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つめ【詰め】🔗🔉

つめ詰め】 ①物をつめること。 ②隙間につめこむもの。日葡辞書「ツメヲカ(支)ウ」 ③物の端。きわ。特に、橋のたもと。万葉集9「大橋の―に家あらば」 ④かぎり。結末。三道「その所の名歌・名句の言葉を取ること、能の破三段の中の―と覚しからん在所に書くべし」 ⑤勝負・決着をつけるべき最後の追込み・手順。また、物事の最後の段取り。「―が甘い」 ⑥城の最も高い所。日葡辞書「シロノツメ」 ⑦(振袖に対する脇つめの衣の意から)年増としまの女。わきつめ。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「枕の御伽が御用ならば振袖なりと―なりと」 ⑧(→)「おつめ」に同じ。 ⑨蹴鞠けまりで、詰め寄せること。狂言、八幡の前「お若い衆の遊ばすに依て―を致いてござる」 ⑩牢ろう内の便所。大便。 ⑪(「づめ」の形で) ㋐詰めること。また、詰めてあるもの。「瓶―」「氷―」 ㋑一定の場所に控えて勤務すること。その場所、また、その人。「警視庁―の記者」 ㋒もっぱらそれで通すこと。「理―」「規則―」 ㋓(動詞の連用形に付けて)その状態が続くこと。「笑い―」「働き―」

づめ【詰め】🔗🔉

づめ詰め⇒つめ11

つめ‐あい【詰め合い】‥アヒ🔗🔉

つめ‐あい詰め合い‥アヒ ①共に同じ所につめていること。同じ所に勤めていること。また、その人。 ②論じあうこと。

つめ‐あ・う【詰め合ふ】‥アフ🔗🔉

つめ‐あ・う詰め合ふ‥アフ 〔自四〕 ①同じ所に出仕する。同じ所に勤める。 ②論じあって互いにつめよる。歌舞伎、傾城壬生大念仏「後に若林と―・ひ、実めきて面白し」

つめ‐あわ・せる【詰め合わせる】‥アハセル🔗🔉

つめ‐あわ・せる詰め合わせる‥アハセル 〔他下一〕[文]つめあは・す(下二) いろいろの品物を一つの容器に一緒に詰める。

つめ‐いくさ【詰め軍】🔗🔉

つめ‐いくさ詰め軍】 敵を追いつめて戦ういくさ。義経記4「壇の浦の―までもつひに弱げを見せ給はず」

つめ‐いし【詰め石】🔗🔉

つめ‐いし詰め石】 積み上げた石。積石。また、いしずえ。栄華物語音楽「大象の―、紫金銀の棟」

つめ‐かえ【詰め替え】‥カヘ🔗🔉

つめ‐かえ詰め替え‥カヘ つめかえること。また、つめかえたもの。

つめ‐か・える【詰め替える】‥カヘル🔗🔉

つめ‐か・える詰め替える‥カヘル 〔他下一〕[文]つめか・ふ(下二) 改めてつめる。つめなおす。「パイプの煙草を―・える」「大瓶から小瓶に―・える」

つめ‐か・ける【詰め掛ける】🔗🔉

つめ‐か・ける詰め掛ける】 〔自下一〕[文]つめか・く(下二) ①大勢の人がひと所に押しよせる。「新聞記者が―・ける」 ②間近く迫り寄る。色道大鏡「立たんとするをもすかさず―・けてのますれば」

つめ‐きり【詰め切り】🔗🔉

つめ‐きり詰め切り】 たえずそこにいること。つめっきり。「―で看病する」

つめ‐き・る【詰め切る】🔗🔉

つめ‐き・る詰め切る】 [一]〔自五〕 その場を離れずに、ずっとそこにいて勤務や待機をする。 [二]〔他五〕 つめこみおわる。いっぱいに詰め込む。 ○爪食うつめくう はずかしがる様子をいう。もじもじする。源氏物語帚木「なま人わろく、爪くはるれど」 ⇒つめ【爪】

つめ‐こ・む【詰め込む】🔗🔉

つめ‐こ・む詰め込む】 〔他五〕 ①つめて入れる。つめられるだけ一杯に入れる。「腹一杯―・む」 ②知識をむやみに覚える。「英語の単語を―・む」

つめ‐ごろし【詰め殺し】🔗🔉

つめ‐ごろし詰め殺し】 こっそりと、物を言わせないで殺すこと。〈日葡辞書〉

つめ‐て‐は【詰めては】🔗🔉

つめ‐て‐は詰めては】 〔副〕 つきつめると。結局。史記抄「―たのしうなるぞ」 ○爪で拾って箕で零すつめでひろってみでこぼす 辛苦して貯えたものを濫費してしまう。 ⇒つめ【爪】

