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つめ【詰(め)】🔗🔉

つめ【詰(め)】 詰めること。また、詰めるもの。「瓶の口に紙で―をする」はし。はじっこ。きわ。「橋の―」将棋で、決着のつきそうな最後の段階。転じて、物事に決着をつける最後のところ。「―が甘い」「捜査が―の段階に入る」御詰(おつ)」に同じ。《「振り袖(そで)」に対する「袖詰め」の意から》年増の女。「枕のお伽が御用ならば、振袖なりと―なりと」〈浄・丹波与作〉

づめ【詰(め)】🔗🔉

づめ【詰(め)】 〔語素〕《動詞「つ(詰)める」の連用形から》名詞の下に付く。容器などに物を詰め込んだ状態やそのものを表す。「瓶―」「一二個―」もっぱらそれをもって判断する意を表す。「理―」「規則―」そこに勤めている意を表す。「本店―」「警視庁―」動詞の連用形の下に付いて、その動作・状態がずっと続いているという意を表す。「歩き―」「笑い―」「立ち―」

つめ‐あい【詰(め)合い】‐あひ🔗🔉

つめ‐あい【詰(め)合い】‐あひ 同じ所に詰めていること。また、その人。「―五人、出方が四人」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉論じ合うこと。言い争うこと。「抜け抜かんなどとの―、まことの侍(さぶらひ)のすべきわざならず」〈役者論語・耳塵集〉

つめ‐あ・う【詰(め)合う】‐あふ🔗🔉

つめ‐あ・う【詰(め)合う】‐あふ [動ワ五(ハ四)]乗り物などで、互いにすきまを詰める。「―・って座席にかける」同じ所に出勤している。同じ場所に集まっている。「―・ひ居りし我々ども」〈伎・上野初花〉論じ合って互いに詰め寄る。「『せいよ』『して見せう』と―・ふ」〈伎・幼稚子敵討〉

つめ‐あわせ【詰(め)合(わ)せ】‐あはせ🔗🔉

つめ‐あわせ【詰(め)合(わ)せ】‐あはせ 一つの箱や籠(かご)に、二種類以上の品物をとりあわせて一緒に詰め込むこと。また、そのもの。「缶詰の―」

つめ‐あわ・せる【詰(め)合(わ)せる】‐あはせる🔗🔉

つめ‐あわ・せる【詰(め)合(わ)せる】‐あはせる [動サ下一]つめあは・す[サ下二]いろいろな品物を、一つの入れ物に一緒に入れる。「赤と白のワインを―・せる」

つめ‐いくさ【詰め△軍】🔗🔉

つめ‐いくさ【詰め軍】 敵を一方に追いつめて戦うこと。また、その戦い。「壇の浦の―までもつひに弱げを見せ給はず」〈義経記・四〉

つめ‐えり【詰(め)襟】🔗🔉

つめ‐えり【詰(め)襟】 洋服の襟の立っているもの。また、その服。学生服・軍服などにみられる。立ち襟。スタンドカラー。

つめ‐か・える【詰(め)替える】‐かへる🔗🔉

つめ‐か・える【詰(め)替える】‐かへる [動ア下一]つめか・ふ[ハ下二]同じ物を別の入れ物に改めて詰める。「化粧水を小瓶に―・える」同じ入れ物に別の物を改めて詰める。「新しい品に―・える」

つめ‐か・ける【詰(め)掛ける】🔗🔉

つめ‐か・ける【詰(め)掛ける】 [動カ下一]つめか・く[カ下二]大勢の人が一か所にいっせいに集まる。「報道陣が―・ける」迫り寄る。詰め寄る。「すかさず―・けて飲ますれば」〈色道大鏡・四〉

つめ‐きり【詰(め)切り】🔗🔉

つめ‐きり【詰(め)切り】 その場所に絶えずいること。つめっきり。「病室に―で看病する」

つめ‐き・る【詰(め)切る】🔗🔉

つめ‐き・る【詰(め)切る】 [動ラ五(四)]絶えずその場所にいる。勤務したり待機したりして、居続ける。「事件の解決まで警察署に―・る」すっかり詰める。全部詰めてしまう。「荷物を―・る」

つめ‐ぐみ【詰(め)組】🔗🔉

つめ‐ぐみ【詰(め)組】 組み物を、柱の上だけでなく柱間にも置いて、密に配する形式。禅宗様建築で用いられる。→阿麻組(あまぐみ)

つめ‐ご【詰(め)碁】🔗🔉

つめ‐ご【詰(め)碁】 囲碁にみられる石の死活に関する局面を出題し、その手順を研究する碁。

つめ‐こみ【詰(め)込み】🔗🔉

つめ‐こみ【詰(め)込み】 詰め込むこと。「―教育」

つめこみ‐しゅぎ【詰(め)込み主義】🔗🔉

つめこみ‐しゅぎ【詰(め)込み主義】 学習者の関心や能力を無視し、知識の注入や記憶を重視する教育方法。

つめ‐こ・む【詰(め)込む】🔗🔉

つめ‐こ・む【詰(め)込む】 [動マ五(四)]物を入れ物にできるだけたくさん入れる。「かばんに本を―・む」十分に食べる。「飯を腹いっぱい―・む」知識をむやみに覚える。「英単語を頭に―・む」

