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たた🔗🔉

たた ①父。三帖和讃「―の如くにそひたまひ、あまの如くにおはします」 ②母または主婦。特に、生魚の行商をする漁師の妻。好色一代男3「だいり・小嶋より出る―じやう」 ③自分を卑下していう語。おれ。(片言4)

たた【楯】🔗🔉

たた】 「たて」の古形。他の語に冠して複合語に用いる。古事記「―並めて伊那佐の山の木の間よも」

た‐た【多多】🔗🔉

た‐た多多】 ①数の多いさま。たくさん。「不備な点は―ある」 ②(副詞的に)多ければ多いほど。多くなるに随って。 ⇒多多ますます弁ず

タタール‐の‐くびき【タタールの軛】🔗🔉

タタール‐の‐くびきタタールの軛】 モンゴル軍に征服された中世ロシアの諸公国に対するキプチャク‐ハン国の間接支配のこと。13世紀から1480年まで約250年続く。 ⇒タタール【Tatar】

た‐たい【多胎】🔗🔉

た‐たい多胎】 二人以上の子を同時にみごもること。→双胎⇒たたい‐にんしん【多胎妊娠】

たたい‐にんしん【多胎妊娠】🔗🔉

たたい‐にんしん多胎妊娠】 二人以上の胎児が、子宮内で発育している状態。排卵誘発剤の使用や体外受精により頻度は高まる。 ⇒た‐たい【多胎】

たたい‐もんだい【多体問題】🔗🔉

たたい‐もんだい多体問題】 3個以上の粒子が相互作用している系の物理的・化学的性質に関する諸問題。天体力学・物性論・素粒子論など広い分野にまたがる。さまざまな近似解法がある。

たた・う【称ふ】タタフ🔗🔉

たた・う称ふタタフ 〔他下二〕 ⇒たたえる(下一)

たた・う【湛ふ】タタフ🔗🔉

たた・う湛ふタタフ [一]〔自四〕 あふれるほど満ち満ちる。ふくれあがる。満潮になる。神代紀「時に伊奘冉尊いざなみのみこと、脹満れ太高たたえり」。新古今和歌集「海ならず―・へる水の底までに」 [二]〔他下二〕 ⇒たたえる(下一)

たたえ【湛え】タタヘ🔗🔉

たたえ湛えタタヘ 満潮。日葡辞書「アサ(朝)ダタエ」

たたえ‐ごと【称辞】タタヘ‥🔗🔉

たたえ‐ごと称辞タタヘ‥ 徳をほめたたえる言葉。讃辞。

たたえ‐な【称号】タタヘ‥🔗🔉

たたえ‐な称号タタヘ‥ ①ほめたたえて呼ぶ名。 ②世間一般に通用する名。通称。

たた・える【称える】タタヘル🔗🔉

たた・える称えるタタヘル 〔他下一〕[文]たた・ふ(下二) ほめていう。称揚する。古事記「今より後は倭建御子やまとたけるのみこと―・ふべし」。「徳を―・える」「健闘を―・える」

たた・える【湛える】タタヘル🔗🔉

たた・える湛えるタタヘル 〔他下一〕[文]たた・ふ(下二) (室町時代頃からヤ行に活用する例がみられる)いっぱいにする。満たす。あふれるほど持つ。宇津保物語俊蔭「月日を経るままに、ただ涙の海を―・へてゐたり」。日葡辞書「ミヅヲタタユル」。「満面に笑みを―・える」

たたかい【戦い・闘い】タタカヒ🔗🔉

たたかい戦い・闘いタタカヒ ①たたかうこと。打ち合うこと。 ②戦争すること。いくさ。合戦。また、軍勢。 ③技芸などの優劣を争うこと。勝負。 ⇒たたかい‐の‐にわ【戦いの庭】

たたかい‐がまえ【闘構え】タタカヒガマヘ🔗🔉

たたかい‐がまえ闘構えタタカヒガマヘ (→)「とうがまえ」に同じ。

たたかい‐の‐にわ【戦いの庭】タタカヒ‥ニハ🔗🔉

たたかい‐の‐にわ戦いの庭タタカヒ‥ニハ 戦場。いくさのにわ。今昔物語集17「俄に―に一人の小さき僧出で来りて」 ⇒たたかい【戦い・闘い】

たたか・う【戦う・闘う】タタカフ🔗🔉

たたか・う戦う・闘うタタカフ 〔自他五〕 (タタ(叩)クに接尾語フの付いた語) ①叩きつづける。また、撃ち合って勝ちを争う。日本霊異記「斧を執りて父を殴たたかふ」 ②互いに兵を出して攻め合う。戦争する。平家物語10「一日―・ひ暮して夜に入りければ平家の舟は沖に浮ぶ」。「敵と―・う」 ③互いに力・技・知恵などを比べて優劣を争う。「決勝戦を―・う」 ④障害・困難などをのりこえようとする。「病気と―・う」 ◇武力を用いて争う場合やスポーツなど、広く一般には「戦」を用い、利害の対立する者が争ったり、障害や困難にうち勝とうと努めたりする場合は、多く「闘」を用いる。