つめ‐どころ【詰め所】🔗🔉

つめ‐どころ詰め所】 急所。やま。風姿花伝「静かに模様変りて―のある能をすべし」

つめ‐ひらき【詰め開き】🔗🔉

つめ‐ひらき詰め開き】 ①間を短くつめたり長くのばしたりすること。調節。申楽談儀「拍子の―」 ②貴人の前から退く時、立つ前に左か右へ身体をまわして起ち上がること。転じて、立居振舞。また、あいさつ。 ③談判すること。応対。好色一代女1「理屈づめなる―」 ④強い風を横に受けて船を走らせること。 ⑤蹴鞠けまりで、詰め寄せたり開いたりすること。

つめ‐ひら・く【詰め開く】🔗🔉

つめ‐ひら・く詰め開く】 〔他四〕 ①厳重にかけあう。談判する。浄瑠璃、博多小女郎波枕「わしやきつと―・かうと走り出づるを」 ②短くつめたり長くのばしたり調節する。花鏡「真名の文字の内を拾ひて、てにはの字にて―・きて謡ふべし」

つめ‐ふ・せる【詰め伏せる】🔗🔉

つめ‐ふ・せる詰め伏せる】 〔他下一〕[文]つめふ・す(下二) 言いつめて屈伏させる。説き伏せる。古今著聞集16「これほどにここちよく―・せたることこそ候はね」

つめ‐よ・せる【詰め寄せる】🔗🔉

つめ‐よ・せる詰め寄せる】 〔自下一〕[文]つめよ・す(下二) おしよせる。せまりよせる。

つめ‐よ・る【詰め寄る】🔗🔉

つめ‐よ・る詰め寄る】 〔自五〕 詰問きつもんなどをするため相手の近くに迫り寄る。「相手に―・る」

つ・める【詰める】🔗🔉

つ・める詰める】 [文]つ・む(下二) [一]〔他下一〕 一定の枠の中に物を押し入れて、すいた所をふさぎ、微動もしないようにする意。 ①ぎっしりと入れて満たす。万葉集3「潮干なば玉藻刈り―・め」。狂言、茶壺「毎年栂の尾へ茶を―・めにやられまする」 ②隙間のないようにする。ふさぐ。漏れたりしないようにする。太平記17「多年のいきどほりもただ今日のいくさに定りぬと気を―・めぬ人はなかりけり」。「穴を―・める」「席を―・める」「息を―・める」 ③物を隙間に入れてあかないようにする。落窪物語2「うちたたきおしひけど、うちとに―・めてければゆるぎだにせず」。「戸を―・める」 ④ゆきづまらせる。窮地に追い込む。徒然草「問ひ―・められてえこたへずなり侍りつ」。玉塵抄22「一国の者、飢寒に―・められて皆死ぬぞ」 ⑤ぎりぎりの所まで押し進める。きわみに至らせる。槐記「また、これほどと―・めて、それより先はきはまりなき芸もあり」。「計画を―・める」 ⑥きびしく迫る。攻め寄る。謡曲、橋弁慶「長刀の鋒に太刀合はせ、―・めつ開きつ戦ひしが」。玉塵抄6「敵のくたびれた時に―・めて一いくさしたらば」 ⑦そのことにかかりきる。休みなくしつづける。玉塵抄9「周の礼義教へに民がならひ―・めたに、襄公一向に礼教ないぞ」。「そんなに―・めて仕事をしなくてもいい」 ⑧ちぢめる。短くする。風姿花伝「老いぬればとて、腰膝をかがめ身を―・むれば、花失せて」。「袖を―・める」 ⑨倹約する。浄瑠璃、夕霧阿波鳴渡「随分私が身を―・め、三度つける油も一度つけ」。「生活費を―・める」 ⑩発音を促音にする。謳曲英華抄「出して唱へがたきつ文字は訓にても―・めて唱ふ」 ⑪将棋で王手をかけ、相手の王将を逃げみちのないようにする。「金が一枚あれば―・められる」 ⑫(「指を―・める」の形で) ㋐ドアなどに指を挟む。 ㋑謝罪などのしるしに指を切り落とす。 [二]〔自下一〕 ①つまる。動きがとれなくなる。今鏡「ならはせ給はぬ御ありさまに、御冠の額も―・むる心ちせさせ給ひ」 ②勤務の人のいるべき席があかないように控えている。勤番をする。狂言、萩大名「此のうち御前に―・めてあれば」。「控室に―・めて待機する」

つめろ【詰めろ】🔗🔉

つめろ詰めろ】 将棋で、(→)「一手いって透き」に同じ。

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