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さと【里】🔗🔉

さと】 ①人家のある所。ひとざと。村邑そんゆう。 ②律令制の地方行政区画の一つ。→り(里)2。 ③宮仕えする人の自家の称。↔内うち。 ④妻・養子・奉公人などの実家。「―帰り」 ⑤(寺に対して)俗世間。在家。 ⑥養育料を添えて、子供を預けること。また、その家。 ⑦(都に対して)田舎いなか。在所。 ⑧遊里。くるわ。「―通い」 ⑨やぼ。また、やぼな客。 ⑩(普通「お―」の形で)育ち。素姓すじょう。「お―が知れる」

り【里】🔗🔉

】 ①地上の距離を計る単位。36町(3.9273キロメートル)に相当する。昔は300歩、すなわち今の6町の定めであった。「一―塚」 ②律令制の地方行政区画。大化改新以後、50戸をもって1里とした。715年(霊亀1)に里を郷と改め、新たに郷の下の小行政区として1郷を2〜3の里に分割したが、740年(天平12)廃止。→郷里ごうり→里甲。 ③古代の条里制で6町四方(36町歩)の正方形の地積。 ④中国で、秦漢代以前の集落の称。秦漢代に行政機関を置いて以後は、地方行政区画の名。唐では100戸をもって1里とした。

[漢]里🔗🔉

 字形  筆順 〔里部0画/7画/教育/4604・4E24〕 〔音〕(呉)(漢) 〔訓〕さと [意味] ①人家の集まっている所。むらざと。「里巷りこう・里人・郷里・遊里」 ②いなか。民間。(同)俚。「里諺りげん・里謡」 ③行政区画の名。 ㋐周代では人家二十五戸、漢・唐代では百戸、明みん代では百十戸のまとまり。「里正」 ㋑大宝令では、五十戸のまとまり。「里長」 ④みちのりを計る単位。一里は古くは六町、日本では後世三十六町(=約三・九キロ)。「万里の長城」「里程・里数・一瀉いっしゃ千里」▶古代の耕地で六町平方の区画をも「里」という。「条里制」 [解字] 会意。「田」(=四角く区切った田地)+「土」。縦横にきちんと区画した田畑や居住地の意。現代中国語では「裏」の簡体字としても用いる。 [下ツキ 海里・加里・旧里・郷里・三里・条里制・千里・万里・遊里

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