たたかわ・す【戦わす・闘わす】タタカハス🔗🔉

たたかわ・す戦わす・闘わすタタカハス 〔他五〕 双方が激しく競い合う。「議論を―・す」

たたき【叩き・敲き】🔗🔉

たたき叩き・敲き】 ①江戸時代の刑の一種。罪人の肩・背および尻を鞭打つもの。軽敲き(50打)と重敲き(100打)の2種があった。笞刑ちけい。 ②㋐魚または鳥獣の肉などを庖丁でたたいて作った料理。仁勢物語「汁菜は干菜蕪かぶらか穂蓼ほたでかも我が住む方の海人の―か」。「鰺あじの―」 ㋑節取りをしたカツオの表面を焙あぶり、厚めに切り薬味をのせて庖丁の腹でたたいて味がしみこみやすくした料理。土佐作り。 ③扇をたたいて拍子をとりながら唄い歩く乞食。また、その旋律を取り入れた浄瑠璃のふし。 ④(大阪方言)落語家または講釈師の前座を勤めるもの。 ⑤(多く「三和土」と書く)「敲き土」の略。夏目漱石、野分「沓脱から片足をタヽキへ卸して」 ⑥「敲き大工」の略。 ⑦将棋で、歩以外の駒の頭に歩を打つこと。 ⑧(隠語)強盗。 ⇒たたき‐あい【叩き合い】 ⇒たたき‐あげ【叩き上げ】 ⇒たたき‐あみ【叩き網】 ⇒たたき‐いし【叩き石】 ⇒たたき‐うり【叩き売り】 ⇒たたき‐がね【敲き鉦】 ⇒たたき‐ごえ【敲き声】 ⇒たたき‐ごぼう【叩き牛蒡】 ⇒たたき‐ごま【叩き独楽】 ⇒たたき‐だい【叩き台】 ⇒たたき‐だいく【敲き大工】 ⇒たたき‐つち【敲き土・叩き土】 ⇒たたき‐な【叩き菜】 ⇒たたき‐なっとう【敲き納豆】 ⇒たたき‐なます【叩き鱠】 ⇒たたき‐のみ【叩き鑿】 ⇒たたき‐ばなし【敲き放し】 ⇒たたき‐ばらい【敲き払い】 ⇒たたき‐わけ【敲き別け】

たたき‐あい【叩き合い】‥アヒ🔗🔉

たたき‐あい叩き合い‥アヒ たたきあうこと。うちあい。なぐりあい。 ⇒たたき【叩き・敲き】

たたき‐あ・う【叩き合う】‥アフ🔗🔉

たたき‐あ・う叩き合う‥アフ 〔自五〕 ①互いに打ち合う。互いに叩く。浄瑠璃、嫗山姥こもちやまうば「あそこでは―・ひここではぶちあひをどりあひ」 ②互いにはげしく言い合う。

たたき‐あげ【叩き上げ】🔗🔉

たたき‐あげ叩き上げ】 下積みの時代から鍛えられ、苦労を重ねて一人前になること。また、その人。「―の職人」 ⇒たたき【叩き・敲き】

たたき‐あ・げる【叩き上げる】🔗🔉

たたき‐あ・げる叩き上げる】 〔他下一〕[文]たたきあ・ぐ(下二) ①たたいて作りあげる。 ②努力して技術や人格を作りあげる。苦労して一人前にする。「小僧から―・げて店を持つ」 ③財産を使い果たす。好色一代女3「三人ながら―・げさせて、跡は知らぬ小歌節」

たたき‐あみ【叩き網】🔗🔉

たたき‐あみ叩き網】 刺網の一種。船舷ふなばたまたは水面を叩いて魚をおどし、半円形に張ったこの網にかかった魚を捕獲する。 ⇒たたき【叩き・敲き】

たたき‐いし【叩き石】🔗🔉

たたき‐いし叩き石】 ①石器の一種。多くは食料などを石皿の上ですりつぶすために用いた、自然または磨製の丸い石。敲石たたきいし。 ②わらを叩いて柔らかにする台石。 ⇒たたき【叩き・敲き】

たたき‐うり【叩き売り】🔗🔉

たたき‐うり叩き売り】 ①大道商人などが、台などを叩きながら、大声でしだいに値を安く呼ばわり、客の気を引いて商品を売ること。「バナナの―」 ②大安売り。 ⇒たたき【叩き・敲き】

