
③僧の謙称。
さん‐そう【山藪】
①山とさわ。山沢さんたく。
②山中の林藪。
さん‐そう【蚕桑】‥サウ
蚕を飼い、桑を仕立てること。養蚕のしごと。
さん‐そう【酸棗】‥サウ
(→)サネブトナツメの異称。
⇒さんそう‐じん【酸棗仁】
さん‐そう【攅叢】
①あつまりむらがること。よせあつめること。
②草木の生いしげったところ。くさむら。
さん‐ぞう【三蔵】‥ザウ
①大和政権の官倉であった斎蔵いみくら・内蔵うちくら・大蔵おおくらの総称。みつくら。
②〔仏〕
㋐経蔵と律蔵と論蔵。
㋑経・律・論に通達した高僧の敬称。特に玄奘げんじょうを指す。三蔵法師。
㋒天台宗で、小乗の別称。三蔵教。蔵教。
③鍛冶屋・船頭・馬方など、下賤の者の通称。好色一代男3「うたひ連れて―仁介が夢を覚させ」
⇒さんぞう‐きょう【三蔵教】
⇒さんぞう‐ほうし【三蔵法師】
ざん‐そう【竄走】
(「竄」は鼠が穴に入る意)のがれ走ること。
ざん‐そう【讒奏】
天子に讒言すること。
ざん‐ぞう【残像】‥ザウ
(afterimage)感覚器官への直接の刺激がなくなった直後に残る感覚現象。例えば夕日などを見つめた直後に、部屋の壁や白い紙などに目を移すと、そこに夕日の形・色・明るさの像が数秒間見える現象。
サンソヴィーノ【Andrea Sansovino】
イタリア、ルネサンス期の彫刻家。ローマ、サンタ‐マリア‐デル‐ポポロ教会堂内の墓碑などを制作。(1460頃〜1529)
サンソヴィーノ【Jacopo Sansovino】
イタリア、ルネサンス期の彫刻家。A.サンソヴィーノの門人。ヴェネツィア公爵宮殿の軍神・海神などを制作。(1486〜1570)
さんそう‐か【山相家】‥サウ‥
山相学に通じた人。山相を説く人。
⇒さん‐そう【山相】
さんそう‐がく【山相学】‥サウ‥
山の地形・植物などから山の性質等を研究する学問。昔の鉱山発見術。江戸時代から発展し、その集約ともいうべきものに佐藤信淵の「山相秘録」がある。
⇒さん‐そう【山相】
さんぞう‐きょう【三蔵教】‥ザウケウ
〔仏〕
①経・律・論の三蔵に説かれた釈尊一代の教法。
②天台宗で、小乗教の別称。
⇒さん‐ぞう【三蔵】
さんそう‐こうりゅう【三相交流】‥サウカウリウ
〔電〕大きさ及び周期が等しく、位相が順次120度ずつずれた三つの交流。回転磁場をつくりやすいので、動力用・送電用に用いられる。
さんぞうし【三冊子】‥ザウ‥
俳論。服部土芳著。1702年(元禄15)成立。3部の論書「しろそうし」「あかそうし」「わすれ水」に、後人が一括してつけた題名。不易流行の論など、芭蕉晩年の俳諧理念を説くところが多い。
→文献資料[三冊子]
さんそう‐しぼく【三草四木】‥サウ‥
三草1と四木すなわち桑・茶・楮こうぞ・漆うるし。時と所により異なる。
⇒さん‐そう【三草】
さんそう‐じん【酸棗仁】‥サウ‥
酸棗の種子を乾燥したもの。神経強壮剤として不眠症に、また健胃・鎮静剤として用いる。さんそうにん。
⇒さん‐そう【酸棗】
さんそう‐にもく【三草二木】‥サウ‥
〔仏〕[法華経薬草喩品]上草・中草・小草と大樹・小樹が等しく慈雨の潤沢を受けるように、機根の異なる衆生しゅじょうが等しく仏陀の教えを受けて悟りを開くのにたとえた語。
⇒さん‐そう【三草】
さんぞう‐ほうし【三蔵法師】‥ザウホフ‥
(サンゾウホッシとも)
①経・律・論の三蔵に精通した僧。
②唐の玄奘げんじょうの俗称。
⇒さん‐ぞう【三蔵】
さん‐ぞうろう【然候】‥ザウラフ
(「さにさうらふ」の転)応答の語。さようでございます。平治物語「あれにひかへたる、頼政ならむ。―」
さんそ‐うわふき‐てんろ【酸素上吹転炉】‥ウハ‥
(→)LD(エル‐ディー)転炉に同じ。
⇒さん‐そ【酸素】
さんそ‐きゅうにゅう【酸素吸入】‥キフニフ
呼吸困難の症状がある場合または酸素濃度のうすい高山や高空で、酸素の吸入により呼吸を助けること。
⇒さん‐そ【酸素】
さん‐そく【山足】
山のすそ。ふもと。山脚。史記抄「楚は―なり」
さん‐ぞく【三足】
3本の足。三脚。
⇒さんぞく‐の‐からす【三足の烏】
さん‐ぞく【三族】
3種の親族。
㋐[大戴礼保傅]父の族、母の族、妻の族。
㋑[礼記仲尼燕居]父・子・孫。
㋒父母・兄弟・妻子。
⇒さんぞく‐の‐つみ【三族の罪】
⇒三族を夷ぐ
さん‐ぞく【山賊】
山中に根拠を構える盗賊。やまだち。山盗人やまぬすびと。夏目漱石、幻影の盾「路を扼する侍は武士の名を藉かる―の様なものである」
ざん‐ぞく【残賊】
①世の中を害すること。また、その人。太平記14「世の―、国の蠧害とがいなり」
②討ちもらされた賊。
さんぞく‐の‐からす【三足の烏】
太陽の中にすむという足が3本ある烏。吉祥とされる。また、太陽の称。金烏。
⇒さん‐ぞく【三足】
さんぞく‐の‐つみ【三族の罪】
一人の罪によってその三族まで罰せられる罪。
⇒さん‐ぞく【三族】


広辞苑 ページ 8244 での【○三寸俎板を見抜く】単語。