つめ‐しょ【詰(め)所】🔗🔉

つめ‐しょ【詰(め)所】 特定の勤務の人が集まって詰めている所。「警備員の―」

つめ‐しょうぎ【詰(め)将棋】‐シヤウギ🔗🔉

つめ‐しょうぎ【詰(め)将棋】‐シヤウギ 王将の詰め手を研究する将棋。与えられた譜面に基づき、一定の持ち駒を使って、連続して王手をかけて詰めるもの。

つめ‐そで【詰め×袖】🔗🔉

つめ‐そで【詰め×袖】 袖丈全部を身頃(みごろ)に縫いつけた袖。また、その着物。男物の袷(あわせ)羽織の袖がその例。付け詰め袖。

つめっ‐きり【詰めっ切り】🔗🔉

つめっ‐きり【詰めっ切り】 「つめきり」を強めていう語。「救護所に―になる」

つめ‐て【詰(め)手】🔗🔉

つめ‐て【詰(め)手】 勝負などの最終段階で、相手に勝つためにとる手段。

つめ‐どころ【詰め所】🔗🔉

つめ‐どころ【詰め所】 最も肝心な所。考えなどをつきつめた所。「静かに、模様変りて、―のある能をすべし」〈花伝・三〉

つめ‐ばら【詰(め)腹】🔗🔉

つめ‐ばら【詰(め)腹】 本意でない責任をとらされること。強制的に辞職させられること。「部下の不始末で―を切らされる」強いられて、やむをえず切腹すること。「急ぎ―切らするか」〈浄・嫗山姥〉

つめ‐ばん【詰(め)番】🔗🔉

つめ‐ばん【詰(め)番】 順をきめて出仕・宿直などの勤務に当たること。また、その人。

つめ‐ひらき【詰(め)開き】🔗🔉

つめ‐ひらき【詰(め)開き】 かけひき。談判。「―の演説(せりふ)」〈魯文・安愚楽鍋〉貴人の前から退出する際、左か右へからだを回して立つこと。〈貞丈雑記〉出所進退。「息を継ぎて、礼義のべ、諸事の―見るさへ武士の本意といさめば」〈浮・武家義理・二〉能楽で、拍子を短くつめたり、長くのばしたりすること。「拍子の―は…其の間其の間定まれるがごとし」〈申楽談儀〉帆船が逆風航走するとき、船首を可能な限り風上に近づけた針路(風向に対して三五〜四五度の角度)で帆走する状態。一杯開き。クローズホールド。

つめ‐ひら・く【詰め開く】🔗🔉

つめ‐ひら・く【詰め開く】 [動カ四]談判する。かけひきをする。「こちの人が京からの帰りを待って―・かせ」〈浄・宵庚申〉能楽で、声を短くつめたり長く伸ばしたりして調節する。「てにはの字にて―・きて謡(うた)ふべし」〈花鏡〉

つめ‐もの【詰(め)物】🔗🔉

つめ‐もの【詰(め)物】 鳥や魚、野菜などの内部に別の材料を詰め込んだ料理。また、その詰めた物。スタッフ。輸送の際、損傷や磨耗を防ぐために品物と品物との間などに詰めるもの。パッキング。虫歯などの穴をふさぐもの。

つめ‐よ・せる【詰(め)寄せる】🔗🔉

つめ‐よ・せる【詰(め)寄せる】 [動サ下一]つめよ・す[サ下二]迫り寄る。押し寄せる。「観衆が―・せる」返答を求めて迫る。つめよる。「女人一流の論理法で―・せる」〈漱石・吾輩は猫である〉

つめ‐よ・る【詰(め)寄る】🔗🔉

つめ‐よ・る【詰(め)寄る】 [動ラ五(四)]相手近くに迫り寄る。「じりじりと敵陣に―・る」返答などを求めて強い態度で相手に迫る。「けんか腰で―・る」

つ・める【詰める】🔗🔉

つ・める【詰める】 [動マ下一]つ・む[マ下二]容器などに物を入れていっぱいにする。ぎっしり入れてすきまがないようにする。「衣装を―・めた鞄(かばん)」「料理を重箱に―・める」穴やすきまに物を入れてふさぐ。「虫歯を―・める」長さを短くする。寸法や間隔を縮める。「着物の丈(たけ)を―・める」「細かい字で―・めて書く」「席を―・めて座る」節約する。きりつめる。「生活費を―・める」「経費を―・める」最後の所まで行く。「沢筋を―・める」十分に検討し尽くして物事の決着がつくようにする。煮つめる。「話を―・める」「議論を―・める」将棋などで、王将の逃げ場がないようにする。「王手王手で敵玉を―・める」たゆまずその事を続けてする。かかりきりになる。「―・めて仕事をする」「根(こん)を―・める」(「息をつめる」の形で)呼吸を止める。「息を―・めて成り行きを見守る」(「指をつめる」の形で)謝罪などの意志を表すために指を切り落とす。関西地方では、ドアなどに指をはさむことをいう。「指を―・めてわびを入れる」決まった場所に出向き、用事に備えて待機する。出仕して控えている。「首相官邸に―・める」「持ち場に―・める」(動詞の連用形に付いて)身動きできないような状況に追いこむ。行きづまらせる。「問い―・める」「追い―・める」最後・限度まで…する。また、休みなく続けて…する。「のぼり―・める」「通い―・める」一面に…する。「敷き―・める」「タイルを張り―・める」 [下接句]息を詰める・石で手を詰める・根(こん)を詰める・道理を詰める・指を詰める

つめ‐ろう【詰め×牢】‐ラウ・【詰め×籠】‐ロウ🔗🔉

つめ‐ろう【詰め×牢】‐ラウ・【詰め×籠】‐ロウ やっとからだが入るくらいの狭い牢。「地へは七尺掘り入れ上三尺の―に」〈浄・出世景清〉

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