たたき‐う・る【叩き売る】🔗🔉

たたき‐う・る叩き売る】 〔他五〕 安売りをする。投げ売りをする。「在庫品を―・って店をたたむ」

たたき‐おこ・す【叩き起こす】🔗🔉

たたき‐おこ・す叩き起こす】 〔他五〕 ①戸をたたいて家で眠っている人を起こす。 ②眠っている人をむりに起こす。

たたき‐おと・す【叩き落とす】🔗🔉

たたき‐おと・す叩き落とす】 〔他五〕 ①たたいておとす。 ②人をある地位から無理に失脚させる。

たたき‐かえ・す【叩き返す】‥カヘス🔗🔉

たたき‐かえ・す叩き返す‥カヘス 〔他五〕 ①たたかれた仕返しに相手をたたく。 ②たたきつけるようにして返す。「こんな金はいらないと―・す」

たたき‐がね【敲き鉦】🔗🔉

たたき‐がね敲き鉦】 仏具の一種。金銅こんどう製で、撞木しゅもくでたたき鳴らす鉦。ふせがね。鉦鼓しょうこ。 敲き鉦 撮影:関戸 勇 ⇒たたき【叩き・敲き】

たたき‐き・る【叩き切る】🔗🔉

たたき‐き・る叩き切る】 〔他五〕 たたくように勢いよく切る。幸田露伴、雪たたき「損得勘定のみに賢い奴等、かたツぱしから―・るほかは無い」

たたき‐ごえ【敲き声】‥ゴヱ🔗🔉

たたき‐ごえ敲き声‥ゴヱ 戸などをたたくような音声。 ⇒たたき【叩き・敲き】

たたき‐ごぼう【叩き牛蒡】‥バウ🔗🔉

たたき‐ごぼう叩き牛蒡‥バウ ゆでたゴボウを擂粉木すりこぎなどで叩き、酢や醤油などで味をつけたり煮たりしたもの。 ⇒たたき【叩き・敲き】

たたき‐ごま【叩き独楽】🔗🔉

たたき‐ごま叩き独楽】 独楽の一種。木または竹の端に木綿の細長いきれをつけ、これを鞭として打ちたたいて回す。 ⇒たたき【叩き・敲き】

たたき‐こ・む【叩き込む】🔗🔉

たたき‐こ・む叩き込む】 〔他五〕 ①たたいて入れる。 ②乱暴に入れる。ぶちこむ。「牢屋に―・む」 ③しっかりと教える。おぼえこませる。「芸をきびしく―・む」

たたき‐ころ・す【叩き殺す】🔗🔉

たたき‐ころ・す叩き殺す】 〔他五〕 たたいてころす。ぶちころす。なぐりころす。

たたき‐だい【叩き台】🔗🔉

たたき‐だい叩き台】 これから批判・検討を加えて良い案としていくための、最初に出される案。「―にのせる」「―にする」 ⇒たたき【叩き・敲き】

たたき‐だいく【敲き大工】🔗🔉

たたき‐だいく敲き大工】 釘をたたく程度の技量しかない、腕前のわるい大工。たたき。 ⇒たたき【叩き・敲き】

たたき‐だ・す【叩き出す】🔗🔉

たたき‐だ・す叩き出す】 〔他五〕 ①たたきはじめる。 ②たたいて追い出す。また、乱暴に追い出す。「道楽息子を―・す」 ③金属をたたいて模様を浮き出させる。

たたき‐た・てる【叩き立てる】🔗🔉

たたき‐た・てる叩き立てる】 〔他下一〕[文]たたきた・つ(下二) しきりにたたく。はげしくたたく。

たたき‐つ・ける【叩き付ける】🔗🔉

たたき‐つ・ける叩き付ける】 〔他下一〕[文]たたきつ・く(下二) ①強く投げつける。強くたたく。「相手を土俵に―・ける」 ②荒々しい態度で差し出す。「辞表を―・ける」 ③無理に押しつける。なだめすかして従わせる。浄瑠璃、曾根崎「私合点いたさぬを、老母をたらし―・け、あんまりななされ様」

たたき‐つち【敲き土・叩き土】🔗🔉

たたき‐つち敲き土・叩き土】 石灰・赤土・砂利などに苦塩にがりをまぜ、水を加えて練り固め、土間などに塗って叩き固めること。また、そうして仕上げた土間。たたき。日本永代蔵6「久七に明暮―をさせて」 ⇒たたき【叩き・敲き】

たたきっ‐ぱなし【叩きっ放し】🔗🔉

たたきっ‐ぱなし叩きっ放し(→)「たたきばなし」に同じ。

たたき‐つぶ・す【叩き潰す】🔗🔉

たたき‐つぶ・す叩き潰す】 〔他五〕 ①たたいてつぶす。「ハエを―・す」 ②完全に負かす。「台頭する勢力を―・す」

たたき‐な【叩き菜】🔗🔉

たたき‐な叩き菜】 正月の七草粥に入れる菜類のこと。→七草の囃はや⇒たたき【叩き・敲き】

たたき‐なお・す【叩き直す】‥ナホス🔗🔉

たたき‐なお・す叩き直す‥ナホス 〔他五〕 たたいて、まっすぐにする。心などが曲がっているのをきたえなおす。「根性を―・す」

たたき‐なっとう【敲き納豆】🔗🔉

たたき‐なっとう敲き納豆】 納豆を庖丁でたたいてこまかにしたもの。納豆汁などにする。 ⇒たたき【叩き・敲き】

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