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あや【文・綾】🔗🔉

あや文・綾】 ➊①物の面に表れたさまざまの線や形の模様。特に、斜めに交差した模様。土佐日記「さざれ波寄する―をば青柳のかげの糸して織るかとぞみる」 ②入り組んだ仕組。ものの筋道や区別。平中物語「あなさがな。などて寝られざらむ。もし、―やある」。「事件の―」 ③文章などの表現上の技巧。いいまわし。ふしまわし。「ことばの―」「声の―」 ➋①経糸たていとに緯糸よこいとを斜めにかけて模様を織り出した絹。 ②斜線模様の織物。あやじ。 ③曲芸の綾織の略。

ふみ【文】🔗🔉

ふみ】 (「文」の字音フンからか) ①かきしるしたもの。文字。万葉集1「―負へる神あやしき亀も」 ②文書。書物。神代紀「一書あるふみに曰いわく」。「―読む月日」 ③手紙。書状。また、特に恋文。艶書。土佐日記「かみのたちより呼びに―もてきたれり」。宇治拾遺物語3「思ひかけて、―やるほどの人のなびかぬはなかりけるに」。「―を送る」 ④学問。特に、漢学。宇津保物語俊蔭「―の道は少したじろくとも」 ⑤漢詩。漢文。源氏物語花宴「その道のは、皆探韻たまはりて―作り給ふ」 ⑥紋所の一つ。結文むすびぶみを組み合わせた形にかたどる。 ⇒文は遣りたし書く手は持たぬ

ぶん【文】🔗🔉

ぶん】 (呉音はモン) ①あや。もよう。 ②字。書体。「金―」 ③書物。本。沙石集10「すなほなるを賤くし、―を尊ぶ故に」 ④まとまった思想を表したもの。書いた言葉。「―にまとめる」 ⑤〔言〕(sentence)形の上で完結した、一つの事態を表す言語表現の一単位。通常、一組の主語と述語とを含む。構造上、単文・重文・複文の3種に分け、また、機能上、平叙文・疑問文・命令文・感嘆文の4種に分ける。 ⑥武に対して、学問・学芸・文学・芸術などをいう。 ⑦文部省の略。 ⑧文学・文章の略。 →もん(文) ⇒文は人なり ⇒文を属す

もん【文】🔗🔉

もん】 (呉音) ①模様。あや。紋。「唐草―」 ②字。字で書いたもの。また、呪文じゅもん・経文きょうもんの略。太平記24「目を眠り口に―を呪したるに」 ③銭ぜにを数える語。江戸時代には、寛永通宝1枚を1文とした。 ④(もと、一文銭を並べて数えたところから)足袋の底の長さを計るのにいう語。転じて、靴のサイズを示すのにも用いた。1文は約2.4センチメートル。「十―半」 →ぶん(文)

[漢]文🔗🔉

 字形  筆順 〔文部0画/4画/教育/4224・4A38〕 〔音〕ブン(漢) モン(呉) 〔訓〕ふみ・あや [意味] ①あやもよう。 ㋐物の表面に描いたり織り出したりした図柄・もよう。(同)紋。「文様もんよう・斑文はんもん・縄文じょうもん」 ㋑外面の美しさ。うわべの飾り。(対)質。「文質彬彬ひんぴん」 ㋒もようをつけて飾る。「文身」 ②字。書体。「文字もじ・もんじ・文盲・説文せつもん・甲骨文」▶もと、象形文字や指事文字のように、事物をもようのように描いたものを「文」といい、会意文字・形声文字のように、派生的に作られたものを「字」といった。 ③字で書いたもの。ふみ。「文は人なり」(文章はその書き手の人柄を示す)「文集・文通・文言もんごん・文庫・名文・漢文・経文きょうもん・証文しょうもん」。ある完結した思想内容を表す一続きの語のまとまり。センテンス。「文の構造」「単文・複文・疑問文・文節」 ④学問・芸術・教養の分野。武力・腕力など荒々しい力によらず、人知・教養などの働きによる所産。(対)武。「文化・文弱・文官・人文じんぶん・じんもん・右文左武」 ⑤モン  ㋐昔の銭の単位。「一文銭・二束三文」 ㋑たび・くつなどの底の長さの単位。「九文ここのもん半」▶一文銭を並べて計ったから。 [解字] 土器につけられた縄目の一部の象形。一説に、衣服の左右のえりをむなもとで合わせた形の象形。かざり・あやもようの意。 [下ツキ 悪文・案文・郁文・逸文・遺文・韻文・允文允武・陰文・英文・艶文・衍文・欧文・諺文オンモン・回文・雅文・漢文・勘文・願文・狂文・経文・今文・金文・空文・芸文・檄文・欠文・闕文・原文・言文一致・甲骨文・公文・構文・行文・好文木・国文・告文・古文・祭文・作文・雑文・散文・斯文・死文・詩文・時文・斜文・重文・主文・呪文・冗文・条文・証文・縄文・属文・叙文・序文・四六文・人文・神文・成文・正文・省文・誓文・拙文・撰文・全文・前文・俗文・達文・脱文・駄文・単文・短文・地文・注文・弔文・長文・電文・天文・同文・難文・二束三文・能文・俳文・売文・白文・博文約礼・跋文・繁文縟礼・斑文・碑文・美文・豹文・復文・複文・不文・舞文・邦文・梵文・本文・末文・無文・名文・明文・銘文・訳文・右文・陽文・羅文・竜文・例文・論文・和文 [難読] 文色あいろ・文目あやめ・文身いれずみ・文机ふづくえ・文箱ふばこ

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